ユウキは、ざりざり。何度か、辺りを見回した。 (a11) もちぱい 2022/05/31(Tue) 4:26:42 |
【秘】 民俗学 ユウキ → 跼蹐 カナイ貴方が探索を終える前か、その後か。どこかのタイミングで。 『叶さん、お疲れ様です。結木です。 探索は済みましたか? すみません、もしよろしければ手伝っていただきたいことがありまして。物資の調達なんですけれども。 勿論無理にとは言いません。お任せします』 貴方のスマートフォンに連絡が入る。一人部屋を出る前に、予め連絡先をくれた面子の分は登録していたようだ。 (-12) もちぱい 2022/05/31(Tue) 4:50:49 |
【秘】 跼蹐 カナイ → 民俗学 ユウキ『そろそろ会議室に戻るところでした』 さしあたり、最初の問いにまず答えを返して。 それから、ほんの少し考えた。 自分は彼について行けるだろうか?だとか。 とはいっても、周囲に気を配る事ができる人ではあるようだった。 少々勢いがあり過ぎるようだったり、…… やや違和感を覚えるほどに底抜けの明るさが目立つ、だけで。 きっと大丈夫だと自分に言い聞かせた。 『どこに向かえば?』 そのような少しの間の後に、言外に了承を返した。 あなたを一人で行動させてしまうのもなんだか恐ろしくて。 (-13) unforg00 2022/05/31(Tue) 5:12:57 |
【秘】 民俗学 ユウキ → 跼蹐 カナイ『成る程。三人とも本当にお疲れ様です。 俺の方は奈尾さんや深和さんと一緒に会議室に戻り、報告など終えてからでも問題ありません。ご自由にどうぞ』 と急ぎではないことを先に伝える。 『来ていただくのは器具庫のすぐ近くです。俺は積荷の影に隠れています。 ここはあまり人が来ないようですね。武装した方がたまに巡回するくらいですが、用心するに越したことはありません。どうか来る時はお気をつけて』 急いで来なくていいというのは後ろめたいことがあるからではなく、慮ってのことだった。先に三人で探索していた貴方が途中で一人抜け出しては、もしかすると何か怪しまれるかもしれないと思って。 連絡の文面は至って真面目なものだ。声や勢いが乗らないからだろうか。 (-14) もちぱい 2022/05/31(Tue) 5:23:03 |
【秘】 跼蹐 カナイ → 民俗学 ユウキ『ひいては自分のためでもありますから……』 それもまた確かな事実だったけれど、 とはいえ労わなくて良い事にもならないとは理解していて。 そもそもこの労いはもう二人にも向けられたものなのだし。 だから遠慮するような言葉そのものは言わずにおいた。 『じゃあ、一度戻ってからにします。 何か運び出すものがあるなら、 手荷物は置いてからの方がいいでしょうし…』 一度そんな返答を送信してから、もうひとつ付け足した。 お節介というか何というか、言うまでもない事だと思うけれど。 『着いたら連絡しますから、 それまでそのまま隠れていてくださいね』 (-15) unforg00 2022/05/31(Tue) 5:50:35 |
【秘】 跼蹐 カナイ → 民俗学 ユウキそうして暫くの後、指定された場所の近くまでやって来て。 周囲で動く気配が無いか少し様子を見た後に、 『着きました』 短く連絡を入れて、あなたからの応答を待った。 大丈夫だろうか。色々と不安だ。 (-16) unforg00 2022/05/31(Tue) 5:53:59 |
【秘】 民俗学 ユウキ → 跼蹐 カナイ『はい。それではお待ちしていますね』 ………… …… 簡潔なメッセージで締められてから、暫くして。 (叶さん、こっちですこっち) 器具庫の近く、積荷の影からひょこりと長身が膝立ちのまま少し体を動かした。袖に若干隠れた手を振って、どこかにいるだろう貴方にサインを送る。 周囲は目立った変化が無い。貴方の言う通り、大人しくしていたようだ。 (-28) もちぱい 2022/05/31(Tue) 15:53:19 |
【雲】 民俗学 ユウキざり。ざり。 ノイズ混じりに何かが聞こえた……ような気がした。 ざり。ざり。 「……」 息を止めて、正確には息をするのも忘れて、脳を撫ぜるようなざらりとした耳障りな音に紛れた何かを聞こうとする。 ここに来た時から、ずっとそう。人を見ようとしている。 ずっとずっと、見ている。聞いている。 見ようとしている。聞こうとしている。 (D1) もちぱい 2022/05/31(Tue) 16:00:57 |
【人】 民俗学 ユウキ「避難経路図は……こんな感じですか」 探索の途中、積荷の影に隠れて写真に撮った避難経路図を眺めていた。 「被検体達の危険性から昇降口を始めあらゆる場所が封鎖されている……。それほど、外部に出るとまずいものなんですね。 被検体を外に出さない為に封鎖しているなら、これもう職員の方も切り捨てられたと同然な気もしますがどうなんでしょうねー……」 がさごそ。何かを作りながら、携帯端末から目を離さない。 「誰も出してはいけないのなら、まず人間が使うだろう非常口もきっと封鎖されているのかな?分厚いシャッターをどうにかするよりかはまだ手を打てそうですが……。 あとは人間が通ることを考慮していない荷物の搬入口、通気口とかかな……でも通気口はここ身長高い人多いし……どうしたものか……ぶつぶつ……ぶつぶつ……」 (58) もちぱい 2022/05/31(Tue) 16:10:46 |
【秘】 跼蹐 カナイ → 民俗学 ユウキ「…………」 周囲から物音や気配がしないのをもう一度確かめて、 それからあなたが居る方の物陰へ向かった。 「……あの、結木さん。聞き忘れてたんですが… 何をお探しなんでしょうか…?」 天に跼まり、地に蹐するように。 そろそろと物陰に入り、念の為に少々声を潜めて問い掛け一つ。 予め物資の調達、とは聞いていたけれど そういえば何を探しているのかは聞き損ねていたと思い出して。 (-29) unforg00 2022/05/31(Tue) 16:13:44 |
【秘】 民俗学 ユウキ → 跼蹐 カナイ「武装した職員の方の制服です」 相手が物陰に隠れるのを確認して自分も長身を折り畳み再度引っ込む。そのままあっけらかんと答えた。 「倉庫とかに予備があればそれを調達してもよかったんですけどね、倉庫は俺行ってなくて。ありましたか?まああっても無くてもこの作戦は決行しようと思ったんですけど。情報、関係者から欲しかったですし。 一着くらいあれば、少しは動きやすかったり何かに使えると思うんですよ……はい、これ」 そう言いながら何かを手渡した。……ごつごつとした硬い何か──中身は土やら木材の欠片やら、なんてことないガラクタだ──が詰め込まれ、口を結んだ靴下だった。よく見ると二つ作ってあり、結木自身も同じものを手にしていた。 「即席のブラックジャックです。人が履いてた靴下触るのって嫌だと思うんですけど、材料が無かったので許してください。 ここの巡回って一人で来ることが多いみたいなんで、そこを狙おうかなと思っています。ちょっと仕掛けるんですよ、二人で。 俺が囮になり、曲がり角やこの積荷を利用して気を引きます。叶さんは別の地点で待機して、俺が職員の方の気を引いている間に後ろからその鈍器で一発。 それだけじゃ足りないと思うので、その後俺も加勢します。昏倒させたら器具庫に運んで服を頂いていきましょう」 気持ち早口で説明したのち、どうですか?と問いを投げた。急な提案すぎることもお構いなしの様子で。 (-30) もちぱい 2022/05/31(Tue) 16:38:45 |
【秘】 跼蹐 カナイ → 民俗学 ユウキ「武装した職員の……」 平然と続く答えをどこか信じ難いような心地で復唱した。 手の平に俄に冷や汗が滲んで、緊張で口の中が乾いていく。 ああ、やっぱりあなたは恐ろしい人なのかもしれない。 「……あちこち見て回りましたけど、それらしきものは…」 何れにしても決行には変わりないのだとしても、 相槌の代わりに見当たらなかったという答えだけを返して。 それに対するあなたの反応を──その心の機微を観察するように。 やはり顔色を窺うようにあなたの表情をちらと見遣った。 そのようにした後に、手渡されたものを見て 説明された計画を頭の中でなぞり、暫しの逡巡の後。 「…お手伝いをするのは、構わない、です。 でも、……囮は僕がやりますよ。 こういう武器を使うなら……背は高い方が良いはずです」 有事に巡回にあたるような職員は恰幅の良い者が多いだろう。 それに対し鈍器で殴り掛かるなら、強いて言うのであれば 平均より小柄な叶よりは、あなたの方が適任と言えるはずだ。 「それに……逃げるだけは、昔から得意なんです、僕は」 どこかほんの少し自嘲の色を滲ませて、そう付け加えた。 (-32) unforg00 2022/05/31(Tue) 18:14:21 |
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