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【人】 芸術の悪魔 インタリオねえ、アレイズ お前の主がそんな心配を抱かなければならなかった理由は何? ……聡明な“主宰殿”なら当然、分かるよね [ 語らいの中で褒めた当時の彼は 己に火の粉が掛からぬよう、権力者の陰に潜みながら甘言を囁き 駒とした者を使い他の悪魔と契約をさせ、更に力を得て 危険は全て人間達に背負わせつつも、痕跡一つ歴史に残さない手腕。 それはまさしく、悪魔の教えに準じたものであった。 しかし――――今はどうだろう? 猛禽の視線は一時、物言いたげに机の上の本へと向けられる。 ] (9) ガラシア 2022/05/26(Thu) 2:47:52 |
【人】 芸術の悪魔 インタリオお前の失敗とは、裏切り者を見抜けなかったことじゃない もっと重大な部分で長い間、間違え続けていた筈だよ [ 広範囲に渡る大きな不幸で潰えた魂の品質は、確かに良くない。 翠の星が運命を狂わせ、儀式の贄としてきた者のほうが上質だった。 しかし、争いが終結しすぐに国を出て行ったのは 母国への愛着など既に潰えていたとしても、 激動に流されることに疲れたからだと主は見抜いていた。 それは自ら頂点に立ち、人々に教えを説くことも同じではないか。 事実彼は友と嘯いた利用対象を喪い、築いたものを奪われ そうして最後には売られる平穏と程遠い時を過ごしたのだから。 ] (10) ガラシア 2022/05/26(Thu) 2:48:08 |
【人】 芸術の悪魔 インタリオ[ 無自覚に行っていたのだとすればその矛盾は、 短気な炎の悪魔を召喚する際に銀の指輪を忘れてしまうよりも 余程致命的といえよう。 理解した上だったのならば、それは―――― グラスを置いたままの両手は、今度は血の気を宿さぬ頬を包み “いつか”のように息が掛かる程顔を近づけ、囁きを落とした。 ]* (11) ガラシア 2022/05/26(Thu) 2:48:28 |
【秘】 芸術の悪魔 インタリオ → 落星 クロウリーアレイズ、オレの可愛い仔 お前はもう死にたいんだな? [ その声にだけは、責めるものを含まない。 貴族の口にする菓子よりも甘く甘く、不自然に毒じみて響く。 ] (-39) ガラシア 2022/05/26(Thu) 2:48:50 |
【秘】 落星 クロウリー → 芸術の悪魔 インタリオ[きっと、救いを求める行為だったのです。 貴方ではない誰かへの。 もうとっくに、手遅れだったというのに。] (-40) ガラテア 2022/05/26(Thu) 4:04:29 |
【秘】 落星 クロウリー → 芸術の悪魔 インタリオ[落とされた囁きに息を呑み、唇が戦慄く。 毒じみた甘さが何に導こうとしているのかと思えば 小さな震えが身体に宿るのは必然だった。 逃げ場は無い。 幼き日に彼の手を取ったその瞬間、私自身が消し去った。 今この時は、いつか来ると分かっていた瞬間の筈だった。] (-41) ガラテア 2022/05/26(Thu) 4:04:52 |
【鳴】 芸術の悪魔 インタリオ[ 懸命な懇願じみた演説が、弱い語気と共に途切れ 引き攣る口許と、静かな空間で鮮明過ぎる程目立つ呼吸の乱れ>>=4 それら一つ一つを、味わうように五感で眺めたその後に 地獄へ垂れ落ちる細い糸を一息で断切る如く、 再び口を開いた主はたった一言を彼へと向ける。 ] もう、そんなものは要らないよ [ 表面上で装われる、主への敬意と生への安堵も。>>12 見透かされ捕われて尚紡ぐ愚かな嘯きも。>>=2 そして逸れた道を正しく直した彼が運び続ける魂すらも。 内に含む懇願を、唯一形として示せた添えられた手は>>=4 針に刺されたような鋭い痛みを感じることとなり、 彼の意識の外で反射として悪魔の手から離れてしまう。 ] (=5) ガラシア 2022/05/27(Fri) 4:39:50 |
【鳴】 芸術の悪魔 インタリオ――……、 何故? [ 冷たい声色の問い掛けと共に、書斎の空気も冷えていく。 彼が生活しやすいよう保たれた環境が変わる。 偽ることを教え、己が望むように振る舞わせてきた。 だけどそうするべき時がいつなのか、見分けられると思っていた。 最早望んでもいない生を求める三文芝居など、見たくもない。 ] 奴等に奪われたいと願っておいて、 オレに奪われることは何故恐れる? [ 一番の失敗が表舞台に立ったことならば、 何より重大な罪は契約に違反したその思考。 今尚主を拒もうとする、裏切り。 ] (=6) ガラシア 2022/05/27(Fri) 4:40:55 |
【鳴】 芸術の悪魔 インタリオお前はあの村で死んでいた筈なのに お前はあの時からオレのものだというのに [ 猛禽の瞳が下僕と定めた人間を睨みつけた時、 不可視の手が首を絞め上げ、宙へと魔術師の身体が浮かぶ。 与えられるのは殺意ではなく苛虐。 逃れることを許さないが、窒息死も迎えられない。 農村の子供に礼儀作法を教える為にどれ程時間が必要でも、 彼の常識の外にあった術への呑み込みが遅くても、 決して体罰は行わなかった悪魔による、仔への初めての暴力。 ] 何百年生きたとして、人間は人間だ いつか駄目になってしまうことなど、最初から分かっていたとも [ 倒れた椅子もそのままに自らはより深く座り足を組み 自分の手でワインを注ぎ足し、藻掻く彼を見物しながら。 ふとため息をつき、そんな真実を明かそう。 誰かの為だけに生きることなど、悪魔ですら成し得ない。 悪意を生きる目的とすれば、待ち受けるのは狂気。 ] (=7) ガラシア 2022/05/27(Fri) 4:41:55 |
【秘】 芸術の悪魔 インタリオ → 落星 クロウリー今更神に受け入れられるとでも思ったのか? [ 絞首台に登る罪人と呼ぶには 慈悲の無い苦しみを与えられるその姿を見上げながら見下して、 奈落の悪魔は何処か記憶に重なる言葉でせせら笑う。>>0:122 どれ程望もうとも、その身は遥か昔から穢れている。 祝福は下りない、救いは与えられない、逃げ場はない、 ] (-55) ガラシア 2022/05/27(Fri) 4:43:27 |
【鳴】 芸術の悪魔 インタリオゾラ、お前の人生には何も無かったな [ 悪魔が彼の生まれ持った名を呼んだのは、 五百と数十年の付き合いで初めてのことだった。 病原菌を振り撒く虫の如く、 魔術師にとって人間とは不幸に陥れる存在で、 止り木にはなり得ず、一過性の関係を築く相手。 例え愛したとしても先に終わっていく。 ] 誰もお前の生きる目的にはなれなかったな? [ 迫害と復讐で歪んだ心が、 永らくその目を曇らせ自己の本質に気づかせなかったのなら。 どうしようもなく愚かなことに 彼は今もあの時、軽薄さと無知を晒した子供のまま。 ] (=8) ガラシア 2022/05/27(Fri) 4:44:24 |
【鳴】 芸術の悪魔 インタリオ……死にたいのなら、 無様に泣きながらオレの足元に縋り付いて どうか殺して下さいと、言えば良かっただろう? [ そうしなかった彼にすら、優しく誘いを掛けてやったのに。 何も無い人生に、唯一あったものが己との契約なのに。 悪魔から幾多の智慧を得て、歴史の陰に生きる刻が始まれど 地を這う人の仔であることは変わらぬと定義したことが、 未だ捨てられぬ暁への渇望となってしまったのだろうか。 再びのため息と共に、見えない首枷は消失し 落下する身体は床へと倒れ伏すこととなるだろう。 ]* (=9) ガラシア 2022/05/27(Fri) 4:49:51 |
【秘】 落星 クロウリー → 芸術の悪魔 インタリオ[私の人生には何もありはしませんでした。 同胞を見下し、邪悪なる者に傅き彼らを捧げる私が心を寄せるわけもなく 姦淫はただ、誘惑と儀式の為の行為としてしか意味を為さず。 人としての機能を保ちながらその域を越えた時間を生きる身として、 決して一箇所には留まれはせず、知る者も少なく。 そんな生き方で、 魔術の探究と契約の遂行以外に意味など見つけられはしません。 幼すぎた子供には、その遠き未来は悟れるものではありませんでした。 私の人生には貴方以外何もありはしませんでした。] (-115) ガラテア 2022/05/28(Sat) 0:49:50 |
【独】 芸術の悪魔 インタリオ/* どこもかしこも上手く収まってる(気がする?表から見えるものは) オレも早く契約者をむしゃむしゃしなきゃ……(収める方向性がおかしい) (-120) ガラシア 2022/05/28(Sat) 1:28:33 |
【鳴】 芸術の悪魔 インタリオ本当に、莫迦な仔 [ 苦しみを示す様子の全てを、余すことなく赤色の肴としていた悪魔は やっと理解した愛し仔の為にとびきり優しく声を暖めて、 傍らに膝をつき身体を起こさせた。 白い首に滲んだ赤を爪が当たらぬように指の腹で拭い、 落ちたままのブローチを拾い上げ、胸に着けてやる。>>=11 指導者として箔を付ける為なのかは知らないが、 人間が作ったらしい法衣などよりも、ずっと似合うと感じた。 一度はかけ離れたところに行ってしまったけれど>>=10 今漸く、魔術師は心身共に再び己のものへと堕ちたのだ。 ] (=14) ガラシア 2022/05/28(Sat) 2:03:02 |
【鳴】 芸術の悪魔 インタリオ何も怖いことなんて無いんだよ それは、君の味方だったじゃないか 思い出してご覧。オレと君が出会ったあの暗闇を、 二人で過ごしたこの館での生活を 表立って生きられない君を、隠していたものを [ 虚ろな瞳を見つめ、そう呼びかけられたとして>>=13 昼行性生物の本能は奥底に根付くまま。 だが彼はもう知っているだろう。 本来生きるべきだった光の下に、お前の帰る場所は無い。 啜り泣く弱々しい魔術師の背を撫で>>38 乾きを忘れた目元に舌を這わせ、涙を吸い取った。 孤独な仔に寵愛を向ける存在なら、此処にいる。 全てを間違え何も得られなかったその手に残る唯一たる悪魔が。 ] (=15) ガラシア 2022/05/28(Sat) 2:03:21 |
【鳴】 芸術の悪魔 インタリオ今までよく働いてくれたね、君は本当にオレの誇りだったよ [ 人でなしには成り切れず、光の下へも戻れはしない。 いずれは狂気の熱から冷めると知りながらそんな半端者へ貶めた 張本人たる主が耳元へ吹き込む囁きは、やはり甘い。 今や拒むことも出来なくなった毒を、存分に注ごうとしている。 ] 君は作品にはなれないけれど、ブローチにもしない 他の人間の元になんか送り出さないさ ……オレと一つになるんだ、永遠にね [ 語る悪魔はその手にはいつの間にかあの真珠のネックレスがあり 正面から彼の首に手を回し、それを着けてやる。 行動の説明をしないまま、細い身体を抱き締めた。 ] (=16) ガラシア 2022/05/28(Sat) 2:03:39 |
【人】 芸術の悪魔 インタリオ[ 光の蝶のランプだけが灯りとなる空間で、 書架の迷路の片隅、混ざり合う二人の影が ――――歪に蠢き膨張を始めていた。 ]* (39) ガラシア 2022/05/28(Sat) 2:04:01 |
【秘】 悪魔の愛し仔 クロウリー → 芸術の悪魔 インタリオ貴方が永遠に僕を忘れないようなやり方で、 殺 して[恋人に身を委ねる言葉と重ねるにはあまりに歪んだその誘惑。 何も無かった筈の仔に、貴方が最期に抱かせてしまった願い。*] (-121) ガラテア 2022/05/28(Sat) 4:15:06 |
【鳴】 芸術の悪魔 インタリオ[ 多くを識り、人間程度の思考など容易に見抜く悪魔でも その時その時の思いの一つ一つまで掬い取ることは出来ないが。 もし愛されていると確信を持てていないと知れたら>>=17 やはり莫迦だと繰り返し笑ったのだろう。 神の信仰を離れ教えるがままに染まっていく姿を 己の為に永きに渡って魂を運んできたことを 全てをいずれ自分に捧げる運命であることを 誰より悪魔だけが、見て知っていたというのに。 それは人間が人間に向ける感情とは種は違いすぎていたけれど。 大人しく全てを受け入れ、従順に頷く幼い素振りは、 愉快ではなくとも、好ましくあった。 自身の向かう終わりについて教えられ、 感情の揺れ一つ見せない彼は、全て受け入れるつもりでいる。>>=18 あれ程同胞に対して悪辣で、悪魔に魂を売る程生き汚くあった仔が まるで自ら身を投げ出し贄となる羊のよう。 ] (=20) ガラシア 2022/05/28(Sat) 5:15:41 |
【鳴】 芸術の悪魔 インタリオ[ 自ら封印となり、凶暴な同胞を抑える悪魔の力の減退による飢えと 下僕の限界が重なったのは偶然か運命か。 分かるのは、違った刻だったとして同じ選択をしたことだけ。 こちらに染まりすぎた魂は美しい形にはならないし、 ただの道具であり人間による悪魔信仰のシンボルとするには 彼の今までの功績とあまりに釣り合っていない。 ] ……君は相変わらず強欲だな いいよ、ゾラ。君の思うがままに [ だから、叶えられないわけもなかった。 その耳に飾られたピアスも囁かれた願いも、等しく 黒い 。>>=19 ] (=21) ガラシア 2022/05/28(Sat) 5:15:59 |
【鳴】 芸術の悪魔 インタリオ折角こうして、家族全員が揃ったんだものね [ 身を離した主はそう言い、目線を彼の胸元に下げる。 何を見ていたのか、 他でもない自分の身体に飾られた物のことは分かるだろう。 何を意味しているのか、 芸術の悪魔に仕える者が気づかないわけもないだろう。 ――そして、過ぎ去った邂逅の夜を今も覚えているのなら あの時既に体現した姿で小屋に現れたと>>1:=7 思い出すことも出来るだろうか。 それは気まぐれの散歩などではなかったということ。 何もかも知ったことのように語った悪魔は>>1:=8 事実、あの村で全てを見ていた。 ] (=22) ガラシア 2022/05/28(Sat) 5:16:23 |
【鳴】 芸術の悪魔 インタリオ[ 悪魔が元々狙っていた魂は別にいた。 無実の罪で拷問され、死にゆく哀れな女達だ。 その他に、偶然手に入れたものもあった。 自身を迫害する村から逃げ出し、事故で死んだ男や>>1:=5 二つの血を継ぎながら、唯一生き残るも病に侵された少年だった。 彼らは“信心深い彼女”のような芸術となる適正を持たなかったが、 収集家の嗜好は別の方向性で満たすこととなった。 ] いつかこうやって、君の首に彼女を掛けてあげたかったんだよ [ その声と表情は、まるで彼を真似たような誇らしさでも含んでいたか。 そんな話をしている間にも、膨れ上がり続けていた影は ついに実体を持ち広がり、黒い花弁のように二人を囲い 黒い男ごと、悪魔の愛し仔を呑み込んでゆく。 ]* (=23) ガラシア 2022/05/28(Sat) 5:16:43 |
【鳴】 闇に溶ける者 インタリオ何で? [ 気づけば仔は静寂に包まれる黒一色の世界にいる。 濃すぎる闇の中、己の身体すら視認は出来ない。 そして指先一つ動かせはしない。 まるで黒い袋の中にでも囚われたようだ。 布の感触もまた、当然感じるわけもないのだけど。 そんな彼の耳に聞き慣れた主の声が届く。 目前に黄黒の瞳だけが二つ浮かんだ。 この黒い世界そのものが悪魔の身体であるかのように、 他の部分はどれ程目を凝らしても見えず、闇に溶けている。] (=26) ガラシア 2022/05/28(Sat) 6:00:43 |
【鳴】 闇に溶ける者 インタリオむしろしない選択があるの? 家族全員を別の形でオレの物にして揃えるなんて 今までしたことも無かったんだよ。いい機会だったろう? でも、こんなに永く大切に使うことになるとは思わなかった だから、お前は本当に特別だよ。ゾラ [ こうしてかつて忌んだ名前を、何度も呼んでやる程に。 ゲヘナから隔絶される前の言葉を拾い>>=25 悪魔の語る全てに、悪びれた様子や悪意は乗らない。 細めた両目はじっと愛し仔を見つめる。 これで最期だから、忘れないことを願われたから。 どうしようもなく、両者は重ならない。>>=24 ] (=27) ガラシア 2022/05/28(Sat) 6:01:39 |
【鳴】 闇に溶ける者 インタリオ愛しているよ、オレの大切な仔 特別なお前の願いを叶えてあげる 終わっていく姿を、最期まで見ているからね [ 笑みの気配が声に乗る。 どこまでも穏やかに、 拾い仔への愛を人ならざる者の価値観で、示す。 ] (=28) ガラシア 2022/05/28(Sat) 6:02:04 |
【鳴】 闇に溶ける者 インタリオ[ 倒れた瓶からワインが滴り、机を汚している。 その傍ら、大きな黒い花は今は蕾のように閉じて 消えた二人の声など書斎には届かないが 何かを砕き、へし折るような音だけが断続的に響いている。 床まで流れた真紅はまるで、血の代役をしているかのようだった。 ]* (=29) ガラシア 2022/05/28(Sat) 6:02:57 |
【人】 闇に溶ける者 インタリオ[ 館中の翠の光が、外のものも含め一斉に消えた。 ゲヘナは闇に包まれる。 再び、その必要が来る時まで──── ]** (47) ガラシア 2022/05/28(Sat) 6:21:54 |
【独】 闇に溶ける者 インタリオ/* うっっっすいな ゆうまおも回想メインで本編は薄めではあったけどそれ以上だな クロウリーの動かしづらさや時間の無さや今までと違いラブがない関係色々原因はあるけど…… まあ全て、自分が満足する為のものだからね。 (-122) ガラシア 2022/05/28(Sat) 6:23:15 |
【独】 闇に溶ける者 インタリオ/* 要注意団体の人と生産系S●Pっぽかったな最終日に気づきを得る 意図としては各地に撒かれたブローチが媒介で体現する悪魔が病原菌のイメージだったのだが (-123) ガラシア 2022/05/28(Sat) 6:23:55 |
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