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【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「あ、いえ、あの……」 「……だめ、ですね。俺……。 君には弱味見せたくないみたいです。 は、ははは……俺、皆にひどいこといってきて、 勝手に悲しがって泣いてたんです。 だから優しく、されると、つい」 撫でられることはいやがらずにはにかみながら目をそらす。 泣くほどの、泣かされるほどのことをして、あなたに一人慰められている自分を受け入れられなかったのだ。 「謝る癖、ずっとそのままなんですか?」 そうだったのかと、貴方の体を上から触ってひとつ考えて。端末にあるクローゼットウィンドウを開いてみた。 想像した通りの普川にとってのいつもの服がそこにある。 「……身長は無理そう、です。 あ、……ゲーム感覚なら整形はできる……?」 うまく顔は変えられなかったのか、いったんは諦め。その服を取り出せばチップ非準拠になるために着替えを始めようとする。 「……あ、そう、だ。ケーキのお皿出していてくれますか。 その……着替えをずっとみたいのでなければ……」 (-333) toumi_ 2022/03/04(Fri) 7:40:39 |
【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ『良くなりますように、なんだかおまじないみたいで、いいですね』 自然に笑みがこぼれて、閑話休題。 ふとやってきた、返事にほっとして。 嘘をつかなくて済んだと今更な事を考えた。 『投票ですか? ああ、はい。 いいですよ。もう、きめましたから』 それは誰かにとっては残酷で。 その価値を押しつけ合うことを選んだという事に過ぎない。 それでも様々な人を既にもう巻き込んでしまった。 もう戻るつもりも後悔するつもりもない。 『俺は、ハナサキさんとナツメさんにはいれません。 だけど、俺は、です』 『ハナサキさんがハナサキさん自身にいれたとき。 俺は彼女に入れたことになりますから。 票をあげたんです、俺の分を。 これが彼女への誠意と、応援です。 そして望みました、俺はこの命を握る権利を持っていたいと』 『ナツメさんを選んでしまったことも、 そして覆したことも自分の選択として開き直ったんです』 そして最後のメッセージに。 しばらくの時間を使って。 (-335) toumi_ 2022/03/04(Fri) 8:13:11 |
【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ『はい』 『俺も』 『苦しいです』 話した人に入れるのも、勿論、自分に入れるのも。 そんな風に、言える日が来てしまったことが辛くて。 人間だから仕方なかったんだなと、普通のことを考えて。 なんて自分は不運な人生だったのだ、と。大きなため息をついて、口元に笑みを浮かべたのでした。 (-336) toumi_ 2022/03/04(Fri) 8:13:23 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ「今の俺が好き、ですか。」 「――とても皮肉なんですが。 ……あなたにとっては褒め言葉、なんですよね」 そう言われるともっと恥ずかしく、と引きつった笑いを返して共通の助けたい彼女の話題には頷いた。 「……ここに居る人たちは、多分。 本当は誰かがずっと側に居なくても 大丈夫だったひとたちだったんですよ。 ただこの状況と、社会の不条理がが突然襲ってきて、 自分の決めていた人生のルートを組み直さなくちゃ行けなくなった。 多分……それが見えやすいか見えにくいかだったんです。 あと速度も。です。 俺は……選ばれないと、思いますけど、ね。 嫌なほど、いい人しか、居ないんです。ここは。 なぜか、こんな俺も生きて欲しいと言われ続けて。 一番最初に、そんな風に諦めるなといったのは君でした。 俺は幸せの形がお花畑みたいな君のこと、 ずっと理解できませんでしたけど。 そんな物語が好かれるなら、一度は考えるぐらいには、馬鹿に出来なくて……こんな提案をする羽目に」 わざと少しとがったような、繕うこともしない言い方をする。 あなたに言われた言葉が正当化される世界なんて夢物語で。 本当はもっと暗く、濁ったものばかりだ。 合わない、圧倒的に合わない、それでも。 「……眩しかったんですよね……」褒め言葉ではないけれど。 (-337) toumi_ 2022/03/04(Fri) 9:23:27 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ「ああ、どうしましょう、ね。ううん……。 彼、選ばれても気にしないのが、……気にするんですよね」 何度か話して深夜ドライブもした仲である彼を思い出す。 池に投げ続けていた石を思い出す。 似たようで、正反対だった―――― 「気にするんですよね……」 罪悪感ではなく、選ばれたことを嫌がられないのが気になってしまう。 「入れましょうか……彼に。 一番、残っている人間で受け入れてくれる人です。 俺が罪悪感を覚えずに済む人です 」結局は保身に走るところが人間味があるな、なんて。 ボトルに入った液体を揺らして、ため息をつきながら。 今回はかなり自覚的に自分のことを他人事のように思った。 「そういえばハナサキさんが少しだけ犠牲的に見えた理由、聞きそびれましたね……。大方、俺の予想なら戻ってもいいことがない環境だったのだと思いますが……あの、 この先、生きていても平気ですか? お金とか、立場とか……俺みたいに犯罪に巻き込まれていたりしませんか?」 心配をしているのは確かなのだが、デリカシーがない言い方は健在中だった。 (-338) toumi_ 2022/03/04(Fri) 9:26:26 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ「やだ」 君が語る未来の一つ一つに。 「…やだ」 駄々をこねるように首を振って。 ぽろぽろと零れた涙が、君の肩を汚してしまって。 「……やだ………」 なんで叶えてくれないの。 俺、ニジヤ製薬の息子なんだよ。 お金もあるし、地位だってある。ほしいもの、言えば、 何でも買って貰ったりしてたんだよ。 「……やだよ……………」 なんで俺のお願いを聞いてくれないの。 なんで。 なんで……君の語る未来に、君がいないの。 「……君が生きてなきゃ、嫌なの………っ」 おかしいじゃん、俺、人だって殺したんだよ。この世界で。 その俺が未来を願われて。 君の未来がどこにもないなんてそんなの。 意味が分からないじゃん。 「……君が、生きてくれないなら………俺は………」 「…俺は………笑って、未来に行けないよ………」 君のせいなんだよ。 君のせいで俺………こんなに泣いてるんだよ? ねぇ……… お願いだよ……… (-346) arenda 2022/03/04(Fri) 11:42:30 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「……ごめんなさい、 俺はこの命を使いきるって決めたんですよ。 親のために、選ばれた彼らのために、 そして、自分のために。 ……でも困ったな。 本当に、心残りは君だけです。 怒った人や、責め立てる人はいました。 それでも、見送ってくれたり、 やり通すようにいってくれました。 その中で君だけがそんなに止めてしまう」 「俺のせい、ですよね。 一人にしておいていこうとするから。 余計なことを願ってしまったから。 言い訳をさせてください。 君を理解するのをやめた俺なんて、 君に必要だと思わなかったんです。 期待させた、酷い奴で終わって。 君は悲しくても本当の理解者を見つけるまで、頑張れると思っていたんですよ」 こんなに、嫌だなんていってくれる人はじめてで。 勝手にわいた同情心以上に心を動かされて、本当に移り気が激しいのだとか、誰かに怒られそうだなと、思わず変な笑いが出た。 (-352) toumi_ 2022/03/04(Fri) 14:12:31 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「……絵乃くん。 君は、俺に 生きてほしいんですか? それとも、 傍に居て欲しいですか ?きっと俺達はここでは平行線で交わることはありません。だから、俺は決めます。 その答えで、俺は。 これから誕生日を迎える、カミクズさんを今すぐ殺しにいくことにします」 今、なぜ、と思うかもしれない。 だが普川はあなたに告げるだろう。 カミクズという男が自殺しないように、 自分の興味で生かしてしまったこと。 君と同じように生きてほしいと願ったこと。 寂しくて、失う辛さに押し潰されていたこと。 彼は生き続けないことで救われると思ったこと。 彼を殺す経験で、仲が良くなった人を失う悲しみを得ようとしたこと。 「共に生きる選択肢は、俺からは用意しません」 (-353) toumi_ 2022/03/04(Fri) 14:16:06 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ生きてほしいのかと訪ねたのに。 共にいきる選択肢がないということは。 男の望みは、君が生きて、自らが死ぬ世界。 君の選択はきっと、どんなものでも構わない。 男が用意できるものが、此れしかなかっただけなのだ。 (-354) toumi_ 2022/03/04(Fri) 14:25:52 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「…無理に、とは、言わないですよ。でも。 ひどいことを言ってしまったと、思ったんでしょう。 きみは、それがちゃんと悲しかったんでしょう。 それは、悪いことじゃないと思うんですよ …ごめんなさいは、言う必要あるかもしれませんけど。」 最後の一言で苦笑して、まだ赤い目元をそっと指先でなぞった。 似た者同士、言った後になって後悔する悪い癖。 もしそれで、きみがきみを許せないのだとしたら。 なら、きっと。一人くらいは許してくれる人が居てもいいのだと。 たとえ綺麗事だとしても、そのように思う。 「え、く、癖…ですか?そんなにだったかな… ……み"。 だ、大丈夫です!ゆっくり着替えててください!」それも束の間、ぱっと立ち上がって慌てて背を向けた。 VR内に再現された、上葛の自宅である安アパートの一室。 その散らかったベッドを離れて、 以前より随分と片付いたテーブルの方へ向かって。 椅子はもう一脚、予め用意しておいたから。 皿や食器の準備をしたら、後はきみを待つだけだ。 (-356) unforg00 2022/03/04(Fri) 15:04:49 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ「そうだよ………君のせいだ……」 「君のせいじゃんか、全部………」 「俺はただ、理解されたかっただけなのに」 「理解されるだけでよかったのに」 「理解できないなら、黙って消えてくれたらよかったのに」 「俺のことなんて、放っておけばよかったのに」 「君が、そんなふうに」 「そんな風に言うから、俺は………」 ぎゅぅ、と強く抱きしめる。 離したら君がどこかに行ってしまいそうで。 きっといつかは、この腕から消えていくのだろうけど。 それを少しでも引き止めるように。 強く、強く力を込めて。 「俺のことを理解できないなら」 「俺の仲良しになんて、なって欲しくなかった」 「優しくしないで欲しかった」 「隣に居てほしくなかった」 「君のせいで、俺……俺は…………」 「……理解されたい以外の気持ちを、持っちゃった………」 君がそんなに言う未来は、どれだけいいものなのか、とか。 君がただ、同じように時間を過ごしてほしい、とか。 そんな、そんな残酷な。 "普通"の願いを。 ▼ (-358) arenda 2022/03/04(Fri) 15:28:26 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ「俺は……君に………」 「生きてほしい。」 「たとえ傍に居なくたって」 「君が生きてくれるなら、俺もどこか、同じ空の下で」 「生きてもいいかなって思える。」 「君みたいな人がまた現れるかもって、期待して」 「未来を歩ける。」 「……でも、君が、自分は死ぬ気なら」 「───傍にいる。」 「……お願いだから………」 「………一人で光に送り出すような」 「そんな残酷なことだけは、しないで。」 暗闇の自由より、鎖に繋がれた光がいい。 青年の望むのは、どちらかだ。 君と共に生きるか。 君と共に死ぬか。 (-360) arenda 2022/03/04(Fri) 15:34:00 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「聞いてください。 ……理解しなくて良いんで勝手に言いますね。 俺、あの人と仲良かったんですよ。 楽しかったんですよ、なのに。 死んでどっかにいくっていったんです。 嫌でした、すごく嫌でした」 今の自分と同じだな、なんだ、だんだんふに落ちてきた。 きっと純粋な情じゃない、絵乃くんと唯一ちがうのは……。 「俺のこれって怒りなんですよ。 ……仲が良いと思っていたのは自分だけで、 あとから追い付いた感情は執着になって、 彼から得る感情がもっと知りたくなりました」 「あとは、彼が死ぬだけです」 「愛だの、恋だの俺はまだわからないし。 やっぱり一緒に死ぬことのよさは…… このままだと永遠に理解できません。 それでも、 そばにいてあげないといけないなあって。 なにかをしたいよりも上になるって。 案外悪かったです」 歪んだ感情を露にしながら、ゆっくりとあなたの頬へてを伸ばせばその唇を撫で。 優しく額に口づけをおとして、目を合わせた。 少し腫れた目元がお互いに見えるようになる。 (-362) toumi_ 2022/03/04(Fri) 17:00:25 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「……おれのしてあげたいを、理解してください。 可哀想で、可愛くて、手離せなかった、 君のおかげで。 俺は俺の望みを捨てなければいけないんです」 連れていきたくない、生きていてほしい。 嫌だ、辛い、一緒にしにたくなんてない。 「見送って、くれる? 片付けてくる。 そして、また。 君のところに、帰ってくるよ」 (-363) toumi_ 2022/03/04(Fri) 17:01:03 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ/* これまでも誤字が多かったのに大変なミスをしました。 誤) それでも、 そばにいてあげないといけないなあって。 なにかをしたいよりも上になるって。 案外悪かったです 正) それでも、 君のそばにいてあげないといけないなあって。 なにかをしたいよりも上になるって。 案外悪くなかったです」 (-364) toumi_ 2022/03/04(Fri) 17:04:12 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「結構、謝られてるような。 ……印象付くくらいにはです」 「……あ、うん、落ち着いた」 緩いタートルネックにエプロン姿。 そして、片耳に気に入りのピアスをつけて。 おめかし、ではなく出勤スタイル。 少し髪型を変えて見せるのは、学生の雰囲気が消えた大人の普川の姿だった。 「おまたせ、 制服より楽で良いね……君のようすがおかしいのは、ちょっと、面白い」 「それじゃあ乾杯、しようか? お酒という名のブドウジュースと一緒に」 大人びた様子の男は笑いかける。 偽っていない本当の姿で君の生誕を祝うために。 (-365) toumi_ 2022/03/04(Fri) 17:18:08 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ君の言葉を、ただ、聞いた。 嫌だ、と言わずに。 ただずっと、聞いていた。 唇を撫でられれば、擽ったそうにして。 頬に口付けを落とされれば、目を細めて。 こちらからも、同じように。 恋とか、愛とか、わからない。 でもただ、したくてする、それを。 「……待ってる」 「待ってるから。」 「………本当に、待ってるからね……」 約束、守ってくれなかったら。 許さないから。 青年が君に伝える言葉は、ただそれだけ。 それだけが、やっとだった。 (-367) arenda 2022/03/04(Fri) 18:01:13 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「……少しでも怪我をよくしていてくれよ……」 負担をかけた自覚は、ある。 だから申し訳なさそうにして、最後に部屋を出る前に振り返った。 「そう、だ。 今日の投票、……ハナサキさんと一緒にツルギさんにいれるつもり。 生きてほしい、から、選んでる。 ……ええと、これは、そっか。 約束か。 いってきます」 守れるかな、なんて。 自分で撒いた種を摘み取りにいくと考えると、少しだけ、君には悪いし、皆に不謹慎だけれど。 楽しくなると良いな、と、その手にハサミを握ったのだった。 (-370) toumi_ 2022/03/04(Fri) 18:09:05 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「わ、笑い事じゃないんですよ! というより邦幸さんの方がずっと様子のおかしい時は…」 あったじゃないですか、と文句を言おうとして。 振り返った視線の先の姿に結局それは未完となった。 現実で見れたら良かったな、なんて思って、それから。 ああ、きみもピアスを着けるのだな、と思った。 何度かすぐ傍に近付いた時、気付いていたかもしれないけど。 上葛の耳にも案外、シルバーピアスなんかが存在していて。 飾り気のない、なんとも地味なものだけど。 「……自分の誕生日を祝うの、というか… 誰かに祝ってもらうの、数年ぶりです ええと…だから、その。嬉しいです、本当に…」 下ろしたままの髪を弄りながら、自分の随分ラフな格好を顧みて 自分ももう少しちゃんとした格好の方がよかったんじゃないか、 なんて今更後悔したり、しなかったり。 とにかく色々気恥ずかしかった。 (-376) unforg00 2022/03/04(Fri) 19:28:13 |
フカワは、チップ非準拠になった。花屋スタイルだ。 (a34) toumi_ 2022/03/04(Fri) 19:40:05 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「俺の誕生日は家族全員に祝われて、 楽しかったはずだったんだけど。 最後に息子を犯罪者にしたてあげて売るような親だったから、もしかしたら残機扱いだったのかもしれない」 なにもみていなくて、裏に隠されていた罪がたった一ヶ月前にすべて押し付けられた。 そんな、呆気の無い家族からの裏切りと別れ。 楽しかった記憶は紛い物でもおかしくはない。 「花束なんだけど……迷いすぎて…… また後でとってきても良い? 実は俺、合議休もうと思ってて。 夜にまた君に会いに行きたいんです。 いい、かな。その何度も……。 外に連れだそうと、思ってるんだけど……用事とか、怪我とか」 椅子に座って向かい合う。 なんだそれ、なんて、笑って気恥ずかしそうなその姿をはにかみながら見つめかえす。 今だけは同年代の気持ちで。 本当に出会ってるような気分で、ケーキと、ちょっと罪の味がする飲み物で乾杯。 こんなに特別な誕生日は、自分もしたことがなかったな。なんてまだまだ遠いその日を思い描いていた。 (-383) toumi_ 2022/03/04(Fri) 19:47:44 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「どういたしまして。俺も、嬉しいよ祝えて。 さ……早く食べろよ。 どうせろくに食べてなさそうだ。 今は一緒に食べるために見張ってるから」 頬杖をついてフォークを揺らす。 つかの間の、平穏だ。 (-384) toumi_ 2022/03/04(Fri) 19:51:01 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ「皮肉じゃないですよ!もう…… ありのままのフカワさんで良いって事です!」 ここから帰ったとしても変わらないんですよ。 そこまでは口に出せませんでした。 「誰もが子どもじゃ、無いですもんね。 この場に選ばれるのは各自で判断を下せる一定以上の年齢の大人ですから。 皆さんすごいですよね。 決めた今でもまだ難しいと思います。 人生の事なんてこれっぽっちも決まっていなかったし、フカワさんのような大変な事もありませんし。 ……誰かが必要なのは私だったのかもしれませんね 」「最初にお話しした日に触られたじゃないですか。 びっくりしたし、恥ずかしかったですけど……でも、嫌じゃなかったんです。 あんな風に優しく触れられた事なかったんです。 フカワさんみたいなお兄さんが居たら良かったなぁ……なんて。 それだけではないけど、生きて欲しいと思うのは今はも変わりません。 私の言葉で変わってくれたのだとしたら、これ以上なく嬉しいです! 本当に、私で良かったですね!お花が近くにあったら落ち着けますもんね!」 さすがにちょっと自惚れかも。 思いはしても、朗らかな笑顔は崩さずに言い切りました。 世の中を知らない子どものような無垢な言葉。 あなたのつくった世界の中に小さな花が一輪確かに咲いているのです。 (-393) shionsou 2022/03/04(Fri) 20:26:27 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ「あ、あの。本当に大丈夫ですか? すごく引っかかってるように見えます…… でも罪悪感という点では同感です。多少マシ、レベルですけどね」 ハナサキには結局殆ど交友がないままここまで来てしまいました。 味方とあなたくらいのもので。 知らない方が選びやすい──無意識に避けていたのかもしれません。 ツルギさんとは一番最初に軽くメッセージのやり取りをしただけ。 何を基準に選ぶのか? そんな質問だったか。改めて答えないとならないですよねと片隅に残して。 あなたの質問とデリ欠にジト目です。 「遠慮はしないでと言いましたけど、さすがに『生きていても平気ですか?』はまずいですよ! 私史上で一番です! ……はぁ。心配しなくても大丈夫、です。 終わった後の事は、終わった時に!」 もちろん何も考えていません。 そもそもが選ばれるだけの話だったのに、今は本当になにもかもが未定で未知で、胸の中には不安と、ちょっぴりの期待。 かなり長い間を置いて付け加えました。 (-395) shionsou 2022/03/04(Fri) 20:26:51 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ「…………………………一応参考程度に聞きます。 平気じゃないって言ったら、どうしますか?」 長い袖で口元をおさえながら消え入るような声。 (-396) shionsou 2022/03/04(Fri) 20:27:36 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「……そう、」 ふと零された言葉に、少し眉を下げて、でも。 それを否定も肯定もしなかった。 けど、それでも。 幸せだと感じた事は、嘘にはならないのではないかと、思う。 「…うん、いいですよ。 お別れも…多分、大体済んだはずで。 やり残した事も、きみとする事以外は無いはずだから」 "二回目"のあの人には既に別れを告げていて、 自分でなければ少々手を焼く後片付けも終えた後。 怪我は気にしていたらきりがないし、 きみからの誘い以上に優先したいものなんて今は無い。 急になにか降って湧いて来なければ、ではあるけど。 「あはは…べつに、見張ってなくたって 自分で言い出したの、どこか行ったりしませんよー」 涼やかな音を立てて乾杯をして、 フォークでケーキを切り崩しながら、へにゃへにゃと笑う。 こんなにあったかい気持ちになるのは何年ぶりだろう。 もしかしたら、初めて、なのかもしれないな。 それくらい、なんだか幸せな気分で、あれ。 (-398) unforg00 2022/03/04(Fri) 20:33:59 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワそんなやり取りからそう時間は経たず。 「……えへ、邦幸さん…一緒にいられてよかったです〜…」 横に座っている人間がものの見事に潰れた事で、 密造酒の製法の正しさは証明された。 (-399) unforg00 2022/03/04(Fri) 20:34:15 |
【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ『票、あげたんだ。』 『じゃあ、』 『ハナサキさんが自分に入れちゃったら、 フカワくんに文句言いますね。半分ぶん。』 ふたりの決めることを踏みにじりたくはないから、 口出しはしないけど、でも。 友達……の、ちょっと手前くらい。 そう思ってるから、後ですこしくらいは。怒ってもいいよね? 『あ、私に投票しようとしてたの、 怒ったりとかはしてないですよ。 言い方がちょっと怖かったってくらい…』 この際なので伝えておこうと、素直な言葉で返事を綴って。 それから、遅れて届いた言葉には、 (-400) 榛 2022/03/04(Fri) 20:34:31 |
【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ『うん。』『苦しいね』 それだけを返して、ぱたん。 医務室の窓辺、少女の手が小さな手帳を閉じる。 綴った言葉と裏腹に、その口元はゆるく笑んでいた。 私はずっと、ただそれだけの、普通のことを。 誰かと普通に、言いあいたかったから。 ごめんね。ちょっとだけ、ラッキーだなぁって思っちゃった。 (-402) 榛 2022/03/04(Fri) 20:39:15 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ……かわいらしい花が咲いたなと。 年甲斐もなく、というよりは、少しキザっぽい気持ちになって。 妹扱いのようにした割りには、少しちょっとは仲良くなれてしまって。 同じ意思を持って、罪を共有して、辛い気持ちになりながらここまで来た。 さすがに、情は、ちょっと沸いた。 義務感でも何でも無く、だ。 「……はい」 だから短く、俺は俺の言葉で。 「ハナサキさんで良かったですよ。俺の言葉を引き出すのが」 気遣おうとする気持ちも、繕う気持ちも。 格好つけも、素直な気持ちも全部、あなたから。 「そんな野に咲く花みたいに可愛い人だから。 話しやすかったんです、かね」 ちょっとぐらい浮いた台詞も、今ならいいだろう。 (-405) toumi_ 2022/03/04(Fri) 20:51:59 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ「ちょっとだけです。本当に。 ……それを言うなら、もう誰も選びたくないですよ。 ……カイさんはぐちぐち良いそうだし。言い訳がしにくいし……」 ある一定の人物としか交流が多くないのは似たようなものだろうか。 こんな短期間で、一部としか話せないのは確かだ。 「ここで生きていて平気そうなひとナツメさんぐらいしか見たことありませんよ……。 皆さん負けず劣らず、生きて行けなさそうな人ばかりでした。 まあ、そうですか、終わってから……ん? ……質問はあとで、概要だけぱっと言いますよ。」 「俺は本当に、ここで 命を落とすつもり で来ました。それをできる限り覆すつもりはありません、宣言をしたので。 ですが――それはこの先、生きていくハナサキさんたちを 放り捨てて、何処かに逃げようとしているつもりじゃないんです」 「……できるだけ、最後まで死にませんから。 助けが欲しければ、元の世界に戻っても……。 もう覚えられることは、覚悟しましたから。 助け、ます。大丈夫です」 (-406) toumi_ 2022/03/04(Fri) 20:54:09 |
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