人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


フィオレ徒花 テオドロに投票した。
ニコロ徒花 テオドロに投票した。
アリーチェ徒花 テオドロに投票した。
テオドロ徒花 テオドロに投票した。
ルチアーノ徒花 テオドロに投票した。
リヴィオ徒花 テオドロに投票した。
エルヴィーノ徒花 テオドロに投票した。
ネロ徒花 テオドロに投票した。
カンターミネ徒花 テオドロに投票した。
ダニエラ徒花 テオドロに投票した。
ヴィンセンツィオ徒花 テオドロに投票した。
ダヴィード徒花 テオドロに投票した。
ペネロペ徒花 テオドロに投票した。
ロメオ徒花 テオドロに投票した。

テオドロは村人の手により処刑された。

アリーチェがこっそりお散歩したようだ。

ペネロペがこっそりお散歩したようだ。

ルチアーノヴィンセンツィオを占った。
ヴィンセンツィオ樹木子のようだ。

【赤】 月桂樹の花 ニコロ

カンターミネ! 今日がお前の命日だ!
ぴんじぃ 2023/09/20(Wed) 21:00:00

【影】 うたかたの ダニエラ

ニコロ! いざや恩讐の碧落に絶えよ!
oO832mk 2023/09/20(Wed) 21:00:00
カンターミネニコロを道連れにした。

月が姿を変え、新たな一日が始まった。村人は集まり、互いの姿を確認する。
ニコロが無残な姿で発見された。
カンターミネが無残な姿で発見された。
ヴィンセンツィオが無残な姿で発見された。

幽界の歪み
突如として空間が歪み、この世とあの世の境界が曖昧になってしまった! 今日に限り、生者も死者の声や姿をハッキリと捉える事が出来るだろう。

現在の生存者は、フィオレ、アリーチェ、ルチアーノ、リヴィオ、エルヴィーノ、ネロ、ダニエラ、ダヴィード、ペネロペ、ロメオの10名



【独】 マスター エリカ

/*
あ〜〜〜〜〜〜〜処刑ダイス〜〜〜〜〜〜〜↑↑↑
<<ネロ>>who<<エルヴィーノ>>who<<フィオレ>>who
(-0) 66111 2023/09/20(Wed) 21:03:59

【独】 マスター エリカ

/*
えっちおにいさん!!!!!!!!!!!!!!!
(-1) 66111 2023/09/20(Wed) 21:04:52

【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ

こうして年下扱いされることも、甘えをそのまま許容されることも。
先に心配したのはこっちなのになあと思いつつ、眠気には抗えない。

「何回でも来てもいいんですよ。
 連絡さえもらえたら、俺はいつだって嬉しいです」

とん、とんと腹を叩かれるままに眼がすこしずつ開かなくなり、眠気に誘われていく。
手に力が入らなくなった代わりに、何かを探すように貴方の服に指先が引っかかった。

「……おやすみなさい……」

ほとんど吐息混じりのそれは、聞こえただろうか。
(-2) NineN 2023/09/20(Wed) 21:04:56

天のお告げ(村建て人)

本日の処刑投票先:
ネロ
(#0) 2023/09/20(Wed) 21:05:14


テオドロは、道は外れたはずなのに結局同じところに辿り着くのかと、苦笑いをした。
(c0) backador 2023/09/20(Wed) 21:15:13

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 渡りに船 ロメオ

ぶつかった視線、先にある翠。
鏡で見た自分のそれとよく似ている気がしたのは。

「────」

願いを聞いたからこその思い込み、だろうか。
撫でてくれる手つきはとてもやさしいもので。
ねえさんやにいさんと呼び慕うその人たちとも、違うもので。
呆けた表情を浮かべながらもそうされている内。
掻き消えそうな小さな言葉を拾い上げた瞬間。

…………なんで、泣きたくなったんだろ。


ついと視線が落ちかけてしまう前に、口を開く。

「────"フレッド"」

逸らされた話題に乗りかかることもなく。

[1/3]
(-3) mspn 2023/09/20(Wed) 21:15:37

【秘】 幕の中で イレネオ → 徒花 テオドロ

/*
快諾していただきありがとうございます! 知ってたのにこんなにも辛い 血反吐吐きながら打診しています。

ではもう少し細かいお話をお送りしますね。
イレネオは過激派の派閥からマフィアへの強い敵愾心を買われ、現行法で逮捕された人間に対しての尋問官として活動しています。またその際、吐かせるためには暴力的な手段を取っても構わないと言われています。この設定についても運営様には許可を得ております。
その手はテオドロさんにも及ぶでしょう。つまり
拷問ロールをしませんか
というお誘いです。

打診のない不可逆な後遺症は不可ということでしたが、いかがでしょうか。一応拙い拷問ですのでやっても骨折/爪剥ぎまで(つまり時間経過で治りはする)のつもりです。打診ありならむしろ欠損したいだとか、その他されたいことなどあれば対応します。

そもそも拷問なんてされる気はないよ〜それなら遠慮するよ〜というスタンスでしたら遠慮なく蹴っていただいて大丈夫です。
(-4) rik_kr 2023/09/20(Wed) 21:16:07
ニコロは、ごめんな、と笑った
(c1) ぴんじぃ 2023/09/20(Wed) 21:16:13

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 渡りに船 ロメオ


「フレッドって、……呼んで」

貴方が遠ざけようとしたものを近づけるみたいに。

「…………オレの、ほんとの名前」

唐突に告げた。
今の名を渡されてから、昔を知らない誰かに教えたこともないし、伝えるべきでもない真実を……それでもだ。

『弟にして』、なんて。
そのまま伝えたところで、受け取ってもらえるかわからなかったから。

瞼を落として、頭を傾ける。
貴方の肩口に額を押し付ければ、よく似た金糸が揺れた。

[2/3]
(-5) mspn 2023/09/20(Wed) 21:17:03

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 渡りに船 ロメオ



「教えたの…………とくべつ、だよ」



なんでもをしてほしいから、望んだんじゃなくて。
だいすきなあなたが、そんな笑い方をしなくていいように。


[3/3]
(-6) mspn 2023/09/20(Wed) 21:17:26
ルチアーノは、どら猫は、今日も一匹だ。
(a0) toumi_ 2023/09/20(Wed) 21:17:44

【影】 うたかたの ダニエラ

あるモーテルの入口。
冷えた風が肌を撫でる。女は立ち尽くしていた。


「una regina fulgida e bella al pari d'una fata
 siede accanto alla culla tua dorata...」



口ずさむのは『子守歌Ninna Nanna』。
歌うその声が微かに震えた。
…本当はそんな資格なんてない。自分が1番、分かっている。

誰かを檻に入れただけ、大事な人が檻へ行く。
なんて分かりやすい構造だろう。
世界は案外、そうやって帳尻合わせて回っているのかもしれなかった。
(&0) oO832mk 2023/09/20(Wed) 21:19:07

【妖】 路地の花 フィオレ

あなたよりも遅く寝たから、あなたより目覚めるのも遅かった。

その部屋にはもう姿はなくて、きっと仕事に向かったのだろうと思った。仕事をフけるような人間でないと知っていたから。
冷めた残り物を口に運んでから、袋の中に入れたままのネックレスを握りしめた。
あなたはこれがお揃いのものだなんて知らなかっただろうけど。

「……もし、あなたが捕まったとしても」
「私、泣かないわ」

「それが今生の別れになるわけじゃないんだもの」


「……そう、よね」


嫌な予感はずっと、胸の奥で燻っていた。
($0) otomizu 2023/09/20(Wed) 21:22:08

【影】 傷入りのネイル ダニエラ

ふと気付くと、左手の小指のエナメルに傷が入っている。
女はそれを見つめた後、愛おしそうに唇を寄せる。

そうしてしばし静寂の間そのモーテルを見つめる。
くるりと踵を返した。約束を胸に。

…あたしは今も、ひとりじゃない。
(&1) oO832mk 2023/09/20(Wed) 21:24:16

【独】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

/*
へ〜死ぬと役職窓って見えるんだ……
これまでの窓見に行くのもいいかな〜と思ったけど
エピ入ってからの方が楽しくなりそうだし、
そうしようかな。

歌い、歌わせた。満足です。
(-7) shell_memoria 2023/09/20(Wed) 21:24:52

【秘】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ → 月桂樹の花 ニコロ

摘発を目前にした夜。
『改装中』のモーテル、扉の向こうから歌が漏れ聞こえる。
歌っているのはここの主だろう、
子供達に歌うのと同じ声で歌っている。

「仕事」の為に起きているのか、
「誰か」を待っているのか、
ともあれ女はそこから動かず、過ごしている。
(-8) shell_memoria 2023/09/20(Wed) 21:38:28
フィオレは、報告を聞いて…目元を拭った。それでも、絶望はしなかった。
(a1) otomizu 2023/09/20(Wed) 21:39:00

【神】 コピーキャット ペネロペ

テディベアの主はもう居ない。
そこには彼女の言葉を収めたテディベアだけが居る。

「ああ、ああ、わかってるよ。
 耳聡い奴は目を付けられる。予想はしてた、問題ない」

テディベアから発されたものを聞き終えれば、一つ息を吐いて。
それからいつものように声を張り上げた。

「カンターミネ指揮下の奴らは予定通りこっちに付け!
 泣いて侘びても働いて貰うぞ!まずは情報の精査だ、
 それから下から上まできっちり共有しろ!」

「こっちは引き続き現状維持の為に動け!
 偽装、隠蔽、工作、必要なものは一通りだ!
 忘れるなよ、動くのは俺か上を通してからにしろ!」

「しっかしどうなってやがんだ、今日の逮捕者に至っては
 こっちよりサツの方が多いじゃねえか。
 何なら上がごっそり抜けたと来たもんだ
 向こうもいよいよ焼きが回ったらしいな。」

#アジト
(G0) unforg00 2023/09/20(Wed) 21:40:29

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 幕の中で イレネオ


……ああ、そうなんだ、やっぱり。


"警察"が二人も肯定の意を示すのだ。
嘘であるはずがない、だから間違いがない。
視線は落ちていく、己の両手にずっとある手錠へ。
その内に……唇はゆっくりと開かれる。

「……フルーツを」
「たくさん、貰いました」


誰から貰ったかは明言しないまま。
なんだかもう随分と遠くなったその日を、思い出す。

「だから……彼にも、お裾分け、しました」
「……作ったお菓子も、うまくできたから、渡しました」


そうして、瞼を伏せる。
例えどのような場であれ。
貴方の前であったとして。
それを偽ることだけは、できなかったから。

「…………
家族
みたいな、ひとだから……」
(-9) mspn 2023/09/20(Wed) 21:44:30

【神】 無敵の リヴィオ

法の施行から三日目。
人の減った署内は随分と静かになったものだ。

それでも今日も、不満や疑問の声は途絶えない。
さざ波のような小さな波が署内で、街で、流れ続けている。
この現状に署長代理様は何も思わないのだろうか。

「…思わないからこそ続くんだろうね」

自問自答の末に息を吐き、人の波から抜け出す。
思うことはあっても出来ることは僅かだからこそ。

#警察署_朝礼
(G1) sinorit 2023/09/20(Wed) 21:44:47

【秘】 コピーキャット ペネロペ → 口に金貨を ルチアーノ


「とうとう耄碌したか」

笑い混じりに皮肉って返す。
自分が中年である事は否定しない。事実であるからだ。
変装による仕事にもいつか限界が来る事をこの男は知っている。

「お前さあ」

「引き摺るのか、今を見るのか、どっちかにしろよな」

この男は知っている。
それは掘り返さない方が心穏やかに居られる話である事を。
何れもしようとしてできないからそうなってしまう事を。

「何なら
面の皮を被って
幻覚じゃなくしてやろうか。
 今ならまだ完全にオーダーメイド可能だぞ。身長以外はな」

さほど冗談でもなさそうに言うこの猫被りは知っている。
それが誰にとっても実によろしくない事である事を。
そして、善し悪しだけでは人の世は回らない事を。

あなたの気分が治ったならば、
車は帰り行く為にまた発進するだろう。
(-10) unforg00 2023/09/20(Wed) 21:46:19
ペネロペは、知っている。
(a2) unforg00 2023/09/20(Wed) 21:46:34

【赤】 無敵の リヴィオ

ふっと息を吐くように笑い声が零れたのは、
多分無意識だった。

「……嫌な予感ってやつは、当たるんだ」

最早懐の端末は不必要なもので。
唯一残るのが自分だということが、皮肉にも感じた。
さて、どうしたものか。

「………いや、何を言っても仕方がないな」

忘れ物として残されたものを暫し思い浮かべ、
しかし頼るのは明日が無事に訪れたらでいいかと
足を止めずに歩き続ける。

「──さて、仕事をしようか」
(*0) sinorit 2023/09/20(Wed) 21:47:07
リヴィオは、今日も変わらずいつも通りだ。
(a3) sinorit 2023/09/20(Wed) 21:47:32

【魂】 花浅葱 エルヴィーノ

「意気地なしか……そうかもね。
 でも、大事な人には幸せに生きて欲しいと、思ってるだけだよ」

当時の僕は、感情が歪むほど耐えられなかった。
大事な人を作ると、その人に不幸が訪れるから。
あなたも、ラーラもそうだったから……
これ以上そういう人が出来るのを避けてきた。それだけだった。

「……ふぅん」

あなたの情報を聞いて、なるほどねと頷く。
イレネオが強硬的な思考を持っていることはわかっていた。
上手く手綱を握れなかったのは、先輩である自分の責任かもしれない。
ニーノについても、あの性格でスラムから養育院という子供時代を送っていたと聞いたから、そういうこともあるだろうかと理解はできた。

納得はもちろん……できない。

「聞けば聞くほど法律が間違ってる。
 そんなのが認められたままだと国が沈むね」

(_0) eve_1224 2023/09/20(Wed) 21:55:14

【魂】 花浅葱 エルヴィーノ

ふぅ、と息をついて、あなたをじっと見つめた。

「………夢の中で情報屋に会った……って言ったら、信じるかい?」

まことしやかに語られる都市伝説。
三回だけ聞くことができるその情報は、必ず真実で正確だというものだ。

給料4.5ヶ月分に匹敵するかはわからないが、貴重な情報であることは間違いあるまい。

「危険なことをしないのにプラスしただけ温情だろう?
 まぁ聞きなよ……信じる信じないは、キミに任せる」

「アリソン・カンパネッロは……」

「アレッサンドロ・ルカーニア……
 
通称”黒眼鏡”
……キミの上司。
 そして、うちの後輩を逮捕した……張本人さ」
(_1) eve_1224 2023/09/20(Wed) 21:57:05

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 路地の花 フィオレ

貴方からの会いたいの気持ちを聞けば、じゃあいっか〜なんて機嫌よく笑っていて。
カッサータと聞けばしばらくぽくぽく……と考える。
けれどその内に思い当たる者があれば「あ!」と声を上げて。

「オレもおいしくてあれ好き!
 ねえさんあのお菓子好きなの?」

「作るのはむずかしそ……、……」


「……いや、でもぜって〜作る!
 大丈夫!この世で一番おいしいの作るから、そのうち!
 待ってて!」

貴方の期待を感じ取れば、できないとは口にしなかったししたくなかった。
男はぐっと拳を握って決意を滲ませている。
で、その後に続く"兄"の話には、そうなんだな〜って笑いながら。
やっぱり少し寂しさは感じたけれど、二人が明るい世界にいることが嬉しかったから遠くに置いた。
そうして手放しに寄せられた信頼を感じ取れば、もちろん笑顔で。

[1/2]
(-11) mspn 2023/09/20(Wed) 22:01:26

【神】 花浅葱 エルヴィーノ

「……うそ、だろ」

流石に、静かにしていることが出来なかった。
後輩に続いて、あの皮肉屋で生真面目で仕事が出来る同期が。
ちょっとしわくちゃな顔で書類と向き合っていても、問題行動を起こしたりはしなかったその幼馴染が。

逮捕されるなんて……ありえないじゃないか。

「これ以上、逮捕者を出し続けたら……街の治安維持だって難しくなりますよ」

どうすると言うんだ、本当に。
法律といいながら、ただの私刑でしかない。

#警察署_朝礼
(G2) eve_1224 2023/09/20(Wed) 22:03:16

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 路地の花 フィオレ


「──任せて!」


「ねえさんが逮捕されそうになったときには、
 いちばんにオレが助けるよ!」

この世の掃き溜めの隅。
蹲って時に貴方に縋り震えていた存在は、もう弱くなどはないから。
法の下で貴方を守る力はにいさんよりきっと強いなんて信じて、言葉を躊躇いなく形にする。

信じていたんだ。
何も知らなかった。
あの夜までは。


「……よしっ、じゃあそろそろ行こうかな。
 夜とか戸締りには気を付けてね? ねえさん」

[2/2]
(-12) mspn 2023/09/20(Wed) 22:04:12

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 無敵の リヴィオ

ニコロが摘発されて、そう程なくして。
貴方の元に、小包が届いた。

ニコロから、貴方へ密かな贈り物。
月桂樹の葉がモチーフにあしらわれたブローチと
その裏に嵌め込まれたメモが1枚。

『アリーチェ、テオドロは無関係。
別の摘発チームはそれ以外の誰か。
警部は恐らくシロ。』

貴方へ伝える最後の情報
(-13) ぴんじぃ 2023/09/20(Wed) 22:04:56

【神】 pasticciona アリーチェ

テオとニコが逮捕された。
頭が真っ白に弾けたようにやけに周囲の音が滲んで聞こえ、
吐き気にも近い眩暈が襲い掛かる。

「……っ、……は、ぁ…………」

怖い。怖い怖い怖い。
あの牢獄の仲がどれだけ過酷か知っている。
あの現場に二人を、本当はもう誰も放り込みたくなんてなかったのに

「ごめ、……ごめん、なさっ……」
「テオ……ニコ………」

待つしかないの?待っていたら、本当に助けは来るの?
結局わたし、"また"なにもできなかった。

ねぇ、二人も同じ事、思ってくれていた?
──昨日の光景がリフレインする。

だとしたら、ごめんね。テオ、ニコ。
わたし、謝らないといけない事があるんだ。

#警察署_朝礼
(G3) poru 2023/09/20(Wed) 22:05:39

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 無敵の リヴィオ

貴方は知っているだろうか。
指にはそれぞれ意味合いがあると言われ
そこに施されるネイルもその意味を持つということ。

右手の薬指は『心の平穏を保つ』
不安や心配事があるときにつけるものだ。

「俺もそのくらいの覚悟はしてるさ。
反発が多い法案だ。それに理不尽でもある。
それでも俺は選んだ。」

「だから、落ちる先は何処まででも一緒だし。
破滅しても、石を投げられても、覚悟はあるつもりだ。
破滅願望があろうがなかろうが、変わらねえんだよ。」

触れた手で、軽く貴方の手を掴んだ。

(秘話重ね失礼します。こちらは前の返信です)
(-14) ぴんじぃ 2023/09/20(Wed) 22:07:24

【神】 傷入りのネイル ダニエラ

「………」
……人、少なくなりましたねえ。


小さな声。
誰に聞かせるでもない独り言。
顔色こそ変わらないがミントブルーの瞳はやや憂いを帯びて周囲を見つめた。
どこか薄皮向こうの景色みたいだ。

そんな脳裏に1番鮮烈に色付くのは昔なじみのライムグリーン。
小指のエナメルを、そうっと撫でた。

#警察署_朝礼
(G4) oO832mk 2023/09/20(Wed) 22:08:17

【神】 路地の花 フィオレ

「相変わらず、忙しそうね。ペネロペ」

少しだけ目の周りを赤くさせた、アソシエーテの女がアジトに顔を出した。1日ぶりのその姿は、以前とそう変わりのないものだ。
特にわからない仕事を手伝うわけでもなく、適当な席に腰掛けている。
邪魔はしないほうがいいことくらいはわかる。

「…カンターミネが捕まるなんて、って言いたいけど」
「なんていうか、まあまあ妥当な人選よね」

やってることがやってることだったから、軽口が出た。
(G5) otomizu 2023/09/20(Wed) 22:08:39

【独】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

/*
「ひどくね!?俺メチャクチャ子供には優しいんだけど!?」
と言っていますが、妥当だと思います。はい。
(-15) shell_memoria 2023/09/20(Wed) 22:11:15

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → pasticciona アリーチェ

/*



襲撃予告です。



こんばんは、おさとうかえでです。こたびは
波魔
の役職を賜りました。
日付変更のショック冷めやらぬ中、のっぴきならない事情でアリーチェさんを襲撃せねばならなくなったことをここにご報告致します。

つきましては、初めての絡みが襲撃ロールというのも何ですし、いくらかお話をしませんか?
入村文でお触り頂いたの、とっても嬉しかったですし……(本心)

以上、ぜひ、ご検討いただけますと幸いです。
おさとうかえででした!
(-16) oO832mk 2023/09/20(Wed) 22:14:50

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ

「つれないなぁ。
お前くらいしか頼めねぇんだよ。」

貴方の言い草に笑いながらも、続ける。

「署内の誰かが、別で動いて警察官をしょっ引いてる。
内部のの奴らは信用が出来ない。だから。
外部の人間で事情を知っていて
比較的マシな判断が出来るだろうお前のがマシだろ。」

そこまでを、この男は考えていた。

「っておい。いや、嬉しいけどさあ。
どういう話したのかくそ気になるな。」

噴き出しそうになった。
聞かなくていいって言ったじゃん!!!!
(-17) ぴんじぃ 2023/09/20(Wed) 22:17:30

【秘】 pasticciona アリーチェ → 傷入りのネイル ダニエラ

/*
こんばんは、ラッシュ時改札失敗猫です。
来られるかな?と思っていましたが本当に来てくれて感無量です!やった〜!!!

こちらこそ入村文で勝手に使っておいて一度もまだ会話したことがなかったので、ぜひ!お話して頂けると嬉しいです!
万が一役職について何かが出てもいいよう秘話進行の方が楽でしょうか?どちらにせよお任せします!よろしくお願いします!
(-18) poru 2023/09/20(Wed) 22:19:53

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

そんな貴女の下へ、来訪者があるだろう。
足音を殺しもせず普段通りの様相で。

「よう、先生いるかい?」

なんて声を掛ける。
気の良いおまわりさんだ。

『改装中』のモーテルに貴方が居るなんて
この男は知っていただろうか……?
(-19) ぴんじぃ 2023/09/20(Wed) 22:19:53

【秘】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ → 月桂樹の花 ニコロ

「――おや。」

それは、声だけは意外そうに。
しかし落ち着いた様子で、あなたの来訪を受ける。

「開いてるよ。どうぞお入りください、おまわりさん?」

へらへらした声。モーテルの木製の扉を開けば、
受付のカウンターの向こうに座っている主が見える。
可愛らしいテディベアを抱いて、
その両手をぴこぴこ動かして手招きだ。

テディベアはどこにでもある代物だ。
もしかしたら、警察署にも置いてあるかもしれない。
子供達がおまわりさんに感謝のしるしとして渡したりして。
(-20) shell_memoria 2023/09/20(Wed) 22:25:34

【人】 無敵の リヴィオ

増えた仕事を片付けていく。
人の気配が消えていく街の見回りをする。
変わらない、すべきことを行うだけだ。

「…今日も医者の顔を見ることは難しそうだ」

黒手袋を嵌めた右手を擦り、
今日もまた友人の顔を思い浮かべる。

そろそろ浮かぶ顔が呆れに変わってきた。
このままでは小言も浮かんできそうだ。
振り払うように左手を動かし、再び歩き出す。

街と署内の行き来を繰り返す、
忙しない男の姿がそこにあった。

#街中 #警察署
(0) sinorit 2023/09/20(Wed) 22:29:11

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

「急に押しかけて悪いね。
今ちょっと時間を貰っても良いかい?」

テディベアを動かす貴方に手を振り返す。
こんなところまで来る以外は、いつも通り。
世間話をするくらいの気軽さで。

中に入っても?と伺う素振りを見せる。
(-21) ぴんじぃ 2023/09/20(Wed) 22:29:33

【念】 傷入りのネイル ダニエラ

――新しいアジト。

そこで男からの留守電を聞いた女は、静かに息を吐き出した。
彼の情報が正しいのならばこれで終わり。
大切なものをどれだけ取りこぼしても、…彼らが大切にしていたものはきっと守ることができる。

それでいて、あのまどろみの中のような日々に戻ることはもうできない。
そのことを嘆く資格もないことなんて分かっているから、ただそっと目を閉じた。

…まあ、仕方がない。
だって最初から。あたしは。

裏切り者
だったのだし。
(!0) oO832mk 2023/09/20(Wed) 22:30:10

【秘】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ → 月桂樹の花 ニコロ

「いいとも。珍しい時間に珍しいお客様だ。
 つっても、缶コーヒーとエナジードリンクしか
 出せないけどな!さあご用件は?」

テディベアの手招きは続く。おいでおいで。
いつも外で会うのと同じ先生の顔だ。
(-22) shell_memoria 2023/09/20(Wed) 22:32:41

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡

「刑の決定までその効力が及ぶようじゃ、この国は本当に終わってしまうね。
 マフィアにも人権があるのは当然だけど、これはあくまで取り調べ。諦めて真面目に受けろ」

わざとらしく肩をすくめて返した。

「確かに。キミの逮捕と取締法は関係はないね。
 キミの逮捕については……僕の後輩が無理を押した結果だ。
 ……ま、それで目をつけられて自分も逮捕されてるんだから世話ないけどね」

違わないけれど、そんな口車に乗せられてはやらない。
聖人君子でないことはとっくに解っているけれど、あなたは血の掟を交わしたカポ・レジームではなかったのか。

「法律は金の力はあるとは言え、正当に可決されてしまったものだね。
 金自体違法献金だけど……キミだって、これが相当に異常な法律になってることはわかってるだろ。
 しかも摘発チームに入ってまで……念入りじゃないか。
 僕が聞きたいのは、そうまでしてどうして仲間を裏切る事にしたのかってことだよ」

納得がいく理由が知りたいだけだが、何を言ってもこの男はちゃんと語る気がないらしい。
だからといって、暴力で語らせるのは悪手。
そして牢の中に入ってしまうのは、約束に反することになる。
故に、語ってもらえぬ現状に、大きく息をついたことだろう。
(-23) eve_1224 2023/09/20(Wed) 22:33:28

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → pasticciona アリーチェ

/*
歓迎されてる……!!!
安心しました、是非とも秘話進行で…… とも思いましたが白も捨て難くて今唸り始めました。
いや流石に最終日まで役職の話は伏せた方がいいか……そうか……?

ということで秘話にしておきましょう。
これよりお話をしに伺いますのでしばしお待ちくださいませ!
(-24) oO832mk 2023/09/20(Wed) 22:34:22

天のお告げ(村建て人)

【ロケーションタグ】

墓下ロケーション、にて交流が可能です 
タグにて発言があった人は、某時刻に同じ牢にいたことになります。

モブもいるので、何かを話していても紛れはするかも。
それでも聞かれちゃいけない話は、やっぱり内緒話が一番ですね。
(#1) 2023/09/20(Wed) 22:35:42

【神】 花浅葱 エルヴィーノ

「……警部まで捕まるなんて、本当に、どうしたらいいのかますますわからなくなってきたな……」

直属の上司。
現場指揮をする人ではないとはいえ、署内でまともに会話できる上層部に近い人間は、彼くらいのものだったのに。

「アリーチェとダニエラは……絶対に隙をみせたら駄目だよ」

何が起こるか、もう全くわからない。

#警察署_朝礼
(G6) eve_1224 2023/09/20(Wed) 22:37:31

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

「ああ、そこはお構いなく。
急に押しかけたのはこっちだからな。」

それじゃあ、と中へ入って見回して。
貴方が持つテディベアへと視線は自然に戻っていく。

「それ、アンタが作ったのか。
子供たちが持ってるのを見たな。
っとそうじゃねえ。」

「最近法の施行があったせいか署も街も不安定でね。
そっちは変わった事が無かったかと思って。
子供らは変わりなく元気かい?」

いつも通りの、自然な会話。
けれど状況は…何処か、不自然だ。
(-25) ぴんじぃ 2023/09/20(Wed) 22:37:40

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → pasticciona アリーチェ

そうっと、朝礼の終わりあなたに近寄る女の姿があった。

「…アリーチェさあん」
「……ええとお」

――どの口が、と真っ先に浮かぶ。


「顔色、悪いですよお。」
「…大丈夫、ですかあ……?」
(-26) oO832mk 2023/09/20(Wed) 22:39:10

【神】 コピーキャット ペネロペ

「ああ絶賛大盛況だ!人気者ってのは辛いな畜生め」

少しだけ、とはいえ注意深く見ればわかるだけ。赤くした目元に、
無粋な詮索をするほど女心のわからない男ではない。
大人しく座っていれば返って来るのは軽口程度のもの。

「ま、何処が引っ張られても妥当だと思うんだろうがな。
 ただまああいつなら上手くやったはずだ。
 ボスが戻ってくるまで我慢してもらう事にはなるだろうが」

「ハア。俺もずっとここに籠もってたんじゃカビ生えそうだな。
 適当な所で親父にブン投げて外行くか」

#アジト
(G7) unforg00 2023/09/20(Wed) 22:41:45

【神】 口に金貨を ルチアーノ

その一人のソルジャーはその日の朝、アジト内の何処にも姿を現さなかった。
部屋の中もまるで何処かに大切なものを持って逃げたかのように多くの棚の中身がごっそりとなくなっている。

その現状に不思議なほど部下たちは慌てておらず、何が指示をもらっているのが傍目にも分かられていた。
何を聞いても詳しくは知らないからと口を閉ざすばかりだが。
それでも不安は隠しきれないのか他のメイドマンやソルジャーに指示を仰ぎその日も働いて回るのだ。

ちなみに男の携帯もばっちり連絡は取れなくなったが、とあるケーキ店で今日もいつもの色男を見かけたという噂だけは残っていた。

#アジト
(G8) toumi_ 2023/09/20(Wed) 22:42:24

【秘】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ → 月桂樹の花 ニコロ

「器用なもんだろ?子供達が喜ぶんだ、これが。
 しかも男女問わず!すごくね?俺の腕。」

へらへら笑いながらその言葉を聞きつつ、
少し首を傾げてみせる。

「そりゃああんな法があって、マフィアだけならともかく
 おまわりさんも捕まってたらなあぁ。
 子供達もおまわりさんの数が減ってなんで、どうして、
 そんな状態だよ。困るぜ本当にさ〜。
 ……。それで〜?わざわざこんな夜中に、
 世間話でもないだろ。モーテルを警察の
 待機場所にでもしたいって話かい?」

あくまで、『先生』としての顔でそう返した。
(-27) shell_memoria 2023/09/20(Wed) 22:44:23

【神】 傷入りのネイル ダニエラ

「あははぁ。大丈夫、ですよお。」

――へらり。先輩に緩んだ笑みを向ける。
『隙』の文字が皮を被って歩いているような女だ。

「エルヴィーノさんこそお。ええとお」
「…気をつけて、どうにかなるんですかあ、これ……」

#警察署_朝礼
(G9) oO832mk 2023/09/20(Wed) 22:44:37

【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 口に金貨を ルチアーノ

「あいつなら、俺がどんなふうにスラムで生きてきたか知っているだろうからな。
 客として来たことなんかは流石になかったが。二束三文の餌じゃ釣れん男だ」

唾棄すべきものであるように明らかに皮肉った物言いで言葉は吐き捨てられた。
言外に告げられる捨鉢がどういう意味だか、何に対する侮蔑を表しているのか。
今、この時には関係のないことは、多くはわかりやすく説明されもしない。

「お前を捕まえて俺にどんな利がある? もっと頭の回らねえ奴ならまだしも。
 それに、隠れたって捕まったって、俺は一度目をつけられた時点で終りだ。
 最初からそうだった。ひとたび警察に調べられたと知ったなら俺は確実に消される。
 安心しろよ、坊や。お前が俺を囮にしたから、俺は破滅するわけじゃあない」

ころりと小首を傾げて、ずうっと年下の子供を相手取るように唇が弧を引く。
指先は、開けてみろとばかりにアタッシュケースを指さした。
貴方の気遣いも、慮りも、優しさも。それを見れば全て壊れる。
たった一つで全てを破壊することの出来る、誰にでも利く毒薬だ。

「アレッサンドロが? はっ、あの伽藍堂が俺をどうとも思っているものかよ。
 よしんば情の欠片があったとして、それを見ればすぐに考えを改めるさ」

貴方が中身を検めたなら。或いはそうしないのなら、業を煮やして男は中身を開く。
そこにあったのはここ2年間を中心とした、20年近くにも及ぶ悪行だった。
貴方は知っているだろうか。かの孤児院はここ2年を中心に、引き取り手がたいそう増えたことを。
羽ばたいていった子どもたちは、一体どこへいってしまったのだろう。

(-28) redhaguki 2023/09/20(Wed) 22:46:02

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 幕の中で イレネオ

「ぬ……がせろって、ことかい?」

勿論、服の上から撫でる趣味なんてあるわけがない。
やるなら直接やらないと、自分であったって果てることはできないだろう。
下穿きごとずらされたなら、固くなってしまっていたものが姿を表してしまう。
あなたより早く兆してしまったのは、首筋に刺激を与え続けられていたせいだ。

「う……」

固くなってきてる……のかな、と。
導かれたまま服の上から撫でたり軽く握ったりしていたが、揶揄われてしまっては乗らざるを得ない。
ちょっとだけ、むっとした顔をして、「そんなことない」と、同じように下穿きとスウェットに手をかけて、ゆっくりと下ろしていくだろう。
(-29) eve_1224 2023/09/20(Wed) 22:49:25

【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 口に金貨を ルチアーノ

帳簿には子供ひとりひとりの値段、どこにどんな部品が売り捌かれたか、
その残渣はどんなふうに処理されたか、そうしたことが載っている。
中には子どもたちが元気な時の写真も、バラバラの死体になった後の写真もあった。
実行犯は誰か。当人ではない。ヴィトーの手先として街のチンピラや、
ノッテのシマを今も荒らす小規模な犯罪グループが協力者として使われ、
警察、引いては貴方がたのれっきとしたファミリーの秩序を掻き乱していた。
確かに警察の手に落ちたなどとしてたなら、彼らはヴィトーの存在を黙ってはいないだろう。
牢屋から、或いはマフィアの拷問部屋からひとあしでも飛び出したなら、
塵芥のようなチンピラたちはこの男を一秒でも早く始末しようとするはずだ。
白い散弾銃lupara biancaを以て、跡形もなく。

上級警部ヴィンセンツィオ・ベルティ・デ・マリアは、よりにもよって、
ノッテファミリーが世話をしている養護院から子どもたちを引き抜いて、
貴方の上司の指揮する港の領分を侵して、臓器売買を行っていた。
20年間。ノッテの膝下で。それも、まだ未成年の未来ある子どもたちばかりを殺して。
理不尽、無罪、無辜の魂など。貴方の視界のどこにあるというのだろう?
(-30) redhaguki 2023/09/20(Wed) 22:49:29

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

「そうかい、それなら安心だ。
ッハハ、まさか。そんなことしねえよ。」

貴方へ一歩近寄って、その腕をとって。
かちゃり。

次の瞬間には冷たい鉄の感触が手首に掛かる。
“おまわりさん”の表情は、獲物を狩る“狼”へ

「アンタをしょっ引きに来たんだ。
ノッテファミリー情報チーム、カンターミネ・ヴォ―フル。
階級はメイドマン、だったか。」

「A.C.A所属、コードネームAlberoの名において
摘発と現行逮捕を執行する。モーテル内も調べさせて貰うぜ。」
(-31) ぴんじぃ 2023/09/20(Wed) 22:51:54

【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 口に金貨を ルチアーノ

/*
追記ですが、運営Mさんにお伺いして、
事後は逮捕されても、許しておけない大逆人としてマフィアに捕まっても、
その辺は事後の交流の仕方を担保できればどっちでも大丈夫だよとのことです。
やった〜。どっちがいいですか?
(-32) redhaguki 2023/09/20(Wed) 22:51:55

【神】 花浅葱 エルヴィーノ

「どうにもならないね……」

何も理由がない所から難癖をつけられれば、もうどうしたって逮捕されてしまうだろう。
出来ることと言えば、目をつけられないようにするだけだ。

#警察署_朝礼
(G10) eve_1224 2023/09/20(Wed) 22:52:04

【秘】 pasticciona アリーチェ → 黒眼鏡


「優先順位の一番上。
 ……誰よりも、優先したいものが愛?」

「一途なそれを思えば翳る気持ちも、ええ……
 ──素敵だと思います。
 その愛を受ける人が、羨ましいほどに」

私の愛とは、やはり違うけれど。
そんな熱烈で、それでいて純朴な愛は、
どうしても人間として、強く惹かれてしまう。

鐘の音。問われた言葉。
少しだけ困ったように空を眺めてから、語る。

「私なら……その人に渡して、笑ってくれたであろう物。
 或いは生前はついぞ得られなかった物、かな」
 目を閉じれば浮かぶそれを、送りました」

「結局は、押し付けたんですよ。
 押し付けです。でも、それでいいと思ったんです。
 結局は"こちら側"にいる私の自己満足でしたから」

「ものに心当たりがないのなら、例えば言葉。
 言葉に飢えていたなら、言葉だけでもいいと思います」
(-33) poru 2023/09/20(Wed) 22:52:41

【秘】 pasticciona アリーチェ → 傷入りのネイル ダニエラ

 
「…………あっ、……ダニエラ」
「ごめんね、平気よ。
 ここで蹲ったってどうにもならないのを知っているから。
 平気……に、なるしかないのよね」

顔色は悪い物の、涙で瞳が濡れていたりはしない。
両頬を軽く手で叩いたけれど、あまり効果はなかったようで、そこまで女の表情が晴れる事はなかった。

「ダニエラは大丈夫?無理してない?
 私じゃなくても、他に弱音を吐ける人がいるならいいんだけど」
(-34) poru 2023/09/20(Wed) 22:56:48

【秘】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ → 月桂樹の花 ニコロ

「……。おー、面白いジョークだな。手品用か?
 その割には随分重いし、手首に痕でも残りそうだな」

一方で、『先生』はそのまま。

「A.C.Aねえ……コードネームも出すのか、
 秘密組織っぽい名乗りの割にお遊戯感が拭えないなあ。
 ……ふうん。まあ、いいか。俺、別に無罪だしなあぁ」

へらへら、笑う。まだ信じていないのかもしれない。
テディベアを片腕に抱き、なぁ?と質問するように。

もう、会話は親機に筒抜けだ。
さらにカンターミネの情報は部下がリアルタイムで編集し、
『謎の男』を捕えたニコロの情報だけが子機からは出る。


「調べたって寝床とゴミと帳簿しか出ねえよ。
 ただ、俺はひとつだけ、お前にとって重要な、それも
 今この瞬間にだけ必要な情報を持ってるんだがなあぁ……」

歌うように、そう告げた。
(-35) shell_memoria 2023/09/20(Wed) 23:00:49

【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノ

────さて。
貴方の口から飛び出したのは肯定・・だった。
それは男の言葉に対する否定裏切りでもあった。

「……つまり」

男の声が一段、低くなる。

繋がっているんだな?・・・・・・・・・・


かたん。
眼鏡を外す音だった。
(-36) rik_kr 2023/09/20(Wed) 23:01:00

【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の花 ニコロ

それぞれの指にある意味合いくらいは
どこかで耳にして、知識としていただろうが、
施されたネイルがその意味を持つことはきっと知らない。

君の指に施されたネイルが1箇所であるという事実に、
何かを思うような素振りはなかったのだから。

掴まれた手から感じる熱に、
温かさと、離れがたさを感じてしまう。
何かを得るための権利はあの日に捨てたというのに。

「………君は、ニコは強い人だね」

俺と違って。
一人で破滅する勇気がないから、きっかけを欲した。
そんな自分とは大違いだと思った。

「……俺は、真っ当にそういう感情を理解出来ないから、
 君の思いへの応え方が分からないが、
 それでもいいなら、好きにすればいい」

「俺が独りで落ちきるか、君が掴み離さずにいるか。
 きっと未来にあるのはそのどちらかだ」

振り払えなかった。振り払うには惜しいと感じた。
それが答えだというにはまだ早いかもしれないが、
答えではないと言い切ることもまた、同様に。
(-37) sinorit 2023/09/20(Wed) 23:01:53

【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → マスター エリカ

/*
PLにて失礼します。了解いたしました!
諸々ありがとうございます。パンツの情報は思い出にします。
(-38) redhaguki 2023/09/20(Wed) 23:03:39

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 歌う カンターミネ

「残念ながら本物だ。
アンタが関わっているという情報はとある筋から得てる。
確実な情報だ。何せ御同輩からのタレコミだからな。」

少しだけ悲しそうな顔をしたのは気のせいではないだろう。
仕事とはいえ、顔なじみの“先生”を摘発する事に
抵抗感を覚えない訳ではない。

だから。

「…何が言いたい。」

貴方の言葉にも、耳を傾けてしまう。
(-39) ぴんじぃ 2023/09/20(Wed) 23:06:09

【秘】 情報屋 エリカ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

/*
🍷
(既読スタンプのワイン)(どういたしまして〜)

(思い出を胸に、引き続きおたのしみくださいませ〜!)
(-40) 66111 2023/09/20(Wed) 23:07:13

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → pasticciona アリーチェ

対する女の顔色はほぼ平常通り。
元より感情が顔色に出る方ではあまりない。
それでも笑ってみせるのは得意だった。


「ふふー。うんー。」
「あたしはあ、大丈夫ですよお。丈夫なのでえ」

緩んだ口元。
細めた瞳の上を前髪が揺れる。

「……でも、少し寂しいですねえ。」
「こんなに人が、いなくなっちゃうとお。」
(-41) oO832mk 2023/09/20(Wed) 23:13:16

【秘】 歌う カンターミネ → 月桂樹の花 ニコロ

「へぇ、御同輩ねえ。そりゃあ新しい情報をありがとう。
 まあどうでもいい事だな、俺にとっては」

こちらは、まるで変わらない顔だ。
信じていない。最初から誰も。・・・・・・
ただひとりを除いて。


「そうだなあぁ……じゃあ、無料の情報をあげよう。
 今、ニコロくん。キミは岐路に立っている。
 道を選べるのは今この瞬間だけ。以上。
 ……さあ、ここからは交渉の時間だ。
 キミが考える、キミだけしか知らない情報と交換しよう。
 それが教えるに足る情報と思ったら、教えてあげよう。
 俺が持つ、秘密中の秘密……それこそ、
 この瞬間に使う為に取っておいた、高級品をな」

カンターミネは、歌う。楽しげに。
いつもと同じ顔で。いつもと同じように。
(-42) shell_memoria 2023/09/20(Wed) 23:17:18

【秘】 pasticciona アリーチェ → 徒花 テオドロ

 
半目で見られ、思わず気まずげに視線を逸らした。
責められている気がする。悪癖なのはわかっているけれど。

「そう、かなぁ。嫌な男No.1になるには人の世話を焼きすぎじゃないかなぁ……みんな、そう言うことには敏感だから、嫌そうに見えて実は良い人No.1だと思ってる気がする……」

「それを"当然の事"、って言えちゃうでしょ?
 その時点で私は当然のように受け取ったりできないよ。
 二人こそ、自分の凄さが全然わかってないんじゃないかなぁ……」

貴方の狙い通り、機嫌がばっちり取れてるので、少し調子に乗って来て少々余計な言葉も言うようになってしまった。

「私も見え過ぎちゃうの、あんまり得しない体質だけど……
 特に気苦労になっちゃいそうなテオには辛そう。
 ニコは逆にうまい事やりそうな気もするんだけど」

そう考えると案外バランスがとれているのではないか。
3人仲良く警察をやっている今を思い、頷く。

「……なんだ。それなら私と、ちょっと似てるかも。
 私、マフィアになるかも少しは考えてたんだよ。
 ただ、圧倒的に適性がなさそうで……娼婦から入って、
 娼婦のまま終わりそうだったから……警察に入ったの」
(-43) poru 2023/09/20(Wed) 23:18:04

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

/*
追記ありがとうございますPLです。
や、やった〜。大変素晴らしい文章と設定を食らって絶句しておりました。

この後当PCがRPとしてまとまらない感情を吐き出しますが、
結論といたしましては今回はあくまでマフィア取締法の罪状で検挙する方を選びたく思います。

その上で、時間をずらした上でこのアタッシュケースの行方をRPしていきたいと思いますので、もしかしたら牢屋からの解放後(エンディング時)にマフィアに捕まる可能性もあるかもしれないしかし今は牢屋の中で……という方向性は如何でしょうか?
(-44) toumi_ 2023/09/20(Wed) 23:18:10

【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の花 ニコロ

そうしてこれは、男の元に小包が届いた時のお話。

中を開いて見てみれば、ブローチがひとつ。
そして裏に嵌め込まれたメモが一枚。
メモは取り出し、暫く眺めた後、
他の誰の目にもつかないように処理をする。

何も言わない。
すべきことは決まっているからだ。

何も言わない、が。
決意するようにブローチへと口付けを落とす。
勿論、その行為を知るのは男のみ。

「……やっぱり、君は狡い人だ」

呟くように零した言葉さえ、誰かに届くものではない。
それでもせずにはいられなかったその2つに
らしくないなと、男はひとり笑っていた。
(-45) sinorit 2023/09/20(Wed) 23:18:45

【神】 門を潜り ダヴィード

その日の朝、いつも通りに男はアジトへ顔を出した。

「え、先生が捕まった?
 ……慣れたくないですね、こういうの」

不安こそ不安だが、顔に出すと困らせる人がたくさんいる。
かといって情報部門の仕事なんて手伝えるはずもなく。

「やることないよりはいいか……
 何か買ってくるもの、あります?
 朝飯でも靴下でも替えの下着でも、何でも買ってきますよ」

昨日から働き詰めの人間だっているだろう。
手に持ったメモは瞬く間に真っ黒になっていった。

#アジト
(G11) NineN 2023/09/20(Wed) 23:19:15

【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 暗雲の陰に ニーノ

「私だって、優先すべきものの順番くらいはわかっているつもりだよ。
 部下が、君がこうして悩んでいるのをさておいてするような仕事はないさ。
 ……まあちょっと帰りは遅くはなるだろうけどね」

素直な貴方は、ちょっとしたお茶目をそのまま受け取ってしまうかも知れないけど。
それでも空気を緩めるために、そんな軽率に過ぎる軽口が添えられる。
すっかり大人になってしまってはいても、大柄な男からすれば貴方は小柄で、
守るべき子供を見るように、柔らかな視線が投げかけられる。

「少しくらいは咎められないさ。何も職務怠慢を私相手に挙げられるものもあるまい。
 ……市井の見回りも勤めだ。私も外回りの頃は賢くサボる方法を見極めていたよ。
 久々に料理でも作ってあげられたならもっとよかったんだろうけれどね」

仕事の残りは少しの間だけ見ないふり。
コートを取りに行く時間も惜しいと廊下をそのまま外向きに下って、
二人連れ立って外へと出ていくのだろう。道中、店によっていって。
行き先も、話す場所も。貴方が落ち着ける場所ならば男はついていく。
肝心なことを話す用意も、もちろんしっかり携えた上で、だ。
(-46) redhaguki 2023/09/20(Wed) 23:22:31

【秘】 pasticciona アリーチェ → 傷入りのネイル ダニエラ

 
「悪法だとは思っていたわ。心配だとも。
 でも、まさかこんな勢いで始めるなんて……

 こんな大がかりだと協力者の数も少なくないはず。
 みんな、どうしてなんだろう。脅されて、なら、
 恨むこともできなくなっちゃうんだけどね……」

もし私利私欲の為なら?そんな想像をすると胸が痛む。
(-47) poru 2023/09/20(Wed) 23:22:41

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 法の下に イレネオ

繋がっている、というのが正しいのか分からない。
家族同然に想い、マフィアとしての活動は何も知らなかったから。

──でも、それより。

「立場は、知らなかった、けど……」


ひくい、おとこのひとのこえ。


「……いれねお、せんぱい?」

様子が変わったことに気が付けないほど、鈍くはない。
男は緩慢な動きで貴方を見上げた。
無意識に、喉奥がふるえる。
(-48) mspn 2023/09/20(Wed) 23:23:54

【神】 路地の花 フィオレ

「暫く仕事がないなら、私も外に出てていいのかも……」

流石に飲み物の差し入れくらい買ってきたらよかったな、なんて今更思いつつ。机に肘をついて仕事振りを眺めている。

「ああ、ダヴィード。私も手伝うわ」

一人で持っていくのは大変だろうし。
少しは役に立つことが出来ればと思うのだ。

#アジト
(G12) otomizu 2023/09/20(Wed) 23:25:05

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

/*
ポップコーンです!
レス、こちらで〆ということで了解です!
綺麗に〆させて頂いてありがとうございます…!! いい暴力ふるっていただきました…!

こちらもとっても楽しかったです。どうなるかまだちょっとわかりませんが(…どうなるのかな……)イレネオさんのおかげで色々ルート固まったような感じです!!
もし機会ありましたらぜひぜひ!!(おはなし) よろしくおねがいします!
(-49) gt 2023/09/20(Wed) 23:27:38

【独】 マスター エリカ

/*
一通り落ち着いたので処刑ダイス素振り。
<<フィオレ>>who<<ダヴィード>>who<<アリーチェ>>who
(-50) 66111 2023/09/20(Wed) 23:29:49

【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 口に金貨を ルチアーノ

/*
承知いたしました!
こっちはあちこち骨折するくらいまで殴られるくらいのつもりだったのに、
ルチアーノくん……いい子だね……♡

次いで方針なのですが、こちらは警察に情報が多少なりとも渡っているということで、
実のところばりばり醜聞を全て表で吐き散らして笑いものにされるロールをするつもりでした。
あんまりご都合よろしくないようでしたらちょっと考えます。
あとエピローグは事情を聞いて先走ったアソシエーテ連中に捕まる予定です。
あらゆる予定は未定なので、すり合わせ次第で変えるつもりはもちろんありますが!

アタッシュケースについては自由にしていただいて構いません。
そっちは事実上の証拠であるのに加えて、敵対組織への報復だとか、
将来性のある貴方にとって有利に使える道具だろうという見込みもあって持ってきたため……

上記加味し、警察側に捕まって牢屋の中へ〜というのはこちらオッケーです!
諸々ご対応いただきありがとうございます!
(-52) redhaguki 2023/09/20(Wed) 23:30:17

【独】 マスター エリカ

/*
かわいこちゃんばかりじゃねぇか。おっぱいお姉さんたちにはさまれたわんこ…
(-51) 66111 2023/09/20(Wed) 23:30:37

【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード

「じゃあ来るよ。お土産持って」
「お前が良いって言ってくれるんなら、
 お泊りじゃなくて遊びにでも」

そうなったら、なんだか本当のただの友達みたいだ。
──マフィアだなんて大層な事を言って、
その中に混じるのはただのひと。自分も、きっと貴方も。
自分がひとだって? まさか。


とん、とん、と一定のリズム。
これがいいと言われるのはなんでだったか。
母親か自分の鼓動に近いからだったか。

「ん」
「おやすみ。ダヴィード」

服に貴方の手が触れる感覚。
それを自分の手で包んでやって、握った。
かすかに聞こえたその七文字に、穏やかな笑みを浮かべて。

ロメオもそのまま瞼を閉じた。
あたたかい。

これでいい。これがいい。
金でもない。名誉でもない、
なんでもないような細やかな幸せがこんなにも。

じきに広い寝室に、二人分の寝息が聞こえるんだろう。
(-53) susuya 2023/09/20(Wed) 23:30:37

【秘】 門を潜り ダヴィード → 黒眼鏡

その日、貴方に面会の申し込みがある。
申し込んできた人物の名前は「デイヴィッド」。

正規の申し込みに限りなく近いそれは、どこで得たのか警察のツテを使ったものだろう。
これを受けるも受けないも自由だがどうする?と、その話を持ってきた警官は言う。
(-54) NineN 2023/09/20(Wed) 23:34:52

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → pasticciona アリーチェ

「協力者…【A.C.A】、ですかあ。」
「んー。分かりませんけどお」

「…あたしも」

「なにか事情があるんじゃないかなあって。」
「そおだといいなあって、思いますよお。」

甘いですかねえ、と眉を下げ。
それでも笑顔は笑顔のまま。
誰かが好感を抱いた朗らかさのままに。

「…でも、そおじゃなかったら」

それが私利私欲のためであったなら。

「アリーチェさんはあ、…どおしますかあ?」
(-55) oO832mk 2023/09/20(Wed) 23:39:07

【秘】 pasticciona アリーチェ → オネエ ヴィットーレ

必死に焦燥感と戦いながら練り上げようと試みた最中にかけられた声に、一瞬目を丸くしてから、ようやく自分が暴走している事に気づいたのか、恥じ入るように顔を伏せて。

「ごめん、そうだよね、
 焦りばっかり先走って、私……
 全然ヴィットーレの事安心させられてない、や……」

ひとつひとつ、諭されれた単語。
それが全て心に重くのしかかる枷のように辛いけれど、
落ち込んでいてはいけないのだ。

「……違う。ヴィットーレ。
 私、貴方に安心させてほしくてここに来たんじゃない。
 貴方を守りたくて、寄り添いたくてここに来たの。

 それは辛い事から優しい目隠しをして貰って、
 夢だけ見せてもらうのとは、きっと違うと思う」

声色を聞いて、後悔が滲む。
自分は、何をしに来た?ヴィットーレを困らせに来たの?
心配をかけるばかりで、本当にそれは助けになるといえるの?
──違う。

「──貴方の姿が見たい」
「辛くて、痛くて、苦しいなら、気を使って隠さないで」
「わたし、もう立派な大人よ。守られるだけじゃない」

「貴方の中の私は、肩を預けるのすら、頼りないかな」
(-56) poru 2023/09/20(Wed) 23:40:37

【神】 門を潜り ダヴィード

>>G12

「ああ、フィオレさん!
 いらしてたんですね、よかった。
 お手伝いしてくださるなら本当に助かります……」

目を白黒させながらメモを読み返して、『かわいこちゃんの熱いキス』だの『アジトに湧く温泉』だのを二重線で消しているところだった。
残る品目は食料品と衣類くらいのものだから、二人でもなんとかなるだろう。

#アジト
(G13) NineN 2023/09/20(Wed) 23:42:17

【秘】 pasticciona アリーチェ → 傷入りのネイル ダニエラ

「そうじゃなかったら?
 ……私利私欲だとしても、理由は様々だと思う。
 だから……聞いてから考える、と思う」

「私は裁判官でもないから、公平に判じた場合許されない人を許しちゃうかもしれない。
 逆に、許される人を許せないかもしれない」

「勿論、許さないからと言って私刑を起こしたりはしないよ。
 ただ……こうだからこう、って機械的に決めるよりは、
 やっぱりその人の話を聞いてから、私は決めたい。

 それが相手に対する誠実な対応……
 って、信じたいっていうと、大袈裟かな、あはは」

「だ、ダニエラは?どうするの?」
(-57) poru 2023/09/20(Wed) 23:45:05

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

/*
RPの方向性は大丈夫です!!
PLのNGなどはありません、覚悟を持ってヴィンセンツィオさんの物語を見届けさせて頂きます。
寧ろこちらに合わせていただいていることも多く大変ありがたく思います。

一応甘ったれの言い訳としましてはボスの不在時に貴方が酷い制裁を加えられるのも道理としておかしいと思っていたり。
一端のアソシエーテも手を出すような程に醜悪な事件ではあるので、せめてノッテファミリーとして正しく過不足なく罰するべきであると述べています。マフィア向いてないと思います。

物凄く迷っているうえに怒りの感情が皆無なわけでもありません、少々味気ないような返歌になってしまうのですがお相手していただけると幸いです。よろしくお願いします。
(-58) toumi_ 2023/09/20(Wed) 23:45:44

【神】 路地の花 フィオレ

>>G13 ダヴィード

「どうせここにいたって、やることないだろうし。
 だったらせめて荷物持ちくらいはね」

任せて、と頷いて。
食品の運搬には慣れているから、頼りにならないなんてことはないはずだ。

「ペネロペは何かいるものある?エナジードリンク?」

#アジト
(G14) otomizu 2023/09/20(Wed) 23:48:21

【秘】 黒眼鏡 → 傷入りのネイル ダニエラ

「ハハ、まあ、自分の何かが残る、引き継いでもらえるってのは、トシ取ると嬉しいもんだ。
 だから若者にちょっかいかけるんだなオッサンは」

わざとらしく腕をくみ、ウンウンだのと顎を振る。

「ほんとか〜?
 …いやまあ、ジッサイ、よくやってるんだろうけどよ。
 一回警察に授業参観に行くべきだったなあ」

「まあ、自分だけに見せる顔ってやつに男は弱いからな。それでいい」

役得役得、と適当な同意の言葉。
話を合わせていることがミエミエなそういう時こそ、
この男はよく聞いている。


「俺にとって必要でも、お前にとっちゃ無用かもしれんだろ」

そーいうときは、と目を細める。
その双眸はまた、ここから見えるはずもない水平線の――三日月島の朝焼けを、遠く見やるよう遠く。

「まあそれはそれで、好きにしろとしか言えねえが。
 好きに、勝手にしてる女が好みなんだ、俺。これは機密情報だが」

あなたが語るその言葉には、――目元にばかり、笑みを浮かべて。
こまったもんだと、口が嘯く。

「ま、困ったら連絡。な。手助けはできるかもしれねえから」

牢の中でいうことではないが。
(-59) gt 2023/09/20(Wed) 23:51:23

【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 口に金貨を ルチアーノ

/*
大人だね……かわいいね……♡
お声がけいただいて、よかったな〜の気持ちがあります。よかった〜。
大嘘だらけ心の病気の掃き溜めなので最後にはきちんと罰を受けるつもりです。
場合によっては生殺与奪の権は貴方に預けるかも知れません。
改めてよろしくお願いいたします。
(-60) redhaguki 2023/09/20(Wed) 23:51:52

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

それでもいいですけど。
言葉で伝えたかもしれないし、視線で伝えたかもしれない。
どちらにせよ直接触ってほしいな。それがもどかしいのは貴方も知っているはずだから。微弱な刺激に息を漏らして貴方の手つきを見守る。自分から動いてくれそうなら手を放して任せることにしたんだろう。着衣を下ろせば体格なりに質量のあるものが顕わになった。
男は半端に下りた衣服を一瞬だけ邪魔そうにしたが、脱ぎ捨てるよりもこちらを優先したいようだった。

貴方に反応があることに安堵する、よりはやはり高揚が勝る。
舌がちろりと覗いて唇を舐めた。
かわいい人だな。あれがよかったのか。

兆したものを可愛がる・・・・ように包んで触れてやる。貴方はどこが好きだろう。自分に触れるのとはわけがちがうから、確かめるように撫で摩って。
(-61) rik_kr 2023/09/20(Wed) 23:53:13

【独】 法の下に イレネオ

/*
すまんが潤滑剤はド忘れしていた ファンタジーBLでいかせていただく
(-62) rik_kr 2023/09/21(Thu) 0:00:33

【神】 コピーキャット ペネロペ

「酒とエナドリ」

この世で最も身体に悪い組み合わせと言って差し支えない。

#アジト
(G15) unforg00 2023/09/21(Thu) 0:01:18

【秘】 渡りに船 ロメオ → 暗雲の陰に ニーノ

「え」

微かな動揺。聞き慣れない名前。
翠の色はそれで揺らいで、空のグラスを静かに置いた。

少しばかりの訝しさを以て細められた目は、
続く言葉を聞いて幾ばくか瞼を持ち上げる。

「ほんとの、」

朝の日向の色が揺れれば、照明がそれを透かした。
癖のない貴方の髪。
癖ばかりで跳ねる自分の髪とわずかに重なる。

(-63) susuya 2023/09/21(Thu) 0:03:54

【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 口に金貨を ルチアーノ

/*
取り急ぎ運営さんにも、
逮捕時どういう醜聞がぶちまけられるかは伝えておきました。
運営の地の文を投稿する必要があるかなと思ったので。
タイミングについてはもしそちらが特定のロールをした後がいいなど希望がありましたら、
運営さんとやりとりしてお伝えいただくのが齟齬なく早いかな? と思います。
(-64) redhaguki 2023/09/21(Thu) 0:06:11

【秘】 渡りに船 ロメオ → 暗雲の陰に ニーノ

「──フレッド」


名を紡ぐ。
貴方の本当の名前を口に出す。
大事に。

そっと手に包むように。



「フレッド」


そっと抱いて抱えるように。



握られた手を一度放した。
それから、自分が貴方の手を握った。



知らないうちに空いていた、心の穴のピースがそこにあった様な気がして。


(-65) susuya 2023/09/21(Thu) 0:06:20

【秘】 渡りに船 ロメオ → 暗雲の陰に ニーノ



「オレでいいの?」
「オレで……」



無意識に漏れた問いの答えを、
貴方の口から聞かずとも知っている。
けれどこの自意識が、こんな。

ひとらしい、だいじなものを持つ事を拒んでいるから。
貴方の言葉で杭を打ってほしかった。
(-66) susuya 2023/09/21(Thu) 0:07:32

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → pasticciona アリーチェ

「あたし、ですかあ?」
「……あたしはあ」

む、と口を尖らせて、一考。

「…あんまり考えたく、ないですねえ。」
「難しいこと、面倒くさいですしい…。」

「悪い人がいるなら憎んだ方がラクかなあってえ。」
「だからちゃあんと向き合うのは立派だなあって、思いまあす」

向き合った結果、色良い解答が返るとも分からないのに。
もしくはそれすら騙されて、利用されるだけかもしれないのに。
そう思いながら、思ってもいないことを言う。
優しい人間というのは、本当に損だ。
(-67) oO832mk 2023/09/21(Thu) 0:09:03

【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノ

『家族のように想っていた』、と。
重ねて貴方が口にしていれば、男の表情はもっとわかりやすく歪んでいたはず。
しかしそうではなかったから、単に抜け落ちただけだった。
冷えた表情の中に金の瞳が嵌っている。
レンズを隔てないそれだけが、熱を持って貴方を見ている。

「立場は知らなかった?」
「本当か?」

たん。
たん。たん。たん。

指がテーブルを叩く。

「それだけ近くにいて?」


叩く。
(-68) rik_kr 2023/09/21(Thu) 0:13:45

【秘】 無敵の リヴィオ → マスター エリカ

/*
運営ちゃんへ

ひとりぼっちになった狂った犬です。
最早狂いの意味が違ってきそうだけど狂った犬です。
苦しみながら襲撃先の連絡に参りました。

赤窓相談の流れから
ルチアーノ
のところに行こうと思います。
よりによってピンポイントでマフィアの知り合いだ!ワッ!!……
他のチームがどことか全く分からないよ ユルシテ

ここが地獄なのかもしれない。
最後まで頑張ります。

くるいわんこより
(-69) sinorit 2023/09/21(Thu) 0:19:00

【秘】 pasticciona アリーチェ → 傷入りのネイル ダニエラ

「楽、か。……それもいいと思う。
 立派なんて言われるけど、抱えきれるものの重量は人には決まっていて、……わかっているのに、それでも聞かずにいられないだけよ。それは立派から程遠いどころか、真逆だと思うの…」

「多分、……私は怖いんだわ。
 楽、で切り捨ててしまった選択肢が、良いものである可能性に」
「……悪いことの方がきっと、多いんだろうけどね」

「だから、楽って言うのはわかるかも。
 ……自分から覗かなければ、傷付かずにいられる。
 きっと、賢い生き方というのはそういうものなんでしょうね」
(-70) poru 2023/09/21(Thu) 0:22:50

【秘】 路地の花 フィオレ → 渡りに船 ロメオ

アジトに来てはいるが、今は買い出しに出ている女からのメッセージ。
いつものように、また唐突に送られたもの。

『あとで、時間くれる?』
『少しだけ』
(-71) otomizu 2023/09/21(Thu) 0:23:51

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 幕の中で イレネオ

小さく呻いた。
だって、思ったより、大きい。
体格の差があるから、自分のよりは大きいだろうな。……くらいは考えていたものの、いざ見てみるとちょっと怖くなった。
まだまだ大きくなることを知っているし、これを受け入れることが可能なんだろうかと、考えてしまうのは仕方のない話だ。

「……ん、……っ」

今度は直接、勃ち上がり始めているそれを、やんわりと撫でてみた。大丈夫そうなら、握ってしまわないように手で包んで刺激を与えてみる。
子供ではないのだから、自分で自分のものに触れてみたことは勿論ある。自分でやってたように……やればいいのだけど。

思ったように刺激を与えてやれないのは、自分にも同じだけの刺激を与えられているからだ。
どこに触れても震えているから、良い場所を見つけるのは少しだけ難しかったかもしれなくて、それでも一番先の部分や裏側の筋張った部分に触れたなら、より大きく肩を揺らした。
それがなんとなく耐えられなくて、うつむいたまま。
頭をあなたの胸に預けながらも手を止めないように、あなたのそれを育てていくだろう。
(-72) eve_1224 2023/09/21(Thu) 0:45:23

【秘】 幕の中で イレネオ → 黒眼鏡

/*
ワ……ルートかためてしまった お助けできたならよかったです……!
こちらもいっぱい愚かな犬のムーブが出来て嬉しかったです。本当にありがとうございました!
(-73) rik_kr 2023/09/21(Thu) 0:47:31

【神】 コピーキャット ペネロペ

「……こいつは…」

「署長代理様は期せずして随分な大物を引っ掛けたみたいだな」

新たに入った情報。それは確かに精査されたもので。
とんでもない奴も居たもんだと溜息を吐いた。

#アジト
(G16) unforg00 2023/09/21(Thu) 0:48:57
フィオレは、買い出しから帰ってきたのち、新たな報告を聞いた。
(a4) otomizu 2023/09/21(Thu) 0:52:42

【墓】 徒花 テオドロ

「───何だって?」

寝耳に水というには、あまりにも。
自分の思想、その根底を掘り返すような話だった。

己はよく知っているはずだ。それが何を意味するのか。

「……そうか。じゃあ、俺とアリーを攫ったのも……」

20年もの時間。彼の傘下であってもおかしくはない。
ショックは意外と言うべきほど少なかった。
元よりそのつもりだったから。肩書に踊らされず、
この目で何が正しいのか見極めてみせるのだと。

「とんだ古狸だな。
 でも、彼のおかげで今の俺がいるのには違いない」

何なら辞職願を叩きつけたところだったから、
今後の事を考える為には丁度良くすらあった。

ひとつひとつ。縛り付けていたものから決別する。

#収容所
(+0) backador 2023/09/21(Thu) 0:53:59

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

「………………は?」

信じられないものを見た。
証拠の数々すら、すぐには飲み込めない内容だ。

警部が、あの、養育院からも……?

誰か嘘だと言って欲しい。だれか。

#警察署
(1) eve_1224 2023/09/21(Thu) 0:54:59

【独】 幕の中で イレネオ

/*
これ以上エルヴィーノさんをいじめないで!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
(-74) rik_kr 2023/09/21(Thu) 1:00:43

【秘】 マスター エリカ → 無敵の リヴィオ

/*
襲撃先「ルチアーノ」把握しました! ピンポイントマフィアの知り合い〜〜〜〜〜!!! そして本当にひとりなってしまったな……おおよしよし。涙を流すでなくても泣きに来ていいからね。最後まで走り抜けていこう〜〜〜〜わんっ!!
(-75) 66111 2023/09/21(Thu) 1:02:35

【神】 渡りに船 ロメオ

情報整理、精査、それから諸々の隠蔽に操作。
相変わらずロメオはギルドの端でパソコンに向かいながら、
親指の爪をガリガリ噛んでそんな作業をしていた。
ノートパソコン二台とタブレットを併用して、
苛立たしそうにキーボードを叩きながら
据わった眼で画面を見ている。

「カンターミネさん捕まったのマージで痛ぇんだよな……」

ちらりとウィッグを被ったテディベアを見る。
それからドでかい溜息を一つ吐いて、

「──へえ!」

画面に戻した視線の先にあった、新しい情報。
名前は知らぬが『その顔に覚えはあった』。

「そりゃすげえ。会えて光栄だったな」

よかった〜、と場違いに嬉しげな声を上げる。

#アジト
(G17) susuya 2023/09/21(Thu) 1:03:59

【神】 路地の花 フィオレ

捕まった人間の名前にも、彼が手をかけた養育院にも、覚えがある。
あるはずだ。ずっと、可愛がっていた子供たちがそこにいたのだから。

引き取られることが決まって、自分のことのように喜んでいた。それがきっと幸せに繋がると思っていたから。
かつての弟のように。

だから。
自分が何よりも守りたかったものが、失われていたことを知って。

心が、割れるような音を立てるのが 聞こえた気がして た。


買ったものをその場に落として、へたり込むような形で。
顔を覆うこともできず、肩を震わせて涙をぼろぼろとこぼしていた。

#アジト
(G18) otomizu 2023/09/21(Thu) 1:04:14

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 歌う カンターミネ

「………。」

暫しの間があっただろう。
果たしてそれに乗るか、否か。
吟味するだけの僅かな時間。

「分かった。取引に応じてやる。
ただ、情報を吐くのはお互い半分ずつだ。
どちらか一方だけが知って逃げるのはお互い困るだろ?」

詰めるだけの頭はまだ残っていた。
けれど、吐いた先にあるものまでは、この時は知らない。
(-76) ぴんじぃ 2023/09/21(Thu) 1:04:32

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 黒眼鏡

それは何より。肩を竦めて。
やっぱりオッサンの気持ちは若者にはよく分からない。

「なあにが授業参観ですかあ。」
「あたしの努力が水の泡ですよお、そんなことしたらあ。」

それよりも、役得に同意されわかりやすく口を閉ざす。
…そこは肯定しないで欲しかった。全部軽口の冗談だと流して貰えた方が、というかそれを想定していたのに。渋い顔。



「んふふ、そおですかあ。」

言われなくとも。女は笑んだ。

「好きにしますよお。その時はあ。」
「もう子供じゃありませんしい。」
「…それにそれなら、あたしだけの責任だと思いませんかあ?」

そう扱って欲しい、と隠しもしない意図が滲む。
だから、きっと本当は――手助けを求めることだって、そう良しとしていなかった。
(-77) oO832mk 2023/09/21(Thu) 1:06:01

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → コピーキャット ペネロペ

「正直今は別の……
 それこそ取っておきの顔が見たいね」

自分を叱咤する言葉が頭に入ってくる、だからこそこの状況を説明してやりたいがどうにも上手く言えやしない。

他人からみればただの未練がましい男に過ぎない、それだけでもわかったのが上々だろう。
即答できるように信じて、選ばねばいけない場所がある。
ただのホームシックが体調不良として出てくるのなら重症だ。

「……今のお前の顔はなんか嫌かもしれん」

しかし周りへの疑い癖はすぐには治らんし。
考えても今の頭でまともな答えは出なかったので、眉を顰めて正面を向いた。

消えた幻に一発殴ってやりたいと、殺してやるとも口は嘯けど。
実際また見てしまえは動けなくなるに違いない。

それは、その彼に施された5年間の
教育
の賜物だ。
必ず逆らわない、従順で素直で、周りを疑って、それこそ主人が居なくなれば何もできなくなるような人間にする術。
男は何も自覚していない。それが正しいことだと思って、いた。


「あー……何もしたくねえ……。
 なにか歌ってくれえ〜、いい年のおにいさんや」

そうして未完成の作品は怠惰に、まるで猫のように人の生活を放棄したがった。
(-78) toumi_ 2023/09/21(Thu) 1:08:34

【墓】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

その日の朝。いくらかの人員と共に並べ連ねられた中に、
ほかのどこか作り物めいた捏造を匂わせるでっちあげとは明らかに異なる罪人の名があった。
その男は警察組織に属していながら、墨色の罪に身を浸していたのだという。

かつて貴方がたの上に立っていた、或いは目の上の瘤であっただろう男は、
或いは犯罪組織に属する人間として敵であった、そして話の通じる窓口であった男は、
その裏で全てを欺いて、幼い子どもたちのの切れっ端を売りさばいていたのだという。
ひとつは、路地裏から。ひとつは、幼い子供の遊び場から。
ひとつは、ノッテファミリーの息の掛かった、彼らの敷地であるはずの養育院から。

手引して手足のように使っていたのは街のチンピラや、ノッテのシマを荒らす輩、
島外から参入してきた小規模な国外犯罪グループなどだった。
警察からしてもノッテからしても、力をつけられてはまずい輩だ。
其々に対する反目であり、裏切りであると、挙げられた証拠の全てが物語っていた。
商品はどこからどこへ渡っていたか。この島から、島の外へ。特に、このニ年間に至っては。
"港"の主を欺いて、その影と背に隠れて利権を吸い上げていたのだと、調査が上がる。
長らく窓口として親しくしていた筈の、今は留置所の中の彼をだ。

ほそぼそと続いていた罪はこのニ年で拍車が掛かる。
養育院に寂しい風が通り抜けたように思うほどに、子供の数は徐々に減っていた。
表向きには、もしくはノッテファミリー内の監督者への報告では、
彼らの引き取り手として挙手するものが島外から多くなっていた、ということになっていた。
それが意味する真の意味は、もはや言わずもがなであろう。

幾人の、幾十人の子どもたちが、その未来を奪われてきたのだろう。
その醜聞は瞬く間に人の口にのぼり、午前の内に署内を駆け巡った。
勢いは激しく、疾く。ヴィトーと呼ばれた男の信頼が失墜し、嘲弄に変わるのは早かった。
そのうちに誰もが口にする。今までの、男へ対する不平不満。嫉妬。
さもそれが元よりの評価であったかのように塗り替えられる。
心変わりが早い、否。誰もそれが自分より上に立っていた人間だと認めたくないのだ。
(+1) redhaguki 2023/09/21(Thu) 1:08:55

【墓】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

そしてそのうちに、歳を重ねた警察官らからある噂が降りて広がっていった。
ヴィンセンツィオ・ベルティ・デ・マリアという男が警察になる前、
彼は一体どこから来たのだろうかということだ。

一人の年老いた警官が言った。
警察などになる前は、あの男はスラムの淫売だったと。
痩せた体に見窄らしい衣服をまとって春を鬻いでいたのを自分は知っていると。
一人が口にすれば、既に真っ赤に焼けた土壌に油を注ぐように嘲弄の炎は大きくなった。
やれ、前々からそうなのじゃないかと疑っていたと。
やれ、今の地位にあるのも体で取り入って寝室で成り上がった功績なのだと。
やれ、これまでの活躍と聞いていたのは全てでっちあげなのではないかと。

一度足元が崩れたからには、もう留まることはない。
まともな者が悪意の波を止めるには、人が人を下に見た時の高揚を鎮める術もなく。
その噂はひょっとしたら、留置所の前でももっともらしく囁かれたかも知れない。
それくらい、衝撃的だったのだ。それくらい、認められないものだったのだ。
噂話をするのは不真面目なものばかりではない。真面目なものもそれに従った。
まるで自分が今まで従ってきたものこそが、嘘の姿であったと目を塞ぐように。

笑いものに石を投げるのは、自らを守るためなのだ。
人はだれもが、強い生き物であるわけではなかった。
(+2) redhaguki 2023/09/21(Thu) 1:09:05

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 無敵の リヴィオ

「強いのか、分かんねえよ。
全てを投げ出して覚悟を決めるのが強いっていうなら
そうなのかもしれねえけどさ。」

覚悟を一人で決めたという点では
貴方と明確に違うところだろう。
ただそれは他者を頼れない弱さと思えば
決して強い、とも言えないのだけれど。

「構わねえよ。
絶対離さねえし、離してやらねえ。
何があっても、どうなったとしてもな。」

分からなくたっていい。
そんなもの、時間を掛けて過ごせば
自ずと見えてくるものだと、信じているから。

その為にも、男は貫き通すと誓う。
この手を絶対離さない、と。さらに少し、力を込めて。
(-79) ぴんじぃ 2023/09/21(Thu) 1:11:18

【秘】 渡りに船 ロメオ → 路地の花 フィオレ

『時間?』
『OK。いつでも』

すぐに簡素な答えが返ってくる。
この男の言う事だから、本当にいつでもいいのだろう。
(-80) susuya 2023/09/21(Thu) 1:12:15

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → pasticciona アリーチェ

「……はあ、なるほどお。」

何とも微妙な声が出た。
だけどこれに関しては、あなたが悪いわけじゃない。

「アリーチェさん…苦労しそおですねえ。」

後輩に抱いたものと全く同じ感想を抱いた。
そうやって女に上手く嵌められた彼は今檻の中にいる。


「…………。」
「なあんの話、でしたっけえ。」

不自然に生まれた間を誤魔化して首を傾げる。
難しい話は苦手。ダニエラ・エーコは、その設定で、合っているし。
(-81) oO832mk 2023/09/21(Thu) 1:13:16

【秘】 歌う カンターミネ → 月桂樹の花 ニコロ

「成立だ。では、俺から半分教えてやる。
 それで、判断すりゃあいい。残り半分が必要か。
 必要なら、次はニコロくんが全部話すといい。
 そしたら、残りの半分を教えよう。それでどうだい?」

ちゃら、と手錠を揺らす。
そう、どうせ捕まるのは確定している。
つまり、元よりこちらが不利な取引なのだ。
その上でさらに譲歩をして、情報を先に全て引き出す。

「まあ、もう時間がないからどうだいも何も言うけど。
 そうだな……。俺が仕入れた情報によると、だ。
 この地域、あちこちに仕掛けられた物がある。
 キミ達では掴めてない情報だろう?そして、
 仕掛けた奴はそれを使って、ドデカい事をしようと……
 さて、ここまでだ。続きが知りたきゃ、どうぞ?」

そう、今この瞬間にしか効果がない。
だから、『デカい事』をこの瞬間に起こそうとしている、
それを餌に――釣る。

カンターミネは、歌う。歌い続ける。
(-82) shell_memoria 2023/09/21(Thu) 1:17:29

【神】 コピーキャット ペネロペ

「光栄ってお前有名人じゃねえんだから」

「いやこれからはある意味有名人なのか。
 サインも貰っときゃよかったな」

場違いに上がった嬉しげな声にはそう返し。

「あー……」

何かが落ちる音。
そちらへ目を向ければ、ぱたぱたと床を濡らす涙。

「泣きたいだけ泣いとけ。今はそれでいい」

#アジト
(G19) unforg00 2023/09/21(Thu) 1:18:12

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 歌う カンターミネ

「上手い事やりやがるな。
分かった。それで応じる。」

貴方の方が不利であることはよく分かっていて。
そして且つやはり、貴方は顔見知りだから。
多少の情も動いたのかもしれない。

「10年前だ。付き合っている奴が居てな。
そいつはノッテファミリーの人間だった。
名はダフネ。秘密の恋路、って奴だな。」

「今でなくてもヤバイ関係だ。
密かに会ったりはしてたんだが、警察に動きがバレてな。
追われて、彼女はそのまま射殺された。」

「誰も俺と彼女がそういう関係だった事は知らねえし
俺の口からも言った事は無い話だ。これで満足か?」

幼馴染ですら知らない話。
それを貴方に曝け出す。
(-83) ぴんじぃ 2023/09/21(Thu) 1:25:49

【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ

/*
こんばんは、夏に瓶ラムネです。
夜分遅くに失礼いたします。
運営ちゃんへの報告が済みましたので、
五臓六腑を墓まで様へのご連絡に参りました。

結論からお伝えしますと、
俺は狼なので次回の襲撃にルチアーノさんを選びました。

友人に法を振り翳す男になります……すみません。

また役職等でこちらへ何かある場合や、
こういう理由でしょっぴかれたい等ございましたら
是非ご教示いただければと思います。
ルチアーノさんからのありとあらゆる罵詈雑言や石も受け入れます。

お手隙の際にご確認いただければと思います。
よろしくお願いいたします……。
(-84) sinorit 2023/09/21(Thu) 1:29:43

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

意識しているのが明らかな貴方の表情にまた苦笑する。
男の表情は随分柔らかく、分かりやすく、ころころと変わるようになった。それだけ楽しんでいる。それだけ打ち解けている。それだけ晒している。それだけ無防備でいる。

貴方の一挙手一投足がくすぐったくて、快かった。ひとつも零したくはない。
それでも顔を伏せたり、口を噤んだりするのを咎めることがないのは、そういうひとつひとつもまた貴方自身だろうから。それもまた、快かったから。

拙い刺激でさえ来る・・ものがある。
耐えるように震える様子にそそられる。
このままでもいい。このままでもいいけれど。

(-85) rik_kr 2023/09/21(Thu) 1:32:15

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

────やっぱり、少しじれったい。

「……先輩。」

呼んで、空いた手で貴方の頬を撫でた。
それでこちらを向いてくれると嬉しい。首を傷めてしまってはいけないから。
そうして思うようになってくれたなら、先程のように身を寄せて。
一緒に・・・できれば、どんなにいいだろう。
(-86) rik_kr 2023/09/21(Thu) 1:33:10

【神】 無敵の リヴィオ

忙しなく動き続ける男は、
署内に戻った際に人伝に新たな報告を耳にする。

「……そうかい」

その一言で済ませてしまったのは、
周りの反応が冷静といえない者ばかりだったからだ。
報告をくれた一人に頭を下げ、また歩き出す。

乱れた前髪を直す時間はどうにも暫くなさそうだ。

#警察署
(G20) sinorit 2023/09/21(Thu) 1:35:34

【秘】 歌う カンターミネ → 月桂樹の花 ニコロ

ピューゥッ。口笛の音。やるねえ、とでも言いたげな。
実際の所は『今日の俺は運が良い』、そんな意味の。

「そりゃあ凄い秘密だ。
 満足だよ。つまりこういう事だろ?
 10年前、あんたはマフィアと恋仲だった。
 さらに、その恋人は警察に殺されちまった」

親機の口から、語られる。
子機の口から、語られる。

「いや〜悲しい話だ。俺もそういうのはごめんだね。
 でもよ、それを聞いた奴は……こう思うだろ?」

歌う。高らかに。さあ聞けよ、全員。
結局、『単に良い奴』なんてこの世にはいないんだ。
おまわりさんも。先生も。結局、見る視点でしか変わらない。

「ニコロくん、キミは警察であり!
 さらにこの法律の執行部にいるような人間なのに!
 未だに警察を恨んでいる!・・・・・・・・・・・
 ああ、つまり、つまりはそういう事だよなあ!
 ってことは――もしかして……」

「君は未だにマフィアとつながりがあるんじゃあないか?」


そこでようやく、『カンターミネ』は。
テディベアを、投げ捨てた。
がしゃん、と重い金属の音がした。
(-87) shell_memoria 2023/09/21(Thu) 1:38:02
カンターミネは、歌う。君は未だにマフィアとつながりがあるんじゃあないか?
(c2) shell_memoria 2023/09/21(Thu) 1:38:45

カンターミネは、そこでようやく、テディベアを投げ捨てた。通信は切断された。
(c3) shell_memoria 2023/09/21(Thu) 1:39:08

【秘】 黒眼鏡 → 門を潜り ダヴィード

通してくれ、とアレッサンドロは答えた。
特に伺うこともなく、断るそぶりも悩むそぶりもなく。

もしそれに従い訪れたのなら、格子の向こう、
ベッドにごろりと寝転がる男の姿が見えただろう。
(-88) gt 2023/09/21(Thu) 1:46:15

【秘】 歌い、歌わせた カンターミネ → 月桂樹の花 ニコロ

「あっはははははははははは!!!!!」

カンターミネは、高らかに歌う。

「最高だよ、ニコロ!君ってのは、いいや、
 この馬鹿げた法律を作った能無しと、
 それに乗って秘密組織みたいな名乗りをした君は、
 最高だ!こんなに面白い事があるか!?」

もう通信をしていたテディベアは動かない。

「ああ、ああ。残りの情報を与えよう。
 この地域中にばらまかれたテディベアには、
 スピーカーが入っている。俺のお手製のな。
 警察にも、各家庭にも、そこら中に!
 そのスピーカーから今の音声全てが垂れ流しだ!
 悪いな、ニコロ。せめてキミじゃあなければ、
 他の執行部の奴が俺の所に来ていれば、
 この件が終わった後のキミは自由だったろうに」

お喋りな先生は、最後の時だけ、あなたを哀れんだ。

「ああ、俺の声は今頃部下が編集して、
 『誰かもわからぬ男の声』で流してるぞ。
 評判が下がったのはキミだけだ。残念ながらな」
(-89) shell_memoria 2023/09/21(Thu) 1:46:37

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 歌い、歌わせた カンターミネ

満足そうにする貴方。
その口がまくしたてる言葉を最初こそ聞いていたけれど。
それは、だんだんと怪しい方へと向いていて。

「待て、違う!
別に俺は警察を恨んだりはしてねえよ!
ましてやマフィアとの繋がりなんてある訳がない!」

がしゃん。
およそテディベアからする音ではないそれに目を向けて。
中にあるものに、まさか、と目を見開く。

「おい、このテディベア、まさか。
仕込んでやがったのか…?」

血の気が引くような心地がする。
嫌な予感が心臓の鼓動を早めて、バクバクと五月蠅くなる。
(-90) ぴんじぃ 2023/09/21(Thu) 1:47:18

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ

/*
こんばんは、五臓六腑を墓までです。

狼陣営をほぼ全員看破したのでもしかして残りのこいつまさかなぁと今日全力で最後の候補者であるリヴィオを占うつもりであった魔術師と申します。
(昨日に予告済)
今日調べきって襲撃に合いますので、確定で行きます。

実際に会って話ができたらなぁと思いますが、
罪状が多すぎて検挙内容に困らせてしまうかもしれません。

まず、ニコロ、アリーチェ、ここを執行役として波魔に陣営に売っています。
イレネオ、ヴィンセンツィオ等を調べるために警察の情報網に入り込んで泥棒しています。
あとお金はきれいですが、まあ、マフィアです。あと猫に凄く懐かれます。

シンプルにしょっ引いていただいても構いません、何が提案がありましたらよろしくお願いします。
(-91) toumi_ 2023/09/21(Thu) 1:48:20

【秘】 法の下に イレネオ → 月桂樹の花 ニコロ

/*
ciao〜! 拷問のご所望ありがとうございます。身内が挙手するとは思いませんでしたがしっかりお勤めさせていただきますね。情報も詳しく頂けるということなので方向性とか決めていきましょう……

その前にまずはどうしてお前捕まってるのに動けるんだという疑問があると思いますので、そちらにお答えさせていただきます。
結論から言うと、イレネオは今過激派の派閥から特命を受け、
「反社会組織取締法で捕まった人間を尋問にかけ、どんな手を使ってでも自白させる」
任についています。この設定について運営様から許可は頂いております。
なのでこの提案を受けて頂ける場合、シチュエーションとしては「取調べ」の形を取らせていただくことになります。牢の中だと筒抜けになってしまいますので……

以上が拷問の前提条件となります! あとは希望する拷問の種類、程度、避けてほしいこと、むしろしてほしいこと、情報など……教えて頂けるとありがたいです。よろしくお願いします!
(-92) rik_kr 2023/09/21(Thu) 1:48:36

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 歌い、歌わせた カンターミネ

「………はは、なるほどなぁ。
これは、俺はしてやられたって訳だ。」

全てが繋がって。
自分が辿る運命もまた、容易に想像がついた。
乾いた笑いを漏らしながらも、何処か安心していた。

「まあいいさ。それを受けたのが俺で、良かった。
他の奴だったら、永遠にアンタを許さないところだったぜ。」

心臓の音は相変わらず五月蠅いけれど
それでも、自分がそうなるくらいなら、まだ。
まだ、覚悟はある。

「お手柄だよ、先生。
だが、それでもアンタはお縄だ。
俺がしょっ引かれても、逃がしはしねえ。」

狼は嗤った。
責は果たした。その代償が酷く重くなっただけだ。
(-93) ぴんじぃ 2023/09/21(Thu) 1:51:59
ニコロは、安心した。俺で良かった。
(c4) ぴんじぃ 2023/09/21(Thu) 1:52:34

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ

「ん、な、……に……っ?」

刺激を与えられるたび、だんだんと熱を高めていく吐息を洩らして。
頬に触れた手に導かれてその顔を上げて。
上気した頬が隠しきれなくなってしまったが、どうしたのだろうと首を傾げた。

あなたに手を動かすのを止められたなら一旦刺激を与えるのをやめるだろうし、包み込むように一緒に握らせられたならその瞳を一瞬丸くさせて驚くだろう。
どちらにせよ、抵抗の意志はないようで、されるがままに受け入れるに違いない。

「ふ、ぁ……、ッッ」

思わず口をついて声が出てしまった。
2つを合わせたら少し流れ出てただろう先走りが合わさって、滑りがよくなったかもしれない。
一緒にすり合わせて感じる強い快感は、淡白だったはずの身体にも強い影響を齎した。
(-94) eve_1224 2023/09/21(Thu) 1:56:16

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 法の下に イレネオ


/*
Ciao〜!折角なので、乗らせていただきました。
丁度良く晒し者になっている事と
此処でしか出来ないロールの味を楽しみたく…。

前提条件、把握致しました。
此方からまずお出し出来る情報としては
ニコロは今回
『凶狼』
の役職持ちでした。
A.C.Aのメンバーの一人だったという事になります。

その上、今回カンターミネさんによって
10年前にマフィアの恋人がいて警察に殺されている事実が
街中に知れ渡る事となっています。

これ自体は事実であり
調べればダフネという女性マフィアを
やむなく射殺した記録が出てくるでしょう。
その事からも、流された情報が真実だとする線も濃く
ニコロを尋問する理由には足ると思われます。

加えて、他の方と違ってA.C.Aの警察官ですから
今回の摘発に関する情報もある程度知っているでしょう。

その他、イレネオさん側で聞きたい事や
持っていきたい流れ、やりたい事があれば応じます。

此方特に駄目な事はありません。暴力振っても大丈夫です。
お気兼ねなくやっていただければと思います。
以上、足りないことがあれば仰ってくださいませ…!
(-95) ぴんじぃ 2023/09/21(Thu) 2:03:54

【独】 法の下に イレネオ

/*
ヌ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

キスする
(-96) rik_kr 2023/09/21(Thu) 2:09:05

【独】 法の下に イレネオ

/*
犬〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(-97) rik_kr 2023/09/21(Thu) 2:09:27

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡

/*
こんばんは、すみませんこれから多分向かうことにはなる五臓六腑墓までです。
満員御礼だと思うのですが、ちょっと一人では到底抱えきれないブツがありこの4日目時空にお邪魔したいと思っています。
なにか不都合や、またどうこうしてほしいなどがありましたらお知らせください。

そしてこんなことを今確認するのもあれなんですが、
あの店に黒猫放っていたら、その辺にいましたか?と尋ねるのを忘れていました。
つっかえしててもかまいませんが、よろしくお願いします。
(-98) toumi_ 2023/09/21(Thu) 2:12:42

【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ

/*
お返事ありがとうございます。

そうです、
狼陣営がひとり、俺です。

もしかして狼スナイパーの方でしょうか?
占われるタイミングで襲撃……素晴らしくタイミングがいいですね。
調べ回っているらしいということで、命を受け参りましたが本当にその通りで。

実際にお会いするのはもちろん大丈夫です。
恐らくこちらも相手がルチアーノさんである以上、
正面から向かいますので、是非。
ロール自体もいつでも開始可能です。

そしてシンプルなしょっぴきでも問題なさそうで安心しました。
冤罪を押し付ける羽目になりかねませんでしたので……。

情報ありがとうございます。とても助かりました。
こちらも何かございましたら遠慮なく。
ではでは、よろしくお願いいたします。
(-99) sinorit 2023/09/21(Thu) 2:16:18
フィオレは、ペネロペの言葉に、ただ小さく頷いた。
(a5) otomizu 2023/09/21(Thu) 2:18:52

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ

/*
 
じゃあもうこれは、正面から電話していいですかね。お友達かな?
冤罪をつけてくれても構わんとまで言う可能性がありますが、
いくつかRPの中で注意事故と、お尋ねしたいことがあります。

・執行役と勘付いているようなRPをしますが、多分ブラフです。
・何か、後々知られたらまずいこととかあったら教えてください。
 
知りたいです。

・このRPの時間の直後に執行されるか話の展開上わからないのですが、結局は連れて行かれる予定です。
 格好つけたい演出などがあれば提案してください。
・なにか知っておきたいことがあれば口を滑らせるので話せます、気軽にお尋ねください。
(-100) toumi_ 2023/09/21(Thu) 2:28:12

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ

/*
注意するのに事故りました。注意事項です。
(-101) toumi_ 2023/09/21(Thu) 2:33:40

【秘】 黒眼鏡 → 口に金貨を ルチアーノ

/*
だいじょうぶです!(とりいそぎのへんしん

どたばたして黒猫を受け取れていませんでしたが、
「行間で受け取っていた」ならしかるべき場所に預けています。
「放っていた」ならお店にいるかと思います。(その場合、他にお店尋ねてくれそうな人に預かってくれって後から頼みます)

いじょう、ごかくにんください!
(-102) gt 2023/09/21(Thu) 2:35:01

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

貴方の従順なさまに、男は満足げにしたはずだ。まったく、いつも食事を嫌がる姿とは程遠い。
そういう差異だって、やっぱりこれは快く感じるのだろう。
目を丸くする顔も楽しくて、嫌がられないのも楽しい。この行為を男もまた、楽しんでいる。

ぬるつき始めた場所は微かに音を立てるだろうか。
互い自身が硬度を増していくのを感じただろうか。
それは貴方に更なる羞恥や影響を齎しただろうか。
もしかしたら、混乱した静止を声に出すかもしれない。待ってだとか、だめだとか、或いは単なる喘ぎを出そうとしたかもしれない。

けれどその前に、声は飲み込まれてしまうだろう。
押し付けるようになされる口づけが吐息を奪った。
性感を引き出そうと擦り上げる片手。もう片手が貴方の頭を支えて寄せる。
そうすればまた押さえつけるようになって、逃げ場はなくなってしまうだろう。

この男はずっと強引だ。
ずっと自分本位で、ずっと傲慢で、ずっと強欲で。
だから今だって、衝動的な欲に身を任せただけ。
朱の刺した頬とぱくり開いた唇が、おいしそうに見えただけ。
(-103) rik_kr 2023/09/21(Thu) 2:36:49

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡

/*
大体想像通りで良かったです。
また勝手に店にいってなにかしています。
確認できました、引き続きごゆるりと牢獄生活をお送りください。
レス自体は概ね朝になるかと思います、どうぞご自愛下さいませ。
(-104) toumi_ 2023/09/21(Thu) 2:39:59

【秘】 コピーキャット ペネロペ → 口に金貨を ルチアーノ


「とっておきねえ。俺の素顔なんぞ俺も知らんぞ」

不定期に外見と名前を変える男の特別と言えば素顔だろう。
しかしそれは提供する事ができない。無いものは無いからだ。

実際はカラーコンタクトを外し、
化粧を落とせばそこに『素顔』はあるのだろう。
しかしそういう問題ではないと、あなたもきっとそう思うだろう。

素として振る舞う酒癖の悪さも傲慢も、演じる彼が我ではないと
彼は誰と、そう区別する為の面の皮でしかないのだから。

「顔は嫌だが歌っては欲しい、我儘三昧、猫みたいな奴。
 デスメタルでも披露してやろうか?目も覚めるくらいのな」

さて、過去はいつまでもそこにありはしない。
その場に留まり続けるには常に歩き続ける必要があるからだ。
そして曰く、冥府下りの際に不安に駆られ振り向いた詩人は
手に入れられるはずのものを失ったとされる。

「それが嫌なら…嫌じゃなくても帰ったらきりきり働けよ」

いつかは互いに過去から抜け出す必要があるのだろう。
この男には振り返らず進む意思がある。誰かを引き摺る手も。
それが今ではなくとも、いつか。

少なくとも二人を乗せた車だけは、今は前へと進んでいた。
(-105) unforg00 2023/09/21(Thu) 2:44:27
ペネロペは、犬の方が好きだ。
(a6) unforg00 2023/09/21(Thu) 2:45:03

【秘】 法の下に イレネオ → 月桂樹の花 ニコロ

/*
ニコニコ 赤窓見てましたよ 早々に落ちましたのでね……その節はね……
とはいえ黒眼鏡さんとそちらの関係をPCは知らないのでそこの恨みなどを向けることはありません。貴方が口にすれば別かもしれませんが……
それにA.C.Aはどちらかというと味方ですしね。イレネオは法の犬なので、そこに則って動いていた貴方のことはむしろ交好感持っていると思います。だからこそマフィアと関係していて裏切られたという気持ちが大きいかもしれません。

聞き出す情報としては「当該女性との関係」「現在のマフィアとの関係」あたりが丁度いいでしょうか。事実確認と新規情報の引き出しと言う感じでどうでしょう?

聞きたいこと……されたい拷問ですね……! こちらも拷問をやりたがっているだけであまり経験はないPLですので、こういうことされたいがあると助かりはします。特にないよ、いじめてくれればいいよと言う感じでしたら……場合によってはそれはただの暴力だろみたいなのが飛んできます。ご了承ください……
(-106) rik_kr 2023/09/21(Thu) 2:52:02

【秘】 法の下に イレネオ → 歌い、歌わせた カンターミネ

/*
こんばんは。お休みのところ失礼します、バナナマンパナマ湾です。
結論から言いますと墓下拷問秘話の打診に参りました。
キャパシティの問題や暴力の好みの問題、諸々理由やご都合あると思いますので、あまり乗り気ではないなあという場合は遠慮なく断っていただいて大丈夫です。

受けて頂ける場合はイレネオが尋問官として貴方に取り調べを行うことになります。カンターミネさんのことですからこの男が捕まったことはご存知かもしれませんし、捕まった男がなぜか活動できている理由についてもご存知かもしれません。もし秘話に応じて頂けるようでしたら、その部分の情報も開示させていただこうと思います。

ご一考いただけるとありがたいです。よろしくお願いします。いい村を!
(-107) rik_kr 2023/09/21(Thu) 2:56:07

【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ

/*
どうぞどうぞ、電話であれば
こちらからよりもそちらからかかってきそうですね。
お友達かもしれません。お友達です。

ブラフについて

 了解しました、元気よく否定していきます。
知られたらまずいことについて

 知られたらまずいことに該当するのか不明ですが、
 「モブ先輩からマフィアからの押収品である銃を押し付けられ手にしている」
 でしょうか。あとは表の性格は嘘ばかりで、
 破滅願望がありますがそれは特にまずいことではないと思います。
 ルチアーノさんが思うような男ではなく、全て演じています。
 本来は過去が原因で色々な歪みのある人間です。
 おまけ情報として記しておきます。
 それ以外は残念ながら割とまともです。警察なので。
RPの〜
:了解しました、残念ながら格好つけるのは難しそうです。
 まずは素直に着いてきてくれることを申し出た後、
 断られた場合実力行使になると思います。
知っておきたいことについて

 好きなパンはなんでしょうか。気になります。

意味のない情報

 子猫の引っ掻き傷は順調に悪化しています。
 発熱しながら気合いで動いているので優しくしてください。
 優しくなくても大丈夫です。

こちらからは以上となります。
(-108) sinorit 2023/09/21(Thu) 2:56:51

【独】 コピーキャット ペネロペ

/*
そういえばスプシに書いてた目の色カラコン加味してなかったな。
まあ同系色ではあるんじゃないでしょうか。もしくは青とか。
(-109) unforg00 2023/09/21(Thu) 2:58:52

【秘】 路地の花 フィオレ → 渡りに船 ロメオ

多少動けるくらいには落ち着いてから。
あなたをメッセージで別室に呼び付けている。
あまり使われていない予備の小さな会議室。
たまに昼寝だったり休憩だったりで使う人がいるくらい。

目はまだ涙で濡れて、おさまってはいないようだったが。
(-110) otomizu 2023/09/21(Thu) 3:05:17
ペネロペは、テディベアを持って何処かへ出掛けた。《口からどんどん情報が出て来るねえ》
(a7) unforg00 2023/09/21(Thu) 3:09:09

【妖】 路地の花 フィオレ

夜。鍵を締める主の姿もないその部屋に戻って。
ローテーブルに買ってきた夕飯を置き、浮かない顔のままソファに寝転がろうとしたところで。
ベランダの花が目に入った。

「……そういえば、テオがいないから…お水、あげられてないのよね」

とりあえず今はジョウロで土を湿らせたらいいだろうか。詳しい園芸の知識が得られたらいいのだけど。
備え付けられているジョウロに水を汲んで、土に軽く水をやった。根腐れという概念くらいなら知っているから 上げすぎないようにして。

「帰ってきた時、枯れてたら悲しいもの」
「…お世話、してあげないとね」
($1) otomizu 2023/09/21(Thu) 3:11:05

【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の花 ニコロ

「……はは、それもそうか」

全てを投げ出すことが強いのかどうか。
確かに、その点をあげればそうだとも頷けないのかもしれない。
ただ、男にとっては君は"そう"見えた。
他の誰が何を思おうとも……それだけの話だ。

更に強くなる力に、ふっと息を吐くように笑って。

「…そうかい、分かったよ。
 それじゃあ俺が逃げ切るか、君が掴み切るかの勝負だね。
 せいぜい……お互いに頑張るとしよう」

臆病さは嘘じゃない。逃げたいと思う心もだ。
ただ、今回はそれだけの単純な話ではなくて。
君を想う幼馴染を思うと、
自分よりも……と考えてしまうだけだ。

だけどそれは、口にはしない。

「……後悔、しないといいね。ニコ」
(-111) sinorit 2023/09/21(Thu) 3:13:20

【秘】 コピーキャット ペネロペ → 傷入りのネイル ダニエラ


いつかの時間。
あなたが今日も見回りに出たなら、見回り中の、どこかで。

「お巡りさんの、ダニエラさん……ですよね」

「少しだけ、お話できませんか?
 一般市民のちょっとした相談事を。」

曇り空の下、スニーカーの底が、ざり、と路面を踏んで。
ふと、掛かる声があったかもしれないし、なかったかもしれない。

あなたが振り返ったなら、
そこには少女然とした格好の『一般市民』が居る。
珍しいライムグリーンのウィッグを被ったテディベアを持って。
(-112) unforg00 2023/09/21(Thu) 3:33:21

【秘】 渡りに船 ロメオ → 路地の花 フィオレ

「いた」

キィ、と音を立てて開く会議室の扉。
それを潜って貴女の姿を確認すれば、
何を言われるより前に、貴女の隣の椅子を引いて座る。

「食べな〜」

そうして唐突に、持っていた紙袋を1つ机の上に置いた。
中身を出す。ふかふかのボンボローニだった。

「疲れた時と、厳しい時と、とりあえず落ち込んだ時……」
「甘いもんって効きますからね。なんでか知らんけど」

買った時は揚げたてだったんだけどさあ、と
机に頬杖をついて。

「………………………………」
「話は落ち着いてからでいーんで……」

そう言って、貴女の言葉を待っている。
(-113) susuya 2023/09/21(Thu) 3:46:00

【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェ

「ああ。俺にとっての愛はな。だが――……」

首を振る。

「……いいや。それが正しいか間違っているかも、俺にしか決められんことだな」

 迷っても彷徨っても、それを定めるのは己である。
 アレッサンドロの黒い、堅炭の瞳は決めかねていたが、
 それは迷っているわけではなかった。
 ――どちらも正しいと、彼の魂が叫んでいた。
 燻るその熱を、くろぐろと燃ゆる炉のように胸の内に抱え込んでいる。

「手前勝手に采配しているだけだから、これを一途というのは美化にすぎるかもしれんがね」


鐘の残響のなか、あなたの言葉が耳朶を打つ。
かりかりと、なんとはなしに頬をかいて、

「………笑ってくれるかは分からんし、欲しがるとも思えない。だが、それは得られなかったもので――

 …ああ、押しつけだ。
 ――俺も、それでいいと思う。思っている」

頷き、墓標に向き直る。

「言葉は――……」

    ──だが、顔をそらして。

「──……分からん。そんなに、話してはいないんだ」
(-114) gt 2023/09/21(Thu) 4:01:08

【秘】 路地の花 フィオレ → 渡りに船 ロメオ

「……」

本当はもっと軽い気持ちで、あなたに会うつもりだった。
気を許している人たちが軒並み捕まったり、いなくなったりして。心細かったから。
けれど今は……無念と、情けなさと、ぐるぐると濁った感情ばかりが渦巻いて。
口角を上げるどころか、目線も合わせられずにいたけれど。

「……わざわざ」
「買ってきてくれたの?」

砂糖がまぶされた、まだ温かいそれを。
言われるままに手に取って。暫く、そのまま見つめている。
少しだけかすれた涙声が、ぽつりとつぶやいた。

「……パンを持っていくと、すごく喜んでくれたの」
「スラムの子も、養育院の子も……」

ボンボローニを真ん中で分ける。中のクリームはまだ熱いだろうから、ふわりと湯気が出て。

(-115) otomizu 2023/09/21(Thu) 4:17:59

【秘】 路地の花 フィオレ → 渡りに船 ロメオ

「……この子達にも、私が救ってもらったように…素敵な未来がありますようにって」
「おもって、たの」

口が、止まらない。落ち着いてから、って言ってくれているのに。

「……私、馬鹿みたい」
「この法律で、子供たちを助けてくれている人に何かあったら……守ってあげようって、言ってたのよ」

「それより前から、あの子達は……苦しんでいたのに……、ッ…」

ひっく。肩が震えて。嗚咽が漏れる。
送り出した子達、ひとりひとりにお別れ会を開いたことも。一緒に遊んだ思い出だって残っている。
なのに。

「送り出した先に未来がないなんて、思わないじゃない……っ」


ぼた、ぼたと。大粒の涙がボンボローニの上に落ちる。
後悔の気持ちは、抑えようもないものだった。
せっかく気を遣ってくれたあなたの前で、みっともなく泣き喚いている。本当に、嫌な女だと思う。
(-116) otomizu 2023/09/21(Thu) 4:18:38

【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡

「なぁに、寝ぼけてるの」

知らない名前で呼ばれて、おかしそうに笑う。
考えれば、たまに抱き締めながら眠る時は同じように寝ぼけたような事を言ってたような気もする。
正確には。自分も眠かったから、覚えてはいないのだけど。


「大丈夫かって、聞きたいのは私の方よ」
「……あなたも、ニーノ……フレッドも、捕まったって聞いて…気が気じゃなかったんだから」

わざわざ様子を見に来てあげたのよ、なんて。恩着せがましい言い方はわざとだ。
(-117) otomizu 2023/09/21(Thu) 4:23:26

【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ

「まあ、安心しな。そうそう長続きしねえよ、こんな法案。
 これでも無駄な被害を出さないよう考慮したんだぜ?
 …ま、多少の犠牲はやむを得んが」

んん、と大きく伸びをすると、またゆっくりと上体を起こす。
かぎのように曲げた掌で前髪をかきあげて、ベッドの上で片膝をついた。

「刑の決定に効力が及ばないなら、俺の逮捕は不当逮捕。取り調べに答える必要はない。
 及んでるなら何言っても無駄だ。いってもかわんねえんだもの。
 取り調べを真面目に受けさせるために、法が正当に行使される必要があるんじゃないのかい。
 不真面目なのはお前らだろ?」

──あ、と思いついたように。

「俺はハナからファミリー以外をどうこうするつもりはなかったが、
 大分いろいろと埃が出てるみたいじゃないか。
 感謝状くらい貰ってもいいと思うがね、俺は。
 代理所長殿は別に政治家でもなんでもないだろ? ああいうのの違法性は政治献金に絡む罪だから──……」

…そこまで行って、いやまて、なんて独り言ちる。

「…とはいったが素直な話、マフィアからの金はダメだな。
 あのオッサンがそれを知らなかったと言い張れば、詐欺か。中身バレるとやっぱダメだな。
 結構頑張って隠したつもりだったが、お前よくわかったな。うちの部下に欲しいわ」
「…あ、この件、お前まだ公表してないだろ? ちゃんとすれら俺を正当に逮捕できるぞ、良かったな」

──なんだか本当に安心させるような顔で、そう言って笑った。
(1/2)
(-118) gt 2023/09/21(Thu) 4:37:24

【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ

──そして不満そうな溜息に、どこか意外そうに肩を竦める。

「…なーんでそんなに知りたがるかね。
 単なる求知心か? まぁ、お前の友人の内心よりは説明してやりやすいけども」

どこか本当に怪訝そうな様子を見せながら、

「ま、お得意様をガッカリさせて返すのはサービスがなってねえな。
 聞いても納得するとは思えんし、お前みてえに賢けりゃそのうち分かることだが。

 答えはそう、お前の言った通り、"そうまでして裏切る"理由があるから裏切った。
 血の掟は破ればオワリだ。少なくとも、もう元の場所じゃやっていけねえ。

 で、警察官さんよ。そんなん3つくらいしか理由ねえだろ?
 金、怨恨、女。…まああと頭パーになってたり脅迫されてるパターンもあるが、そういうのは調べりゃ大体何かでてくるから今回はナシとして」

手の腹を見せながら、指折り数えて。

「金は今回のケースでは該当しなさそうだ。金巻いてるもんな。
 となると、女か怨恨だ。 …な?」

つまらん答えだろ、と。折っていた指を開く。

「まあつまり、"アリソン"だ。女の復讐。そんでその女のコトなんかにゃ、お前は興味ねえンだろ?
 俺にとって大事なだけで、お前はそんなんどーでもいいんだから。
 だからこうして語るだに、俺はちょっぴり寂しく不快な思いをする。それがイヤだからあんまり語らない。
 はい終わり。以上かい?」

言いたくなさそうなわりにべらべらと喋り、勝手に終わらせようとしたりした。
(2/2)
(-119) gt 2023/09/21(Thu) 4:43:31
黒眼鏡は、手放さない。
(c5) gt 2023/09/21(Thu) 4:48:13

【秘】 黒眼鏡 → 傷入りのネイル ダニエラ

「わかんねえかなあ、変装していくんだよ。
 意外とバレねえかもよ、グラサン外していったらよ」

バカでかい背に目立つ赤髪、ついでに名と顔の知れたカポでは無理だ。
口を閉ざす様子には多分、気が付かず。


「ばあか。子供じゃないつってもな、俺はお前の上司で保護者だ。
 他に頼る相手もおらんだろ、そういうまだ面倒見がいがあるやつは……

 ………アレか?
 いるのか? 頼る相手?
 俺の知らん間に?」

…子供じゃないあたりのワードを聞きつけたのか、急に前のめりになってくる。
だが結局は、ハハ、といつものように笑って、壁に肩をつくようにもたれた。

「ま。
 好きにしろよ。
 俺も好きに責任取るから」

嗚呼、勝手な男だ。
(-120) gt 2023/09/21(Thu) 5:00:46

【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ

「いやここ、寝る以外することねえんだよな。
 取り調べも変なのしかこねえし」

ふああ、と大あくびをして、腕を伸ばしたり肩を回したりと軽く体をほぐしだす。
普段運動していなさそうなわりにまだしっかりと太く引き締まった縄のような筋肉が、
動きに合わせて浮かび上がる。

「まあ見ての通り、男前になっただろ?」

ハハハ、なんて笑い声は、牢獄の中で軽く響く。
様子を見に来た、という言葉には、ありがてえ、なんて十字を切ってみたり。
…だがニーノの名前が出れば、少し身を乗り出した。

「らしいな。あいつ大丈夫なのか?
 悪ぃが様子みてやってくれよ」
(-121) gt 2023/09/21(Thu) 5:05:44

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → コピーキャット ペネロペ

「んー?」
「はあい。何でしょ ――」

見回りの足を止め、振り返る。
このとき女は珍しく、咄嗟に取り繕うことができなかった。

鮮やかなライムグリーン。
それだけがまず目に留まって。
『一般市民』の姿すら、一時として目に入らない。
(-122) oO832mk 2023/09/21(Thu) 5:31:57

【置】 口に金貨を ルチアーノ

その男は常に疑うことばかりしてきた。
誰かを信じることが怖かった、次は裏切られる事の無いように
いつも周りを見ていなければいけないと思うようになった。

しかし同じ程信じる事ばかりしてきた。
いつまでも疑っていたら怖いからだ、蹲って出ていかなければ暗い部屋のまま。
どうか置いていかないで欲しい、一人にしないで欲しかった。

それでも子供でもない自分に都合よく手なんて伸ばされない。
ほんの少ししかないプライドと意地が見栄を張らせて嘘をついてしまう。

だから、一人でも立って歩かなければいけなかった。

知りに行かねばならない、人などいくら疑ってもキリがない。
安寧の場所を求め彷徨うだけのどら猫が生まれた瞬間だ。
その猫は何でも奪っていくぞ、盗られたくないなら財布の紐は緩めておきな。

一体いつからこうなってしまったのか。
はっきりしたのは五年前、否、十年前からその予兆はあったのだ。




寂しくなかったのに。それまで感じたことの無い寂しさを感じる様になった。
憂いもなかったのに。それまで感じたことの無い悦びを教えこまされていた。
満たされていたのに。それまで感じたことの無い飢えも渇きも願いも抱えて。

何もかも変わった日から、自分の居場所は何処だった?
(L0) toumi_ 2023/09/21(Thu) 6:12:16
公開: 2023/09/21(Thu) 6:15:00

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → マスター エリカ

【魔術師ロール】

ファヴィオ・ビアンコが居なくなってから自分はおかしくなった。

まるでそれは親や恋人を無くしたときのような無気力な状態。
それまでも、顔を認識すれば喜んで尻尾は振っていたし、
姿が無ければ不安になって周りを警戒するようになっていたが。
まるで洗脳のように、彼と共にいた五年間はルチアーノの思考を埋めている。


あいつが居ないと何も手につかないだなんて考えたくもなくて無理やり足を動かした。
動かないでいるのが出来損ないに思えてしまって、そのままでいられるはずがなかった。

それでも、時々やはり足は止まりそうになるから。
その時は思い出すように自分を支えてくれた友人たちの顔を思い出して、会いに行かねばと思うのだ。

今日もいつも通りで居てくれるだろうかと、不安を紛らわせに行く。


「――
リヴィオ・アリオスト


手帳に書かれた名簿、一番最後の名前。
最初は一番に消したかったがそれでも疑いを消し切れなかった。

底が見えないのは、振舞い方が同じ存在に誰が心を開けようか。
だから。

「……スープ旨かったな」

もう話しかけられなくなるかと思うと、少しだけ自分も裏切り者になった気分になった。
(-123) toumi_ 2023/09/21(Thu) 6:16:25

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 黒眼鏡

「いやあ。無理があると思いますけどお…。」

それで『冷やかしに来た』とでも言う気だろうか。
1つ分かるのは、その日は定時で帰れそうにないことくらい。


「んー。あー。」
「…まあまあ。それはそれ、これはこれぇ…」

…これは誤魔化す気などなさそうだ。
その気になればいくらでもどうにでもなるのだし。

「……もー。酷い上司ですねえ。」

口を尖らせ、文字通り嘆息。
そうしてその顔の傷がひとつでも増えるだけで、こちらがどんな気持ちになるかなんて考えてもくれないのだ。

「わかりましたあ。…そんなこと、させませんからあ」
「要はあたしがうまくやればいいんですしい…。」

そうして小さな失敗だってできやしなくなる。
…本当に、なんて上司だ。
(-124) oO832mk 2023/09/21(Thu) 6:22:19

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ

「お」

ふと道を歩いていると、たった今焼きたてのロゼッタが並ぶのを見て思わず衝動買いをしてしまった。好きなパンだ。
ぼおっとしていたので何を言ったか忘れてしまったが、そこにあるパンは一つではない。

「……、今日もいい日になるといいなあ」

おまけを貰ったのに男の顔は晴れない。
手に持った電話を握りしめて一度目を伏せる、今日契約したばかりの最新機種だ。



「Pront、愛しのリヴィオ。――リヴィオ・アリオスト。
 俺だ、ルチアーノだ。
 後で会えんか? 新しい携帯に猫かお前の写真でも入れておきたいんでね」

男は特に猫が好きなわけではない。
(-125) toumi_ 2023/09/21(Thu) 6:25:58

【秘】 黒眼鏡 → 傷入りのネイル ダニエラ

「やってみるもんだって。
 終わったらやるから手筈ヨロシク」

多分冗談だが、実際にやるとなればほんとうにやりそうだな気配。


「なぁに〜、どいつだ。今度うちに連れてきなさい」

ビッと親指で床を指さす。牢獄に連れてこさせるつもりだろうか?
──アレッサンドロは放任主義ではあるが、常相手を見ている。
そして自分が放っておいても大丈夫な相手・・・・・・・・・・・・・・・・だと思うと、急にポンと放り出すのだ。


「マア俺も、こんな上司は嫌だと思うが」

にやにやとした笑み。いつもの黒眼鏡がないと、胡散臭さの質が変わる。
ぼったくってきそうなうさん臭さから、急にブン殴ってきそうなものに――
ありていにいうと人相が悪いので、あの眼鏡でもかけていて正解なのかもしれない。

「ハハハハ、できる部下を持って俺あ安心だ。
 ──ああそうそう。
 今の外ン状況がわかんなくてな。
 軽く教えてくれ」

やっとマトモな仕事の話だ。
(-126) gt 2023/09/21(Thu) 6:55:18

【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ

とん、とん、とん。

そのまま意識を手放した男は、夢も見ない深い眠りについた。
夜明けの時間まで眠り、一度だけ貴方より先に目を開ける。

貴方が安らかに眠れているのであれば、寝ぼけ眼のぱやぱやした頭で

「よかった」


とだけ呟き、己の服が乱れていないか
醜い傷跡を晒していないか
を確認して二度寝を決め込むだろう。
朝が来れば、貴方が買ってきてくれたお土産を朝食にしよう。
今度は味の違う方を、また二人で。
(-127) NineN 2023/09/21(Thu) 6:57:32

【神】 門を潜り ダヴィード

>>G18

貴方の普段の行動をある程度知っていれば、その知らせの重みを知るのは十分過ぎた。
落とした荷物を拾い集め、その中からひとつチョコレートの包みを取り出す。

自分のジャケットのポケットに入れて、ジャケットを脱いで。

「あの、ちゃんとクリーニングしたばかりなので。
 失礼しますね」

貴方の肩にかけようとする。サイズも肩幅も違うだろうから、すぐずり落ちてしまうかもしれないけれど、今できることはそれくらいだった。

その後、買い出してきた物品をアジト中に配達する仕事が開始された。

#アジト
(G21) NineN 2023/09/21(Thu) 7:06:02

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 黒眼鏡

「…コーヒー1杯じゃ済みませんよお、それはあ。」

だからって高価なもので済む話でもない。
そもそももし本当に
終わったら
、…その話はその時、行うとしてだ。


「さあー。何のことでしょお」

誤魔化す気はないまま、小癪にもはぐらかしにかかる。
…結果放り出されるとして。生意気に慕うのも行動の源流もきっと変化はないから些事なのかもしれなかった。


「自覚あるならあ、…あー。いいです、もお。」

別に説教をしにきたわけでも、ないし。
本当はこの惨状について問い詰めたってよかったんだ。

「……外はあ。」

報告に上がるのはここまでの逮捕者の名前。
あとは女の協力者がルチアーノ・ガッティ・マンチーニであるということ。
金で雇ったとのことだが、未だ彼には自分とあなたの関係は伝えていないこと。

「…怒ってましたよお。アレッサンドロさんのこと。」
「くそ旦那あ、って。」

そして、彼が今は姿を晦ましていること。そのくらいだろうか。
(-128) oO832mk 2023/09/21(Thu) 7:25:31

【秘】 門を潜り ダヴィード → 黒眼鏡

警官に連れられてきたのは案の定と言うかなんと言うか、貴方のよく知る男だった。
格子の向こうに貴方の姿を確認すれば、安堵からか大きなため息を吐く。

「……はああぁ〜〜……
よかった……いる……」


本音を言えばわんわんと泣きたいくらいだが、そこはぐっと堪える。

「怪我は?してませんか?
 ちゃんと飯は出てますか?食べれてますか?」

まず真っ先にそんな言葉が出るあたり、何かを任されて来たのではないようだ。
(-129) NineN 2023/09/21(Thu) 7:40:02

【秘】 徒花 テオドロ → 法の下に イレネオ

/*
こんなことを言うのもどうかと思いますが辛くなってくれてありがとうございます。こちらとしてテオドロをこねた冥利に尽きます。

しばらく考えていましたが、キャパ以上に被暴力描写の不慣れさから、あるいはこの男がそんなに面白そうな反応しないためかこちらの返信が大きく遅れてしまいそうだと思い、苦渋の決断ながらこのまま受けるのは良くないな〜〜と。

爪が剥がれたり骨が折れたりする程度の拷問をされたという事実は全然あっても良く(その方がそちらにとって自然ならノリノリで取り込む所存)、暗転、あるいは仮定をすっ飛ばして拷問後なら問題なくロールできるかと思います。

拷問ロールそのものの期待には沿えないので、これもこれなら別にいっかな〜等思ったら是非休憩などに当ててください。
配慮いただきありがとうございます、重ね重ねよろしくお願いします。
(-130) backador 2023/09/21(Thu) 7:40:42

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ

一度許したことを反故にはしない。
強引とは言え、快楽を与えられる側になるというのは初めてのことで戸惑いは大きいけれど。
むしろ戸惑いがあるからこそ、その間にあなたはその強引さで事を進めている。
抵抗など、やってる間もなく波が押し寄せている気さえしている。

「〜〜〜〜〜っ」

最初に首筋に噛みつかれた時から、口づけなんてしてこないのだと思っていた。
驚いて漏れ出た吐息も全部飲み込まれてしまって、脳から酸素を奪っていく。
擦り合わされる強い快楽が、脳から思考を奪っていく。
身動きすらとれず、苦しさも相まって目尻に生理的な涙を浮かべた。

別に、優しく女のように扱ってもらおうなんて思っていない。
華奢だとはいえこの身体は男で、警察ゆえに最低限は鍛えてあるのだから、そんなに軟ではない。
ただ、なんでも”待て”をして伺いを立てる、あなたの性格をそれなりに知っていると思っていたからこそ、その強引さに少しの驚きを感じているだけだ。
そうなってしまうくらい、好意をもたれているということなのか
それとも本当はそれほど好感はなく、優しく扱う必要はないと思われているのか、それはよくわからないけれど。
でも、そのどちらであっても、男はその強引さを最後まで受け入れるだろう。
男はどうあっても、自分の身よりも相手の幸を優先して考える人間だった。
(-131) eve_1224 2023/09/21(Thu) 7:42:08

【秘】 黒眼鏡 → 傷入りのネイル ダニエラ

「いくらでも淹れてやるさ。俺の珈琲は恩返しだからな」

無駄にこだわってサイフォンなんか使っているから、
結構な時間がかかりそうだ。

「ったく、こっから出たら調べてやるからな。
 カポのパワーを全力で使って…」

なんとも大人げないことを言いながら、
どすん、とベッドに座り直し。


「はあん、なるほどな。
 …ファミリーも随分やられたなあ」

ルチアーノの名を聞いた時には、ぴく、と眉が上がったが。

「ははは、怒るだろうな。
 ま、あいつはなんとかするさ」

適当にそんなことを言いつつ、腕を組み。

「……」
「巡査部長に、リヴィオ・アリオストってやついるだろう?」

くるくる、と指を回し。

「あいつ調べてみ。今日のラッキーカラー」

理由も不明だし、根拠が薄弱すぎる。
(-132) gt 2023/09/21(Thu) 7:42:10

【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ

後を思って、忙しなく動き続けていた中。
懐で震えた端末の存在に足を止め、
誰からの着信か。その表示を確認して耳に当てる。

あまりいい予感がないのは、
今日もまたろくな夢を見なかったからかもしれない。
夢ってのはいつだってろくでもないものばかりだが。

「──あぁ、ルチ。ルチアーノじゃないか。
 電話をかけてくるなんて珍しい。
 そんなに俺の声が聞きたかったのかい?」

猫か俺の写真が欲しいなんて、まだご利益が必要かい。
冗談めかすように笑って、そんな言葉を付け足す。

「……OK、夜は空いているよ。
 愛しの君のためにどこにでも向かおうじゃないか。
 俺も、ちょうど君に会いたくなったところだった」
(-133) sinorit 2023/09/21(Thu) 7:43:46

【秘】 黒眼鏡 → 門を潜り ダヴィード

ぱたぱたと引きずるような足音。
上下は貸し出されたらしいスウェット姿で、
いつもの黒眼鏡はかけていない。

「おう、ダヴィード。
 元気そうだな」

顔はさんざんにはれ上がっていて、片目の瞼は微妙に開き切っていない。
格子にもたれかかるようにして肘をつき、
あなたの様子に苦笑を浮かべる。

「見ての通り、転んで・・・顔打ったくらいだな。
 飯は出てるよ、ウマくはねえけど……」

「ってかお前、ペネロペにちゃんと言ってきたんだろうな」

オイ、なんて笑いながら格子をがちゃん、と揺らした。
(-134) gt 2023/09/21(Thu) 7:47:47

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡

とある時間、黒眼鏡の牢屋に声をかけたのは見慣れない警察であった。

再度取り調べがあると無理やり連れ出され付いていった先にあったのは、無機質な壁に囲まれた部屋ではなく、柔らかなソファーと珈琲の香り。
そして一人の男が足を伸ばし待機する休憩室のような場所であった。

「ご機嫌よう黒眼鏡の旦那。
 ――ここでの暮らしは寂しくはないかあ?」

貴方の元部下は銀のアタッシュケースを足元に置いて、いつも通りの笑顔を作って出迎えた。
(-135) toumi_ 2023/09/21(Thu) 7:50:58

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ

「なんだ両想いか? お前の好きな店でもいいが――」

対面で会っていれば、食事に誘うところだっただろうか。
その上夜だ、繁華街のバーも客寄せをしてにぎやかになる時間。
輝かしい街中で共に歩くのも悪くはないはずで。

「……ちっと遠出しないか。
 三日月島に行く船着き場の傍に屋台があってなあ。肉が美味い」

結局選んだのは女を口説くにはあまり甘くもない誘い文句。
そんな便利でもない静かな土地に男は貴方を呼び出した。
(-136) toumi_ 2023/09/21(Thu) 7:59:21

【秘】 黒眼鏡 → 口に金貨を ルチアーノ

「よう、悪いね、俺だけスイートルームに泊まらせてもらっちゃって」

にやけた顔で部屋に入ってきたのは、
警察から貸与されたスウェット姿のアレッサンドロだった。
いつもの黒眼鏡はかけておらず、足元はスリッパだ。
顔は殴られたのかあちこちにはれ上がっていて、
片目の瞼は微妙に開き切っていない。
それでもそこに在る黒い瞳はぎらぎらと黒ずんでいて、
特にへこたれたり落ち込んだりしている様子は見当たらない。

「今ファミリー・・・・・割引やってるらしいからな。
 ガンガン泊まろう」

そいつは囚人だとはとても思えない態度で足を進め、ソファーにどっかと腰を下ろした。
(-137) gt 2023/09/21(Thu) 8:04:10

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 黒眼鏡

ふうーん、と意味深な感嘆符。
言質はとったしそれじゃあたくさん『恩返し』してもらうとしよう。
何についての『恩』か、全く分からないけど。

「そんなことに全力にならないでくださあい。」

巻き込まれる人間の身にもなってやってほしい。


「…もっと迅速に、どうにかできればよかったんですけどお」

すみません、とその時ばかりは項垂れて。
もたつく間に取りこぼした物の数は多い。

「リヴィオさん…ですかあ。」

その名を呼ぶ時、どこか複雑そうな感情の色が言葉に乗った。
調べたくないというわけではないが。…何故、彼なのだろう。

「わかりましたあ。」

但しそこは従順な部下だった。
幸い彼には、いつでも能動的に仕掛けられる。…上手く情報を取れるかは、また別として。
(-138) oO832mk 2023/09/21(Thu) 8:13:12

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡

「そう願いたいよ。
 僕は早く、罪もなく逮捕された仲間たちについては……早く出してやりたいし」

僕に関わる人間には不幸が訪れて、いつか僕を一人にすると、本気で思っている。
この逮捕もまた、彼らに少しでも心を預けてしまった、そのせいかもしれないと、怯えて。

「本当に……理屈を並べるのは上手いことだ。
 その手腕で所長代理に甘い言葉をかけたんだろ、キミは。
 ……ま、過激な思想を持ってた上に、所長の椅子が空けば調子に乗るのは必然か。
 これは調べてみれば所長が倒れた原因にも絡んでる証拠がとれるかもしれないな」

こんな法案は早くなくしてしまいたいからこそ、調べるべき案件を一つ、記憶にメモを残した。
これは重要な証言だ。

(-139) eve_1224 2023/09/21(Thu) 8:13:34

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡

「……まぁ。
 この取り調べは、僕が知りたいことを秘密裏に聞かせてもらってるものだから……。
 その点においてだけはキミに謝らなければならないかもね。
 キミの部下になる気はないけど、優秀な情報屋を使わせてもらったのさ。
 なにせアリソンの情報はどれだけネットを駆使して探してもなんの痕跡もでなかったし……。
 あぁ、でも情報屋に聞いたのは、うちの大型犬に手を出した人物を聞いたんだよ?
 そしたらたまたま。アリソンであってキミが浮上してしまったと言うだけの話さ。
 恨むなら、彼が僕に懐いていた不幸にしておいてくれよ」

ごめんね、と小さく謝る様子は全く悪びれていない。
とはいえ正当に逮捕してしまうかは、確かにこちらのさじ加減。
そういうのを判断したいという大義名分はあれど、本当の所は聞きたい理由は別の話だ。
手をかけていた格子から、静かに離れて、ひとつ。息をついた。

「……ノッテを恨んでいたのか。
 キミ、本当は別のマフィアの人間だったりするのかい?
 でもそうか……怨恨と女と聞けば、少しだけ親近感が湧いたよ。
 僕もね、大事なものを奪っていたマフィアが、大嫌いだから」

「もういい加減……アイツを、ルチアを返してほしいな」

――なんて言っても、
それを判断するのはルチアーノ本人であって、あなたではない。
(-140) eve_1224 2023/09/21(Thu) 8:14:53

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ

決してヴィンセンツォという男を甘く見ていたわけではなかった。
しかし自分のボスにまで手を伸ばして調べて居たら誰も居ない場所で報復を恐れて縮こまっていただろう。

頭の中に詰め込まれていくことに普段なら安心するはずの知識に何処となく暗雲が立ち込めている。
丁寧に丁寧に教え込まれる度に冷や汗が滲んできて、せめて目立たぬよう掌をぬぐいながら漸くアタッシュケースを掴みなおした。

「……あ、あんた。なんて性格しているんだ」

ひくりと、その笑みを浮かべるような妖艶な仕草に思わずつばを飲み込んだ。
その語気にからかいなど全く見えない、まるで子供にされた悪戯程度気にする必要すらないように。
相手にされてなさ過ぎて逆に楽になってきたような気もする、少しは気にかけて貰えているようだが。

「あれは確かに、……空っぽの馬鹿野郎だが義理は果たす男だ」

隣でなくとも十年は傍にいた上司の名、貴方のその態度と言いぐさから嫌な信頼だけがひしひしと伝わった。
表に出されていない感情を言語化できるほどの仲なのか、年の功というものなのか。
やはり、少し苦手だ。甘ちゃんは親を早くに無くしてから叱られたことがほとんどない。


言われた通りに促されたアタッシュケースを開ける。

――貴方の態度にどうしてそこまで諦念が見られるのか。
その理由があるのかと開いた鋼の箱は、希望も光も何もないパンドラの箱であった。

(-141) toumi_ 2023/09/21(Thu) 8:31:04

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ

「――あ」

これは、見て居られない。
上司、部下、同僚、友人達が関わっているどころではない。
個人の手に負えるはずもない、最大級の罪の形。

少し読んだだけでも叫び出したい程の感情を理性を抑え込めば、その塊はいつの間にか吐き気に変わっていった。

ルチアーノという男の両親はファミリーとは無関係だが反社会組織に殺されている。
その殺人事件は犯人が捕まらず一時期話題になったが、当時若頭のオルランドはその異質さよりも殺された理由に目を付けていた。
ルチアーノの両親の持っていた技術はとても優れており様々な企業に役立っていた、それは独占すれば危険だと命を狙われるほどに。
そんな彼らの血を引いた一人息子は、運よくか運悪くかそのままにしておかれず。
孤児院に連れていかれる前に引き取られ、直後黒眼鏡の部下となってファミリーの一員になったのだ。


時期さえ違えば、また偶然かち合えば自分も彼らのようになっていたかもしれない。

「…ぅ……ッ……あ”……」

血の気が引いてきて、喉元をせりあがってくる何かを必死にせき止める。
息を整え、また責め続けるようにやってくるそれを零れそうになる涙と一緒に強く堪えた。

「…はぁ…はぁっ…………なん、で。
 どうしてこんな残酷な真似をしたんだヴィンセンツィオ!!」

それは怒りを含んだ嘆き、甘ったれはこれでもまだ貴方が非道な人間であると思いたくなかった。
逃避でもしなければ怒りか恐怖で震える体を落ち着かせることが出来そうにない。
(-142) toumi_ 2023/09/21(Thu) 8:36:13

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ

素直なので想定通りそのままに受け取って、ハッ……とした表情は浮かべたりしていたのだが。
けれどすぐにこの雰囲気を和らげるためだと思い当れない程、鈍くもない。
幼いときから変わらない温もりを抱いた視線を受け止めれば、うれしさで瞳を細めていく。
大人になってからより遠くに居るとわかった存在の、優先すべきの中に己が居る事実がこんなにも幸せで。

「……ありがとうございます。
 へへ、ヴィトーさんがサボるって想像できない。
 でもそうなんだ……意外だし、親近感、です!」

「料理は〜……いろいろ、落ち着いたら。
 また作って欲しいって甘えちゃうかも」

そんな風にいつもの調子を少し取り戻した男は、貴方と共に外へと歩いて行く。
道中に寄ったのは仲の良い人がよく働いているパン屋で、そこで自分の分にはパンドーロを一つ買って行った。

[1/2]
(-143) mspn 2023/09/21(Thu) 8:42:44

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ

そうしてじきに腰を落ち着けたのは夕暮れ時で人も少なくなってきた公園。
養育院に居た頃、貴方に連れ出して遊んでもらったこともある場所。
ベンチで隣同士に並んで腰かければ、買って来たパンを片手に少し色褪せた遊具を眺めた。
昔はアレも大きく見えたっけ、とは頭の隅のもので。

「……今日決まった法について。
 喜んでる人もいれば、あんまりだって言う人も居て」

ぽつ、と。
なぜ貴方に問いかけたのか、署の中で伝えられなかった言葉を零していく。

「反社会組織……マフィアに対して。
 いろんな人が、いろんな感情を抱いてるのは知ってる。
 オレの今の家族も、マフィアのことがとても……きらいです」

「でもオレはそういう事情とかを知っていても。
 今回の法案には前向きな気持ちを抱けなくて。
 ……でも賛成するひとがいるのもわかる、から」

「……どっちつかずな感じで、ぐるぐる悩んでたんですけど。
 あの、ニコロせんぱいがね、いろんな人に話を聞いてみたらいいって。
 それでヴィトーさんの話が……聞きたかった」

そこまでを語り切ればちらと貴方を見上げる。
こういうのを聞いて、どんな顔してるかなあ、と。

[2/2]
(-144) mspn 2023/09/21(Thu) 8:43:26

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 法の下に イレネオ

テーブルを叩く音が耳に付き。
常より早い鼓動が更にどくんとうるさい。
そうして、たった一言が容易く心を抉った。

   "それだけ近くにいて"

知らなかった。
知らなかったから、こうなった?


「オレにとって、にいさんは」

「……ドライブが、好きで。
 贈り物ばっか、してきて。
 珈琲入れるのが、上手な。
 …………ただの喫茶店の、マスターで」

ああ、でも、ちがうな。

ゆるりと落ちゆく視線。

「知らなかった、…………でも」

「──知っていても、
おなじだった
(-145) mspn 2023/09/21(Thu) 8:54:23

【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ

「どうやらそうらしい。
 素敵な逢瀬になりそうだ。君もそう思うだろう?」

親しげに話す男の姿は、
誰が見ても気の許した友人と話しているように見えるだろう。
取締法さえなければ、実際にその通りだったのかもしれない。

「……もちろん、構わないよ。
 最近どうにも仕事が忙しくてね。
 そろそろ肉を食べたい気分だったんだ」

栄養食ばかりでは気も滅入ってしまう。
女には甘くもない誘い文句でも、
男にとってはとても素敵な誘い文句だった。

「夕方には仕事を終わらせて向かうよ。
 日が暮れる前には辿り着くとしよう」

少し遅れても許してくれよと付け足して、
これ以上何もなければ電話を切ろうとするだろう。
その時はきっと、出会うのは約束通りの今日の夜。
(-146) sinorit 2023/09/21(Thu) 8:54:55

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡

「快適そうでよかった。
 だが今ファミリー引きの話を聞かんかったらぶん殴ってたぞ。
 今の俺の機嫌は取っておいた方がいい。
 それとやけに怪我が派手なのはどうしてだろうなあ。
 ……イレネオ以外にやられてたら一発殴らせてくれ」

部屋に充満していたのは既に練習していた分の残り香のようで。
男が取り出した袋からテーブルに置いたのは肉とチーズが挟まれたロゼッタにホットドッグ。
立ち上がってふらりと沸かした湯の元に向かっていけばフィルターをつまんで珈琲を作りはじめる。
最低限の設備からにしては整われたコーヒーブレイクが始まろうとしていた。


「やっぱあんたみたいに上手くならないな……あー」

「悪い話といい話を持ってきた。聞くか? 聞かんでもいいぞ。
 いい話は執行役が確実に減ってることと。
 ――ノッテに裏切り者が一人もいなかったことだ」

ルチアーノから告げられるその言葉がどのような意味を持っているかは貴方が一番わかるだろう。
肩の力を抜いて話していることからも無理に納得付けをしている様子もないだろう。

男の自認だけであれば裏切り者は自分であるのだが。
(-147) toumi_ 2023/09/21(Thu) 9:03:45

【秘】 門を潜り ダヴィード → 黒眼鏡

「…………元気、ですよ。
 ペネロペさんも、いそがしそうですけど。
 みんな助け合って、まってます」

覚悟はしていた。予想もしていた。
それでも貴方がそんな姿にされるなんて、許せなかった。
紡いだ言葉は嘘ではないがどこか上擦った調子だ。
眉根がぎゅっと寄せられて、先ほどとは違った涙を堪える。

「転んだ、んですね。
 何かに躓いて、たまたま、そうなったんですね?」

貴方がそう言うなら、そうでもいい。
今怒りに任せて泣いたって暴れたって、どうにもならないのは分かる。

「ちゃんと言ってきました。
 好きにやれ、忙しいから行けない、
 代わりに伝えておいてくれって。
 『喧嘩売りに行ったなら後が怖いぞ』だそうです」
(-148) NineN 2023/09/21(Thu) 9:18:17

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ

夜の海風が肌を撫ぜる。対岸の島には行きつけのバーがあった。
いつか貴方を誘って連れて行こうとしたが、すれ違い様に話すのが好きでほんの少しの時間だけでも満足してしまっていたのだ。
本当は語らう時間なぞいくらあっても足りはしない、この取締法が落ち着けばそんな日も来るのだろうか。

「ここの肉は味がちいと濃いんだがな、ロゼッタで挟むと丁度いいんだ。これを食べるのが好きでなー」

高い服を着る割に路地裏や屋台の店を知っているのはシマの把握の為に一軒一軒その足で見て回っているから。
仕事に悩む女性を喜ばせるための隠れ家的な店まで把握している男は、
どんな相手や場所や時間でも、
正直な言葉
ばかりを伝えていることを心掛けている。

「ほれ、店が閉まる前に安くなってたパンを買い占めてきた。
 好きな肉買ったら向こうで食うぞ」

そう言いパンの入った紙袋を持ち上げて。大人の贅沢をまねをする子供のようにあなたに笑いかけた。
(-149) toumi_ 2023/09/21(Thu) 9:26:46

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 渡りに船 ロメオ


ほんとうを呼んでくれる。
とても、やさしい声音だった。

呼ばれる度に、剥がれてゆく。

やっぱり泣きそうだった。
こんなにも貴方は"大事"をできるのに。

生涯、隠そうとしたこと。

手が離れるのが嫌で。
追おうとした、指先を。
よく似た体温が繫ぎ止めてくれる。

だから。

そうして落ちた問いがあんまりにも。

……ああ、"いじらしい"って、こういうことをいうのかな。

[1/2]
(-150) mspn 2023/09/21(Thu) 9:41:20
ニーノは、ゆっくりと顔を上げれば。
(c6) mspn 2023/09/21(Thu) 9:41:31

ニーノは、微笑んで、告げた。
(c7) mspn 2023/09/21(Thu) 9:41:37

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 渡りに船 ロメオ



「───あなたじゃなきゃ、やだ」

 
遠ざけないで。


「…………ロメオにい」


 
どうか、傍に置いて。



──ぬくもりを知る場所で、生きていて。


[2/2]
(-152) mspn 2023/09/21(Thu) 9:42:25
ニーノは、あなたの『  』になりたかった。
(c8) mspn 2023/09/21(Thu) 9:42:54

【独】 口に金貨を ルチアーノ

/*
ニーノ怖。
(-151) toumi_ 2023/09/21(Thu) 9:42:56

【秘】 黒眼鏡 → 傷入りのネイル ダニエラ

「俺が全力でなかったことがあるかよ」

ある。


「いいや、許容範囲だよ。
 死んだわけでなし、まあ、ファミリーとしちゃ被害大だろうが。
 思っていたよりは、かなりマシだ」

予定通りみたいな顔だが、そんなはずはない。
なのでこれは文字通り、“まあこのくらいなら最悪ではない”…くらいの意味だろうか。

「おう。ま、気が向いたらな」

命令…という感じでもない。
自由にやりな、くらいの緩やかさで手を振ると、

「アーそうだ。
 忘れてた。
 ダニエラ、もっかいこっち来い」

……段取りが悪い。今思いついたように、再び手招きする。
だがもしあなたが、そのへたくそな司会進行に招かれて、また格子に近づくなら。

「そこでこう…目ーつぶって。
 こう、顔を格子にもっと近づける。」

…………意味不明な指示だ。
(-153) gt 2023/09/21(Thu) 9:58:25

【秘】 黒眼鏡 → 門を潜り ダヴィード

「そりゃよかった。
 あいつな、忙しくさせとくくらいが本人も楽しそうだから。
 どんどんケツ叩け」

無責任に笑う姿に、悲壮感とかそういうものはない。
むしろ仕事から解放されたような爽快感に満ちている。
…ここをホテルかなにかだと勘違いしているのだろうか?

「報告ごくろう。
 報告と連絡は部下の仕事、相談と確認は上司の仕事だ。
 お前はそのへん大丈夫だよな」

満足そうに頷くと…言伝を聞いて苦笑い。

「あいつは俺をなんだと…
 『まだ売ってねえ。売るとしたらこれからだ』って言っとけ」

売るらしい。
(-154) gt 2023/09/21(Thu) 10:04:09

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 渡りに船 ロメオ

その日ルチアーノの部下から貴方の部屋へ白い猫のゲージが持ってこられた。『なーん』。

白い猫はもうわが物顔で貴方の部屋を満喫している。

『あの……ぐす、えぐ……ロメオさん、ルチアーノさんがっ、
 すんっ……、その……。迷惑かけて、
ずっ
……すみません……』

ちなみにこの部下は猫アレルギー。
マスクをつけながら涙目で距離を取っている。
(-155) toumi_ 2023/09/21(Thu) 10:18:44

【秘】 渡りに船 ロメオ → 路地の花 フィオレ

「おう。オレも食べたかったんで」
「移動屋台で売ってたんだよ。ラッキーだな」

貴方が手に取れば、自分もお構いなしに
紙袋の中身を取り出した。

「…………うん」
「うん」

貴女の口からとつとつとこぼれる掠れた声は、
貴女の今まで抱いてきた祈りを、願いを、想いを。
そして、無念と後悔を。
ターコイズブルーから溢れた大粒と共に流していく。

ロメオはそれをボンボローニを齧りながら、
砂糖の付いていない方の手で貴女の背中を摩って聞いていた。

「泣きな〜」
「仕方ないよ。悪人ってウイルスみたいに湧くんだから」
「潜んで蝕むもんなんだよ。オレらみたいに……」

「抗体のない女子供から狙われていくんだよ。
 胸糞の悪い話だね……」

あんたは悪くないよ。
抵抗できない子供も悪くない。
悪いのは、わるいひとなんだよ。

そんなことを言いながら、貴女の背中を摩り続けた。
(-156) susuya 2023/09/21(Thu) 10:26:31

【秘】 黒眼鏡 → 口に金貨を ルチアーノ

「今日はジョークはこれで品切れだ。
 次回入荷は未定だから、よく味わってくれ。
 
 おいおい、男の機嫌のとりかたなんか知らねえぞ〜」

珍しく腹が減っていたのか、ホットドッグが置かれるなりひっつかみ、がぶりと齧る。
そうすると顔の腫れが痛むのか、僅かに顔をしかめながらもがふがふと咀嚼をやめることはない。

「いーてて…アア大丈夫、あの駄犬だけだよ。
 飼い主にも文句いっといた」

そうして頬をかるくおさえながら、香り立つ珈琲の色には鼻を鳴らして、

「いや、いいんじゃねえか。
 細かいこたわかんねえよ、俺も」

…珈琲好きとは思えない雑な言葉で褒めたりはしながらも、
あなたの話を静かに聞いた。

「ま、悪いかいいかを決めるのは俺だ。

 …一人も? 変なごまかしはいらんぞ」

いいつつも報告を聞いて、ご苦労さん、と手が周囲を彷徨って─なにか渡そうとしたのだろう─何もなかったのでとりあえずグッと親指を立てる。

「あとでお前の見立てでいいから、わかっていることを教えてくれ。
 外の情報がはいらなくてな。…で、悪い話は?
 俺は嫌いなものを先に食べる派なんだが」

…外の情報が入らないのは、牢屋でごろごろ寝転がっているからだろうけど。
(-157) gt 2023/09/21(Thu) 10:33:54

【秘】 渡りに船 ロメオ → 口に金貨を ルチアーノ

「おおすげえなお前」

朝から見えない姿に、何かしらを察していた。
それからあの猫の件はどうなったかと考えていた頃、
ゲージが持ってこられて少しほっとしたのは分かる。
まさか顔面グズグズの人間を
遣わせてくるとは思っていなかったが。
頭の中であの人が言ってたのってお前の事か、と納得する。

「……ありがとございまーす。マジで大丈夫?」
「これ……お駄賃の代わりに持ってきな。ティッシュ一箱」

おそらくこれも今日中と言わず数時間のうちに
無くなりそうな雰囲気ではあるが。
はい、と新品を部下くんに手渡した。
ゲージから解放され、ベッドの上で丸まった白猫は
そんな事知った事ではなさそうだ。

「……あん人、どこ行ったの」

知らなくても良いけど、気になるから。
ダメ元で一つだけ尋ねてみた。
(-158) susuya 2023/09/21(Thu) 10:34:15

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 無敵の リヴィオ

「ああ、勝負だな。絶対負けねえ。
後悔だってしてやらねえ。」

する訳がない。

弟妹に対する情と貴方に対する情は明確に異なる。
自分で選んで、そうしたいと願って。
その事柄に後悔することなどあり得ない。

握ったその手を引き寄せて
自らの額に押し当てるようにする事が許されるなら
暫くはそのままでいるだろう。

まるで、祈っているかのようだった。
(-159) ぴんじぃ 2023/09/21(Thu) 10:48:46

【秘】 路地の花 フィオレ → 暗雲の陰に ニーノ

「フレッド」

牢越しのあなたに、声を掛ける。
赤縁のメガネに緩く結んだ髪は、いつもと印象が違って見えるだろうか。
悪意のない逮捕だとは聞いていたから、何事もなければいい。そんな気持ちを抱きなからここに来ていた。
(-160) otomizu 2023/09/21(Thu) 10:52:52

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 法の下に イレネオ

/*
えへへ…早々に連れて行っちゃいました。
アリソン女史の正体を知らないのは
ニコロにとって幸いでもあり、最悪でもあるかもですね。

聞き出す情報はそちらの2点で大丈夫です。
RPで増えたらその都度追求して貰えればと思います。

で、されたい拷問……
割と何されてもPLは喜んで受け入れるのですが
過激派組織の手によるものとのことですから
あらゆる暴力は想定しております。

殴る蹴るなどの肉体的な暴力は勿論
薬とかもアリならそれも面白いですね。

性的な暴力は拷問に入るのかは分からないので
その辺りはお好みでやっていただいても大丈夫です。
(-161) ぴんじぃ 2023/09/21(Thu) 10:58:30

【秘】 渡りに船 ロメオ → 暗雲の陰に ニーノ

「…………」

ゴト、とカウンターを伝うのは外した眼鏡を置く音。
遮る分厚いレンズは無くなって、
そのままの翠を貴方に向けた。

与えられた光だけを表面で返して、
その奥にはずっと奥まで深い洞があるような。
森の谷底のような、南の深海のような瞳。

「オレはお前が思ってるより善人じゃない」
「酷いものだよ。非道いもの……」
「……きれいじゃないんだ」

「……大丈夫かな」
「お前はきれいだから」


負い目がある。



「それだけが心配だよ」
「──ハハ」


(-162) susuya 2023/09/21(Thu) 11:02:17
ロメオは、矛盾を抱えている。
(a8) susuya 2023/09/21(Thu) 11:03:25

【秘】 路地の花 フィオレ → 徒花 テオドロ

あなたへの祈りは届かなかったのだろうか。
もしかすると、あなたが何かを守った結果がこれなのかもしれないが。

何にせよ、女のうかない顔は変わらない。

ガラス、もしくは牢の檻を一つ挟んで。あなたの姿を見ていた。

「テオ……」
(-163) otomizu 2023/09/21(Thu) 11:03:32

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 傷入りのネイル ダニエラ

とある日、街中のテディベアが、大声で啼いた。

『10年前にダフネという恋人がいたがマフィアであり
 警察に追われた際に命を落としている。』

『だから警察を恨んで、中に入り込んだんだろう?
 本当はマフィアと未だに繋がりがあるんじゃないか?』

『ニコロ・カナールには、マフィアと繋がりがある。』


貴方の待ちに待った情報だ。
それと同時に貴方は悟るんだろうか。

カンターミネ・ヴォーフルが、摘発された
と。

貴方が動く材料が、今整った。
(-164) ぴんじぃ 2023/09/21(Thu) 11:03:51
ロメオは、『人並み』にいつも背を睨まれている。
(a9) susuya 2023/09/21(Thu) 11:04:42

【秘】 セントエルモ ロメオ → 暗雲の陰に ニーノ


ひとのかたちは喜んでいる。憂いている。
慈しんでいる。心の裏側が焼け焦げるような思いがした。

けれど、善い。
言葉は貰えた。

杭は打たれた。



「弟ができたな」
「フレッド。おいで」


繋いだ手を、グイと引っ張って。
バランスを崩して傾いた椅子の勢いで、
貴方を抱きしめようと思った。


吐き気がするほど、貴方家族を随分、大事に思ったから。
(-165) susuya 2023/09/21(Thu) 11:08:37

【秘】 オネエ ヴィットーレ → 法の下に イレネオ

「そう。思考停止ね。」
「その書面に携わった誰か一人でも悪人だったら、
 その紙には何の意味もないのに。」

仲間想い、良い事だ。
仲間を信じて己の業務に集中すれば楽な事だろう。
後はその紙面どおりの情報が出るまで絞るだけ。
        
捻じ曲げられた

痛みに耐えかねて暴 か れ た 真実も、沢山あるのだろう。

「……っちょっと……なにするの?
 やめなさいよ………っ!」

貴方が立ち上がり布を持って近寄れば、
それには拒絶の意思を見せはするものの。
未だ痛む指先と、痛みで力が入らない体では、
ろくに抵抗も出来ず、為すがままにされるしかないであろう。
(-166) arenda 2023/09/21(Thu) 11:15:57

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

ぬるり。開いた隙から入り込むのは舌。
男の口は大きい。その舌は厚い。それでもって貴方に、まさに噛み付くような・・・・・・・口付けを。
おそらくは縮まってしまっただろう貴方の舌をつつき、表面をなぞる。自分と違う歯の形を確かめるようにする。きっとそんなに上手いキスではない。味わうような、本能的な動作だった。
それで貴方がもっと萎縮してしまうなら、一度離れるんだろう。じい、と金色がそのかんばせを観察し、目尻の涙に気づけば舐め取る・・・。一度。二度。

確認を取るのは、その方が正しく選べると思っているからだ。
人の心を読み取るのが苦手な男は、他者に道を示されたがる。
気遣いが下手な男にも、他者を害したくない気持ちはあった。
だから、今。男がこう・・なっているのは、
この行動によって貴方が傷つくことはないと思っているから。
貴方はこの行いを受け取って許してくれると思っているから。
それだけ貴方に好かれていると思っているから。故の甘えだ。

この感情や衝動をなんと呼ぶべきなのか、男自身も知らない。
けれど名付けるのならやはり、好意であって、欲望であって、
それを隠して遠回りに撫でる道を奪ったのは、貴方の許可だ。


その合間にも手は刺激を与えるのを止めず。
さて、そろそろ耐えるにも苦しいものがあるかもしれない。確認するならば、男はきっと眉根を寄せている。
貴方はどうだろうか。貴方も同様に辛いなら、それを認めたなら、男はもう一度だけ甘えるような口付けをひとつ落として。

「……、


熱い息を吐いて。
またその首元に顔を埋めて、一度果てようと性急にする。
(-167) rik_kr 2023/09/21(Thu) 11:21:35

【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ

「頑張って捕まったやつの弁護をするんだな。
 摘発チームが今何やろうとしてんのかは俺も知らんし」

あなたの内心の機微にはまるで気がついた様子もなく─あるいは気にした様子もなく─がんばれよ、なんて軽い言葉。

「人をスパイかファム・ファタルみたいに言うね、お前は…。
 金振り込んで耳打ちしただけだよ。
 何度も言うが、警察サンの人事が悪いわ。今回は」

呆れたように手をひらり。
 (1/2)
(-168) gt 2023/09/21(Thu) 11:23:06

【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ

そりゃ”取り調べ“じゃなくて”質問コーナー“だろうが。
 マフィアの取り調べも可視化法の範疇だぞ?
 …ま、おまえんとこの駄犬はそれでハメてやったわけだが」

マフィアといえど例外ではない、という基本理念の声明はあれど、
例外もあれば担当者の裁量次第なこともある。
ただ、その時の取り調べ室がそうではなかった“だけ”だ。

「マ、おしなべてマフィアがガラ取られるのは不幸なときだ。
 お前の運が良かったと褒めとくさ」

負け惜しみめいた言葉。
だが恨みがましい様子もなく、からからと笑いが交じる。 
そしてあなたの言葉には、格子に身を乗り出すよう、背中を曲げて。

「俺は根っからノッテの男だよ。マアそんなことはどーでもいい。
 マフィアを嫌いなことに、理由なんて本来いらねえけどな」

─あのなあ、なんてため息交じり。

「2回目だぞ。本人に言え・・・・・
 オマエのことがマフィアより大事ならそれで辞めるだろうし、
 できないならできない理由がある」
「いい大人なんだからよ。自分で決めてんだから、いいじゃねえか」

放任主義きわまる男は、そんなことを適当に。

「………つか俺、もうあいつの上司じゃねえから、マジでどうしようもねえぞ。
 俺が言ってもきかねえだろしな」
(2/2)
(-169) gt 2023/09/21(Thu) 11:23:52

【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノ

よく解ったよ・・・・・・。」


たん。
音は止んだ。
代わりに走るのはペンの音。
続行。マフィアと関わりあり。情報提供等内通行為について自白を要する。

さて。
この瞬間貴方は男にとっての悪になった。
貴方がどう否定しようと関係ない。正義とは往々にして身勝手なものだ。
ひやりとした瞳が貴方を見やっている。厳しい瞳。貴方も知っているはずの、男が唾棄すべき悪人を見る時の瞳。

「そうやって騙していたんだな?」
ノッテマフィアに頭まで浸かって。」
「それをおくびにも出さず。」
警察俺たちを騙していた。そうなんだな?」

ペンを手に持ったまま。
問いかける。
わけではない。これは決めつけだ。
(-170) rik_kr 2023/09/21(Thu) 11:29:57

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡

「一応、誤魔化してはないなあ。
 ほとんどの奴の目を見たうえで言っている。
 強いて言えば俺が出て行った後に自分の店を燃やした馬鹿な奴がいるんだが……」

この甘ったれは時々起きたことを見て結果的に裏切りであったかどうかで判断している。
染みるぞ、と言いながら珈琲を置いてやって向かいのソファーに座った。
見立ても何もと何から話してやろうかと頭を巡らす。
5割以上が自分の想像だ、正確な情報しか話したくないが仕方なく口を開いた。

「確実に執行役であったのは警察に所属しているニコロと、アリーチェ・チェステだ。
 所属している理由はわからん。
 ただそこの二人は昔馴染みでアリーチェはニコロの妹分だ。
 二人は何か執行役にならにゃあかん理由があったんだろう。

 その上で――……ほかに可能性があるのはヴィットーレ。
 あいつは俺が精査する前に牢に行ったからわからん。
 わからんが、やったんなら。ガイオの件かもな

 あとは……。
 ……リヴィオ・アリオスト。
 俺のいい話し相手だ、後で会いに行く。
 後は怪しいと思えなかった、ここ三日で金と部下使って調べさせたのが以上だ」

つらつらと連ねられるのはここで話すにしても問題がある内容には違う無いのだが。
もうすでに手は回しているのか、ここで機密の話をするのは気には止めていないようだ。

(1/2)
(-171) toumi_ 2023/09/21(Thu) 11:34:52

【秘】 門を潜り ダヴィード → 黒眼鏡

「でもその状態で酒とエナドリ入れようとするんですよ?
 そのうち倒れるんじゃないかと気が気でなくて……」

それでも格子の外にいる。倒れたら駆けつけて何がなんでもベットに縛りつけることだってできる。
……すごく怒られそうだが。

貴方の背を追って来たんだからこれくらいは出来て当たり前だと思ってほしい。でも褒められるのは飛び上がりたいくらいに嬉しい。
貴方の前に立つと、男はいつも矛盾した感情を抱えることになる。

「売らないでくださいよ。
 ……間違えました、伝えます。
 これ以上、怪我しないでください、アレさん」

声は震えていた。肩も。
会えなくて怖かった、会うことでまた怖くなった。
貴方が帰ってこなかったらどうしよう。
(-172) NineN 2023/09/21(Thu) 11:35:14

【秘】 オネエ ヴィットーレ → pasticciona アリーチェ

「……ごめんなさいね、貴方を不安にさせるような事に
 なってしまって。……本当なら、傍にいてあげたかったわ。」

そう謝罪する男はやっぱり、己よりも貴方の安心を重視していて。
弟が、妹が、家族が。子供達が辛い目に合わないために、
汚いものから目隠しするのは昔から得意だった。
自分だけが汚れた道を見据えて、目隠しした子達の手を
引いて先導してあげる。それが理想だった。
……それはある意味で、ヴィットーレの弱さでもあった。
強く頼れる大人でありたいという………弱さだった。


その弱さを見据えるように、貴方から言葉を掛けられる。
姿を見せれば、きっと貴方を悲しませる。
でも……今ここで姿を見せなければ……

「……そんなはず、ないわ。
 立派に成長してくれた……自慢の、頼れる妹よ……」

………貴方の心を傷つけてしまう。
貴方を大切に、大切に思っているヴィットーレは……
……シーツを脱いで、その姿を貴方の前に見せるだろう。
顔は腫れ、手は爪が剥がれて赤黒いネイルでもしたかのよう。
衣服だって同じ色に濡れ、きっと服の下は青色だらけ。
そんな……辛くて、痛くて、苦しい姿を……貴方に晒した。

「……っ……アリーチェ、泣かなかったのね。
 偉いわね………」

悼む体を引き摺って、檻の前まで歩み寄って。
その頬に色濃い涙の痕が無い事を見て…
あるいは化粧で隠されてるのかもしれない
…力なく笑うのだった。
(-173) arenda 2023/09/21(Thu) 11:35:30

【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレ

悪人なんていない。俺たちは警察だよ。

酷く盲目な様を男は晒していく。
それを異常だとは全く思わない。
男にとって正義は警察こちらで悪とはノッテそちらだ。

さて、どうだろう。男は実質正義の徒だった。
善良な一巡査長・・・・・・・がこんなにも平然と人を嬲るようになったのは、例の新法が出来てからのこと。
忠実な法の犬は、法によって正気のまま狂った。


貴方の目は覆われてしまう。それでも厚い布ではないはずだから、光くらいは差すだろう。
自分の血や膿の臭いが鼻につくかもしれないが、男には知ったことではない。

そのまま。

「立て。」

視覚の外から触覚が切り込み、貴方の腕が強く引き上げられた。
貴方はこれを拒んでも構わない。
そうした場合の保証もまた、ありはしないが
(-174) rik_kr 2023/09/21(Thu) 11:46:49

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡

「因みにもうオハナシをしたかもしれないが。
 あんたがしょっ引かれた日にはイレネオ・デ・マリアと
 ヴィットーレとニーノ・サヴィアが飛ばされている。

 今日連れていかれたのは、カンターミネ。
 そしてニコロとテオドロ・アストーリ。
 そのうちニーノとニコロは
俺が
指示したようなもんかもしれん。
 それと、……」

貴方が此処に居るのも自分が貴方に情報を流したから。
そして、今から告げる男も自分が彼を調べようとしてしまったから。

ルチアーノは全部自分のせいで、と、心の中で呟いて。

「ヴィンセンツィオ・ベルティ・デ・マリアが検挙された」


「悪い話は、ヴィンセンツィオについてだ」

そう言って、やけに目立つアタッシュケースに視線を移した。

「そこに、――二年前からの、
 あんたのシマを荒らした資料が入ってる」

(2/2)
(-175) toumi_ 2023/09/21(Thu) 11:47:37

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 幕の中で イレネオ

言わなければよかった、と。

暖かさを失くし見つめる瞳に思えばよかっただろうか。
熱に浮かされた思考が、判断を間違えたのだと。
でもそうじゃなかった。
例えいつだったとしても、己はそう口にしていた。

ゆえに貴方の優しさが消えゆくのは──当然の帰結。
……だとして。

「──ッ……ち、がい、ます……!」


それだけは否定した。力強く。

「騙してなんかない、オレは!
 あなたたちを、騙してはいない……!」

腹の奥底が震えた。
こわい、おそろしい、でも。

否定しなくてはいけない。
揺らめいていた瞳が初めて強く、意志を持って貴方を見つめた。
(-176) mspn 2023/09/21(Thu) 11:48:41

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 路地の花 フィオレ

/*
お声がけありがとうございます、ねえさん来てくれて嬉しい…!
ただ申し訳ありません。状況について今不確定なところがありますゆえ、もう少し確定次第のお返事になりそうです……お時間いただきます……
(-177) mspn 2023/09/21(Thu) 11:49:29

【秘】 幕の中で イレネオ → 徒花 テオドロ

/*
警部補〜〜〜〜😭😭😭って泣いていたのは私です。美味しいもの食べて……

そして考えていただきありがとうございます。こちらとしても無理にとは言いませんので、お気になさらす!
少しだけ自語りをさせていただくと、イレネオは真っ当な正義の当て馬になるためのキャラクターとして作りました。なので、テオドロさんがまだ人に対してまだ正義を語れるなら是非それをお聞かせ願いたいという感じです。つまりタイミングとしては拷問前を希望します。
ですがテオドロさんは神窓での啖呵以上に言うことはないと黙ってしまうでしょうか。だとするとおそらくイレネオはすぐに口を割らせようとしますし、また拷問対象のことを人間として見ていないので終わった後に会話することはありません。そうなるともう2レスで暗転……みたいなことになりかねませんので、お互い休憩に当てた方がいい気もします。どうしましょう?
(-178) rik_kr 2023/09/21(Thu) 11:56:32

【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロ

/*
了解しました! ではそのような感じで!
性的な拷問はキャラクター的に加えないと思いますが、薬は面白そうですね。ちょうどカンターミネさんも墓落ちされたことですし、押収品としてあるかもしれません。悪魔を着たプラダ様に確認を取って使用するかもしれませんし、モブから押収するかもしれません。

問題なければ次のレスから始めていただけたらと思います。こちらからする方が入りやすければそうしますので言っていただければ!
(-179) rik_kr 2023/09/21(Thu) 12:01:41

【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノ

「信用出来ると思うか?」

この問いばかりはきっと真っ当。
貴方も考えて見ればいい。身内と思って大切にしていた人間が、自分が最も嫌悪する人間と​────組織と懇ろにしていた時、人はどう感じるだろう。
裏切られた、と。
咄嗟に過ぎることは、想像に難くないはずで。

「いくら真面目な顔をしていても」
「いくら懸命に仕事をしていても」
「その裏であいつらと仲良くしていたんだろう?」

その顔を知ってるよ・・・・・・・・・。」


瞳の強ささえ男は嘲る。
その純粋ささえ偽物だと罵る。
嘲笑の濃い笑みが男の口元に浮かんで、

​────ばん。
がたん。


続く一瞬。
貴方が身を引くより速い速度でこれは机に手をつき立ち上がった。そのまま貴方の腕を掴んで、机越しに上体を乗り出し距離を詰める。
(-180) rik_kr 2023/09/21(Thu) 12:18:25

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 渡りに船 ロメオ

『あり、えぐ、ありがとうございます……
ずーーーーーー!!

 ルチアーノさんは散歩してると思いまず……。
 アッ!! ふざけてるわけじゃなくて、
 同じ場所に居ない方が足取りが掴まれにくいからって』

新品は新品でなくなった。

『それと執行役は全員見つけたから最後の奴にあってくると。
 場所はすみません、本当にわからなくて。
 お気に入りのケーキ屋の場所なら言えるんですが……』

お気に入りのケーキ屋。ルチアーノが部下や特定の人間と極秘のやり取りをしているときに使われる店だ。
一番最新の知らせを間接的にやり取りする役割を持つ。

『……あの』

『ルチアーノさん、最近調子悪そうで。
 何もない変な場所見たり、急に胸抑えたり、動かなくなったり様子が変で……』

『もしかして、……チュールでも食べたんですかね』

部下くんは真剣に上司を心配しているようだ。
決して馬鹿にしているわけでも猫扱いしているわけでもない。
(-181) toumi_ 2023/09/21(Thu) 12:19:34

【秘】 オネエ ヴィットーレ → 幕の中で イレネオ

「可愛らしいbambinoだこと。」

その言葉を最後、視界が塞がれる。
僅かに光を感じる程度のその景色は、
周囲への感覚を研ぎ澄ませ、それは同時に
痛みに対してもより敏感になるという事だった。
実際の所、ヴィットーレは正義か悪かで言えば悪の人間だ。
闇の社会に身を置き、人身売買をしたこともある。
どんな理由があれど許されないその罪に手をだし、
そうして稼いだ金で生きている。
調書に間違いは何もない。
……それでも。
───貴方が狂っている事は、間違いがない。


「アンタ、外出たら覚えときなさいよ……っ!」

わめきながらも立たされる。
貴方とぴったり同じ背丈だ。
未だ血の滴る指先から垂れたものが、靴を汚した。
(-182) arenda 2023/09/21(Thu) 12:22:22

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 渡りに船 ロメオ

何に遮られることなく、真っ直ぐと見つめた貴方の翠は。
不思議な色をしていた。
或いはどこか、寂しくも思えた。
重なっていく声に言いたいことはあって、けれどそれが形になる前に。

「……ゎ、」


手を引かれる、バランスが崩れる。
そうしてそのままに貴方の両腕の中だ。
それは酷く恐ろしいこと……のはず、だったけれど。

「…………」

少し肩に力が籠ってしまっただけで、あとは。
ああ、貴方が望むものに手を伸ばしてくれたのだと。
理解し、うれしさに瞼を落としていた。

[1/2]
(-183) mspn 2023/09/21(Thu) 12:25:36

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 渡りに船 ロメオ

「……ぁの」
「きれいじゃないよ、オレ、だって。
 ……スラムで、生きてた」

そうして恐る恐ると形にしていく。
貴方の期待を裏切ってしまうかもしれないけれど。

「悪いこと、いろいろしてる。
 パン屋のパンだって盗んだこと、あるし」

「…………春だって、売ってた」


「ぜんぜん、きれいじゃないんだ。
 きれいじゃないのに、きれいのふりしてる。
 でも……だから」

控えめに、それでも確かに。

「ロメオにいがもし、きれいじゃなくてもね」

両腕を己よりずっと大きな背へと、回す。

「……だいすき、変わらないよ」

"心配しないで"を伝えるように。

[2/2]
(-184) mspn 2023/09/21(Thu) 12:27:20

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ

法律が施行されてから、数日。
テディベアの大声によって暴かれ、摘発された男が居た。

巡査部長の肩書を持ち、A.C.Aで実働部隊として動いていた
ニコロ・カナールだ。

貴方の先輩でもあり、仲間でもあった男には
今や、マフィアとの関わりアリとの嫌疑が掛けられていた。

しかし、尋問官の詰問には
否認の言葉ばかりで、一向にその罪状を認めないようで
貴方へと、声が掛かったのだろう。

拷問にかけてでも、自白させろ――

その意図と共に貴方の目の前に
かつての同僚は、連れてこられた。

その表情は、いつも通りで、穏やかだ。
(-185) ぴんじぃ 2023/09/21(Thu) 12:32:17

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 幕の中で イレネオ

自分からやるのと、人からやられるのとでは、こうも感覚が違うものだということを、初めて知った。
口内を弄る舌を追いかけるので精一杯で、呼吸をする余裕がない。
頭が少しくらりとしたところで、離れていってしまったから、ヒュウ、とか細く息を繋いだだろう。
涙を舐め取る仕草が思いの外優しくて、強引さとのギャップを感じて、きゅう、と心臓が掴まれてしまった気がする。

「……っは、ぅ、ん」
「も、だっ、」

苦しくないわけがない。
こんな、ひどく卑猥で、暴力的な快楽を与えられるのは初めてのことだから、同じように眉をしかめて耐えている。
もう、いつ限界が来てもおかしくないところに、手の動きの勢いが増したから、ぶんぶんと頭を振った。

あなたがそのまま、果てさせようとするなら。
程なくして互いの白濁が、スウェットをたくし上げられた下にある腹に吐き出されてしまうのだろう。
は、はっ……と肩で息をすると、支えられてるとはいえ膝立ちのままでいられなくて、ふらりとした身体はそのままあなたに凭れかかってしまった。
(-186) eve_1224 2023/09/21(Thu) 12:42:38

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 幕の中で イレネオ

真っ当だ。
だからこそすぐに言い返せなかった。
貴方がマフィアを良く思っていないのは知っている。
初めて法の施行が言い渡されたとき、笑っていた姿も覚えている。

仲良くしていた、その事実を否定することはできない。
言えるのは知らなかったとそれだけ。
しかしそれも大した意味を持たなくて。
なら、なにを、いま?


「…………っ、」

音にびくりと震えた直後には、じゃらり。
腕を掴まれる、両腕を繋ぐ手錠が音を落とした。
なにを、いま。


「……な、かよくしてた。
 でも、知らなかった。
 あの人が、どんなことしてるのか」

「騙したりしてない、ほんとうに……
 警察のこと言ってもない、なにも」

重ねる毎に響かないだろう現実を痛感するばかりだ。
どうしたらいいのかわからない、思考がぐらつく。
ただあなたに信じてもらえないことが、ひどくかなしくて。
──こわい。

「……だ、ましてない……なにも、しりません……」
(-187) mspn 2023/09/21(Thu) 12:45:41

【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ

「へぇ、そんな食べ方があるのか。
 知らなかったな、今度後輩達に食べさせてあげたいな」

その今度が来るかどうかは未来の話で。
ただの願望であるうちはきっと叶わないだろうし、
これはきっと、願望のまま終わる話だ。

君の行きつけのバーだって、きっと今知れば今の男には
「行けたらいいね」と約束の形には出来なかっただろう。

「はは、俺達二人だけじゃあ勿体ないくらいの贅沢だね」

君の笑顔につられるように、男も笑い返し、
スープの時と同じようにおすすめを問いかけた。

いつだって君の勧めるものに外れはないんだ。
だからつい、甘えるように問いかけてしまう。
そういう時間だけはずっと、本当の意味で楽しかった。
(-188) sinorit 2023/09/21(Thu) 12:57:12

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 黒眼鏡

「ありますねえ。」

あるらしいので。


「なら、…いいんですけどお…」

少なくとも、意図的に警察ばかりを摘発させていた自チームはその件には貢献していそうだが。
動けば動くほど、渡る橋を繋ぐロープが擦り切れていくのを感じる。
きっと長くは保たないだろう。だから早くの収束を願う。


リヴィオの件には間延びした返事。
ということは、雑貨屋に行かないと。忙しいなと浮かべていた頃。

「ええ?何ですかあ…?目え…?」

意味不明な指示すぎる。
困惑しつつも指示に従い目を閉じる。
…どこまで顔を近づければいいんだろう。まあ、いっぱいか。
(-189) oO832mk 2023/09/21(Thu) 12:59:13

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡

「それは否定しない。
 なんであんな人物を据えたんだというのは誰もが思ってるはずだよ」

所長代理に同調している一部の上層部以外は、だが。
ジト目をあなたに向けながら、どっちもどっちだと頭を振った。

「とはいってもキミがやったことも、所長代理がやったことも立派な犯罪だからね。流されないよ。
 うちの忠犬もよくキミを相打ちに持っていったことだ。しつけはともかくその強さは褒めてあげないといけないかな」

ふん、と鼻を鳴らして。

(-190) eve_1224 2023/09/21(Thu) 13:03:28

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡

「ノッテも一枚岩ではなかった……ということか。
 この法が撤回され外に出れたとしたら、キミはどうする気だい?
 まぁ、違法献金の罪でキミは釈放されないかもしれないが……少なくとも、ノッテは裏切り者を殺しにくるんだろうね」

――そのため息を聞いて、口元は弧を描く。
わかってるんだよ、そんなこと。

「おや。常連客の可愛いお願いじゃないか」

それくらい素直に聞いてくれてもいいだろう? と、くつくつ嗤う。

「本人には何度もその意志は伝えてるさ。
 ただ……ルチアにも家族を捨てられない情があるし……キミが気に入った部下だけは連れて行ってしまう可能性はないわけじゃないだろ?」

釘くらい差したくなるものだよとと言って、手を伸ばす。
身を乗り出したその顔に届くなら、腫れ上がった顔を、ひと撫でして。

「まぁ……キミが聞かないというんなら、信じておくことにしようかな」
(-191) eve_1224 2023/09/21(Thu) 13:04:25

【魂】 口に金貨を ルチアーノ

「……夢の中あ? それは別に、信じてやってもいいが……」

何言ってるんだ、と言いたくもなったが思い当たらないこともなかった。
だからそのまま呑み込んで届けられた言葉に耳を傾ける。

「は……? そうか」

ぽつり、とつぶやいて。腑に落ちたような何も納得できないようなそんな顔を見せる。
ふらついて、貴方の腕を掴めばそのままずるりと、体重をかけてもたれこんだ。

「……何処でもいい、連れてけ」

「……また日が暮れたらに、行かなきゃいけない場所がある」

「それまで一緒に居ろ、寝かしつけでも何でもしてやるから」


ああ、どうしてだろうな。また動けなくなった。
動きたくなくなった。それでも、誰かの為に歩かにゃならんくて。
それをどうして大事な奴に頼らなくちゃいけないのだろうなあ。

この体も自分勝手で嫌になる、貴方が断らないと思ってすがって助けを求めている。
全てその場しのぎの綱渡りであるのにどうしようもなく手を伸ばしたくなるのだから、本当にこれ以上ない程お前のことは信用しているのかもしれないと今になって自覚した。
(_2) toumi_ 2023/09/21(Thu) 13:10:32

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 月桂樹の花 ニコロ

女――ダニエラ・エーコは、この日まで、あなたを摘発するための理由づくりを考えていた。
街のおまわりさん。――それを利用する?
時折立ち寄るガンショップ。――そこに難癖をつける?
あのハーモニカの音色は、何かの符牒なのかもだとか。

さあ果たして、どうすればあなたを牢へ送れるだろう?

…そんな、時の事だった。
これ以上ないほどの『理由』が齎されたのは。


エーコは俺をよく知ってるからな。
俺のチームがどうするかはわかるだろ?

ある日の言葉が浮かんで消える。
うん、そうだ。彼女はただ黙って捕まるような人じゃない。



「…………ミネ…。」


ただ一言、その名を呟いたきり。
それ以上のことが自分に許されるとは思っていなかった。

今は、ただ。
彼女が最後に残した『理由』を手に、その下手人――あなたの元へ向かう。
市民の通報よりも、ずっと速く。
(-192) oO832mk 2023/09/21(Thu) 13:13:51

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ


生が良ければ、塩漬けの豚肉パンチェッタ。
焼いたのが良ければ牛のステーキ。
ソーセージのようなものが好みなら、サルシッチャ。

貴方は好きなものを横に半分に割られたロゼッタに挟むことが出来る。
中身が空洞であるその薔薇のパンはシンプルな味付けが故にどの肉と合わされてもそれに馴染むのだという。

それを持って貴方を導いたのは海を臨める広場の一角だ。
近くにベンチがあるのにも関わらず、海岸と分けられるように柵が続いた煉瓦路に向かえば、幼子には少し高いそれに肘をついた。

「……改めて、お勤めご苦労様。
 このご時世だ、周りが辞めたりして仕事が忙しくなったんじゃないか?
 リヴィオがどんな部署かは知らんが、書類でも外回りでも人員不足はきついだろう。
 お前も休みを取ったらどうだ、有給だとかな」
(-193) toumi_ 2023/09/21(Thu) 13:33:33

【魂】 花浅葱 エルヴィーノ

もっと取り乱したような反応を見せるんじゃないかと思っていたのに。
それでも、ひどく落胆したような、血の気が抜けたような顔をしてもたれこんできたあなたを、倒れないように背に腕を回して支えた。
食事を録に取らぬ身体とは体格の差があるけれど、警察として全く鍛えてないわけじゃないから、危なげなく抱きとめることは出来ただろう。

「うん……わかった」

「それなら僕の部屋にくるかい?」

「今は僕よりキミが眠ったほうが良さそうだから……頭を撫でていていてあげようか」

僕になにか、キミのために出来る役割があるのだとしたら。
それはきっと、止まり木になることなのかもしれない……と、ふと思い至った。
休みたくなったら訪れて休める場所。
安心して素を出せる場所。
力が戻ってきたなら、その背を押してあげられる場所。
そんな、実家のような役割だ。

断るわけがない。
大事な人のためにあるこの両の腕が、あなたを抱きしめていていたいとせがんでいるかのようだ。
どんなに立場が違っても、この人だけは絶対に自分を裏切らないという確信めいたものが、僕の中にも確実に存在している。
だからあなたが頷くなら、手を引くように連れて行くんだろう。

――殆ど、無理やり寝ることにしか使ってない、自分の部屋へ。
(_3) eve_1224 2023/09/21(Thu) 13:45:59

【魂】 口に金貨を ルチアーノ

その男を上手く扱いたいなら強引なぐらいが丁度いい。
プライドがありそうに見えるが、大抵言うことを聞くだろう。
ごねるようなら何かで縛り付けてやっても良い。
暴力だろうが、快楽だろうが、癒やしだろうが、
無理やり押し付ければ大人しく受け取って甘受する。

そんなふうに全てに抵抗をしなくなったのはどうしてだったか。
男はその理由を自覚していない、ただ、昔そうであるように
教え込まされた
ような気がする。
それが正しいことであると、ずっと思っていた。


「此処にさっき買ったランプでも置いていってやろうか」

物があれど生活感がなさすぎる、と。
連れてこられた部屋に入って早々男は文句を言っている。
(_4) toumi_ 2023/09/21(Thu) 14:17:30

【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレ

引き立てる腕はその言葉で一層力が籠ったはず。
低い唸りは言葉にならず、舌打ちだけ残していった。
その通り。
男が狂っていることは事実で、狂法に身を委ねたのも男の選択である。
そこに同情の余地などない。


男の足音は一度遠ざかる。間を置かずになにか金属質のものを手に取る微かな音がし、それを携えて戻ってきたようだった。
貴方は従順に待っていただろうか。
待っていたなら、まず男が触れたのはその足だ。
衣服の上から硬いものが触れる。足枷である、と気づくのは易いだろう。両の足を繋いで、貴方の動きを封じようと言うのだ。

無言の空間に無機質な音だけが響いた。
視界を奪われた感覚では真っ直ぐに立つだけでも神経を使うはずだ。
研ぎ澄まされた神経が、不安から更に活発になっていく。
カチリ、と最後の作業を済ませたらしい男は、さて。ぐるりぐるり、貴方の周囲を歩き始めたらしかった。

(-194) rik_kr 2023/09/21(Thu) 14:22:57

【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレ

かつり。
かつり。


かつり。
かつり。
かつり。

かつり。
かつり。



反響する。
くく、と押し殺した笑い声が、貴方の前から後ろへ抜けた。

「そう震えるなよ。」
「大の男が情けない。」

「バーの店主は表の顔だ。吐け、と言ってるのはそれじゃない。」

男がどこにいて。
何を企んでいるのか、分からないはずだ。
(-195) rik_kr 2023/09/21(Thu) 14:23:27

【秘】 コピーキャット ペネロペ → 傷入りのネイル ダニエラ


「内緒の話なんです」

『一般市民』はあなたの様子を見て。
テディベアに視線を落として。
口元に片手の人差し指をあて、困ったように笑う。

「立ち話も何ですから。
 近くに行き付けのバールがあるんです。そこで話しませんか」

お喋りなライムグリーンはそこには居ない。
けれど彼女の作った、彼女の声を吹き込まれたものがある。
その代役を連れてきた事には、意味がある。
(-196) unforg00 2023/09/21(Thu) 14:29:36

【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロ

取調室の椅子に座り、書類を眺めていた男は、貴方の訪れに顔をあげた。
姿を認めれば目を細めて見せる。それは普段貴方が浮かべているような、鷹揚な笑みだった。
貴方は何か言おうとしたかもしれない。
しかしその前に視線が逸れるだろう。確かに先輩であって今もそうである貴方に、男は何も言わぬまま。貴方を連れてきた警官たちに、「お疲れ様です。」と声をかけるだけ。

そのまま手順通りに貴方は椅子に座らせられるはずだ。
続くのは扉の閉まる音。静かな空間に二人きり。
次の瞬間、口を開いたのは。

「ニコロ・カナール。」
「お前にはノッテマフィアの内通者である嫌疑がかけられている。」
「異論はないか。」

軽蔑を含んだ、冷たい声だった。
それよりも。
自分より先に捕まったはずの男が、どうしてこんなことをしているのか、と問いが先に立つかもしれないが。
(-197) rik_kr 2023/09/21(Thu) 14:39:41

【秘】 路地の花 フィオレ → 暗雲の陰に ニーノ

/* ご連絡ありがとうございます!
墓下組はみんなそうだろうな…と思ってるので、置くだけ置かせていただいた次第です…!
ごゆっくりお待ちしています…すこやかであれ…
(-198) otomizu 2023/09/21(Thu) 14:40:05

【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ

それじゃあ焼いたもの──牛のステーキにしようか。
君からひとつロゼッタを受け取り、それへと挟み込む。
食欲がある状態であればそれはとても、
ご馳走に感じるのだろう。

君に導かれ、広場の一角へと向かう。
ベンチを通り過ぎる時、横目にそれを見やるが、
だからといってあそこに座ろうと口にする気はない。

「…あぁ、お気遣いありがとう。
 お察しの通り人が減りすぎて仕事量で困っているよ。
 だからといって挫けるわけじゃないけどね」

俺は無敵だからね。それくらいじゃ折れないんだ。

「休みは……そうだな。落ち着いたら取るとしよう。
 今はまだなかなか難しそうだからね。
 その時は有給を使い切る気で届けを叩きつけようかな」
(-199) sinorit 2023/09/21(Thu) 15:23:18

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ

いつもなら、「よう!」だとかの明るい挨拶や
パンが差し出されたり、そんなやり取りをしていた筈。

けれど貴方の立場が常と違うことはすぐに分かった。
捕まったはずの、いや。
捕まえた筈の男が、タダで自由にいる訳がない。

「…異論しかないね。
内通した覚えもなければ
嫌疑を掛けられるような事だってしてないんだからよ。」

「…なあ、お前いつからそっちだったんだ。」

リラックス、とまではいかなくとも。
怯える様子や焦る様子はなく、落ち着いている。
(-200) ぴんじぃ 2023/09/21(Thu) 15:26:46

【秘】 黒眼鏡 → 口に金貨を ルチアーノ

「お前の目利きならいいんだ。
 ……店は〜……保険どうなってた? あそこ」 

アレッサンドロが”一番信頼“しているのは自分自身だ。
その次に、彼いわく”ほっといても良い奴ら“が入ってくる。
…つまりは彼の“放任主義”を体感している者たちだ。
たとえば、あなたのような。
だからあなたの見立てを、口腔の傷にしみる熱に顔をしかめながらも、静かに黙って聞いていた。

「摘発チームは3人編成らしいな。
 あとひとりか」

足を組み一度目をつぶる。
瞼の奥に熱が閉ざされ、籠もり、煮え滾る。

目を開いて。

「……その条件で、俺を候補から外した・・・理由がわからんが?」

ひ、と。意地悪そうに笑った。

あとはアリーチェとニコロに関係があるらしいのは俺も知ってるとか、
カンターミネが引っ張られてるんだからマフィア側で入れ知恵したやつがいるかも…いやあいつ目立つしな…
とか、
ぽつぽつと意見を加えるくらいで。

(1/2)
(-201) gt 2023/09/21(Thu) 15:47:28
ニコロは、月桂樹の葉を贈った
(c9) ぴんじぃ 2023/09/21(Thu) 15:47:37

【秘】 黒眼鏡 → 口に金貨を ルチアーノ

そして、”悪い話“を聞けば。


「旦那がね」

反応が薄い。
少しだけ困ったような顔。

「なんかしてるのは知ってたが、何かやられてるのはわからんかったな。
 見ていいのか?」

アタッシュケースを顎で指す。

2/2()
(-202) gt 2023/09/21(Thu) 15:48:10

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → コピーキャット ペネロペ

「…………………、あー。」

あなたが告げ終えるだけの時間ほぼ全てを、気を立て直すのに使った女は間の抜けた声を出す。

「…はあい。ふふー。」
「そおいうことでしたらあ、お供しますよお。お姉さん。」

そうしてからの持ち直しの速さはなかなかだった。
頬を緩めてふにゃりと笑い、あなたに付き従うことだろう。
(-203) oO832mk 2023/09/21(Thu) 15:53:37

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ

「……そうかい、たまには俺と遊んでほしかったんだがなあ」

とってつけた放蕩息子らしく振る舞ってみながら一度目を伏せる。
思えば、本当に。あなたからは基本理想の言葉しか返ってこなかった。
だから疑いなんて一度もしていなくて、ただ何もしてないない証拠もなかっただけ。
その上で何か気になることがあったとしたら。

「なあリヴィオ、……お前無理してないかあ。
 俺はお前に嫌われてはないと思ってるが、心を開かれてるとは思えん。
 仲良くなれと言ってるんじゃない、その顔、いつもしてるんだろ。ちゃんと休ませてるか?」

そういうところが、自分とよく似ていた。
俺は作ってることまで正直に晒しているがな。
(-204) toumi_ 2023/09/21(Thu) 15:54:56

【魂】 花浅葱 エルヴィーノ

あなたに言うことを聞かせようとか、そんな意図はなかったけど。
驚くほど従順に手を引かれてくれたのに、口には出さずに少しだけ、内心驚いた。


「必要ないよ、部屋に合わなすぎるでしょ……。
 珈琲でも飲む?」

現代的でシンプルなデザインの部屋だ。
アンティークを好まないわけではないが、手入れが面倒なものを置いておくのは億劫だ。

ひとまずあなたをソファに座るよう勧めて、インスタントの珈琲を淹れた。
特に何もこだわりが無いから申し訳ないなと思いはするが、急に色々は準備出来ないから仕方ない。
これ以外には酒しかないし、昼間から飲むものでもないだろう。

「何もない部屋で悪いね。寝るか本読むくらいしかすることもないから」

必需品の家具や電化製品のほかは、ノートパソコンと本棚に推理小説とチェスの本くらいしか存在していない。
ただ、ノートパソコンを置いたデスク上に、折りたたみの写真立てが一つおかれている。
(_5) eve_1224 2023/09/21(Thu) 15:56:13

【秘】 黒眼鏡 → 傷入りのネイル ダニエラ

都合の悪い発言は無視するタイプのカポ・レジームだ。

「ああ。
 俺はそれでいい。

 お前が辛ぇなら、それは辛がれ」

また放任。
任せる任せる、なんて言いながら。


「うむ」

ぺたぺたと、スリッパ履きの足音が近づいて。


ちょん、と。
あなたの唇に、なにか硬いものが触れて、


         
グイッ
と押し込まれた。


「差し入れでもらったんだが、甘いの苦手でな。
 食ってくれ」

……飴玉だ。多分、レモン味の。
ついでに、なにか平たく小さなもの油紙に包まれたデータチップが一緒に。
…どちらにせよ、女性の口に指で押し込むものではない。。
(-205) gt 2023/09/21(Thu) 16:07:22
黒眼鏡は、口に指をに突っ込んだ。
(c10) gt 2023/09/21(Thu) 16:07:37

【秘】 黒眼鏡 → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ

/*
もしエンディングでワンチャン死んだり殺してもよく、かつアレッサンドロとそれやってもよろしければ(あと他の方とのもろもろなければ)ラスト・オトシマエ・タイマン・カチコミしにいきますのでお暇になった時などご用命ください♡
(なくても全然良いやつです お気になさらず!)
(-206) gt 2023/09/21(Thu) 16:14:17

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 黒眼鏡

「……。」
「…はあい。」

沈黙の後、肩を竦める。すまし顔。
任されましたあ。…そうやって、先送り。


んー、と足音を聞きながら。
こう言うのを素直に聞くのが良くないのかもしれないと今更。
まあでも、相手が相手だしなあとその辺りまで思考が飛んだ頃。

「――!?」

口の中に酸味のある甘い塊が捩じ込まれ。
流石に、驚く。ただすぐに持ち直すだけで。
ころころと飴玉を口の中で転がしながら、共に押し込められたものを選り分けるまでは多分数秒くらいだった。

「あのお。」

でも、文句くらい言っていい気がする。

「……。」
「なんでもないですう。」

…つい最近似たようなことがあったのを思い出した。
あれはトリュフチョコレートだったけど。
美味しかったし、飴もおいしい。
(-207) oO832mk 2023/09/21(Thu) 16:37:23

【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ

「俺はいい上司だと評判だぜ〜?
 ま、裏切ったわけだが」

ワハハ、なんて笑う。
反省の色はないように見える。

「そりゃいいけどさ、あいつが暴れる前に止めてやった俺等も褒めろよ。
 俺に関してはあちこち止めてるが、他のマフィアにあれやったら怖いのに囲まれて海に浮かぶぞ。
 この件終わってもあいつは生きてるし若ぇんだからさ、ほんとどうにかしてやってくれ?」

…またもや、本当に心配しているみたいな顔でいう。
若者に余計なアドバイスをしたがるオッサンのようだ。
ここが牢獄でなければだが。
(1/2)
(-208) gt 2023/09/21(Thu) 16:39:39

【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ

「オマエがバラさなきゃだ〜れも殺しには来ないぜ?」

ワハハ。2回目。

「ま、その通り、俺は出れないだろうから。
 となるとここが一番安全だな。
 俺はここで優雅なスイートルーム暮らしと洒落込むわ」

とんとん、と“豪華な”ベッドを叩いて。


「本人に言ってだめならダメだろ。
 お前、つまりは舐められてんだよ。
 お前の意思はあいつの中で優先順位が低いの。

 ついでに、お前もあいつを舐めてんだよな。
 家族の情ってわかってんのに、そんなもんはやくなくなればいいのになあ・・・・・・・・・・・・・・って思ってるワケ?
 そんなん、何度も言われるの辛かろうなあ。
 オマエがあのドラ猫の”情“をどーでもいいと思うなら続けりゃいいが…」
「いい方法あるぜ。マジで効果的。お得意様に教えちゃう」

─頬を撫でる手に、トントン、と指を当てた。

「マフィア続けられなくすんだよ。物理的に。
 膝か目、耳のどれかがオススメだぞ。
 動けなくなるかやり取りめんどくさくなると、一気に立場悪くなるから」
「肉体的に無事じゃないと嫌なら“掟”破らせて海外に逃がす方だな。こっちもオススメ。楽だから」

どうよ? …なんて、本気かどうかわからない調子で”提案“してくる。
(2/2)
(-209) gt 2023/09/21(Thu) 16:41:04

【秘】 黒眼鏡 → 傷入りのネイル ダニエラ


「あ、任務追加。
 ファーストキスと同じ味だったら教えてくれ。
 レモン味ってやつ、意味わからんよな」

セクハラだ。

「なんだ、もっと欲しいのか」

なぜこの男は、牢獄にお菓子を持ち込めているのだろう。
差し入れでもダメなはずなのだが。

「ほかなんかしとくことあるか?
 あんまり長居するとよくないだろ」

まだ格子にもたれたまま、なんかあるならいってみ、なんて手振り。
(-210) gt 2023/09/21(Thu) 16:46:26
黒眼鏡は、セクシャルハラスメントをした。
(c11) gt 2023/09/21(Thu) 16:46:46

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡

「……黒眼鏡が俺たちを捨てるわけないだろ?
 それとも言い換えて欲しいのか、その
名前


黒猫を押し付けたときとは違う響きでそれは届けられた。
駆け回った分だけ情報のピースが集まってきて、気付きたくもない事実が手に入ってくる。
俺はそういう星のもとにいたのかもしれんな。

「物食ってる時に見るもんじゃねえが、どうぞ。
 ……直接本人から受け取ったんだ」

アタッシュケースを開けば、そこには帳簿が入っていた。

『記されていたのは、ここ2年間を中心とした、20年近くにも及ぶ悪行だ。
孤児院にいた子どもたちの臓器売買、ヴィンセンツィオが主導していた旨がそこに記されていた。

帳簿には子供ひとりひとりの値段、どこにどんな部品が売り捌かれたか、
その残渣はどんなふうに処理されたか、そうしたことが載っている。
中には子どもたちが元気な時の写真も、バラバラの死体になった後の写真もあった。』


(1/2)
(-211) toumi_ 2023/09/21(Thu) 16:49:34

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡

「あの旦那が実行犯じゃあない。ただ、……。
 今は牢屋に入ったがもうほとんどの罪状が報道がされた。
 これは事件の――本物の物的証拠だ。
 主導者ヴィンセンツィオ・ベルティ・デ・マリア。
 ……俺はこのブツをあんたやボスに渡す前に、ノッテに引き渡すのは出来なかった。
 何をされるかわかったもんじゃない、それに――何処に居ても箱から出された瞬間に
討たれる
危険性があるだろ。

 俺は、ある程度の
最悪の予想が出来てしまった

 だがなあ、分かっても、その未来をどうしたらいいかわからんのだ」

このまま対処もせず放っておけば、あの大罪人は
叩かれて嗤われて、そして殺されるだろう。
そうなっておかしくない罪を犯してきた。
この牢獄内でも無事かどうかわからない。
貴方に答えを出してほしいというわけではなかった。
ただ、貴方ならどんな答えを出すのかを聞きに来たのだ。

(2/2)
(-212) toumi_ 2023/09/21(Thu) 16:50:43

【秘】 コピーキャット ペネロペ → 傷入りのネイル ダニエラ


年齢のわりには大した胆力だ、と思った。
時間こそ掛かったものの、柔い笑みは常のものだろう。
動揺から立ち直って即座にそれを作るのは、容易な事ではない。

「人払い頼むわ」

バールに入れば、それだけを店員に告げ。席を通り過ぎ、
『関係者以外立入禁止』とプレートの掛かった扉を開け、
あなたを伴ってバックヤードへと入っていく。

人の気配は引波のようにさあっと引いていった。
(-213) unforg00 2023/09/21(Thu) 16:56:36

【秘】 コピーキャット ペネロペ → 傷入りのネイル ダニエラ


「さって、単刀直入に本題に入るとしようじゃねえの」

雰囲気をがらりと変えて、あなたに向き直る。
椅子に掛け、椅子を勧めこそすれ、あなたが座るかは自由だ。
口調こそ荒いものの、それは腹を割ったもの。
猫被りの言う事など、信用ならないかもしれないが。

「あんた達のやり取りを盗み聞きしてる内片方は俺だ。
 声掛けたのは単に一度くらいは
 顔合わせて話しておきたかったからな。
 俺なりの誠意ってやつ。ビビらせたんなら悪いな」

「俺とカンターミネとは同僚。
 あいつが居なくなった後の事任される程度の仲だ」

そこで言葉を一度切る。
情報と認識をを整理する必要があるだろうと。

「俺ァあんた達のやり取りをどっかに流す気も無いし、
 それ材料に脅迫だの命乞いだのをしに来たわけでもない。
 まあマジで盗み聞きしてる…させられてる?だけだ。」

「あとこいついる?」

ぐに、とテディベアの腹を押した。
それはあなたもよく知った声で、
《なあなあ、最近どう?俺は順調》と鳴いた。
既に持っているなら必要ないだろうが。
(-214) unforg00 2023/09/21(Thu) 16:58:02
ペネロペは、テディベアの腹を押した。
(a10) unforg00 2023/09/21(Thu) 16:59:23

【魂】 口に金貨を ルチアーノ

「アンティークは育てるんだ……。知らんのか。
 一年で色の深みも変われば雰囲気も……。
 敢えて大事にするために家に帰ってきて、ついでに寝てくれんか」

ソファーに連れていかれ手を離されればそのまま重力に逆らわず横に倒れた。やる気がない。

「……」

写真立てに目を細めてから、そのまま閉じた。
眠るつもりはないが、開けているよりずっと楽だから。
考え事をするにも何も見えない方が捗る。

「お前本当……なんてことを教えてくれたんだ……」

時にこの時の男は、頭にかすみがかったような嫌なものがはびこっており、それを払うためにも驚くような刺激や物理的な衝撃を求めていた。
そして先ほどの情報は相当だったものらしく、余計なものは驚くほど吹っ飛んで行ってすっきりしている。
代わりに何もかもやる気をなくしたが、これは頻繁に起こることなので後は気力が回復するのを待てばいいだけだ。

「さっきの、黒眼鏡に言いに行くのか……?」
(_6) toumi_ 2023/09/21(Thu) 17:01:21

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 黒眼鏡

「えー。」
「そんな昔のこと覚えてませえん」

爆弾発言だったかもしれない。

「特にありませえん。」
「それどころか、
用事
を思い出したのでえ。」
「お暇しましょおか、そろそろお」

かつ、と革靴の底が鳴る。

「あー。また」
「気が向いたらあ、様子見に来まあす。」

「……………………
心配、なのでえ。


蚊の鳴くほどの声で添えて。
その靴の音が、離れていく。
(-215) oO832mk 2023/09/21(Thu) 17:04:42

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 月桂樹の花 ニコロ

「俺を信用するなよそこで」

思わず苦笑いをしてしまう。
貴方が牢屋に行く原因を作った男だぞ、と言いたくても言えやしないのだが。

「……俺はお前たちのしていることを正しいだなんて言わん。
 世間は賛成の声よりも困惑や文句の方が大きい。
 だから、何かができるってんなら、
 俺はこれ以上お前たちの手を汚させる前に止めさせるね。
 おっとこれに返答はするな、急に口からこぼれたお気持ちだ。
 聞こえなかったことにしろ」


「どういう話をしたと思う?
 苦手に思われてるって思うことは苦手に思ってるってことだ」

「――あいつはちゃんと逃げずにどんな話でも聞くだろうさ。
 言いたいこと言って、正直になった方がずっといい」

あなた達がもうすでに何か話したかは知らないが、自分はそんな感想を持ったと。
グラスに入った赤を飲んで、また置いた。
(-216) toumi_ 2023/09/21(Thu) 17:19:34

【秘】 歌い、歌わせた カンターミネ → 月桂樹の花 ニコロ

「そりゃ仕込むだろ。俺をなんだと思ってたんだよ、
 クマちゃんが大好きなだけの間抜けか?」

へらへら、この後の処遇が分かっていながらそう返す。

「まあそういうことだ、が。意外だな。
 この場で殴りかかってくるか、じゃなきゃ
 恨み言でも延々言ってくるかと思ったのに。
 思ったよりさっぱりしてるじゃないか。
 大抵の人間は『なんで俺なんだ』とか言い出すと
 思ったけどまさか真逆の事を言い出すとはなあぁ」

いっそのんびりと、手錠を揺らす。

「ああ、まあ、別に逃げる気はないぞ。
 俺はやることをやったしな。キミと同じだよニコロくん。
 これから向かう場所も、多分これからされる事もな。
 だからキミを恨んだりしないし、恨まれても困る。
 この件がいつ片付くかはわからないが……
 片付いた後はメシでも食いに行こうぜ。
 あ、それともこういう事やった後はヤダって感じか?」

相も変わらず、これは殆ど『先生』のまま、犯罪者となる。
放っておけばあなたの逮捕までお喋りが続く。
無論、連行されるなら抵抗はしない。困ったもんだねえ、
なんてのんびり呟いて、牢獄へと向かうだろう。
(-217) shell_memoria 2023/09/21(Thu) 17:19:56

【秘】 歌い、歌わせた カンターミネ → 幕の中で イレネオ

/*
おはようございます(夕)。悪魔を着たプラダです。
自ら描写するのに悩んでいた所でした、是非お願い致します!

捕まった事は「あーなんか捕まったらしいなー」くらいの
興味で知っていますが、後者は捕まった奴が尋問するんだ……
やっぱこの警察ダメだな……程度に捉えています。

煽りや軽口、叩きまくりとうございます。
宜しくお願い致します〜!
(-218) shell_memoria 2023/09/21(Thu) 17:22:49

【念】 口に金貨を ルチアーノ

貴方が新しいアジトに潜ってどれぐらいの時間が経っただろうか。
いつまでも閉じこもってはいなかっただろう、
飲み物か何かの用事で外に出ればその足元に一匹の猫がまとわりついた。

その“灰色”の猫は『ぐるる』と喉を鳴らして何故か懐いて離れない。
その毛並みはきれいに整えられていたが、何処からか逃げ出してきたのか新しめの葉っぱや泥がついていた。
(!1) toumi_ 2023/09/21(Thu) 17:24:00

【秘】 渡りに船 ロメオ → 口に金貨を ルチアーノ

景気の良い鼻かみ音に、ヨシ……と頷いた。
ティッシュは有用だったようだ。

「成程な。賢い。つかそこまでしてたんすね?
 ケーキ屋ね。ケーキ屋……」

一応聞いといてもいいすか、とその場所を尋ねるだろう。
教えてくれれば、携帯端末にそれをメモする。

「……」

疑問の果てに辿り着いたトンチキな心配は置いておいて。
その内容は、あまり聞き捨てならない物で。

「マジで具合が悪い……か」
「マジで心労がすごい、の二択すね。それ」

「もしあの人が帰ってきたら休ませてあげてください。
 あの人、頑張りすぎなんすわ。……」

「まあ……スゲー嫌そうだし。この件」

片腕で自分の肩を揉みながら、
ほとんど重たいため息みたいに言って遠い目をした。

「良い上司だもんな。心配だろ」
「あの人の邪魔にならないように様子でも見に行ってみるよ。
 猫、ありがとうございました」

「あとチュールは食ってないと思います。安心していいよ」
(-219) susuya 2023/09/21(Thu) 17:26:19

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → コピーキャット ペネロペ

連れられた先、勧められた席に女は座る。
どこか弛緩した雰囲気の女だ。
あなたの変貌ぶりすら、意に介さずに。

「あー。お兄さんでしたかあ。」

これである。

ふうむと話の中を聞き。
なるほど、お兄さんルチアーノの言っていた人だったか。
そう何の心配も懸念さえも抱いていなさそうな顔。
そこだけ見ればまるで、陽の当たる喫茶店のテラス席のような。

ただ。

「……。」

テディベアが鳴くと、微かに眉間に皺を刻む。
戴きますう、と心のまま。要らないなんて、言えるわけがない。
(-220) oO832mk 2023/09/21(Thu) 17:31:46

【魂】 花浅葱 エルヴィーノ

「寝るために酒飲んでるんだから……仕方ないでしょ」
「寝れたら楽になるんだろうけど……寝てもすぐ起きてしまうんだ、夢を見るから」

最終的には諦めて本を読んで過ごしたりしているが、そこは特に語ることはない。
あなたがデスクの写真立てにある写真まで認識したならば、そこには幼い頃のあなたとの写真と、ラーラと三人で撮った写真が入っているのがわかるだろう。

「ごめん。
 でも、キミの情報との対価なんてそれくらいしかなかったし……ノッテにとっては重要な情報だろう?」

彼との間に上司と部下の絆があることは知っている。
どれほどの信頼関係を築いてたかまでは知らないが、悪い関係ではなかったことは想像に難くない。

それでも、マフィアには血の掟がある。
それを破った人間はノッテには居られないし、命を狙われる。
警察は犯罪者をみすみす逃がすようなことはしないが、彼はこれからずっと、自分が育てたファミリーに命を狙われることになるんだろう。

「そうだよ。
 イレネオとの関係、組織を裏切って、名を騙ってまであんな法律を作らせた理由。
 それはちゃんと、知っておきたいからね」

あなたとの約束のおかげで、さんざん悪態をつき続けられることになろうとは、この時の自分はあまり良く考えてはなかったが。
大丈夫、決して牢の中には入らないし距離を取って話すよと、苦笑した。
(_7) eve_1224 2023/09/21(Thu) 17:40:53

【秘】 渡りに船 ロメオ → 暗雲の陰に ニーノ

「うん」
「うん……なんだ。お前も?
 オレも居た時あったな……」

「大丈夫。いいんだ」
「いいんだよ。それでもお前、きれいだよ」

貴方を腕の中で抱いて、きつくない力で抱きしめる。
懺悔のように零れていく過去の一つ一つを、
拾い上げては許していく。

「立派に働いてんだろ。今じゃ盗みもしてない。
 してたところでまあ、許すけど」

それでもあなたは綺麗だった。そう思った。
陽光の元で溌溂とした笑顔を自分に向けて、
それがずっと眩しかった。

「……ありがと。よかった」
「お前が許してくれてよかったよ。嬉しい……」

回された腕の温もりに目を閉じた。
伝えられた言葉の意味をしっかり飲み込んで。

(-221) susuya 2023/09/21(Thu) 17:43:13

【秘】 渡りに船 ロメオ → 暗雲の陰に ニーノ

「……困った事があったら言いな。酷いことされた時も。
 助けてほしい時も。傍に居て欲しい時も」

「オレはあんたの力になるよ。フレッド」

『うまく使え』、といつもの癖で言いかけて。

「……兄ちゃんだし…………」

きちんとそう言い直した。
(-222) susuya 2023/09/21(Thu) 17:44:06

【念】 傷入りのネイル ダニエラ

ここ暫くの女といえば。
警察署とホテルの往復。
惰性のように続ける食べ歩きのルーチン。
奇数日はサンドイッチ。偶数日はベーカリー。
まるで何も変わりなかったかのように、…その頻度こそ多少落ちるが勤務後の食べ歩きも続けるほどだった。
ダニエラ・エーコという巡査はそうあるものだから。


「……。」

さて、そして、そんな帰り道だろうか。
何故か猫に懐かれた女は足を止めている。
…いつかパン屋のお兄さんが困り果てていたのを思い出す。
確かに間違えて蹴飛ばしてしまいそうだ。動けない。

ならば抱き上げればいいのだと、割と真っ当な結論に至った女はしゃがみ込む。
そこでもう一度動けなくなった。猫とはどのように抱くものだろう。

「…………。」

諦めて、ゆっくりその手を伸ばしてみる。
右手だ。腕には時計がついている。
触れるというにはおっかなびっくりなしぐさでその身体についた葉や土を払おうとする。

女はこの歳にして猫に触れたことがなかった。
(!2) oO832mk 2023/09/21(Thu) 17:50:53

【秘】 コピーキャット ペネロペ → 傷入りのネイル ダニエラ


「そ。なんか重要そうな事喋ったら教えてくれや
 たまに妙な事も喋るがまあ気にすんな」

そう言って、テディベアをあなたの方へ差し出した。
あなたが受け取れば、テディベアはあなたのように
くったりと弛緩したまま。その手の中に収まるだろう。

「要件はマジでそんだけだ。時間取らせて悪かったな。
 茶の一杯でも奢ってやりたい所だが…」

そっちも忙しい
だろ?
 情勢が落ち着いた頃にでもゆっくり奢らせてもらうわ」

そんじゃ、と伝えたい事を伝え終われば猫被りは席を立つだろう。
あなたは暫くそこに居てもいいし、その場を後にしてもいい。
とはいえ互いに忙しい身なのだろうけど。
(-223) unforg00 2023/09/21(Thu) 17:56:32

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡

「わかってる」
「キミがいい上司であり続けたことも、イレネオが無茶をしてることも」

彼の強引さは、僕自身その身に受けたことがあるからわからなくはない。
マフィアにとってはきっと、それは邪魔な存在なんだろう。

「だからちゃんと言うさ。
 僕の無茶を止めておいて自分はやるなんて暴挙は飼い主としては許せないしね」

あなたは軽く言ってはいるが、本当に、危険な話だ。

(-224) eve_1224 2023/09/21(Thu) 18:02:39

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡

「あぁ、ごめん」
「この事はもう、ルチアにだけは話してる」

悪びれない。

「彼がどうするかはわからないけどね……。
 胸の内で止めておいてくれるかどうか、祈っておくと良い」

まぁ。男としては、これを内密にする気はない。
これは所長代理を引きずり下ろすための重要な鍵でもあるのだから。
わざわざ言葉にはしないものの、これに関しては諦めてもらう他ないだろう。

「そんなこと……わかってるさ。
 別に、今まで本気でマフィアをやめろって言ったわけじゃないし……。
 ルチアが大事にしてるものを奪えば、生きる意義まで奪ってしまいそうだし……」

あなたのことを話して力を失ったルチアーノを見たから。余計にそう思う。
それは怖いし、死なれたくはない。絶対に。
僕らはお互いが、取り残されるのを恐れている。

「……って、幼馴染にそんなことするわけないだろ。
 ……はぁ、僕は別に、キミに泣き言を言うつもりでここに来たんじゃないけどね?」

でも。
僕には多分、もう少し。
強引に手を引く意思が必要なんだろう。
それは今、あなたに教えてもらった。
(-225) eve_1224 2023/09/21(Thu) 18:03:45

【魂】 口に金貨を ルチアーノ

「……酒やめろお前ー……夢見悪いならそれ専用に生活を変えろ。
 やれること全部やってからだな……。
 付きっきりになってほしいのか?」

本気で改善させるぞ、とやる気なさそうに言う。
言葉と態度が今だけはチグハグだ。

「重要どころか、これを俺はどうすりゃいいんだ。
 その上あいつに先に言うのはお前だろ?
 ……もーいい、全部吹っ切れた、しらねえ……。
 俺がエルと縁があったのが旦那の運の尽きだ……」

とんでもない上司がいたものだ、それでも嫌いになどなれないし裏切り者だとは思えないから。

「…………エルってそういうときだけ俺に似てるっつーか。
 馬鹿っぽくなるよな……。せいぜい頑張れ。
 明日俺が聞き出せなかったら情報横流ししてくれ」

そんなに真っ直ぐ直接聞くなよ、とか。
黒眼鏡相手には馬鹿正直にホウレンソウをする自分のこと棚上げで話している。
(_8) toumi_ 2023/09/21(Thu) 18:12:06

【念】 口に金貨を ルチアーノ

協力者であった男が傍にいたならば。
猫に触ったことない人間は多いだとか誰しも初めてはあるからとフォローしていたのだが。
生憎あれから連絡はないし、アジトを突き止める音沙汰もない。

その猫は誰かに飼われていたのだろう、
葉っぱを払われた猫はペットショップにいる彼らと遜色ない清潔さがあった。『ぬぁん……』
そしてやけに懐いてくる。強い衝撃を与えたり尻尾を握らなければ、あと落とさなければ抱きかかえることも容易である。
……逃げはしないだけで挙動不審がすぎれば抱えられてくれないかもしれないが。

その猫と暫し貴方が格闘していれば細い革の首輪がついているのにきづくだろうか。
タグこそついてないが、その革には文字が刻まれていて。
少し離れた通りの名前と、一軒のケーキ屋の名前が読み取れるかもしれない。
(!3) toumi_ 2023/09/21(Thu) 18:27:32

【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ

「…おや、君は俺に構って欲しかったのか。
 それはすまない、愛しの君のラブコールに気付けなかったよ」

それなら君のためにも有給を取ろうかと、
冗談めかすような笑顔は張り付いたように浮かんでいて。
リヴィオは、リヴィオ・アリオストはいつだってそうだった。
こんな状況でさえ、"いつも通り"だった。

君に問われて尚、変わらない笑みを浮かべていた。

「……ふむ、何か心配事でもあったのかい?
 無理をした覚えはないんだが、参ったね。
 君にそんな心配をかけてしまうなんて不甲斐ない」

嫌われていない。心を開かれてるとは思えない。
そのどちらをも否定せずに言葉を並べ、
おどけるように肩を竦めてみせる。

きっとこれは、きっかけなんだと感じながら、それでも。
(-226) sinorit 2023/09/21(Thu) 18:29:50
リヴィオは、リヴィオ・アリオストは幸福な人間だ。
(a11) sinorit 2023/09/21(Thu) 18:30:04

リヴィオは、だから、いつだって笑顔なんだ。
(a12) sinorit 2023/09/21(Thu) 18:30:19

【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード

──あれから、お泊り会を終えて。
久しぶりによく寝たロメオは、
無事に次の日を迎える事ができた。
残りのお菓子を食べて、貴方にお礼を言って帰ったのだろう。

それから、数日経って。
ギルドで聞く声が少なくなり、いつもの顔が見えなくなった頃。
アジトで買い出しから帰ってきた貴方の後ろ姿を見つけると、
「よ」と横から現れて声を掛けた。

「ボンボローニ。揚げたて」
「食べる?」

うまそうでいっぱい買ったから、と紙袋を揺らす。
いつものおすそ分けに来たようだ。
(-227) susuya 2023/09/21(Thu) 18:31:58

【独】 コピーキャット ペネロペ

/*
今日の死人の数見ると暗殺者か樹木子は生きてるんだなあ
まあどっか刺し違えた可能性はあるけど…
俺諜報員、なんでまだ生きてるんだろう
(-228) unforg00 2023/09/21(Thu) 18:48:23

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 渡りに船 ロメオ

ケーキ屋はメモすることが出来る。
通りに面した何の変哲もないスイーツ店だった、調べるとティラミスがちょこっとだけ有名。

『俺たちが何言っても休まない人なんで上の人がぶん殴る必要があると思います。
 勿論俺たちは殴れません、運よく引っ張れてベッドに連れてっても携帯離さないんです』

真面目なんですよね、と楽し気に言うのは愚痴として言ってるようではないらしい。

『いい上司は俺に猫のゲージは運ばせないと思いますけど心配です』
『でも猫の餌食ってないならよかった〜。
 食事抜かない人が何も食べない日が続くと何するかわからないんで!』

この部下くんは上司に似て正直者であった。

それじゃあ、ティッシュありがとうございましたと斜め45度ぐらいのお辞儀をすればラウルという部下くんは去っていった。
アレルギーは多分服を着替えてシャワーでも浴びれまマシになるだろうが、果たしてどうなったのかはわからぬままだ。
(-229) toumi_ 2023/09/21(Thu) 18:53:22

【念】 傷入りのネイル ダニエラ

葉っぱを払い、ついでにふうわりその背を撫でる。
嫌がる様子を見せない猫の様子を見て、戯れるように指先が額や喉元へと伸びていく。

少し触れてみると、あっという間だった。
元から遠目に眺める猫のことは好きだったのもあるかもしれない。
そうして首筋にその指先が伸びたとき、柔らかな毛に埋もれた首輪に気付いた。
…このケーキ屋の猫だろうか。

迷うような素振りのあと、遂に意を決した。
そうっと猫の身体の下に手を差し込むと、背を撫でたよりずっと柔らかな手触りと体温が伝わってくる。
ゆっくり抱き上げたところでどう落ち着けたらいいのか分からなくて暫くぶらん。
…下手くそな抱き方だったけど、それからどうにかこうにか形にはした。

首輪の住所に向かう。
革靴がいつもより少し控えめに、こつこつ。
(!4) oO832mk 2023/09/21(Thu) 19:00:32

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ

「心配事……なあ」

ああ、構ってほしいのかもしれんな。とこれは冗談で。
今正直、嫌な予感が更に増した。
そして小さな賭けをしていた自分からすれば、もしその宣告があれば自分は、もう。

「俺は昔から喧嘩は強くないが勘と運だけはよくてなあ。
 出歩けば落ちてくるものがあるから、
 盗っていったらそれがうまい事色んなものと繋がっていくんだ。

 だから、なんとなくなあ。
 リヴィオが本当は過激で
 ちいとやんちゃな面をもってるんじゃねえかって。
 いつもそれを我慢してるんじゃないかと思っちまった。
 気のせいなら、それでいいんだ。ただのおせっかいだからな」
(-230) toumi_ 2023/09/21(Thu) 19:02:55

【秘】 pasticciona アリーチェ → 黒眼鏡

貴方の中に迷いが見える訳ではなく、答えを既に出しているのなら、女はそれについては頷くだけ。

美化すぎるかも、と言うのだって。その通りだと思うし、そんな事ないとどちらも思う自分がいたから、それ以上の言葉を乗せるのは野暮だと思った。

「あら、それなら猶更じゃないですか。
 そんなに話していないなら、
 勝手に言葉を置いていけばいいんですよ。

 ほら、自己紹介でも、好きな歌でも、或いは物でも。
 コーヒーはお好きかしら?それならそれでも」

「ああ……でも、共犯のわたしがいる時でないと入れない
 と言うのなら、やっぱり言葉が一番じゃないかな。
 長くても、一言でも、押し付けならどうせ同じです」

「先程まで私に調子よく喋ってくれていった貴方は
 一体どこに行ってしまったのかしら?」

なんて、わざとおどける様に貴方を探す身振りをして、
また貴方に視線を戻しながら、笑う。
そんなに気を張らなくてもいいんですよ、と。
(-231) poru 2023/09/21(Thu) 19:14:24

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → コピーキャット ペネロペ

受け取ったテディベアを見つめると、人目もはばからずやおらに抱き締める。

「…はあい。」
「ありがとうございますう…」

そうして諸々については承諾した。
お茶なんて。このテディベアだけで十分だったのだけれど。

あなたがそうして立ち去ったあとも、短い時間だけ女はその場に残る。
同じ色のウィッグに少しだけ顔をうずめて、微かにその肩を震わせた。
(-232) oO832mk 2023/09/21(Thu) 19:15:50

【秘】 黒眼鏡 → 口に金貨を ルチアーノ

「よくわからんが」

首を傾げる。

「お前たちはよくよく、わけない・・・・とかがが好きだな。
 理由なく願望で話を進めろと、誰が教えた?
 信じるのは自分だけで、決めたなら責任もケツも自分だけが負う」

膝を狭苦しく折りたたみ、ホットドックの残骸を口に放り込む。
アタッシュケースをぱかりと開き、中身をぱらぱらと見分する。

(1/2)
(-233) gt 2023/09/21(Thu) 19:18:27

【秘】 オネエ ヴィットーレ → 幕の中で イレネオ

人は五感の一つが潰える度に、他の感覚が鋭くなる。
視覚が塞がれた瞬間、耳は何倍の音も拾うようになるし、
自分の血の匂いもよくわかるようになった。
勿論肌に触れる何かの感覚も、同じように。

「何してるの?やめなさいよ……!」

と、軽く抵抗するものの、少し動けば転んでしまいそうになる。
転べば支えるための手は今は使い物にならない。
故に転ばないように気を付けて……結果的に足枷は装着される。

足音が後ろに回り込む音。
笑い声。挑発。
感覚が鋭敏すぎて少し気持ち悪くすらある。

「……アタシ、裏表がない人間なのよ。
 バーで常連さんを迎えるのが唯一の楽しみなの。
 それ以外の顔なんて何もないわ。すっぴんよ。」
(-234) arenda 2023/09/21(Thu) 19:20:54

【魂】 花浅葱 エルヴィーノ

「色々やったけど酒が一番楽で……
 黒眼鏡から買ってた睡眠薬なら無理やり寝れるけど、効かなくなったらまずいから限界が来た時とか大事なときだけ使ってる」
「え。毎日隣で寝てくれるのかい?」

ちぐはぐ故に本気で言ってるわけじゃないんだろうと、笑いながら言う。
酒を使ったとしても夢は見るし、睡眠時間が足りているとは言えない。
だから、あなたと一緒に寝た時、朝までぐっすり寝ていた事が本当に奇跡のようだったのだ。
あとはもう、寝る直前まで無理をして、気絶するように寝るくらいしか方法はあるまい。
それくらいは色々試してあった。

「残念だけれど……この情報は使わないわけにいかない。
 警察だってあの法案は早くなくなって欲しいって思ってるし、あの所長代理を引きずり下ろす材料になるだろ。
 だから、アイツの証言が必要なんだ」

まぁ、情報については仕方ないから横流ししてあげるよと頷く。
男も上司とのやりとりについてはバカ正直にホウレンソウをしているから、確かに似ているのかもしれない。
置いていかれる事を恐れるところまで含めて。

「それより……夜になったら仕事があるんだろ。
 今はゆっくり寝たらどうだい?」

あなたのそばに腰を下ろして、あの日のように手を伸ばす。
柔らかな髪に触れて「ほら、こうしてるから」と、目を細めた。
(_9) eve_1224 2023/09/21(Thu) 19:23:30

【秘】 黒眼鏡 → 口に金貨を ルチアーノ

「で、どうもなにも」

困惑したような顔。

「何を悩んでるのかわからん。
 どうなるかと、どうするかのふたつしかないだろ。
 ほっとけばそうなるし、するならする方法を考える。

 何を期待して、何を悩んでるんだ?
 お前」

ばさり、と帳簿をケースの上に投げて、黒い目をじろりと向ける。

「お前以外の世界のだれも、お前ではない。
 誰に聞いても、お前のしたいことはわからんよ」
(2/2)
(-235) gt 2023/09/21(Thu) 19:25:23

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

息がか細くともやめない。
Non」ではないと知っている。

声が聞こえてもやめない。
Non」ではないと知っている。

首を振られてもやめない。
Non」ではないと知っている。


少し長い貴方の髪が肌を撫ぜるのを柔らかく感じた。
自分とはそんなところも違うのだ。茹だる頭の反面、思考の一点だけが束の間場違いを考えて、それもまた白く塗りつぶされていく。
噛みつきたい衝動に駆られた。
先程のものよりずっと強い衝動だ。確実に痛みを与える欲望だ。あんなものよりもっと、もっと、強く食い込ませて残したい。


「​────、ッ」

強く。
強く、貴方の首筋に押し付けて。
絶頂を迎えた男は緩やかに顔を上げる。それと同時か少し先に貴方が凭れかかってきて、身体を支えたんだろう。
息を吐く。吸う。激しい運動をしたわけではないのに、妙に心音が急いて鳴っていた。
汚れていない手で貴方の頭を撫でたかもしれない。先程触れた髪の、柔さを確かめるような手つき。

さて。男はまだこの夜に浸っていたいけれど、貴方はどうだろうか。
疲れ果てて、眠りたいなら……まあ、そうしてもいい。
嫌だけれど。

そう思えるくらいには、一時の理性が戻っている。
(-236) rik_kr 2023/09/21(Thu) 19:25:43

【独】 法の下に イレネオ

/*
ごめんね 暴力するね
(-237) rik_kr 2023/09/21(Thu) 19:29:06

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ

二人分の精が、腹の上をつぅ……とつたって、やがてシーツに染みを作っていく。
高鳴ったままの心臓が落ち着くまであなたに体を預けて、頭を撫でられて。
やがて「手を拭いた方がいい」と、ベッドの側にあるティッシュ箱を指した。

当然、これで終わりなんて思ってはいない。
だからこれで寝れるとも思ってはいない。
よほど安心できる相手の添い寝であれば寝れた経験はあるものの、あなたはどちらかというと、どうしても緊張してしまう。
だから多分。

「……、」
「寝かせて……くれるんでしょ」
「だったら……もっと、して?」

言い訳を正当化する。
こうでも言わなきゃ、あなたは多分まだ、我慢をする。

「僕が……、気絶してしまうまで」

キミならきっと、僕を抱き潰してしまえるだろう?
(-238) eve_1224 2023/09/21(Thu) 19:45:59

【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノ

「お前の」「その」
「知らぬ存ぜぬのうちに」
「何人が死んだんだろうな」


声を潜めて男は言う。

「疑わなかったのか?」「一度も?」
「俺でさえあいつがノッテマフィアだと知っていたよ」


言葉ひとつはなんの証拠にもならない。
悪魔の証明。騙していない、ことを証明する手立ては存在しない。ないことを示すことはあることを示すより難しい。方法が存在するとすれば、それは貴方が自身の善良さを示すことだけ。
その善良さだって、男にとっては既にない・・ものだ。

貴方は善人ではなく・・、既に仲間ではない・・
貴方に正義などなく・・、法への忠誠もない・・
だから手加減する必要もない。



男が笑った。

(-239) rik_kr 2023/09/21(Thu) 19:51:08

【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノ

だん。
音。

それは男が、
手に持っていたペンを貴方の手に突き立てた音。

手元を見ていたわけではないから、僅かに逸れたかもしれない。
命中していたなら、尖ったペン先は貴方の骨を割るだろう。
(-240) rik_kr 2023/09/21(Thu) 19:51:29

【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ

手に持つロゼッタはいまだひと齧りもせず、
ステーキの肉汁を吸い込み、生地を柔くしていく。
しかしどうにも、さっさと食べてしまおうと
そんな気にはなれなかった。

「……ははっ、なるほど。やんちゃな俺か」

そういうのも悪くはないね。
だけどそれは、全く
真逆
と言っていいだろう。

笑みを浮かべながら僅かに首を傾けて、
何かを考えるように海の向こうを眺め口を開く。

「…………残念ながら、それは気のせいだ。
 ああ、しかしおせっかいは嬉しいものだね。
 君が、俺のことを考えていてくれたってことだろう?
 有難いことだね、君のような人に思われるってのは」

君にとっては破滅願望もやんちゃだろうか?
問う声はないが、薄らと浮かぶ笑みは少しだけ
いつもと違うものにも見えてしまうのかもしれない。

君には一体、どう見えているんだろうな。
(-241) sinorit 2023/09/21(Thu) 19:55:43

【秘】 徒花 テオドロ → 幕の中で イレネオ

/*

休んじゃいましょうか……(PL連絡窓も見る)言いたいこと自体は色々ある男ですが、それはそれとして一つの志を持つ相手への尊重リスペクトをしたがるような奴でもあるので、敢えて何も言わずに耐える方向になっちゃいそうです。

声援やお声掛けいただきありがとうございました。これからも美味しい物を何だかんだ食べに行っていると思います。
また何かの機会があればちゃんとお話ししたいですね……
(-242) backador 2023/09/21(Thu) 19:56:04

【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロ

「俺はずっと正義こちらの側にいますよ。」

口調には名残がある。貴方を先輩と慕っていた名残。
けれどそこに感傷はなく、単に同じ顔を見ての反射でしかなかった。
不審な程に、男の態度は変わらない。
問いかけに対しても、貴方がここにいることに対しても。変わらないまま、やっぱり変わらない仕草で、後ろの箱から何かを取り出した。

それはテディベアと録音機器だ。

男が再生ボタンを押す。
流れる音声は例のもの。
短く三回、ループした。そしてまた、停止ボタンを押した。

金の瞳がそちらを見ている。
貴方の反応を見透かそうとしている。
(-243) rik_kr 2023/09/21(Thu) 20:04:13

【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ

「どういう関係かはわからんが、まあ、気張れよ。
 オマエはもうちょい自分勝手になったほうがいいな」 

どこからか取り出した飴玉をぽんと放り投げて、口に含む。

「なんかおまえら、お互い全然信頼してなさそうに見えるから。
 そ〜いうのよくないぞ。
 絶対変なことでこじれるから」

からころ飴玉を転がしながら、
気をつけろよ、と指でバッテンつくってみせた。

(1/2)
(-244) gt 2023/09/21(Thu) 20:05:16

【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ

「…お前さあ。そういうことするからルチアーノがマフィアから抜けらんないんじゃないの?
 せめて一緒に・・・なんかやれよ。
 マフィアとしてしかわからない領域で悩ませたら、
 よりそっちの世界にいくに決まってんじゃん。
 お前の見えないトコで取り返しのつかないことするぞ」

当然のように眉をしかめる。

「で、俺のことなんてどーでもいいお前が知ったんだから、
 公表されるに決まってんじゃん。
 ちょい早いが、こっちはハナからそうなる・・・・つもりでプラン組んでんだから、あいつを無駄に悩ませてやんなよ。
 かわいそ」

気の毒そうな顔。元凶はこいつなのだが。

「マフィアとして生きさせなくするなら、生きる意義奪うんだよ・・・・・・
 それをどうお前が支えてやるかみたいな話だろ?

 …………俺のこと話したあと、ちゃんと『けどお前にゃ俺がいる』ってその欠落を埋めたよな?
 それやったら、自分に依存させるのは義務みてえもんだぞ。
 傷だけ与えて放置してないよな?」

……酒でも入っているのかという勢いで
ずけずけと言ってくるのだが、格子の存在を忘れているのだろうか?

「いや、幼なじみがマフィアやってんだぞ。
 そんくらいしろよな、マジで。お前のやつみんな泣き言と言い訳に聞こえるっていってんだよ、なあ〜〜。ルチアーノは大丈夫と思ってたのによ〜〜」

ばんばんばん、とベッドを叩く。
…多分自分ならどうするかを言っているだけなのだろう。(2/2)
(-245) gt 2023/09/21(Thu) 20:08:22

【秘】 幕の中で イレネオ → 歌い、歌わせた カンターミネ

/*
快諾ありがとうございます! 尋問をするからには何かを聞き出そうという目的があるはずなのですが、カンターミネさん側でここを目標にしてくれたらロールしやすいかな、という場所はありますか? なければ薬物の仕入先、テディベアの仕掛け先や母数、これまでダメにした人数などを聞こうかなあと思っています。

またこちらから一つ提案がありまして、せっかくならカンターミネさんから押収した薬物をカンターミネさん自身に使いたいなあと思っているんですがどうでしょう。使いすぎて効かないとか、押収されるほど間抜けじゃないとかで難しいかもしれないので確認です。また押収が可能だった場合、その薬物を他者に使うことは可能でしょうか?
(-246) rik_kr 2023/09/21(Thu) 20:10:28

【秘】 黒眼鏡 → 傷入りのネイル ダニエラ


「…あ、これセクハラ?」

今更。
…爆弾に目を丸くしつつ、あなたを見送る。いつもどおり。

「おー、またな。……」
「心配性だねえ」

苦笑するような気配が、遠ざかってく。

………
……




チップには、『プラン』とやらが書かれている。
どうやって調べたのか留置所まわりの機密に触れうる各種情報と、
『合図があった場合、あるいは取締法が突如廃止になった場合、混乱と立場を利して脱獄を手伝うこと』
…と書いてあった。
人任せなプランだ…。
(-247) gt 2023/09/21(Thu) 20:23:26

【秘】 渡りに船 ロメオ → 口に金貨を ルチアーノ

店の情報を見れば、へえ、と片眉を上げた。
ついでに買って行こうか。

「あー……やっぱすか。
 ちゃんと寝てもらいたいもんですね……」

やっぱりか、と難しい顔をした。

「お前……言うね。身の振り間違えなきゃ出世するよ。
 個人的に応援したくなっちゃったな」
「あんたも無理しないでくださいね〜……」

手を振って見送って、ふむ。
踵を返して猫の近くに行けば、猫はなあおと鳴いた。
予め買っておいた餌があるはずだから、
とりあえず手ずからあげて。

「……飯持ってくか」

そうする事にした。
仕事云々は顔を突っ込めるかは怪しいものだが、
物資を押し付けて摂取を強要することはできるかもしれない。

居なければ仕方が無い。ティラミスを買って帰る。
居れば儲けもの。
エネルギーゼリーやら飲み物を持って、
教えてもらったケーキ屋に赴く事にする。
(-248) susuya 2023/09/21(Thu) 20:31:00

【秘】 徒花 テオドロ → pasticciona アリーチェ

「……」

「そういうもんか」

良い人という評価はさておいて、
警察になった理由を聞いては重ねてなんでもなさそうに言う。

理想を抱いていたわけではない。
漠然と自分以外ならもっとちゃんとした理由を持ってるのだとばかり思っていたが、
マフィアという単語も含め、そうでもないという事実は何故だか受け入れやすかった。

「あんたが何をしていようと勝手だと思いますが……
 そういう向上心はやはり、誉められるべきものだと思う。
 娼婦から警察になるという点では成果を残しているから」

「何故だか知らないが、俺たち幼馴染は……
 他二人を必要以上に持ち上げる傾向があるようだな」

何度目かわからない嘆息をする。あの兄貴分だってそう。
故に三人でうまくやれていたというのも納得できる。

「マフィア……な。俺も、
 警察より向いてるのではと幾度となく考えた」

「けれど結局警察の方が肌に合うような気がして終わる。
 正義感はないけど正義を振りかざせるのは最高です」
(-249) backador 2023/09/21(Thu) 20:33:50

【秘】 徒花 テオドロ → 路地の花 フィオレ


「心中お察ししますが。
 よくもまあ俺のツラを拝みに来ましたね」

両の腕を背に回して、気だるそうに見ている。
事実、己はやりたいようにやって、
その結果牢にブチ込まれただけなのだから。

だから言ったでしょう。互いに傷つくばかりだと。

「……心配しなくとも。
 取り巻くものが変わり始めているということは……
 もう一歩、先に進めるということでもあります」

「俺に会いに来ることがその足掛かりになるなら、
 まあ、咎めはしませんよ。俺だって」
(-250) backador 2023/09/21(Thu) 20:37:00

【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の花 ニコロ

「……俺だって負けないさ」

君がどうしてそこまで己を想ってくれるのか。
君がどうしてこの手を握ってくれるのか。
明確に答えを得るとすれば、
やはりきっとまだ、未来があるなら遠い先の話で。

もどかしいと感じることはないが、
分からないってのはとても不便だ。

男は、額に押し当てるように引き寄せられる様子を
止めることもなく、ただ、眺めていたことだろう。
まるで祈るかのようなその様に
どこか美しいなと感じたのは、本心で。

この夜がもう少しだけ続くといいなと
そう感じたこともまた、確かな本心だった。
(-251) sinorit 2023/09/21(Thu) 20:37:33

【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェ

なにやらの答えをきっと男は出している。
それをただ認めるように、
懺悔するようにあなたへと諳んじて。

「いやー、あんたになら話しやすいんだがなあ…」

額に手を当てて、大仰に悩む仕草。
…そこから急に、わざとらしい動きからぴたり、と押し黙って。
しばし。

「……」

墓標にむけて、

「『珈琲の恩は返すよ』」

とだけ、ぽつりとつぶやいた。
それはひどい押し付けで、この世界で男以外の誰にも理解できず、
誰にも価値のない言葉だった。

「…これでいいわ。
 付き合わせて悪いな、共犯者殿」

ふ、と緩むような微かな笑顔。
あなたに振り返り、

「調子良く喋る男が帰ってきたから、外まできちんと手を引いて歩いてくれ」

悪戯っぽく笑った。
(-252) gt 2023/09/21(Thu) 20:39:02

【影】 傷入りのネイル ダニエラ

勤務帰り、女は必ず自宅のアパルトメントに立ち寄る。
根城としているアジトはここより少し遠く、前あったアジトより更に遠くなったが、それでもここに立寄ることだけは欠かさなかった。

部屋にはかなりの数のダンボールが積まれている。
地震でも起きれば雪崩が起きそうなもの。イタリアは地震の多い土地だ。
そのダンボールの、真ん中で。

「…はあ。」

呆れだか溜め息だか、どちらとも取れない声を上げる。
……多分両方、しっかり含有していそうだ。
そうして疲れた眉間を揉みほぐし、ぱたんと端末を片付けた。

「…まあ」
「いいですけどお。」

そう呟く口許が微かに緩む。
べちゃりとデスクに頬を預けると、それも歪み冷たさだけが頬に移った。
…そうやって90度回転した視界に何かが映る。
ダンボールの山の中に少しも紛れられていない、ボストンバッグにスーツケースだ。
(&2) oO832mk 2023/09/21(Thu) 20:51:30

【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ

お泊り会が無事にうまくいって、今日はいいことがあるだろうな、だとか。
またこうやって集まれたらいいな、だとか。
そういったことを考えながら、貴方を見送ったのだろう。

買い出してきたブラックコーヒーと指定された店のサンドイッチをソルジャーに渡して、ようやく殆どの荷物を下ろしたところだった。

「ロメオさん!
 いただいていいのなら、ぜひ!」

傍から見れば貴方に会えて嬉しくて笑ったのか、それとも甘味に釣られたのか分からない光景だ。
男からすれば見知った姿がいつも通りに話しかけてくれたことがただ嬉しいのだろう。
はたして貴方から頼まれた品はあっただろうか。あればそれらも共に持っていそいそと寄っていくことだろう。
(-253) NineN 2023/09/21(Thu) 20:52:56

【秘】 歌い、歌わせた カンターミネ → 幕の中で イレネオ

/*
折角だから受けたいですもんね、逮捕後の尋問!
そうですね、そちらで挙げられた点であれば
ファミリーに関わらない限りはむしろ平然と答えるでしょう。
なので尋問としては物足りないかもしれません。
逆にファミリーに関する話は*絶対に*零さないので、
尋問(物理)等する場合はその辺りかなと。

薬物!いいですね。カンターミネは自分に薬物を使う事は
ありませんでしたから、それなりに焦ると思います。
押収自体は……そうですね、ほとんどは片付けられて
いるはずですが、私室のどこかにぽろっと落ちてた、
なんてことはあるかもしれません。

効果としては興奮剤・精力剤・自白剤・睡眠薬など、
人の認識や状態を変化させるものが多いです。
また大半は錠剤タイプで、液体型(アンプルや注射器の類)はあっても1本。

それらはカンターミネ自作の薬物ですので、数は少なく、
効果もまちまちですが、他者に使おうとする事には
とびきり強く抵抗します。誰かに使われるくらいなら
無理矢理にでも自分が全部服薬する事を選ぶでしょう。

勿論、それを無視して他者に使っても構いません。
が、メッチャクチャ恨まれます。刺客、送られます。
自宅や住む場所がバレたらある日帰ったら家の中には
薬物ガスが溢れていました、みたいな事になります。

……と言った具合でつらつら書いてみましたがどうでしょうか……
なんか良い感じに扱えそうならつまんで頂ければと……!
(-254) shell_memoria 2023/09/21(Thu) 20:55:14

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 歌い、歌わせた カンターミネ

「理不尽を押し付ける側にまわると決めた時から
覚悟は決めてるからな。」

自嘲気味に笑う。
不平不満、非難を浴びる側に立つ事の意味。
自分に降りかかる結末すらも、織り込み済みで。

「それにアンタのことを見くびってた訳でも無い。
ただで抑えられてくれるとも思ってなかった。
だから安心してるよ。俺だけで済んで。」

付き合いがあったからこその覚悟だった。
そして守るべき者を巻き込まずに済んだ安堵が
男を冷静に見せていた。

「アンタこそ、抵抗はしないんだな。」

最後っ屁こそあれど、他に抵抗らしい抵抗をしない。
貴方の方こそ不思議だ、と。
(-255) ぴんじぃ 2023/09/21(Thu) 21:04:12

【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレ

かつり。


  どん。



貴方の言葉が止まってすぐ。
続いたのは二つの音だった。一つは男が立ち止まる音。
一つは貴方の鳩尾に男の拳が叩きこまれる音だ。


その衝撃は緊張しつつも無防備な貴方の身体にどう響くだろう。

単に痛みだったかもしれない。予想して耐えたかもしれない。それとも、異から液体が不快に逆流して? 貴方の丈夫さは如何ほどだろう。
どうあれただ一撃で頽れることは許さない。貴方の腹を殴りつけると同時、男はその肩を支えていた。
(-256) rik_kr 2023/09/21(Thu) 21:06:19

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 渡りに船 ロメオ

へんな気分だ。
全てをいいんだと許されていく。
それでもきれいなのだと告げられる。
昨日までは友達だったひと。
今日からは家族のように想うひと。

大きな腕の中に抱かれていると、安心した。
まるで昔からずっとそうしてほしかったみたいに。

「……ありがとう」

貴方もスラムにいたのなら案外、なんて。
ちょっと高望みしすぎか、それにそうじゃなくても。
嬉しい、の次に、己を想って告げてくれる言の葉たちと。
貴方自身が
そう
であると認めてくれたのだから。

それだけでもう十分で……なんでだろ。
酔っているせいかな、胸が締め付けられて。
先の貴方の笑みを思えば一滴だけ、涙が落ちた。


一度詰まってしまった声を抱きしめる力を強めて誤魔化す。
見えてないから、ないしょ。

[1/2]
(-257) mspn 2023/09/21(Thu) 21:07:35

【秘】 路地の花 フィオレ → 徒花 テオドロ

「……何だか気が抜けそう」

流石に見た目は誤魔化せるように、スポーツキャップに黒のクロップドトップス。下は短めのホットパンツ姿。目元はカラーサングラスが彩っていた。
胸元で、花のネックレスが揺れる。

「面会出来るなら、様子くらいは見にくるわよ。
 無事の確認くらいはしたいもの。私だって」
「それに今は、やらなきゃいけないことが出来たから」

エネルギーは貰えるだろうと思ったのだ。現状がどうあれ。
その表情は、浮かない様子こそ変わらないものの。強い、強い決意を瞳に秘めていた。
そこに甘さは、ひとかけらすらもない。


「私は自由に動けるうちに、やれることをするつもり。
 あなたが動けない分もね」
(-258) otomizu 2023/09/21(Thu) 21:08:30

【秘】 幕の中で イレネオ → 徒花 テオドロ

/*
村中に襲い掛かる突然のリアルからの暴、本当に許せない……お気遣いありがとうございます……
声をかけておいてなんですが今回はマッチング失敗ということで解散ですね……。こちらこそ機会があればぜひお話したいです!
元警部補、さもしい飯以外も食べてくださいね。食レポ楽しみにしています。
(-259) rik_kr 2023/09/21(Thu) 21:08:47

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 渡りに船 ロメオ

「……へへ、うれしい。
 でも、逆だってそうだよ」

「オレも、ロメオにいの力になるよ。
 できること……多くないけどさ。
 それでも、オレが叶えられることならなんだって」

貴方のこと、多くを知るわけじゃない。
けれどきっと"家族"を多く知っているのは自分の方だ。
だから、と。

「ね、一緒に色々しようよ、これから」

ひとつひとつ、ぬくもりを教えられますように。
望んだものは夢などではないのだと告げられますように。

「友達じゃなくて、家族っぽいこと。
 ……いいだろ?」

ちら、と貴方を見上げ、いつもみたいに無邪気に笑う。
これから変わっていく明日に想いを抱いていた。
共に居られる日々は変わらないって、信じていたから。


[2/2]
(-260) mspn 2023/09/21(Thu) 21:09:35

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ

「なるほどな。危険視をされる訳だ。」

三度、テディベアが鳴らされる。
もう何度も聞かされた音声だ。

「そいつを作ったのはカンターミネ・ヴォーフルだぞ。
マフィアの作った音声を信じるのか?」

金の瞳に見つめられながら
それがどうしたと言いたげな様子でいる。

「ダフネのことは事実だが
警察を恨んでもいなけりゃ、マフィアと繋がってもねえよ。」
(-261) ぴんじぃ 2023/09/21(Thu) 21:11:46

【秘】 幕の中で イレネオ → 歌い、歌わせた カンターミネ

/*
了解しました! ではせっかくなのでするっと出てくる話も聞いて、そこからファミリーの話に切り込んでいこうかなと思います。よろしくお願いします!

薬物の使用も快諾ありがとうございます。うれしい〜! ずっとしたかったので!
効果と形状についても承知しました。アンプル、一本しかないんですね……悩むな……流れで考えながら一番楽しい道を走って行こうかなあと思います。楽しみですね。何か思いついたらまた打診を挟ませていただくか、地の文で匂わせを挟ませていただきますね。

こちらからの確認事項はひとまず以上です。そちらも問題なければ次レスから、取調室に来るところから始めて頂いて大丈夫です! こちらから始めるのが都合がよければ言っていただければ!
(-262) rik_kr 2023/09/21(Thu) 21:14:12

【秘】 歌い、歌わせた カンターミネ → 月桂樹の花 ニコロ

「へえ。まあ、いい覚悟だと思うよ。
 そういやどっかの誰かも似たような事言ってたな、
 男って皆そんななん?」

拷問をする側に立った者が身に受ける恨み。
それに気付かぬ『先生』でもない。

「だって俺、被害増やしたい訳じゃねーもん。
 殴られたら殴り返す、当たり前だろ?それだけ。」

そういって肩を竦めると、また手錠がじゃらりと鳴った。
呈された疑問には相変わらずへらりとした笑み。

「無駄だからな。例えば腕力で俺が勝てると思うか?
 速度?万年徹夜の俺に基礎体力なんてないね。
 殺害?馬鹿馬鹿しい、アホなのはこの法律だけで充分。
 俺は俺の為に、最も刑が軽くなる道を選んだだけだ。
 仕事は済ませた、後はお休み。だろ?
 アホ署長代理がさっさと誰かにブン殴られるのを
 牢屋の中でグーグー寝ながら待つとするさ」
(-263) shell_memoria 2023/09/21(Thu) 21:18:07
ネロは、牢を尋ねた。
(a13) reji2323 2023/09/21(Thu) 21:22:10

【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 黒眼鏡

/*
お疲れ様です。しまむらです。
生殺与奪の権をに握ってくれるんですか!? やったー!
いまいまこちらで考えていたことと照らし合わせると以下の選択肢になります。
というのも警察に悪行が知れ渡った以上、その大小にかかわらず今までに協力したギャングとしては、
ヴィンセンツィオは一秒でも早く始末隠蔽しないといけない存在であるため……
元々瀕死寸前まで破壊するつもりだったので、それを汲んでのぷらんになります。
今のところエンディングの打診というか交流自体あんまりないですね。

@留置所から出された際に小規模な犯罪グループに拉致されかけたところを拾って殺し合いをする
損耗率0〜10% 逃亡パートの後で生殺与奪が挟まります。
A貴方を尊敬するノッテの下っ端に拉致拷問されている途中で介入して持ち出して殺し合いをする
損耗率20〜40% ある程度落とし前はつけておいたほうがプレイヤーの溜飲が下がるかなと
B当初こちらが考えていたパターン 上と状況は同じ
損耗率90% 痛い目にあって欲しいならこちら 最初から生殺与奪の権を握れる

あと殴り合いしてから拷問で帳尻合わせるパターンもなくはないけどなところ。
上記の通りとっとと死んでもらわないと困ると考えるモブが沢山いるのと社会的立場を失っているので、
殺し合いの結果に関わらず後ろ楯がない状態だと島内にいられるとほぼほぼ確実に死ぬだろうなと考えています。
何か聞きたい事や希望などあればお申し付けください〜。
あと多分それなりにグロくなるのでしたような描写が苦手でしたら先に内容お伝えすることもできます。
(-264) redhaguki 2023/09/21(Thu) 21:23:04

【秘】 歌い、歌わせた カンターミネ → 幕の中で イレネオ

/*
わーい!プロの(?)尋問楽しませて頂きます〜、よろしくお願いします!

ほんとは沢山あったけど今回の件を察知していたので、
それに際して隠したor処分した感じだと思います。
錠剤3〜4錠、アンプル1本あれば多い方かな〜?
効果の程は先に挙げた物からお好きにお選びくださいませ。
ラベル等は貼ってないのでカンターミネに聞くか、
まあ投与すれば効果出るのでわかるみたいな感じで……。
なお全部カンターミネが服用した場合、
最終的にはオーバードーズで血を吹いて気絶するかと思います。
後遺症の類は……長期的な物はないと喜ばしい、くらいでしょうか。
一時的な症状ならなんでもござれと言った所です、よろしくお願いします。

あっじゃあ折角だからお呼び出しくらった感じで
そちらから開始して頂けると……!
そこまでの扱いに関してもお任せします〜
(乱暴にとか、普通にとか、逆に丁寧に等……)
(-265) shell_memoria 2023/09/21(Thu) 21:25:18

【影】 傷入りのネイル ダニエラ

……。
身体を起こす。重いんだ。これは。
結局、中身は何なんだろう。

「……。」

また眉間に皺が寄るのに気付く。
持ち帰る間の、墨を落としたような心地がにわかに思い出された。
あれから、別に状況は何ひとつとしてよくなってはいない。
寧ろ悪くなっているはずだ。
…現実だけをただ見つめれば、もうこの手の中には何も残っていやしない。
(&3) oO832mk 2023/09/21(Thu) 21:28:58

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 幕の中で イレネオ


──疑わなかったのか、と。

その言葉が耳に届いたとき、声を詰まらせた。
考えたことがないわけじゃなかった。
男はこの世の掃き溜めで生きていた。
十分に薄暗い世界を知っている。
或いは、だから、と考えたことはあっただろう。

それでも己に伝えないのならと明らかにはさせなかった。
もしそうだとしても、言いたくないのならと尋ねなかった。
じゃあ、これは、そう。

知らなかったじゃなくて──

──
知ろうとしなかった
、のではないかと。


だん。

「────い゛ッ!?」


[1/2]
(-266) mspn 2023/09/21(Thu) 21:48:17
ニーノは、ならば、その罰が下るように。
(c12) mspn 2023/09/21(Thu) 21:48:32

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 幕の中で イレネオ


痛み。

殴られたときのそれじゃなく。
蹴られたときのそれとも違う。
ペン先が皮膚を裂き、抉り。
先にある手骨を割った痛み。

「ぁ、? っ、せんぱ、……ぃ、なんで、」


いたい、いたくてたまらない。
吹き出る汗も滲む視界も、熱から来るものではない。
男は貴方を見た、怯え切った瞳にその笑みを映した。

「……ッ、ゃ、やだ、ごめ、なさ」


嗚咽を堪えて謝罪を形にしたのは条件反射のように。
それでも遠ざかろうと身を引く。
熱と痛みでろくに入らない力で、ペン先が突き立てられた手を引こうとする。

──逃げなきゃ、と、思って
 どこかに どこに?


[2/2]
(-267) mspn 2023/09/21(Thu) 21:50:15

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡

「僕が彼の教育係だったんだ、新人のときね」
「信頼っていうか……」
「…………まぁ、懐かれてるかな」

どこまでも犬を相手してるような言い方だけれども、間違ってはいまい。
いいよと言うまで待てをする。そんな忠実で元気な犬のような男だと思う。
じゃれつかれて僕が折れるところまで含めて。

「ていうか、牢屋の中になんで飴なんて持ち込んでるんだよ。自由すぎ」

ダメ出し返しだ。

(-268) eve_1224 2023/09/21(Thu) 22:04:09

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡

「取り返しつかないことされるのは困るな。
 一緒に……、か。
 二人で逃亡してどこか外国で生きる、とかかい?」

それも良いかもしれない。
別に、警察に対して崇高な志があるわけでもない。
憂いを払う必要はあるけれど、それも含めて不可能ではないはずだ。

「キミのプランは知ったことではないけど……はぁ、先が思いやられるよ。
 だって、ずっと大人しくここに居る気なんてないって言ってるように聞こえるしね。
 僕が悪いみたいに言うけど、元凶はキミだよ」

それでも、これはずっと繰り広げられていたチキンレースどっちがその腕をひっぱるのかを終わらせるきっかけになるんだろう。

「それに、別に放置だってしてないさ。
 どこでも良いから連れて行けって言われたから、僕の部屋でゆっくり寝かせたし。
 ……そこまで、直接的なことは……言ってないけど。
 けど、僕がアイツを裏切ることは絶対に、ない」

住む世界が違うなら、一方的な幸だけ与えるつもりだったけど。
僕が傷つくことで、アイツが傷つくなら、僕はそれを許してはならないから。
それなら、僕の方がその手を引っ張る負けるしか、ない。

そういう答えに、やっとたどり着いたのだ。
(-269) eve_1224 2023/09/21(Thu) 22:05:58

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 歌い、歌わせた カンターミネ

「知らねえよ。
見栄っ張りで意固地なとこはそうかもしれねえけどさ。」

男がみんなそうかと言われれば肩をすくめる。
ある程度はそうかもしれないし、そうでないかも。

「なるほどな。アンタらしいや。
俺は先生のこと、恨んだりしねえよ。
アンタは殴られたから殴り返しただけなんだから。
俺の方が恨まれると思ってたくらいだぜ。」

息を吐いて。
けれどこれで終わった訳じゃない。

「こんな法律、長くは続かないさ。
戦おうとしている奴もいる。
市民の反発なんて言わずもがなだ。」

「さっきの話。
もしお互い無事だったら、その時は付き合うよ。」

貴方だったからこそ、だろう。そう言えたのは。
そうして貴方を、警察署まで連行する事となる。
とはいっても…きっと、途中で貴方と別れて
この男もまた、同じ場所へと連行されることになるのだ。

貴方の、友人の手で――
(-270) ぴんじぃ 2023/09/21(Thu) 22:13:57

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 徒花 テオドロ

――かちゃり。

牢の鍵が開けられ、よく見知った男が中に入ってきた。
幼馴染ではない、あなたの同期だ。

「やぁ、テオドロ。
 ここの居心地はどうだい?」

皮肉は努めて明るく言うものの、その表情は重い。
僕を危険から遠ざけると言ったその矢先に、なんで先にこんなところに入れられてるのかと、憤っているのかもしれない。
(-271) eve_1224 2023/09/21(Thu) 22:14:29

【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード

「おう、もちろんいいよ。お使いのご褒美」

フィオレにもあげるんだ、と紙袋の中身を貴方に渡す。
簡単な個包装はしてもらったので安心。
貴方に頼んだコーラを受け取って交換の形とした。

「甘いもんはエネルギーになるからな。
 踏ん張りどきだろ。多分……」

「上が居なくなると俺達下っ端も忙しくなるからな。
 なんとかやろうや。愚痴なら聞くし」

受け取ったコーラのペットボトルはすぐに開栓された。
プシュ、と爽やかな音。

「出来ることが少ないってのは歯痒いけどな……」
(-272) susuya 2023/09/21(Thu) 22:17:45

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ

少し、考える。
男は、数人の知人から自分の身を大事にしろ、傷つくな。と約束をさせられている。
黒眼鏡と話した時は、その約束通り牢の外から話しかけた。
危険の心配などないテオドロのところでは、牢の中に入っていった。

――さて、あなたはどうだろうか。

犯したとされる罪を思えば大層な犯罪者で危険だけれども。
男にとってはまだ、直属の上司だ。
信じられないという思いは強く、惑わされる。

だから男は、牢屋の格子というバリケードは、あなたとの会話の間に置きたくはなかった。

「……まさかこんな所で会わなきゃいけないとは思いませんでした、警部」

――その鍵に、静かに手をかける。
(-273) eve_1224 2023/09/21(Thu) 22:22:04

【秘】 歌い、歌わせた カンターミネ → 月桂樹の花 ニコロ

「ああ、なるほど。やっぱ似たような事言ってるわ。
 傷の自慢したがり、だったかな向こうは……」

きっと、やはりどこかで似ているのだろう。
それはある種の、『筋』の通し方なのだ。たぶん。

「生憎、恨むほど――まあいいや」

長々と話す事でもあるまい。
互いに恨まず、互いに憎まず。
終わったらメシでも食いに行こう、それでいい。

「よし、んじゃさっさとこのトンチキな騒ぎが
 収まる事でも祈っておくとしようぜ。
 ……あ、お代はそっち持ちな!」

カンターミネは、最初から誰も信じていない。
それゆえに、カンターミネは誰の事も恨みはしない。
たったひとつ――
『ダニエラに手を出す』というタブーさえ、侵さない限り。

故に、手錠で繋がれたその手を、別れ際のあなたに振った。
何を奢るか考えておけよー、そんな風に投げかけて。
(-274) shell_memoria 2023/09/21(Thu) 22:25:11
カンターミネは、手を振る。手錠の鎖が音を立てた。
(c13) shell_memoria 2023/09/21(Thu) 22:26:48

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡

「……今日の旦那は違う厳しさがあるなあ」

ああ、そろそろ自分も誤魔化せなくなってきた。
中途半端な意見も選びきれない不透明な物も、今ここでは不必要なのに。

「俺のしたいことは
 今日ここにいる
あんた
が、どうしたいかを聞くことだ」

今の貴方は過去か、今か、未来か。
自分もどこを見て居るんだと問われた、あの無貌の美少女に。

「確かに、旦那からしたら選ぶ義理も事情もないのかもしれん。
 でも流石に自分のシマを荒らした犯人に一言も言及がないのは違和感がありすぎるぞ。
 ……選べるようなものじゃないって思ってるか、知っていて放置しているんじゃないか?」

もう間違えでもいいから口を止めず前に進むことしか考えられない。
真実の言葉を引き出す為に素直な言葉をぶつけていく。

消えないでくれとその背中を見ているだけだった。
本当に何もわかってなかった、分からないままだったことを知る為に言葉を紡いだ。

(1/2)
(-275) toumi_ 2023/09/21(Thu) 22:46:44

【秘】 渡りに船 ロメオ → 暗雲の陰に ニーノ

腕の中の友人は、今は弟と同じ。
ぎゅう、と回された腕の力が強くなれば薄く笑った。

もしかしたら幼い頃会っていたかもしれない。
逃げ回るように生きた幼年期のどこかであなたと会えたなら、自分はきっと今のような生き方をしていないのかもしれない。

例えば、一緒にマフィアになって。例えば、共に警察として。
結局はもしも話、なのだが。

「……オレの力に?」「頼もしいな」

後輩にも頼る事はあるのだ。きっと弟にも頼る事がある。
弟にしか頼れない事がある。

「家族っぽいこと……ってなんだ?一緒に寝るとか?
 それはちょっといいな」
「いいね。色々やろう。オレ、やりたいな……」

無邪気な笑顔と向けられた視線に、
こっちもいつも通りの笑顔を返した。
あの時の笑みは、あれきりだ。


何かが変わった。どう変わるかは、わからないけれど。
家族への憧憬、もう手に入る事のないと思っていた夢の断片。
今、確かに貴方の形をして共に居る。

「……グラスホッパー、頼むかぁ」

そろそろ少し酒も抜けたろ、なんて笑って。
これから起こる事なんて、今はまだ知らないで。
(-276) susuya 2023/09/21(Thu) 22:48:09

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡


「今のあんたの中には何も見えない」
 
「アリソン・カンパネッロの面も、
 その名前を”使ってた”奴が何も意見がない?」

「悩んでることなんてそれだけだ。
 頼りに来たのは確かだ、それでも凭れ掛かりに来たんじゃない。
 俺のやりたいことはあ! あんたと、ノッテファミリーの為になることを選ぶことなんだよ」

こんなでかい案件を、明日には牢屋にぶち込まれるかもしれない自分が一人で考えてたまるか。

これは、傲慢なんだろうか。
貴方に無理やり何かをさせようとしているのだろうか。
それをさせてくれた貴方がいるのも、止めようとしてくれた貴方がいたのも知っている。
それにしても、今聞いた台詞。
昨日の俺が幼馴染に言った言葉と全く同じで気味が悪くなったな。


「……どうでもいいならどうでもいいって言ってくれ。
 そうしたらこの話は終わりで、茶を飲んでパン食って帰るだけだ」

やけっぱちになりながら吐き出せば、自分の分のロゼッタを眺めて態とらしく苦い顔をした。
(-277) toumi_ 2023/09/21(Thu) 22:55:54

【秘】 徒花 テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ


「……」

不思議と。牢の中にいた男の表情は穏やかに見えた。
両の手は背の裏に置きつつ、
寛ぐとまではいかないもののゆったりとしていて。

「今の外よりかは悪くない気もしますね」

そんな皮肉を返す気力も残っているようだった。

「……この世の警察というものは……
 なかなか難儀ですね、本当に」
(-278) backador 2023/09/21(Thu) 23:04:03

【影】 傷入りのネイル ダニエラ

「………。」

考えないようにしていたことが、すうと脳裏を横切っていく。
バッグの隣に膝を抱えて、ミントブルーの瞳を伏せた。

日差しが傾き、窓から差し込む赤い光に照らされる。
小波の音が聞こえる気がした。
瞼が少しずつ、重くなる。
そういえばここ数日は、あんまりしっかり眠れていない。
波の音に紛れ、歌声も聞こえるような気がしてきた。
髪を撫でる手が、ひとつ、ふたつ。…みっつ。

そして。





……寝息が、微かに聞こえている。
膝を抱えていた手がゆっくり、ことり、と床に落ちた。
(&4) oO832mk 2023/09/21(Thu) 23:06:05

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 徒花 テオドロ

「……そんな事を言ってるくらい元気なら、心配して損したかな」

肩をすくめて、あなたの隣に座った。
あなたとは、向かい合うよりも隣で同じ方向をずっと見てきたから、その方が僕らの関係にはあってるだろう。

「外は混乱してるよ。
 警部とキミのことは流石に……現場に与える衝撃が、大きすぎた、から」
(-279) eve_1224 2023/09/21(Thu) 23:22:28

【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ

「頑張った甲斐がありますよ。
 今はもちろん、皆が力を合わせるべきなんですが」

それはそれとして労われることは素直に嬉しい。
渡された中身をしっかりと両手に持って、ひとまず匂いを楽しむ。

「皆の帰る場所を守るって大事な仕事です。
 いつも通りにやりましょう、焦らずに。
 俺も、頑張るんで」

いつも通りに振舞うことを自分に許す。
拭えない恐怖や不安を持ちながら、好きな人と笑い、好きな物を食べることを許す。
大切な人が今なお暗い牢獄にいても、その人の帰還を笑顔で迎えるために、自分を大切にすることを許す。


ボンボローニを一口食む。
味覚はとっても正直なもので、甘味は疲れた体に染み渡った。
(-280) NineN 2023/09/21(Thu) 23:30:15

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ

ある日の警察署。
あなたのデスクに近寄る女の姿がある。

「……リヴィオさあん。」

ゆるり。間延びした声に、周囲の空気が弛緩する。
思えば女の様子がおかしかったのは、あの日1度きり。
あとは変わらぬ気怠さとともに、毎日職務に向き合っていた。
(-281) oO832mk 2023/09/21(Thu) 23:36:34

【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 口に金貨を ルチアーノ

「――あっははははは!」

ソファに沈み込んだ体がくつくつとした笑いで揺れる。
悲痛、義憤。そうしたものを滲ませるような態度を目の前にして、男は笑った。
嬌声めいた声を上げて、見たこともないくらいに大口を開けて。
侮蔑と呼ばず何と呼ぶか、そういう態度だ。仮にもマフィアを相手取ってのものではない。
恐れを知らぬような尊大は、ソファに体を預けるように力を抜いた。

「金のためだとでも言えば、お前は安心して怒りを抱けるかもな」

本当のことを口にする気のない軽口が向けられる。まともに取り合うつもりはないらしい。
こうして目の前を訪れ洗い浚いに己の罪を明かしたというのに。
そこで、終わる。理由、言い逃れをひけらかすわけでもない。
貴方の前に怒る理由だけを放り出して、男は目を細めて貴方を見上げる。

「殴るか? 別にいい、気が済むまでやりゃあいい。
 今更誰に何をされたところで、俺は何とも思わん」

もしもその退廃を蠱惑と称するのなら、そうも見えるかもしれない。
誘うように低い声を転がし、貴方の涙や吐き気を軽々に扱って笑い飛ばす。
非道な人間であるとはっきり決めつけられたならば、
貴方の体も油を差したように動き始めるんだろうか。

「殺すか?」

抑揚のない声だった。当たり前に、ぽろ、と溢れたかのような。
そういう末路が当然と――覚悟ではなく、両手両足を投げ出したかのような諦念と共在するのだ。
貴方の目の前にあるのは、歩いて息をするだけの唯の死体、掃き溜めの痰壺だ。
からっぽの器に失うものもなければ、恐れるものもあるはずもない。
何も持っていないのだから、当たり前のことだ。
(-282) redhaguki 2023/09/21(Thu) 23:40:20

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 傷入りのネイル ダニエラ

下手人――
ニコロ・カナールは
丁度カンターミネの移送を終えたところだった。

そこは牢屋から上の階層へ上がった通路で
彼以外の所員は、通達やら何やらで居ないところで。

貴方がやってくるなんて、まだ思っても居ないように
何かを考えるように、そこにいるだろう。
(-283) ぴんじぃ 2023/09/21(Thu) 23:46:51

【秘】 徒花 テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ

「心配させないようにしてるんですよ」

そのくらい察せませんか?などという嫌味が、
態度の裏に隠されていた。手前にあるのは気遣いだというのに。

「……啖呵は切ったものの、
 その後の警部から出てくるものがアレだと思うと、
 まるで俺が道化みたいに思えてきますね……」

「怒りや恨みはないものの、
 過去が風化したわけでもなかったから。

 考えることが山積みです……言いましたっけ。
 俺とアリーチェが臓器売買の為に捕まったことがある話」
(-284) backador 2023/09/22(Fri) 0:01:58

【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 暗雲の陰に ニーノ

サルタナレーズンとピスタチオを練り込んだデニッシュを手に店を出る。
夕日を浴びて街に馴染んだ公園を見て懐かしむように目を細める様子は、
いつかの記憶を思い出しているかのようにも見えた。
ベンチに浅く腰掛けてなるべく視線のよく通うようにしながら貴方の言葉を聴く。
ひとたび問いかけに突き当たるまで、話し終えて満足するくらいまで。
そこに作意はない、おそらくは。長い睫毛が、相槌の代わりに何度も合わせられた。

「うん。……うん」

「いま、かつての実効支配があった時代とは違って、
 大きなマフィアのファミリーも富裕層めいた暮らしをするものではなくなっている。
 みかじめピッツォを払わなくとも殺されるようなことは殆どないし、
 大手を振ってメディアが彼らと取り上げられるくらいに、力は小さくなった。
 それでも彼らを恐れる人は多い。彼らを取り締まる方法は今も常に新たにされている」

大きな手の中に包まれたデニッシュは、ひとかじりもされないまま小麦の匂いを漂わせる。
朝も早く閉まるのも早いパン屋の商品は、朝日の中ほど芳しいわけではないが。
秋めいた枯れた芳香と相まってどことなく郷愁を抱かせるような、そういう匂いだ。

「けれども、彼らを取り締まるのはあくまで市民の為だ。
 弱く、力を持たない人々が自由に生きることのできる社会を作るために、
 今回の法案や、私みたいなマフィア対策部署の人間がある。それは、其れ以上ではない。
 だから、何も力を持たないひとびとを怯えさせるような方法を振りかざすのは、
 私は……間違っている、というふうに感じている。
 みながどう思うかは、それぞれに違うだろう。だからあくまで一つの、参考にしておくんだよ」」

貴方の言葉を聞き、己の考えをゆっくりと話す目は。貴方を慈しんで心配するようなものだった。
変わらない、ずうっと。小さな貴方を、保護するもののように愛している。
後ろから見守って、歩き出す勇気が足りなかったり道を迷う時に、
そっと支えるように傍にある――そういう、穏やかな顔だった。
(-285) redhaguki 2023/09/22(Fri) 0:08:24

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ

本当に貴方のせいで牢屋に行ったのだとしても。
恐らくこの男は変わりない。
だってそうなる事は貴方が居ようが居まいが
最初から覚悟していて、分かり切っていた事。

「うるせえ。他が使えないんだから仕方ないだろ。」

なんて飄々と嘯いて見せるのも今この時だけ。

「はは、悪いな。
忘れてはやるが、もう遅い。」

この手はとっくに、罪を犯している。
必要のない裁きを下して、人を牢送りにして
まだなお、続けようとしているのだから。

「アドバイス、感謝するよ。
何、その内話そうとは思ってるんだ。
アイツ、なんか抱え込んでそうだし。」

ワインを一口。
しっかりとした風味を楽しんで、喉に送る。

「でももっと守りたいもんが出来ちまって。
そっちの方も気がかりだな。」

貴方と同じようにグラスを置いて、ため息一つ。
(-286) ぴんじぃ 2023/09/22(Fri) 0:08:42

【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ

いつもなら鏡を見てばかりの男も、
今日は書類に向き合って少しだけ忙しなく見える。
勿論、君の姿が見えたなら笑顔を見せて。

「…おや、ダニエラ君じゃないか。
 丁度君に会いに行こうか悩んでいたところだった」

そう言いながら懐から取り出すのは、
近くのパン屋のフォカッチャ2つとお水。
飲み物は何が好きかを考えていたら迷い迷って。
結局、当たり障りのないものを選んでしまった。

押し付けるために差し出して、
受け取って貰えたなら満足そうに。

「……っと、すまない。
 君の用件を先に確認すべきだったね」
(-287) sinorit 2023/09/22(Fri) 0:08:52

【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 花浅葱 エルヴィーノ

貴方が此処まで来るにあたって、見知った顔とはすれ違わなかった。
留置所の一角、周りは空き部屋だらけ。人がいればすぐにわかる。
隣をすり抜けたものがあったとすれば見覚えもない一般職員で、
誰ぞに聞いても名前の上がるような――まあ、立場ある警察官でもマフィアでもないもの。
此度の法案でどこが浮足立とうと名を挙げ連ねられたりはしない無名の誰かくらい。
ぱたぱたと、知らない顔が貴方の視線から逃れるみたいに駆け足気味に留置所を上がっていく。

そんな冷たい廊下を抜けた先に、男の居所はあった。
罪状を思えばいっそ、デスクの前よりもこの場所のほうがいっそうにふさわしい。

「……まだ君は、私を警部と呼ぶんだな。
 何か用事かな、ああ。そういえばデスクの上の書類はそのままか。
 今度こそ仕事を押し付けられでもしたのかい、エル」

貴方を見れば、寝台に座り込んだ男はゆっくりと顔を向けた。
以前と変わらない穏やかな表情は、差し込む光のせいか僅かばかり翳りがあった。
或いは。光の内でしか貴方が垣間見る機会がなかっただけで、元からこうだったか?
特異な拘束もされていない男は両手両足を投げ出し、何の動きもなく貴方を待つ。
足の先には、やけにぱっと目立つ赤いルージュ・カザックが彩られていた。

わずかに。湿ったような生っぽい匂いが香った。
気づいたように男は口元を拭って、かすかな汚れが残っていたのを消した。
(-288) redhaguki 2023/09/22(Fri) 0:24:28

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 徒花 テオドロ

「前にアリーチェに少し聞いた覚えはある」

とはいえ、込み入った話に深入りするのを避けてたから、あまり詳しくは聞いてない。
エルヴィーノとは、そういう人間だった。
深入りしたら大事になるから、その人に不幸が訪れて、何処かにおいていかれるから。
だからいつも冷淡で、そっけない。
そういう態度を長年取っていたけれど、こういう逮捕が始まって本当に、肝が冷えたのだ。

「……臓器売買……え、まさかそれって」

流石に皆まで言えないが、上司の顔が脳裏に浮かんだ。
(-289) eve_1224 2023/09/22(Fri) 0:49:11

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ

見覚えもないような一般職員に、首を傾げながら男はここまで来ていた。
それはそうだろう。
なんの関わりもないのに、慌てて逃げるような、そんな様子を僕に見せてたんだから。

冷たい廊下を、ゆっくりと歩いて見たあなたの顔は落ち着いたものだっただろう。

「僕は警部以外の呼び方を知りません。
 それに……刑が決まるまでは推定無罪。呼び方を変える理由もないです……まだ」

――かちゃり。

鍵を空けて中に入った。
微かに香る何かが、あなたに近づけば鼻をくすぐって、わずかに眉をひそめる。

「……? 今、何かしてましたか?」

きょとり。首を傾げて。

「警部の仕事そのものは僕にはできませんよ。
 ……でも、書類仕事は確かに回ってきてますね」
(-290) eve_1224 2023/09/22(Fri) 1:04:20

【秘】 徒花 テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ


「確証はとれていませんが。
 俺たちを助け出したのは警察ではなくマフィアでした。
 ……つまりは、そういったものですら敵対している手合い」

「十中八九、20年も裏の市場を牛耳り続けた……
 彼の手引きだとしたら全ての筋が通ります」

同じ顔を浮かべては、
これまでの因果に対し恨み言を吐きたい気分ではあった。

「今の警察は大混乱でしょうね。
 無理矢理にでもそれを纏められる人材であろう、俺がそこにいられないことがこんなにも口惜しい」

人を抱え込めば抱え込むほどすぐに限界が来てしまうことを知っていたから、嫌味な言動で遠ざけていた不器用な自分の適材適所を漸く悟るとは思わなかった。

似た者同士の顔を見遣れば、また苦笑いが零れた。
(-291) backador 2023/09/22(Fri) 1:15:21

【秘】 徒花 テオドロ → 路地の花 フィオレ


「あんたの助けになれるんだったら、
 いつでもこの顔を見せてやりますよ」

なるべく元気そうなそれが良いだろう、と、
疲れや痛みはできる限りは隠しておくべきだ。

「俺も……考えるべきことが多いですからね。

 小さいころ。臓器売買の為に、
 幼馴染と共に攫われたことがあって」

「恨んでこそないにしろ、
 それが今の俺の人格形成に……
 多大な影響を与えたことは間違いありませんから」
(-292) backador 2023/09/22(Fri) 1:17:57

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

薄い身体だな。
やっぱりもう少し肉をつけた方がいい、と男は思う。
不健康だとか、心配だとかもあるけれど、どちらかというと好みの問題。

どうもと呟いてティッシュを拝借する。手を伸ばせば身体も少し離れることになるかもしれない。それを名残惜しそうにもせず言われるままにして手を拭った。それから、貴方の腹も拭ってやろうとした、時のこと。

その言葉に、男は顔を顰めた・・・・・
渋面に、貴方は何を思っただろうか。
どうあれやはり、実直な男のこと。貴方が口を開いたりする前に、声を発するのはこちらなのだ。

「経験。」
「ないって言いませんでしたか。」

その言葉は、もしかしたら単なる確認に聞こえたかもしれない。
或いは、貴方の体を慮る言葉にも。
けれど、目の前の貴方にはきっと、
表情も合わせれば、拗ねているように見えたんじゃないだろうか。
他者の感情に疎い男は、自身の感情にも聡くない。
指摘しようと自覚しないかもしれないが、きっと貴方にはそう映る。

こちらだって辞める気はそれほどないのだ。
片手は既に、再び貴方の手を捕まえている。
(-293) rik_kr 2023/09/22(Fri) 1:19:22

【独】 無敵の リヴィオ

/*
どの面過ぎて墓下に会いに行けなくてぇ
でも本当は話したくてぇ
どうしたらいいか分からなくてぇ…

死ぬしかない 隠し持ったチャカで

ころしてくれって毎日言ってるのに
ころしてくれって言う度に死ぬのは狼と知り合い
どうしたらいい?狼連日死ぬんじゃないの?俺は?
置いていかれると子犬のように鳴くしかないよ

入村まで既知0だったのにどうしてこうなったんだ
ゆるふわするって言ったのにゆるふわじゃない
狼窓でちょっと悪いことしてさっさと落ちるつもりだったんです

掴まれ…ッ 頼む 幼馴染幸せになってくれ
1期も相まって幼馴染には弱いんだよ
(-294) sinorit 2023/09/22(Fri) 1:33:06

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 徒花 テオドロ

「マフィアに助けられるなんて……珍しいこともあるものだね」

そういう事がないとは言わない。
実際に、自分の幼馴染もマフィアに救われてるといってもおかしくはないから。

「でも、そうか……それじゃアリーチェが危ないな。
 警部に会いに行ったりせず、大人しくしていてくれたらいいんだけど」

心配だろう、キミも。と、あなたの幼馴染の名前を出して息をつく。
まさかそんな所が似ているとは思ってはいなかったが、よくよく考えたら納得できる話ではあった。
自分の適材適所はそこではないから、うまく代わりを務められないのは、少しだけ面白くはなかった。

「確かに……キミが今現場にいてくれたらとは、ずっと思ってるよ」
(-295) eve_1224 2023/09/22(Fri) 1:35:35

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ

「ないよ」

あなたの問には、即答して頷く。
経験があるようなら、ここまで戸惑ってなんていない。
わかっているくせに。

「ないけど……浅い眠りじゃ、だめなんだ」
「悪い夢を見て直ぐに目を覚ましてしまう、から……」
「酒を飲んでも2・3時間で起きてしまうからこのザマ……」

「だったら、強制的に深い眠りに落としてくれた方がいい」

最後に甘い会話、みたいなのはできないけれど。
そもそもそんな会話が出来るかと言われれば、わからないが……会話自体は合間でも、翌日でもできるのだし。
……などと思っているわけだが。

「……
好きなように
、していいから」

あなたの体力が続くまで。
それで良いから駄目かなと、問の代わりにその手を握り返した。
(-297) eve_1224 2023/09/22(Fri) 1:43:59

【独】 花浅葱 エルヴィーノ

/*
ところであの上司まじで何やってんですかね。
牢屋で一般職員を食うな〜〜〜!
(-296) eve_1224 2023/09/22(Fri) 1:45:41

【秘】 徒花 テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ


「さて、どうでしょう。俺たちは知っているはずです。
 アリーチェはそもそも危なっかしい人間であることを。

 彼女も彼女なりに考えているから、
 成るようになればいい、とも思っています」

心配ではあるが、心配したって仕方ないことも分かっている。
意志を曲げさせてまで、それこそ鳥籠にでも閉じ込めるように、
そうまでして守るべきほど弱い存在ではないのだ。

「それでも、今託せるのは……あんたしかいない。
 この世の中は俺たちの思う以上にろくでなしが溢れていた。
 
 ま、あまり気負わずとも、
 あんたのやらかしてやりたいことの一つくらい、
 どさくさに紛れてやれたらそれでいいんじゃないですか」

投げやりな言い方ではある。
ただそれは、捻くれた形の声援でもあった。

自分よりも周りの方が優れた存在だとは今も思っている。
何であれ、満足の行く結果を掴んでもらえたらいい。
(-298) backador 2023/09/22(Fri) 1:53:55

【魂】 口に金貨を ルチアーノ

「なんであいつから……いやいいが。
 それにしても、毎日隣で寝ないとお前は寝られないのか!?
 俺の体が足りん、金を払え。無理だが少しぐらいは来てやっても良い」

「一人で早く寝られるようになってくれ」

どうして成人男性にこんなことを言わなくてはならないのだろう。
そもそも、ストレスやいくつかの要因が重なって不眠は起こっている。
何度かぐっすり眠れれば少しはマシになると思いたい。

「……うーん。だが、あれは……」

引きずり下ろす材料になるか? その思考はよくわからんな、と思いながら。
頭があまりよく使えないからか、倒れたままで貴方が傍に来る揺れで動くまで倒れ伏す。

「子供扱いをして……」

それでも甘えるようその手に頭を寄せれば目を閉じた。
よく考えれば、何やら癖のような仕草に見える。小さい頃は無かったのでより珍しいような。
大人になってから甘えたがりになったのだろうか、そんな疑問が貴方に浮かぶかも知れないが、次第に聞こえてくるのは寝息だ。
本当に心地よさように、あなたの手に撫でられて貴方が起こすまでか男はその日夜まで眠ってしまっただろう。
(_10) toumi_ 2023/09/22(Fri) 1:55:25

【秘】 路地の花 フィオレ → オネエ ヴィットーレ

「もう、タバコには気を付けてって言ったのに。
 あの家具だって探すの大変だったんでしょ?」

普段通りの言い方をするのなら、それに乗ることにする。
実際あのお店にはこだわりの家具があったはずだから、思い出がなくなってしまったみたいで寂しい。

あなたがファミリーのことも、お客さんのことも大事にしていたことをよく知っている。
だからこそ、傷が痛々しい。
自分以外の皆を守ろうとしてできた傷。
心が痛まないわけがなかった。あなたのことが大好きだから。

「なるべく、楽になれるようにしていて。
 ……何ともないなんて強がりは言わなくてもいいから。私の前でくらい、弱音を吐いてくれたっていいの」
「うん、大丈夫。
 私は捕まらないわ。ヴィーを泣かせたくないもの」

「それに、皆に比べて……それらしいことは全然、出来てないんだから」

目星だってつけられてない…と思いたいけれど。
難癖をつけて腕を掴まれることだってあるんだろうから、過信は出来ないが。
安心させたい気持ちと、申しわけない気持ちが綯い交ぜになって眉は下がった。
(-299) otomizu 2023/09/22(Fri) 1:56:28

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 月桂樹の花 ニコロ

「ニコロさあん、…どおもお」

女は――笑顔だった。
けれどいつもの眼鏡はない。
どんな時でも、女は笑うことだけは得意だった。


「お仕事お疲れ様でえす。」
「…ニコロさん、【A.C.A】だったんですねえ。」

知りませんでしたあ、といつもの間延びした声。
へらりと笑って、革靴の底を鳴らしながら近付いてくる。
(-300) oO832mk 2023/09/22(Fri) 3:00:29

【秘】 路地の花 フィオレ → 徒花 テオドロ

「嬉しいこと言ってくれるのね。
 もし怪我をして頬が腫れてたって、"男前になったわね"って笑ってあげるんだから」

どうせ傷付くことが分かっているなら、和らげる術はいくつか持っておいて損はない。
何事もなくあれ、と思うのは この状況では望み薄であるだろうし。

そこまでは、何とか笑みを浮かべることが出来た。
けれど。

「……臓器売買、誘拐?」


その言葉はどうしたって、今の彼女には過敏に反応せざるを得ないものであった。
心臓が冷えたような感覚。

聞いたばかりのニュースがフラッシュバックして、奥歯をギリと噛み締める。


「そう、だったの」
「結局無事……だったのよね?」
(-301) otomizu 2023/09/22(Fri) 3:06:31

【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡

「それはそうでしょうけど」
「夢を見てたんじゃないの、寝言いってたわよ。
 知らない人の名前みたいだったけど」

それは追い詰められたり、ストレスが溜まっているんじゃないかという懸念。
あなたのことは信頼している以上に、家族のような存在として心配している事だって多いのだ。
懐かしい気持ちと同時に、その傷に目を伏せたりして。

「そうね、身体は相変わらず逞しいし。
 タブレットに向かってる時よりずっと男らしく見えるわ。勲章って傷じゃあないでしょうけど」

冗談めかして。
大袈裟ねえなんて笑いながら話をして。

弟の話になれば、眉を下げる。
まだ、様子を見に行けてはいない。ただ。

「一応、保護目的で拘留されてるって話は聞いてるから……
 よっぽど変なことはされないでしょうけど…」
「うん、そのつもり。任せて」

「きっとこんなところじゃ、悪意がなくたって不安になっているはずだもの」
(-302) otomizu 2023/09/22(Fri) 3:12:34

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ

「ええ?あたしにい?」
「どうかしましたかあ。」

小首をこてん。
ややあって、取り出されたものにわあと表情を輝かせた。

「いーんですかあ?やったあ」

戴けるものは戴く主義だ。
それは嬉しそうにお礼を言って、へらりと笑いかけている。

「あたしい。…あー。」
「あたしの要件はあ……」
「…んー」

本当は、とある人からあなたを『調べる』よう言われここに来た。
用意してきたのは犬のヘアピン。…正確には小さなヘアクリップ。
それと、もうひとつ。
仕込み
のされた、銀のヘアピン。
いつものように、それを渡すだけでいい。いいの、だけれど。


「…せっかくですからあ」
「ここで食べても、いいですかあ。」

「リヴィオさんも食べましょお。」
「2個、ありますしい。」


そう言うと、自分のデスクから椅子をからころ引き摺って。
ちょこんと座った。返答を待つより前のことである。
(-303) oO832mk 2023/09/22(Fri) 3:23:49

【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 花浅葱 エルヴィーノ

「いいや、何も。
 憂さ晴らしに来る人間がたまに来るんだ」

睫で翳った目は、それを大したことでもないように流した。
実際、檻の中の男にとってはどうでもいいことだった。他人からどうだかは知らない。
貴方に視線を投げかける以外は、靄めいた汚れでくすんだ壁をぼんやりと見ているだけ。
もしも貴方がよくよく男の様子を見るならば其れ以外にも、
服から見えないような位置に隠された青痣なんかも見つけられるかも知れない。
それでも、隠すでもなくどうでもいいように体を投げ出していた。

「それは困ったね。仕事の少しでも持ってきてもらうべきか、なんて。
 今こんな状況で私に内部の仕事を手伝わせるわけにもいかないか」

貴方にかける言葉は以前と代わり映えもしなかった。
おそらくは、貴方があくまで上司としてのこの男に会いに来たからなのだろう。
今更なことと開き直ったりするわけでもなく、至って自然な様子だった。
申し訳無さそうに、整った眉が軽く下ある。

「君たちには迷惑をかけるね。すまないな、こんな時に」
(-304) redhaguki 2023/09/22(Fri) 3:28:06

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → マスター エリカ

ダンボールの積まれた部屋の中。夕焼け色に照らされてまどろむ。
子供の頃はよくこうして膝を抱えて眠っていた。
もしお母さんが帰ってきたら、すぐに起きてお出迎えできるように。

そんな女の傍らには、アレッサンドロ・ルカーニアからの預かり物。
ボストンバッグに、スーツケース。
…開けるな、と。
そんな指示すら只管に守り続けるような女だったから、それが開かれることはない。
だから女が、その中身を知ることはないはずだった。

…噂に聞く『情報屋』に会えるのならば、話は違うのだろうけど。



/*
お疲れ様です、おさとうかえでです!
上記の通り、黒眼鏡さんよりお預かりしているお荷物の中身を知るのに情報屋さんのお力をお借りしたくてご連絡致しました。

お手数をお掛け致しますが、何卒よろしくお願いしますm(_ _)m
(-305) oO832mk 2023/09/22(Fri) 3:42:53

【秘】 オネエ ヴィットーレ → 法の下に イレネオ

音が響き。
衝撃が響く。


「───ッ」

ぅげほっ!!と肺から無理やり空気が漏れる。
食道を焼くような感覚も感じたが、それは何とか飲み込んで。
立っているのが辛いのに、支えられて倒れ込むことも出来ない。
げほ、げほ、何度か咳き込み、どこにいるのかも分からない
貴方を、汚れた布越しに睨みつける。

「なにも……話すことなんか、ないわよ……!」

息も絶え絶え、主張は曲げない。
(-306) arenda 2023/09/22(Fri) 6:21:33

【秘】 オネエ ヴィットーレ → 路地の花 フィオレ

「次からは気をつけるわ。
思い出は……また積み重ねてくしかないわねぇ。」

取り寄せた家具も幾つかある。
貴方とカタログを見て選んだ家具だってあったかも。
全て大切な思い出のある、数年来のお店の従業員達。
それら全ての思い出を消してしまうために、火をつけた。
思惑は見事達成したが……決して嬉しい気持ちばかりではかった。


「……ありがとうね、キャシー……
ごめんなさいね、アタシ、強がるのが癖みたい」
「…………貴方も」
「みんなのためにたくさん頑張ってるじゃない。
最近だって、皆にとっての悪いやつを見つけてくれたでしょう?
……貴方も立派な家族よ。だから、気をつけて。」

ヴィットーレは貴方が貴方なりに頑張って来たことを知ってる。
文字が読めずとも、難しい話がすんなり理解できずとも。
貴方は貴方に持てるもので、ファミリーを支えてくれたことも。
出来てない、なんてことはなくて……だからこそ、心配だ。
貴方はヴィットーレにとって、孤児院に住まう弟妹達のように
大切な家族なのだから。
(-307) arenda 2023/09/22(Fri) 6:30:07

【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ

君の表情を見て、君の言葉を聞いて。
変わらず笑顔を浮かべ、その目元が少しだけ緩まった。

「…あぁ、君の分だ。受け取ってくれると嬉しいよ」

そのままフォカッチャ入りの紙袋と水の入った袋を渡し、
いつものように"君との日常"が始まるんだろうと
そう考えていた男は、少し予想外だったのか
目を瞬かせ、それでも笑顔で頷いた。

きっとその間に君はデスクから椅子を引き摺って、
それで隣に、いるんだろうけど。

「あぁ、こんな事ならさっき食べるんじゃなかったな。
 君との食事を満足に楽しめないのが残念だが、
 嬉しいものだね。こうしてご一緒出来るのは」

こんな事なら忙しくなる前に誘えば良かったね。
そう言いながら、机の上を軽く整理し、
君の方へと体を向ける。
(-308) sinorit 2023/09/22(Fri) 6:50:50

【独】 無敵の リヴィオ

/*
幼馴染幸せになってくれって言ったけど
後輩にもなって欲しいんですよね
ていうか俺以外幸せになってくれ

俺は死ぬほどどうしようもないことをした訳じゃないけど
警察にはいられないなぁという感じなので
とおいどこかへいくしかない
育ての親には貯金諸々全て渡しておこうな
引き取ってくれた恩と謝罪と
(-309) sinorit 2023/09/22(Fri) 7:06:22

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 傷入りのネイル ダニエラ

「……よう、ダニエラ。」

そちらの方をゆるりと向いた表情は
此方はどちらかと言えば、困ったような表情。
だって、分かってしまったから。

「お前が、“別の摘発チーム”だったんだな。
知りたくはなかったよ。俺をしょっ引きに来たか?」

誰かに面会に来た、とか
どうしたんだ、とか
そんな言葉もなく貴方は此方を『A.C.A』だと言った。
それが、全て。
(-310) ぴんじぃ 2023/09/22(Fri) 7:13:34

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 月桂樹の花 ニコロ

「お前のお友達がお優しいか、
 お前がお花畑だと思われてるんだよ。役者にでもなればどうだ」

悪気はないが、自分もそう思っていたから。
疑おうなんて思ってもなくて、それでもろくに調べられずに残った容疑者の名前にあったお前をその指は指した。

「守りたいもの……? 浮いた話でもできたのかニコロ。
 この際だ全部聞かさろ」
(-311) toumi_ 2023/09/22(Fri) 7:21:17

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ

「やだね。
お前の方こそ役者が似合うんじゃないか。」

花形の、なんて冗談めかしてみせる。
実際疑われないという自覚は、十二分にあった。
他の人間よりは、そう思われない振る舞いをしてきたから。

「浮いた話って程でもねえよ。
ただ、全部投げ出してどっか行こうとしてるのが
許せなくて、引き止めようとしてたら
その手を離したくなくなっただけだ。」
(-312) ぴんじぃ 2023/09/22(Fri) 7:33:09

【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ

「いいじゃねえか。
 お前たちだけの関係性、素敵だね。
 俺は全く興味がないが、お前たちには大事なモンだ」

そいつを否定する気はないよ、と大口開けてからりと笑う。

「執着と依存は管理が面倒くせえ関係性だから、俺は嫌いだが。
 放し飼いできるよう仕込んだほうがいいぞ」

飼い主的な発言をしながら、

「差し入れしてくれるやつが多くてね」

…通常ならそういうのが許可されることはないのだが。

(1/2)
(-313) gt 2023/09/22(Fri) 7:44:31

【魂】 花浅葱 エルヴィーノ

「市販の薬は効かなくてね。行き着いたのが黒眼鏡のとこだっただけ。
 腕のいい義肢装具士探したりもしてるし……あといざって時に薬物とかの元を辿れるようにコネを……」

もういい。
何にしろ、男は彼の店の常連だったようだ。
早く一人で、という言葉には苦笑を返した。
出来るものならやっている。何度かぐっすり眠れた、……なんてことは今まで一度もなかったことなので、マシになるかどうかは予想すらできない。

「違法献金。
 所長代理は黒眼鏡から金をもらって法案を成立させている。
 これが明らかになれば、少なくとも人事は見直される……と、思うよ」

何せ警察というものは、スキャンダルを重く受け止める職である。
男がマフィアから物を買っているということすらも、バレれば懲戒は免れないはずだ。
柔らかく撫でてやると、それを素直に甘受するかのように甘えた仕草を見せるあなたに、ぱちぱちと、瞬きを二度。
普段の物言いからは考えられないほど素直なあなたに、驚きは隠せなかった。
それでも本当に心地よさそうな寝顔を眺めて、一度。
くしゃり、と眉を下げて笑みを浮かべて、あなたに届かぬ呟きを落とす。

(_11) eve_1224 2023/09/22(Fri) 7:44:54

【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ

「海外に行くのは一つの手だな。
 どうにもならんことの多くは、その場所というものを手放すとどうにかなる。
 それを手放したくないやつが、あるいはそれを思いつけないやつが、
 どうにもならなくなって死んでいく。
 ”逃がし“は俺の仕事の一つだ、いろいろ紹介できるぜ」

いくつかの国の名前をあげる。近い場所から遠い場所まで。
その国の言葉らしいものもいくつか発して、にやにやと笑っている。

「いくらなんでも、牢屋をぶち破る力はないさ。
 ついでにいえば、俺個人をどうこうしても解決しないという意味では、悪いのは俺じゃない。
 マフィアで、もっといえば治安維持がなってねえから。
 つまりは警察、国、行政、市民の意識。サテ、お前はどこを叩いて治す? あるいは、そこからやつを逃がすか」

歌うように語り、提示し、示唆して啓す。
それでも、あなたの言葉にはダメ出し返し。

「言わなくていいことは、伝わらなくてもいいことだけ。
 確信以外のコミニュケーションは、全て自分勝手な我が儘だ。
 次は言えよ。言ったって信じられないのに、言わなきゃ誰が信じるよ」

あなたの出した答えを─違う。本人の出した答えを、他の誰かが知ることはない。
だからアレッサンドロがにやにやと眺めるのは
どうやら答えを出したらしい、あなた自身の顔だった。

「じゃ、ルチアーノのことは頼むわ。イレネオもな。
 大変だね、調教師ハンドラーは。
 俺は一匹で手一杯だよ」

(2/2)
(-314) gt 2023/09/22(Fri) 7:45:39

【魂】 花浅葱 エルヴィーノ


Buonanotte amore mioおやすみ、愛しい人


――その寝顔に、一度だけ。
僕は優しいキスをした。
(_12) eve_1224 2023/09/22(Fri) 7:45:47

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ

/*
おつかれさまです。
決闘者の窓はキリが良いと思うのですが、明日の生死の方はどうなっておられるでしょうか。
こちらのほうは、最終日までバリバリ生きてる予定です。
(これから襲撃予告などがなければですが)

逮捕の予告が来た、とかあればこの先は秘話に移行するのがいいかなと考えていますので、教えていただければ幸いです。
(-315) eve_1224 2023/09/22(Fri) 7:49:51

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ

椅子を引き摺りながら、頷く姿にまたへらり。
着席すると、紙袋を開いてフォカッチャを取り出す。
ひとつあなたに差し出して、手を合わせた。

「あははー。リヴィオさんてばあ」

口が上手いなあ。でも悪い気は別にしないのだ。
無理して食べなくてもいいですよおとは声掛けて、自分のフォカッチャを少し齧る。

「…やっぱり、人が減ったしわ寄せとか…ですかあ?」

その瞳はぼんやりと、あなたの仕事の跡を見つめた。
ものの1週間ほどで、瞬く間に警察署の人間が逮捕されていった。
警部補に上級警部まで逮捕されて、署内はきっとどこもてんやわんやだ。
(-316) oO832mk 2023/09/22(Fri) 7:50:06

【独】 花浅葱 エルヴィーノ

/*
痣!!!
よかった、そっちじゃない!
いやよくない、よくないよ上司!!!!
(-317) eve_1224 2023/09/22(Fri) 7:50:52

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 月桂樹の花 ニコロ

「……それを浮いた話と言うんじゃないのか?」

違うのは何となくわかった。
立場かはたまた性別か、そういったものではない絆はあまたに存在する。この男も厄介な縁はいくつも持っている。
現にこれは何だろうか、良く毒も仕込んでいると思わず飲んでいられるな。

「……だれだあ? そんな面白そうな奴は。
 本当に誰だ、こっち側の人間だったらぶっ飛ばさなきゃならんので教えてくれんか。
 なあに悪い事はしない」

千切りそうになるかもしれないがそっちと縫い合わせてやると。
もしマフィア側でそんなことを考えているのなら殺意が湧いた。
警察でそんなこと考える人はいただろうか。あまり思いつかなくて。
(-318) toumi_ 2023/09/22(Fri) 7:56:07

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ

/*
取り急ぎ連絡をお返しいたします。
予想と匂わせていた予告通り本日死にますので秘話に移行で問題ありません。

ある種無断でかなり穏やかに連れていかれるので、後ほど文句を言われると思いますが何卒よろしくお願いします。
(-319) toumi_ 2023/09/22(Fri) 7:59:16

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ

「いやだよ。絶対に言ってやんねえ。」

このご時世にマフィアの貴方に
そう簡単に守るべきものの名を与えるほど
この男はお花畑でもなくて。
僅かに見せるのは狼としての牙かもしれない。

「安心しろよ。そっち側の人間じゃない事は確かだ。
ぶっ飛ばすなんて事したら例えお前でも容赦しねえ。」

相当強い意思で守りたいと思っているようだ。
多分全部ゲロるには、酒が足りない。
(-320) ぴんじぃ 2023/09/22(Fri) 8:12:30

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 徒花 テオドロ

「まぁ、アリーチェみたいなタイプが逮捕されれば世も末だけどね。
 ……いや、今がもう世も末だと思うけど」

案外、彼女の強さを信じているんだなと。
これが幼馴染の力なのかと、そんな事を思いながら、それならいいかと頷く。

「託されてもやれる自信はないけどね……。
 僕のやりたいことはまぁ、やってみるさ。
 ひとつだけ、ネタを掴んでることもあるし本人の供述もとれたから」

うまく行けばこんな法律、さっさと無にすることもできるかもしれない。
少なくともあのいけ好かない所長代理を引きずり下ろすくらいの力はあると思っているが、さて。
(-321) eve_1224 2023/09/22(Fri) 8:14:00

【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード

「……皆が帰ってきたときにここがいつも通りでなきゃあな。
 わかるよ。皆ちゃんと帰ってくるんだから」

「オレたちはここを守る……うん」

ちびちびとコーラを飲み、
……それでも尚、何か溜飲が下がらない物言いをして。

「……」
「弟捕まってんだよネ」「やだな〜……」

ポロッと、そんな事を急に言い出した。

「ボスでもどうにもならなかったら、
 オレ刑務所に火付けに行くから」
「その時になったら、まあ後はよろしく……止めないでね」

アハハ……と乾いた笑い。口元だけが笑っていた。
冗談交じりに貴方と話す事は多々あるが、
だからこそ、この言葉は冗談じゃないと
貴方は勘づくかもしれない。
(-322) susuya 2023/09/22(Fri) 8:14:10

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 月桂樹の花 ニコロ

「Esattamente. 今、外は大騒ぎですよお」
「知ってますかあ。ニコロさん。」

常と変わらない、気怠げな弛緩した空気で。
常と変わらない、朗らかな微笑みを浮かべながら。

「…あれだけ騒がれますとお」
「立場上、逮捕しないわけにはいかないんですよねえ。」

なんて嘯く。最初からずっとその気だったくせに。

「ニコロさんには、お世話になりましたからあ」
「…胸が痛いですう。わかってもらえますか?」

そう忍ばせた。これだけは、本心だ。
信じてもらえない方が、絶対にいい。
(-323) oO832mk 2023/09/22(Fri) 8:15:04

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ

/*
連れて行かれてしまいますか。
了解です、それならこの先は秘話に移行することとしましょう。
最終日は牢屋まで会いに行きますね。
釈放の際は助け出せたらいいな……などふと思いましたが運営の描写がどうなるかまだわかりませんね。
(-324) eve_1224 2023/09/22(Fri) 8:17:05

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 傷入りのネイル ダニエラ

「逃げたりはしねえよ。
そうなること自体は分かってたからな。
ただ、腑に落ちない事がある。」

あれだけ派手に騒がれれば
しょっ引かれないなんて思う訳がない
だからその点に関してはもう、覚悟は決まっていた。
けれど。

「何の目的でお前は、そっちで動いていたんだ。
こっちとは違う目的があったんだろ?」

抵抗はしない。
大人しく牢屋にも入れられてやろう。
その代わり教えろ、と。

胸が痛いという言葉には、今は反応は見せなかった。
(-325) ぴんじぃ 2023/09/22(Fri) 8:20:03

【秘】 黒眼鏡 → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ

/*
ヤッター! にぎります!
こちらのエンディング想定は
自前で可能な限りノッテ(マフィア)に損害与えつつ、
最後は生き残ったとしても蜂の巣にされて終る予定です。

なので基本は2としつつ、
「ヴィンセンツィオさんを消したい犯罪グループとアレッサンドロ配下の“港”グループ」が争い合ってヴィンセンツィオさんを確保→そこにアレッサンドロが介入、元部下を殺傷してヴィンセンツィオさんをつれだし→タイマン
のようなかたちにしたいのですか、よろしいでしょうか…!(犯罪グループにも打撃を与えたほうがプレイヤーさん的にカタルシスがある&適度に拷問を受ける余地もありそう という想定)

拷問などの描写は全然平気ですが、タイマンするうえで戦闘力に支障ありすぎない程度だとちょっとうれしみはあります!
なんなら事前に教えていただければ、同程度の損壊をうける準備もあります!!!

こちらも展開次第でなにか変わる可能性はありますが、
もろもろは応相談でありつつイメージはそんなかんじです。
ご確認のほどよろしくおねがいします…!
(-326) gt 2023/09/22(Fri) 8:27:06

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ

「………………、失礼」

その言葉を聞くと、あなたとの距離を詰め、あなたの肌を確認するために服を引っ張った。
服の下から出てきた青痣に、深く、大きく息をついた。

「……殴られましたね。
 警察が、容疑者にこんなことをするなんて……」

あなたがやった事に対して恨みを持つ人間は多いだろう。
それは男の同期たちもそうだし、男思う事は当然ある。
何せ、初恋の女性だったあの子の事が、あるから。

「どうして。
 警部であるあなたが、臓器売買なんてことに手を出してたんですか。
 養育院は、商品を育てる土壌だったと?
 …………、ラーラは……使い物にならないから捨てられた。
 商品を台無しにされたから、憂いてたんですか?」

「教えてください、警部」

「こんな時だからこそ、僕はあなたに居てほしかったんです」

上が役に立たない人間しか居ないなんて、これからどうしたらいいかわからなくなる。
(-327) eve_1224 2023/09/22(Fri) 8:29:37

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 月桂樹の花 ニコロ

「容赦しない、ねえ。一度喧嘩するのもいいが?
 ……諸々の関係者だったりすんのか、そんなに気になるってのは」

「いや、なにここまで気にしてるのは。
 ……引っかかるんだよ。
 俺の勘が悪い予感を察知して他人事じゃねえって語りかけてる。
 当たるんだぞ? 結構。あとお前のことは応援しているんだ。
 大事な奴を真っ向から害そうとするほど畜生でもない。
 ただ最悪の事が起きたら、すげ〜落ち込むだろうからそれを防いでやりたいのさ。
 向こう側かお前に少しでも声をかけてやってな」

まあ飲めとげろらせるつもりもなく、饒舌に言葉を紡ぐ。
貴方のその手の力を弱いとは思っていない、プライドもあるだろう、だが本当に守りたい奴を一人で守ることが出来るだろうか。
(-328) toumi_ 2023/09/22(Fri) 8:44:14

【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 黒眼鏡

/*
エーッ死ぬの 嫌だ 死なないで欲しい 悲しい
相打ちで一緒に死にませんか? もしくは俺の死体ごと蜂の巣にされてくれ

承知いたしました!
本当は両目抉り出そうと思ってたんですがもうちょっとマイルドにしておこうと思います。
片肺逝くくらいだったら多少息はしていられるかな。肺だけに。
こちらもその時々のアドリブや生合成を取る為に多少ブレが生じるかと思われますが、
基本は今回の話し合いをベースにやっていく予定となります。
いつもありがとうございます。

あとパンツの情報定期便を貰っているのはPCが普通に性的な願望を持って見ているからです。
(-329) redhaguki 2023/09/22(Fri) 8:53:43

【秘】 黒眼鏡 → 口に金貨を ルチアーノ



「どうしたい、ってお前」


その口元から、火が溢れた。




(1/2)
(-330) gt 2023/09/22(Fri) 8:58:52

【秘】 黒眼鏡 → 口に金貨を ルチアーノ



俺が・・
 喧嘩以外に・・・・・
 なにを考えてると思うんだ?・・・・・・・・・・・・・




男は、十年前から何も変わってはいなかった。
ただずっと、準備をしていただけだ。

くそヴィト
のことはたしかに予定外だが、 
 許容範囲だ。
 お前はあいつがどーなってもいいんだろ?

 じゃ、任せな。
 そこは悩まなくてもいい。
 それ以外は全部、お前に任せるお前が悩めよ」

彼が一番に信じるものが、そうせよと怒鳴きずり、
煮えたぎるほどに燃えている。
そしてあなたに寄せるのは、その次に彼の信ずるもの。

『お前なら何しても構わない』、という、
無思慮で無遠慮な信頼・・だった。

(2/2)
(-331) gt 2023/09/22(Fri) 9:05:30

【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 花浅葱 エルヴィーノ

「被疑者に問うか上司に問うかどっちかにしなさい。
 私もそれではどう振る舞ったものだか、わからないよ……ああ」

翳った目が貴方の動きを追い、指の行き先をぼんやりと見ている。
混乱したような問いが向けられるのを聞きながら、ふと。
慣れたローテーションのように、ありふれたものに合点があったようにその先を思い描いた。
たぶんこうして整理のつかない頭の中の考えをぶつけてきた人間は他にもいくらかいたのだ。
当然、混乱するような事態を生んでいるのだから貴方の行動はおかしくない。
ただ、貴方よりも混乱した人間のいくらかは、それ以上先の鬱憤の晴らし方を求めたのだろう。

「はい」

次にどう来るか、予見したような物言い。
顔を見上げて顎を逸らし、軽く口を開けて舌を出す。
そこには期待も失望もなく、ただ無感情な声だけがあった。
(-332) redhaguki 2023/09/22(Fri) 9:05:41

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ

「…無関係な奴じゃねえ。
そこに突っ込んだのも自分をぶっ壊す為だ。
多分1人になったら、死んでもやり遂げる気だ。」

貴方との仲は少なくとも
マフィアだどうだで覆るほど薄っぺらくはない。
妹を預けるほどの信用もある。
ただ酷く、不安なだけだ。

「リヴィオ。リヴィオ・アリオスト。
警察官の1人だよ。知ってるか?」
(-333) ぴんじぃ 2023/09/22(Fri) 9:18:49

【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ

「覚えてねえな、まあ悪い夢だろ」

なんだそりゃ、なんて笑いとばす。
いつも通り、なんでもないように。

大きく伸びをすると同時、わざとらしく力こぶを作って見せる。

「いつだって喧嘩できるよーにしてるからな。
 カポの仕事じゃ使わんから、まあ、無駄な筋肉なんだが」

あなたは部屋にちらばる乱雑な荷物の中に、トレーニング用のあれやこれやが溢れているのを知っている。
体を維持するために、彼の少ない余暇のいくらかを費やしていることも。

「保護ね。
 あいつは巻き込まれてほしくなかったんだがな」

眉をしかめながら、そうだ、とかるく膝を叩く。

「お前が顔だしゃ元気になるさ。
 あ〜、うちにあるものなんでも使っていいからな。
 鍵開けっ放しだから」

ついに住処まで放りだし始めた。
(-334) gt 2023/09/22(Fri) 9:22:47

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 渡りに船 ロメオ

先程の笑顔はもうそこにはない。
普段よりよく見えるいつもの笑みを見上げながら。
やりたいの意志を隠さずに示してくれることに眦を下げる。

「作ったご飯一緒に食べたり、とか。
 ……一緒に寝るならロメオにいの家行きたいな、そのうち。
 だめ?オレの家、ちょっと厳しいから」

尋ねながらもゆっくりと身体を離していく。
このままではグラスホッパーが頼めないし、と。
けれど、離れ切ってしまうその前。
少しだけ貴方の頬を掠めるように撫でては、悪戯をした幼子みたいに笑った。

「眼鏡さ、ないほうがかっこいいね」

それだけ告げて、姿勢を正したことだろう。
次いでマスターにグラスホッパーを注文して、…………。

……そういえば店の中だったんだよな、とか、今更のそれだ。
今になってちょっぴり恥ずかしさが湧いた。
誤魔化すように水に口を付ける。
(-335) mspn 2023/09/22(Fri) 9:46:16

【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ

差し出されたフォカッチャ1つを受け取り、
取り出したティッシュの上に。
フォカッチャは男が好んで買うパンではあるが、
食べたあとで食欲がないのか直ぐには手をつけようとしない。

無理をしている訳ではないから、
ゆっくり食べるよと君に言葉を返して。

「…あぁ、引き継ぎする間もなく人が減った分、
 こうして残る人員に回ってくるものだね」

端に寄せた書類に手を置き、
髪を整える暇もないんだと冗談まじりに笑った。
少し乱れた髪も今はそのままだ。

「それに、戻ってきた時に残っているものが多いと困るだろう。
 少しでも減らしておけばきっと楽になるから」

そのためにもいつも通りに、
いつも以上に頑張る必要性があった。
(-336) sinorit 2023/09/22(Fri) 10:12:26

【秘】 情報屋 エリカ → 傷入りのネイル ダニエラ

──そう、そのはずだった。
約束を違える理由の方が、あなたには存在しない。

その夢は、あなたが眠りに落ちたその状況を 
ほとんどそのまま写したような場所だった。
それでもはっきり、これは夢だと思えた。

山積みのダンボール、夕日の光が射す部屋。
傍らには預かり物の鞄たち……。



──そして異物の知らない誰か。

あなたと同じく床に腰を下ろしているが、
どうやら上背があるらしいことは窺えた。
(-337) 66111 2023/09/22(Fri) 10:43:20

【秘】 情報屋 エリカ → 傷入りのネイル ダニエラ

まどろみにまだとらわれたままのあなたをさておいて、
誰かはボストンバッグに手を入れる。
中身も見ずに何かを引き抜けば、それを開いてあなたに見せた。

 

『よいこのダニエラはさわってはいけません』
 

子どもでも読めるような字が書かれた紙。
あなたが見ることが想定されている内容。
もう子どもじゃないあなた宛。

あなたは中身に触れていない。
目の前の誰かが、勝手に触っただけである。

「開けようか。それとも、開けずに内容物の仔細を言おうか」

低い、落ち着いた声が投げかけられた。
あなたの意思一つで構わない。
そんなことでも言っていそうな、寄り添う空気感がそこにある。

/*
ポップコーン殺人事件様からOK出ました。
ダニエラのリアクション後に開示したいと思います。
(-338) 66111 2023/09/22(Fri) 10:44:09

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 月桂樹の花 ニコロ

「――……はあ。俺は疑ってないからな」

これは誰かに対する言い訳だ。
本当に自分は、リヴィオという男を疑わなかった。
信じていたわけじゃない、疑うということをしなかっただけ。

「俺の大事な、」

なんて言えばいいんだあいつのことを。
ただ今何を聞いても裏切られたとは思わないだろう。
本当に、何もか騙されたとしても許せるぐらいに。

「お気に入りだよ」

向こうがそう思っていない可能性も考えた、それはないのだろうと、お互いにきっと。そう思えるほどの信頼がある。
本当に何も知らなければ一生気楽でいられた仲であったのだ。
(-339) toumi_ 2023/09/22(Fri) 10:46:48

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ

「お気に入り、か。」

ただ貴方の言葉を繰り返す。
僅かに鼻で笑う気配もあったかもしれない。

「あいつが自分を地の底まで落としたがってたのは
お前、知ってたのか?」

別に貴方とあちらがどういう関係であろうが
それは己の介入するところではない。

だけれど、お気に入りというのに
その言い草。何かが此方も、引っ掛かった。

貴方が彼の何を知っているというのだろうか、と。
(-340) ぴんじぃ 2023/09/22(Fri) 10:53:48

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 月桂樹の花 ニコロ

「さあ? だがなあ。
 ……似た者同士ってことは知ってたよ」

何がとは言ってやらない。
本当は正反対で、かつ同じところがあっただけ。
波長が合ったともいえるのだろうが。

「多分聞いてもあいつは何も吐かんだろうな。
 なんだ、でもお前みたいな奴話す機会があったならよかった」

「まあ、……じゃあ。
 この町から出られないぐらいにはしておくかあ……?
 姿くらまされたら嫌だろ」
(-341) toumi_ 2023/09/22(Fri) 11:00:05

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ

「…お前も大概碌でもない事考えてたか?」

リヴィオという人間を知っていれば
貴方が似た者同士というならば。
けれど、多くは言うまい。

「なんつうか。吐かせたし、手ぇ握らせた。
今この間だけは、何処にも行かせねえし
辿る末路は一緒だからな。運命共同体って奴で。」

貴方が思うよりも、関係性は複雑で。
いわば期間限定で、縛り合ったというところ。

「そうだな…ほとぼりが冷めるような事があれば、その時は。
あいつが遠くまで逃げないようにして貰えると助かるよ。」

「何が何でも離してやらねえって言ったんでな。」


先程までの雰囲気が嘘のように和らいで
にんまりと笑う。
(-342) ぴんじぃ 2023/09/22(Fri) 11:05:23

【墓】 マスター エリカ

平時ならちょっぴり遅く開くはずだった本日。朝市が中止になった日の#バー:アマラント
は通常通りの時間に開いた。

客の入りはここ数日で随分と減ってしまったものだけど、
それでも今日も、いつも通りに。

──もしかのもしか、何かがなければ客が一人も来ない明日だって。
(+3) 66111 2023/09/22(Fri) 11:20:21

【秘】 マスター エリカ → コピーキャット ペネロペ

だからあなたに、
客足を理由に、明日は来なくていいと言えたのだけれども。

そうしたことは町が騒めき出したあの日に話していたから。
話し出したら感情を隠せないような気がしたから。


だからやっぱり、いつも通りに。
(-343) 66111 2023/09/22(Fri) 11:21:27
エリカは、片手でリンゴジュースを作った。17くらいコップに入った。
(c14) 66111 2023/09/22(Fri) 11:21:49

エリカは、…力を一気に込め過ぎて飛び散った果肉を回収し、今度はゆっくり絞った。
(c15) 66111 2023/09/22(Fri) 11:24:15

【人】 口に金貨を ルチアーノ

昼間の人通りが多い目立つ煉瓦道。
その一角に赤のオーニングテントが目立つケーキ屋がある。
一番人気はティラミス、他にもタルトにパイにシュークリーム甘い香りが漂う人気店だ。

「Buongiorno、今日は予約を頼めるかあ」

メモに注文するケーキに連絡先に名前を記せば金と一緒に店員に渡す。
笑顔で受け取った女性店員は、サービスですと包みに入ったクッキーを男に差し出した。

「おっと、……どうもありがとう。
 丁度お腹が空いていたんで助かった」

言葉にして気づく、……昨日の夜吐いてから何も食べていない。
流石に食事をとるべきかとあたりを見渡して近くの裏路地へと向かって歩いてく。
ズキリと痛んだ頭がまた何か嫌な夢を見せてきたが、いつかの美少女のデスメタルを思い出してその幻影は振り払った。
(2) toumi_ 2023/09/22(Fri) 11:24:15

【念】 口に金貨を ルチアーノ

昼間の人通りが多い目立つ煉瓦道。
その一角に赤のオーニングテントが目立つケーキ屋がある。
おススメが乗っている看板にはティラミスの絵、
他にも棚にはタルトにパイにシュークリームが並ぶ甘い香りが漂う人気店だ。

カウンターの中の女性店員がやってきたあなたと目があった。
灰色の猫が目に入ったのか、驚いた顔をしてエプロンをつけたまま路地の方へと駆けてくる。

『あ、あの! 
もしかして……爪が綺麗なお姉さんですか?


その猫、うちの猫なんです!と明るい声を出して両手を広げる彼女は、
わざとらしい仕草で嬉しそうに貴方から猫を受け取ろうとするだろう。
(!5) toumi_ 2023/09/22(Fri) 11:25:25
エリカは、リンゴジュースを客に出した後、カウンターを掃除することになったのだった。#バー:アマラント
(c16) 66111 2023/09/22(Fri) 11:26:15

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 渡りに船 ロメオ

昼間の人通りが多い目立つ煉瓦道。
その一角に赤のオーニングテントが目立つケーキ屋がある。
おススメが乗っている看板にはティラミスの絵、
他にも棚にはタルトにパイにシュークリームが並ぶ甘い香りが漂う人気店だ。

『いらっしゃいませー、あら……?』

カウンターの中の女性店員がやってきたあなたと目があった。
数秒瞬いたあと、一度すぐ横の路地をじっと見てからまた目をしっかりと合わせた。

『ケーキはいかがですか?』

そうして貴方がケーキでも買えば渡されたのはおまけのクッキーの包みに紙切れ。
紙切れに書かれていたのは、直ぐ横にある裏路地を真っすぐ歩いた先にある最近閉店したバーだった。
(-344) toumi_ 2023/09/22(Fri) 11:30:04

【秘】 徒花 テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ

「あんたのやれる自信はどうでもいいです。
 別に上手くいかなくたっていいですから」

「やること自体が大事なんだよ、エルヴィーノ」

それが己の志に基づくものなら何だって。
なんなら何もしてないのに牢に入れられる世なのだから。ましてや幼馴染や同僚だからとか、そんな肩書は大して重要な話じゃない。

俺にとって、世話を焼くほど価値があると認めた相手がこの状況で行動を起こせないほど弱いわけもないくらいに考えているのみ。だから其方のやれることに対しては満足そうに頷きを一つ挟んで。

「何にせよ、俺が外に出られるか、
 逆にあんたがここにぶち込まれるかしたら、
 やってくれたな≠ニ大きな声でやります。

 酒でも呑めたら尚いい。
 ……俺は下戸な方なんだけどな」

牢の外にいた時よりもずっと、
素に近い態度で言葉を続ける男は、
縁起でもなく前向きなことを思い浮かべるのだ。
(-345) backador 2023/09/22(Fri) 12:11:15

【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ

甘味を頬張りながら貴方の話を聞く。
いつもの貴方にしては様子が変だ。歯切れが悪いし、違和感がある。

「…‥弟さんが?」

初めて聞いた話だ。
弟がいることも、それがあのクソみたいな法律で捕まっていることも。
違和感がそこにつながれば返す言葉はひとつ。

「後はよろしくってなんですか。
 ボスでもどうにもならなかったら、一緒に行きましょうよ」

皆の帰る場所は大切だけれど、それは誰かが帰ってくるために守っておく場所だ。
男にとって帰ってきてほしい人が戻らないことが決まってしまえば、火を付けることに反対するような人間ではない。

「俺、無免許ですけど……車出しますから。
 皆でそのまま車に乗って、逃げちゃいましょう」

あいつらの追ってこないところ、どこまでも。
(-346) NineN 2023/09/22(Fri) 12:11:56

【独】 マスター エリカ

/*>>0:144 #m_ルチアーノ
味を褒めるなばかやろう!!! 言うて飲食店に来てわざわざ不味いって言っていくのもないね、そうだね。いやっ、ちがうんです(ちがうんです
え〜〜〜〜食感はともかく味の詳細をほめっ……ウウウウ触れてくれてありがとう。これペネロペくんちゃんどんな気持ちで聞いてんろうな。
(-347) 66111 2023/09/22(Fri) 12:15:59

【独】 マスター エリカ

/*#m_エリカ
マスター、何度か来たことある人が個別に調理できるものを頼んだら、お客の好みによって分量変えてそうだな…失敗しない方が大事だから、冒険まではしないけども。可能な限りの何かをしたい人〜〜〜〜!!!
(-348) 66111 2023/09/22(Fri) 12:16:25

【秘】 路地の花 フィオレ → 渡りに船 ロメオ

「本当に……本当に、ひどい……」
「近くで、笑ってるのも……将来の夢を語る姿も、見ていたはずなのに……っ」

あの男にとっては、それすら取るに足らないことだったのか。
何の意味もないただの音に過ぎなかったのだろうか。

自分がスラムにいた時から、臓器売買は行われていたらしい。
幼い頃の私や弟が無事だったのも、きっと運が良かっただけで。
被害がなかったから良かったなんて口が裂けても言えなくて。

頭をあなたの肩にくっつける。肩口をじわじわと濡らしてしまって。

「許せない……」
「許せないの……」


ファミリーの前でさえ、どんな仕事の後であっても。喜怒哀楽の喜楽ばかりを見せていた女の。
絞り出すような、怒りと悲しみの滲んだ声だった。
(-349) otomizu 2023/09/22(Fri) 12:16:39

【独】 マスター エリカ

/*>>0:146 #m_ダヴィード
( ´◡`)

いやすごいな(すごいな このようにやないんよ、かわいいね。上司さんどういう顔して聞いてんのか気になる〜〜〜〜〜!! 引いててもよく褒めてくれててもいいな。このどうにもネジが飛んでいておかしくても俺にはダヴィードくんはポメに見えてるので……かわいいねぇ。
(-350) 66111 2023/09/22(Fri) 12:23:05

【独】 マスター エリカ

/*

(-351) 66111 2023/09/22(Fri) 12:23:29

【独】 マスター エリカ

/*
いかないですもーる/*くん。俺は修正するをしようとしただけなんだ。
(-352) 66111 2023/09/22(Fri) 12:24:51

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

>>2 ルチアーノ

「Ciao ルチア。
 今日は元気そうで何よりだ」

あなたがケーキ屋から出てきて路地裏に向かう所。
あなたが気になって探していたのか、それとも偶然か。
とりあえず姿を見かけて、店内から出てくるのを待って追いかけた。
あなたの行動範囲はそれなりに把握している人間の動きであることは間違いない。

本当に元気そうかと言われると微妙なところだが、少なくとも昨日会った時に比べたら随分とマシだろう。
(3) eve_1224 2023/09/22(Fri) 12:27:12

【独】 マスター エリカ

/*>>0:147 #m_アリーチェ
>「だ、騙されて…………」 ないわ?と言いたげに両の手を顔の前で合わせて。
ここかわいい(かわいい わかっていても理想通りにはいかないねぇ、どんくさい人に世界やさしくない…こうして世界にいる人にやさしくしてもらっててアリーチェ〜〜〜〜〜〜〜
(-353) 66111 2023/09/22(Fri) 12:28:35

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 月桂樹の花 ニコロ

「ええ?それ、聞いちゃいますう?」

からからと、それでも控えめな笑い声。
まるで歌でも歌うように、明るい声音が嘯いた。

「あたしの目的はあ」
あなたたち
にいなくなってもらうこと、ですよお。」

これは、本当。


「だってえ。そうでもしないとお」
「いつかあたしが、逮捕されちゃうかもしれないじゃないですかあ。」

これも、本当。


「ニコロさんが逮捕した、カンターミネ・ヴォーフル。」
「あたしの、幼馴染なんですよお。」

これも、本当。


「――たったそれだけの理由でえ」
「無実のあたしが逮捕されるなんて、おかしいじゃないですかあ。」

これが、嘘。


虚実を織り交ぜ、女はいう。
曰く、正当防衛である、と。
そんな身勝手な女である、と。
…そのために、あなたたち摘発チームを解体するのが目的だった、と。
(-354) oO832mk 2023/09/22(Fri) 12:47:13

【秘】 徒花 テオドロ → 路地の花 フィオレ

「ご想像にお任せします。
 とはいえ幸い腹は掻っ捌れる前に助かりました」

それが無事だと言うのなら間違いなく、
自分が幸運だったのもやはり違いない。

「……分かってると思いますが。
 俺の人格なんかはどうでもよくて、
 ここまでの規模、期間の悪質な事件が警察内で起きていたとなれば、一層混乱は広がるばかりでしょう」

「やることが上手くいかなくても、気負わないでとまでは言いません。ただ、……そうですね」

月並みな言葉の一つや二つ、
言おうと思えば幾らでも言えるのだが。
あんたに対してはこれが相応しいだろうと。

「決して枯れないように。
 あんたはきっとまだまだ花盛りですからね」

自分と違って、幾多のものを背負うのだろう。
こちらもまた支えくらいにはなりたいと思うのだ。
(-355) backador 2023/09/22(Fri) 12:55:39

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡

「もう立派に放し飼いが出来ると思ってたんだけどね。
 まだまだだったから、これからリードを握り直していく。つもりだけど……」

堂々とした差し入れ発言に、はぁ、と大きくため息。

「全く……【A.C.A】だからって大目に見られすぎなんじゃないかい」

大方、警察内部にそうやって手を貸す人間が居るんだろうけど。
そのうち逃亡の手引すらやられてしまいそうだと肩をすくめた。

(-356) eve_1224 2023/09/22(Fri) 13:04:54

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡

「どうせ行くなら、落ち着いて暮らせる治安の良い場所がいいね」

夢のない言い方だ。
とはいえ、命を狙われる危険などをできるだけ排除するなら必要なことだ。
北欧とかいいかもしれないな、なんて少し思ったりした。

けれども今はまだ、やるべきことがある。

「叩いてゴミを出したいのは警察だけどね……。
 普通に吠えたところで何も代わりやしないし、僕が逮捕されてしまう。
 そうならないためには、市民を騒がせる必要があるね」

バカ正直に言うことではないが。
マスコミでも使って広く知らせてから吠える必要があるだろう。
情報を掴んでからは、情報管理部門の署員も使って証拠を揃えている。
あなたのことはともかく、所長代理を引きずり下ろす事くらいは可能だと信じている。

「キミは牢暮らしじゃその一匹も調教できないだろうに。
 …………。まぁ、できる限りのことはする」

「話してくれて助かったよ」
(-357) eve_1224 2023/09/22(Fri) 13:05:26

【人】 口に金貨を ルチアーノ

>>3 エルヴィーノ

「げっ、Ciao……エル。
 そうだな、散歩できるぐらいには調子はいい」

話しかけられると思っていなかったのか路地を歩いていた男は、
明らかに困ったような反応をして古くからの知人に返事をした。

「……い、今は見逃してくれるかあ?
 散財はしてないし、猫も漁ってない。
 後で連絡するから。ほれ、サービスで貰ったクッキーでも分けてやろう」

子供に餌を与えるような言い方で貴方にそれを差し出した。
(4) toumi_ 2023/09/22(Fri) 13:06:37

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ

「それは警部の自業自得です。
 僕は殴ったりはしませんが……説明くらいしてくれたっていいでしょう」

説明もなく、ただ、認められた。
この態度では、確かに殴りたくなるというものだろう。
憤りは熱くはしたけれど、こちらも元々が人より冷淡であったから、それを顔に出したりはしない。
仮にあなたがラーラに薬を渡した人間だったなら、その時はあなたを殺そうとしたかもしれないが、そうではないのだ。

「本当に……酷いことをする。
 どうして、そんな事が……できるんですか。
 人を、何だと思っているんです?」

ここに来ても警部呼びのまま、敬語のまま。
静かにあなたに問うた。
(-358) eve_1224 2023/09/22(Fri) 13:17:06

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ

「なるほどお…。」

フォカッチャを口元に寄せたまま、静かに感心の声。
…みんなが戻ってくる日は、来るだろうか。

そのとき、自分の居場所はもうないだろうけど。



「…【A.C.A】って、警察の人…ですよねえ。」
「どうしてこんなに、警察のことも摘発していくんでしょお」

きっとその殆どが冤罪だろうに。
そう、ぽつりと言ちる。
まるで、自分のことじゃないみたいに。
(-359) oO832mk 2023/09/22(Fri) 13:21:26

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

>>4 ルチアーノ

「げっ、とは失礼だね。
 調子がよくなったなら何よりだけど」

あなたの困った様子を見て、少しだけ眉を下げて。
迷惑だったならごめん、と小さく謝る。

「別にキミを捕まえに来たわけじゃないよ。
 ……ただ、あの人と話はできたのかなって、聞こうと思っただけだ」

クッキーについてはやんわりと断った。
それをもらうために声をかけたわけじゃないからだ。
(5) eve_1224 2023/09/22(Fri) 13:28:02

【独】 花浅葱 エルヴィーノ

/*
やっぱりやってたんじゃねーーーーーか!!!!!!
(-360) eve_1224 2023/09/22(Fri) 13:33:30

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 徒花 テオドロ

「はぁ。
 皆僕に何の期待をしてるんだか」

他にも自分にはっぱをかけた男がいる。
口から出る言葉は、まだ否定的な言葉だ。
それでも、それは本気で言って逃げている声色ではないことは、あなたにならきっと分かるはず。

「キミ、下戸だったんだ」

署内の飲み会にすらあまり出ないものだから、今まで知らなかった。
私生活を互いにあまり晒してこなかったことが、こんなところでわかってしまう。
それくらい、互いにあまり親しくなりすぎないようにしていたという事なんだろう。

それではだめだとするならば、僕はキミに、何を話すべきなんだろう。
あぁ。ひとつだけ、ある。

「……テオドロ、僕はね……実は不眠症なんだ」
(-361) eve_1224 2023/09/22(Fri) 13:46:02

【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロ

ノッテマフィアだからな。」
「身内を売るくらいわけもない。そういう生き物でしょう。」

貴方はこの男と如何ほどの関わりがあっただろう。
この男のこういった偏見をどれくらい知っているだろう。
ずっとこういう話し方をする男だった。ずっと悪人に対してはこうだった。静かに、確かな侮蔑の籠った呪詛を吐く男だった。
それを今、貴方にもしている。これまでの関係を匂わせる言葉遣いを滲ませながら。

ペンの先が紙面を撫でて黒いインクで書きつけていく。“ノッテファミリーに所属する女性との交際関係は事実。”

「それをどうして証明できる?」
「今ここで貴方を信じる人はいませんよ。さっさと吐いたらどうですか。」
「俺だって疲れているんです。」

こんこん。硬いペン先が紙面を叩く。
疲れている、と言った男のかんばせに、疲労は見えなかった。
ただガラスの向こうの金色は、反射やらで感情を読みにくい。
(-362) rik_kr 2023/09/22(Fri) 14:03:32

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ

「そうだなあ、かなり割と。
 いつだって顔を見れるだけでいい日になると思うぐらいにお前のことは考えてる」

「なあ……本当にありがたいと思ってくれているんなら」

「俺の頼みを聞かないか。
 いや……俺の提案に乗らないか、リヴィオ・アリオスト」

頼まれてしまったんだ、そして、俺は任されてもいるんだ。
それが地獄の果てであろうと、何処までも歩かなくちゃいけない。
誰かの光になんてなるつもりはない、だけどお前は、俺の。

「俺が
お前の
、お前たちの望みを叶えてやる」
(-363) toumi_ 2023/09/22(Fri) 14:24:02

【秘】 徒花 テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ

「どうりで」

職業柄、精神を削る都合満足な睡眠を取れる方が珍しいだろうから、食に関してはともかく睡眠はあまり無闇に早く寝ろとまでは言わないようにしてきた。

だから浮かぶのは驚きではなく納得だ。
怠けていたと言われるよりよっぽど分かりやすい。

「下戸より余程大事ですね。
 ……やはり子守唄が必要ですか?」

遠ざけるための嫌味ではなく、気の置けない相手への冗談として。前の話を掘り返した。
(-364) backador 2023/09/22(Fri) 14:24:33

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ

「悲しいね。
やってもないことをやりましたって自白すんのは
何の得にもならねぇって事くらい分かるだろ。」

ふん、と鼻を鳴らした。
普段貴方の前でこんな態度を
この男が取ったことがあっただろうか。

「そっちこそ俺の自白以外とそのテディベア以外に
証拠なんてないんだろ?馬鹿馬鹿しいにも程がある。」

「俺は何もしてない。
民を脅かすようなことは断じてやっていない。」

認めるものか、という強い意志をもって。
貴方の瞳を、千草色の瞳が見返す。
(-365) ぴんじぃ 2023/09/22(Fri) 14:34:07

【秘】 幕の中で イレネオ → 歌い、歌わせた カンターミネ

尋問にかけられるという話は逮捕当初に聞いていたはずだった。半ば脅しめいたその言葉を貴方がどう受け取ったかは分からない。テンプレ的でつまらないと思ったか、僅かでも焦りを感じただろうか。
呼び出しまでの期間のことだって、貴方はどう感じたのだろう。案外長いと感じたかもしれないし、短かったかもしれない。
実際のところ、貴方に呼び出しがあったのは、共に捕まった数人よりも後のことだった。

「カンターミネ・ヴォーフル、『取調べ・・・』の時間だ」

二人の警官が貴方を引き立てる。一応の気遣いか、それ以外の理由か、どちらも女だ。
ここは警察署内。例の法への反発もある中で、被疑者を目に見えて乱暴に扱うのはまずい。そういう気遣いがあってか、貴方を連れる動作はそう強引ではなかった。
取調べ室に入るまでは。

(-366) rik_kr 2023/09/22(Fri) 14:39:06

【秘】 幕の中で イレネオ → 歌い、歌わせた カンターミネ

開いた扉の中にいたのは男である。
手に持った資料に粛々と目を通していた男は、その音で顔を上げた。

「お疲れ様。」

声をかける先は貴方ではなく、警官たち。
彼女らは溜息をついて貴方の尻を蹴飛ばした。もう触りたくもないという風に。
さて、貴方はそれでよろめいただけかもしれないし、転んでしまったかもしれない。
どちらにせよ男は気にかける様子を見せず、「座れ。」と言うだけ。
(-367) rik_kr 2023/09/22(Fri) 14:39:21

【人】 口に金貨を ルチアーノ

>>5 エルヴィーノ

「教えてやりたいのはやまやまだが、
 今はその話をしたい気分ではないなあ? ……諸々整理ができてないんでね」

回答はノーコメントだった。
謝罪にも気にしないでいいといいながら携帯を見る仕草は、相変わらず何かに追われているように忙しない雰囲気である。

「……それと聞き逃しかけたが、この俺を捕まえるとか言うのはどの口だ?
 まるで俺が悪いやつみたいじゃないか。
 こんな色男に手錠をかける真似なんてしてみろ、
 冤罪だと喚いて金をふんだくるからな」


「一体この俺に、なんの罪があって捕まえられると思っている」

そう笑って、貴方の横を通り抜けようとした。
(6) toumi_ 2023/09/22(Fri) 14:41:33

【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノ

「俺が聞きたいのは謝罪じゃないよ。」


ぐ、と押し込む力。
ぐり、とねじ込む仕草。
ぱきり。骨片が皮膚を裂く。
男と貴方では体格が違う。力が違う。
暴力への箍の外れ方も違う・・・・・・・・・・・・
抵抗の仕草にこれは軽く笑う声を漏らした。

「なんでもなにも。」
「何でもしていいと言われてる。」
「吐かせるためならな。」

「そのドライブの行き先は?」
「贈り物に何か仕掛けられていなかったか?」
「珈琲の瓶に何か混ざっていなかったのか?」
「その喫茶店で何を売っているのか知らなかったのか?」


ぐり。
ぐり。
(-368) rik_kr 2023/09/22(Fri) 15:03:00

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

>>6 ルチアーノ

「警察と見れば逃げ出そうとするやつが一定数いるからね。
 ……今のキミのように?」

望む回答はもらえそうにないと見れば肩をすくめて。
通り抜けようとするあなたを振り返る。
とはいえ、去っていくのを止める風ではない。

「気をつけて」
「今は罪がなくとも逮捕してしまえる世の中だからね」

その背に言葉を残して、あなたが見えなくなるまで見送った。
(7) eve_1224 2023/09/22(Fri) 15:11:11

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 徒花 テオドロ

「子守唄程度で寝れてたら、もう少し食べれてたかもしれないけどね」

「深酒をして毎日無理やり寝てた。
 それでも夢を見て起きてしまうから、寝れても三時間。
 深酒したいから夜を食べないし、朝は酒が残ってて食べれない。
 そうこうしてたら普通に食べられない胃が出来上がっただけだ」

まぁ、どうにもならない時は強い睡眠薬を使ってるんだけどね、と肩をすくめた。
普段から薬に頼りすぎると効かなくなるから、常時は酒に頼っていただけらしい。

「知られると色々面倒だと思ってて。……その、……
ごめん
(-369) eve_1224 2023/09/22(Fri) 15:18:46

【秘】 黒眼鏡 → 門を潜り ダヴィード

「そのうち倒れるが、そのときは本望だろう。
 墓にエナドリを供えてやれ」

この男の基本は自己責任だ。もちろん、助けを求めればその分は援助してくれるのだが。
ただその“放任主義”を向ける相手をこそ“信頼”しているのだと、その言動が直接間接隔てなく、事あるごとに告げていた。
…勿論、一番信頼しているのは彼自身なのだけど。

「勝てばいいんだろ?」

にやりと笑うことばかり。
実際この十年、喧嘩らしい喧嘩はしていないとはいえ、だ。
─やっぱりこの男は、根っこはずっと喧嘩屋だ。

「…おいおい、なーにビビってんだよ。
 まあお前は大丈夫だ、ペネロペの言うこと聞いときゃな。

 ああそう、荷物。
 ありがとな」

思い出したように。
(-370) gt 2023/09/22(Fri) 15:21:49

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

渋面は変わらない。
変わらないけれど、それは不快さの表れではない。
ぐる、と喉が鳴った。獣が唸るような音だった。

「それ。」
「ほかの人には言わないでくださいよ。」

全く何のつもりで言うのだか、同じ低さで囁かれるのはそんな言葉なのだ。
貴方の言葉が薄い理性を剥いでいく。

その心地に男は心底困ったような顔をして見せた。その顔のまま、はあ、と一度息をついた。
それだけだった。
その一息ですべて吐き出したようだった。次には、

「邪魔だな」


先程までの一歩引いた気配は消え失せ、半端に引っ掛かった貴方のスウェットに手をかける。
抵抗されないはずだから、下は脱がしてしまおう。同時にベッドに身を沈めさせ、なるべく身体に負担のないようにする。
わけではない、かもしれない。自分の動きやすいようにしているだけで。


こちらとて慣れているわけではないが段取りくらいはわかるものだ。
後ろに手を伸ばし、狭いところをひらかせていこうとする。
(-371) rik_kr 2023/09/22(Fri) 15:38:15

【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレ

最低限の支え。次いで突き飛ばすように離す。
貴方がよろめきはすれど倒れない程度の力だ。
貴方の脳を揺らしてゆっくり攪拌する刺激だ。

くく、く。笑っている。視覚の外、鼓膜だけ揺らす。

「なんだ。」
吐かなかったな・・・・・・・。」
「やっぱりつっかえているんじゃないか? 言えば楽になる。」

再び声は遠ざかる。
(-372) rik_kr 2023/09/22(Fri) 15:53:48

【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレ


 かつり。

かつり。
    かつり。

かつり。


  
かつり。



靴音が近く遠く反響する。
部屋の広さは如何程だっただろうか。
これほど響く場所だっただろうか。
いくら集中したとて、その対象が単調な音であればどこかで意識は逸れるのだ。
男はそのタイミングを待っている。
次に狙うのはこめかみ。平衡感覚を失ってしまえばいい。
(-373) rik_kr 2023/09/22(Fri) 15:54:01

【独】 幕の中で イレネオ

/*
辛くなってきたから無駄にお菓子食べるね

ミルクレープsweet
(-374) rik_kr 2023/09/22(Fri) 15:59:02

【独】 幕の中で イレネオ

/*

好き? 普通
(-375) rik_kr 2023/09/22(Fri) 15:59:34

【独】 幕の中で イレネオ

/*
普通か〜
(-376) rik_kr 2023/09/22(Fri) 15:59:59

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → マスター エリカ

同じ景色に、知らない誰か。
それをすんなりと受け入れたのは、これが夢だと分かったから。

記された文字を見つめる。
なんだこれは。まさか開けると思っていたのか。
浮かんだのはそんな憤り。子供みたいに、少し拗ねる。

それでもそんなものを、その当人に預けたのだ。
もしかしたら逆に、信頼の証と受け止めるべきかもしれない。
そう浮かんだところでつい口元を歪めた。
信頼されていると、思いたいんだ。あたしは。
(-377) oO832mk 2023/09/22(Fri) 16:04:23

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → マスター エリカ



「…開けちゃ、だめですう。」


女が悩むことはなかった。


「でも、あなたは」

「中身を、知ってるんですかあ」


そうして無垢な瞳で問いかける。

女はほんとうのことを知りたかった。
この荷物がそれを、教えてくれるかはわからなかったけど。
(-378) oO832mk 2023/09/22(Fri) 16:05:57

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 幕の中で イレネオ

「え、何。それどういう―――」

言葉は最後まで音にならなかった。
質のいいベッドに沈められて、あっという間にスウェットを脱がされてしまった。
もう、そこには我慢の二文字はなくなってしまってるんだろう。

それで良い。
こっちだってあれほどの事をしておいて、その先を期待しないわけがないのだから。

「……っ、ふ」

足を割り開かれて押し倒されている現状が、強い羞恥を誘って頬を赤で染めていく。
何も受け入れた事がない窄まりは、指一本すら最初はなかなか飲み込むのが難しいのだろう。
快感よりも、まずは異物感を感じて眉を顰めた。
それでも漏れ出そうになる声があまりにも恥ずかしくて、手で口元を抑えてしまった。

自分の声など聞いても、何も楽しくはない。
(-379) eve_1224 2023/09/22(Fri) 16:06:17

【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロ

「民を脅かすようなことは断じてやっていない。」

怪訝そうに顔を顰めて男は貴方の言葉を繰り返した。
手を組み、それで顎を支える。視線が左、右と動いて、貴方に留まった。留まって、笑った。

「はは。」
「お前よくそんなことが言えるな。」
「あの音声が」
「お前の逮捕が」
「どれだけの市民を不安にさせたと思う?」


嘲りの笑いだ。
侮りの笑いだ。

「それも想像できないことがお前の罪の証拠だよ。」

「お前は裏切った。」
「お前を信じた市民たちと警察俺たちを裏切った。」
「悪人は裁かれるべきだ。」

「正しい裁きを得たいだろう?」
「なら、全て吐くんだよ。ここで。」
「これは慈悲なんだ。わかるでしょう。」

見つめている。
探している。
罪のありかを探している。
               
────貴方を痛めつける隙を探している。
(-380) rik_kr 2023/09/22(Fri) 16:12:32

【秘】 門を潜り ダヴィード → 黒眼鏡

「墓に入る前にベッドに叩き込みますよ。
 俺がいるうちは、ですけど」

勿論、彼はその通りにやり遂げるだろうし、限界を迎える前に休暇を取ることだって普段ならするだろう。
今が異常事態すぎるだけで。

「全員ぶったおして、勝って、帰ってきてください。
 それ以上怪我したらおいおい泣いて脱水症状起こしますよ」

過言である。脅迫にもならない軽口だ。

「……いえ、あのくらいは。
 こちらこそお駄賃ありがとうございます。
 あれ、何処のですか?」

キーケースはあの日から胸ポケットに入れてある。
かっこよくて気に入って、家の鍵も早速付けたらしい。
あれ、とは一本だけ最初から付いていた鍵のことを指している。
(-381) NineN 2023/09/22(Fri) 16:19:39

【念】 傷入りのネイル ダニエラ

煉瓦道の一角。人気のケーキ屋。この店のことは知っている。
だけど、ダニエラ・エーコのルーチンには存在しない店だった。
だから、立ち寄ったことはない。

「つめ…?」

小首を傾げ。両手は猫を抱いている。
今はお見せすることが出来ないが、
左手小指のエナメルは、傷が入って、剥がしもされずにそのまま。

けれどまあ、返答としては「ネイルなら少ししてまあす。」とそんなものだろう。
問題はどこから、その話を聞いたのかであるが。

猫を差し出す。
手放しても、数秒程はその体温が手の平に残っていた。
(!6) oO832mk 2023/09/22(Fri) 16:24:18

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ

「それは警部の自業自得です。
 僕は殴ったりしませんが……説明くらいしてくれたっていいでしょ、う?」

はい、とはなんだろうか。
何故口を開けて、舌を出しているんだろうか。
口が開けば、生っぽい匂いの強さが増す。

「…………何、してるんですか」

脳が理解を拒否している気がする。
自分も男だから、この匂いを理解できないわけじゃなくて。その。

「い、……ったい、ここで何をしてたんです?
 殴られただけじゃ、ない……?」


/*ディスコの指摘を受けて、ありがたくロールの訂正をさせていただきました。
ありがとうございます。
(-382) eve_1224 2023/09/22(Fri) 16:30:48

【秘】 歌い、歌わせた カンターミネ → 法の下に イレネオ

牢に入ってからというもの、それはそれは退屈な時間だった。
何せ普段は休まる時が殆どない訳で、
その全てを情報の摂取に使う女はそれら全てがない
牢獄の中でやる事もなく、ただ惰眠を貪る一方であった。
故に、尋問の引き立てが来た時も欠伸混じりで。

「あぁ〜あ。……取り調べ、ね」

はいはい、と素直に応じ、道中でも大人しく、静かに。
抵抗した所で無意味だし、この手の連中が
まとも・・・だった試しがない。

そうして取り調べ室に入った途端の行動を
鼻で笑いながら、「ほらな」と内心で呟いた。

となると、それを平然と見ているこの男もまた、
まともではない。よろめきから立ち直ると肩を竦め、
用意された席に大人しく座るだろう。

「……あいつら可視化法って知らないのか?っていうか
 あんた逮捕された側だろ?よく尋問する側になれたな」

へら、と笑いながらまずは出方を見る。
さて返る反応はどんなものか。
(-383) shell_memoria 2023/09/22(Fri) 16:32:14

【秘】 情報屋 エリカ → 傷入りのネイル ダニエラ

 ああ、知っているとも」

誰かは言った。
拗ねた子の頭に手を伸ばすことを考えたが、考えただけだった。


ひとつひとつ、補足が必要であればそれも添えて。
誰かは鞄の中身を挙げ連ねていく。

/*

【ボストンバッグ】

・武器弾薬
(ピストル、ソードオフ・ショットガンライフル、カービンライフル、グレネード数種、サブマシンガン、およびその弾薬─いずれもセルフディフェンス用では許可の下りない軍用弾薬使用モデル)
 “目が飛び出る”のに十分な量の爆薬
 市内の地図、特に下水道や駐車場に書き込みがある
 車のキーがいくつか
 「よいこのダニエラはさわってはいけません」とかかれた紙


【スーツケース】

・人間一人が”人生をやり直す“のに十分な量の大金、および金塊、宝石などの資産
 海外に逃亡するために手配された、アレッサンドロ所有のプレジャーボートの隠し場所と隣国の“窓口”への連絡手段
 新しい身分のための一式…身分書や書類など。名義は「ドナータ・ウォータストン」となっている。アメリカ国籍の女性に生まれ変われる魔法のアイテム
 アレッサンドロの店、Mazzettoの鍵
 オリジナルブレンドのコーヒー豆
 紙(この彼女がパッと知らせたがらなかっただけで、内容は預かっています)
(-384) 66111 2023/09/22(Fri) 16:33:46

【秘】 情報屋 エリカ → 傷入りのネイル ダニエラ

一通り告げれば、スーツケースをトントン叩いた。
何も持っていなかった手に、いつの間にやら折り畳まれた紙切れが収まっている。手品か何かのよう。

「これも、お前宛てだ」

「見たら後戻りはできない。
 …が、これは夢だ。情報屋ロッシの夢だ」

「言い訳は、しようと思えばいくらでもできるだろう」

あなたはこの紙の中身を自分で見ることも、読み上げてもらうこともできる。当然、中身を確認しなくても構わない。
(-385) 66111 2023/09/22(Fri) 16:34:08

【独】 情報屋 エリカ

/*
しようと思わなければできない寄りだから聞いてる。ギリギリ、本人が見なければセーフですかねぇ、どうです?なテンション。マスターこの職業向いてないよ。

頭なでようかなを思ったのも、考えただけだもんな。手を伸ばしかけたじゃないんだよな。自分の子でもないもんな。自分の子でも手は伸ばせないな。
(-386) 66111 2023/09/22(Fri) 16:41:36

【秘】 黒眼鏡 → 門を潜り ダヴィード

「部下の仕事がわかってきたじゃないか。
 アホな上司をコントロールすることだ」

阿呆な上司代表は、胸を張ってそう言って。

「負けるつもりで戦うやつはいねえわなあ。
 脱水は怖いぞ、水をキチンと飲め」

仕事をしているよりも余程大真面目に返して、
オールド・ムービーのアクション俳優のように
拳をごきり・ごきりと鳴らす。

「ハハ、ああいうのかっこいいよな。
 古いセンスで申し訳ないが。
 いい革の一つくらい身に着けろと、昔よく言われたもんだが」


あれ、については答えず、一度言葉を切り。

「うちの店の地下にな、冷蔵庫がある」
「その奥に扉があってよ」

──アレッサンドロは、楽しそうに笑っている。

「そこにも荷物があるんだ。
 このクソ取締法が撤廃されたら、
 今度はアジトのそばにまで届けて欲しいんだよな。
 ジェラートのときと一緒」

………またお使いのようだ。
(-387) gt 2023/09/22(Fri) 16:46:37

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

どういう意味かは自分でしっかり考えてくれればいい。


細い太腿が晒される。きっと筋の浮いたその形は、女のそれとは程遠い。片方の手のひらを肌の表面にひたりと這わせ、軽く掴んだり、撫でたりする。そうして意識を散らさせようとしながら、もう片方の手指が緩やかに貴方の内へと沈んでいった。
浅く。浅く、ゆっくりと、徐々に深めて。強引で性急な男にしては慎重な動作は、やはり貴方を傷つけたくはないからだ。
少し動かすたびに貴方の腹が震える。押し殺したような声が聞こえる。それがまた逸らせて、行為を乱雑にしようとする。

煮詰まった思考を切り替えようと貴方の表情を伺った。
酷く赤い顔がそこにある。
顰めたり、逸らしたり、手で口を抑えたりして、そちらはそちらで大変そうに見えた。
撫でるなりして構ってやりたいところだが、生憎こちらもあまり余裕はない。

……さあ、どうしよう、と考えて。
太腿に置いていた手を貴方の手に伸ばす。両手で口を覆っていたかもしれないが、構わずに。
そうして拒まれないのなら導くのは貴方の下肢の間。
まだ濡れたまま、一度果てて萎えた性器のところまで下ろさせた。

(-388) rik_kr 2023/09/22(Fri) 16:52:39

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

「先輩」
「触ってていいですよ」

苦しいなら快で気を紛らわせろとこれは言うのだ。
全くの気遣いのつもりで。
(-389) rik_kr 2023/09/22(Fri) 16:53:07

【秘】 pasticciona アリーチェ → オネエ ヴィットーレ

「強くなりたいって強さを、貴方がくれたのよ。
 誰でもない貴方の背を見て、追いつきたくて、」

いつの間にか、それだけじゃ足りなくなっていた。
ずっと目隠しをして守って貰ってる自分に気づいた時、真っ先に思い浮かんだのは貴方の姿。
ねえヴィットーレ。貴方には寄り添える人はいる?  
私じゃ、だめかな。


「ふふ、わたし、偉いでしょ。でもね、」

姿を晒してくれたのを感じ、貴方に視線を移して。
本当はこんな檻を壊してすぐにでも駆け寄りたいのに、その居た堪れなさとやるせなさの混じった衝動を、奥歯を食いしばって耐え忍ぶ。

目を背けちゃだめなんだ。懸命に私達を守ろうとしてくれた勲章を、他でもない私が否定するわけにもいかない。
女は一度も泣いていない。泣きはしない。
化粧の下にも、一度も痕は残っていない。貴方から貰った強さの証明だ。


「ヴィットーレ。貴方の方がたくさん凄くて偉いわ。
 私なんかより何倍も、ずっとずっと、偉いよ」

「そんな痛々しい傷を負ってまで大切なものを
 守り続けようとずっと耐えていてくれたんだよね」
「──ありがとう。私達の為に頑張ってくれて」

きっと貴方は、家族の誰にも隠そうとするから……
その一つの言葉ありがとうに心からの感謝を伝えたい。
せめてその偉業を、私だけは認めたかった。

だからあなたに見せる表情は、ここに来て初めて見せる穏やかで柔らかな労りの笑顔。この子は大丈夫だと思って貰えるように、少しだけ気丈に。

檻の向こうに手を伸ばせるほどその隙間は広くはないだろうから、せめて肌と肌が触れ合えないか試みるように一部の隙間に手を押し付けた。
(-390) poru 2023/09/22(Fri) 17:05:49

【秘】 pasticciona アリーチェ → 傷入りのネイル ダニエラ

「どんな話に切り替えてもいいの?」
「じゃあそうね」


「──どうしてニーノだったの?」
    

「それとも、手柄が欲しかっただけ?」    



本当は、ずっと聞きたかった。
どうして貴方で、彼で。そんな事をしていたのかって。
けれど先程の答えを思うに、答えて貰えないだろうか。
最も、不意に話題を切り替えた事に後悔はない。

あるとしたら、張り詰めた緊張感だけ。
(-391) poru 2023/09/22(Fri) 17:15:10

【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ


「結局、金だよ、金。
 俺は金があると人生助かるやつを見つけるのが、
 そこそこうまい」

なにを自慢しているのか。

「スウェーデンとかいいぞ。治安が良い。
 物価がそこそこ高いのと、太陽出てる時間少ないのがネックだが…最近はちと入国前の検査がやかましいな。
 なんにせよ、金は用意した方がいい」

本人も言っていた通り妙に詳しい。…もしくは最近調べたのだろうか。
そう言いながらも、ふああ、とあくびをひとつ。

「マ、頑張れや。代理殿は任せるからよ。
 あー、一般市民に期待するのはやめとけ。団体作ってそこに金か人出して騒がせろ。
 頭数揃えてドコソコ地区の総意だとか言わせりゃ、そうなる」

そろそろ眠いから、などといってベッドにぺたぺたと足音をたててもどり、どすんと寝転がる。

「そーだなー。おまえんとこと違ってしつけのいい犬で助かるよ。
 もーいーな? 次は正規の取り調べ組んでくれ。
 変なやつしか取り調べに来なくて困ってる」

寝転がったまま、ひらりひらりと手を振った。
(-392) gt 2023/09/22(Fri) 17:16:15

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 幕の中で イレネオ

「そっ……、っ」

口を抑えてた手を外されてしまったら。
せき止めてた声が、溢れ出してしまうじゃないか。

「ぅ、あ、……っ、んんっ」

導かれた手が、萎えた自分のものに触れて。
ぬるりとした感覚が、ぞわりとした快楽を誘う。
その一瞬、体の力が抜けてゆるんだ窄まりは、あなたの指をぐっと奥まで受け入れてしまった。

「ふ、か、ぃ……、っあ!」

指なのだからそんなに深くはないはずだが、それでもそう感じてしまう。
たったこれだけのことなのに、もう体が熱い。
完全に萎えてたはずのものが、またゆるく硬度を増して、
慣らす思惑で曲げられた指が、ある一点を掠めれば、びくりと大きく身体をはねさせた。
その場所が、何であるかあなたは理解できるだろうか。
(-393) eve_1224 2023/09/22(Fri) 17:17:38

【秘】 pasticciona アリーチェ → 徒花 テオドロ

「…………うん。じゃあ、ちょっとだけ誉めようかな。
 ……はぁ、凄く緊張した…………

 さっき持ち上げる傾向があるっていったでしょ?
 二人とも、私が「警察になりたい!」って言った時も
 特に理由も聞かずに勉強を教えてくれるものだから、
 実は気になっていてそれはもう仕方なかったのよ」

大袈裟に大袈裟を重ねた溜息を吐いた。
よくよく観察してみれば、先ほど喋っていた時はまるで菓子に手を付けていなかったから、見せないようにしていたが内心は余程の緊張感で満ちていたのだろう。

まさか、マフィアとの二択で入れそうだから警察にする。
なんて、人によっては激怒されそうな内容だ。

二人はそんなはずないと薄っすら理解をしつつも、
それでも「答え」を見るまでは冷や汗ものなのも事実で。

「……ようやく息ができるわ。
 持ち上げられてるつもりはあっても、持ち上げてるつもりはないんだけど、テオも似たような事を感じていたりしたなら、もう少しちゃんとこの問題は向き合った方がいいかもしれないわね」

「……何故こうなるかというと、多分私は……
 持ち上げると言うより、みんな自分の事を"落としてる"」
「……これが原因かなって思う」

「あ、また怖い事言ってる……
 二人揃ってマフィアになってた道もあったとしたら、ちょっと面白いな。
 でも、テオとニコの事撃てって言われたら撃てないや。
 ──テオは、どう?マフィアになって、私達のこと撃てる?」
(-394) poru 2023/09/22(Fri) 17:29:50

【秘】 pasticciona アリーチェ → 黒眼鏡

「ふふ、それはそれは。光栄です。そう褒められる事は
 なかなかない事なので、調子に乗ってしまいそうだわ」

話しやすい。
女が言われて喜ぶ言葉だから、
ちょっと弾んだ声色を完全には隠しきれないだろう。

あなたが大袈裟に悩む仕草も、
そこから墓標に呟く仕草も、

貴方よりも何十倍も内心、緊張した様子で。
緩く指を組みながらあなたの一挙一動を
真剣な眼差しで、少し息を呑んで見守っていた。
気を張らなくていいと言ったのは当人なのにこの有様である。

もしかして耳を塞いだ方がいいかしら……
何て事を真剣に考えている間に帰ってきた笑顔を見て、
ようやく落ち着いたものだから、こちらも緩い笑みを返した。

「付き合うと言う程、負担になる事はしていませんよ。
 私も、こうしてアリソンさんとお会いできてよかった」

共同墓地に埋葬された人、ひとりひとりに祈ることは、
やはり機会はどうしても減ってしまい、そうした新たな機会を得られる事は良い事だと、心から思って止まないのだ。

「あら、そんな頼りない殿方だと、
 この共犯関係ももう、続けられなくなってしまいますが」

どうしましょう。と。女はこの共犯関係は今日限りでも、続いてもどちらでも構わない。
だから、貴方にそれを選んで貰おうとするように片手を差し出した。
(-395) poru 2023/09/22(Fri) 17:52:25

【教】 pasticciona アリーチェ


「──思い切り呼ばれてしまったわね、名前」

「諜報していたのがバレて叱られるのは慣れっこだけど……
 こうして人に報告している現場を見てしまうと、
 色々と複雑に思う所があるわね……」

「この夢は見納めになるのかしら。
 ……困るわね。ようやく取り柄が見つかったと思ったのに」
(/0) poru 2023/09/22(Fri) 18:02:09

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → pasticciona アリーチェ

きょと、と丸くした目は、確かに動揺からきたものだった。
だけど本当にひとつの瞬きの間に、口を歪めて笑っている。

「そおですねえ。」

あなたの心地と相反して、弛緩した声。
間延びして。気怠げで。――そんな、いつも通りの。

「もしそうA.C.Aだったら、1番嫌だから。」
「…あんまり知られたくないこと、知られてたんですよお。ニーノくんにはあ。」

それが何なのかどころか、そんな理由だったことすらも知らぬまま、彼は牢獄へと押し込まれてしまったわけだが。

「悪いことしたなあって、思いますよお。」
「あれは、あたしの不手際でしたしい。」

女は何ひとつ、嘘をついていない。
ただその態度に何ひとつとして反省も後悔も見えないだけ。
笑って自分の想いを隠すのは、得意だったから。
(-396) oO832mk 2023/09/22(Fri) 18:03:43

【秘】 pasticciona アリーチェ → 傷入りのネイル ダニエラ

「そんな……」

本当は何と言ってほしかったんだろう。
弁解の言葉か、あるいは仕方のないと思えるような理由か。
愚かにもこの段階においても、女は望んでいて。
だがそんな女が望むものは何一つ与えられない。

「あの牢獄は、生易しい物じゃないわ……。
 沢山血を見て、陰惨で、目を覆いたくなるような光景も多くて……」

こんな事を語るからには、誰かに会いに行ったことがあるのだろう。女にとっては地獄とも思える光景だった。

「嫌だから、って理由だけで、入れちゃうなんて……
 同じ、一緒に働く仲間なのに……」

そんな場所に入れた事を、"いつも通り"に答えられる様子が恐ろしい。
本心であれ本心じゃなかれ、いずれにしてもそう振舞える人間は、自分なんかより余程場数を踏んでいると考えているから。

「……ダニエラ。貴方、何者なの?
 普通の巡査にそんな事できるとは到底思えないよ」
(-397) poru 2023/09/22(Fri) 18:12:43

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ

―――あなたと路地で別れたその夜。

男はまた、バーで一人酒を飲んでいる。
あなたが来る保証はないが、これが日課だ。
携帯を弄る手はいつもより忙しなく、何かを行っている様子だ。

あなたが一人で来るなら、いつものように声をかけるし。
女と居るなら遠巻きに見るだけ。
来ないなら、それはそれで一人深酒をして帰っていくんだろう。
(-398) eve_1224 2023/09/22(Fri) 18:24:23

【秘】 門を潜り ダヴィード → 黒眼鏡

「部下らしく皆にはきちんと生活してもらいますよ。
 アレさんも帰ってきたら養生生活ですからね」

口を出させてもらえるところなんて本当は殆どない。
心配だけでどれだけ貴方を繋ぎ止められるのか。

「ええ、ええ。
 帰ったらゴクゴク飲みますとも!」

大仰に肩をすくめる。不安が少しずつ散っていく。
貴方との会話はやっぱり、男にとって心地よい時間だった。

「……厳重なんですね。
 分かりました、その時には必ず」

男は『地下の冷蔵庫の奥にある扉』の鍵を貰ったのだと思っている。
そんな場所ならば置いてある物も相応に慎重さが求められる物品なのだろう。
一人納得をして、深く頷いた。
(-399) NineN 2023/09/22(Fri) 18:32:52

【秘】 オネエ ヴィットーレ → 幕の中で イレネオ

突き飛ばされればよろめいて、
過敏になった三半規管が揺れて吐き気を催す。
それを生唾と共に飲み込む。
荒くなった呼吸は隠す事も出来ず、
貴方の足音とヴィットーレの呼気だけが部屋に響く。

「何度も言ってるでしょう。吐く事なんて、なにもないの。」
「アンタにとっての正義ってなに?悪人を痛めつける事?
 それとも無辜の民を平穏に過ごさせる事?」
「…アンタのお仲間が絶対に間違えないんだったら、
 アンタが逮捕されてるのはどう説明を付けるのよ。」

単調な音を塗り潰すようにしゃべり続ける。
とはいえ喋れば酸素が抜ける。
息継ぎの瞬間にでも、意識はそれる事だろう。
(-400) arenda 2023/09/22(Fri) 18:35:53

【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ

皆が戻ってくる日があるか。
それは未来で、明確に答えにするのは難しい。
しかし、戻らないと断定することも、また。

君の問いに、首を傾け、悩むような仕草。

「……上の考えることは分からないし、
 俺個人として知ろうとは思わないが」

「摘発する側はそうせざるを得ないのかもしれないね。
 恐らく上からの命令で、それって圧力だろう?
 止まりたくても止まれないとか」

どうだろう、真実は当人に問うまで分からない。
お上は警察とマフィアに等しく法を執行することで、
従順な軍隊でも作ろうとしているのか。

「何にせよ、答えは俺には出せないし、
 話が聞けるなら聞きたいところだね」

それは上にではなく、そうせざるを得ない者に。
(-401) sinorit 2023/09/22(Fri) 18:36:53

【秘】 幕の中で イレネオ → 歌い、歌わせた カンターミネ

マフィアお前たちには適応されない。」

事もなげに言う。
それはつまり、貴方は例外であって、
この一室はある種治外法権的な空間であるということを示していた。
言いながら、男はさっと壁の方に視線を走らせた。それが本当に機能していないか、疑って確かめるような視線だった。


「そうだな。毎日毎日頭の湧いた悪人の相手をするのは気が滅入る。」
「お前もさっさと吐いてくれると助かるよ。」
「そうだな、まずは例のテディベアについて。仕掛け先と総数、利用目的から利用した内容、データの所在まで。全てだ。」

貴方からの問いにはずれた答えを返して、こちらの聞きたいことばかりを押し付ける。
まるで自分の立場が絶対的に上であるというように、自分の手に裁きの天秤があるのだというかのように、男はつらつらと言葉を続けた。
(-402) rik_kr 2023/09/22(Fri) 18:41:49

【秘】 コピーキャット ペネロペ → 情報屋 エリカ


今日もバー:アマラントはいつも通り営業中。
バイトの一人だって、いつも通りに顔を出して。

空にはどんよりとした雲が垂れ込めて、
人も街も、それに圧されるように
どこか息を潜めたようにしていても。

 カランカラン

ドアベルの音がして、また一人と客が帰っていく。

「静かですねえ」

店も、街も。
何の含みも無く、バイトはただ思った事を口にしていた。
(-403) unforg00 2023/09/22(Fri) 18:59:04

【秘】 オネエ ヴィットーレ → pasticciona アリーチェ

「………そう。アタシみたいなのでも、
 誰かの道しるべになれたのかしらね……。」

ヴィットーレは誰かと寄り添おうと思ったことはないし、そうしようとしてきた人もいない。
誰とでもフレンドリーに、でも誰とでもフラットに。
家族を、少なくとも3人も踏み台にして生きてきた己なんて。
人並みの幸せなんて得てはいけないと思っているから。
他の家族には、貴方にはたくさんの幸せを得てほしい。
マフィアなんて関係がない所で、平穏に、平和に。

見るに堪えない顔でも、せめてもといつもどおりの笑みを浮かべる。
涙を流さないよう必死に頑張った、昔弱虫だった貴方の。
その成長が嬉しいから、自然に零れた笑みでもあった。

「………なんでかしらね、孤児院の家族たちにも、
 よくお礼を言われるのに………」
「………アリーチェに言われると、嬉しくて、安心して……
 ……なんだか、泣きそうになっちゃうわ。」

潤んだ翡翠の瞳。
きっと貴方が、家族の中で貴方だけが、ヴィットーレの
してきた行いを知っているから。
他の家族に感謝されても、騙してるような心地がして
素直に受け取れなかったそれらの言葉が。
……全てを知った貴方が、尚もそう言ってくれたなら、
汚れた自分を受け入れてもらったようで、心が温かくなる。

「……アリーチェ、本当に立派に成長してくれたわね…
 アタシ、嬉しいわ。本当に、自慢の……家族よ…」

気丈で穏やかな、大人の女性の顔。
そんな顔もできるくらい、ちゃんと育ってくれたのだ。
これからはもう、撫でたり抱きしめたり、子供扱いは
しちゃ駄目ね、なんて苦笑して………貴方の手に合わせるように、
血が固まった大きな手を、檻に押し付けた。
ほんのわずかくらいは、触れ合えるだろうか。
(-404) arenda 2023/09/22(Fri) 19:00:01

【教】 コピーキャット ペネロペ


「そうだとしたら、この夢も寂しくなるな」

いつも通りの口調、とはいえそこに常の冗談めかした色はなく。
先日よりも情報量の少なくなったこの夢も相まって。

「あんたの事も伝えときゃよかったかね。
 女の秘密を勝手にバラすのはマナー違反かと思ったんだが」

件の二人の片割れに自分が『そう』だと伝えてはいたが、
あなたの自由意志を尊重してあなたの事は伝えてはいなかった。
向こうも得られる情報は限られているのだから、
白黒どちらとも付かない所から疑われるのは道理であった。

「疑わしくない奴もそれはそれで怪しいって事かね。
 あーあ、酒が飲めなくなっちまうな」

最後の一言だけは、いつも通り。冗談めかした調子で。
(/1) unforg00 2023/09/22(Fri) 19:01:58

【秘】 歌い、歌わせた カンターミネ → 法の下に イレネオ

「ヒューッ。世も末だな。真っ先に捕まったクセに?
 自分は正義だって信じて止まないツラだな。
 ……その癖『パパ』からの視線は怖いか?
 言いつけを守れてるかビクビクするガキみてえだ」

情報を食う女は、視線を食い、その結果を歌う。

「ああ、俺も同じ気分だ。一日だってごめんだね」
「だから頭の湧いた正義面した犯罪者相手でも、
 素直に答えてやるからよく聞けよ」
「仕掛け先はそこら中。総数は渡し過ぎて忘れた。50か60か。
 利用目的は大体プレゼント。内容はお喋りクマちゃん。
 データの所在?録音した音声ならテディベアの中だ、以上」

まともに答えないなら、こちらも同じ。
情報屋は対価なき情報取引に精度を保証しない。

実際、『子機』のテディベアにはお喋りの機構がついている。
事前に録音された音声を小型のスピーカーから再生する。
それとはまた別に、『親機』から遠隔でデータを受け取り、
それを出力する機構もついていたが、
残念ながら子機から親機は辿れないようになっていた。
(-405) shell_memoria 2023/09/22(Fri) 19:02:28

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 情報屋 エリカ

あなたの声以外はひとつとして音のしない、
それは、本当に静かな時間だった。
最初はただ黙って聞いていたに過ぎなかった女だったが、
徐々にその口を引き結び、息を呑み、目を伏して。



――狭い車内と、遠く夕陽の海を望む。
その後ろ頭と流れる景色を、瞼の裏に浮かべていた。
(-406) oO832mk 2023/09/22(Fri) 19:08:06

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 情報屋 エリカ

目を、開く。
静かな時間は続いていた。
無音で首を振る。…そうしてようやく、口を開いた。


「少し、悩んだんですけどお」
「読まないことにしましたあ。」

「読むのはあ」
夢から覚めてから
にしますう。」


もったいぶって、そういって。
へにゃり、と、頬を緩めて笑う。


「そおしたらあ」
「言い訳なんて、しようがないと思うのでえ。」

「それで、ちゃあんと、向き合って」
「…そのあと、考えよおと思いますう。」


続いたのは、暢気にゆらりと、間延びした声。
「ありがとおございましたあ」と、向き合うきっかけをくれた、あなたへ。
(-407) oO832mk 2023/09/22(Fri) 19:08:58

【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ

「…はは、そうかい。それはとても光栄だ。
 君に口説かれる日が来るとは思わなかったよ」

一体何が欲しいんだ?甘いスイーツかな?
それとも刺激のあるご馳走かな?

話し続ける君の表情を眺めながら、
男はほんの一瞬動きを止め、しかし笑顔は崩れない。
あぁ、本当に熱烈な口説き文句だ。

「随分と突然すぎるが、心配事の他に悩みでもあるのかな。
 それに君からの提案ってのは一体なんだろう」

俺の
、俺
の望みってのもよく分からないな。
 突然すぎて、俺には理解しかねるよ……ルチ」

鈍感なbambinaやdonnaじゃあ、
怪しい勧誘と勘違いして訳も分からず逃げてしまう。

「詳しく聞かせてくれるかい──愛しの君」
(-408) sinorit 2023/09/22(Fri) 19:19:41

【秘】 渡りに船 ロメオ → 暗雲の陰に ニーノ

「ああ、いいな。オレ作れるよ、少しくらいは。
 オレんちに泊まりは……あー、多分大丈夫」
「いいよ。やろう」

急に仲間が尋ねてくることも殆ど無いし、
忙しい日に予定しなければいい話だ。
その時は折角だから、貴方の好きな食べ物を
作ってやれたらいいな、なんて。

頬をするりと撫でる手は、やっぱり自分より小さく。

「……伊達なんだよ。これ」

そう言って、肩を竦めて笑ってみせた。
ロメオは店の中でも素知らぬ顔で、
恥ずかしげもなくまたメニューを見て。

「また来ような」

カクテルの届かぬうちに、次の約束をするのだった。
(-409) susuya 2023/09/22(Fri) 19:21:53

【念】 口に金貨を ルチアーノ

『ありがとうございます〜!
 少しまっててくださいね!』

笑顔で猫は受け取られて行き、その店員の腕の中で伸びたり収まったりしながら店の裏手の方に運ばれた。
流石に表で飼っているわけではないようだ。

そうしていると店員は暖かな色をしたブーケを抱えてあなたのもとへ帰ってくる。

『お姉さんみたいな美人さんが来たら渡してくれって
 色男さんが言っていました。こちらお届けものです』

そう言って貴方が渡されるのはピンクをベースとしたグラデーションが美しいのブーゲンビリアの花束だった。
(!7) toumi_ 2023/09/22(Fri) 19:24:49

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

こちらは全くの気遣い・・・・・・のつもりだったのだ。
手慣れていないが故の悪あがき。自分の手で足りないなら貴方の手も借りようと、その程度のつもりでいたものだから。
そんなに一瞬で、反応がまるっと変わってしまうだなんて予想もしていなかった。

貴方の声が甘くなる。
手探りで進んでいた指がずるりと飲み込まれて熱い肉に包まれる。貴方の手を導いたこちらの手はまだそこに留まっていて、だから反応した・・・・のもわかった。
それから、どうやらそこが好いのだということも。

張り詰めていた水は零れれば一瞬。
台の上にある球も転がれば一瞬だ。
それらはきっかけとして充分だった。
男は口を開いて笑った。牙が閃いた。


(-410) rik_kr 2023/09/22(Fri) 19:25:24

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

そこからは。
例えば、貴方が好いだろうところに繰り返し触れたり。
或いは、芯を持ち始めた部分を一緒に撫ぜてやったり。
落ちつかせながら本数を増やして、窄まりを緩めたり。
時々は検分するようにその肌に手のひらを這わせたり。

貴方が熱を持つごとにこれもまた高揚していく。
前のめりになる感情にこの身体も呼応していく。
慣らされた内側が滑るようになる頃にはきっと、
互いの息遣いはもう抑えられるものでなくなっているはずだ。

ずるりと指が引き抜かれる感覚にも貴方は身を揺らしただろうか。
代わりとばかりに宛がわれるこちらの性器を、どんな顔をして見たのだろうか。
とっくに衣服は取り去られている。顕わになった細腰を男の手が掴んだ。
当然だが、こうなってはもう止まることを知らない。貴方が何をしようと、何を言おうと、何を思おうと。
このは構わず、その身を貪るだろう。
(-411) rik_kr 2023/09/22(Fri) 19:26:09

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → pasticciona アリーチェ

「そおなんですかあ。」

へらり。感想は、それだけ。

「ふふー。でも、嬉しいですねえ。」
「ちゃあんと仲間だって、思っててくれたんですねえ。」

一緒に街を見回って、休み時間は笑いあって。
あなたの作ったお菓子を食べて、また作ってくださあいなんておねだりをする。
そんな日々。
その日々は決して、嘘だけではなかったけれど。
嘘だとしていた方が、あなたにもきっと都合がいいはずだと女は信じていた。


「…んー。聞いちゃいますかあ?それえ」
「でもその答えを、聞いちゃったらあ」

「アリーチェさんも」
ニーノくんとおんなじとこ
に」
「連れてかれるかもって思いませえん?」

無垢そうな瞳で、恐ろしいことをいう。
そうしてまた何もなかったみたいににこりと笑った。
それだけは教えられないのだ。この女は。
だからそんな言い方で、あなたのことを牽制している。
(-412) oO832mk 2023/09/22(Fri) 19:37:06

【秘】 渡りに船 ロメオ → 口に金貨を ルチアーノ

靴音は固く、人々の賑わいは相も変わらず。
表立っての用事でも無いので、今日は変装もしないでいる。
位置情報を片手にどこにあるか見渡しながら歩けば、
それは案外と分かりやすく建っていた。
良い店だ。外装も良く期待出来る。

「あ、ども……、?」

扉を開けた時に合った視線、
店員からの定型文の後に空いた妙な間。
それに自分もハテナをまた浮かべつつ、

「うす。ティラミスが美味しいって聞いて」

おすすめされるままに、今日の所は控えめに選ぶ。
店内に彼の姿は無く、ハズレだったかと思ったが。
思わぬおまけと共にもらった紙切れに気が付けば、
ふむ、と顎を擦った。

店員に礼を言い、「良い店すね」と愛想を撒いて、
少しばかりのチップをカウンターに置いて店を出る。

そこからまっすぐ目指すのは紙切れに示された先。
傍からは人気の無いそのバーの扉を、
ひとまずはノックしてみた。
反応があればそれで。無ければそのまま薄く扉をあけよう。
(-413) susuya 2023/09/22(Fri) 19:42:15

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ

「あはー。なるほどお。」

頷く。暢気なものだ。
またフォカッチャを、ひとつ齧る。

「でもお、それじゃあー」
「もし。…もし、お話を聞けたとしてですよお?」

そういうの
じゃなくって、ほんとおに悪うい人だったらあ」
「リヴィオさんは、どおしますかあ?」
「…やっぱり、逮捕、しちゃいますう?」

こてり、と。首を傾げて、ミントブルーがあなたを窺う。
流れるのは、ただの雑談の延長だと嘯くような、日常的で、穏やかな空気。
(-414) oO832mk 2023/09/22(Fri) 19:59:24

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ

「……他の人間の話は少しだけ今は横に置いておこう。
 俺はなあ、リヴィオ。
 ここに来る間で、お友達にお前のことを聞いたんだ」

さて何処まで、一体いつから本当にお前の中身を知っていたと思う。
それとも全部この口はハッタリを言っていると思うだろうか?
狡い正直者は言わないこともあるが口に出したことは大体本当なんだ。
だけど実際、眼の前に
本物
がいるのに、他人の口コミを鵜呑みにするなんてナンセンスだろう?

「……俺は見ためと態度を一番重んじていてなあ。
 情報や噂は二の次だ。だから、お前がそう望むってんなら。
 
全部なかったことにして
ここにある面だけを見てやってもいい」

(-415) toumi_ 2023/09/22(Fri) 20:05:36

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ

「だがなあ、どんな答えが返ってこようと俺はお前をこれから調べ尽くすぞ。
 お前が自分から見せんのだから、おれは見に行くんだ。
 自撮りから猫の写真から家族や、職場の状況にその怪我の経過。
 俺が知らんと満足しない部分まで調べてその面剥いでやる」

「端から俺は、初めてあった日からお前を疑っていた」

 信じていたから、疑い続けていた。
 あなたが悪者ではないといいと夢見ていた。
 ここでの悪者、という意味がどんなものになるか
 貴方にわかる日は来るのだろうか。
 孤独の猫はそれでも前に進み続け、暴き続ける。

 貴方は己にとっての裏切り者にたりうるか?

(-416) toumi_ 2023/09/22(Fri) 20:09:46

【人】 コピーキャット ペネロペ

朝の慌ただしさは過ぎ、少しすればまた街が動き出す。
そんな静かな時間に、三日月島の灯台には一つの人影があった。

天気はあいにくの曇天。
朝に行き交う人々もそれに、或いは法案の陰に、
重たい空気に俯きがちに背を屈め、歩いていたことだろう。

灯台からの眺めも見通しは悪く、目に映るのは灰色ばかり。
ざあざあと鳴る波の音も平時に比べて心地良いものではなく。
今は侘しさばかりがそこにあった。

けれど、それでよかったのかもしれない。

目を閉じて、過去にこの島であった事を思う。
この島で失った家族を思う。

今となっては伝聞でしか知らない家族ファミリーを思う。

#三日月島_灯台
(8) unforg00 2023/09/22(Fri) 20:11:41
ペネロペは、暫くの間そうしていた。
(a14) unforg00 2023/09/22(Fri) 20:12:04

ペネロペは、自分の素顔を知らない。
(a15) unforg00 2023/09/22(Fri) 20:12:26

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ



「今日は俺を捕まえろ」


「その代わり、提案を受けるってんなら
 お前から俺たちに会いに来て牢屋にぶち込まれろ」

「中でも外でも全部面倒見てやるよ」
(-417) toumi_ 2023/09/22(Fri) 20:19:25

【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ

男の机上、置かれたフォカッチャは
まだ歯型もなく欠けもない。
問いかけにまた首を傾げ、指先で顎を撫でる。

「そうだね、もしも悪い人だったら。
 そうだったら……いや、逮捕よりも皆の解放を願うかな」

「一人を逮捕しても何も変わらないだろう?
 だったらそう願う方が現状を変えられそうだ。
 最も、俺のこれは願いや望みってやつなんだろう」

希望論でしかないもしもだが、
だったら同じ目に合わせようというのは堂々巡りでしかない。
リヴィオ・アリオストは、そう考えている。

「……君なら。君ならどうする?ダニエラ君」

それじゃあ君は、問う君はどうだろう。
同じように雑談の延長線、その続きを君と続けよう。
(-418) sinorit 2023/09/22(Fri) 20:21:54

【秘】 コピーキャット ペネロペ → 渡りに船 ロメオ


「ローメオ〜。ロメオ居るかあ〜?」

真夜中。

食事会の残りの缶ビールやら缶ワイン、
他つまみになりそうなもの、それから酒瓶を持って。
酒飲みはあなたを探してアジトをぶらついていた。
やっぱり飲まないとやってられなかったらしい。

が、さて、あなたの姿は見付かるだろうか。
(-419) unforg00 2023/09/22(Fri) 20:27:53

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 法の下に イレネオ

「不安にさせてるのは
そうやって威圧的に取り締まる奴らのせいだろう。
嘘でもそれが真実だと上塗り出来るようにした。
そんな奴らのせいだ。履き違えるなよ。」

ブレない。まだ。

「ないものをあると断じて捌くのがお前の正義か?
だったら随分と独善的だな。それこそ何も見えちゃいない。」

ただ一つ、この男が揺れるとしたら。
貴方を摘発した罪悪感かもしれない。

「お前を摘発して牢にぶち込んだのは誰だ。
そんな役回りを押し付けたのは、誰だ。
本当にそれがお前の信じた正義なのか、イレネオ。」

貴方の苛烈な一面を見たことはなかったから。
何かの間違いであって欲しいと思う。

パンを抱えて困っていた貴方を
仲間と語らっていた貴方を知っているから。
(-420) ぴんじぃ 2023/09/22(Fri) 20:29:32

【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード

「ん。弟」「義理……?だけど」

説明が難しんだよな、と首を傾げる。
貴方の察する通り、歯切れの悪さの理由はそこにあった。
弟だけではない。今まで逮捕された仲間だってそうだ。
手段があればすぐにでも解放してあげたい。
けれど、手段はない。
できる事は現状維持、ボスの帰りを待つのみ。

それが嫌だ。

「……あんた、いい男だな」「ありがとよ」

我儘みたいに打ち明けた八つ当たりの一つを、
見送らず隣に立とうと言ってくれるのが嬉しかった。
無免許宣言に大丈夫かよと笑って。

「ボスの事信じてない訳じゃないけど。
 そうなったらあんまりにもやりきれないからさ」
「一人でやれば捕まったって迷惑かけない。
 皆逃げてくれれば、オレは別に」

「って、思ってるけど。あんたは怒りそうだし」
「一緒に来てもらうのも良いな」

今はまだもしも話にしか過ぎないそれを、
夢物語みたいに目を伏せて唱えた。
(-421) susuya 2023/09/22(Fri) 20:32:39

【念】 傷入りのネイル ダニエラ

運ばれていく猫に、指先だけで手を振って。
その頃には手の平に残っていた柔らかさも温かさも消えている。

「…あー。色男さあん。」

ブーケを受け取る。…浮かぶ顔は2つくらいあった。
しかしタイミング的に、片方に絞ることもできそうだ。
…そうやってだれかの顔を浮かべながら花束を見つめるその瞳には、僅かな寂寥が乗った。

「色男さんはあ、このお店、よく来るんですかあ?」

おもむろに顔を上げた女は、気怠そうに間延びした声でそう訊ねる。
ブーゲンビリアは胸の前。香り立つことなく、ただ鮮やかに。
(!8) oO832mk 2023/09/22(Fri) 20:38:41

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ

最後までを暖かく見守り聞き終えてくれた貴方が、次に口を開き話してくれるのは己が知らない時代のことだ。
マフィアについて詳しくもなかった男は今と昔の違いをそこでようやくに知る。
けれど一度広まった印象というものはそう簡単にはなくならないもので。
彼等からの被害も決して無くなったわけではないと、これは周囲を見ていても知るところ。

だから、やはり仕方ないのだろうかと。

落ちかけた視線、されど貴方の言は続いていく。
下がる眦が届けてくれる慈愛に満ちた表情。
鼻先を掠める芳香と混じり、かつての記憶が蘇るよう。
──変わらない。

「…………うん」

変わらないものが、ある。
そう感じる度にどうしてこんなにうれしくて。
どうしてこんなに泣きたくもなるのだろう。


「ちゃんと、ひとつの参考にする。
 けど、……よかった」
「ヴィトーさんが、"間違っている"を言ってくれること」

にぃと笑って届ける表情も幼いころと変わらない。
……のは己で自覚しているものではないけれど。
伸ばした指先は、貴方の服の袖をちょんと摘まんでいた。

「自分の心、よく見えなくなってたけれど。
 それを聞いてようやくちょっと……見えた気がするから」
「でも決まっちゃったもの、変えるのって難しい……ですよね。
 何かしてたら、オレでも変えられるものあるかなあ……」
(-422) mspn 2023/09/22(Fri) 20:42:47

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 法の下に イレネオ

押し込まれた瞬間に悲鳴がまた落ちる。
骨が割れる音を拾い上げ腹の底は冷えるようなのに、
ペン先が刺さるその場所は燃えるような痛みを訴える。
片側の手を止めるために動かそうとしても──じゃらり。
金属が擦れる音が自由の無さを示しただけ。

「……な、にも、しらな」

ぐり。


い゛っ
、ぅ」
「っは、……」

「……ゎ……、かり、ませ」


ぐり。


「〜〜ッぁ゛」


ねじ込まれる度に背が丸まり、びくりと身体が跳ねる。
喘ぐように開いた唇から苦悶に満ちた哭き声だけが落ちる。
首を横に振る度に汗と涙がはたりと落ちていく。
息をすることさえままならなくて、こんなの。

[1/2]
(-423) mspn 2023/09/22(Fri) 20:49:50

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 法の下に イレネオ


──地獄、みたいだ。


いたい、こわい、くるしい、やめて。
逃れるための術を探している。
何か伝えたらやめてくれる?
でも本当になにもしらなくて。

貴方にそれを伝えようとしたのだと思う。
顔を上げ、滲む視界にその表情を捉えて。
けれど。

…………なんで。


どんな言葉よりも先に浮かんだものが、形になる。

「……な、んで…………」

「…………、……ゎ、らえる、の……?」


わからない。
わからなかった。
ぽた、とまた頬に雫が伝う。

[2/2]
(-424) mspn 2023/09/22(Fri) 20:52:29

【秘】 渡りに船 ロメオ → 路地の花 フィオレ

濡れた肩口を気にすることも無い。
ただ貴女の哀しみが少しでも収まるまで、
横で寄り添っていようと思っていたのだ。

居たけれど。

「───へえ?」
「なんだ。あんたのそういう声、初めて聴いたよ」

興味深げに目の色を変え、重たい瞼を少し持ち上げる。

(-425) susuya 2023/09/22(Fri) 21:00:03

【秘】 渡りに船 ロメオ → 路地の花 フィオレ

「そうだよなあ。許せないよな」
「許せないのは当たり前だよ……。
 あんたとあんたの大事なもんは踏みにじられたんだ」
「あんたは信じてたのに。そうだよなあ……」

途端に、寄り添い方を変える。声音を変えて囁くように。


「縄張りを荒らされたようなもんだ。
 善意を装って付け込まれたんだ。
 あんたの大事な場所は、アイツの目には金鉱山か、
 家畜小屋にでも映ってたんだろうぜ……」

貴方の肩に腕を回した。悲し気なトーンを持たせた。
いやに落ち着いた声だ。


「オレもスラムには僅かばかりの恩がある。
 あんたにはやる事がある。そうだろ?」
「なあ。どうしようか」

「──オレはあんたの力になりたいんだ」


この男は明らかに貴女を焚き付けるような真似をしている。
貴女の言葉の端に感じた火種の──熱のその先を見たい。
その興味と善意を薪にして、貴女の選択を見たがっている。
余計な真似と思われても仕方が無い。こちらが怒りを買っても仕方が無い。

男は貴女の答えを待っている。
(-426) susuya 2023/09/22(Fri) 21:04:50

【秘】 路地の花 フィオレ → 暗雲の陰に ニーノ

「ふふ、姉さんは大人になってからチーズに目がないのよっ」
「って言っても全然作り方とかは分かんないんだけど……」

アイスケーキのようなものだから、作れば一緒に食べられるだろうし。
カッサータを持って、笑顔で寄ってくるあなたの姿が目に浮かぶようだ。
今からもう楽しみで。

この世で一番なんて大きく出たなあなんて笑いながら。
楽しみにしてるからね、と笑う。
クロスタータを食べるのも楽しみだな、なんて袋を揺らして。

「頼もしいなあ。
 フレッドは立派な警察さんなんだもんね」
「じゃあ、約束」

絶対に助けてくれるはずだ。自分だってそう信じていた。
立派に成長したあなたが、何かあったら助けに来てくれるはずだと。

何かの間違いで、あなたが捕まりそうになったとしても。
その時は自分が助けてあげられると。

信じていた。
ずっと。

「なにからなにまでありがとうね、フレッド」
「貰ったもの、食べたらすぐに感想送るから。楽しみに待ってて」

にっこり微笑んで。また一つあなたを抱き締める。
また次も無事に会えますように。
(-427) otomizu 2023/09/22(Fri) 21:05:43

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 渡りに船 ロメオ

ノックに返事はなかったが扉が開けられると珈琲のような香りが漂っていた。
中に人がいる証拠だっただろうか、それ以外にも何やら人の気配はするようなしないような。

奥のもう閉じた店内まで行ってみると、昼間でも暗くなるほどの細いブラインドから漏れる僅かな陽光を浴びながら、三人がけほどのソファーに横たわるルチアーノの姿があった。
足元には未開封のクッキーの袋が何故か落ちていて、少し離れた場所にあるテーブルには冷めた珈琲がおいてあった。

「ぁー……?」

息はありそうだが、貴方を認識していないのか顔も体も上がってはこなさそうだ。
(-428) toumi_ 2023/09/22(Fri) 21:07:23

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ

「…あたし、ですかあ。」

問い返され、女は僅かに眉を下げる。
口元の笑みは変わらぬまま。少し、困った様子。

「リヴィオさんみたいに、人ができてないのでえ」
「捕まっちゃえって、思いますねえ」
「…だって、
許せません
からあ。」

ニーノくん。イレネオさん。
テオドロさん。ニコロさん。ヴィンセンツィオさん。
…実際に悪事を働いていたとされる上級警部を差し引いても、
きっと罪のない仲間たちが4人も牢へと送られた。


「私刑…って言っちゃえば、そおかもしれませんけどお」
「悪いことした人を裁くために、法ってあるんじゃないですかあ」

そんな理想を、語る。許されざる悪人が捕まって。そして。

「…それにい、もしかしたらあ」
「その人に逮捕された人も、釈放とかされるかもしれませんしい?」

罪なき人が元の生活に戻る、大団円。
本当にそうなったら困るのは自分だというのに。
どこかで口に出して消化してしまいたかった。…これも、紛れのない本心。


「…なあんて。流石に出来すぎますよ、ねえー。」

けらけらと、女は自分の言葉を控えめに笑い飛ばす。
どんなときでも本心を隠して笑えるのは、女の特技だった。
(-429) oO832mk 2023/09/22(Fri) 21:10:31

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 渡りに船 ロメオ

「やった!
 料理は……オレ、あんまりできないけど。
 でも手伝うから、火の番するとか……」

好きな食べ物を、なんて考えてくれていることも知らず。
おねだりを受け容れてもらえたのなら満足気。
マスターが早速作ってくれているのをちらと眺めたが。
それもすぐに貴方へと戻して、はたりと瞬いた。

「……なんでつけてたの?恥ずかしがり屋?」

……なわけ、ないだろうなあ。
ちょっとどきまぎした自分と違って、貴方は気が付いているだろうに涼しい顔だし。

「…………うん」

そうして続く、届いていない内の次の約束への返答は妙な間が一瞬空いた。
嫌だったとかそういうものではない、でもさっき聞いたばかりだ。
自分から誘うことはそうないって。
じわり湧き上がる嬉しさに口元がどうしたって緩むから、こてん。
気にしてないみたいだしいいかって、頭を傾けて貴方の肩にくっつけていた。
(-430) mspn 2023/09/22(Fri) 21:14:37

【秘】 pasticciona アリーチェ → オネエ ヴィットーレ

「もう、"みたいなのでも"なんておかしいよ。
 こんなに立派になったって言うのなら、
 そのお手本になった人ももっと肯定してあげてほしいな」

くすりと笑ってはいるが、心からの言葉だ。どうにもヴィットーレはたまに妙に自罰的過ぎるように聞こえる事を言うのが、どうにももどかしい。
きっと貴方がそんな事を思っているなんて知ったら、
思わずお説教でもしてしまったかもしれないくらいだ。


「ヴィットーレ……」

「泣いてもいいのよ。だっていつも、
 辛い時は泣いていいって言ってくれてたじゃない」
「わたし、ヴィットーレがずっと耐えてきたの、知ってるよ。
 だからもう一人で耐え続けなくていいよって、言いたいの」

貴方が泣いては駄目といったのは、自分達の関係を隠す時だけ。酷い事、と貴方が言っていたように、それくらい、泣くのを抑える事はアリーチェだって辛い事だと思っている。

だからそんな事を言われたら、無理やりにでも貴方との手を合わせるように押し付けてして、その手と触れ合う。

そんなに傷付いた姿であっても、まだ温かい血が貴方に通っているのが嬉しくて、その体温に触れられるのが嬉しくて。

「無理して泣かなくてもいいわ。
 でも、無理して我慢しなくてもいい」

「──自慢の家族なら、分かち合いたいもん。
 辛い事も嬉しい事も、こうして……掌が温かい事も」

自分が泣いている時、或いは泣くのを堪えた時、貴方が優しく包み込むようにしてくれたように。
──あれ、でもおかしいな。何でわたし、今、胸がちくっとしたんだろう。
(-431) poru 2023/09/22(Fri) 21:19:48

【秘】 渡りに船 ロメオ → コピーキャット ペネロペ

「──はい、はいはい、オレですよ〜」

向こうから近付いてくる声。ロメオだ。
貴方の声を遠くに聞きつけ、ぱたぱたとやってきた。
仕事用の伸縮性のいい黒手袋を外しながら、
髪は一つに結わえたまま。

「どうしまし……酒持ってる」
「やっぱり飲むんじゃないすか……」

貴方の姿を見つけるなり、目に留まるのは酒。

「……どうしました?」
(-432) susuya 2023/09/22(Fri) 21:19:54

【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 花浅葱 エルヴィーノ

「憂さ晴らしに来る人間がたまにいるんだ、って言っただろう。
 別に、なんとも。大したことじゃない」

大したことじゃない、なんてことはない。あってはならないことだ。
けれども男はぼんやりとした目を貴方に向けるだけで、喜色も嫌悪もどちらも抱かない。
大きな川の前で流れが過ぎていくのを待つような、どうでもよさそうな目をするたけだ。

「……ああ君には、不思議に見えるんだろうな。
 彼らは弱くて、今までこの法案のもとで無実であるかもしれない人たちを捕らえて、
 不確かな正義にあやふやなままに従わされて、自分の職分を見失いかけているんだ。
 そこに、確かな罪人が現れた、それも自分という個人を欺く形で」

訥々と語る。他人事のような口ぶりだった。
遠いものをゆったりと喩えを交えて語るような言葉は、いつかデスクの前で話した時とも変わらなかった。
一人一人を慮るかのように語る様子は、肩書きにふさわしく振る舞っていた時と違えも無い。
はだけた肌の上に骨に至るまで打ったような痣を備えていてもだ。

「君は壊れてはいけないよ、エル」

以前と何も変わらないのなら、いつから壊れているのだろう?
(-433) redhaguki 2023/09/22(Fri) 21:21:59

【秘】 情報屋 エリカ → 傷入りのネイル ダニエラ

「…… 

「そうか」

目覚めて覚えているのは情報の内容だけ。
他のものを渡しても残らない。
 
そうであるから。えらいな、なんて個人の感想は口にされなかった。

礼の言葉だって聞き流していたふうだが、
受け取ったらしい空気感はあっただろう。

 パチン

そうしてひとつの結論が出れば、
別れの挨拶の間もなく夢は弾けた。
 
(-434) 66111 2023/09/22(Fri) 21:25:13

【教】 pasticciona アリーチェ

「あら、そんな気を使っていてくれてたの?
 いいの。ペネロペが考えて決めてくれた事なら、
 どちらでも私は気にしなかったわ」

勿論見つかった事を残念だとは思いはしても、
伝えていなかった事で貴方を責める事はない。

「ふふ、疑心暗鬼になった時の考え方みたいね。
 実際当てられちゃってるから何とも言えないんだけど」

そう言って今日はスプリッツを貴方に差し出して、貴方が口をつけるよりも先にこちらが自分の分をぐいっと煽る。

「……これはただの雑談なんだけど。ペネロペはさ、
 大切な人と会話をしていて、心が痛くなる時ってある?」
(/2) poru 2023/09/22(Fri) 21:25:48

【秘】 情報屋 エリカ → 傷入りのネイル ダニエラ

目が覚める。
夢の続きの夢でなく、あなたにとっての現実。

傍らの預かり物は、
眠りに落ちる前と同じくそこにある。
(-435) 66111 2023/09/22(Fri) 21:26:05

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ

そこからはもう、何処を触られても、何処を撫でられても気持ちが良かった。
一度堰を切られてしまえば、我慢するのは難しい。
絶え間なく与えられる疼きを逃がそうとしても、あなたがそれを許さない。

あなたは首以外のところにも噛み付いたり吸い付いたりはしただろうか。
それをしてたなら、きっと、触れた至る所に赤い花が咲いているはずだ。
指が引き抜かれるその時すら、甘い声を上げては震え、熱い吐息を漏らしてしまっている。

それでも、指の代わりに充てがわれたものを目の当たりにすれば、恐怖でひゅう、とか細い息を吸ったことだろう。
だって、さっきよりも大きい、気がする。

「ま、まっ、て、入らな」
「あ、あ、―――――――ッッ」

入るわけないと、ふるふると頭を振ったが、あなたはそれを聞き入れはしない。
意味もない静止は、部屋の中に虚しく響いた。
指とは比べ物にならない質量が、濡れそぼったそこにゆっくりと入ってくる。
ほんの少し入っただけで、たまらない圧迫感があって、自分でも出すつもりがなかった甲高い声が出て、腰がはねた。
(-436) eve_1224 2023/09/22(Fri) 21:28:41

【秘】 pasticciona アリーチェ → 傷入りのネイル ダニエラ

「……今だって、仲間だったと思ってるわ。
 それは嘘じゃない。でも、
 貴方の言葉だって、嘘じゃないって思ってる。
 ……だから、わかんなくなって、」

信じてる。信じたい。
彼女は面倒臭がりで説明が不足しがちだけど、
こうして今まで一緒に笑い合った、他でもないあなたは、
心ない人物だとは、とても思えなかった。

だからこそ、何か理由があるんじゃないかと。
そんな救いのような言い訳に縋ろうとし続けている。

「…………っ」

ビクリと体が震える。
"あそこに連れて行かれたくはない"
純粋な恐怖と、自分が連行された場合に教会にかかる嫌疑。
そのどちらもが身を竦ませるには十分な威力だった。

「でも、私、貴方の事が知りたくて……」

先程は打って変わって小さくなった声は、
それでも未練たらしく響いている。
(-437) poru 2023/09/22(Fri) 21:34:17

【秘】 コピーキャット ペネロペ → 渡りに船 ロメオ


「おう。時間あるか?」

言いつつ片手に持った酒瓶を揺らした。
あると言えば酒飲みに付き合わされる事になるだろう。

「ん〜……まあ特別どうしたって訳でもねえよ。
 ただ向こうさんの動きが結構素直だったからな。
 耳聡いカンターミネの次は顔の広いルーカス…ルチアーノ。
 んで順番通りに行けばそのうち俺達裏方の番だろ」

「その前に飲んでおこうと思ってな。
 ついでに愚痴くらいなら聞いてやれるぞ」

そっちも働き詰めだろうしな、と。
理由は至極真っ当とはいえ、結局の所は飲む理由に帰結する。
息抜きと言えば聞こえは良いが。
(-438) unforg00 2023/09/22(Fri) 21:38:25

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ

「警部は……壊れてると、思うんですか。――彼らが……いや、自分が」
「大したことですよ、これは。囚人に手を出す、なんて」

どこから壊れてしまったんだろう。
黒眼鏡の牢に行った時もまた、彼の顔はぼこぼこだった。
あれは確実に、牢の中に入ってからも傷が増やされていたに違いない。

自分とて、ラーラを傷つけた犯人が目の前に居たなら、我慢せずに殺してしまうつもりでいたけれど。
これを見ればなんだか無性に虚しくなった。気がする。

「罪人、だからって。そんな事に、従わないでください」
「あなたは生きて罪を償うべきであって……こんな、ただの暴力を受ける必要なんて、……どこにもないんですよ」

ずっと、あなたのことを認めて、
それなりに尊敬していたからこそ。
そんな姿は、―――見たくない。
(-439) eve_1224 2023/09/22(Fri) 21:38:29

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 路地の花 フィオレ

「じゃあ本当にとびきりの作って持っていくから、待ってて?」

貴方の言い方が面白くって、だからくすくすと笑ってしまった。
カッサータはどれくらい作るのが難しいだろうか、今はまだ想像もできないが。
それでも大好きな貴方のためならいくらだって頑張れる。

「そう!オレもう警察だから!
 約束できるよ、まだまだ下っ端だけど」

少しぐらいは何かできるはず。
だからそのときはと、約束の一言には小指だって差し出していたことだろう。
昔からの変わらない契り方。
ぎゅっと絡めて、そうして解いて、じゃあって。
離れる前に両腕が伸ばされていた、気付けば貴方の腕の中だ。

「……へへ」
「うん。
 楽しみにしてる、フィオねえ」

其処は揺り籠同然の場所で。
恐れるものなんて何もなかったから、ぎゅうとこちらも抱きしめ返す。
子どもみたいに貴方の髪にも少しだけ頬を摺り寄せてから、名残惜しくもじきに離した。

そうして今度こそ手を振って離れていくことだろう。
もう少し夜が深くなれば雨も降り始める日のこと。
その晩に貴方は何かを食べてくれただろうか、メッセージででも感想を伝えてくれただろうか。

だとしても──そこに返るものは、何もなかったのだけれど。

[1/2]
(-440) mspn 2023/09/22(Fri) 21:38:51

【秘】 渡りに船 ロメオ → 口に金貨を ルチアーノ

店の中は仄暗く、喫茶店でもないのに珈琲の香りがした。
人の形跡はある。しかし姿はやはりない。

「…………」

く、と店の奥を見やった。となれば向こう側に居るのか、と。
レジ袋をガサリと揺らし歩を進める。
──ブラインドが掛かった窓の近く、ソファの上。

「あ。お〜い……」
「わかりますかあ。ロメオっす」

ふ、と貴方に影を作るように覗き込む。
癖のある髪が垂れて、薄明るい陽光を透かした。

「ヘルプに来ました」
(-441) susuya 2023/09/22(Fri) 21:39:31

【独】 コピーキャット ペネロペ

/*
オレに黒手袋というワードを見せるな!!
反射的に嬉しくなってしまう!!!!!!!!
(-442) unforg00 2023/09/22(Fri) 21:41:45

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 路地の花 フィオレ


────こえがする。

暗い牢越しに貴方が名を呼んでも、そこにいるのが本当に"弟"なのかはすぐに分からなかっただろう。
冷たい牢の隅、与えられた毛布に丸まって蹲る人影。
声をかけられてもぴくりと跳ねるだけで、すぐに顔を上げない。

幻聴だと思った。
だってここであなたの声を聞くはずがないから。

……それでも、その内に。
緩慢な動作でゆっくりと顔を上げる。
泣き腫らし腫れた瞼も、熱で赤らみ汗ばむ頬も、暗くて貴方にすぐ見えるものかはわからない。

「…………ね、ぇさ、ん……?」


けれど貴方を呼ばう声が掠れ切っていて。
聞き落としてしまいそうな程に弱いものだったことだけは、明らかで。

夢かもしれないと思った。
なら夢でいいとも思った。
身体を動かす、それだけで。
走る痛みに喉奥がひきつる。

[2/2]
(-443) mspn 2023/09/22(Fri) 21:43:08

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 路地の花 フィオレ

/*
すみません、お待たせいたしました!
まだ最後まで状況は確定しておりませんが、とりあえずはこの程度は……といったところまで分かったのでお返事いたしました。最終的にもう少し酷くなる可能性はありますが、とりあえず、とりあえず……
どうぞごゆるりとお付き合いいただければ幸いです、ねえさん〜……
(-444) mspn 2023/09/22(Fri) 21:43:42

【秘】 渡りに船 ロメオ → 暗雲の陰に ニーノ

「なんなら教えようか。オレの作れるもんくらいは」
「そしたらお前もオレに作ってくれるかもしれねえし……」

というのもまた冗談だが、教えるのも楽しいんじゃないかと思ったのは本当だ。しかしあわよくばいつか、貴方の作ったご飯も食べてみたくは……ある。

伊達眼鏡の理由を聞かれると、少しだけ視線を巡らせて。

「ナイショ。」

なあなあにしてごまかすことにした。
ただのパン屋が変装する義理が無いのは本当だし。
おしゃれと言い張るにはこの眼鏡じゃ無理がある。

「ふ。よかった〜」

楽しみができたわ〜、と気の抜けた声。
預けられた頭の重さに心地良さを感じて、
随分居心地のいい空間だな、と思った。

直にカウンターに置かれるグラスホッパー。
ミルキーなグリーンが揺れて、どこか愛らしい。

「…………」
「乾杯でもする?」

本当は飲み初めにするものだろうが、
なんとなく自分たちの区切りにはいいと思った。
グラスを持ち上げて、貴方に持ちかける。
(-445) susuya 2023/09/22(Fri) 21:54:40

【秘】 路地の花 フィオレ → 徒花 テオドロ

「それならよかった。
 きっと何事もなかったんだと思っておくわ、今は」

触れられる距離にあなたがいたのなら。
その服を引っぺがしていたところだ。
そうでなくて良かったと思う。あなたにどんな顔をされていたか分からないから。

「そうね、最悪信用もなくなってしまうでしょうね。
 私は警察内部の情報に明るくないから、自浄作用って奴があるのかもわからないけど」
「……許せない、本当に」

弟のことを思う。
真っ直ぐに明るく仕事に励んでいた彼をも欺いて、ともすればターゲットにすら入っていただろうことを思うと。
はらわたが煮えくり返りそうだった。
冷静に、この後の街を考える余裕は、今の彼女にはない。
けれど。

「枯れないわ」
「もっと、もっと、綺麗に咲き続けてみせる。
 そのためにも……脅かす虫は、追い払ってしまわないとね」

胸で揺れるネックレスにキスを一つ送って、笑ってみせる。
あなたがそう言ってくれるなら、何だってできる気がした。
(-446) otomizu 2023/09/22(Fri) 21:55:01

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → マスター エリカ

―――ぱちり。

積まれたダンボール。窓の外の夕焼け空。
幾度かの瞬きを繰り返しここが現実であると悟った女は、傍らにある2つの鞄を見た。

立ち上がる。スーツケースを、部屋の中央へ。
一瞬躊躇いはするも本当に一瞬だけのことで、意を決してそれを開いた。
中身をひとつひとつ見つめる。
夢と同じであることの確認を取るだろうか。

そして。

カサ、と最後に手にしたもの。
それを、ゆっくりと、開いた。
(-447) oO832mk 2023/09/22(Fri) 21:58:29

【秘】 渡りに船 ロメオ → コピーキャット ペネロペ

時間はあると頷けば、
酒の席に自分も加わる事になるのだろう。
続く言葉には……頭を掻いて難しい顔をした。
歯痒い事だが、その通りだと思ったから。

「っぱルチアーノさん、持ってかれるんすかね。
 あの人は自分でもわかってるみたいですけど」
「あんたまで持ってかれたら声の通る纏め役が居なくなる。
 それは困る……」

「そういう事なら喜んでご一緒しますよ。
 あんたのせっかくの厚意ですもんね」

実を言えば、パッとした休憩が欲しくなっていた頃だった。
貴方のお陰で腰を落ち着けて休憩する言い訳ができたので、
ひっそりと喜んでいる。

「あんたの愚痴も聞きますよ。
 場合に寄っちゃあ、聞かなかったふりもできるんで」
(-448) susuya 2023/09/22(Fri) 22:02:27

【教】 コピーキャット ペネロペ


「そりゃあそうさ。同じ夢のオトモダチ、だろ」

実際の所は、互いに仲良くしていれば角が立つ。
そんな身分の関係だ。とはいえ。
夢の中であれば、そうであってもいいはずだ。

「大切な人と、ねえ」

あなたがぐいとグラスを傾けるのを見てから。
差し出されたスプリッツを、一口。

「俺は博愛主義なんだ。つまりファミリー全員が大事って事。
 だから気に掛かったり腹を立てる事はあるが、
 話してて心が痛む事はねえな」

「つまりあんたのそれはそうじゃないって事だ」
(/3) unforg00 2023/09/22(Fri) 22:03:12

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 傷入りのネイル ダニエラ

「………。」

貴方の言葉を最後まで、静かに聞いた。
時折思うように目を伏せて、それでも。

「言い分は分かった。
だが、やってることはお前も同じなんだぞ。
罪もない人間を罪がある様にでっち上げ
場を混乱させて、良いように利用する。」

「それで良いのか?
正当防衛だから咎められないなんて
そんな甘い事はないって、分からない訳ねえよな。」

貴方が分かってないとは思わない。
けれどこれは、同じ仲間のよしみとしての忠告。
(-449) ぴんじぃ 2023/09/22(Fri) 22:11:21

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → pasticciona アリーチェ

「……アリーチェさん。」
「振り込め詐欺とか、気をつけた方がいいですよお?」

信じようとしてくれる人間をただただ茶化すように。
いつかきっと口にした言葉。そのときの印象通りのあなたへ。

竦む身体でそれでもなお、甘えた言葉をいうあなたをミントブルーが映している。
笑うことしかできないから、ただただ笑みを浮かべたまま。
……純粋で、綺麗なひと。


「あー…。それなら言い方を変えましょおかあ。」
「世の中知らない方がいいこともある、…ってことですう。」

ゆらりと女は左手を持ち上げる。
小指にはマリーゴールドカラーのエナメル。
しかし少しだけ欠けていて、塗り直しもされず少し不恰好。
そんな左手であなたの髪に触れようとする。
くすりとやっぱり、変わらない笑顔を乗せたまま。

「…せっかくのきれいな髪、鉄格子の向こうでぼろぼろになるの、あたし、見たくないなあ」
(-450) oO832mk 2023/09/22(Fri) 22:13:48

【秘】 マスター エリカ → コピーキャット ペネロペ

「そうだな 

返す言葉は短いもので。
鐘の、慣性での揺れが治まって一拍、二拍。

「…こうした日が珍しい、と言えるのは有難いことだと思う」

店が、と受け取った呟きがこぼれた。

なんやかやと入りびたる人がちらほらといたものだから、
閉店後でなく客足が完全に途切れたのは、
あなたが店で働くようになってからは初めてかもしれない。
彼女としては、客のいない夜に他の誰かがいるということも。
(-451) 66111 2023/09/22(Fri) 22:23:33

【教】 pasticciona アリーチェ

「ふふ……そうね、オトモダチ!
 そんなオトモダチをもしかしたら
 置いていく事になるかもしれないのは心苦しいけど……」

きっと帰って来て見せる。とまでは、言い切りたくても言い切れなかった。
ただでさえ不思議な空間で、過酷とわかっている檻の中。
ふわふわと言葉を濁すしかない。

「……博愛主義じゃない、ってこと?
 大切な、家族、なの。昔からそれが当然で、
 それがとても嬉しかった事なのに……」

「なのに心がなんだか痛くて、少し寂しいのは、
 ちゃんと家族として愛せてない、って事なのかしら……」

少し間違った方向に捉えながら、唸る。
(/4) poru 2023/09/22(Fri) 22:24:52

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 月桂樹の花 ニコロ

ミントブルーの瞳を細め。
女は乱視だったから、それでもあなたの顔はぼやけていた。

「――もちろん」

にっこりと笑う。
まるでピザを奢られた時と同じように。

「あたしは、やられる前にやっている…」
「ただ、それだけですからあ」

「同じだってことは、もちろん承知の上ですよお。」

分かっていて、己のためにそれを行い、振り翳す。
それを人々は
悪人
と呼ぶ。
そう呼ばれ思われ恨まれることを女は望む。
中途半端に信じたままより、そっちの方が絶対に幸福だと信じているから。


「まあ…それじゃあ。」
「ご理解頂けたよおですし、そろそろ行きましょおかあ」
「…ニコロさん?」

そういう女の手の平の中には、鈍い銀色の手錠が煌めいていた。
(-452) oO832mk 2023/09/22(Fri) 22:27:25

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 傷入りのネイル ダニエラ

「お前、半分嘘だな?
まあ、今此処で暴いたところでどうにもならねえけどよ。」

本当に自分が可愛い人間は、此処まで割り切れない。
自分も同じように裁かれると分かれば躊躇も生まれよう。

だから、貴方に別の何かがある事だけは、察せられた。
それが何かなんて、分かる訳もないけれど。

「後悔すんなよ。」

何がとは言わない。
男は既に覚悟は決めていた。
遅かれ早かれ、この法の片棒を担いだ罰は来る。

それが、今になっただけのことだから。
それだから、抵抗はしない。

貴方に両の手首を差し出した。
(-453) ぴんじぃ 2023/09/22(Fri) 22:37:54

【秘】 コピーキャット ペネロペ → 渡りに船 ロメオ


「まああいつらに
荷物纏めとけ
って伝えたの俺だしな」

さらりとそのような事を言いつつ。
適当なテーブルに酒類とつまみを置き、
ソファにどっかと腰掛ければ缶ビールを開けた。

「最近
妙な夢
を見るんだよ。
 次は誰をやる、その次は誰を……ってな」

「あいつらの次はどうも読めんが…順当に行くなら、の話だ。
 俺は居なくなった所で上に話の通る奴が減るくらい…
 くらいでもねえか。まあ明日には引き継ぎしとかねえとな」

この地に於いて、そういった夢の話は笑い事にならない。
もしもの時を考えつつ、温め直したピッツァを齧る。

「愚痴、愚痴なあ。多すぎて何から言ったもんかわからんな。
 仕事が多すぎる、アホ、ボケ、Imbecile.
 この件が片付いたらぜってえ休みもぎ取る」

「お前の方はどーよ」

何ぞ愚痴でも無いのか、と。
指に付いた油を紙ナプキンで拭いつつ問い掛けた。
(-454) unforg00 2023/09/22(Fri) 22:38:49

【秘】 情報屋 エリカ → 傷入りのネイル ダニエラ

鞄の中には、
情報屋から聞いたそれらが正しく収められていた。
夢で開かなかったその紙も、また。
 

 
『命令。これを見たらお前は身を隠し、      
  全てが終わったら国外に逃亡して        
  以後マフィアに関わらないこと。任務は終わりだ』
 

 

あなたの行為を阻むものはなく、
その中身は随分あっさりとさらされたのだった。
(-455) 66111 2023/09/22(Fri) 22:40:35

【秘】 pasticciona アリーチェ → 傷入りのネイル ダニエラ

「あ……」

今となっては随分懐かしい言葉。
それを話題に笑っていた日は、まさかこんなにも世界が変わってしまうなんて欠片も思ってはいなかったのに。

「……馬鹿。
 ダニエラがそう言ってくれたから、私助かったのよ」

ダニエラにとっては些細なエピソードでも、自分にとってはとても大事だったのだ。きっと、貴方に対してもそれと同じ事のように思っていて、

貴方が笑みを浮かべ続けている理由だってわからず、
貴方が何を考えているのかが全く──
最も、普段から実際読み取れていたかと言うと定かではないが──
読み取れず、困惑の内に髪に触れられ、目を伏せて不安げに左手を右の手でぎゅっと握り込む。

「……わたしだってなりたくないし、させたくない、よ」

触れる髪を伝って微弱に震えているのが伝わるかもしれない。
きっと脅しじゃないのだろう。冤罪にしか見えない同僚を艶やかに逮捕してのけた人だ。自分の事だってすぐに何とかしてしまえるだろう。

怖くて、辛くて、それ以上に何もわからない自分が悔しい。
(-456) poru 2023/09/22(Fri) 22:41:43

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 渡りに船 ロメオ

「え、ほんと? じゃあおしえて!」
「作ってもらうばっかりもくすぐったいからさ。
 オレも作れるようになったら作りたい」

冗談、だとは受け取ることはなく。
貴方が少しでもその未来を描いてくれているならと男は笑った。
……が、続く、ナイショの一言を聞けば少しだけ頬を膨らませる。

「弟に内緒にするんだ〜」

意地悪な言い方だ、とはいえ本当に拗ねたのではないのだけれど。
代わりにぐいぐい……と寄せた頭で貴方を押すようにしていた。

そんなもちゃもちゃとしたやりとりののち、カウンターに置かれたグラスホッパーに気が付けばきらと目を輝かせて。

「わ、ほんとうに緑」

つん……とグラスを謎に突いて感動の声。
そのままそろっとグラスを持ち上げて飲む前に。
誘いを持ちかけられるときょとんと眼を丸くして貴方を見上げる。
込められた意図に気が付けば目を細めて、無意識に微笑んでいた。

「うん。
 じゃあ〜えっと……
 ……兄弟になった日に、乾杯?」

小首傾げつつ、こつん、貴方のグラスと己のグラスを合わせてみる。
改めて口にしてみるとなんだかやっぱり恥ずかしいな。
つい感じてしまえばそそくさと誤魔化すみたいにグラスに口をうけて一口。
思っていた以上にチョコミントだったので感嘆の声よりもいっそ、「えっ……」という動揺の声が出ていたとされる。
(-457) mspn 2023/09/22(Fri) 22:45:34

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ

落とされた問の答えはすぐには出せなかった、しかしたっぷりの時間と苦し紛れの空白を開けて返される。

「どうして、俺が殺さないといけない」

罰したいと思えない、苦しんでほしいと思えない。
貴方を信頼してもなければ、嫌ってもいない。
そんな他人事に囚われていても、この胸の中には甘ったれの信条がある。

「……あんたは俺が裁くんじゃない、少なくとも黒眼鏡やボスの指示を仰ぐ。
 ノッテファミリーの一員として、私刑は起こさない」

絞り出したものはとんだ弱虫の逃げだったか。
貴方にかかる火の粉を想像すれば全てを振り払うことなど一人では出来ないだろう。
だから裁かれるその日まで誰かの手を借りることを選んだ。

「何も言わないまま楽になんてなるな!
 俺は必ずお前のことを調べきってやる。
 どんなに地獄みたいなところにその欠片があったとして、必ず真実を見つけにいく」

これも自分が満足したいから言う言葉だ。
貴方のその空っぽの中身に何があったのか。
いつの日にか暴いて、自分の答えを出してやりたい。

「精々それまで、早くしょっ引かれて待っていろ」

ここに来て貴方の顔を何度まともに見られただろう。

生死を委ねるようなその仕草を否定することも無碍にすることも出来ない、眼の前の男を見捨てたくはないのだ。
たとえ民衆全てが指を指して貴方が断頭台に連れて行かれようと、自分は貴方を、罪を抱えた伽藍堂の一片を見てしまったのだから。
(-458) toumi_ 2023/09/22(Fri) 22:50:03
ルチアーノは、真っ直ぐに睨みつけた。
(a16) toumi_ 2023/09/22(Fri) 22:51:54

【秘】 オネエ ヴィットーレ → pasticciona アリーチェ

「……ふふ、そうね、ごめんなさい。
 こんなんじゃ、心配させちゃうわよね。」
 
ちょっとしたお叱り。
常に上の兄弟であり続けたヴィットーレには、
そんなお叱りも新鮮で、そして暖かいものだった。
今この時ばかりは、貴方の方が上の姉であったり、
あるいは母親のように見えてしまう。
 
「………もう、年を取ると涙もろくていけないわね……
 …アタシ、ずっと一人でこの罪悪感を抱えて生きると
 思ってたのよ………本当に……独りで……」
 
ぽろ。と瞳から何粒かの涙が零れる。
貴方が歩み寄り、傍にいて、支えてくれること。
それは暗闇の中のランタンのように暖かで、安心できて。
ヴィットーレにとって今のあなたは……貴方が望む形かは
別にして………『寄り添ってくれる人』には違いがなかった。
 
「……本当にありがとう、アリーチェ。
 …正直、ここに来てからの仕打ちに参ってたの。
 明日も明後日も、同じようにされるのかと思うと憂鬱で……」
「……でも、やっぱりアタシは、あなた達家族が愛おしくて、
 大切で、かけがえのない存在だわ。」
「……まだ頑張れるわ、アタシ。この手の温もりがあれば。」
 
貴方の柔らかで暖かな手。この手がずっと柔らかく暖かで
いられるように……貴方を守れるように。
無理をして耐え忍ぶわけじゃなく…明確な目的と決意を持って。
明日からも頑張ろうと、心に暖かなものを宿して立ち向かう。

「ti amo.アリーチェ。」
 
貴方に感謝と愛を伝えるために、そう告げて。
ちょいちょい、と顔を近づけるようにジェスチャーしたら、
貴方の頬か、額に……親愛の口づけを、檻越しに落としたことだろう。
(-459) arenda 2023/09/22(Fri) 22:52:59
ルチアーノは、もうその目を逸らしたりはしない。
(a17) toumi_ 2023/09/22(Fri) 22:53:11

【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレ

「俺が」


     
かつん。

かつん。    
かつん。

   
かつん。
  ​
────ひゅん。音。

 
かつん。
   
かつん。



「逮捕」「されたのは」


かつん。

   かつん。  
かつん。

   ​
────ひゅん。

 
かつん。
   
かつん。



「こうするためだよ。」



 
────と  ん 。


 

                        それは。
               男の手によるものではなく。
               何か鈍器による打撃だった。

          ────この部屋は取調室であり、急拵えの拷問部屋。
       上等な器具などない。置かれているのは精々、工具くらいだ。
(-460) rik_kr 2023/09/22(Fri) 22:59:10

【秘】 渡りに船 ロメオ → コピーキャット ペネロペ

「え、」

そうなんすか?と素直に驚いた声を出して、
貴方が座った後に自分も腰掛け缶ビールを1つ手に取る。
ごちそうさまです、と一言添えて。

「妙な……夢すか。それはまた」
「予知っつうか、正夢っつうか、そんなやつですか。
 ヤなもん見ますね……」

カシュ、とプルタブを押す音。

「あんた、働きすぎですもん。オレは別にいいすけど。
 使えるだけ使ってもらって全然構わないし」
「でもあんたがくるくる動いてくれてるから、
 オレらもそれに背を押されてるトコありますよ。だいぶね」

仕事に対する罵詈雑言に苦笑しつつ、
自分もピザを1切れ貰う。それから、フライドポテトも。

「惜しいな……カンターミネさんもそうだ。ヴィットーレの姐さんも、黒眼鏡の旦那も、ガイオさんだってそうだ。いつか終わる悪夢であって欲しくてね」

「オレの愚痴はそうなってんのに何も出来ない事くらいすかね。
 誰か殺して済む話ならすぐにそうするんすけど」
「そうじゃないからなー……」

あーあ、と重たい息を吐きつつ缶をベコベコして遊んでいる。
(-461) susuya 2023/09/22(Fri) 22:59:37

【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ

「大切な人と言い換えてもいいです。
 関係性はどうであれ、そういう人なんですね」

男はとにかく、今のままであることに固執していた。
現状を守ってじっとしていれば、助けが来れば。
帰りを待つことに慣れていたのだと改めて思う。

「あんなクソみたいな法、嫌がってる人が大半ですよ。
 皆で逃げて、どこか遠いところで身を隠して、
 あったかいところでバカンスでもして……」

「俺は、ロメオさんが捕まっちゃうのも嫌です。
 一人で寂しいところに行くより、
 皆で一緒に逃げちゃいましょうよ」

だから、どうにかなってもならなくても。
貴方を一人で危険なところに追いやったりはしない。
(-462) NineN 2023/09/22(Fri) 23:01:29

【秘】 コピーキャット ペネロペ → マスター エリカ


「そうですねえ」

こちらもまた、返答は短く。

「長く続かないと、もっといいんですけど。」

また、いつも通りが戻ってくればいい。
叶うことなら、なるだけ早く。
この店に入り浸る人々にも、そしてあなたにも。
そう思う程度には、思う所が無いわけではないのだ。

「そう思っちゃいます。贅沢なので」

猫は家に付くとはよく言うもので。
(-463) unforg00 2023/09/22(Fri) 23:06:19

【秘】 渡りに船 ロメオ → 暗雲の陰に ニーノ

「作ってくれんの?なんだ、嬉しいな……教育しがいがある」

何を教えてやろうかな、なんて企みも出てきた。
無論変なものを教えたり嘘を教えるつもりはないが、
自分の好物を貴方に作ってもらうのも、また乙だと思ったのだ。

「そーでーす。オレは弟にもナイショごとがありまーす」

さして痛くもない圧力にささやかな訴えを感じつつ、
言えないことは言えないのでしょうがないのだと開き直る。
これ以上の誤魔化し方もわからないし。

下からの目線に目線を合わせ、
目を細めればタイミングはほぼ同時か。
そうだよ、と言外に語って自分も笑う。

「おう。乾杯」

カチン、と透き通った音。
バーに相応しい乾杯のシルエットがカウンターの上に映る。
横目に映ったその影が、ペパーミントの揺らぎが、貴方の微笑みが、約束の形としてずっと記憶に残ればいいと思った。

口を付ければ、生クリーム由来のなめらかな舌触り。
カカオの香りとミントの香りは甘さを伴って、なるほどまさにチョコミントのようであり。

「ん。美味いなあ」

よかったな、と噛みしめるように思った。
(-464) susuya 2023/09/22(Fri) 23:13:29

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 渡りに船 ロメオ


「    」

その口から溢れて音にならなかったものは。
貴方の名前に似ていて、貴方の名前ではなかった。


男は眼の前の首に腕をまわし自分の顔を近づける。
ゆらりと誘うようなその動きは普段の姿から想像つくだろうか。
怠惰に緩くなったその口元を僅かに開かせて、しばらく顔を見つめていれば小さくつぶやいた。

「疲れた」

シーグリーンの瞳は翠をじっと見つめている。
(-465) toumi_ 2023/09/22(Fri) 23:21:12

【教】 コピーキャット ペネロペ


「ま、それは始めっからお互い様ってもんだろうよ。
 元々いつまで続くかもわからない夢だ。
 そうならないのが一番っちゃあ一番だがな」

唐突に見るようになった夢は、唐突に終わるかもしれない。
ずっとの確証は無い分、却って飲み込める事もある。
とはいえ、やはりそんなもしもが無ければいいとも思うもの。

「博愛じゃないってのは間違ってないかもしれねえな」

家族として愛してるから
だろ。
 本当は家族それ以外に求めてる愛情の形があるから、
 家族として接すれば寂しいと思う。」

「愛ってやつなんじゃねえの。家族愛じゃない方のな」

にやり、笑って片手の指でハートを作って見せる。
(/5) unforg00 2023/09/22(Fri) 23:24:05

【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード

「アハ。南国に逃亡? いいね、夢がある」
「ノッテで新しい商売始めるか。タピオカドリンクショップ」

それも楽しいな、と思った。
一部が変わるから嫌なのであって、皆で変われば怖くない。
それが良い変化ならいいな、と思った。
全員ムショに入るよか、よっぽどそれがいい。よっぽどだ。

「……今は随分悪夢みたいだ。そんな楽しい夢になりゃいい」
「離れ離れは嫌だ。虚しい。信じられるものが側にいて欲しい」

「…………昔」
「ノッテとドンパチして吸収されたファミリーがあんだと。
 その抗争も、別の縄張りの奴の差し金だったって」

「バラバラになったファミリーって、どうなんのかな」
「オレら、それよりマシなのかね……」

──今日は弱音がよく漏れる日だった。
普段言わないような事をとつとつと話して、
それから急に、ふと思い浮かべるように、人に聞いた昔話を。

「怖いんだよなぁ。オレァ今が幸せだから」
「幸せなのが怖いんだよ。不幸に責められてる気になるから」

「お前は捕まらないでね……」

ぼそぼそと、そんな風に言うのだ。
(-466) susuya 2023/09/22(Fri) 23:25:38

【秘】 徒花 テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ

「面倒な男な自覚がありますから、
 それに対して叱るような真似はしませんよ」

「きっと同情するのも違うんでしょう。
 俺に言えることがあるとすれば……

 俺もあんたの命を繋ぐことだけを考えるのではなく、
 きちんと精神の方も気にしてやるべきだった、と」

儘なりませんね、と柔和な笑みを見せる。
捻くれた人間が多いのだからすれ違うこともある。
だから後悔をしたとまでは言わない。未来が無いわけでもない。

「……………
 ……………謝罪の言葉は考えておきます」
(-467) backador 2023/09/22(Fri) 23:25:49

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 月桂樹の花 ニコロ

「……さあ、どおでしょお。」
「あたしは、嘘つきですからあ。」

…笑顔だけは、崩さずそのまま。
罵倒される心づもりまでは、できていたのに。


あなたに近寄り、手が伸びる。
マリーゴールドの色をしたエナメルが、この日も両手の小指に咲いていた。
そこに握られた、手錠が、

―――かしゃん。


 
いつかあなたにリクエストした『子守歌』。
あれはカンターミネ・ヴォーフルが、眠る女に歌って聴かせた曲だった。
…女の胸にはあの歌声も、あの日のハーモニカの音色も未だに残り響いている。

そのどちらもをこの日同時に失ったわけだが。
嘆く資格なんて、当然女に残っているはずもないのであった。


そうして、女はあなたを逮捕した。
「後悔するなよ」、その言葉には、何も返事を返せなかった。
(-468) oO832mk 2023/09/22(Fri) 23:34:54

【秘】 渡りに船 ロメオ → 口に金貨を ルチアーノ

ぱち、と。瞬きが一つ。
呼ばれたような気がして、そうではないことに気が付く。
そのまま、されるがままに近づく顔に、

──余程だな、と思った。

様子がおかしい。
その一言で片付ければ簡単な話になってしまう。
簡単じゃない筈だ。単純じゃない筈だ。
ここまで弱った姿を見たことはなかった。話にも聞いて、いつもの疲れ方ではないと感じていた。

「そうでしょう」
「そうでしょうね。お疲れ様です」
「あんたはよくやってます」

自分と似て異なる色を受け止めて、はっきりと言葉を落とす。
拒絶しない。抵抗しない。その腕は未だ首に回されたまま。

「固形物、食べられそうですか。
 冷たいゼリーとカロリー飲料があります」
「何かしてほしいことはありますか」

1つ、2つ。
そしていつもの。

「なんでもしますよ」
「上手く使ってください」

自分はヘルプに来たのだ。
救けるために来たのだと。
(-469) susuya 2023/09/22(Fri) 23:39:40

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → マスター エリカ

開いた紙に書かれたものを。
読んで、女は

「…あー。」
「なるほどお。」

…これは、

「ずっっるいなあ……。」

――さて、どう向き合おうか。
心だけは、もうとっくの昔に決まっていたけれど。
(-470) oO832mk 2023/09/22(Fri) 23:39:41

【影】 傷入りのネイル ダニエラ

――あれから。

目を覚ました女がまず行ったのは、ここ数日1度も開けようとしなかったこの『預かり物』を開けることだった。
スーツケースを部屋中央まで引き摺って開く。
しばしがさごそと何らかを行う物音がして、最後にぱたりと閉じられた。

「…さてと。」

とりあえず、ひとつ決めたことがある。
やっぱり1杯くらいで許してやるのは絶対にやめてやると、そんなことだった。
(&5) oO832mk 2023/09/22(Fri) 23:45:15

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 傷入りのネイル ダニエラ

男は貴方を罵倒するでもなく
嘆くでもなく、ただ静かにそれを受け入れた。
鉄の重みが腕に伝わる。

マリーゴールドに捕まえられたそこには
たった1本、右手の薬指にだけある、ネイビーの空。
そこをちらりと見て、男は笑っただろう。

だって男には罵倒する資格なんてありはしない。

既にその手で、同僚を摘発して。
此度は貴方の幼馴染を…そして。
またその次も、考えられていたのだから。

「じゃあな、ダニエラ。
他人に嘘を吐く分には構わんが
自分にまで嘘を吐くんじゃねえぞ。」

まるで仕事上がりに挨拶するような声音で
最後のお節介を焼いて。

男はそれ以上は何も言わず、連行されていくのだろう。
(-471) ぴんじぃ 2023/09/22(Fri) 23:48:12

【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡

「は、っ、う……ぁ、あっ…」


立てられる水音に、耳を犯されるような感覚。
羞恥が沸きたてられて、余裕が奪われていく。
奥まで責められて、昂った身体は生暖かいそれに的確に絶頂まで追い立てられる。

ひ、と悲鳴のような声が漏れる。
敏感な太ももは大きく震えて、軽い痙攣のような状態が足先までを襲う。
まだ、と思うのに。体位を変えて、快楽を楽しんでいても。
ふと目を向けた先の、あなたの瞳に。

「――――ッ、ぁ、……!!」


刹那、堪えきれなかった快楽の波に身体が跳ねて。
シーツをぎゅうっと握り込んで、背を反らす。
長く、大きな絶頂を迎えて。とぷ、と秘部からはまた愛液がこぼれてシーツを濡らしていく。

間を置いて、くったりとベッドに沈み込む。
息を整えながら、ぼんやり自分だけが達してしまったことを考えてはいるのだが。

「……アレ……」


どうするんだろう、と目を向けた。
(-472) otomizu 2023/09/22(Fri) 23:48:15

【秘】 コピーキャット ペネロペ → 渡りに船 ロメオ


「おう、強いて言うなら正夢か。
 どうも予知夢までは見せてくれねえみたいだな。」

どうしても後手になっちまう、とつまらなそうな顔。

「ただ一つ愉快な事はあったぞ、あの夢のおかげでな。
 イレネオの野郎、どうもA.C.Aから睨まれて嵌められたらしい。
 内部には当然サツも居るだろう、身内から睨まれたってわけだ」

とはいえこればかりは一転、愉快そうに。
個人的に何か恨みでもあったのだろうか。そんな雰囲気。

「俺のしごきが下のやる気に繋がってるなら光栄だ。
 働きすぎつってもまだまだこれから仕事は増えるんだろうがな
 ま、お互い無事な内は一緒に苦労しようじゃねえのロメオ君」

言いつつガーリックソルトのラスクを抓み、
水分が奪われた口内をビールで濯ぐ。やっぱこれだね。

「俺達にできる一番の事は現状維持だ。
 アレさん達が引っ張ってかれたのはキツいが……
 ここまですっぱ抜かれる人数抑えられてるだけ上々だろ。
 後はボスが戻って来るまで耐えるだけだ」

「俺も誰か殺して終わるならとっととド頭ブチ抜いてたわ
 いやあの署長代理殿をやっちまえばいいのか…?でもなあ」

それこそあの法案が支持されかねないな、と呟いてやめた。
酒が入っているのもあり過激な発言がどんどん出てくる。
(-473) unforg00 2023/09/22(Fri) 23:51:15

【秘】 幕の中で イレネオ → 歌い、歌わせた カンターミネ

その歌声は男にとって酷く耳障りだ。

「余計な口を開くな。」
「それとも怯えているのか? 追い詰められた鼠はよく鳴くらしい。」

一睨み。
それで黙ってくれるほど、貴方は優しくないだろうが。

それきり再び、視線は紙面に落とされた。

「データの受送信の機能がある。」
「大元の親機があるだろう。どこへやった。」

それくらいは警察の方でも解析できる。
やはり目を向けないままに問い詰める。

「俺は全て吐けと言ったんだ。」
「お前には薬物についても聴取の必要がある。」
ほか・・より手間がかかるんだ。さっさと話せ。」

とんとんとん。ペン先が紙面を叩いている。
苛立っている仕草だった。
この男は、マフィアが嫌いだ。
それでも────何か、貴方のことは特に気に食わないらしかった。どの発言が気に触ったのだかわからないけれど。
(-474) rik_kr 2023/09/22(Fri) 23:52:25

【秘】 マスター エリカ → コピーキャット ペネロペ

贅沢者の言葉に、ふ、と息を漏らす。

「長くは続かないさ」

続いたのは、いやに確信めいた言葉だった。

「すぐに過ぎる」

彼女にとっては願望や妄信の類でなかったが、
さてあなたにどう聞こえたか。
(-475) 66111 2023/09/23(Sat) 0:01:30

【秘】 情報屋 エリカ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ

/*
御機嫌よう! 情報屋ロッシです、引き続きのお知らせ。
五日目時空の黒眼鏡様のパンツは「紺のトランクス」です。
警察から借りたんだってさ。お納めくださいませ〜〜!
(-476) 66111 2023/09/23(Sat) 0:09:31

【秘】 渡りに船 ロメオ → コピーキャット ペネロペ

「はーん。なるほど……」

予知夢なら見てから防ぎようがある。正夢ならない。
確かにそうだ。防げるものならいくらでも防ぐだろうし。
その後の愉快そうな語り口には、興味のありそうな声を出した。

「イレネオ……ああ。初期にとっ捕まってたサツですか。
 身内切りねえ……泣いて馬謖を斬ったって雰囲気でも無さそうですしね。そいつに何か因縁でもあるんすか?」

込み入った話なら聞きませんけどと付け足して、
アヒージョのマッシュルームにピックを刺して口に放る。

「あ、うま……分かってんですけどねえ、持久戦だって。
 ボスがうまくやってくれるんでしょうけど」

「そう、オレも最初それ思ったんすけどね。逆に調子乗らせるかなーって……。
 ボスがお手上げで戻ってきたらムショに火でも放っちまおうかって思ってるとこです。中荒らしてから関係ない奴まで叩き出して」

同じように話題から発言まで火力が強まっている。
摂取したアルコールに思想が引火しているのかもしれない。

「普通に腹立ってんすよね。弟とっ捕まってんで」
「血縁じゃないすけど……」
(-477) susuya 2023/09/23(Sat) 0:09:39

【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロ

こう・・しなかったことで、これまで俺たちは後手に回り続けた。」
「疑わしきは罰せずなんてぬるい・・・。」
ノッテマフィアって奴らは」
「逃げ隠れすることだけは異様に得意だからな。」

その通り、実に独善的な発言。
偏見に満ちた狂言。一人芝居。
貴方の言葉を受けて、忠犬は。

「俺にこの役割を下さった・・・・のは」
署長代理ですよ・・・・・・・。」


宛ら舞台役者のように笑った。

「俺が牢にぶち込まれたのはそのためだ。」
「ノッテファミリーをこの国から排除する。」
「それ以上の正義がありますか?」

「ニコロ・カナール。」
「だから、お前と答弁している暇はないんだよ。」
「俺には役目があるんだ。この後も。」

「ここにある・・のは、お前がダフネという女マフィアを殺した記録だけ。」
「それを事実だとお前が認めたということだけ。」
「お前の無実を証明するものは一つもない・・。」
(-478) rik_kr 2023/09/23(Sat) 0:10:03

【独】 マスター エリカ

/*#m_ヴィンセンツィオ
ああっっっ肩書き!!!!!!!!!!!
(-479) 66111 2023/09/23(Sat) 0:11:11

【独】 マスター エリカ

/*#m_ヴィンセンツィオ
流れよ、永遠の川よ! オペラだ〜〜

『外套』(がいとう、Il tabarro )は、
ジャコモ・プッチーニの作曲した全1幕のオペラである。
パリ・セーヌ河畔に暮らす荷物船の老船長が、若い妻を巡る争いがもとで
部下の若者を殺すさまをショッキングに描く。


( ´ω`)…?
どういう状況で言われたセリフなのか後でちゃんと見よう。
(-480) 66111 2023/09/23(Sat) 0:16:34

【秘】 コピーキャット ペネロペ → マスター エリカ


短く、けれど確信めいて。

静かな店内に落とされた言葉は、不思議と。
確かにそうであると、そう思わせるものだった。

「そうですかぁ」

ぽつり、そう零す。

「じゃあ、お掃除もサボれませんね」

なんて、小さく笑って冗談をひとつ。

その言葉が確かであると思わせるのは
あなたがほんの少しだけ互いの秘密を知り合った、
他人よりも近い距離の、勤務先の主人だからだろうか。
(-481) unforg00 2023/09/23(Sat) 0:23:12

【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノ

貴方のまろい頬を涙が転がり落ちていく。
少年じみた首筋に玉の汗が浮かんでいる。
反面男は涼しげで、触れる手に熱はない。
けれど。
至近の双眸だけがめらめらと燃えていた。
獲物を見つけた猟犬のそれに似た三日月。


なんで ・・・?」

明らかに、この男は笑っている。
声だけではなく視線に滲んでいた。口の端に、鷹揚な態度に、場違いな満悦と愉楽が垣間見える。

「はは」
「お前」
「そればかりだな」

まるで父親が子どもを嗜めるような口調で言葉を紡ぐ。

「まさか本当に何も知らないのか?」

貴方の。
頬に、男の手が伸びた。


そのまま。
身を引かないなら────僅か、唇が重なって。
(-482) rik_kr 2023/09/23(Sat) 0:26:16

【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ

「ノッテ印のタピオカドリンクですよ。
 
もういっそボスの顔を刷ってマスコットにしましょう


誰かに聞かれたら怒られるどころでは済まない冗談。
自分の手の届く範囲にいる大切な人間をぜんぶ掬い上げて、幸せな温かい南の国へ。
そうなればいい、いざとなったらそうしてやる。
半ば夢のような言葉は、約束にするには非現実的すぎた。

珍しい貴方の弱音をじっと静かに聞く。
共感を覚える点もあるし、そうではない点もある。

「じゃあとりあえず、俺を信じてください。
 絶対捕まらないで逃げ切ります。頑張ります」

「もしバラバラになったら俺が皆を迎えに行きます。
 来年には免許も取れるから、ピカピカの赤い車で」

そうならない方がいいのは承知の上。
何の根拠もない言葉だ。この男には強固な後ろ盾も、何か特別な力があるわけでもない。金も権力もなにもない。
貴方が何を抱えているのかも、知らない。

「そうしたら、怖かった気持ちが分からなくなるくらい、
 ロメオさんはずーっと幸せになれるかなあ」

そうした気持ちは、祈りと呼ばれるものだった。
(-483) NineN 2023/09/23(Sat) 0:27:08

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 法の下に イレネオ

男は、初めてその表情を歪めた。
貴方の在り様、考え方、それが今曝け出されて。
これが本当の貴方なのか、と。

「お前の役目なんざ、知った事じゃないな。」

吐き捨てるように言う。
気を遣った俺が、馬鹿だったのかもしれない。

「大体、俺の無実を証明するものもなけりゃ
有罪を証明するものもない
、の間違いじゃないか?」

貴方をじっと見据えて笑う。
実に滑稽じゃないか。

「俺はダフネを殺したなんて一言も言ってねえし
これ以上時間を掛けたって答えは同じだ。
さっさと諦めて次のお役目とやらに向かったらどうだ。」

だったら自分に無駄に時間を費やせばいい。
この愚かな法に鉄槌が下るまでの、時間稼ぎにはなるだろう。
(-484) ぴんじぃ 2023/09/23(Sat) 0:32:35

【秘】 歌い、歌わせた カンターミネ → 法の下に イレネオ

「おお、そうだな。おっかなくて震えあがるね。
 天下の警察サマで犯罪者がデカい顔してるから」

睨まれるとおお、こえ〜。そんな風に声をあげた。

「へぇ、そんな機能が?そりゃ知らなかったな。
 機械音痴なもんでね。中に入れたのも
 適当な店で買ったレコーダーだし。
 最近あるだろ?『ハッキング』って奴?」

けろりと吐いて・・・みせる。
何を、とは指定していないのが悪いとでも言うように。

「ははあ。そりゃ大変だね。簡単にストレス溜めて、
 苦労が絶えないな。薬物?そりゃ調剤免許もあるしなあぁ。
 おっと、だからってその辺の子供に配ったりはしないぜ。
 これで『先生』なんて呼ばれてるくらいだからな、ハハハ。
 俺がこうやってさっさと話す、協力的な奴でよかったろ?」

変わらず、にやけ顔で形式上は質問に答える。
実際調剤免許も捜査の一環で発見されるだろう。
これに関しては本物だ。何故取得したかと聞けば
『趣味で』程度の答えしか返ってこないだろうが。
そうして苛立つその仕草を見て、一度息を吐くと口を開いた。

「手を煩わせる気はなかったがね。
 入るなりケツを蹴り、法の下に平等って言葉を忘れ、
 『パパ』の盾を使ってデカい顔してるような奴に
 素直に従えってのが無理筋だと思わねえ?
 逆の立場ならすらすら喋るか、あんた?」
(-485) shell_memoria 2023/09/23(Sat) 0:34:40

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → pasticciona アリーチェ

そうやって笑い合ったあの日、こうなるなんて思っていなかったのは女もおなじ。
あたたかな日差しの下でうとうととまどろむような、本当に幸福な日々だった。
同じ言葉を違えることなく言えるのだから、女にとっても些細なものではなかったのかもしれない。


「そおですかあ。よかったですねえ。」

それを他人事のように切り捨てて、そうやってここまで歩いてきた。
これまでの幸せな日々を削って。全部嘘だったと騙って。

それだというのにまだあなたは、やさしい、甘いことをいう。
触れる髪すら震わせながら。それが女は、
とても█しい


「――そう思うんならあ」
「もお、この話はやめにしましょうかあ。」
「ただでさえあたしの秘密を1個知っちゃってるんですしい」

歌うように間延びした明るい声。
するりと指先をあなたから離すと、かつ、かつ、革靴の靴底を鳴らして2歩、あなたから離れた。

「…誰にもあたしのこと、話さないでくれるならあ」
「見逃してあげましょお」

「大サービスですよお、アリーチェさん。」

女は、嘘つきだ。見逃してなんかやるつもりはない。
だけどこう言って裏切れば、自分を今度こそ恨んでくれるんじゃないだろうか。
前の2人では失敗したから、今度こそ

…そんな思いが確かに、女の胸の中にはあった。
(-486) oO832mk 2023/09/23(Sat) 0:38:45

【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ

男は、君が語り終えるまで、
いつも通りの様子で全てを聞いて。
緩い瞬きを繰り返し、やがて海の向こうへ視線を送る。

「…君の言っていることは、よく分からないが」

「こう見えて自撮りはしないタイプで、
 猫の写真はフォルダにない。俺は撮らない。
 家族は生みの親とは別に育ての両親とその実子である弟が一人。
 職場では至って真面目に生きてるさ、俺はね。
 怪我は……心配してくれているのかな?
まだ
平気だよ」

「これくらいのこと、わざわざ調べる必要はない。
 君が聞きたきゃいくらでもくれてやる」

聞きたいのはこの言葉ではないのだろう。
それでも、今崩せばこの先もまともに息が出来ないと。
最後まではやり切ることを決めたからこそ、
傷による症状を無視して、笑顔を浮かべ続ける。

緩い瞬きを繰り返す。
その額に滲む汗は、決して動揺からのものではない。

(-487) sinorit 2023/09/23(Sat) 0:42:36

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 徒花 テオドロ

「隠してたんだから、分からなくて当然だよ」

あなたの言葉に苦笑する。

「あんまり気にしてなかったんだ。
 別に、酒と薬で倒れず済んでたし……悪い夢は、過去を忘れるなって言ってるような気がしてたから。
 まぁ……食べれなくなったのは問題だけど……キミ達のおかげで飢えずに済んでるしね」

これまで、自分が傷つくことには無頓着だった。
大事な人に幸を押し売りすることだけが目的で、それを成す時に必ずしも自分が居る必要はないと思っていたから。
そんなだからこそ、大事な人を増やしたくなくて。
自分が傷つくことで、大事な人が傷つくのなら、それをしては駄目だということも、学んだ。

「だから、謝罪は要らない」

大丈夫だよ、今だから話せた。
それだけだ。
(-488) eve_1224 2023/09/23(Sat) 0:43:16

【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ

要らない。こんなもの、要らない。
気持ち悪い、死ね。死んじゃえ。
殺す勇気もないくせに、汚い言葉で
ソレ
を罵り続ける、
馬鹿な女の夢を、繰り返し、見続けていた。

だから俺は、あの日からずっと、要らないものだ。

俺は、無敵な人間リヴィオ・アリオストであることが己を守る術で。

嘘ばかりの仮面は臆病さを、劣等感を隠すため。
自分を守るための仮面だったというのに、
"嘘"に抱かれる憧れや期待、優しい眼差しが怖かった。

引き取ってくれた両親は優しい人達だった。
実子が生まれるとわかるその日までは、
多分、きっと──愛されていた、はずだった。
俺は、本物実子には、なれない。

ずっと、人を、愛する方法が分からない。


全てに疲れてしまった。壊して、消し去ってしまいたかった。

無敵な人間であることも、嘘ばかりの俺も。
本当の俺本物は誰かにとって、必要とされる人間ではないのだと。
【A.C.A】になる利用される道を選んだことで、終わらせようとしたんだ。

この道を誰かに理解されようとは、思わない。

(-489) sinorit 2023/09/23(Sat) 0:44:58

【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ

「……なかったことにする必要もないさ。
 それを判断するのは君で、俺じゃない」

「………君を捕まえる利点も、分からないな。
 何故、そんな提案をするんだ?
 答えてくれよ、ルチアーノ。何がしたいんだ?」

「君はなぜ俺に、それを望む」

【A.C.A】であるとは、口にしない。
しかしそうではないとも、口にはしない。

君が知っているか知らないか。
そんなことよりも、
君の
利点になるとは思えない提案を
その提案を今ここで、告げる理由が知りたかった。


だって俺は、君の全てを知らない。
(-490) sinorit 2023/09/23(Sat) 0:45:27
リヴィオは、"  "な人間だ。
(a18) sinorit 2023/09/23(Sat) 0:47:02

【秘】 コピーキャット ペネロペ → 渡りに船 ロメオ


「あいつ、訳は知らねえが随分な過激派でな。
 前に一回とっ捕まって酷い目に遭わされた。
 普通尋問中に根性焼きなんかするか?されたんだけどよ」

「A.C.Aの連中から睨まれたのも多分そういうとこだろ」

まだ痕残ってんだよなあ、と首元を指先で叩く。
巻かれているのは喉仏を隠す為の包帯でもあるが。

「世の中はそう簡単にはいかねえな。そんならいっそ
 署長代理殿一人ぽっちやるよりは盛大にやっちまった方が
 よっぽど気分良いかもしれねえな。
 いよいよ半グレから一般市民まで不満も高まってるだろうし」

ちょっとした暴動くらいは起こせそうだ。
とはいえボスでもお手上げだったら、のたらればでしかないが。
いい感じに酒の回った人間の会話だ。

「ふうん、弟ねえ……弟分ってとこか?
 俺もダヴィードの奴がとっ捕まりでもしたら
 流石にじっとしてられねえかもな。ま、善処はするが」

「じっとしてられなかったら一緒に車でムショに突っ込むかあ」

とんでもないランデブーのお誘いもあったものだ。
このままだと最悪4チーム率いる事になりそうだしなあ。
呟きつつフライドポテトを抓んだ。善処はするつもりだ。
(-491) unforg00 2023/09/23(Sat) 0:51:10

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 歌い、歌わせた カンターミネ

革靴の底が鳴る。こつ、こつ。
牢獄を繋ぐ通路。…目当ての場所まで、真っ直ぐに。

「…ミネ」

とある牢獄の手前で立ち止まった女は、底に収容されたあなたへ声をかける。
今は、眼鏡を外していた。
不安げで悲しげな面持ちが、そうっと檻の中を覗く。
(-492) oO832mk 2023/09/23(Sat) 0:56:11

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

貴方が身を震わす度、貴方が声を上げる度、男はひとつの強い衝動に駆られた。
噛みつきたい。
噛みつきたい。噛みついて、肉の柔さと僅かな弾力を感じたい。
けれど今それをするのは体勢的にも難しくて、それよりももっと繋がりたくて、
だから男は我慢していた・・・・・・・・・・・
ずっと我慢していたのだ・・・・・・・・・・・


(-493) rik_kr 2023/09/23(Sat) 1:05:28
イレネオは、腹が減っている。
(c17) rik_kr 2023/09/23(Sat) 1:05:44

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

静止の声はきちんと届いていた。
けれどそれだって“Non”じゃない。
逃げることなど到底許されない。


勃ち上がったものを狭いところに挿入り込ませれば、当然擦れて強く刺激される。
その感覚が好かった。男ならみんなそうだろう。これも例外ではないから、上機嫌に息を震わせる。
嬌声と共に晒された喉が白く目を惹いて、喉仏の形に舌で触れた。そこにもまた歯型を残したかもしれない。

随分時間をかけたつもりではあっても、初めてではそう上手くいかないだろう。きっと一息には入らないから、男は繰り返し、繰り返し、浅いところを掬うようにした。そうして徐々に徐々に馴染ませて埋め込んでいく。
その合間にもこれは貴方の涙を舐め取ったり、肌に吸い付いたり、肉を甘く噛んだりを繰り返していた。それは、半ば本能的な動作らしかった。
(-494) rik_kr 2023/09/23(Sat) 1:06:21

【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード

「アハハハハ。ボスにも金払わなきゃな」

浮かれた妄想に過ぎないのだ。
きっとこれはそうで、それでも貴方がいざとなったらそれでも叶えようとするのならば、ロメオもきっと一緒になってそうするのだろう。夢は夢。夢は叶えたいから夢なのだし。

笑い声を上げた後、貴方の言葉をじっと聞いていた。
貴方の希望に溢れた言葉を聞いていた。
眩しかった。どうしてそんな事を言えるのだろう。
どうして保証もないのに言い切れるのだろう。

「………どうだろう」
「どうだろうな。でも……そうか」「うん」
「やっぱお前、いい男だよ」

『人並み』に背を睨まれている。
『幸せ』に後ろ指を指されている。
それは、それらがそこにあるから。近くにあるからだ。
もう失うのが怖いと泣いている心の内のこどもを、
そこにあるものたちがせせら笑っている。
期待をするなと蔑んでいる。

けれど。


「そう思ってくれるんなら、そうなるかもなあ」

ロメオは祈らない。自分の祈りに意味は無いから。
けれど、貴方の祈りには意味があればいいと思った。

「お前の幸せも続けばいい。ずっと」「手伝うよ」
(-495) susuya 2023/09/23(Sat) 1:07:18

【秘】 歌い、歌わせた カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ

カンターミネは、通路に背を向けて横たわっていた。
どこかぐったりとして見えたが、
足音が牢の前で止まり、そこに声がかかれば
のっそりと転がってあなたの方を向いた。

「……わお、エ……エーコじゃん。元気そう……でもないな。
 いやー捕まっちゃったぜ、酷くない?
 俺別にそんな悪い事してないってのになあぁ」

へらりとした声。いつもと変わらない声。

眼鏡を外しているなら、顔に浮かぶ憔悴の跡に気付くのは難しいだろうか。
その分、いつもと変わらないように聞こえる声の奥に
ほんのりと我慢の色が見えるかもしれない。
(-496) shell_memoria 2023/09/23(Sat) 1:12:23

【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ

「………そうかい」

頷いて、けれど変わらない笑顔で君を見つめる。
男のこれは出来ている訳ではなく、
リヴィオ・アリオストの模範的解答と言えるのだろう。
最も、君にそんなことが伝わるはずもないのだが。

「……そうかも、しれないね。
 逮捕した人間が悪いやつなら、そうなるかもしれない」

罪のない人間は、暖かな部屋に帰るべきだ。
あんなに狭く、冷たい空間にいるべきではないのだろう。
君の答えはとても正しい。
綺麗事よりも、とても正しかった。

「だから、ないとは言えないかもしれないね。
 …未来ってのは、分からないものだ」

その
出来すぎた
未来が訪れないとは、
決して、言い切れるわけもない。
君の本心は、奥深くまでは理解出来ないが、
君を見つめる男の表情はいつもよりもずっと、
柔らかで、少し、苦しげにも見えたかもしれない。
(-497) sinorit 2023/09/23(Sat) 1:15:52

【秘】 路地の花 フィオレ → 渡りに船 ロメオ

あなたの言葉を聞きながら、鼻を鳴らす。
涙は止まってくれなくて、嗚咽が漏れている。

肯定された"許せない"。
裏切られたこと、その相手に対する感情が正当であると言われたような気がして。
そして極めつけに。
フィオレという小さな花は、マフィアとして役に立てていない自分に劣等感を抱いていた。
囁くようなその声が、小さな
火種
に変える。


頼りきっている大事な大事な"ファミリー"のあなたの言葉を突っぱねる選択肢なんてハナから存在しない。
この女は、あなたの思惑通りに。



「……逮捕されたら、死んだあの子達は救われるの?」
「違う……そんなわけない」

「……私、あいつを――――ヴィンセンツィオ・ベルティ・デ・マリアを、殺してやりたい」


初めて、明確な殺意を。
憎悪を滲ませたような表情を、見せるのだ。
(-498) otomizu 2023/09/23(Sat) 1:17:13

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 渡りに船 ロメオ

そうでしょう、お疲れ様、
食べられそうですか。
何かしてほしいことはありますか。


心地よさそうに降ってくる言葉を受け止めて、目を細める。
自分がしたいことなんて、ずっと決まってる。
だけど今言ってしまえば何処にも歩けなくなってしまうから。


「……俺を抱」

「…………」

「高い高いしてから膝に乗せて頭を撫でてくれ」

この男はその姿勢から微動だにせずそれを言い切った。
(-499) toumi_ 2023/09/23(Sat) 1:20:31

【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロ

言葉を聞いて、男は片眉を持ち上げる。

「先程。」
ダフネのこと・・・・・・は事実だ、と。」

言ったはずだが、と反芻。ことん、と首を倒した。
これはこんな演技じみた仕草をする男だったろうか。


「聞き間違いですかね。」
「それとも。」
「出した言葉を飲み込めるつもりでいる阿呆なのか。」
「二枚舌か。
やっぱり悪人じゃないか。」



────奇妙なことに、男の声はどんどん小さくなった。
どころか、視線すら落ちていった。これは貴方を見ていない。
かと思うと、あろうことか被疑者である貴方から顔を逸らしすらした。
そうして身体を捻る先は後ろの棚。先程テディベアが置かれていた場所、その下段から、なにか小さな箱を取り出した。
蓋を開け中身を取り出しながら男は言葉を紡いでいく。

「狂人の相手をするのは疲れるんですよ。」
「でもそれも一理ある。時間をかけるのは得策じゃなさそうだ。」

視線はやはり落ちたまま、自身の手元に注がれていた。
(-500) rik_kr 2023/09/23(Sat) 1:21:30

【妖】 路地の花 フィオレ

私の大事なものに手を掛けていたことを、
今更後悔してももう遅いってこと。

「その身に、嫌ってほど教えてあげる」



路地に咲いた可憐な花は、害虫を排除する食虫花の顔を隠している。

怒りも憎しみも知らなかった頃にはもう、戻れない。
($2) otomizu 2023/09/23(Sat) 1:28:52

【秘】 渡りに船 ロメオ → コピーキャット ペネロペ

「ふーん……『やりすぎ』って奴すか。嫌っすねえ。
 そら尋問じゃなくて拷問……」
「……いや。牢屋の中で私的にそんなことしてないだろうな」

ふっと湧いた嫌な可能性に思わず眉を顰める。
行き過ぎた奴は行くところまで行くんだよな、なんて考えて、
まあ、まさかなと首を振った。

「あー。あーははは。いいですね。
 もしやるなら絶対お供します。一番楽しそうだし。
 そのまんまどっかに逃げましょ」
「ほとぼりが冷めたら帰ってそこに建った慰霊碑でも見ながらピクニックしますか。ホットドッグ持って……」

少し戯言が過ぎてきたかもしれない。
本人はそんな事は思っておらず、今度はラスクに手を付ける。

「そんな感じです。ホントにやな事してくれましたよぉ……
 つか善処してくれるんすね。寛大だな」

「やってやりましょうよ。どこでもお供しますよ」

ランデブーには大いに乗り気で、
気に入らない奴らを好きに出来れば何でもいいらしかった。
溜まった鬱憤の捌け口がこの方向なのかもしれない。

「ま、これ以上逮捕者が出ないのが一番なんでしょうけど。
 そんな事はきっと無いので、どうにかします」
「オレも部屋片付けとこうかな……」
(-501) susuya 2023/09/23(Sat) 1:30:30

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ

「ダフネがマフィアであり
警察官によって射殺されたのは事実だ。
だが、撃ったのは俺じゃない。
俺が殺したってのは一言も言ってないんだよ。」

単なる情報の錯綜なのだろう。
けれどそれは、貴方に疑念を抱かせるには十分だったかも。

「二枚舌も何も、情報を挿げ替えてんのはそっちだろうが。
…お前、何をする気だ。」

違和感がある。
普通は被疑者から顔を反らすなんてあり得ない。
その隙に脱走や痕跡の抹消を狙う事がある為だ。

余裕か、はたまた。
そんな事を気に掛けないほどに
正義の執行に気を向けているのか。

妙な不気味さを感じながらも
貴方の様子を伺っていただろう。
(-502) ぴんじぃ 2023/09/23(Sat) 1:31:59
ニコロは、嫌な予感がした。
(c18) ぴんじぃ 2023/09/23(Sat) 1:43:18

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 幕の中で イレネオ

痛みが、甘い。
噛みつかれれば痛いのは当然だ。
割り開かれた事がない場所に、押入れられてしまえば、痛いのは当然だ。
涙を浮かべながら、懸命に耐えてるけれどそれでも痛いものは痛い。

「いた、あ、やぁ」

でも、甘い。
痛いだけじゃない何かがあるから、困る。
”拒否”Nonなんて、絶対に出来やしない。

腰を引かれては、更に奥へ。
一度開かれた場所は、刺激される度にだんだん喜んでいるかのようにあなたを受け入れた。

苦しい。息がうまく出来ない。でも、気持ちがいい――――


もう、自分のものを撫でる余裕なんてないから、手を伸ばしてあなたを求めた。
それは少しでも近づいてくれたらその背にしがみついて、穿たれるのを素直に甘受するための行為だ。
(-503) eve_1224 2023/09/23(Sat) 1:45:00
テオドロは、ここのご飯はあまりおいしくないですね。
(c19) backador 2023/09/23(Sat) 1:45:44

【秘】 幕の中で イレネオ → 歌い、歌わせた カンターミネ

「自分のことか? 立場をよく分かっているじゃないか。」

わざとらしく嘲って笑う。
とんとんとんとん。紙面を叩く速度は段々上がる。
実のところ、この男は普段こんな風には話さない。
悪人と話すことなどないというように冷ややかな面差しを向けているのが男の常だ。
貴方の言葉のどこかがこの男の心情を逆立てている。貴方のペースに巻かれている。


「そうか。直ぐに辞表を出した方がいい。」
「『協力的』の意味も正しく知らないんじゃ役不足だろう。それに」
「お前は存在自体・・・・が教育に悪い。子どもたちが可哀想だ。」

とんとんとんとん。
とんとんとんとん。
渋面とにやけ面が向き合っている。
紙面を叩く速度は徐々に上がっている。

お前たちマフィアには適応されない。」
「法による権利も庇護もお前たちに与えられるべきではない。」
「それを享受していいのは法を守っている人間だけだ。」
「抜け道ばかり探しておいて利用しようなどと」
「都合が良すぎると思わないのか?」

とんとんとんとんとん。
とんとんとんとんとん。
問いには答えない。
答える義理はない。
(-504) rik_kr 2023/09/23(Sat) 1:46:03

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡

「いい加減にしてくれよアレ……ッ」

それは非難の声ではなく呆れと諦めが入った嘆き。
昔と変わったのは敬語がなくなったことと、二度と敬語を話してやるものかと決めたこと。

「どーなってもいいとは言わん。
 俺はあの人の罪を調べ尽くすまで見限らないと決めている。
 だがあんたのシマの話だ、やりたいことに口出しはしないし
 ボスからの命令に逆らうつもりもない。
 ソルジャー一人が決めて良い問題じゃないと判断したまでだ」

「それまで生かすつもりだった。意見は変えん」


「はあぁああ、…………
本当変わってないな!


「俺がどれだけ今回走り回ったと思ってる!
 どれほどお前のせいで迷惑を被ったか!!
 その喧嘩もボスにどれぐらい迷惑かけるつもりだ!?
 俺は文句は言うぞ!」

疲れさた、考えさせるなと叫べば乾いた喉を思い出したように潤してため息を付いた。
まだ、この男はまだ休めないのだ、誰かさん達のせいで。
(-505) toumi_ 2023/09/23(Sat) 1:46:12
エルヴィーノは、牢屋に居る同僚たちにこっそりパンを差し入れした。
(a19) eve_1224 2023/09/23(Sat) 1:49:42

ニコロは、取り調べを受けている。
(c20) ぴんじぃ 2023/09/23(Sat) 1:57:01

【秘】 渡りに船 ロメオ → 路地の花 フィオレ

──いいね!
最高の女だ。
 あんた本当に美人だよ……」

肩に回した腕に力を込めて寄せる。
ロメオは途端に笑顔になって、その決断を肯定した。
冷たい憎悪が差し込む貴女のその表情。
そこにはいつもの可憐な雰囲気とは違う、ぞっとするような美貌があった。それが本当に綺麗だと思った。

「その言葉を聞きたかったんだ。
 心配するなよ、メインディッシュは勿論あんたに譲る。
 それ以外の事は全部オレがサポートしよう。
 車、武器、情報、シチュエーション……
 できる事は全部やろう」

「上手くやろう。上手くだ。
 あんたはできるよ。なんせノッテの人間だ」
「もう正義も悪も関係無い。道理と因果がここにある」

甘言。教唆。それ以外の何物でもない。
しかしそれが相互利益に繋がるだろうと。

「一花咲かせようぜ。フィオレ」
「とびきりのやつをな」

果たして燃え上がった復讐がどんな花を咲かせるのか。
冷たく尖った殺意は、仇の命を狩り取るのか。
それを知りたいがために、貴女の背を押した。
(-506) susuya 2023/09/23(Sat) 1:57:49

【秘】 路地の花 フィオレ → 暗雲の陰に ニーノ

誰もいないわけじゃないのは、気配で分かる。
寝ているのだろうかとも思ったけれど、寝息も聞こえない。
今動いたのは、嘘じゃないはずだ。

「フレッド」

一歩近付いてもう一度、呼んでみせる。
答えられないのだろうか。もしかして、やっぱり酷いことをされたんじゃないかって。
泣きそうな顔で。

そうして。
か細い声を、耳が確かに拾った。
小さい子が助けを求める声を聞き逃さないように、耳で音を拾う事をずっと続けていたから。だったのかも。

「フレッド……!」

酷い声。もしかして、また熱を出しているんじゃないのかな。
沢山の心配事が過る。
だっていつもなら、私の声を聞いて。喜んで寄ってきてくれるはずだから。

今は、自分と弟を隔てるものがとても分厚く感じる。
今すぐにでも駆け寄ってあげたいのに。
(-507) otomizu 2023/09/23(Sat) 2:01:18

【秘】 歌い、歌わせた カンターミネ → 幕の中で イレネオ

「ん?ああそうか、自分の事は省みれないタイプ?
 そりゃそうでもなければ厚顔無恥すぎて尋問なんか
 出来るわけないもんな、あっはっは」

普段のあなたを知らない女は、歌う。

「人のふり見て我がふり直せって言葉が極東にある。
 あんたの辞書には書いてなさそうだな?
 じゃなきゃやっぱ鏡は見たくないタイプか。」
「へえ。その可哀想な子供達が頼りにしてるのが
 『正義のおまわりさん』じゃない方が
 よっぽど可哀想だと思わないか?あ、悪い。
 自称・・正義にはわかんないよな」

歌う、歌う。叩く音はメトロノームの如く。
言葉の切れ味はスタッカートで。歌う、歌う。

「おや?また同じ言葉。録音機を相手にしてたか?」
「爆笑モノだな。大体の奴は2回言えば理解できるが、
 あんたには3回目が必要らしいや。」
「鏡を、見ろよ、犯罪者くん。
 法も守れず、人も守れず、苛々だけため込んで、
 次はなんだ?物にあたる?それとも人にあたるか?」
「なあ?抜け道を通ってそこに座ってる奴がさあぁ」
「"都合が良すぎると思わないのか?"」

これは、鏡のふりをしてみせる。
お前は俺だ。或いは、お前の方が醜いと、歌う、歌う、歌う。
(-508) shell_memoria 2023/09/23(Sat) 2:05:22

【秘】 渡りに船 ロメオ → 口に金貨を ルチアーノ


「…………」
「いいのに」


「難易度高〜。二つ目と三つ目は出来ますけど」

ふ、と笑ってそれを許した。
そっと貴方の腕を解いてソファの正面へ。
「動かしますよ」と許可を取ってから、
貴方の身体を起こそうとするだろう。
自分で動けるのなら、それはそれでいい。

そのまま自分がソファに座って、

「ほら」

貴方が許すのなら、そのまま自分の膝に貴方を倒そうと。
──勘付いてもいい。膝枕をする気だ。
その上で頭を撫でようとしている。
貴方がそれを許さないのであれば、NOを示せば止まる。
何も無ければそのままだ。
(-509) susuya 2023/09/23(Sat) 2:07:28

【秘】 マスター エリカ → コピーキャット ペネロペ

「ああ、任せる 

建前上、バイトを雇う理由にもなっている。
することがなくなった彼女はカウンター席に腰掛けた。
椅子を回して横向きに、頬杖をついてあなたを見ている。
…なんとはなしに面映ゆいかもしれない。

居心地が悪いようなら、やめるのだろうが。
(-510) 66111 2023/09/23(Sat) 2:15:12
エリカは、やわらかな眼差しを向けている。
(c21) 66111 2023/09/23(Sat) 2:15:26

マスター エリカは、メモを貼った。
(c22) 66111 2023/09/23(Sat) 2:16:00

【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロ

さて。
遂に男は何も答えなくなった。
それは貴方と会話を行うことを拒絶する態度であって、
やはり尋問官としてあるまじき態度だ。
それでも貴方が動かないのは好都合だった。


男の手は大きく、手元の箱は小さく。
故にきっと、そこで何をしているのかはよく見えない。

貴方はこれの様子を伺っていた。
正しく何かされると予期していた。
ならば注視したのは手元であったろう。
下を向いた貴方を、今度は男が見つめていた。


(-511) rik_kr 2023/09/23(Sat) 2:16:29

【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロ

かたん。
音。


貴方が顔を上げた時には遅い。


この男は机の向こうで立ち上がっていて。
その机に膝で乗り上げるように距離を詰めて。
そうして片方の腕は貴方の腕を掴んで引き寄せ、
もう片方の手を貴方の口元に押し当てた。

「何をする気だと思います?」

貴方が驚いて口を開いていたのならば、答えはすぐにわかるはずだ。
口腔内に小さな塊。先程までは当然なかったものが、そこにあって。
(-512) rik_kr 2023/09/23(Sat) 2:16:48

【秘】 favorire アリーチェ → オネエ ヴィットーレ

「……三人の事がどれだけヴィットーレにとって
 覚悟がいる事で重い十字架だったのか、痛いほどわかる。
 だからこそ、わたしに話してくれたのが本当に嬉しい」

この檻さえなければ、今すぐにでも貴方に抱き着いて、その涙を拭ってあげたかった。或いは、両手を取って優しく握り込んであげたかったのに。

「だからね、こちらこそ本当にありがとう。
 絶対もう貴方を独りにはしないから」

それでも、貴方が私の前で泣いてくれた事に、心底安堵した自分もいて、それと少しだけ罪悪感も募る。
その感情の元手が何処かはわからないけど、少し浅しい気がするのは……どうしてなのかしら。

「……ごめんね、ヴィットーレ……
 まだ、貴方に頑張ってとしか声をかける事ができないのが、今、本当に悔しいけれど……それを反骨精神にして、頑張るわ。少しでもこの状況を崩せる何かを探してくる」

だから、少しの間だけお別れ……
言いかけて、あなたが顔を近づけるように呼ぶのがみえたから、何の覚悟も備えもなく、檻に近づいて。


頬に触れたぬくもりの正体に辿り着く頃には、あなたは離れていただろう。
きょとん顔が、時間が経つにつれ真っ赤に染まっていくのがよく見て取れたはずだ。

「ヴィッ、いま、わた 、わ、〜〜〜〜!!!」

羞恥に染まり切った顔では碌な言葉を発することができず、ついには何を発音してるのかわからないほどにずるずると檻伝いに沈んでいって。

── ti amo. 共通語で言えば"愛してる"。
恋人に贈る言葉よ、なんて訂正を、今はする気にはなれなかった。
ばかばか。いじわる。わかっていてもわかってなくても……ずるいひと。
(-513) poru 2023/09/23(Sat) 2:24:29

【秘】 食虫花 フィオレ → 渡りに船 ロメオ

引き寄せられて、あなたの顔を見上げる形になる。
首に腕を回すと。顔を寄せ、頬に口付けを落とした。

「ありがとう、ロメオ」
「私、何でもするわ。だから、教えてくれる?」

手段を選ぶ必要がないなら、今得意なものを使用してもいいし。
逆にもっと手に馴染む手段があるのなら、利用してもいいと思っている。
それも含めて、"殺しの手順"を学ぼうと言うのだ。

ソルジャーとアソシエーテ、直属でないにしろ。
マフィアとして正しい在り方、正しい行動だと思って。

「ファミリーに入るって決めた時から、私は」
「とっくに、正義も悪も捨ててしまっているわ」

そこにあるのは、ファミリーに仇なすかどうか。それだけで。
そのためなら尋問の末に殺すことは出来たのだ。

自分のためにそうすることが、なかっただけで。
だから、きっかけさえあれば。躊躇いもなく、このように。

「最期に、一番綺麗な花を見せてやるのは」
「癪に障るけどね」

それは、毒を吸って成長する食虫花。
かかった獲物は、全身に毒が回って死に至る。
獲物を取り込んで、それは美しく咲き誇るのだ。何よりも、どんな花よりも。
(-514) otomizu 2023/09/23(Sat) 2:25:36

【独】 マスター エリカ

/*>>c22 #m_エリカ
ペネロペちゃんから「やめま〜す」にならん限りは雇ったままなんだろうな。
たぶんそこでリセットかけるんだと思う。何かあれば何かはあるだろうけども。
情を持ちすぎるから本当に向いていない。にんげ〜ん!!
(-515) 66111 2023/09/23(Sat) 2:27:13
フィオレは、毒の花を芽吹かせている。
(a20) otomizu 2023/09/23(Sat) 2:27:15

【秘】 favorire アリーチェ → オネエ ヴィットーレ

だから、ようやく起き上がって来て少し拗ねて
むくれた様子も隠さないまま、貴方の真似をするように
とんとん、とジト目になりながら檻を叩く。

先ほどの顔を近づけるジェスチャーの真似事をしているのだ。
叶うならばそのまま、唇の位置に口づけを檻越しに落としてから、ゆっくり身を離して、貴方を見つめる。

その柔く細められた瞳からの眼差しは、
今まで貴方に見せた事のない、
どれもが大人の女が謳う感情を含んでいて。

「ti amo.……ヴィットーレ」

どこか大人びていて、
切なげで、愁いと熱を帯びた色。
言われたからには、言っていいって事だよね?



「──またね」

そうして、貴方の反応を窺う事もなく、
一度も振り返らないまま、その場を後にした事だろう。
(-516) poru 2023/09/23(Sat) 2:27:43
アリーチェは、牢屋を後にした後、手で顔を覆った。
(a21) poru 2023/09/23(Sat) 2:31:03

【教】 favorire アリーチェ

「……家族、以外に欲しい愛情の形──?
 そ、それ、って、」

二本指のハートを見て、顔は真っ赤に染まって、
慌てて突き出した手に当たったスプリッツが転がるのを更に慌てた様子で直して(最もこの空間だからかすぐに元の場所に中身も戻った)、わ、わ。と言葉にならない声を上げながら、机にべちゃりと突っ伏した。

「……家族相手に、どうしよう」
「迷惑、になるんじゃないかな、嫌だったりして……
 ……嫌だなあ、きらわれたくない…………」

思ったより自覚症状はあったのか、愛と言われて案外素直に肯定をする。その分疲弊具合も多くみられるが。
(/6) poru 2023/09/23(Sat) 2:32:11

【妖】 路地の花 フィオレ


ただ一つの懸念は。

「解放された時、私のしたことを許してくれるかな」

大事な弟にも、大事なあなたにも。
自分がマフィアだってことはついぞ告げられないままだ。

嫌われないといいな。
そんな、都合のいい言葉を思って。
($3) otomizu 2023/09/23(Sat) 2:37:14
カンターミネは、歌う、歌う、歌う。
(c23) shell_memoria 2023/09/23(Sat) 2:38:49

【秘】 コピーキャット ペネロペ → 渡りに船 ロメオ


「流石に牢の中の事まではわかんねえな。
 まあ金でも握らせない限りは流石に看守が止めるだろうが……
 暇な内にツラ拝みに行ってやりゃよかったな」

あの日はあの日で忙しく、今日は今日で忙しかったのだが。
暇があれば間違いなく面会に行っていただろう人物の一人だ。
あの手合は自分が正しいと思ってるんだよなあと思いながら。

「今世紀最大の馬鹿、ナルチーゾ・ノーノここに眠る…ってな
 おう、何処までも一緒に逃げてやるぜamoreダーリン
 ついでにクラッカーも買って行って鳴らしてやろう
 パーティーハット被って自撮りしてSNSに上げてやってもいいな」

戯けた調子で一番スカッとしそうなもしもを挙げ連ねる。
この所ストレスは溜まる一方だったのだから、
これくらいは許されたい。

「ま、善処しなきゃ筋が通らねえしな。
 ボスがあの七面倒臭え目の上のたんこぶさえ退かしてくれりゃ
 とっ捕まった奴らも出してもらえるだろ。
 そしたら俺達も慰霊碑の前でパーティしなくて済むんだがなあ」

「また誰か持ってかれたら穴埋めは頼んだぞマジで。
 人手不足で首が回らなくなればなるほど
 お前みたいな器用な奴が必要になる。
 ルチアーノが持ってかれたらフィオレの面倒も見にゃあならん」

「ハア。俺もこれ飲み終わったらぼちぼち
掃除
しないとな」
(-517) unforg00 2023/09/23(Sat) 2:39:41
ペネロペは、缶ビールをもうひとつ開けた。
(a22) unforg00 2023/09/23(Sat) 2:40:01

【秘】 favorire アリーチェ → 傷入りのネイル ダニエラ

「……本当?で、でも……」

視線が右往左往する。
その提案を飲むか、アリーチェの中で葛藤が発生する。

このまま、何も知らない振りをして見逃して貰えば、
自分がまだ逃れられるなら、あの人も子供達の事も助けられるかもしれない。

実際には不可能なそれを夢見て、
でも、ダニエラは?

ずっとずっと、その言葉がリフレインする。
だけど、

「──わ、かった」

「あなたの要求を呑むわ。誰にも、話さない。
 ……見逃してくれる?」

恐る恐る、お伺いを立てるような問いかけ。
最も昔からこの女の気弱さを考えると、そうおかしなものではないけれど。
それが"貴方に"向けられての事なら、随分と珍しい事だろう。
(-518) poru 2023/09/23(Sat) 2:41:31

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 渡りに船 ロメオ

素直に腕を解かれるとものさみしげに貴方のことを見返したが、
触れられ促されるままに体制を変えればなんとなくその先を理解した。

「……あれ、されたことないんだよなあ」
「旦那に頼めばしてもらえるかね……面倒くさがりそうだ」

重力に逆らわず膝に落ちると声は少し控えめだが普段と変わらぬトーンに戻す。
ぐったりと体を預けて動く様子もない。抵抗も、文句もない。

何処か己の価値に対して無気力なところは似ていると思ったのに、本当に貴方は自分と何もかも違う。
丁寧に都合良く振る舞う貴方と更に違うところは、その献身の先に何を見据えているのかということだ。
どうして救おうとするのかわからない、自分に手を差し伸べて何が変わるのだろう。


「なんで来て……いや…………すまん」

これも俺が来させたようなものだったな。
自惚れて期待するには、貴方は都合が良すぎて困った。
(-519) toumi_ 2023/09/23(Sat) 2:41:40

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

ぐ、ぐ、と押し込むように奥へ、奥へ。
深く、貪欲に繋がろうとしてまた奥へ。

先程まで、男の手は貴方の身体中に触れていた。
指先ではなく手のひらで、温度や感触を検分するように触れていた。肉の厚みや凹凸を確認するように触れていた。
歯を立てるところを選ぶようにして触れていた。
腹を撫でた手が脇腹を通って肩へ、そこから首筋をなぞって頬へ。また食むようなキスをして味わうように舌を絡ませる。声まで食らうように唾液を啜る。

これはほとんど一方的な捕食だ。 
そう見えるけれど、

貴方はこれに蹂躙される獲物だ。 
あくまで合意の上。


求めている実感が強くある。
背に回った手に、求められている実感もまた感じた。

「ふ、はは」
「先輩」

それが堪らなく心地がいい。貴方の甘えすらこれは食らって。

好い・・なあ……」

抱き寄せられた薄い胸にまた噛みついて痕を残す。一度腰を引けば、今度こそ長いストロークで奥までを穿った。
(-520) rik_kr 2023/09/23(Sat) 2:44:50

【秘】 幕の中で イレネオ → 歌い、歌わせた カンターミネ

「どうせお前が唆したんだろう。」

決めつけだ。

「お前たちの十八番。口八丁で無知な子どもを誑かす。」

偏見だ。

「二回で理解出来ないのはお前の方だろう。」
「俺が法を守らないんじゃない。法はマフィアお前たちを守らない。」
「────、」



激しい音を立てて男が椅子から立ち上がったのと、
取調室の扉が叩かれたのは同時だった。

立ち上がった男はびたりと動きを止め舌打ちをする。そうして長い息を吐いてから返事をすれば、一人の警官が入ってくるだろう。
彼は何かを手に持っていた。そうして貴方の方を伺いつつ手短に男と言葉を交わし、それを渡して、また出て行った。

さて。
再び室内には静寂が訪れる。しかし状況には変化があった。
男が手の中で弄ぶそのケース、或いは瓶を、貴方は見たことがあるはずだ。
(-521) rik_kr 2023/09/23(Sat) 3:00:33

【念】 口に金貨を ルチアーノ

灰色の猫はもう見えない。温もりも風と共に消えていった。
代わりにやってきたのは、秋の訪れに色鮮やかな葉を見せる花束だ。

『ええ、よく来ますよ!
 よかったらケーキも買っていって下さいね』

おまけしますから、と言って店員は笑顔で応対している。
二人の間の花は勿論静かで何も語らない。
(!9) toumi_ 2023/09/23(Sat) 3:10:29

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 傷入りのネイル ダニエラ

あなたは今か、後ほどか。
花束の中にメッセージカードが入っていることがわかるかもしれない。
それは丁寧に書かれた読みやすい文字だ。


『もし俺が逮捕されることがあったなら。
 一番最後に会っていた奴はリヴィオ・アリオストだ』


そこに含まれている全ての意味を知る事は難しいだろう。
ただ電子文で送られた最後という言葉にも、
このインクで綴られた最後という言葉にも、
誰かを信じて裏切られるつもりがない男の意思が籠もっていた。

男は今でも
貴方
を。
自分の信じたいと思った者達
を信じている。
(-522) toumi_ 2023/09/23(Sat) 3:14:48

【秘】 歌い、歌わせた カンターミネ → 幕の中で イレネオ

「クハッ!ハハ、ハハハッ!
 質問には答えません、相手の事はきちんと見ません、
 自分と向き合う事も出来ません、
 権力を振りかざす事しか出来ませんか!
 いいねえ、『パパ』そっくりになってきたな?
 あー笑える。ひとつ予言してやるよ、その内お前、
 ママにも署長代理パパにも見放されるぜ!」

見てみろよ、あいつの動き。
今ノックが聞こえる前、なにをしようとした?
所詮、法を守るとか言ってる正義面でもこの程度だ。
警察なんて肩書も、紙屑以下の嘘っぱちだ。
裏で嘘を吐き、人を嘲り、笑い、貶める。
そうとも、誰も彼も信じるに値しない。


「――その程度なんだよ、お前の正義も、法も。」

へらついた笑みを張り付かせたまま、口を開く。
……正直言って、あまり見たくない物が見えているが。
それをわざわざ態度に出してやる程、
こいつに優しくする理由はない。
(-523) shell_memoria 2023/09/23(Sat) 3:15:53

【独】 幕の中で イレネオ

/*
嬉しい ありがとう そうだよ♡
(-524) rik_kr 2023/09/23(Sat) 3:20:24

【秘】 コピーキャット ペネロペ → マスター エリカ


「はいっ。任せてください」

閉店後の掃除と、それから配膳。
それがバイトとして主にすべき事。
今はどちらの仕事もなく、カウンターに立ったまま。

視線を向けられれば、少しの気恥ずかしさを滲ませて。
それでも居辛さは感じさせず、ただはにかんだ。

猫を被っていなければ、何さ、とでも言ったのだろうが。
(-525) unforg00 2023/09/23(Sat) 3:20:24
unforg00 2023/09/23(Sat) 3:21:23

【独】 幕の中で イレネオ

/*
試し振りすっか
(3)1d4

興奮剤、精力剤、自白剤、睡眠薬の順で
(-526) rik_kr 2023/09/23(Sat) 3:22:52

【独】 幕の中で イレネオ

/*
いいんじゃない? もう一回
(1)1d4
(-527) rik_kr 2023/09/23(Sat) 3:24:16

【秘】 幕の中で イレネオ → 歌い、歌わせた カンターミネ

新しい玩具を手に入れた赤子のようだ。
まるで不思議そうな顔で手の中のものを見る顔はそういうものによく似ている。
それ以外への興味が抜け落ちたような、奇妙に冴えて一途な表情。
警官から何かを受け取った男はそういう顔をしていた。そういう顔をしているだけの、やはり苛烈な男だった。

へらりと笑う貴方が言葉を切る。
それとまた、ほとんど同時に。

ガシャン!


先程より大きな音が部屋に響いて、貴方はそのまま後ろに吹っ飛ばされることになるだろう。
顔面に強い衝撃。
椅子ごとひっくり返り、頭を強かに打ち、手錠で戒められた腕では身体を庇えもせず転がったはず。目の前の男がテーブルをひっくり返したのだと気づいたのはどのタイミングだろうか。
どうあれきっと全身が痺れたように痛むはずだ。打ち付けた頭も方向感覚を失うだろう。それでも貴方は立ち上がろうとしたかもしれない。それくらいは出来たかもしれないが。

仕掛けた側の方が状況の理解は早いものだ。
貴方が起き上がる前に、この男は貴方の左肩を踏みつけている。
(-528) rik_kr 2023/09/23(Sat) 3:41:34

【教】 コピーキャット ペネロペ


「さあなあ。
 確かなのは言わなきゃ白黒どっちともつかないって事だ」

机に突っ伏す様子を見て、にんまりと笑う。
自覚症状があるようで結構、とでも言わんばかり。

「迷惑かどうかも、嫌われるか、受け入れられるかも。
 聞いてみなきゃわからない。
 逆に言えば、聞かなければずっとどっちつかずのまま。」

「あんたはそれでいいのか?
 どっちつかずの寂しさや苦しさをずっと抱え続けるより、
 
嫌われたくない
の方が大きいか?」

違うと言いたくなるような、ずるい聞き方を敢えてする。
意地悪な猫被りは、シュレディンガーの箱を差し出している。
(/7) unforg00 2023/09/23(Sat) 3:48:45

【秘】 歌い、歌わせた カンターミネ → 幕の中で イレネオ

……ああ、マズったな。処分が甘かったな。
そう考えた時には、ぐぶ、なんて湿った音が鼻奥から響く。
脳の天辺なのか、後ろか、ともかく痺れの波が
寄せては返し、きいんと耳鳴りが続く。

頭の奥では冷静に、やっぱりこうだよな、と笑う。
表情にもまた、笑みは張り付いたまま。
呂律が回らない事は口を開くまでもない、
いやそもそも口を無思慮に開けたら不味い・・・
せめてどれかひとつでも砕ければ、そんな考えの元
身体を起こ――せない。二度、三度と試して、
やっと左肩を踏まれている事に気付いた。

女の扱いも知らないのかよ。声もないまま、
赤く揺れる視界に映る、鬱陶しい顔に毒づいた。
(-529) shell_memoria 2023/09/23(Sat) 4:03:08
カンターミネは、歌うのをやめさせられた。
(c24) shell_memoria 2023/09/23(Sat) 4:05:35

【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡

「悪い夢……」
アリソン
って人が、夢に出てきたの?」

いつもだったら、そうなのね。なんて言って引いていたところだけれど。
こんな場所だから、こんな環境になってしまったからだろうか。
いつもより踏み込んで聞いてしまう。

「喧嘩なんかしないって言ってたのに」
「仕事に使わないけど、もう習慣付いてるからついやっちゃうって感じなの?
 私にはトレーニングの良さは分かんないけど…」

力こぶに触れたらよかったのに。あなたの筋肉に触れるのは好きだったから。
鍛えてもらう分には、自分は得するのだけど。
喧嘩には使わないのに、というところはやっぱり引っかかったまま。

「私もそう思うわよ。
 何であの子がって、ずっと考えてるわ。本当に保護ならいいんだけど……」
「そうじゃないなら、守ってあげられなかったことを悔やみそうだわ」

会いに行って元気になってくれるなら、とは思う。

「ええ、泥棒はいっちゃうわよ」
「食べ物とかダメになりそうなものがあれば持って帰っとくわ、他は……たまにコーヒーでも入れちゃおうかしら」

放り出すものが豪快すぎる。心配だ………
(-530) otomizu 2023/09/23(Sat) 4:09:52

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 歌い、歌わせた カンターミネ

乱視の視界に鮮やかに灯るライムグリーン。
女には
受け止める
意気地がなかった。
…そんなあなたの様子や顔色をだ。

「…」

いつも通り、――ううん、ちょっと違う。
ただそれだけなのに胸が痛い。
そうっと手を持ち上げる格子に触れて。
指先には、ぞくりとするほどの冷たさだけが残った。

「…あはー。そおだよねえ。」
「ミネはちょおっと、盗聴とかそゆことしてただけでえ。」

…頬を緩めて、へにゃりと笑う。
この特技はきっと、こんな時にこそ役立てるべきものだった。
それにしても発言は身内贔屓が過ぎるが。

「……あたしは。」
「だいじょおぶ、元気だよお。」

えへへと笑って、左手を翳す。
少し傷が入ってしまっても剥がさずにいるこの小指のネイルは、あの日あなたに塗ってもらったものだ。
…だから、大丈夫。ダニエラ・エーコは、まだ頑張れる。
(-531) oO832mk 2023/09/23(Sat) 4:45:17

【秘】 歌い、歌わせた カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ

わかってる。だって『エリー』は優しいから。『エーコ』は聞き分けがいいように見せているから。
鼻血の跡、きちんと拭けてるよな。よだれ、垂れてないよな。


「そうそう、ちょっとだけってオーイ。しーてーまーせーん。
 俺のテディに変な仕掛けがされてただけですぅー。」

ふざけるように笑いながらも、近づかない。
普段なら絶対に駆け寄って、その手を握るのに。
悪い。今はふらついて真っ直ぐ立てないからさ。


「そりゃあ、……元気ならよかった。おまわりさんも
 日々激務だろうけどさ、ここからのんびり応援してるよ」

そう言って寝転がったまま、片手を上げる。
この仕事のない場所をそれなりに満喫しているらしい。
お前だけは同じ場所に入らないでくれよ。


そして、少しの沈黙があって。ふと、思い出したかのように。

「あそうだ。今度あいつ、あのーあれ。ほらあいつ、
 花屋で『マリーゴールド』をよく買ってた奴。
 あいつにもし会う事があったらさ」

あなたの指を見る。フレームの歪んだ眼鏡だと、
少し見え辛いけど、きっと約束の花はそこにあるから。

「……無理すんなって、伝えといてくれない?
 あいつ、すーぐなんでも我慢しちゃうだろ〜?」

へにゃりと、ブレてても見えるように大きく笑った。
(-532) shell_memoria 2023/09/23(Sat) 5:08:19

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ

「たとえだよ、たとえ。
 ――だが漸く得心いった。それがお前の源流か。
 ……ああすまん、手の怪我は適当に言った。
 お前もしかして怪我をこじらせたな?
 ちゃんと今のうちに行けよ、病院」

ほの暗い過去を持ち隠す人間はごまんといる。
それの一つが、自分と同じような仮面を作る人間だ。
その点においては圧倒的にお前の方がエキスパートだったのだろう。

だが一体俺が何人の厄介な事情を抱えた女を見てきたと思っている。
お前のお墨付きだぞ、子猫ちゃんを見る目に関しては。
あと、まあ。俺は都合のいい仲良しがいるんでね。
(-533) toumi_ 2023/09/23(Sat) 5:32:01

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ


「俺を捕まえる利点? そんなの簡単だ。
 俺が捕まったらお前に
視線
が行くように仕組んである」

「すると遠くない未来でお前達を狙っていた一人の女、
 ダニエラ・エコーが動き出す」

正直者は漸く此処で初めて一人の女の名前を出した。
もう隠す必要もない、そしてあなた達は会う必要がある。そう判断して。

「これまでもニコロ、上手くいけばアリーチェ・チェステが連れて行かれる。
 摘発チームは3人編成らしいなあ」

「あとひとり。後にリヴィオは何らかの罪状で検挙される。
 これで執行は終わって、つかの間の平穏が訪れる。
 お前と俺には罰が食らって大変な事になる」

「ついでにダニエラも連れて行かれちまえばいいんだ。頼めんか?
 何人もムショにぶち込んでよお、休みたいだろあいつも。
 お嬢さん一人でずっと戦ってたんだ、なにか自棄を起こす前に座らせてやりたい」

そうしたらこの町の執行役が全員いなくなれば、平和だと思わないか。
綺麗事のように掌にある情報を告げる男はそう笑った。

(-534) toumi_ 2023/09/23(Sat) 5:32:44

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ

「……と、ここまではただの俺の想像で」

全て上手くいって欲しいだなんて思わない。
けれどもう俺が用意した舞台はほぼ整っている。
常に周りを疑ってばかりの男が信用した人間達の物語。


「そんなのがどうでも良いほど。
 俺はお前が好きだからだよ、リヴィオ」


男はただの正直者で、貴方にとっては猫のエキスパートだ。

物好き
らしいな。
お揃い
じゃないか。
 お好みの地獄に落としてやってもいいが、俺はタダでは落としてやらん。
 それを管理するのも、好きに引っ張り出すのもこの俺だ。
 まあー牢に居る期間はしらんけどな、此処が長いと次のデートが遠そうだ」
(-535) toumi_ 2023/09/23(Sat) 5:41:57

【秘】 オネエ ヴィットーレ → 幕の中で イレネオ

音が響く、反響する。
聞こえすぎて気持ちが悪い。
どこから、何をされるのかまるで想像ができない。
汗と血が体から滴り落ちる。




「────うグッ!?」

ガン!硬い何かで、こめかみを殴り付けられる。
勢いを殺すことも出来ずまともに食らって、
思わずその場に倒れ伏して。
咄嗟に支えようとした手も傷だらけだから、
余計に痛みが走ってあぁぁ!と小さな叫びをあげる。

「はぁ……!はぁ……はー………」

痛みを和らげるための深呼吸。
もはや憎まれ口を叩く余裕すらなく。
見えない周囲を警戒して、残り少ない
神経をすり減らしている。
そうまでしても、何かを白状したりはしない。
(-536) arenda 2023/09/23(Sat) 6:18:54

【秘】 オネエ ヴィットーレ → favorire アリーチェ

「ふふ、もう絶対独りにしない、なんて。
熱烈な告白みたいね。モテ期かしら♡」

なんで少しからかうように告げるヴィットーレは、
やっぱり君の気持ちには気づいてはいないようで。
頑張るのはいいけど、無理はしないでね、と、
あなたに落とす口付けは、家族への親愛の証。
それ以外の感情なんて、持つべきじゃない。


そのまま真っ赤になってへたり込むあなたに、
あら、まだ刺激が強かったかしら、なんて
心配半分、面白半分に大丈夫?なんて声をかけたら。
むくれた様子の貴方がじとりと檻を叩くのを見て、
くすくす、仕返しかしら、とその通りに顔を近づける。


そうして施された仕返しは………
予想した場所とは少しズレた場所を湿らせて。
(-537) arenda 2023/09/23(Sat) 6:28:10

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ

「…そおですねえ」

こんな話題のお供でも、フォカッチャはすぐに減る。
ダニエラ・エーコという巡査の、1番正しい挙動をなぞる。

「来るといいなあ、そんな未来」

来てはいけない、そんな未来は。

普段と遜色なく女は笑う。
こうなる前の、普段と。
温かい日差しの中で、まどろむようだったあの日々と。

「あ、そおだ。リヴィオさん。」

フォカッチャもあと欠片と差し掛かったところ。
お口直しと水を1口、口の内を、潤して。

「…犬と猫」
「前、
最近は
猫が好きって、言ってましたけどお」

「今は、どおです?」
「今も猫の方が、好きでしょおかあ?」

ことん。ボトルを置いて、小首を傾げる。
(-538) oO832mk 2023/09/23(Sat) 6:29:12

【秘】 オネエ ヴィットーレ → favorire アリーチェ

「……ッ!?あ……アリーチェ!?」

思わず目を丸くして、パッと檻から体を離す。
指を自らの唇に当て、あなたの顔をまじまじと見て。
その顔は。
昔のようなあどけない子供の屈託のない笑顔とは違う。
熱が含まれて、欲や感情が混ぜられた。
───切なげな、大人の笑み。
……思わずどきりとして、顔に熱が昇った。


「じょ、冗談で言う言葉でもすることでも無いわ。
アリーチェったら聞いてる………あ!……も、もう……」

有無を言わさず去っていくあなたを檻越しに見つめて。
よた、よた、ベッドに戻り、うなだれる。

「……アタシも大人の男なんだから……
そんな意識させるようなこと、しちゃだめよ……」


小さなつぶやきだけが、牢の中に響くのだった。
(-539) arenda 2023/09/23(Sat) 6:35:56
ヴィットーレは、牢屋の中のベッドに潜り込んだ。
(c25) arenda 2023/09/23(Sat) 6:36:25

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → favorire アリーチェ

――へらり。
…やっぱりそれは、いつも通りの緩い笑みで。

Certamente.もちろんですよお
「…ありがとおございますう、アリーチェさん。」
…ああ。信じちゃった。
本当に、純粋で――綺麗なひと。


ひらりと、離れた足そのまま手を振った。

「じゃーー」
「これまで通り、仲良くしましょおねえ。」

かつ、かつ。靴底を鳴らし、離れていく。

こうする度に、浮かぶ言葉が胸を刺すけれど。
その言葉だけは口にしてはいけないから、胸の中で何度も押し潰した。
(-540) oO832mk 2023/09/23(Sat) 6:38:55

【念】 傷入りのネイル ダニエラ

へらりと緩い笑みで頷く。

「えー、それじゃあ」
「看板のティラミスを――」

ダニエラ巡査は、そう笑って。
この日ホテルに持ち帰ったのは、ブーゲンビリアの花束と、ティラミスがひとつ。
(!10) oO832mk 2023/09/23(Sat) 6:42:33

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 口に金貨を ルチアーノ

そのケーキ屋で、女はすぐにそのカードに気付いた。
身に染み込んだ技術がそれを一切表沙汰にしなかった。

ほんの一瞥でそのメッセージを読んだ女は顔色ひとつ変えない。
まるで、最初から、そう。
そういう仕事をしていたみたい


――このカードの送り主がこの場にいたのなら、そんな些細な様子にだって気付くことはあったのだろうが。
きっと、目の前の店員は気付けない。気付かない。

…ありがとお、お兄さん。
あたしもお兄さんを
信じて
ますからねえ。
(-541) oO832mk 2023/09/23(Sat) 6:47:13

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 歌い、歌わせた カンターミネ

守りたいものが、あった。ひとつ、ふたつ。…ふたつとも、こぼれ落ちて行く。
守ることができなかった、その想いだけで枷なのに。
そのふたつの現在いまを知ると今度こそ先に進めなくなってしまう。


「…ふふっ。」

何がおかしいのか、あなたの様子を見た女は笑う。

「…大丈夫だよお、ミネ」
「カメラとか、全部、弄ってきたからあ」

びっくりしたあ?なんて女は悪戯に笑った。
元から女は警察に忍び込む内通者。これくらいなら、易くあり。
…更に言えば、上層部が検挙されたこの署内を好きにするのは、日頃より少し、更に易かった。

「…あんまり長くは保たないけど、でも」
「話したいことが、あったのお。」

とはいえリスクは多分にある。
毎度面会でこんなことはしていられない。
…リスクをとる必要があったのだ。だから、今こうなっている。

「その、お兄さんのこと、なんだけどお。」
「…ううん、あんまし長く話す時間もないしい、要件だけ、言うねえ。」

指先が上がる。5本。時計を見ながら、1本減った。
時間の猶予は、それだけだ。

「ミネのモーテルに、まだ仕事道具が残ってるなら」
「場所と使い方、教えて欲しいんだあ」
(-542) oO832mk 2023/09/23(Sat) 6:58:20

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 月桂樹の花 ニコロ

「碌でもないが理性があるんでね。
 なんだ、俺が居なくなったら寂しいか? 手を握ってくれてもいいぞ」

誤魔化し方が上手いのは向こうだ。態とらしい程に。
警察の方がよっぽど猫をかぶってるなと、最近であった彼らをみてひとりごち。

「うーん、かわいらしいなあ。
 馬鹿にしてないぞ、そこにある想いは感心するが……。
 そんな心中を目論んでたカップルを見たことある」

片方が先に死んで結局物理的にバラバラになった。

「……何が何でも……。
 何が、なんでも……頭が痛くなる単語だ。
 執着なんてするもんじゃない。
 はあぁあ〜〜……酒飲み仲間がみんな居なくなるんだが……」

どうしてなんだ、と項垂れ始めた男は少し酔っている。
特に後半は苦々しい表情と一緒に告げられ、そのあとガンと机に脚をぶつけた。
追加で酒を頼もうとしてぎりぎりで水を頼んだ。まだ理性があったらしい。
(-543) toumi_ 2023/09/23(Sat) 8:21:21

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ

反射的に、分かった。
こんな状況で口に押し込まれるものなんて
予想は容易いから。

自白剤…もしくはもっと拙い類の、薬。

口元に押し当てられた腕を引き剥そうと掴んで
体を捩って、なんとか飲み込むまいと
抵抗を見せるだろう。

薬に耐性なんてある訳がないんだから。
飲んでしまったら最後、貴方の思うつぼだ。

けれどきっと、抵抗空しく飲んでしまうんだろう。
程なくして、喉が動く気配がする。
(-544) ぴんじぃ 2023/09/23(Sat) 8:22:41

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ

「手を握っても良いが、お前まで持つと重いからやだね。
つか、かわいらしい言うな。」

何が悲しくて貴方に言われなければならないのか、と
僅かに眉を寄せるのは、貴方にしか見せない表情だ。

「お前に言われると違和感すげえし。
あー、心中ねぇ。似たような事にはなるかもな。
別に死なねえけど。」

零しながら、此方はまだワイン。
水を頼んで唸る貴方を見て笑うだろう。

「悪いな、ルチアーノ。
でも俺ももう退けなくなっちまってるからさ。
こっちで死なせるような事はしねえ。
それは約束するよ。」
(-545) ぴんじぃ 2023/09/23(Sat) 8:34:12

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ

その日、貴方が居たバーに男は来なかった。
いくら待てど姿を見せることはなく、
不在の日と変わらぬ時間がすぎていく。

ふと、頼んでもない酒とお皿が貴方の元に運ばれてくる。
それは一本のロゼワインとサーモンのカルパッチョ。
添えられたメッセージカードには
『これ食ったら早く帰って寝ろ』とだけ。

渡した店主は苦笑して、お代は頂きますと伝票に数行を追加した。
(-546) toumi_ 2023/09/23(Sat) 8:45:10

【秘】 渡りに船 ロメオ → 口に金貨を ルチアーノ

「旦那ならできるかもしれないすね。
 オレじゃ腕の力が足りない」
「やってくれるかどうかは別か。ハハ」

自分の膝に貴方の頭がされるがままに落ちた。人の重み。
そのまま視線を下ろせば顔を合わせる形になる。
長い髪がカーテンみたいに揺れている。
しばし見つめて、そっと頭を撫でた。

ゆっくり、ゆっくり貴方の頭の上を滑る大きな手。
大事なものを扱うかのような、穏やかな手だった。

「心配だから来ました」
「部下の方から最近の様子を聞いて。……ああ、白猫は家に。
 餌食べたらスヤスヤ寝ちまってね」

「甘やかしに来ました」
「来てよかったですよ。そのまま放っとけない……」

疲れましたね、とまた言葉を落とした。
(-547) susuya 2023/09/23(Sat) 8:48:18

【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ

君に語ったのは、"今更"だったから。
本当は、君が提案せずとも"君だった"んだから。

理由?…そんなの決まってる。

"仲間"が名を挙げた一人。それが君だった。
俺は、誰でも良かったんだ、命令さえあれば。
誰でも良かったんだ。……だけど。

俺がそうする相手は知らない誰かじゃなくて、
こうして語れる君で安心したのは誰にも教えてやらない。
勿論、同時に苦しくなったこともね。


誰でも良かった、というのは少しの嘘。
それは自分を納得させるための、嘘だ。

誰でもいい訳がない。
でも、そうするしかなかったんだ。
もう後戻り出来ない先で、そうせざるを得なかった。
ただ、それだけの話だ。

だって断れば俺の可愛い後輩に声をかけるだなんてさ、
そんなこと、言われてしまったら俺は、
選ばざるを得ないだろう?
その上で丁度いい機会だと考えたんだ。

仲間にも言わなかった、内緒の話。


(-548) sinorit 2023/09/23(Sat) 8:50:50

【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ

「…はは、生憎本当に仕事が忙しいんだ。
 今穴を開けるのは難しい、せめて来週かな」

リヴィオ・アリオストは署内で可笑しな人間。
そんな評価を受けてはいるだろうが、
昇進の話が渡されるほど、真面目な一面もあった。
勿論、これ以上上になんてお断りだけどね。

「全く、上の人使いの荒さには困ったものだよ。
 無敵ってのは完璧とは違うんだからね。
 俺が何でも出来る訳がないだろう」

だけど、帰ってくる人間のためにも。
その可能性を残したい、
一人の人間
としても。

すべきことを。
いや……出来ることを。

──最後まで、成したかった。

(-549) sinorit 2023/09/23(Sat) 8:51:46

【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ

すっかり冷えきった
牛のステーキが挟み込まれたロゼッタを一瞥する。
ここ最近ずっと、腹が減らなかったせいか、
まともな食事を取っていなかったんだが、
やはり食べる気にはなれないな。

君に押し付けるように渡してから、
仲が良い友人のように、肩を組もうとする。
その体が異様に熱いのは多分、君にも伝わる。
右手にだけ嵌めた黒手袋は、傷を隠すためだった。

「……いいよ、分かった。君の提案に乗ってやる。
 彼女、様子がおかしいから気になっていたんだ。
 俺の目に狂いはないようで安心したよ」

「罰が欲しいって訳じゃあないが、
 彼女が動かざるを得ない状況になる方が
 話がしやすくて、良さそうだしね」

座らせてやりたいってのは同意だ。
あの小さな体に背負う物を、
俺はきっと理解しきれないんだろうが、それでも。

囁くように潜めた声で君に告げながら、
男は、翠眼を細めて笑い返した。

リヴィオ・アリオストは嘘吐きだが、
その言葉たちに本音がない訳じゃあなかった。

(-550) sinorit 2023/09/23(Sat) 8:52:30

【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ

「…あぁ、しかしニコロはともかく、
 アリーチェ君の名前が出た理由が分からないがまぁいいか」

彼女にも何か隠されているのか。
暴くには、どうにも時間も体も足りなさそうだ。
それに、ニコが彼女を白だと言った以上、
手を出そうとは、思わない。

君が肩を組むことを受け入れて、
その身を寄せられていたのなら、そっと離れて。

「…はは、君も
物好き
だったか。
 俺を好きなんて変わっているよ、本当にね」

好きだとか、嫌いだとか。愛だとか、恋だとか。
真っ当な愛情を受けられなかった男には理解し難いものだ。
だけど悪くないなって思うのは多分、
未来を惜しいと感じてしまったからなんだろうな。
俺にはもう、今更だというのに。

「……全部終わったら、酒が飲みたい気分だ」

そう口にする男の表情は、リヴィオ・アリオストではなく、
君と友人になりたかった
"リヴィオ"としての柔らかな笑顔が浮かんでいた。
(-551) sinorit 2023/09/23(Sat) 8:53:52

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 幕の中で イレネオ

文字通り、食べられている気がする。
狼にとっては、気まぐれな猫くらい美味しい餌のような存在だろう。
体中についた噛み跡は、服をしっかり着込んでも、首筋からきっと見えてしまうだろう。
けれども、茹だった思考はそれを不味いと思うことができない。

貪るようなキスも考えを、思考を溶かしていく。
もう女のように喘ぐことしか出来ずに、きゅうきゅうとあなた自身を無意識に締め付けていく。

「あ、あ―――っ、ん、っあ」

男に子宮なんてものはないけれど。
勢いよく奥まで穿たれれば、自分の中にある奥の壁にこつん、と当たった気がして。
しがみつく手に力を込めて、苦し紛れにお返しと、あなたの肩口に軽く歯を立てた。

好いの言葉が耳に届いてくすぐるけれど、それに対する反応は、ない。
もう何も考えることなんて出来ない。
ただ、高みに導かれていくだけだ。
(-552) eve_1224 2023/09/23(Sat) 9:02:49

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 月桂樹の花 ニコロ

「お前が持つんじゃない。
 縋ってきたのを俺が引きずってやるんだ、間違えるな」

助けを求めるのはお前だ、と言わんばかりに。

「なんだ……可愛がられ慣れてないのか?
 もっと褒めて欲しかったのならたくさん言い聞かせてやろう。
 ん〜……」

「阿呆に見えて、可愛らしい、それでも真っすぐな色男。
 限界を勝手に決めて抱え込んで、潰れちまう前によお。
 こうやってまた俺を捕まえるか、連絡して来い。
 大体助けてやる。

 俺はお前らの敵じゃない。味方とも言えんが。
 ――俺はなあ、ちゃあんとお前のことも好きだぞニコロ」

疑っている、信じてもいない、それでもそこに好意はある。
だから助けてやるし、ただでさえ託された仲だ。
お前から消そうとしても何処までも追いかけてやる、と。
此方も貴方とはまた違う感情で簡単に逃がさないつもりでいた。
(-553) toumi_ 2023/09/23(Sat) 9:04:02

【秘】 徒花 テオドロ → favorire アリーチェ

「それは」
「命令をした側を撃てばいいと思う」

迷いなく答える。
実際そうなった時、迷いなくそうするとでも言いたげに。

「それで自分が死ぬならそれまでです。
 やりたくないことをしてまで生きてたくもないし。

 ……他人を持ち上げるでなく、自分を落とす、か」

心当たりは勿論ある。なかなか認められる話じゃないが。
己は人一倍自己肯定の気力に欠けてる、
そんな部分の自覚くらいは持っている。

「そう生きてきたのだろう。俺も、あんたも。
 多分ニコだって。だから向き合ったところで、
 すぐなんとかなる問題ではないんだと思う」

「今は……その分だけじゃない方の二人≠ェ、
 持ち上げてやればそれで事足りるんじゃないですか」

兄貴分の相談はないが、
きっと彼だって。持ち上げる所に反対はするわけもない。
(-554) backador 2023/09/23(Sat) 9:10:06

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ

「はいはい、そりゃ失礼しましたよ、っと。」

両手を上げて降参のポーズ。
確かに求めたのは自分だ。だからそこは否定しない。
けれど、続く言葉に表情が強張るのだった。

「助けてくれるのは凄く助かるし
敵じゃないってのも、ありがたいんだけどさ。
お前にべた褒めされたり好きって言われるとなんか
なんかビビるんだけど。」

いつも女性を口説いているイメージが強いせいで
どうにも貴方の誉め言葉は素直に受け取りづらいようだ。

けれど、その厚意はありがたくて。
礼を零しながらも、割と失礼な事を言うのは気を許しているから。
(-555) ぴんじぃ 2023/09/23(Sat) 9:12:48

【秘】 黒眼鏡 → favorire アリーチェ

「ハハ、存分に調子に乗ってくれ。
 あんたのそれは、得難いモンだな。
 俺みてえなのは、そういうのがなんとも羨ましい。
 あんたはやっぱり善い女だ」

からからと笑うだけ笑って。


──短い儀式のような時間は、唐突に終わる。


「無関係の人間に時間を割くっていうのは、
 俺にとっちゃそうそうできることじゃなくてね。
 人は怨も憎も、愛すらも、
 自分にとってどうかで判断するモンだ。
 ――だから、助かった」

普段は墓に参るようなまともな人間ではない。
だから彼にとっては、そういう機会もしばらくはこないだろう。
……なんて、少し殊勝な顔をしていたのだが、
あなたの言葉に眉を吊り上げると。


「あァ〜?
 …頼りないかどうか見せてやりゃあいいんだろうがッ!」

煽られるとヒートアップするタイプのチンピラだ。
その手をガっと掴むと、それだけにとどまらずに背中に手を回して、ひっこぬくように持ち上げ、抱きかかえた。
(-556) gt 2023/09/23(Sat) 9:19:18

【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ

「来るといいね、そんな未来」

君と同じような言葉を繰り返す。
変わらない笑顔で君と笑い合う。
そこだけはまるで、法が発表される前のようで、
"いつも通り"の二人のようだった。

男の机に置かれたフォカッチャは、
やはり満腹なのか手を出さないまま。
君のそれが欠けていくのを少し眺めて。

「そうだね、今は……同じくらいかな」

最近見た子犬がとても可愛くてね。
あの可愛さには流石に無敵も眩みかけたよ。

笑いながらそう付け足して、
傾げられた首に合わせるように首を傾ける。

それから「君は?」と問いかけて、
反応とその答えを待った。
(-557) sinorit 2023/09/23(Sat) 9:20:58

【秘】 黒眼鏡 → 門を潜り ダヴィード

「俺の生活には何一つ恥じ入ることがないから…
 ほら、筋肉も現役時代そのママ」

力こぶなんか出している。保健体育の授業がこの国にもあれば、赤点必死の生活をしているのに。
トレーニングにだけは精を出しているらしき男は、
あなたの心配になんだか嬉しそうにからからと笑う。

そして安心させるように、壁をカンカンと拳で叩き。

「ま、首尾よくここを出られたらまた珈琲でも奢ってやるわ。
 おー、頼むぞ。
 ウチの鍵は開いてると思うが、あいてなかったら…」

えーどうしよう、と拳が一度とまり。

「まぁいいや。ぶっ壊せ。修理費請求したりしねえから。
 いいか、緊急時には魔法の鍵こそが必要な時がある」

あなたに良くないことばかり教える男は、
ガレージにある作業用の鉄オノの位置とかも教えた。
(-558) gt 2023/09/23(Sat) 9:23:04

【秘】 渡りに船 ロメオ → コピーキャット ペネロペ

「……オレも面会したい人ばっかだったんすけどね。
 そいつがヤなやつって事は覚えましたよ」

下っ端の自分でさえ行く暇を見つけられなかったのだ。
貴方であれば猶更面会に行く時間は無かったのだろう。
願わくば牢の中の再会にならない事を祈るばかりだが。

「不謹慎極まってて面白いな……ぜってー炎上する」
「ま、馬鹿が死ぬのはめでたい事ですからね。
 多分国民の祝日に制定されるからセーフか」

もしかしたら自分達以外にも
こんな事を話している人間がいるのかしら。
このまま検挙が続けば、案外笑い事には
ならなくなるのかもしれないな、なんて思った。

「大抵の事はやらせてもらいますよ。
 大抵の事やってきたんすから、穴埋めにはなれます。
 身は一つですけど。マルチタスクならできますからね。
 指示出しは流石に立場的には無理すけど」

「オレがいなくなったらそれはそれで。
 上に響かなけりゃ一番いいです」

任せてくださいよ、と缶を置いた。
そのまままたフライドポテトを数本纏めて口に入れる。

「ちゃんと現状維持に努めます。
 最後までここに残れるようにはするんで……
 持ち堪えられたら帰って来た後褒めてください」
(-559) susuya 2023/09/23(Sat) 9:25:35

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡

/*
お疲れ様です。今すごく眠いです。
牢屋トークありがとうございました。
運営にも一応確認取りましたが、アリソンの正体についての公表はロールの中でやって構わないとのことでしたが、そちらはいかがでしょうか。

大丈夫であれば最終日(エルヴィーノはこの日ほぼほぼ生存です)に、ロールでやってもいいなぁ……と思っています。
金を使って団体を作って……みたいなのは流石に一日では準備出来ないかなと思ったので、SNSを使って情報の拡散と、世論の先導で代用してみるのもいいかな、と。
エピに入ると法律が撤回されて釈放の流れになりますから、その前にやったほうが面白いのでは?
と思ったものなのですが、いかがでしょうか。
お返事お待ちしております。
(-560) eve_1224 2023/09/23(Sat) 9:28:06

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 渡りに船 ロメオ

教えがいが出るなら何よりだなって。
嬉しいを素直に形にしてもらえたことに、こちらの胸にも嬉しさがまたひとつ。

「じゃあオレだって内緒するし〜」

何の張り合いだろう。
でも、貴方に言えないことがあるのならそれでいいとも思っている。
その裏にあるものがなんだって変わらない。

きれいじゃなくても、あなたがだいすき。


合わさる視線の先にはきっと己と似た表情が。
通じ合っているみたいでしあわせだった。

「……すっごくチョコミント。
 でも、うん、おいしい」

これまでに口にしたカクテルのどれよりも。
甘くて、おいしくて、忘れられそうにない。
……ううん、忘れたくないのだと思った、ずっと。

[1/2]
(-561) mspn 2023/09/23(Sat) 9:29:36

【秘】 黒眼鏡 → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ

/*
実際エンディング道中で他の人がどう突っ込んでくるかどうか次第なんですが、もしフリーな死を得た場合は一緒に死にます!
(あんまり助かるつもりはないけど他の人のロール的干渉を無にはしたくない手つき)

アレッサンドロも今ちゃくちゃくと脱出の手筈を整えていますので、素で釈放はされないかもだけどちょっと遅れてでてくることになると思います。
そのあたりはおまかせ!!!!します!!!
ので、何卒よろしくお願いします。
ほか、なにか相談必要なことあったりしたら引き続いてお願いいたしますね。

パンツ定期便は何?(今は警察から貸し出されたものを履いています)
(-562) gt 2023/09/23(Sat) 9:30:23

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 渡りに船 ロメオ


──そうやってもう少しの間、お酒を飲んだのち。

貴方の隣に出来上がっていたのは、どっぷり酔ったらしい弟の姿だった。

「……あはは、ねむた〜い……」

普段からそうお酒を嗜むことがない身体に、度数の高いお酒を入れ続けていたらまあこうもなる。
触るのが苦手、とはいっていたが、元々そうでなければくっついているのが好きなのだろう。
ずっともたれかかったままだ。むにい。

「ねていい〜?」

赤らんだ頬に、浮かべる笑みはへにゃへにゃと蕩けたもの。
そんな状態で貴方を見上げ、首を傾げてたぶんだめそうなことを尋ねた。

[2/2]
(-563) mspn 2023/09/23(Sat) 9:30:31

【念】 口に金貨を ルチアーノ

自分の予想は大体合っていて間違っていた。
それでも、
どちらでもいいだろう
、とした部分が
結局丁度良くはまったので、都合よく利用させてもらった。
果たして
無実の人間
を牢に入れた事実を友人達は許してくれるだろうか。

「――なるほどなあ。あの馬鹿が結局……。
 やはり体が足りん……手回しも足りん。後で部下に書き直した送らんと」

誰かの背を追いながら男は一人ではない夜道を歩く。



「結局お嬢さんには会えんかったか」
「すまんな。本当の
裏切り者
はこの俺だ」
(!11) toumi_ 2023/09/23(Sat) 9:30:57

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ

「勝手なこと言って」

頼んでもないワインとカルパッチョを見て、深々と息をつく。
朝はともかく夜は食べようと思えば食べれないことはない。
カルパッチョくらいの量なら、まぁ、なんとか。

ただ、寝るために深酒をしているだけなものだから。

「……はぁ、今夜は薬を飲むしかないかな……」

薬はあんまり好きではない。
力ずくで強制的に意識が途切れてしまうから。
それでも明日にはやらねばならない仕事もあるなら、鋭気は確かに養っておくべきなのは本当で。
男は、眉を下げてぱくり、とカルパッチョを一枚口に放り込んだ。

その日はいつもよりも随分少なめに酒を終わらせて、静かに帰路についたことだろう。
(-564) eve_1224 2023/09/23(Sat) 9:43:37

【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ

わざと音をたて、零れだす愛液を啜る。
太腿に爪をたてるよう、かりかりと刺激し、抓り、優しく摩る。
舌先で、肌で、音と感触。
すべてで情欲と快感を彩って、それでも無理矢理にではなく
体の奥底から誘うように押し上げる。

「………、……」

──そうして、腕の中で痙攣し跳ねる肢体を、
  かき抱くように抱きしめて。

「………はー、………」

あなたの体を、その曲線を確かめるようにゆるゆると撫でて。
…屹立した自分自身をばつが悪そうに、
どうしたもんかと首をかしげて。


「フィオ」


どうしてほしい、とは言外に。
脱力した体をくいと抱き寄せ、自分の腰やら膝に凭れかからせると。
あなたの眼前に、血液と昂奮でぱんぱんに張り詰めた性器を突きつけた。
(-565) gt 2023/09/23(Sat) 9:50:37

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → マスター エリカ

指先のエナメルを眺めた。
傷がまた、ひとつ増えている。

左手小指のエナメルは約束の証だ。
だからどれだけ傷がついても、女は剥がしたりしない。

「……今度こそ」


どっちつかずの蝙蝠が、どちらの居場所も認められるなんて間違ってる。
…犯した罪は消えやしないのだから、その分くらい、憎んでもらわないと。

/*
お疲れ様です。おさとうかえでです。
重ねまして、情報屋ロッシありがとうございました!

discordにて先にお伝えしておりましたが、本日の襲撃対象は
アリーチェさん
ということで本人に予告も済ませております。
よろしくお願いします!
(-566) oO832mk 2023/09/23(Sat) 9:54:52

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 幕の中で イレネオ

笑っている。
こわい。

愉しんでいる。
こわい。

声にはまだ優しさと暖かさが残っているようにも思えるから。
だからもっと、こわかった。

そうして、指先が。


「ほんとに、し、らな、」
「ん」


肯定の意は最後の一音まで紡がれずに。
ふれる、唇にやわらかな、

「……?、??」


まるでその刹那だけ痛みを忘れたみたいに。
大きな瞳を丸くさせて、呆けた表情で貴方を見つめ。
何をされたのか分からない、そんな目をして。

けれど。
すぐ、理解する。

──くちづけ、だ。


[1/2]
(-567) mspn 2023/09/23(Sat) 10:01:08
ニーノは、家族以外に触れられることが、こわい。
(c26) mspn 2023/09/23(Sat) 10:01:44

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 幕の中で イレネオ


「…………ぁ、」


理解したと同時に、青褪めてゆく。
ちいさなころ、なんども、なんども。

身体があついのに奥底がつめたい。
いやだった、きもちわるかった。

「ゃ……だ、ゃ……っ」


声は幼子が駄々を捏ねるそれとおなじだ。
引き剥がすために動かそうと、意識した手には未だペン先が突き刺さったまま。
あつい痛みを脳が再度知覚し始めればまた涙が溢れる。
だって、こんなのなおさら、わけがわからない。

「な、ん……で…………?」


──どうして今、
そんなこと
ができる?

わからない、貴方のことがなんにもわからない。
鼓動が煩いのが痛みのせいなのか、恐怖のせいなのか。
或いはそのどちらもか。
"
たすけて
"と、音も無く唇が動いた。

[2/2]
(-568) mspn 2023/09/23(Sat) 10:04:26

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ

「えー。いいなあ。」
「あたし、犬の方はまだ会ってなくてえ。」

最後の欠片も、ぱくり。
咀嚼し飲み込むと、また水を1口、流し込む。

「でも猫は、触りましたあ。」
「…ぐーぜんですけどお。」

猫カフェも調べてたのになあ。
そうからころ笑って。
どっちが好きかは、犬も触ってから決めまあすなんて。

指先をナプキンで拭いて手を合わせる。

「ごちそうさまでしたあ。」
「ふふ。結局リヴィオさん、食べませんでしたねえ。」
(-569) oO832mk 2023/09/23(Sat) 10:06:20

【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ

「まぁ、出てきたっちゃ出てきた」

──夢について僅かなりと語るのは珍しい。

「喧嘩な……」

掌をぎゅう、と握って、離して。

「しなくちゃならない喧嘩ってのはある。それをいつでもできるように、ちゃんと鍛えるワケだ」
「それはそれとしてトレーニングは嫌いじゃない。
 自分にとって信じられる体を維持するのは、俺にとっては人生みてえなもんだから」

ははは、と軽く笑う。――口許だけ。
その目はぐらぐらと、どこか遠くを見て。
はるか先を見通しながら、その炉に炭をくべ続けている。
牢屋の中で座り込んだまま、
アレッサンドロ=ルカーニオは、どこかへ向けて進み続けている。今も。


「まあ、そういう法だ。捕まっちまったもんはしょうがない。
 出てきたあとと――……今のケアをちゃんとしてやれ。頼むぜほんと」

念を押すように頼んで、あなたが頷けば安心したように息を吐いて。

「頼むぜ、泥棒サン。あ、車は危ないから触んなよ〜」
「食べ物は…あ、パン。ホットドッグ用のパン、買ったバッカで放置してんだ。
 なんとかしといてくれ、あれ。珈琲は好きにしろ、あんなん誰でも入れられるから。それとだな――……」

ちゃかちゃかとあれこれ、残した食材やらの指示をする。
…どうしてプレーンのパンだけを業務用みたいな規模で仕入れるのだろうか?
(-570) gt 2023/09/23(Sat) 10:08:47

【秘】 黒眼鏡 → 口に金貨を ルチアーノ

「ハハハ、悪い悪い。
 喧嘩の時は周りが見えなくなる性質でな」

結局改善されなかった悪癖を、未だに恥じるそぶりもない。
自分が"そう"なのだから致し方ないと、
アレッサンドロは悔やんでもしょうがないことは悔やまない。
むしろ、そのことを誇りに思っているフシすらあった。

「おめー、ヴィトとそんな仲良かったっけ?」

きょとんとした顔。

「マ、罪がどうだろうがあいつはもうダメ・・だろうな。
 部下には命令しといたが、サテ何人聞くことか。
 ったく、仕事増やしやがって」

──ぼやくようだけど、なんとも楽しそうな顔にしかそれは見えない。
罪の内容・・だとかに興味を示す様子が一切ないのは、
彼の中ではもう"どうするか"が決まっているからだろう。

(1/2)
(-571) gt 2023/09/23(Sat) 10:20:24

【秘】 黒眼鏡 → 口に金貨を ルチアーノ

「いつも世話になるな」

溜息をつくあなたを見て。
こうして誰かに"頼る"時、
アレッサンドロは一番、嬉しそうに笑う。

「今回の喧嘩は、いっとう相手がデカいからな。
 迷惑も文句も出るだろう。
 なあルチアーノ」

今から忙しいぞ〜、なんて。
──鼻歌すら歌いそうな調子で。

「楽しみだなあ」

――ただそれは、昔ほどには楽しそうではない。
──どこか、寂しそうな顔だった。

(2/2)
(-572) gt 2023/09/23(Sat) 10:22:48

【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ

「おや、まだ会えていなかったか。
 ……それじゃあ」

「それじゃあ、今度一緒に犬カフェに行こうか」

犬カフェ、君とならきっと楽しいから。
リヴィオ・アリオストは落ち着いたら行こうと、
未来の話を君にする。

それから、手を合わせる君に頷いて。

「はは、君との話に夢中になってつい、ね。
 どうせまだまだ業務は残っているし、
 きっとお腹も空くだろう。後で食べるよ」

元々君にと買ってきたものだが。
分け合うってのも素敵なものだ。
このままいただいていくとしよう。
(-573) sinorit 2023/09/23(Sat) 10:23:31

【秘】 渡りに船 ロメオ → 路地の花 フィオレ

グイと引き寄せられた先、
頬に感じた感触に目を細めて「ハハ!」と笑った。
かわいい犬にじゃれつかれたみたいな気分になったからだ。

「いいよ。あんたが知りたい事、なんでも」
「オレが教えられるのにも限度があるけど……
 あんた、どこでどうやって殺したい?」

希望があればそれを聞こう。
それに沿った事を教えるのがいい。
直属でなくともファミリーなのだから、
そのくらいの事は喜んで教えよう。

「いいね。そういう人間は好きだ。
 正義だ悪だ言ってる奴は皆病気だからな」

機嫌が良さそうにそう言って、
残ったボンボローニを口に運ぶ。

どんな色の花が咲くのかが楽しみだ。
花は咲き続けるのか、それとも──咲かずに終わるのか。

「ま、まずは奴さんがムショから出てくれねえとな。
 牢屋の中の人間をやるにゃ骨が折れる」
(-574) susuya 2023/09/23(Sat) 10:27:07

【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ

「着ぐるみ作って?全世界チェーン展開……?」

いつぞや貴方に言ったように、今はまだそれを実行に移すことはない。
本当にしようとした時に挫折や苦しみを知ったとして、貴方が隣にいてくれるなら、怖いことなんて半分くらいに減るだろう。
男はそう思った。

「へへ、そんなに褒めても……何か出るかな……
 うーん、なにもない……」

ごそごそとポケットを漁るが端末しか出てこなかった。チョコの一粒でも残っていればなあ、と残念そうな顔をする。

男はずっと、ある意味では祈り続けているのだろう。
仲間の眠りが安らかであり、食事がきちんと取れているか周りの人間から気にかけられ、心から愛されているように、ずっと。
貴方たちが幸せでありますように。

「やった。
 じゃあ、ロメオさんも捕まったりとか……
 どこかに行っちゃったりとか、ダメですからね」

祈りが天に届くだとか、そういったことは深く考えていないのだろう。
神様は助けてくれなかったから、祈り続けていればいつか人が動いて現実になる。
その『人』に自分がなれるなら一番いい。
(-575) NineN 2023/09/23(Sat) 10:28:50

【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ

/*
牢屋トークありがとうございました、ポップコーンです!
修得した情報はエルヴィーノさんのリソースですので、ご自由にしていただいて構いません。
こちらがやること自体はあんまり変わらないので、その辺りのロールに応じて適度に合わせていきますね。
以上、何卒宜しくお願いします!
(-576) gt 2023/09/23(Sat) 10:30:50

【念】 傷入りのネイル ダニエラ

ひと回りほど小さくなったアジトのデスク。

7色の缶の紅茶アソート。
薄紅色のバスボム。
ライムグリーンのウィッグのテディベア。
ブーゲンビリアの花束。
そして冷蔵庫の中には、少しお高めのチョコレート。
部屋の片隅に、大きなボストンバッグとスーツケース。
鞄の中には、15mlの小瓶が複数と、脱脂綿にオイル。


この部屋にある、女の私物はそれだけだった。
女の自室とまた別の意味で、生活感のない部屋だった。
けれど変わらず、その部屋の明かりが消えることはない。
帰ってくる時女は、誰もいないその部屋に必ず、「ただいま」といった。
(!12) oO832mk 2023/09/23(Sat) 10:33:23

【秘】 渡りに船 ロメオ → 暗雲の陰に ニーノ

「なーにをナイショにすんだよ」

そんなもんあんのか、と肘で小突いた。
あったとしても責める気は無いし、聞き出す気も無いけど。
人に触れられたくない部分があるのは、
当たり前だと思っているから。

爽やかで、まったりとして、甘やかで。
たまにはこういう時間も悪くないと思った。

『幸せ』に後ろ指を指されている。
お前にそんな資格はないと。早く孤独を思い出せと。

今はその声を、無視することにした。


(-577) susuya 2023/09/23(Sat) 10:36:08

【秘】 渡りに船 ロメオ → 暗雲の陰に ニーノ

「よくないで〜〜す……」

どうしようかな、と思っていた。
自分は酒は飲むが、一定のラインを超えると逆に酔わない方だった。酔い方に波が無い。少しふわふわする程度に留まる。

「お前、そんな酔い方するんだ……」
「ここで寝ないよ。帰るか、フレッド」

てろてろな貴方をよっこいせと剥がせば、
きっと酒のせいでより体温が高くなっているのだろう。
子供か、なんて胸中独り言ち。

「立てる? なんならおぶるか?」
「家行けっかな……オレんちでいいか……」

お泊り会は案外早く来るかもしれない。
(-578) susuya 2023/09/23(Sat) 10:36:36

【秘】 門を潜り ダヴィード → 黒眼鏡

「その『転んだ』傷が治るまでは禁止です、禁止!
 筋肉にも泣いてもらいますからね」

いったい何を禁止されるのだろう。おそらく筋トレや負荷のかかる行為全般を指している。
先ほどまでの暗い顔をさっぱり忘れてお節介なお説教をする姿は怒っている風な顔を装っている。

「珈琲、楽しみにしてます。
 ……開いてることを祈ってますよ」

それでも、もし緊急避難用の魔法の鍵を使うなら夜がいいだろうな。
電動バイクも借りっぱなしだから使わせてもらおう。
それから、ふと。

「そういえば、これも……ですか?」

途中で言葉を切り、人差し指をたてて口に当てる。
条件はジェラート屋の時と同じ。運ぶことだけを指すのか、誰にも言うな、というところまで同じなのか。念のための確認だ。
(-579) NineN 2023/09/23(Sat) 10:42:56

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 路地の花 フィオレ

名前が幾度も呼ばれている。
鉄格子越しに貴方の姿が見える気がする。
声が聞きたいと、姿が見たいと願うばかりに見ている夢か。
だとしてそれでもよかったから。

近づこうとした。そのために立ち上がろうとした。
熱が収まらないから足に力が入らなかった。ならば這い寄ろうとした。
手錠に繋がれた両手を地面について、そのまま。
──ズキリ。


「ぃッ」


刹那走る痛みに声を詰まらせて身体を折る。
情けなく地に一度伏せ、それでもと求める場所へ寄ろうとする。
もう少し光の届く場所へ、その体躯が辿り着いたなら貴方にも見えるだろうか。
薄汚れてはいるが酷い外傷はあまりない──ひとつを除いて。

右手の甲が腫れ上がり、
ちいさな穴が開いている

その腫れ方から骨が割れているのだと、人より傷を見たことがある貴方なら理解できるだろうか。


「……ねえ、さ、ん」


[1/2]
(-580) mspn 2023/09/23(Sat) 10:50:48

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 路地の花 フィオレ


──会いたかった、会いたかったな。


貴方を見上げた。泣きじゃくり続け濡れた瞳で。

──ずっと考えてたんだ、オレの悪いこと。


今のこの状況を、迎えるに相応しい己の悪事はなんだろうと。
熱に浮かされ朦朧とした頭で考え続けたらいくつか出てきた。
そのひとつをだから、貴方に会ったら、言おうとして。

「……ご、めんな、さい」


これが今までの罰だとするなら、ほら、帳尻が合うだろう。

「ごめん、なさい」


思い出す。
この世の掃き溜めの隅。
だれもいない場所で歩けなくなった日のこと。
目が覚めたら暖かなベッドの上にいたこと。

──連れ出された新たな場所陽光の元には、あなたがいなかったこと。


「オ、レだけ、ひろわれて、ごっ、めんなさ、ぃ……」

燻る罪悪感は今になってその重さに耐えきれなくなったように。
頭を垂れた、許しが欲しいんじゃなかった、ただどうしても謝りたかった。
壊れた涙腺がまたはたはたと涙を零したけれど、もうそれもよくわからなかった。

[2/2]
(-581) mspn 2023/09/23(Sat) 10:52:34

【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード

「名がデカくなるな……」

今はもしも話でいい。
逃げずに現状維持ができるのが一番なのだ。
今が一番いい。ロメオはそう思っているのだから。
けどまあ、慰安旅行くらいなら現実的かもな。

「良いよ出さなくて。ハハ……」

案外、ロメオは祈りに護られているのかもしれなかった。
穏やかな願いがヴェールになっているのかもしれなかった。
祈りのそれだけで、十分幸せに値する。
贅沢だ。

「……そんなつもり無いよ。必要がなけりゃね」
「オレは替わりが利くけれど、
 それはオレが消えていい理由とイコールにはならない。
 しっかりしがみついて、皆の言うこと聞いてるよ」

使い捨ての駒にされても構わないけれど、
そうされなければいいな、と思っている。
貴方も、自分も。

「捕まっても帰って来るよ」「オレはしぶといからね」
(-582) susuya 2023/09/23(Sat) 10:54:08

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 渡りに船 ロメオ

「……、っ……」

やけに、わざとらしいな。本当に"あいつ"みたいじゃないか。
幻のように付き纏う幻影をよりくっきりさせたような、否、違う熱で上書きするその手に背筋が震えた。
大人しく撫でられていた男は思わず貴方の腕をつかんで、そのまま動きを止める。

「……人を甘やかす天才だなあ、お前。
 何が目的だ、俺を放っておけないのは俺が病人だからか。
 さっさと食うものを食って、治ったらもう構わんな?」

流されそうになる、この体に染みついた"教え"がその手に媚びることを覚えている。
表に出すまいと隠し通していた失態をあんなふうに晒すとは思わなかった。
その上で何の反応も示さないどころか、願い通りに甘やかしてくるこいつはいったい何なんだ。

もっと、と次を求めるような乾きがのどまで出かかった。
まるで大事にされていると錯覚しそうになって。
どうせ置いていくくせにと、いつかの己が心の中で叫んでいた。
まったく女々しいったらありゃしない、そんな他人行儀と不信を隣人に抱え理性は保っている。
(-583) toumi_ 2023/09/23(Sat) 10:59:07

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 渡りに船 ロメオ

「なんで……」

なんでではない。
剥がされると中々に不満そうだった。
勿論回るアルコールのせいで体温はさらに高くなってしまっている。
冬のカイロにちょうどいいぐらいだろう。

「たて、ぅ」

それでもできる?を尋ねられると、できる!を言いたくなるのが子どもというものだ。
立ち上がろうとして……当然のようによろめいて。
目の前で貴方が見てくれていたので、多分支えてもらったりしていたのかもしれない。

「……たててる……」


だめそう。
やっぱりお泊り会は案外早く来るかもしれない。
(-584) mspn 2023/09/23(Sat) 11:05:57

【墓】 黒眼鏡

アレッサンドロ・ルカーニオ。
裏社会での通称を"黒眼鏡"という男が率いるのは、
ノッテ・ファミリーの活動において、主に物流を取り仕切る部門である。
彼らは密輸や禁制品の販売、人、物──場所を動かすだけで金が発生するもの。
そのほぼ全てに関わり、あるいは自らで全てを賄い動かしていた。

特にアレッサンドロの支配力が強いのは、多くの港湾設備を擁する三日月島周辺。
当然ながら海運業が強く発達したヴェスペッラにおいて、
彼らはいつしか──少なくとも、先代のカポ・レジームの時代には既に――"港"と呼ばれるようになっていた。

元ソルジャーらしさ、というのか。
規律と不正にひどくうるさいアレッサンドロの剛柔組み合わせた監視の下で、
"港"は強く統制されファミリーの地盤を固めるための一角を担っていた。

アレッサンドロ曰く、
「あって当たり前の仕事でミスるとリスクがデカい」
「需要が常にある以上、こちらからリスクを取るより顧客を依存させたほうが稼げる」。
商品がなんであれば、物流とはまるで生物の血管のごとく、
常に物を動かし続けることこそ最大の利益を生む。


そういった理念の下、"港"はそれが非合法的性格を多分に含むことを除けば
ごくまっとうで理想的なビジネスのように運用されていた。
(+4) gt 2023/09/23(Sat) 11:06:02

【墓】 黒眼鏡

だがそれはあくまで、アレッサンドロ・ルカーニオの影響だ。
従わないもの、自らの運営方針・・・・にそぐわないものに
直接的な脅迫、あるいは暴力をためらいなく行使し、
従うものにはポケット・マネーからの恩賞を躊躇わない。
それが正しいかはともかく、部下にとって「従うことにメリットがあり、従わないことにデメリットがある」ことのみを徹底的に叩き込んだ彼の下であるからこそ、そのシステムは正常に機能していた。

それゆえ、アレッサンドロ・ルカーニオが逮捕されてからの"港"の人員たちの反応は、大きく別れた。

一つは、システムを維持する者たち。
全体の六割を占めるこのメンバーは、思惑はどうあれ数日前と同じことを行い、数日先も同じことを行った。
これが長期化するならばともかく、多少のトラブルで今までうまく行っていたやり方を変える必要はない、と思ったのだ。
勿論中にはアレッサンドロのシステムこそが心地よいと感じるものもいたし、
あるいは「気を抜いた途端に黒眼鏡が戻ってくるのではないか」とバグベア悪妖精に向けるような怖がり方をした者もいるが、
とにかく当面の間大きな動きをすることもないし、する必要もない者たちだ。
それは実に合理的な判断に思えたし、それこそが自然であると信じる者も多かった。
(+5) gt 2023/09/23(Sat) 11:08:08

【墓】 黒眼鏡

一つは、これを機であると動き出す者たち。
アレッサンドロは部下たちに十分な利益還元を行っていたが、
十分なんてものはない・・・・・・・・・・
逮捕の報をきいて早速自らの利益を拡大しようと、種々様々な活動が行われた。
そしてそれがうまくいくかどうかは置いておいて、アレッサンドロは"港"が自分の指揮下から外れた際、こういった活動を咎めるような仕組みまでは構築していなかった。
彼のことをよく知る部下曰く、「好きにやるならそれはそれでいいと思っていたのでは」──などというが、果たしてどうだろうか。
元々がマフィアという、法とは利益をどうやって味わうかのドレッシングに過ぎないと思っているような連中だ。
これらの数もそれなりに多く、後にファミリーが調べたところによれば全体の三割がこういった"独立"にいそしんでいたという。

そして残った、全体の一割程。
彼らは一見普段通りに業務を進めていたが、ときたま妙な振る舞いをしていた。
普段入らない場所に入り、普段しないことをする。
それはほんの少しだけ、ちょっとだけ足を延ばす程度のことで、
けれどそれをする意味も必要もないことだった。
それを見とがめられるものもいたが、「アレッサンドロからの指示で」と言えば大抵の場合は見逃される。
そしてそれは、別段長く続くものではない――ほんの少し、たとえば荷物を運ぶだけ。
そのことに気が付くものが、はたしてどれほどいただろうか?
いたとして、それが何を意味するのか、組み立てられるものはいるだろうか。
多くの者は、「アレッサンドロが釈放されでてくれば分かるだろう」と気に留めることもなかったが。
(+6) gt 2023/09/23(Sat) 11:08:33

【墓】 黒眼鏡

──とにかく。
総合すれば、"港"は七割が普段通り。つまりはビジネスにおいて影響は無視できない程度ではあるものの、これまで通りに営業を続けていた。
ヴェスペッラの海には今日も、静かに白と青が揺蕩い踊っている。

三日月島の朝焼けはあの日も今日も、変わらずに美しい。
(+7) gt 2023/09/23(Sat) 11:09:23

【秘】 黒眼鏡 → 門を潜り ダヴィード

エー、なんて不満の声が格子の向こうからっ越えてくる。

「こんなん直ぐ治るって〜」

…実際に負傷や外傷には強いタイプの男ではあるが、どうだろうか。
たのむよ〜、なんてわめく姿は、年を食っただけの子供のようだ。
筋肉くんも泣いている。

「おう、とっておきのブレンドを作ったんだ。
 …しょーじきどう違うのか俺にもよくわからんが、
 楽しみにしてろよな」

開いてる開いてる、と語るその言葉は無責任。
無責任かつ信頼感溢れる放り投げをしつつも、
人差し指を一本立てて。

「サプライズだ。
 頼むぜ」

に、と笑った。


「そうだ、あのジェラート屋開いてるときに行ったか?
 イチゴがオススメ。美味いぞ」

…ジェラートが似合うようで似合わない男は、能天気に言ってくる。
仕事の話は終わりということだろうか。
(-585) gt 2023/09/23(Sat) 11:14:43

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ

「ええー。いいんですかあ?」

間延びした口調のまま、そのトーンだけが微かに持ち上がる。
嬉しそうに女はへらりと笑った。
この笑顔は決して嘘ではなかった。


「んー。そおですかあ?」
「お疲れ様ですねえ…。あ」

思い出した、とでもさも言いたげに立ち上がる。

 
懐には2つの小物。
犬の小さなヘアクリップと、銀色の大人びたヘアピン。
犬のヘアクリップはごく普通の購入品。
だがヘアピンの方には仕込みがされている。


「リヴィオさあん。」
「ちょおっと、じっとしててくださいねえ」

あなたに近寄り、手を伸ばす。
女にはあなたを調べねばならない理由が2つあった。
だから、迷う必要なんてどこにもない。


そうして、ふたつの中からひとつ。
女はその手の中に、選び取る。
(-586) oO832mk 2023/09/23(Sat) 11:16:02
ダニエラは、ふたつの中から、犬を選んだ。
(a23) oO832mk 2023/09/23(Sat) 11:16:18

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ

…そうしてそれを、あなたの前髪に。丁寧に。

「ふふー。お手伝い、でえす。」
「…本当に、お忙しそうですからあ。」

満足げに、微笑みかける。
そしてあなたから離れる刹那、衣服のポケットへ銀のヘアピンを滑り落とした。


それまでの人生、受け取ってばかりだった女は、
あなたが贈り物のヘアピンを大事にしてくれるのが本当に嬉しかった。
…だからこそ、この銀のヘアピンをあなたへの贈り物にはしたくなかった。
今までの贈り物と、同列にしたくなかったのだ。
(-587) oO832mk 2023/09/23(Sat) 11:17:03

【秘】 路地の花 フィオレ → 暗雲の陰に ニーノ

ほら、寄ってきてくれる。
いつもみたいに、明るい笑顔で。
笑顔、で。

────何が起きているのか、すぐには理解できなかった。
涙に濡れた顔が痛みに歪んだことも。
熱に浮かされたような表情も。
腫れ上がった右手も。


なんで、と。ただ声がこぼれ落ちた。


「何、言ってるの」

謝らないでよ、と声が上擦った。
あなたが暖かい場所で拾われたこと、スラムで過ごしていた時よりもずっと肉付きもよくなって。安定した生活が送れていたこと。
全て、自分のことのように嬉しかったのだ。

自分が拾われなかったことを、恨んだことなんて一度もない。だから。

「謝らないでよ…っ、フレッドに謝ってもらうことなんて一つもない…!」

笑って安心させてあげなきゃいけないのに、涙があふれて床を濡らしていく。
(-588) otomizu 2023/09/23(Sat) 11:17:27

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 路地の花 フィオレ

/*
突然、PL連絡にて失礼いたします。
四日目時空にてロールを送りたいのですが、三日目の秘話はあちらで〆になってよろしいでしょうか?
返し忘れかはたまた終わりかを見極められず連絡させていただきました。お忙しい所すみません!
(-589) toumi_ 2023/09/23(Sat) 11:19:46

【秘】 徒花 テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ

「あんたは謝罪をくれておいて、
 こちらからのは受け取らないつもりですか?」

言葉面はどれだけ普段の嫌味ったらしい言い方でも、
表情は、仕草はやはり穏やかなもののまま。

「でも、……実際、他人ができたことって少ないんでしょうね。今の周りのことについても、俺と、あんたの自分の事についても。
 だから俺が謝ることがあるとしたら、エルヴィーノの身が心がどうとかではなく」

「いくら本当に無理なく背負えるからって、
 他人を頼らず踏み込まず、一人で歩きすぎたことです」

理由や因縁、辿ってきた道は違うのだろうけど。
そうして至った他者を救う、自分を守るための考えはどうしても似たような歪みばかりがあって、それだけは正されるべきだった。

「俺は……こんな皮肉屋な自分を、
 今更消し去るようなことはもうできないでしょう。
 あんただって、生活がすぐ治ったりするわけじゃない」

「だから、それでも歩み寄らなきゃいけない。
 ……一つの側面だけで物事を判断してはならないために」

それが出来なかった結果が、今の外の惨状だ。

「すみません」
「やはり、もっと早く気付くべきだった」
(-590) backador 2023/09/23(Sat) 11:20:40

【秘】 渡りに船 ロメオ → 口に金貨を ルチアーノ

「、ん?」

腕を止められた。抗議の意か。やはり気に食わなかったろうか。
貴方の心中を察する術はない。
それでも表情は変えずに、あなたを見下ろしている。

「あんたを放っておけないのは……なんででしょうね。
 あんたにどっか行ってほしくないからかな……」
「食うもん食って元気になるならそれがいいです。
 体調もきっと悪いでしょう。回復してくれないと」

貴方に抱いている仲間としての深い情。

「オレの目的はオレに無いですから。
 あんたの望みがオレの目的。
 オレはあんたのいいようにしたい」

それから、道具としての本能。

「ここにはオレとあんたしかいませんよ」
「別に、見栄張らないでいいんです」

ゆっくりと、緩慢に首を傾げた。 

「ね」

だから求められれば求められるだけ与える。
こちらに際限は元より無い。度外視されている。
掴まれた腕も従順に、そのまま動きを止めたまま。
(-591) susuya 2023/09/23(Sat) 11:30:58

【秘】 路地の花 フィオレ → 口に金貨を ルチアーノ

/*あ!すみませんご連絡ありがとうございます…!
返したつもりでおりましたが確認したら返せていなかったので、後ほど〆の秘話送らせていただきます!申し訳ないです…!

夜まであまり動けないのですが、並行で4日目時空送っていただいて大丈夫です。
お手数おかけしますが、よろしくお願いいたします…!
(-592) otomizu 2023/09/23(Sat) 11:31:19

【秘】 歌い、歌わせた カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ

「……。あーもうほんとびっくりした。
 俺のお姫様はおてんばな事で……
 いっそ王子様って呼んだ方がいいかもしれん……」

いや、その座は譲る気ないけど、とも思うが。
ともかく、軽口を叩くほどの時間はなさそうだから。
『お兄さん』の事も気になりはするけれど。

「……おいおい、あそこに踏み込まれたんだぜ?危ない……」

そこまで言って、かぶりを振る。この子は、子供じゃない。
隣に立つ相手。唯一、信を置くその人だから。息を吸い込む。
(-593) shell_memoria 2023/09/23(Sat) 11:38:38

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 無敵の リヴィオ

「先輩」

その日の夕暮れ時。
そろそろ日勤の者たちの職務時間が終わりを告げるころ。
署内のどこかであなたの姿をみつけて声をかけた。

「……少し、協力してほしいことがあるんですが」

警察内でも誰が信用できるのかわからない今、相談できるのはあなたくらいしかいない。
(-594) eve_1224 2023/09/23(Sat) 11:38:57

【秘】 渡りに船 ロメオ → 暗雲の陰に ニーノ

「おっと」「いや……立ててないですケド……」

よろめいた所を咄嗟に支えて、
やれやれとため息まじりに笑った。
マスターに退店を伝えて会計を済ませる。
その最中も貴方を支えていた。

「……ほら。おんぶ」

まるで子供にするみたいに、
貴方を立たせてから貴方に背を向けて少し屈む。
腕を伸ばしてくれるなら、そのままおぶり上げるだろう。

「帰ろ。帰りは寝てていいから」

呼ぶならタクシーも呼べるのにそうしないのは、
自分もやってみたかったからだ。
今なら人通りも少ないし、見られることもないだろう。
(-595) susuya 2023/09/23(Sat) 11:39:30

【秘】 歌い、歌わせた カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ

「……連中も色々探ったろうが無茶は出来ないと思う手間のかかる大型の備品は運び出してないはずだベッドまだ買い替えてなくてよかったよ『あのベッド』のマットレスを外してスプリングの中から緑色の部品を全部抜いてくれそしたら頭側にある収納に幾らか道具が落ちるからそれを組み立てて使ってくれ番号のシールが貼ってある」

一息に伝える。それが、あなたに渡せる唯一の仕事道具。
誰も信用していないカンターミネが、
万が一、億が一に備えて用意した最後の"武器"だ。

「フェイクの部品も入ってるから、番号を間違えるなよ。
 正しい組み合わせはフィボナッチ数列の順だからな。
 起動すれば後は5番の部品を捻って、
 チャンネルを合わせればいい。
 34番と、55番がそれぞれ送信機と受信機。
 13番が録音機だ。全部本体のスイッチ一つで起動する」

なるべく簡素に、必要な情報は確実に渡す。
後は、あなたに全てを任せて、女は息を吐く。

「……もし、万一……本当に万一、エリーが捕まったら。
 全部俺が指示したって言ってくれ。俺に脅されてたって。
 昔馴染なのを利用して、無理矢理やらされたって」

実際、それに近しい事をするんだから。
自分の道具を渡して危険な橋を渡らせるんだから。
これくらいのリスクは、せめて背負わせてほしかった。
(-596) shell_memoria 2023/09/23(Sat) 11:39:55

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡

/*
了解しました。では最終日になりましたら、その時間軸に白で広めようと思います、よろしくお願いします!
あまりこういう事を魅せるロールは上手くはないので……乗っていただけたら嬉しいです。
(-597) eve_1224 2023/09/23(Sat) 11:41:02

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → マスター エリカ

これは、泡沫の夢。
僕はまた、ここでいつかの情報屋と出会う。
残る質問は、2つ。
すべてを上手く運ぶなら、何を聞くべきだろうか。

「やぁ、また会ったね」
「うん、勿論質問があってここに来たんだけど……」

「僕の先輩リヴィオと、幼馴染ルチアーノ。
 彼らがやっていること掴んだ役職をね、知りたいんだ」

勿論、僕は彼らのことを信じてるんだけれども。
絶対に成功させなきゃいけないことがあるからと、そう静かに告げた。
(-598) eve_1224 2023/09/23(Sat) 12:07:37

【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ

「有名になりすぎてバレちゃうかも……」

そうしたらまた逃げる。皆で。
……そんな夢のような御伽噺が現実になることはない。
皆でこの場所を守るのだと、少なくとも今この二人は信じているから。

おせっかいの心配性、寂しがりやの男はきっと、何かできることがないかと思案を巡らせている。
そんな想いがまた積み重なり、貴方を守る祈りになればいい。

「役割としての代用はきいても、
 ロメオさんの代わりはいないってことですよ。
 ここめちゃくちゃ大事ですから、分かってくださいね」

念のため、念のため。
弟さんが泣くかもしれない。俺だって泣く。

「俺はその分、頑張って捕まらないように逃げますから。
 ……約束、ですよ」

きゅ、と目尻を下げて笑った。
(-599) NineN 2023/09/23(Sat) 12:10:31

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 歌い、歌わせた カンターミネ

「やあだ、王子様はあ、ミネだもん


そう口を尖らせたのも一瞬のこと。
すぐに和やかににこりと笑った。

ありがとう。信じてくれて。
その言葉だって本当は嬉しいんだ。
でもただ守られるだけのお姫様では、やっぱりいたくなんてなかった。


立てた指が曲がる。1本、2本。
その間あなたの言葉を1字1句忘れることなく聞いた女は、密やかな吐息をまたひとつ落とした。

「…うん。ありがとお、ミネ。」
「でもお、あたしは優秀だからあ。そんなことにはならないよお。」
「…ふふ。見ててよねえ。」

そう嘯いたのだって、もしかしたら強がりかもしれない。
それだってあなたにはわかるはず。だって女は、笑っていたわけだし。

「『マリーゴールド』の子にも、伝えときまあす。」

けれどからかうように、あなたのお転婆姫はいう。
茶化して笑って、ゆるりと変わらないあのモーテルでのことみたいに。

指が、あと1本。
反対の指先を冷たい格子に滑らせて、その向こうに薄い微笑みを向ける。
…本当に、あっという間なのだ。最後の指も、次第に折られるだろう。
(-600) oO832mk 2023/09/23(Sat) 12:12:36

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 徒花 テオドロ

「そういうつもりじゃなかったけど……」

小さい、苦笑。

「そうだね。
 僕らはお互い、踏み込まない事を良しとして付き合ってきたから……。
 仲良くなれば、キミ達になにかあって、何処かに居なくなってしまうと思ってたのかも」

認めたくなかった。
大事な友人だと認めれば、こうやって不幸が訪れて、どこか、手の届かないところに行かれてしまうと思っていたから。
初恋の少女や、幼馴染みたいに。
最後は住む世界が別れてしまうと。
状況が尚も悪くなれば、二度と会うことが出来ないのではないかと、そう思って。

「皮肉を言い合うのは楽しかったけど。
 まぁでも……視野を広くするのは良いことだ。悪いことだって避けていけるしね」

紡がれた謝罪を、今度は素直に受け入れる。
胸の内を明かしたことで、自分たちの関係は一歩、進んで、これはその証になるはずだ。

「ありがとう。でも……」
「僕が自分から言えたことが、最大の進歩だから」

どうか受け取っていて欲しい。
(-601) eve_1224 2023/09/23(Sat) 12:20:05

【秘】 門を潜り ダヴィード → 黒眼鏡

「だめです。
 珈琲は禁止にしませんから、それで我慢してください」

ぷいとそっぽを向く姿は拗ねた子どものようだ。
何とも言えない絵面である。

「……じゃあ名前を付けないとですね。
 試飲のお役目、承りました」

それでも貴方の言葉にはきちんと答える。
普通の子どもが拗ねた時にどういうポーズをとればいいのか、自身でも図りあぐねているところがあるのだろう。

条件の確認が済んだところで、ふと思いついたような顔をして。

「まだ行ってません。
 ……次のおつかいが終わったら、アレさんと行きたいです」

ご褒美として、お駄賃として?
形や呼び名は何でもいいし、ほんの30分ほどあればいい。
一緒にお出かけして、ジェラートを食べて、帰る。
それがほしい、とねだった。
(-602) NineN 2023/09/23(Sat) 12:22:22

【秘】 幕の中で イレネオ → 歌い、歌わせた カンターミネ

長身が室内の光源を遮った。
逆光のせいで男の表情はよく見えないかもしれない。
概ね無表情のようなそれと、やはりにやけ面の女が向かい合っている。

貴方は解っているだろう。男がこれから何をしたいか。
男もまた解っている。貴方が解っているということを。
ここからは根比べだ。けれどそれも、貴方に分が悪い。
人は痛みに耐えられる。
痛みになら耐えられる。
大抵は、絶叫を対価に。

薄暗い顔の中で金色の瞳だけが光っていた。

裸足ならまだしも、靴を履いた状態で人体を​────しかも腹や胸ならともかく肩を踏みつけるというのは難しい。肉の薄い部位では骨と関節で作られた凹凸が目立つし、靴底の形はそれに添うものではないからだ。

ぐ。
ぐい。ぐり。

だから自然、強く力を込める必要が生じる。
硬いラバーが肌に食込むだろう。骨と皮膚の間で押しつぶされる神経が悲鳴をあげるだろうか。
(-603) rik_kr 2023/09/23(Sat) 12:36:07

【秘】 歌い、歌わせた カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ

説明が終わって、お願いも終わって。
指折り、時間の流れを見ながら、
ため息とともに笑みがこぼれる。

「見てるさ。一番近くでな。
 しっかり伝えといてくれよ」

きっと、そう遠くない内に朝が来る。
真っ暗な内はライムグリーンの方が目立つけど、
明るさを交えた頃にはミントブルーが輝き出す。

「……なあ、残りの時間の間、目ぇ瞑ってくれる?」

言って、立ち上がる。ふらつきながら。
一度、二度とたたらを踏み、二度目には壁にぶつかりながら、
あなたの方へ。最後の1本が折られてしまう前に。

「後は頼んだ、エリー。いってらっしゃい」

あの夜と同じように、送り出す。
今はネイルを塗り直す事は出来ないから。
ふらつく姿は見せたくないから、
片膝をついて、少し背伸びして。

格子にかかる指先に、ほんの一瞬のくちづけを。
あとは、指が折れるだろうから、また床に転がった。
(-604) shell_memoria 2023/09/23(Sat) 12:36:34

【秘】 黒眼鏡 → 門を潜り ダヴィード

「へえい。
 まったく、お前は頼りになるなあ」

だるだると返答しながら、慰めているのか機嫌をとっているのか言葉をかけつつ。

「かっけえ名前で頼むわ。
 いいカップも欲しかったが、さてどこにしまったかな…」

店の倉庫も彼の部屋も、雑多なものが積み上がっている。
やはり本人も、そこに何が積み上がっているのか
サッパリ把握はしていないようだ。

「ん」

そして、あなたの"おねだり"にはしょうがねえな、と声を弾ませて。

「しゃあねえ、俺の身が空いたらな。
 マ気長に待ってろよ」

なんとも信頼感のない返答だ…。
(-605) gt 2023/09/23(Sat) 12:40:18

【秘】 マスター エリカ → コピーキャット ペネロペ


それはまるで、我が子にでも向けるような。

あなたは見た目には実年齢よりも若い。
二十を超えていくらかの乙女の親として、
彼女の年齢はそう不自然なものではなかった。

もし、その視線の意味を拾って彼女の子について聞いたなら、
「相手がいなければな」、なんて返ってきただろう。

きっとどこかにいるのだろうな。
彼女がこうした返答をするのは、つまりはそういうことだと言えた。

想像を巡らせるのなら、一夜の過ちというやつがあって…といった
ところだろうか。全く話さないあたり、おそらく父子ともに現在縁はない。
己の手からすり抜けていってしまったものを想う際のさみしさを見せて、
不必要なやりきれなさや胸の苦しみを人に感じさせたくない。
彼女はそういう理由で黙る人だ。


本当は、誰かを重ねるのにだって 
罪悪感を持っていたのだが。

──開き直ったか無意識か 
兎角彼女は、ひとつの愛をあなたに向けている 
そんな事実が、そこにあった 

外では冷たい風が吹き通る中、この地下では 
どこかあたたかい夜が過ぎていく──。
(-606) 66111 2023/09/23(Sat) 12:50:11

【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレ

ばたんと倒れ伏す姿は人形のようで滑稽だった。
どたんと立てた音は物の音のようで愉快だった。

貴方の悲鳴を聞いてこの男は楽しそうに笑った。

「あはは!」


かつり。かつり。
かつり。

早くなる足音が追うように近づく。まるで狂犬猟犬のそれだった。

混ざってきた ・・・・・・んじゃないか?」
「そろそろ溢して・・・くれればいいんだが」

きっと立ち上がれない貴方の、その余裕すらないだろう貴方の周囲をぐるぐると回る。獣が獲物を追い詰める時の動き。
判断力を低下させて間違った答えを選ばせるための動き。
このは、貴方から答えを狩り取ろうとしている。

本当に?
それだけだろうか。
男の声には、喜悦が滲む。


────だからこそ責め苦は続くのだ。
貴方が気を失うか、男が満足するか、時間が来るまで。

貴方が床に右手を着いているなら、次に狙うはそこ。
剥き出しの指先を、押し潰すように叩くつもり。
(-607) rik_kr 2023/09/23(Sat) 12:54:09

【秘】 情報屋 エリカ → 花浅葱 エルヴィーノ

夢に行き着いたあなたは、再びかの情報屋と相見える。

コバルトブルーを顎に当て、
開かれた口から出た言葉は──……。

/*
Ciao! 運営です。残り二回の質問受け付けました。
両PLさんに確認が取れ次第またお返ししますね。
(-608) 66111 2023/09/23(Sat) 13:03:50

【独】 マスター エリカ

/*#m_ペネロペ
>猫を被っていなければ、何さ、とでも言ったのだろうが。
 いや? 当たり前の事実を見ていただけだ」(お前はかわいいね)
深掘りするとカッコ内も言いかねないくらいには今ちょっと気が抜けてた 
マスター、君そういうところよくないと思うんですよ素直に死人が出る。
運営Mも残機n機減らしてる。
(-609) 66111 2023/09/23(Sat) 13:11:59

【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロ

体力だけはある方だ。
執念だけは強い方だ。
突き止めると決めた物事を突き止めるまでとことんやる。
そういう男の性格は貴方も知ったところだろう。そして、
その性質は今この場においては、貴方に都合の悪いもの。

既に口には入っているのだ。
飲み込まないなら、溶けるまでこのまま待つだけのこと。

しかしそうはならなかった。素直に・・・貴方が飲み込む気配で、男はぶらりと手を離す。
そうして身体の位置を戻すだろう。しかし席にはつかないまま、再びの無表情で貴方を見つめている。

実のところ、男自身もこれが何の薬なのかは知らない。
これは今朝、あるマフィア・・・・・・から押収されたものの一部。
内容物としては興奮剤、精力剤、自白剤、睡眠剤らしいが、
それを見分ける術を男は持たない。

だから効果を知るのは貴方が先。
盛られたのは、睡眠剤だった。


(-610) rik_kr 2023/09/23(Sat) 13:12:49

【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロ

程なくして。

貴方を、強い眠気が襲うだろう。ぐらりと視界が歪み、身体も傾ぐはず。
しかしそれに追従することを男の手が許さない。
彼は貴方の肩を掴んだ。起こす仕草で椅子の背に強かに打ち付けさせた。

外れ・・か。」
「まあいい。」

眠らせない拷問というものもこの世にはある。
自白剤を盛るつもりだったが、違うなら違うで手を変えるだけのこと。
(-611) rik_kr 2023/09/23(Sat) 13:15:40

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ

味わいなんて分からない。
ただ、飲み込んだものを吐き出そうと咽せるのが先で。

何を飲ませたのか。
そう聞く前に意識が揺らいだ。
睡眠剤……尋問には明らかに不向きな薬。
訝しむ暇も無く暗闇に意識が持って行かれる。

かと思えば、肩に走る鈍い痛み。
起こされ叩き付けられたのだと理解するには
まだ飲まされた睡眠剤は抜けない。

「い゛っ……おまえ、何を……」

ぐらぐらする意識の中
椅子の背もたれに押さえ付けられて。
ただ、貴方の動きを追うのでやっとだ。
(-612) ぴんじぃ 2023/09/23(Sat) 13:29:36

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 歌い、歌わせた カンターミネ

笑んで頷き。
続いた言葉に、一瞬だけきょとん。
あなた相手に身構える必要はないけれど、多分このときの女は他の人に同じことを言われると警戒の色を見せていた。


「…いいよお。なあにい?」

そうして目を瞑ってのしばしの時間。
ゆっくりとあなたが近付く気配がして、…少しして、指先に湿ったやわらかな感触。
それだけでぎゅうと胸が潰されるくらい痛くって、手が届く距離にいるはずのあなたに今すぐ触れたいってそんな我儘が過ぎっていく。

だけど、女はそうはせずしっかりと目を閉じたまま。

指を折るまでの時間は心の中で正確に数えた。
最後の指まで折り曲げた後、目を開いた女は恥じらうようにはにかみ笑っていた。

「…ミネ」
「早くこんなとこ、出られるといいねえ。」
「ミネはなあんにも、悪いことしてないんだからあ」

カメラに載せられるぎりぎりの本音に虚言を添えて。
…ただでさえ小細工もした今日はあんまり長居ができないから、それを別れの挨拶みたいにこつこつ靴音を立てて立ち去っていくんだろう。
(-613) oO832mk 2023/09/23(Sat) 13:34:53

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

独占欲。支配欲。執着。マーキング。
どうとでも形容することは出来る。重なり連なったそれはほとんど首輪のよう。
それでも男にそんな意識はなかった。少なくとも意識の上にはなかった。思考より先、目的より先、食らいたいという欲求があるだけ。
貴方をまるごと腹に収めてしまいたいという強い衝動があるだけ。貴方の全てを貪欲に強欲に欲しているだけ。

「は、……」

荒い息を注げば細い髪が揺れるだろうか。赤い頬が美味そうで、また舌で触れていた。
貴方の胎の中にこれを必要とする臓器などない。それでも繰り返して穿つ。楔を打つように、熱と形ごと刻むように幾度もそうする。そうする。繰り返し。

求められることが心地いい。
与えられる刺激が心地いい。
貴方の何もかもが心地いい。

抽挿が激しく強くなる。
貴方は喉を、背を反らして喘ぐだろうか。
ならばそのまま追うように。身体をぴったりと合わせ喉元に噛み付いて、貴方の内側・・に膨れた欲を放とうと。
(-614) rik_kr 2023/09/23(Sat) 13:36:15

【秘】 情報屋 エリカ → 花浅葱 エルヴィーノ

/*
以下の条件でOKをいただきました。
不十分・難しいと感じる場合は撤回しても構いません。如何でしょう?

ルチアーノ:役職自体の開示はなし。ルチアーノの行動の事実の概要のみOK。
リヴィオ:現行の秘話以降の時間軸に情報開示が適用されるなら役職の開示OK。
(-615) 66111 2023/09/23(Sat) 13:40:50

【秘】 いつもあなたの傍に居るから カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ

「ふふん」
「なーに、きっとすぐ出られるさ」
「なんせ今日の俺は運が良いからな、
 わざわざ面会に来てくれる奴がいるくらいだから」

いつものように、笑い、歌う。そして手を振る。
くた、と脱力しながら、心中で笑う。
何言ってんだか。俺はもうとっくに出てるよ、お姫様。
だって――。

そうして、また、眠りに落ちる。
床の冷たさが、心地良かった。
(-616) shell_memoria 2023/09/23(Sat) 13:40:57

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 路地の花 フィオレ

聞こえる声が涙で滲んでいる。
ゆっくりと上げた顔、移る視界に貴方の涙が雨のように降っていた。
なかないで、とおもった。
いつもそうしてくれるみたいに、だきしめたかった。
望みはなにひとつ、この場で叶うものではないのだけれど。

「……ね、ぇさん」
「ごめんなさ、い」

出来るのは案じてそう呼ぶことだけ。
己の謝罪で泣かせてしまったことを……また謝ることだけだった。
そうしてその頃になってようやく──夢ではないのだな、と理解する。
ああ、ならば。

「……ぁ、……にげて」

アレッサンドロ・ルカーニオはノッテ・ファミリーの幹部カポ・レジーム
既にそれを知っているだから捕えられた男は、もうひとつの予想もとうに付いていた。
きっとあなたも。


「つかまっちゃう」
「オレ、だいじょうぶだから」

あんな拷問を受ける姿を想像したら、ぞっとしたから。


「ねえさん、ここ、早く出て……」
(-617) mspn 2023/09/23(Sat) 13:41:23

【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード

「解ってる、解ってるよ。
 こんなオレでも、オンリーワンではあるらしい」

不思議な話だよな、なんて皮肉ったらしく笑った。
自分に何かあれば、確かにあいつは泣くかもしれない。
貴方も泣くかもしれない事は、
ロメオはまだピンと来ていないけど。

「おう。約束」
「……悪いな。愚痴っぽくなって。お前も愚痴とかないの?」

目を細めて、穏やかに笑んで。
それからお詫びに聞きますよ、と貴方に問いかける。
(-618) susuya 2023/09/23(Sat) 13:47:32

【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノ

奇妙な可笑しさがこれの喉を転がる。
それは空気を揺らして笑いになった。

貴方の顔がさっと青褪める。
大きな双眸から涙が落ちる。
唇が開いて音もなく震えた。

男はペンから手を離した。

両手で包むように貴方の頬に触れる。大きな厚い手のひらだ。貴方とこの男では一回りも二回りも体格が違う。伴って当然、男の手は貴方の頭に比して大きい。

貴方の手は自由になった。
今なら抵抗することは出来る。
しないのであれば、再びの口づけが寄越されることは明白だ。
貴方にとっては目的も分からない、ただ恐怖を想起するだけの口づけが。
(-619) rik_kr 2023/09/23(Sat) 13:53:25

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 渡りに船 ロメオ

立ててない指摘には、たててる……とまた主張していたものの。
一人ではろくに歩けそうにない男は貴方に支えられたままだ。
そうして目の前に向けられた背を見つめると、ゆっくりと瞬きを一度、二度。

「…………おんぶ」

してもらうの、いつぶりだっけ。
わからないけれど両腕を伸ばすことに抵抗は無かった。
そうして貴方がおぶり上げれば思ったよりも軽いと感じるかもしれない。女子よりは当然重いのだが、男子にしては発育が良いわけではないので。

「あはは、おんぶ」

笑いながらぎゅぅと腕に力を込めたのは、落ちないようにというよりはうれしくて。
緩む頬に癖のあるひだまりの髪が触れて、くすぐったくて、しあわせだった。

「かえる、かえろー、ろめおにい」

呼んで、その内に貴方が歩き出してくれることだろうか。
規則正しいリズムに揺られるのは揺り籠にも似ていた。
少しの間はふにゃふにゃと起きていて、言っていることは「ろめにい」「ろーにい……」となにやら改めての呼び方の模索だったが。
じきに穏やかに寝息を立て始める、安堵し切った子供と同じ。
(-620) mspn 2023/09/23(Sat) 13:55:03

【秘】 歌い、歌わせた カンターミネ → 幕の中で イレネオ

「ぎ」

真っ先に出た音は、それだった。
或いは、揺さぶられた脳と、やられるままでたまるかという、
微かな意地が見せた歯を食いしばる抵抗の音だった。
ことここに至って、女の口元は未だ形だけは笑んでいた。

それでも、例えこの女がマフィアであったとしても、
手足のように扱う機械ではないから。
鼻の奥から流れ込む血が喉に落ちていき、
踏み躙られる肩からの悲鳴はそのまま口から出ようとする。

女は拷問も担当していたから、今何をされたら不味いか、
手に取るようにわかっていた。だから、靴底から
"緩急"が与えられた瞬間があったなら、
「あ、終わった」と。そう思う事だろう。
それでも、ほんの僅か。

「ぐ、あ、ぎぃ、ああ……」

その程度で済ませたのは、きっと意地と張り合いのおかげで。
しかし同時に"その程度"こそが、分の悪い根競べの敗北を、

即ち、天秤の傾きを意味していた。
(-621) shell_memoria 2023/09/23(Sat) 13:58:38

【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロ

「『何を』。」

ふん、と男は鼻を鳴らした。
歪む視界の真ん中で笑ったようだった。

「皆そう聞くな。やっぱり脳みそが足りないのか?」
「何も何故もない。法に則り、裁くための手続きだよ。」
「お前たちも従ってきたはずだ。どうしてわからない?」

ぐらり。ぐらり。眠気で頭が揺れる度。
男の声が反響する。判断力を失わせる。

瞼が重たく帳を降ろそうとする。

貴方が耐えられず首を振らすなら、
今度はその頬に男の拳が飛ぶ。
(-622) rik_kr 2023/09/23(Sat) 14:03:10

【秘】 門を潜り ダヴィード → 黒眼鏡

「ええ、ええ。
 頼りにしてくだされば幸いです」

「早く帰ってこないと、勝手に掃除しちゃいますからね」

見られて困る物、というよりは処分していい物かどうか判別をする人間がいなければ、さっぱりきれいにされてしまうことは想像に難くない。
仕事道具もあるであろう場所に勝手に触れたことはないので恐らく冗談だが。

「はい。待ってます。
 ……出たら、忙しくなるでしょうから、待ちますよ」

本格的に寒くなってからのジェラートというのも、それはそれで悪くないかもしれない。
体を冷やしてからあたたかい珈琲でも飲めたら最高だ。
いつかの約束に思いを馳せて、男は穏やかな声でそう言った。
(-623) NineN 2023/09/23(Sat) 14:05:17

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ

揺れる、揺れる、ゆらゆらと。
飲まされたばかりの睡眠剤は意識を奪おうと誘って。
貴方の言葉すらも上手く聞けない。

「っ、う……こんな事、する訳ないだろ…」

頬を殴り飛ばされ、意識が戻される。

これは尋問と言うより、拷問。
許されるものではない、と。
貴方を、睨みつけようとする。
(-624) ぴんじぃ 2023/09/23(Sat) 14:08:02

【影】 傷入りのネイル ダニエラ

常日頃、閑古鳥と同棲するそのモーテルは、つい数日前の騒ぎから一転、ここ数日でさらに静かになっていた。
ある雨の日に立ち寄ったのと同じように女はそこを訪れる。
人目を気にして足早に入口へと近付くと、するりとその中へ入っていった。

入口傍のカウンター。
カフェインの香りを撒き散らしながら店番をする経営者の姿はそこにない。
超えて奥にある扉を潜ると、そこはそんな経営者の私室だった。
部屋の大半をキングサイズのベッドが占め、本当に寝るためにしか存在していないんじゃなかろうかと密かに思っていたことは誰にも言っていない。
さらに言えば彼女は徹夜の常習犯でもあったのだから、想像する更に数倍この部屋に価値はないんじゃなかろうかと思っていた。

…実際には、そんなことはなかったと知ったのはつい数時間前のことである。

ペンライトを口に銜えて両手が使えるようにした女は、それからそこで暫く作業を行った。
たった1度しか聞かなかった手順だが忘れようもない。
大切で大好きな、昔馴染みの言葉なのだから。
(&6) oO832mk 2023/09/23(Sat) 14:09:14

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 情報屋 エリカ

/*
取り急ぎ、確認ありがとうございます。
はい、それで勿論構いません。
一応の確認程度で聞いてるので、その後の行動には何ら変更はありませんし、そのようにいたします。
(-625) eve_1224 2023/09/23(Sat) 14:26:26

【秘】 幕の中で イレネオ → 歌い、歌わせた カンターミネ

引き絞れるような声が耳に届けば、男は口の端を軽く歪めた。
やはり不快そうだった。不愉快そうだった。
つまらなそうだった。


とはいえ、これは仕事・・だ。
快不快で判断して辞めていいものではない。

貴方の口が僅かも開いたなら。
男はその隙を見逃さなかった。

錠剤をひとつ。
手のひらで覆うようにして放り込む。こうすれば貴方はもう逃げられない。
口の中に入りさえすればこっちのものなのだ。飲み込まずとも溶け切るまでこのまま待つだけのこと。傾いた天秤は一層男に利する。
どうあれ長い根比べが始まるのは明白だった。

男は、貴方の口に入った薬の効果を知らない。
途中で一緒くたにされてしまった錠剤の見分けを知らない。
ただ、先程の警官の言葉によれば。
この場にあるのは
興奮剤
自白剤
の二種類で、
貴方が感じた効果によると​────それは興奮剤の方だ。
(-626) rik_kr 2023/09/23(Sat) 14:29:10

【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ

「勿論、実は俺も気になってたんだ」

今まで一度も足を運んだことがない動物カフェ。
一度どんなものなのかをこの目で見てみたかった。
それに、君が笑顔になれたらいいなと考えたんだ。
流石にそれは内緒のままだが。

立ち上がり、手を伸ばす君を眺める。
何かを口にすることもなく、
君が施してくれる様子をただ黙って見ていた。

(-627) sinorit 2023/09/23(Sat) 14:34:21

【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ


もしも、君が少しでも男の額や頬に触れたのなら、
異様に熱を持っていると感じられるかもしれない。

勿論、普段触れることがなければ、
男の体温が高いだけの可能性はあるだろうが。

──だって男は、"いつも通り"だ。

きっと、気のせいだった。

(-628) sinorit 2023/09/23(Sat) 14:34:45

【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ

満足げに微笑みながら離れる君を確認した後、
飾られた犬のヘアクリップを見るために、
机上の鏡へと手を伸ばす。

「……今日も素敵だね。
 本当に、いつもありがとう」

そうしてそれを目にした途端、緩やかな笑みを浮かべ、
噛み締めるように君に、改めての感謝を告げる。
こんな時だからこそより丁寧に、
その日常への思いを伝えたかったからこそ。

いつだって、君からの贈り物は嬉しいものだった。
(-629) sinorit 2023/09/23(Sat) 14:35:18

【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 暗雲の陰に ニーノ

貴方が頷いて、安心を得てからにようやく男はデニッシュにかぶりついた。
複雑でしかしすっきりとした甘さが舌の上に沁みる。
五十年前、マフィアの勢いの強かったいつかと比べれば街の様子は変わった。
どちらが豊かであるかを示すものではない。ただ、変わった。
その片鱗の一つが、法案の形としていま表れているだけ、なのかもしれない。

「正直な話、私も彼らは好きではない。非合法の手段を取っているのには変わりない。
 いずれ衰退して街の産業や活気の中へ落ち延びていってほしいものだ。
 ……人としてそこにある人々を排斥して済まそうとは思わない。
 正しく、歩み寄れる隣人となれるように、徐々に解体されてほしいところだ」

マフィアなんていなくなってしまえばいい、端的にはそういう話だ。
けれどもそれは、彼らの死や破滅を望むのとは違う形だった。

「フレッドが自分の道や、自分の目の前にあるものを見ることができたならいい。
 君が目を塞いでしまわざるをえないことが、私は一番悲しいよ」

服の袖に掛かる僅かな重みを払い除けたりはしなかった。
そこにあるものを、そこにあるように。
されるがままの腕が、貴方へと預けられた。

「革新的に変えるのは難しい話だ、私でもそうだ。
 けれども其れ以外のことをしてはいけないわけではないし、そうだな。
 街の見回りでもして、店の人達やおじいさんおばあさんたちとたくさん話をしなさい。
 彼らにとって、安心できるお巡りさんであるようにね」
(-630) redhaguki 2023/09/23(Sat) 14:35:27

【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロ

その通り。するわけがない・・・・・・・
貴方に対する男の行いは、平静なら一発で逮捕レッドカードだ。
つまり、男だってそう。尋問の経験はあれど拷問の経験は浅い・・

「……。」

顔を歪める貴方を見、男は思案するように顎に手をやった。
貴方を実験材料にして、男は学習している。


「さすがに向きませんね。」
「もっと時間があればいいんですが。」

首を右に、左に倒し。呟いた男は、再び錠剤を手に取った。そうして貴方の方へ手を伸ばす。眠気から緩慢になった動作は好都合だ。きっと難なく捕まえることが出来る。
そうして男の思うようになったなら、
これは貴方の鼻を摘んだ・・・・・

そこは人体が空気を取り込む場所の一。
もう片方を開かせたいのなら、ほかの入口を塞ぐのが近道だ。
(-631) rik_kr 2023/09/23(Sat) 14:46:15

【秘】 無敵の リヴィオ → 花浅葱 エルヴィーノ

夕暮れ時、それまで忙しなく働き続けていた男は、
壁に飾られた時計を確認して席を立つ。
そんな男の姿を見つけるのは部署内か、あるいは廊下か。

どちらだとしても、
君の姿を確認すれば手を振って軽い挨拶。
ただ、君の意中の人物が自身だとは考えなかったのか。
呼び止められれば目を丸くして、首を傾げる。

「…ふむ、何か大切な用かな。
 勿論、俺で良ければ力になろう」

君の思いを伝えてごらん。
力になれることなら、力になろう。
(-632) sinorit 2023/09/23(Sat) 14:48:28

【神】 路地の花 フィオレ

いつかの時間。
アジトの会議室に、山ほどのホットドッグ用パンを置きにきた。
具材はない。パンだけだ。

『ご自由にどうぞ』
(G22) otomizu 2023/09/23(Sat) 14:57:10

【秘】 情報屋 エリカ → 花浅葱 エルヴィーノ

「やっていること、ね 

挨拶もなく、あなたの言葉を繰り返す。
そんなもの確認せずとも……なんて考えたが、余計な事だ。
安心を渡すのも、この情報屋のひとつの仕事だった。


「幼馴染の方は……これと言ったこともない。
 一人での町歩きや、美女や友人とのデートを楽しんでいる。
 普段している事と、大きくは変わらないんじゃあないか?」

少なくとも、降ってわいた何かに
踊らされているわけではなさそうだ。

「先輩殿の方は……まぁ忙しくしている。
 人手が減る一方の警察だから、というだけではない。
 特別任務を受けている為だ」

「──【A.C.A】、と言えばもう分かるだろう?」

「そういう事だ。摘発に足る証拠があれば、
 チームメンバーであろうと
 この法を適用していたことだろうな、彼は」

温度感の薄い、淡々とした音が返った。
(-633) 66111 2023/09/23(Sat) 14:59:34

【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ

「うんうん、それが分かってるなら大丈夫です」

「……愚痴、かあ。
 愚痴かどうかは、分からないんですけど」

しばらく考え込み、ぽつりぽつりと話し出す。

「俺、小さいころに色々あって。
 アレさんとペネロペさんに拾ってもらって……
 ずっとあの二人の役に立ちたいって、生きてきて」

でも、こんなことが起きて。
『俺の命は貴方達のものだ』って言ったら、怒られてしまった。
使い方を決めるのは俺で、ちゃんと手綱を握った上で二人のためを考えて行動しろって。
だから、俺がちゃんと考えられるようにならないといけない。
どうしたらいいんだろう。

そんな、愚痴というよりは相談事だった。
(-634) NineN 2023/09/23(Sat) 15:01:40

【秘】 歌い、歌わせた カンターミネ → 幕の中で イレネオ

その表情に「煽り所」を見つけはしたものの。
口元を覆う手のひらが相手では、声もほとんど出せず。
どうせ一度開いたならもう変わらないから
喚きでもしてやろうかと思ったのに。

現状を考えれば。男が肩を踏み砕くような姿勢でなければ、
女に覆いかぶさって口を塞ぐ男という図式は、
強姦魔に等しいもので。或いはそこを突けば、多少なれど
男の動揺か、怒りか、その辺りを引き出せるかもしれないが。
今は煽りより、「何」を入れられたかだ。

普通は、薬は目で確認するのだから、色と形で薬を判断する。
だが手のひらに覆われた状態ではそれを判別は出来ず。
しかしケースに入っていたのだから、数種類までは絞れる。
処分しそこなったものなら、数世代前の物か。
味は知らん、飲んだことなど一度もないから。
どれにしろ、致死の薬はなかった。ならば――。


カンターミネは、考えをシフトした。
即ち、いずれ朽ちる『正義』と遊んでやる、と。だから、

ぴちゃり。


嫌がらせの念を多分に込めて、手のひらをぬるりと舐めた。
目元にまた、張り付かせる。痛みを越えて、にやついた顔。
目尻を下げて、掌の向こうで口角をあげる。
もごご、と口の中で僅かに溶けた錠剤と共になすりつける。
『雑魚が』。たった3文字、ただの笑み。
即効性のある薬なのか。痛みは少しずつ、和らぐ。
分泌されたアドレナリンが、恐れを削いで笑みを返した。
(-635) shell_memoria 2023/09/23(Sat) 15:14:51

【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード

「───ふうん。なるほど」

少しずつ語られる、貴方の相談事。
役に立ちたいという気持ちも、命を捧げようという気持ちも、
ロメオには心当たりがあり、共感できるものだった。

「……観察かなあ」

首を傾げながら、思考しつつ口を開く。

「別にオレは目標とかも無くて、生きんのに必死で
 気が付いたらこんなスタイルの生き方になってたけど。
 まずオレみたいな生き方をしたら殴られると思え」

「人の為に生きるなら、人が何を欲してるか知らなきゃ。
 何が嫌で、何をしたら喜ばれ、何をしたら役に立つか。
 人を観察して、そういうのを吸収する。
 人間が正しく自発的な行動がとれるようになるのは、
 経験と知識があってこそなんだよ。挑戦するのもいいが。
 未熟者の挑戦は無謀と同義になる事もある。
 この世界でそうなると、死ぬ事もあっから……」

目標があればいい、理想があればいい。
その真似をしてみるのもいい。勿論背丈に合った方法で。
そういう事を、ロメオは言った。

「何かある?そういうの」
「どうありたい……とかでもいいけど」
(-636) susuya 2023/09/23(Sat) 15:25:54

【墓】 幕の中で イレネオ

男がその知らせ >>n4 を聞いたのは、それが署内、或いは島中を駆け巡ったより幾らか後のこと。
またいつものように・・・・・・・牢を空にしていたその男は、ねぐらに帰る最中にそれを聞いたのだ。

ヴィンセンツィオ・ベルティ・デ・マリア。

その名は当然男だって知っていた。話したことさえあった。
同じファミリー・ネームのよしみ。広範な人間関係を築くのが不得手なこの男のためにと、気を配ってくれたのを覚えている。
その時の悠揚な笑みを覚えている。


────
がん。
(+8) rik_kr 2023/09/23(Sat) 15:32:03

【墓】 幕の中で イレネオ

がん。

がん。
がん。


それは憤りだった。
男の義憤が牢を打ち檻を揺らした。
食い締めた歯がぎりと鳴る。奪われ消された子どもたちのことを思ってまた心が逆立った。

「────くそ野郎が」


呻きに似た響きが落ちる。
まったく男は正義の徒であった。
(+9) rik_kr 2023/09/23(Sat) 15:32:26
イレネオは、真面目な警官・・・・・・だ。自他ともにそう認めるように。
(c27) rik_kr 2023/09/23(Sat) 15:32:53

【秘】 黒眼鏡 → 門を潜り ダヴィード

「好きにしたい時は、好きにしていいからな。
 俺はそっちのほうが嬉しいね。
 めんどくさいオッサンだから」

自分勝手にすぎることを言いながら。

「それはそれで、片付けの手間がはぶけていいなあ」

…実際やっても、怒ることはないだろう。
見られて困るものなんてあるのだろうか。

「おう。
 まー、ファミリーも無傷じゃすむまい。
 そーなるとお前やペネロペが出世できる目もあるってもんだ。

 お前さ。金か、女か? それとも立場?」

曖昧な質問。
(-637) gt 2023/09/23(Sat) 15:33:35

【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 花浅葱 エルヴィーノ

「いいや。壊れないために、やっていることなんだろう。
 でなければ明日、罪もない人を捕らえるのは自分かもしれない、なんて。
 そんな状況には耐えられもしないさ」

法案を嘆くのは他人事だ。けれど、手を尽くすのは現場の彼らだ。
彼らは己の声も届かない高みからの命を受けて、曖昧な罪を裁きに己の足を運ぶのだ。
とても正気ではいられない。
哀れむように、スカイブルーは長い睫毛を伏せた。

「生きて罪を償うべきを望むなら――……それこそ此処がちょうどいいということになる。
 調書には目を通したかな。なら、わかるだろう。
 私が口の利ける状態で生きていることを望まない連中は大勢いる。
 島内のマフィアの根絶は目指せても、島外よりの者となると不可能な話だ。
 生きて、を望むならばそれこそ、此処から一歩とて出ることはできないんだよ」

貴方の目の前にいるのは上級警部ではなく罪人だ。
故に、一度咎を受けたならば二度と元のようにはならない。
貴方の目の前にあるのが現実であり、真実だ。
(-638) redhaguki 2023/09/23(Sat) 15:38:28

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ

「ふふー。」
「今回も気に入ってもらえて、良かったですう。」

はにかみ笑んで、明るい声。
ありがとうなんて、本当はこっちが言いたかった。

それにしても。
そうして落ちた瞳であなたの額に触れた手の平を見つめる。
まあいいやと割り切れてしまえる女ならばよかったのだが。

「…リヴィオさん。」

また徐に手を伸ばす。
前髪揺れる額ではなく、目指したのはその頬だった。
別に無理にと言いはしないから、拒否をされれば触れることは叶わない。
それでももしまた触れることができたなら、その熱を確信して問うはずだ。
「熱いですよお。具合悪いんですかあ?」って。
(-639) oO832mk 2023/09/23(Sat) 15:44:00

【秘】 幕の中で イレネオ → 歌い、歌わせた カンターミネ

手のひらに濡れた感触。
それを感じた男は、反射的に貴方の頬をその手で・・・・打った。
まったく拷問官にあるまじき態度。口に物を入れさせておいて、あまつさえ吐き出させかねない真似をする。
男がこういった行為に慣れていないのは明白だ。そもそも感情的すぎる、筋道だってそう整えられていない。


そうしたとて貴方は笑っているのだろう。
優位を取ったと思っていた男は、再び鋭い舌打ちを。不機嫌そうに視線を一度逸らせば、唾液と共に吐き出された薬が目に入るだろうか。
(-640) rik_kr 2023/09/23(Sat) 15:49:44

【秘】 コピーキャット ペネロペ → 渡りに船 ロメオ


「いいねえ、祝日が増えたらそれは
 署長代理殿最大の功績と言ってやっても良い」

実際、街ではひそひそとゴシップに興じる者も多い。
何か一つでも火種さえ落とされれば、
案外火の手は早く回ってしまうのではないだろうか。

「そのマルチタスクがその辺の奴はなかなかできねえんだよなあ。
 便利な人手があって助かるわ。
 指示出しはまあしゃあねえ、俺が居なくなったら
 親父とその部下が引き継ぐはずだ」

「俺ァお前がとっ捕まっても悲しいがね。
 あ、これオフレコな」

気軽に酒飲める奴減るし、と一瞬で発言を台無しにして。
もう一枚、ラスクを抓む。

「おうよ、俺は良く出来た犬は好きだからな。
 ぜーんぶ片が付いたら嫌ってほど褒めてやるよ」

へらりと笑って、また酒を呷った。
(-641) unforg00 2023/09/23(Sat) 15:56:54

【神】 コピーキャット ペネロペ

「あ?パン?」

「…なしてパンだけ?」

会議室に置かれたものを見、困惑。
ある上司の顔が過ぎったかもしれないし、ないかもしれない。

#アジト
(G23) unforg00 2023/09/23(Sat) 16:04:34

【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 口に金貨を ルチアーノ

「なんだ」

拍子抜けしたような声がソファに落ちた。
僅かばかりの期待があったのかもしれない。わかりやすい終りのある事への。
組んだ手が腹の上に置かれ、虚脱したようにソファの背もたれに体を預ける。
とても貴方の期待に値する価値のあるような人間とは思えない。
貴方が男の顔を視たならば、貴方を見上げるスカイブルーには薄く冬の雲が掛かっている。
今、ではない。会ったときから。おそらくはずっと何年もそうなのだろう。

「お前にできることなど何もないさ。
 失われたものを探し出すのは途方もない時間が掛かる。
 ようやく見つけたところで、そこには手遅れって名前の裏切りが横たわっているだけだ」

淡々と物語を口にするように、切り捨てる言葉が向けられる。
貴方の"光"に照らし出されるものなどない。無いものは照らせない。
そしてその結果を告げる意図は、今しがたの会話による影響さえもない。
貴方のことをどう思っているか、どういう期待や勘定を向けているか、
それとは無関係にただそこには閉じられた扉があるだけだった。
扉は、壁は、ふと。流れた風で木の葉が動いたのをみるような気まぐれに口を開く。

「憂さ晴らしがしたいのなら手を貸してやろうか。
 頼み事があるんだ、ルチアーノ」
(-642) redhaguki 2023/09/23(Sat) 16:07:12

【秘】 歌い、歌わせた カンターミネ → 幕の中で イレネオ

プッ、とそれは男の平手と同じく反射だったに違いない。
吹き、転がった錠剤に首が向き、きっと眼鏡も飛んでいる。
しかして目だけは男に戻る。途端、破裂したように笑った。

「アッハッハッハッハッハ!!!クク、フ、フフッ、は、話にならない!平手!?抑えてた手でか!?そ、それで、薬を吐き出させた!?自分で!!?ばーーーーーーっかじゃねえの!?」

舌打ちに、視線の逸らしに。また笑い、歌う。
肩の痛みなんてもう気にならない。
だってこいつは「失敗」したから。

「尋問だのをする時に必須の事を教えてやるよ。相手の前でイラつかない事。ミスしない事。それでムキになって暴力を振るわない事。お前はひとつも出来てないな?ん?しかも使った薬は相手がご用意したって?そ、それを吐き出させ……ふっ、フフッ、一生笑えるぜ、『へたくそ』。その様子じゃおまわりさんとしても碌な仕事は出来てなさそうだな?錆びきった前時代の正義モドキを抱いて、まともに相手からの情報も引き出せない、パパの庇護がなけりゃ尋問のおぜん立ても出来ない、出来るのは乱暴な真似とイライラしぐさか?一生一人でシコシコやってろ、自分の牢屋ン中でな」

捲し立てる。もう怖くない。痛いだけ。
尋問相手に失敗した人間は、どうやったってもう、
道化か下っ端のチンピラ以外になれはしない。
朦朧としていたはずの瞳に強い光と、
歪んでいたはずの顔ににやけた笑みが帰ってきた以上、
きっとまとも・・・な方法ではもう何も出ないだろう。

諦めて捨てるか、或いは――ケースの中にあった、
他の薬を試すか?申し訳程度に、あなたの脳に
そんな選択肢が示されるだろうか。
(-643) shell_memoria 2023/09/23(Sat) 16:08:19

【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ

君に礼を告げて、今日も「また明日」の約束をする。
きっと今日の終わりもそうなるのだろうと考えていたからか、
再び伸ばされる君の手にほんの少し驚いて。

でもだから払い除けるなんてことはない。
君の手を、払い除けるはずがなかった。
頬に触れる手に左手を重ね、緩く微笑む。

「…少し、働きすぎたのかもしれないね。
 あぁ、しかし君のおかげで楽になったよ。
 だから平気さ、心配ありがとう」

揺れる髪の下で滲む汗も気の所為だと感じられるほど、
いつも通りに笑う男は、問題ないと口にする。

その笑顔には確かに、不安がる要素なんて欠片もない。
男は、重ねた手を直ぐに外して、君の手を自由にする。
(-644) sinorit 2023/09/23(Sat) 16:10:57

【独】 幕の中で イレネオ

/*
どうしよっかな もうちょっとがんばれる?
がんばれない
(-645) rik_kr 2023/09/23(Sat) 16:24:29

【独】 幕の中で イレネオ

/*
がんばれなくて草 がんばれないか〜
(-646) rik_kr 2023/09/23(Sat) 16:24:52

【独】 無敵の リヴィオ

/*
緩い既知と狼窓から様々が起きすぎて
ずっとキレてるかイヤだよーーー!!してたな

4日目も怒涛の勢いでドラマしてた
あとクロスカウンター襲撃になりそうなの
こんな展開…あるんだなぁ……と思ってたら
運営チャンからの開示請求で何でぇ!?になるし
エル、協力求めながら開示請求するなよ
ルチはなんか…なんか提案してくるし
なんか、なんか……なんなんだ?

覚悟を決めて墓下の牢屋に声掛けに行くけど
もー…最後走りきるしかないな……
どの面で?になるのが本当にイヤ この面です
(-647) sinorit 2023/09/23(Sat) 16:38:52

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 幕の中で イレネオ


己のそれより大きな掌が両頬を包んだ、刹那。
ちかり、フラッシュバック。

底から這い上がる恐怖で息を呑む。
めのまえにいるの、だれだっけ、

すぐに動かない身体は自由を知らず固まったまま。
いきていくために、ひつよう で 

気が付いたのは──"二度目"が触れてからだ。

「ッ〜〜〜……!」
「ぃ、ぅ」


指先を動かそうとする、ずきんと痛んだ右手に声が落ちる。
それでも腕を上げて、左手で貴方の手首を掴む。
わかりやすく震えていた、何かを取り繕う余裕もなかった。

「……っね、ぇ、せんぱ、い、も、やめて」

「わかんない、の、わかった、でしょ」

声は時折掠れて、詰まって、脳がぐらつく。
荒く繰り返す息は最早痛みよりも恐れによるものが勝っていた。
すぐに手折ることのできる力で、それでもと頬に添えられる片方を引き剝がそうとする。

「なんか、いって、」
「おねがい……」


問いかけへの解は無く、落ちた笑いが鼓膜を揺らしただけ。
その瞬間のぞっとした心地を思い出せば最後、乞うように願いさえもした。
(-648) mspn 2023/09/23(Sat) 16:40:19

【秘】 幕の中で イレネオ → 歌い、歌わせた カンターミネ

踏みつけた肩。前のめりになる身体。それだけ近づく顔。
逆光だろうと薄暗かろうとよく見えるはずだ。男の表情が歪む。歪む。歪む。
それは怒りであって、それは憎しみであって、それは嫌悪であって、それは恨みであって、それは蔑みであって、それは侮りだった。

貴方が囀る。
歌う。歌う。歌う。

それが。
やっぱり男には、酷く不快だった。
聞くに堪えない。だから、

(-649) rik_kr 2023/09/23(Sat) 16:45:17

【秘】 幕の中で イレネオ → 歌い、歌わせた カンターミネ

ぐぶ。


靴先が沈んだのはその腹だ。
不安定な肩から足を退け立ち上がった男は、見下ろす形で貴方の腹を蹴りつけた。
女の腹、肉の薄さは別にしてはらわたの柔らかさのある腹。特有の臓器を内包する身体の部位。
男の足は大きい。時々はみぞおちに衝撃が入ったかもしれない。一度。
二度。もう一度。



尋問でもなければ拷問ですらないただの暴力を貴方に加えている。
いくらアドレナリンが効いていたって衝撃をすべて緩和できるわけではない。貴方はうめき声をあげただろう。時々は小さく悲鳴をあげたかもしれない。胃の中のものが出たかもしれないし、呼吸が乱れたかもしれない。それとも、その全てをやりすごす術を知っているというなら話は別だけれど。

どうあれ貴方は、少しは大人しくなるはずで。
そうなれば再び、男はその身体に馬乗りになるのだ。

床に散った唾液に浮かぶ錠剤を拾い上げ、
貴方の舌に塗り込もうとする────無意味な嫌がらせ。
(-650) rik_kr 2023/09/23(Sat) 16:46:01

【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ

貴方の話を、男は静かに聞いていた。
時折頷いて貴方の話を『吸収』していく。

どうありたいか、何を理想とするのか。
それを説明するには、生い立ちを少しだけ掘り下げる必要があるだろう。
男は少し俯いて、また口を開く。

「……小さいころの、俺みたいに。
 汚い手を使わなければ助けられない子どもがいる。
 警察なんかじゃ助けられない、ちびどもが」

「俺、親が死んでから、本当は叔父に一度引き取られて。
 でも、そいつがどうしようもないクズで……」

今も体に消えない痕がたくさんあります。
そんな時にアレさんに助けてもらったんです。
叔父は死にました。俺は、それを心の底から喜びました。


「そういう助け方だって、あるんだって。
 拾われの贔屓っ子じゃなくて、恥じない生き方を……
 こう……あの……」

社会の暗部に助けられた、救われた人間であるからこそ。
贔屓されている末っ子のままではなく、闇夜を進むに相応の責任と覚悟を負った、二人に恥じない生き方を。
他人を踏み躙って今自分は生きているのだから。
……そういったことをしっかりと口にするには、語彙がまだ足りていないようだった。
(-651) NineN 2023/09/23(Sat) 16:50:17

【秘】 favorire アリーチェ → 傷入りのネイル ダニエラ

「……うん、」
「でも、お礼を言われる事はひとつもないよ」

これまで通り。

貴方は気にしていないようにも見えるけれど、
女の中ではそれが酷く遠い言葉に見えた。

それでも今この瞬間、貴方を引き止める言葉を持ち合わせてはいないから、離れていく靴音を聞いて俯きながらこちらも踵を返す。

心の中で何度も声が聞こえる。
本当にこれでよかったの──?と。

一度足が止まる。振り返りそうになった衝動を、何とか拳を握りしめる事で耐えきって。その先へと歩いて行った。
(-652) poru 2023/09/23(Sat) 16:54:47

【秘】 笑う カンターミネ → 幕の中で イレネオ

肩が軋む。笑う。歌う。男の顔が歪む。笑う。歌う。
男が靴を持ち上げる。笑う。歌う。靴先が叩きこまれる。流石に、笑いと歌は止まった。

「ご……はッあ、」

一度、喉に落ちて来ていた血が吐き出され床を汚す。
押し出される呼気と共に鼻に蟠っていた鼻血が噴き出た。

「ひゅ、がぶふッ」

二度、逃げた空気を取り戻す為に身体が反射的に息を吸う。
そこにもう一度突きこまれれば自然、内から外へと、
外から内への空気同士の衝突で胸が苦しくなった。
それでもまだ歌おうと、口を開きかけた所で、

「おま゛ェっ、げぽ、ぉぇ」

もう一度。女は身体を鍛えている訳でもない。むしろどちらかと言えば華奢な方だった。
故に、その単純な暴力は酷く突き刺さる。もっとも、精神を屈服させるには遅いのだが。

何度も咳き込む。その度、汗と涙と鼻水、それから唾液に、
胃液。覗き込まない限りはわからないが、少しの愛液も。
いくつもの体液が女から吐き出された。
馬乗りになった頃には、顔の付近に混ざり物の汚水池。
かひゅ、と薄い息を繰り返す女の舌に錠剤を押し付ければ、
それを見逃す訳もなく。すぼめた口から
べッ、とあなたに向けて唾を吐く。顔に届くか?わからない。
意味があるか?ない。無意味な行動にはお似合いだろ?

女はまた、鏡のようにあなたの無様を映す。また、笑う。
(-653) shell_memoria 2023/09/23(Sat) 17:08:40

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ

「……。」

いつも通り。変わらない笑顔。
嘘みたいに笑う。自分の不調も、苦痛も。
女にはその姿に、覚えがあった。


いってきますと声がする。
さみしいな。もっといっしょにいたいのに。
だけど、それをいったら困るから、いい子のかおで、わらって。
「いってらっしゃい」…あたしさえがまんすれば、いいことだから。

「…リヴィオさん。」

そうして笑ったあとはいつだって孤独だった。
誰も自分の不調にも苦痛にも気付かない。
それで不調や苦痛が、なくなってしまうわけじゃないのに。

あなたもそうだとは、言いきれないけれど。
そんな自分とあなたを重ねずいるのは、どうしても女には難しそうだ。
(-654) oO832mk 2023/09/23(Sat) 17:09:40

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ

「無理は、だめですよお。」

そのときばかりは、女の顔に、笑顔はなく。
心のままに、眉を下げた。

「ほらあ、倒れたら元も子もありませんしい。」
「リヴィオさんまで倒れたら、あたしもお仕事増えて困っちゃいますしい。」

そんなダニエラ・エーコらしい理由も交ぜて。
…どこまで言っていいのか、分からないけれど。

「今日は、早退にしましょうよお。」
「……なんてえ、だめ…ですかねえ…?」

首を傾げて、そこでようやくふにゃりと笑う。
本当に何でもなかったとき、その方がきっと、断りやすいから。
(-655) oO832mk 2023/09/23(Sat) 17:10:20

【秘】 門を潜り ダヴィード → 黒眼鏡

「帰ってきたら一日、片付けの日でも作りますか?
 荷運びバイトとして活躍しますよ」

先ほどの貴方のように力こぶを作る。
貴方のすることといったら首を縦と横に振るだけの簡単なお仕事だ。

「えらく直接的に聞きますね。
 ……ううん。俺はまだ、未熟です。
 女は正直、よくわかりません。
 でも金はあればあるだけ嬉しいし、
 立場があれば出来ることが増えます」

でも、相応しくないものを身に着けたいとは思わない。
貴方が選んでくれたものをただ纏うのではなく、相応しくあれるように覚悟を決めて選びたい。

「そういう意味では、立場……になりますか、ね?」

いつか貴方が手を差し伸べてくれた時のように。
(-656) NineN 2023/09/23(Sat) 17:10:31

【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノ

それは、柔らかく。
引き攣った部分を食むように。
強く引き寄せて、触れ方だけは優しく齎された。

男は笑っている。
これ程の力差があって、その気なら無理矢理続ける・・・ことも出来ただろうに。
貴方のあえかな抵抗に従って離れ、再びそのまま笑っていた。

男は貴方に欲情していない。

これ以上の行為・・・・・・・を強いるつもりは毛頭ない。
だからこれは、ただ高揚からだけ来る行動。
弱り切った獲物を甚振って嗤う、肉食の獣。


「はは」
「震えてるな。可哀想に」
「────あいつ・・・と関係なんて持たなければ」
「こんな目に遭うこともなかったのに」

話す言葉ばかりは穏やかなのに、
ぎらついた瞳は貴方を離さない。
わざと優しく撫でる手のひらは、
嫌がらせをよっぽど含んでいた。
最早、尋問など意識の外なのだ。
目的のない責め苦に終点はない。
あるとすればそれは男の満足か、
熱のある貴方の身体が倒れた時。
(-657) rik_kr 2023/09/23(Sat) 17:13:30

【秘】 favorire アリーチェ → 徒花 テオドロ

「……。
 いまちょっとテオの事格好いいって思っちゃった。
 言い切れるの、凄いな。でもいい考えかも。
 速射だけは自信があるからそのつもりでいようかしら」

余りの迷いのなさが見て取れた答えに称賛を浴びせる。
でも、その信念の強さは確かに自分より余程マフィアになってもやっていけそうだな、と頷いている。

「やりたくないことをしてまで生きてたくもない……
 ……昔はわたしもそう思ってたけど、おかしいな。
 気付けば踏み止まる要因が増えている気がする。

 ふふ。さっきからテオの事が羨ましいかも」

大切なものが増えれば増える程身動きがし辛くなる。
最も、それだけ抱えていてなお突然の衝動で動き出すのもこの女の特性だから、こんなしおらしい事を言っていても実際はどうだかいまいち定かではないが。

「……そうね、26年の筋金入りだものね。
 "今"はそれで事足りる。それはそうだけど……
 ……そろそろわたしたちも、ずっと居られるかと言うと
 バラバラになる日を考えないと、って思ってて」

今は、大丈夫だろう。だけどこの先、三人が別れる未来だっていつ来てもおかしくない。そんな年齢だ。
最も、普通は「仕方ない」で終わらせる話をわざわざ口に出す時点で甘えが全く抜けていないのだが。
(-658) poru 2023/09/23(Sat) 17:17:27
カンターミネは、『お前じゃ無理だ』と笑う。吐いて、汚れて、まだ笑う。
(c28) shell_memoria 2023/09/23(Sat) 17:18:04

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → favorire アリーチェ

――さてそれから、1日2日と経ったある日。
あなたのデスク、または荷物に1通のメッセージが忍ばされていた。


  
相談したいことがあります。
港の××番の倉庫の裏まで来てください。

P.S.恥ずかしいので、誰にも言わずにお願いします。



崩した筆跡でそう書かれたそれには、倉庫の場所の略図も添えられている。
こんな古典的な手法でも、振り込め詐欺にすら騙されそうなあなたなら簡単に騙されてくれると差出人は思ったらしい。
(-659) oO832mk 2023/09/23(Sat) 17:20:44

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → favorire アリーチェ

/*
ここまでお付き合いありがとうございます、おさとうかえでです!
ということで、倉庫まで来ていただいたところをマフィアとの密会疑惑で確保させて頂きたいと思っております。
こんな古典的な方法に引っかかるアリーチェさんは可愛いと思うので……………………

何か不都合ありましたらお教えいただければ軌道修正します!
よろしくお願いします!おさとうかえででした。
(-660) oO832mk 2023/09/23(Sat) 17:22:20

【秘】 favorire アリーチェ → 黒眼鏡

「ふふ、そこから得られる縁も事柄も沢山ありますから。
 無関係の人、と言う区分自体が私からすると
 少し寂しく聞こえるくらいです。

 今親しい人の大半も、元は無関係の人が
 大半な事も多いでしょうから。
 めぐって自分の為になってくれる事も多いですよ」

どうですか、隣人愛。みたいな軽さ。
なんて暢気に構えていれば、次の瞬間、突然の浮遊感。

「ひゃ、
ひゃあ!?


「す、すみませんすみませんっっ!!
 調子に乗って酷い事を言いましたっ!」
 
「アレッサンドロさんは十分頼りになります!!!」

ここで更に煽ることができれば大物だったかもしれないが、
如何せん女はこういう時、勢いに押されるととても弱い気弱な人間だった。
ひんひん泣き事のようにあなたに謝罪、もとい拙い誉め言葉で何とかして貰おうとしている。

勿論、そのまま走られればそれはそれで小さな悲鳴が上がるくらいで、抵抗も何もしないだろう。むしろしがみ付いてくる。
(-661) poru 2023/09/23(Sat) 17:30:09

【秘】 幕の中で イレネオ → 笑う カンターミネ

大抵の場合、力を手に入れた者は傲慢になる。
それが公に認められた物なら尚更。是非を問うものもいるが、どうあれ新法は認められこの国で力を持った。
警察とマフィアの力関係を完全に傾かせる悪法だ。それでもそれは大々的に公布され施行された。
警察は力を手に入れた。賛成派はマフィアに裁定を下すガベルを手に入れた────お前は悪である。

力を手に入れた人間は、それを誇示するためにどんなことでもするものだ。
そして。
その優位性を脅かす背教者に対し、徹底的に冷酷に、残虐に接するものだ。


既に尋問を損じたことを、男も薄ら気づいている。
認められない頑固さが、新たな目的を作り出した。
この生き物
貴方
には罰が必要だ。それも、とびきりの。

(-662) rik_kr 2023/09/23(Sat) 17:42:23

【秘】 幕の中で イレネオ → 笑う カンターミネ

吐きかけられた唾は男の顎から頬にかけて散っただろう。
それを男は甘んじて受け入れた。先程までの激昂から一転、酷く冴えた表情がそこにある。

貴方は笑っている。
覆い被さった男は、その笑みを更に広げさせるようにした。
笑っているということは、もちろん口は開いているんだろう。
口の両端に親指を差し込み閉じ切らないようにする。
貴方の舌が動かないように固定する。

そして、
それまでの間に何か手を打たなかったのであれば、
男の影が貴方に重なるようにして────ひとつ。
愛も情も好意もあるはずのない口づけを、貴方に。
(-663) rik_kr 2023/09/23(Sat) 17:42:58

【秘】 favorire アリーチェ → 傷入りのネイル ダニエラ

「え、」

デスクに忍ばされていたメッセージを読んで、
書かれた追記の文を見るとぱっと慌ててそれを隠して、
今度は周囲の人に見られないように注意を払いながら
時計を確認した後、「巡回に行ってきます!」と
唐突な振りをして、警察署を飛び出した。

ここで誰かに相談をしていればよかったのに。
或いは、誰かがその不審さに気づいてくれればよかったのに。

けれど今、それを一番気にしてくれていた幼馴染二人は牢の中。
女を止める人はもう職場に片手で数えられるほどしかおらず、
それら数人が付きっきりで見ている筈もないのだ。
そうなれば、振り込め詐欺にすら引っかかる女は安易にその誘いに乗る。


「──あ、あの……」
「そ、相談、は……」

指定された港の倉庫XX番裏手。
碌な荷物も持たず、常に身に着けているベレッタのみの状態で頼りなさげな様子の女は、倉庫に姿を現し、おどおどした様子で周囲を見渡していた。
そんな態度が余計に検挙する側からすると怪しく見えるのは皮肉でしかない。
(-664) poru 2023/09/23(Sat) 17:44:55
アリーチェは、止めてくれるはずの幼馴染二人は、傍にいない。
(a24) poru 2023/09/23(Sat) 17:45:13

【秘】 favorire アリーチェ → 傷入りのネイル ダニエラ

/*
こんばんは、ラッシュ時改札失敗猫です。
確保の方法、了解しました!
アリーチェは愚かな女で入村文ですらあの様子ですから、容易に引っかかって確保されると思います……ありがとうございます……愚かをプレイさせて下さって……嬉しい……

特に不都合などありませんのでそのまま進めて頂けると助かります。よろしくお願いいたします!
(-665) poru 2023/09/23(Sat) 17:49:12

【秘】 オネエ ヴィットーレ → 幕の中で イレネオ

貴方のように笑う人たちを知ってる。
自分は絶対に火の粉がかからない場所で、
弱者が蠢くのを見ては楽しみ、あるいはもっと動けといたぶって。
そうして野蛮な獣性を発散しては、表社会では
さも理知的な人物であるかのように振る舞う。
………
児童を買って欲を満たす金持ちと同じ笑い方だ。


「………楽しそうね、アンタ…………」
「一生笑ってなさいよ。いつか自分が正義、っていう
思い込みから覚めた時、アンタがどうなるか見物ね。」

ヴィットーレは。
たとえここで貴方に腕をもがれ、目を潰され。
命まで奪われようとも、何も話すことはないだろう。
だから、きっと。
貴方が満足するまで、玩具は鳴り続けるのだ、ずっと。
(-666) arenda 2023/09/23(Sat) 17:51:56

【教】 favorire アリーチェ

 
「ち、違───!!」

「……違、わない、……かも、で、ええと……」

貴方の目論見通り、あと一歩で言い切りかけたのだが、
すんでの所でストップがかかり、踏み止まったらしい。
それでも差し出された猫箱は猫箱のまま、まだそこにある。

「……わからない、わからないけど……」
「せっかく掛けてくれた言葉を、その通りに……
 ありのまま受け止められなくて、一人傷付くのは、
 ……きっと、良くない事じゃないか、って思う」

片頬を机に着けながら、少し横向きの姿勢になり、
貴方の方を見つめる。

「……ペネロペだって博愛主義なんでしょ。
 もし、身近な誰かにそんなこと言われたら、どうする?」
(/8) poru 2023/09/23(Sat) 17:57:22

【秘】 黒眼鏡 → 門を潜り ダヴィード

「オウ、いいな。
 つうて一人じゃキツいだろ、ロメオ辺りも呼ぶか?」

どこまで片づけさせるつもりだろうか…。
格子の中ということを忘れるくらいに、
なんだか楽しそうに笑っている。

「そか。お前は真面目だねえ。
 ……だが、俺も同感だ」

カポ・レジームにまで上り詰めた男は、掌を添えるようにして腕を組み溜息のような音を出す。

「立場のために生きてもしょうがねえが、
 やることのために立場を求めるなら、意外とうまくいくもんだ。
 頑張ってペネロペより偉くなって、あいつを顎で使ってやれ。便利だぞ」

そうしてこの、ろくでもない上司の誕生ということだろうか。
(-667) gt 2023/09/23(Sat) 17:59:43

【秘】 黒眼鏡 → favorire アリーチェ

「コストが多そうな生き方で……いや、否定するつもりはねえ。
 だが俺は人付き合いっつうとどうしたってメリット、デメリットで考えちまうな。
 それを愛と呼ぶのは、俺的には不義理が過ぎて――」

ぼやぼやと話しながらも持ち上げて、太腿まで抱え上げて振り回す。

「はっはっは、それでいいそれで〜」

けらけらと笑いながら走りだし、
共同墓地を脱走した辺りで唐突にすとん、と地面に降ろす。
怪我しないようにしっかりと脚から――配慮する場所がそこそこ違うが。


「ほい到着。共犯ご苦労」

軽々と持ち上げたように見えるが、
腰に手をあててトントン、と叩いている。
重たいとか文句をいう様子ではなく、多分習慣的なものだろう。

「つうわけでな、もしよければまた付き合ってくれ。
 今まで来れなかった分こねえとな」

──そうして、に、と笑うものの。

男がもう一度、ここに姿を見せることはなかった。
(-668) gt 2023/09/23(Sat) 18:04:41

【秘】 笑う カンターミネ → 幕の中で イレネオ

そうして冷静さを取り戻した男の顔には、
この女はきっと狂気を読み取った。それは爆発。
何かしら、追い詰められたものが為す行動。
振り切ったゲージの針が止まった状態。
こうなってくると、目が覚めるまではおかしなことをし続ける。

そら、来た。指に噛みついて千切ってやろうか。
いや、きっとそれは難しい。歯の根を抑えるならまだしも、
口の端に指を差し込んだだけなら、精々皮が一枚程度。
舌を抑えられちゃ喋るのは困難極まる、
精々間抜けな音を上げるだけ。
そう考える間に、男の影がゆらりと重なってくる。
それはきっと、先に過った強姦魔のそれとよく似ていた。

途端、これは『先生』でも『マフィア』でも
『罰されるだけの生き物』でもなくなった。
ほんの僅かに頭を逸らすと、あなたの指で
口内が切れ傷つく事を厭わず、思い切り頭突きを振るった。
無論、大した威力ではないだろう。
だが人体で振るわれる、凡そ非常に硬い部位の直撃は、
互いの脳を揺らすはずだ。男の唇が重なったとしても、
この女はただでは済まさなかっただろう。
それはお前の物じゃねえよ、と内心に激昂を宿して。


(1/2)
(-669) shell_memoria 2023/09/23(Sat) 18:05:37

【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ

笑顔が消えた君を見て、
同じように男の表情からもいつもの笑顔が消える。
代わりに浮かぶのは、
リヴィオ・アリオストという無敵で幸福な男とは違う、
どこか弱々しくも見える一人の男の笑顔だ。

しかしそれもほんの一瞬のこと。
きっと気のせいだと思えるくらいの間だった。

「……ありがとう、ダニエラ君。
 君の仕事が増えてしまうのは困るから」

「………明日、明日の午後に休みを取らせてもらうよ」

動揺と混乱の続くこの署内で、
まともに仕事に手をつけている人間は少数で。
明日が来るとも分からない今、
今日に頑張る必要があった。
誰がその行いを誉める訳ではないと、知っていて尚。

「辛くなったらその時は早めに早退する。
 だから、大丈夫だ。心配をかけてすまないね」
(-670) sinorit 2023/09/23(Sat) 18:13:48
リヴィオは、「これじゃあ無敵失格だね」といつも通りに笑う。
(a25) sinorit 2023/09/23(Sat) 18:15:07

【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレ

「楽しいわけがないだろう」

本当に?


「嘆かわしいよ。こんなことに時間を取られて」

本当に?



ひゅん。

   
がん。



男に最早自制も内省もない。
それらの声は聞こえない。けだものの息遣いが染めて聞こえない。

装甲のない先端に金属の平面が降った。
問いすらない。あるのは痛みだけ。
貴方が逃れようとしないのならば、
男もまた、逃れる選択を与えない。
(-671) rik_kr 2023/09/23(Sat) 18:15:42

【秘】 笑わない カンターミネ → 幕の中で イレネオ

そして、それがあなたの鼻柱に叩きこまれたのだとすれば、
これは侮蔑を持って高らかに歌う。
「最初の一撃の意趣返しだ」と。
机の代わりに骨を叩きこむ。負傷する箇所まで、鏡のように。

あなたの選んだ手段はきっと、最も正しかった。
拷問において重要な事は、相手の大事な物をけがす、
その素振りを見せる事。だから、きっと最初からあなたが
『正義』ではなく、下卑た生物として提案していたのなら。
或いは、この拷問、いや尋問は、実に正しく、
そして素早く、機能していたかもしれない。

それくらい、カンターミネにとって"それ"は大事な物で、
簒奪者には決して屈しない、その為の柱であった。


反撃が齎したものがどの程度の抑止になったかはわからない。
ただ、この『野獣』になった女は、アドレナリンの力を借りて
より、一筋縄ではいかない生き物と化した。

再び唾を吐く。今度はあなたではなく、汚水の中へ。
暗に「お前の居場所はそこだ」と言うように。
手近、いや足近な机を蹴飛ばし、可能なら椅子も、壁も。
暴れて事が大きくなれば、署員が駆けつける可能性もある。

同じ手段を続けるか、否か。
拷問官でないあなたは、正義の下に見極める必要がある。
尋問をこのまま続行するか。この女の逆鱗を刺激し続けるか

(2/2)
(-672) shell_memoria 2023/09/23(Sat) 18:15:56

【教】 コピーキャット ペネロペ


「俺は俺でそいつはそいつだろ。
 そもそも俺の周りは恋愛っ気のある奴いねえし……」

身近な誰か、と言われて思い浮かべるのは
誰も彼も、というよりそもそも自分が無縁な人間だ。

「その上で敢えて言うなら、考える余地は無いわけじゃない。
 だからお前が踏み出さなきゃ前にも後にも進まねえんだ。」

「自分にも周りにも嘘吐いたまま生きてくよりは、
 いっぺん素直に言っちまった方が誠実ってもんじゃねえの」

不誠実な生き方をする人間は、他人事だからこそそう言える。
(/9) unforg00 2023/09/23(Sat) 18:20:15

【神】 路地の花 フィオレ

「どこかのカポ・レジームが買い溜めてたんですって」

在庫処分です。具材を持ち寄ってサンドパーティでも開そうなくらいの量がある。
塩味の効いたソーセージがおすすめ。

#アジト
(G24) otomizu 2023/09/23(Sat) 18:21:53

【神】 コピーキャット ペネロペ

「ははあん。そいつの顔を拝んでみたいね。
 クラッカーから厄介事まで
 何でも寄越してくれそうなツラしてんだろうな」

誰かわかった上で言っている。
パンは一つ拝借して、
ピザソースとチーズとソーセージを挟んでピザサンドにした。

#アジト
(G25) unforg00 2023/09/23(Sat) 18:31:30

【教】 favorire アリーチェ

「う……わかってはいるのよ、皆全く違うって。
 でも、今、こんな大変な状況なのにこんな事言えるのは、それこそ夢の中くらいしか思いつかなくて……」

アリーチェの中でもさすがにこんな悪法が飛び交い逮捕者が続出している時に、友人相手であっても話すのは憚られるものだった。

かと言って、ない事にできる程器用な女かと言うとまた違う。
そう言った意味で、普段の意識とは違うここで、友人の貴方に相談できることは幸いであった。なんせ、ただでさえ落ち着かない女が自己の感情を整理できてないとどうなるかなんて、火を見るより明らかである。

「……それは、そう、かもしれない。
 嘘つくの一番苦手なのもあるし、つきたくない……

 どれを選んでも、絶対痛みがあるなら、
 わたし、誠実さを選びたい。ありがとうペネロペ。
 いつか平穏が戻ってきたその時は、進んでみる」
(/10) poru 2023/09/23(Sat) 19:01:08

【教】 コピーキャット ペネロペ


「おう、貸しはこれでチャラにしておいてやる」

そう言って、スプリッツのグラスを揺らす。
こちらも落ち着いて酒を飲める時間など限られているもので。
時間を気にせず酒に酔えるこの夢は大層都合の良いものだった。

「そんで……そうだな、
 何か進展があったら教えてくれや。お友達のよしみでな」

仮に、いつかこの夢を見る事が無くなっても。

一度会った縁なのだから、またどこかで会う事もあるだろう。
そんな縁を途切れさせない為の、他愛無い約束だ。
(/11) unforg00 2023/09/23(Sat) 19:08:00

【秘】 favorire アリーチェ → 黒眼鏡

「う、うぅ〜……やっぱりマフィアの方だぁ……」

今回に至っては性格の話でそう関係してはいないと思うが、
存分に振り回されて、突然降ろされて。
感情のジェットコースター状態のふらふらな思考は、この強引さをマフィア由来の物だと判断したらしい。偏見だ。

配慮して貰ったのでよたつくこともなく、
素直に地面に着地をし、一瞬腰に手を当てる動作に
そんな太ったかとまた余計な困惑が増えそうになっていたり。
暫く観察して習慣的なものだと気づけば胸を撫でおろしたり。

「は、はぁい……おつかれさまでした。
 どうぞ、いつでも来られてください。教会は誰にでも開かれていますし、共犯が必要なら私がまた出ますので」

喜怒哀楽の全てを散々に見せたあと、また来訪を考えてると言った言葉には、ぱぁと面を輝かせていた。

「お待ちしていますね」

そうして、後日。
例の悪法により捕まった人の中に貴方の名前を聞いて、
この教会への来訪がなくなるのを察したのは別の話。
(-673) poru 2023/09/23(Sat) 19:16:38

【秘】 門を潜り ダヴィード → 黒眼鏡

「ああ、先輩がいてくれたら助かりますね。
 重いものも二人で動かせるし……」

何やら本人の与り知らぬうちに重労働の予定が入ってしまった。
それを可哀想にと思う人間はこの場にいなかった、悲しいことに。
勿論本人の予定を聞いてから調整すればいいのだが。

「まさか、そんな。
 いやでも、うーん、気持ち的には……?」

尊敬する人より上に行け、というのは発破にしても畏れ多い。
そのくらいの気持ちで食らいついて行け、というのならば理解はできる。
けれど、今はせいぜい背伸びをして肩を並べるのが想像の限界だった。
(-674) NineN 2023/09/23(Sat) 19:17:11

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → favorire アリーチェ

あなたの大事な幼馴染たちはもういない。
そうでなくとも人員が減り多忙を期した警察署内で、あなたのその様子が見落とされたのは致し方ない。
…ともすれば、だからこそ女も、こんな簡単な方法を選んだのかもしれなかった。



「――こちら、ポイントX。」

「被疑者が現れました。」
「…これより、確保に移ります。」


足音より何よりも先。
聞こえたのはそんな声だった。
次いで、かつりと革靴の底が地面を叩く音。
振り返ったあなたの前にいるのは、眼鏡を外した女の姿だった。

手にした無線から何やら声が聞こえ、「了解」と女は短く返す。
弧を描いた口元のまま、ゆらりとその瞳があなたを捉えていた。

「あれえ。」
「アリーチェさんじゃないですかあ」

わざとらしい声だ。
かつかつと、同じ音を立ててあなたへと近付いてくる。
(-675) oO832mk 2023/09/23(Sat) 19:22:51

【教】 favorire アリーチェ

「……いい報告ができるといいなぁ……」

「勿論、大切なお友達だもの!どんな結果になっても、
 アドバイスしてくれたお礼の気持ちと一緒に
 ちゃんとお伝えしたいから、待っててね」

この見通しのつかない雁字搦めの時世が
いつまで続くかわからないけれど、

自分がもし捕まろうとも、夢をみなくなろうとも、
切れない約束を交わした所で、この日の夢は覚める事だろう。
(/12) poru 2023/09/23(Sat) 19:23:29

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 路地の花 フィオレ

多くを震撼させたニュースが出回った日。
姿が見えなくなった上司は貴方に連絡をしていた。
その登録されていないメッセージはやけに遅れて届いてしまっただろうか。

『明日日が昇ったら、何があってもこの俺に会いに来い』
『愛しの上司より』

姿をくらました彼への会い方は少し厄介かもしれない。
情報の少ないその電子文にまだ書かれていたのは一つの店だ、そこに行けば会えるのだろうか。
(-676) toumi_ 2023/09/23(Sat) 19:33:25

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ

女は人を、よく見る方だ。
いや、人をよく見なければならなかった。
だからきっと、その一瞬の変化だって。

「…よかったあ。」

そうして安心したように笑ったその顔が、一体何に所以したかなんてあなたに知れるはずもなく。
ただこの笑顔は本物だった。
偽物と本物の堺境なんて、意図して笑おうとした時でない限り女にとって曖昧になっていたが、それでも。


「絶対ですよお?」
「明日もこの時間にお仕事してたらあ、あたしが連れて帰りますからあ。」

しかしその言葉の根幹にあるのは、本当にただ心配な気持ちだけではなかったのかもしれない。
あなたがこんなに仕事をしなければならないのも、元を辿れば自分に大いに原因がある。


だから。

「んふふー。いいんですよお。」
「…そのぶん、早く体調、治してくださいねえ」


続いた言葉につい浮かんだのは、
「無敵になんて拘らなくてもいいのに」なんて言葉だったが。
今は、言わない。
これ以上、あなたの手を止めてしまうのも悪いと思うから。
(-677) oO832mk 2023/09/23(Sat) 19:40:14

【秘】 オネエ ヴィットーレ → 幕の中で イレネオ

「ッ〜〜〜〜〜〜〜〜!」

「───あァァあああ!
ぁぁぁ………!」
末端の、神経の敏感な、剥き出しの肉。
そこに来る衝撃に、出したくもない叫び声が出る。
痛みに対する防衛反応のひとつだ。
声を出すことで、痛みを誤魔化すという。
………貴方からすればそれは、大の大人が痛みに喘いで
泣き叫んでいるようにしか見えないはずで。

「……Vai all'inferno地獄へ落ちろ……ッ」

口汚い言葉も、余裕のない証。
食いしばりすぎた歯がミシミシと音を立てて、
刺激に対する反射として出てきた涙が頬を濡らした。
(-678) arenda 2023/09/23(Sat) 19:44:29

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 幕の中で イレネオ

気持ちがいい、快楽の波の高いところにずっと押しやられて、死にそうだ。

「あ、あ、ちょ、んんっ、ふか、い」

深い。激しい。
もう自分が何を言ってるのか分からなかった。
悲鳴と嬌声に区別がつかないように、痛みなのか、恐怖なのか、快楽なのか、もう何もかもがわからない。
自分の胎の中にそれを必要とする臓器はないけれど、穿たれる度に中がいっぱいに満たされている気がする。

喉元を食われ、なんだか更に自分を穿つものが大きくなった気がする。
無理無理と首を横に振ったけれど、勿論止まるはずもない。
折り曲げた身体の上からぶすりと何度も突き刺さすように奥を突かれて、悟った。
もう、限界なんだと。

「あ、ぁ―――――ッッ」

幾度も激しく強く穿たれ限界を超えて、たまらず喉を沿って、きゅ、と花浅葱の双眸を閉ざす。
高みまで昇りきったら、あとは落ちるだけ。
中一杯に放たれた欲は熱くてどくどくと波打っている。
収めきれなかった欲が太ももを伝ってたらりと流れ出す感覚すら心地よくて、しがみついていた手を下ろしながらも、小さく身を震わせた。
(-679) eve_1224 2023/09/23(Sat) 20:00:26

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 無敵の リヴィオ

「先輩は……どう、思いますか? この法案と、今の現状」
「いくらなんでも、強引すぎる逮捕は治安の向上どころか、悪い影響ばかりがでてきている気がします」

今日は忙しかったみたいですね、と申し訳無さそうに眉を下げて。
ひそり、と語りだす。
あまり周りには、聞こえないように。

「あの。協力、してくれませんか」

失敗すれば、警察を辞めなければならないかも、しれない。
もしかすると自分も逮捕する候補に入れられるかもしれない。
それでも逮捕された無実の人を思うと、やってやれないことはないと思っている。
それくらいは、意志を固めていた。

「わかったんです。
 どう調べても尻尾が掴めなかったアリソン・カンパネッロの、正体」

「それを白日の下に晒して、所長代理を告発しようと思います」

力の限り、叫んでやることを決めていた。
(-680) eve_1224 2023/09/23(Sat) 20:15:50

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ

「手遅れかどうか決めるのはこっちだ。
 直接被害を被ってるのは他人だからな……!」

やけっぱちだった。
偽善の面もマフィアの面も保つのが難しくなってきてしまって。
貴方の前で見せられるのは、大人の真似ができてしまう少年だ。
口調や態度がもう崩れかけているのを自覚しつつ、自らを落ち着けるように深呼吸を繰り返す。

貴方への畏怖や敬意の念が薄れたわけではない、ただ近くで見続けた慣れ親しんだものに近く見えてしまったのだ。
どうしょうもなく救えない、救わせてくれようともしない敬愛しているあの背中に。
もしかして本当に貴方達は似た者同士で、遠い昔に全てを置いてきねしまっているような人間なのではないか。

結局は他人、ただでさえ初対面。それでもこれは。
貴方と昔から縁があればあるほど今この瞬間動けなかっただろう。
段々と現実が身に沁みてくるように冷たくなる身体に新しく吸った息を取り込んでまだ真っ直ぐ見続けている。

貴方は本当に一体どれほどの月日をその空っぽの心で過ごしていたのだろう。
事件以外、出生にも関わることだろうか。気になり始めたら何もかも知りたくなってしまう。
それ程にルチアーノの知識欲というものは強く、時にその頭脳と本質はその身を滅ぼしていた。
血は争えない、知るだけで毒である情報もなんでも読み込んで欲してしまう。
それでも、どんな現実がそこにあろうとも、真実を知って後悔をしたことなど一度もない。

(-681) toumi_ 2023/09/23(Sat) 20:20:23

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 情報屋 エリカ

「そっか。
 いや、ルチアはかなりの情報網だったから……何か危険なことをしてるんじゃないかと思ってね。
 大丈夫なら、いいんだ」

ほっと胸をなでおろし。
明らかに安心の色を見せて、次の言葉を聞く。
【A.C.A】と聞けば、ぱっと思い浮かぶのは黒眼鏡の男だ。
そうか。先輩もまた、あのチームの中に居たのかと、小さく息をついた。

「先輩の心の内はわからないな。
 そんなにあの法案は画期的だと信じていたんだろうか。
 ……まぁ、それは君に言った所で意味はないけど」

その声色に、驚きの声はない。
ただ淡々と、それを受け止めていた。
(-682) eve_1224 2023/09/23(Sat) 20:21:38

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ

時に、たったこれだけの逢瀬でも分かってしまったこともある。
貴方を純粋に好いた人間が、必ず、確かに居たことだ。
そして彼らが今何を思っているかも痛いほど理解ができる。

「……気前が良いなあ、まだ仕込が残ってるのか。
 聞かせてくれ……言ってくれよヴィンセンツィオ」

だから今貴方の言の葉に酷く引き寄せられた。
それがどんな内容でも、地獄のような場所にでも足は踏み入れると決めていたから。
(-683) toumi_ 2023/09/23(Sat) 20:23:14

【秘】 favorire アリーチェ → 傷入りのネイル ダニエラ

「……っ」

被疑者?確保?
何の話かまるでわからず、突如現れた眼鏡をかけていない
珍しい姿の貴方を、穴が開く程に凝視する。

「……ダニエラ?
 あなたなの?私をここに呼んだの……」

貴方の手に持つ無線につい視線が行ってしまう。
誰かと通信している?それはわかるが、
自分が個々に呼ばれた意図がわからない。
その発想を脳を拒否しているのかは、本人ですらわからない。


逃げる様子はない。かといって困惑しきりの様子で。
見えない何かに怯えるように、かつ、と靴音を慣らして一歩後ずさる。

「……こんな所に呼び出さなくても、わたし、話聞くよ?
 この前の件の事が気になったからこんな所に呼んだの?」

この状況での察しの悪さは一流ともいえるほどで、
それは貴方の裏切りを理解していないと言うことでもある。
だから自然、いつもの友達のように声をかけるだけで。
(-684) poru 2023/09/23(Sat) 20:27:57

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ

「法に則った刑じゃないです、こんなの……」

正しく嫌悪感を抱く事が、難しい。
だってこれまで、ずっとこの人の下で働いてきたんだから。
最悪の上司だったならともかく、あなたは少なくとも、自分にとってはいい上司の部類だった。
でなければ、自分の身の上の話など、頼まれたってしない。

「あなたは確かに、法案が撤回されたとしてもここから出ることは出来ません。
 それくらいの証拠が出ています……でも、まだ」

僕は困惑しています、と小さく呟く。
そう簡単に、イメージを変えることは、自分には出来なくて。

「どうして、警察でありながらそんな事を……していたんですか?」

教えてはくれませんかと、問う。
ぶつける怒りはない。
鬱憤も、欲もない。
ただ熱の乏しい花浅葱の双眸が、あなたをじっと見つめている。
(-685) eve_1224 2023/09/23(Sat) 20:31:36

【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ

「…あぁ、絶対だ。君に約束をしよう。
 明日は必ず、午後からは帰らせてもらうよ」

君のその奥底までの感情を理解するには、
語り合うには今この場では時間が足りない。
男が気付いていたかさえも分からない。

ただ、君にいつものように笑いかけるだけだ。

「勿論、早く治して元気に働くとするよ。
 半日休めば仕事の疲れもぱっと取れるさ」

「…よし、それじゃあ明日のためにも
 仕事の続きに向き合おうかな。
 話が出来て良かったよ。
 犬カフェの件もまた後日話そう」

楽しみにしているよ。
そう付け足しながら端に避けた書類を元に戻し、
フォカッチャは空の紙袋へと仕舞って鞄の中に。

君が立ち去るようであれば手を振って、
その姿を見送り、業務の続きへと戻るのだろう。
(-686) sinorit 2023/09/23(Sat) 20:33:15

【秘】 渡りに船 ロメオ → 暗雲の陰に ニーノ

「はいはい、おんぶですよ」

あんまりにもこどもみたいだから思わず笑ってしまった。
背中に感じる重みと体温は想像よりも軽くて、それでも別の重みを感じたのだ。背負って歩けないほどではない。
けれど大切な重みだった。

「はーい。オレんちに帰るからね」

マスターに礼を言って、店の外に出ればいい風が吹いた。
火照った体にしんと染みるような涼しい空気は、
確かに秋を連れてきているのだ。

家は近い。おぶって歩くにはやや遠いか。
それでもたまにはこんな帰り道もいいだろう。
背中に聞こえる模索に、少しの気恥ずかしさを感じて。


「……〜〜〜〜〜〜♪ 〜〜♪」
「……───♪」



ふと、教会にいた頃にずっと聞いて歌っていた、
聖歌の一節をハミングする。
どうか子守歌の代わりにでもなればいいと思った。
どうかおやすみ、かわいい子。

月明り、夜道に二人の影がある。
兄弟の影だ。
ひとりといっぴきの影ではないのだと、
貴方と出会って初めて、ここで思えたのだ。
(-687) susuya 2023/09/23(Sat) 20:38:29

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ

貴方がデニッシュにかぶりつくのを見て、こちらも真似るようにパンドーロを一口。
クリスマスシーズンによく出回るものの年中置いてあるパン屋も多い。
ふんわりとした柔らかさに上品な甘さ、粉砂糖から香る微かなバニラの芳香に目を細めた。
そうしながらも話に耳を傾けていれば、貴方自身マフィアを良く思っているわけではない、が伝わってきて視線を上げる。

「……ヴィトーさんらしい、です」

いなくなればいい、そこまでの感情は同じだとして。
末に望むのが"隣人"であるということが、己が好む貴方の暖かさを示してくれているようだったから。
袖を掴んだ指先はそのまま、払い除けられないと知っていたように。
落とされた言葉はまるで祈りのようにも思えて、それが自身に向けられている事実を噛み締めてはたしかな喜びを抱く。

「へへ、悲しいにはなってほしくないなあ。
 オレ、だからちゃんと前を見ていたいです。
 迷っても、悩んでも……ほら、止まない雨はないっていうし。
 ヴィトーさんもきっと、そうやって歩いてきたんですよね」

小さなころから男が見てきた貴方は、もう随分と大人で。
今でもまだ、あの頃の貴方と同じ齢を重ねることさえできていない。
だから今の自分のような姿は想像ができないけれど、なんとなく、そうなのかなと思ったから。

「……そっか。
 それだけでも、いいんだ。
 すぐに何かするのが難しくても……誰かの安心にはなれる」

「あはは、だめだな〜。
 なんだか急いちゃってそういう、大事なこと抜けてました。
 ヴィトーさんと話してるとオレ、まだまだ視野が狭いんだっていつも思います。
 年の功?もあるんだろうけれどヴィトーさんぐらいになったとき、ちゃんとそういうこと言えるかまだ全然想像つかないや」
(-688) mspn 2023/09/23(Sat) 20:39:03

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ

さて昨日は美人か色男で選ばれたのは美人だったんだったか。
かなり前から知っていたんだぞ?
朝からそれを聞かされていた俺の気持ちを考えてみろ。
よくもまあマフィアの情報網を二人も抜こうとできたな。

なんて。俺はずっと気楽だ、何も気分が変わらん。
この程度、知ってしまったら嘘にも裏切りにもならないんだよ。

「だーから休ませてやるといってる。
 警察の連中は好きだが、お前達の職場環境は今回の取締法で悪くなるばっかだろ」

そんな強引な罰などどんな物好きでもいらないだろうが。

「俺の幼馴染も寝不足でなあ……。
 いやーあいつを牢屋にぶち込めばよかったか?
 そこまでお嬢さんにさせられんよなあ」


(-689) toumi_ 2023/09/23(Sat) 20:40:04

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ

「や、め……!」

殴り飛ばされ、意識は多少戻ったけれど。
薬に犯された体は言うことをまだ聞かない。

貴方の手が伸びた先。
新たな錠剤に、何をされるかなんて考えるまでもない。 
脳が警鐘を鳴らすのに。

貴方の手は容易に男を捕らえて
男の体は生きる為に、息を取り込もうと口を開いた。

顔を逸らそうとするのが
精一杯の抵抗だ。
(-690) ぴんじぃ 2023/09/23(Sat) 20:42:05

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ

「アリーチェはニコロが変な言い方したんでな。
 白だよなあ、やっぱり。まあいいか……。
 任されたが俺が世話できるのは牢の中でになるんだし。
 それにしてもやっぱあのボヤ野郎。
 あいつ……俺が立ち寄った直後に店を燃やしてよ、証拠全部消してやがったんだ……建て直すのに無駄な金がかかる。
 経費で落ちると思ってんのか?」

声に出すと色々聞けるもんだな、と何かを正してくれる貴方に苦笑いをした。
そのまま渡されたロゼッタを咥えてあっという間に飲み込んでいく。
自分も食欲があるかと問われれば別であったが、貴方に与えられた食事を食べないわけにはいかないから。
口についたソースをぬぐいながらだったが、肩を組まれるのを拒むはずもなかった。

さっと手早く携帯を操作する、さてそろそろこの新品ともお別れの時間か。
たった一日で使えなくなるとはこいつも思わなかっただろうな。
(-691) toumi_ 2023/09/23(Sat) 20:43:22

【墓】 暗雲の陰に ニーノ

冷たい牢の奥で毛布に包まり蹲る。
熱と、痛みの波に耐える為の仕草だった。
浅く呼吸を繰り返す最中に耳にする。
看守の噂話、は。

──君が目を塞いでしまざわるをえないことが、私は一番悲しいよ。

「……ヴィトー、さん」


自分の道を見つめていたい。
目の前にあるものをちゃんと見ていたい。
でも、もう。

だれの、いつの、どんな。
笑顔や言葉を信じたらいいんだろう。
わからないのに、信じたいと願うのはどうしたらいいんだろう。
一つを疑えば全てを手放してしまいそうで、それがこわかった。

ならその前に瞼を伏せてしまった方が、ずっと。

#収容所
(+10) mspn 2023/09/23(Sat) 20:46:07
ニーノは、十九年の人生で自分がした、悪いことを数えている。
(c29) mspn 2023/09/23(Sat) 20:46:39

ニーノは、この現実がこれまでの罰であるなら、帳尻が合うはずだから。
(c30) mspn 2023/09/23(Sat) 20:46:48

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ

名残惜しいと感じているのは自分だけじゃないといい。
離れた熱を、その手を想いながら目を伏せた。
全て終わったらこの友達ごっこ一日ぐらいならやめてもいい。
その時の俺はお前より見るに耐えかねない自信がある。
牢屋に遊びに来てくれたら見せられるかもしれないが、
仕事は増やしてしまったから期待はしないで留守番をしよう。

「しばらく全貌は明かせなさそうだがー……まあ大方。
 こうしてお前を引っ掛けられた時間が出来たと考えよう」

好きだとか嫌いだとか、愛だとか、恋だとか。
真っ当ではなくとも不器用で雑なものを受けてきてしまった分、妙にひねくれて理解をした。
それが永劫に続くことではないことを知っている。
自分も持てるわけではないことを知っている。
どんな感情もいつまで続くかなんて信じられない、いつだって信じられるのは己だけ。


「勿論一緒に行くぞ、三日月島に俺の好きな店がある」


だから何でもやりたいように好きなことをする。
不信も疑いも全て含め真実を知った上で、
信じていた時と振る舞いを変えないこの面が。
あなたの友人……になろうとしている、
ルチアーノ・ガッティ・マンチーニの本当の姿だ。
(-692) toumi_ 2023/09/23(Sat) 20:53:17

【独】 コピーキャット ペネロペ


次に、その次に捕まる人々を。

人々が捕まった理由を。

人々の抱えた秘密を。

客足の遠のいたこのバーに居ても、情報は入らない事を。
(-693) unforg00 2023/09/23(Sat) 20:57:52
ペネロペは、知っている。
(a26) unforg00 2023/09/23(Sat) 20:57:58

【独】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ

/*
このロールは個人的な演出の為のものであり、NPCの傾向を決定づけるものではありません。
全てのネームド、及びNPCに対する印象操作のためのものではなく、
極々一部の個人だけを指すものであるということをご理解ください。


夜は誰の気も知らぬように更けていく。
秋めいてきた空気を吸った冷たい壁は、留置所に少しの冷え込みを落としていた。
こうした施設は留置する人間を苦しめるためにあるわけではなく、福祉の面は配慮される。
とはいえ申し分ないほどにとはいかず、暖を取るには寝具にしがみつくほかなかった。
鍵の開く音でヴィトーは目を覚ます。誰かが入ってきたようだった。
気づいて目を覚まさぬほど男は場数を踏んでいないわけでもなかったが、敢えて知らぬふりをする。
聞けば、入ってきたのは数人ほどのようだった。
慎重に足音を消そうとしているにも関わらず、各々の号令を待つように囁き声が聞こえる。
真っ直ぐに足音は寝台の横に並んだ。こんな場所に盗みに入るはずもない。
根の愚直さが為なのだろうか。そのうちの一人がヴィトーの背に手を当てて揺り動かした。
起きてください、という声を聞けばさすがに寝た振りもできない。
今しがた起きたかのように振る舞って見上げると、すぐに一人が手を、一人が足をと取り押さえた。
業務では普段一切使うことのないだろう縄の類いが手首に掛けられる。
「何のつもりだ」ヴィトーは言った。見上げた先の顔が怯んだ気がした。
明かりもなく互いの人相もほとんどわからないのに、ヴィトーは声で相手が何者かに気づいた。
いくらか声を交わし、多少仕事も共にしただろう遠い立場の部下たちだった。
彼らの形相は怒りと悲哀が混じり、こうしたことに及んでまで未だ混乱を湛えていた。
腕を頭の後ろまで抑えこんで、一人が覆い被さる。何が行われるかは明白だった。
よくて暴力、過ぎれば暴行。ともすればここで誤って殺されることもないとはいえない。
そうした状況にありながらも、ヴィトーは普段のように少しの動揺もなく見上げていた。
仮にも昨日までは己の頭上にあった声を聞いて侵入者たちは僅かな怯みを覚えたようだったが、
同時にかつての面影をにじませることが、余計に苦しかったらしかった。一人の涙が、腹の上に落ちた。
どうしてあんなことをしたんですか。自分たちを騙していたんですか。そう声が言う。
(-694) redhaguki 2023/09/23(Sat) 20:58:15

【独】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ

今にも殴りかかりそうな雰囲気でありながら、彼は敬語を崩すことが出来なかったらしい。
「そうだ」逡巡も無く男は言葉を向ける。途端に、頬に鉄拳での一撃が飛んだ。
口の中に歯の刺さるような厭な感触を覚えながら、ヴィトーはゆっくり顔を戻した。
効いていないのだとわかると、更にもう一撃が飛んだ。それを予期していながら避けなかった。
どうして、と問い詰める人間が欲しいのは相手に訴えが伝わることだ。伝えたいのだ。
だから、取り付く島もないとわかれば苦しみが募る。仕方のないことだった。
拳の主は震える手で首根っこを掴み、ヴィトーに何度もいつかの栄華と失墜を聞かせた。
言葉にしてしまえば楽になる、などということばかりではない。
己の言葉に表してしまった声は耳から入り、彼ら自身を苛んだ。
理不尽に壊れそうな心を鎮める手段は、時間が無いほどに手段もなくなる。
侵入者はヴィトーの服に手を掛けて、薄い着衣を一気に剥いだ。その下には幾つか痣があった。
無抵抗の人間を殴りつけたのだろう痕を見て、侵入者は気が大きくなったらしかった。
自分たちばかりが指さしているのではないという、見えない誰かへの連帯感だ。
肩から足元まで肌が露わにされ、荒れた掌を這わされる。弾力のある生きた感覚に僅かに息を漏らした。
艶を帯びた吐息に、指の主が息を呑む。勢いがつえば止まらないように、胸板に手を乗せる。
「ん、」鼻を抜ける息が冷たい空気に混じった。鍛えた体は色めいたものとは異なっている。
過去の捜査で負ったのだろう傷もあれば、年を取って水気は失われつつあった。
働き者といったほうが近い体の上を幾つかの手が這い回る度に、肩に僅かに赤みがさす。
丁度明り取りから月光が差して、ヴィトーの体を照らした。引き締まった体に皮膚が張る体だ。
行き場のない感情をより集めたような高揚の息が、覆い被さる者から吹きかけられた。
着衣を緩め、両足を広げた間に入り込む。固くなり始めた幹を擦り、裸の膚に押し付けた。
体液の匂いと温度を、上昇する体温とは裏腹に無感動な目が睨めつける。
今起こっていることに対して、なんとも心の動きを持っていないかのようだった。
女に同じようにするにしたって乏しい体液が侵入者の掌に集められ、ぬるりと幹を支える。
(-695) redhaguki 2023/09/23(Sat) 20:58:42

【独】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ

同じ性別同士だから持ち得る性器同士をすり合わせて体を必死に動かすのを見上げて、
「それで気が済むのか」と嘆息するようにヴィトーが呟いたのを聞けば、空気が変わる。
侮蔑めいた態度を向けられたことは、漂う狂気に拍車をかけた。
もう一発、腹に拳が振り下ろされる。げうと息を吐いてのたうち回った。
やっとそれらしい動きのあることに安堵めいた声を侵入者は挙げた。彼は男を責める。
貴方は罪人で、肩書にふさわしくない人で、ずっと不満を持っていたのだと。
きっと彼らは自分のこれまでの恩を塗り替えてしまわないと耐えられないくらい、
ありふれた普通の、正義を信じる人間だったのだ。
その手が赤黒く腫れた肉の塊を包んで、ヴィトーの足の間に充てがわれる。
みちりと、膚の引き切れてしまいそうな音を立てて暴行が始められた。
初めはその手なりを全く知らないような杜撰な有様で、徐々に暴力に慣れはじめて。
数人分の精が体の中へ、外へと吐き出されて、それの何倍もの数の痣が膚に刻まれた。
何度も打たれた皮膚はところどころ擦り切れてしまって血の匂いを漂わせる。
殴られて腫れた頬の内側にできた傷を抉るように性器をねじ込まれて咳き込んで、
悲鳴どころが健康な呼吸の一つも出ないほどに腹を蹴り抉られ、内側から膨らすように犯された。
短くも長い強姦の最中、ただのひとつも、ヴィトーは彼らを責めなかった。
哀れんでさえいるような視線が投げかけられて、なすがままにされていた。
抵抗のないことが彼らの無力感を刺激し、弱い人間の心を苛むたびに暴行はエスカレートした。
それでも、誰ぞに露見するよりも前に彼らはやっと己の心の内の鬱憤を吐き出して、
どうにかこうにか留置所を後にすることが出来た。

足音が遠ざかってしまってからやっと、ヴィトーは体を起こして。
この部屋では何事もなかったのだというように、汚れた着衣を正した。
唯のそれだけのことでしかなかった。
(-696) redhaguki 2023/09/23(Sat) 20:59:09
ルチアーノは、猫は別に好きじゃない。
(a27) toumi_ 2023/09/23(Sat) 20:59:28

ヴィンセンツィオは、揺さぶられながらも己を責める声をただじっと聞いていた。
(c31) redhaguki 2023/09/23(Sat) 20:59:53

 


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生存者 (4)

フィオレ
9回 残 たくさん

うそつき

エルヴィーノ
3回 残 たくさん

何処にも行けない

ペネロペ
7回 残 たくさん

何度でも見付けて

ロメオ
8回 残 たくさん

ひとのかたちは

犠牲者 (12)

ガイオ(2d)
0回 残 たくさん

 

エリカ(3d)
0回 残 たくさん

コバルト色を手に

黒眼鏡(3d)
47回 残 たくさん

Kovacs.

ニーノ(3d)
18回 残 たくさん

大丈夫だ

イレネオ(3d)
6回 残 たくさん

薄藍を想った

ニコロ(4d)
0回 残 たくさん

これからも一緒に

カンターミネ(4d)
1回 残 たくさん

いつでも傍に居る

ヴィンセンツィオ(4d)
20回 残 たくさん

白鳥は唄えない

アリーチェ(5d)
0回 残 たくさん

そうだ、わたしは

ルチアーノ(5d)
11回 残 たくさん

もう楽にしてくれ

リヴィオ(6d)
0回 残 たくさん

もうすこしだけ

ダニエラ(6d)
4回 残 たくさん

ほんとは、まだ

処刑者 (4)

ヴィットーレ(3d)
1回 残 たくさん

 

テオドロ(4d)
3回 残 たくさん

枯れない心を

ネロ(5d)
0回 残 たくさん

 

ダヴィード(6d)
4回 残 たくさん

また会いましょう

突然死者 (0)

舞台 (0)

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舞台
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