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【人】 ツァカリ[一度断った包帯を巻く練習を 再度勧められれば>>2 それはそれは嫌そうに、顔を顰めた。 彼の言動が不快だったのではない。 見ていただけで心得たと豪語する男が 信用を得られぬのは当然。 考えたのは、「お連れ様」たちのことだ。] あやつらを呼ぶのは勘弁してくれ 断じて悪いものではないが 大……っ変に、煩わしいのだ 着替えだの何だのと、矢鱈と手伝おうとしてくる 包帯など預けようものなら 奪い合い殴り合いの末、目を輝かせた勝者に 俺は全身を巻かれてしまうだろうよ [やれやれといった風に言い終えると、 悪戯っぽく笑って、右目でウインクした。 大袈裟に言ったが、後半は冗談ということだ。] (6) nagaren 2021/11/12(Fri) 22:00:15 |
【人】 ツァカリ[着替えも湯浴みも、彼らには一つとして手伝わせない。 包帯も今日からそこに加わった。] 俺は世話を焼かれるより焼く方が好みなのだ 自分のことは極力自分でやりたい どれ、やってみよう [二度同じ提案を口にさせてしまっていた。 装具士殿に心配を掛けるのは本意ではない。 今度は素直に従って、包帯へと左手を伸ばした。 量の多い睫毛が、頬に影を落とす。 彼が綺麗に巻いてくれたのを解いてしまうのは、 矢張り、勿体無い気がしてしまって。 瞬きふたつ分見つめてから、巻き終わりに指を掛けた。] (7) nagaren 2021/11/12(Fri) 22:01:36 |
【人】 ツァカリ[白布を剥がしきると、一端を歯と歯で咥えた。 押さえる手がないので代わりだ。 左手を動かして、巻き付け、先ずは傷口を覆い隠した。 一度上にゆき、二の腕を一周させると、 咥えていた端を巻き込んで、腕先に向かって巻いていく。 彼の言葉>>3:11を思い出し、 進むにつれて力を加えるようにするが、 自分でやると遠慮がない分、強くやり過ぎる。 二度ほど戻って緩めて巻き直すことをして、 概ね巻き終えると、顔を上げた。] 始まりで短くなった分終わりも変わったな これはどこにやるのが良い? [包帯の端を託そうと彼に向け訊ねた。 強めに押し付けるだけで留まるのは憶えているが、 咥えて長めにとって始めた分、 終わりの位置も角度も変わっていた。] (8) nagaren 2021/11/12(Fri) 22:01:53 |
【人】 ツァカリ[……そんなのは、口実に過ぎない。 一度は崩してしまった包帯。 その仕上げだけでも、して欲しかったのだ。 彼の手で。*] (9) nagaren 2021/11/12(Fri) 22:02:19 |
【独】 ダアト/* >>3の相反した気持ちの同居とか 感情がすごくリアルで、ツァカリくんがそこに居るみたいだ。 「こそばゆい」って表現も、なんかうれしい >>5ここの拾い方とか、めっちゃ丁寧だよね こういうの私苦手だから尊敬しまくるー >>6へへ、むっっちゃくちゃすき ツァカリくんの素敵なところが見れて、幸せ!! 後半の冗談めかしたところ 面白いし、楽しいし、人気者感はんぱないよね >>7勿体ないって思ってくれるの嬉しいなーーーー それを動きでも表現して、重ねてくれるのが神 >>9んんんんんんん ありがとうありがとうありがとうあry _(:D」┌)_ (-1) YA'ABURNEE 2021/11/13(Sat) 10:27:02 |
【人】 ダアト[新たな選択肢を加えて、再度提案すると 嫌そうな顔をされてしまった。>>6 気に触ることを言ってしまっただろうかと内心焦ったが、 その理由はどうやら他にあったらしい。 茶目っ気たっぷりに ウインクで締めくくられた仲間たちの話に 思わず笑ってしまった。] ふふ…っ、それは難儀ですね、 お呼びするのは止めておきましょう。 [ぱちり、と彼を真似てしてみた仕草は 上手くいかずに反対側も閉じてしまったけれど 気持ちは晴れやかだった。 仲間たちからどれほど愛されているのか 勿論、伝わって来たけれど それだけではなくて、 彼がそれを”鬱陶しいこと”として 受け取っていることに気づいたからだ。] (10) YA'ABURNEE 2021/11/13(Sat) 10:29:15 |
【人】 ダアト[そうして、押し付けた指を 完全に離してしまう前に そっとずらして撫でてから口を開く。] 初めてだと思えないくらいに上出来です。 解けているものを使って これだけ出来るなら 巻いてあれば、もっと簡単なので大丈夫ですね。 替えの包帯は多めに出しておきます。 洗ってもらっても良いですが、 面倒なら新しいのをどんどん使ってください。 [先程の、自分だけで巻いたものとは違う 共同作業の出来栄えに 笑みを湛えて見つめてから、 テキパキと準備をして 7巻きずつ入った袋をふたつ差し出した。] (14) YA'ABURNEE 2021/11/13(Sat) 10:35:58 |
【人】 ダアト[これを使い切る頃に もう一度、彼はここを訪れてくれる。 その楽しみな未来にも思いを馳せながら──…]* (15) YA'ABURNEE 2021/11/13(Sat) 10:38:45 |
【秘】 ツァカリ → ダアト[嫌われたくないだけでなく、 彼の色んな姿を見たい。 見せて欲しい。 この気持ちを何と呼ぶのだろう。 ああ、こんなのは初めてだ。] (-4) nagaren 2021/11/14(Sun) 11:11:31 |
【独】 ダアト/* 正座待機しながら ロルが落とされて行くのを見つめてたけど 正座していられなくなって 溶けました でれーーーーん _(:D」┌)_ (-5) YA'ABURNEE 2021/11/14(Sun) 11:27:36 |
【人】 ダアト[けれど、気遣ってくださる通り>>19 私には仕上げなければならない先約があるから ぐっと飲み込んだ。 その話もまた、先の楽しみに取っておこう。] そうですね。 今日はこんなところでしょうか。 次、いらっしゃる時には すぐ製作に取り掛かれるようにしておきます。 [先のふたつを早く仕上げれば その分、彼が早く訪れてくれる訳ではないと 分かっているのに どうしてだか気が急いた。 全部を完璧に終わらせて、 後顧の憂いの全くない状態で 向き合いたいのかもしれないけれど、 よくわからない。とにかく、気が逸った。] (22) YA'ABURNEE 2021/11/14(Sun) 21:59:00 |
【人】 ダアト[彼が身支度を整えている間、 自分も見送りに出られるようにコートを羽織る。 外はもう寒い。 食事に気を使わない自分は 覆う肉も少なくて シャツとズボンだけでは、すぐ手が悴んでしまう。 黒く丈の長いコートは 古いものの割に、包帯と同じように 温かさを織り込んで作られているので重宝していた。 扉を開ければ、 朝の冷たい空気が頬を叩き、 慣れない動物たちの匂いや声が飛び込んできた。 彼にとっての、日常。] どうか、お気をつけて。 [ありきたりな言葉だけれど、心を込めて送り出す。 行きも帰りも、 どうか神の御加護がありますように、と。]* (23) YA'ABURNEE 2021/11/14(Sun) 22:02:03 |
【人】 ツァカリ[仲間と幾つか言葉を交わして先頭に立つと、 草を食んでいた家畜たちが集まり、塊になる。 振り返り、羊毛の絨毯の上を通過して 装具士殿を三秒見つめたなら……、 左手のみで握る手綱を引いた。 朝の冷たい空気で肺を満たし、唄う。] オッホー ヒーホー ヒーヨーホー… イーヨー…… オッホー…… ヒーホー…… [憂いのある旋律と力強い蹄の響きは、 工房から遠ざかっていった。*] (26) nagaren 2021/11/14(Sun) 22:33:31 |
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