ランダム機能


ユーザ登録




人狼物語 三日月国


202 【ペアRP】踊る星影、夢現【R18/R18G】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:

全て表示


[答えづらそうにしてたから、答えたくなかったら答えなくてもいいんだけどと思いはしたよ。
こういう時、思っただけで言わないのが悪いところだとはわかってるけど。]

 それは、なんていうか、うん、すげえ嬉しい、かな。
 ……柚樹?

[詰まりながらも返ってきた言葉に気を良くして体を寄せそうになってしまったところで、つい、と泳いで逃げられてしまった。

人がいないとことはいえ、外でそういうことって全然したことなかったし、発想としてもなかったのだけど。

身体を重ねるようなこととまではいかなくても、手を繋いだり以上のことは一人暮らしのオレの部屋でするのが常ではあるし、柚樹の家でしてしまったことはあるにしても、お互いの家以外だとイチャイチャするようなことはそうそうない。

一、二回だけやむを得ずにホテル的な施設に入ったことはあるけど、あれはそういうことをするところ、ではあるので。

非日常すぎて異空間だからある意味面白かったな、とか。

コテージも二人きりの密室と思えばそこまではって感じなんだけど、此処は文字通り外だしなっていう開放的な景色を横目に悶々と考え込んではしまう。

いや、一緒に風呂入ったら意識してしまうのはもう十二分にはわかっていたはずなんだけど。]


 確かにくっついてたら手が出るから
 この位置のがいいのかな……。

[そう呟いて、対面にきた足のつま先に軽く足で触れて。
どれくらいかはそのままお湯の温かさを感じていたのだけど。

でも距離が遠いなって思ってしまったので。]

 ――――何もしないからそっち行ってもいい?

[何もしないの範囲は自己裁量なんだけど。

泳ぎはしないものの、平石の張られたお湯の底に手をつくと、ぐ、と体を浮力に預けて横に移動した。

肩や脚は触れてしまっても、のんびり浸かる間くらいはとりあえず、大人しくしてるつもりはあるよ。]*

 悪いが時間切れだ。

[景色を楽しんでいたのは微笑ましいが、あちらも受け入れ準備ができたようだ。発着所の人間が旗を振ってくれている。
流石にそれを前に遊覧などしては悪く、旋回をする―――つまりミツキを抱き寄せることにするアスル。
その腕の中の存在には目を向けなかった。
それは運転に集中していた―――のもあれば、昔を思い出してしまうからだろう。

到着。と元気よくいって降りるミツキに視線を向けた後]

 ちょっと待っとけよ。

[その顔色まで見ることはしなかった。
気を遣ったとかではない。発着所の係員へと話す必要があったのだ。
主に滞在理由やらなんやらで、物資を補給したい。と、通貨を交換で得て、地上をゆっくりと走ることで飛行機を倉庫にいれる。
待つ間は座るところもあるし丘の上のおかげで風景もよく見えて暇にはならなかっただろう。

そうしているうちに免疫の少なく大切に育てられていたらしいミツキは回復しただろうか。]

[ちなみに回復していなくてもアスルは関係なかった。]

 手続き終わったし行くぞ。

[ここでまだ赤かったら、風邪か?と無遠慮におでこに手をあててみたりしただろうか。
なにはともあれ丘をゆるやかに降っていくと、先程みた巨大な湖、その上に住む都市が見えてくる。
温暖な地域なのか服装がそもそも薄手であることが多い島民。当然露出することを目的としているわけじゃないのでそこにいやらしさはないが、服をしっかり着てる物、着ていても水飛沫などで濡れて服が肌に張り付いているもの。
そもそも下帯ぐらいしか着けていないものもいるが、だいたい身体が水で濡れているので泳いだりしていたのだろう。時には女性であっても上を隠していないのもいるから驚きだ。]

 ミツキ…大変だったら手を繋ぐか?

[目を逸らすには限界がある。迷子にならないようにという意味でいいつつも、視界の陰になるようにミツキの少し斜め前を歩いていたアスルはミツキへとそう聞く。
だが手を繋いで歩くと、本当に役柄ではない従妹みたいだなぁ。などとは思いつつ、店にたどり着くと]

 荷物落としちまってな。こいつの代えようの服を一式用意してくれ。
 金額はこれぐらいで。

[と替えようの服をお願いすればサイズなどを測る時間になるだろう。

 ミツキ。服が決まるまでに他のものを調達してくるから、終わったら待っとけ。

[と、そんな感じで買い物をしていき、ミツキと合流後はついでに買い食いなどもする。卵や小麦粉に野菜や魚をまぜた、チヂミのようなものであった。

そして晩御飯用にと、魚のスープとパンを二人分購入した後は、再び発着所へと向かいこの島を後にするのであった*]

[湯舟の中、濡れた身体は彼に支えられて目を閉じた。
霰もない姿を晒してしまった記憶がある。彼と過ごすうちに気づけば蕩ける時間が増えた。其れは心を許しているからこそ、年上の恋人で居られない。それは、本来なら見せたくないと羞恥も同時に芽生えてしまった。それでも彼の腕のぬくもりは心地よい。
抱き締められ、甘い息を吐き出して、そうして
力を抜く。

肉体を預けきり、快感に酔うなかで
彼が名前を呼ぶのを聞いた]


 ……ん。


[それに応える声は力なく。
彼が気にしていることに対して、何かを口にする余力もないとばかり、身を預けたまま目を閉じるだろう。流石に少しばかり力を使い果たしてしまった。腹部には彼の熱がある。満たされているのだけが確かに分かる中で抱き上げられた身体は湯で温められ、穏やかなぬくもりに包まれた。

小さな息ととも、押し倒された洗い場の上]



 …ぁ …ん


[ん。そうやな。と吐く息は熱い。
彼の指先がピースサインをするように見せるのを目に収めれば、目線をちょっと逸らし、息を飲んだ。中をこれから洗うのだと此方側に意識させるその行為に緊張が走る。こんなにも蕩けた身体の中、指が入ればどうなるか。……きっと何もかも隠せない。

けど、自分でやるとは言わず]


 ……やさしい…してな?


[押し倒されたまま。
彼を見上げて、足の膝をたてて願うのはそんなこと。彼が自分をいじめることはあっても痛みをとのなう行為をしないのを分かった上で、うっすらと笑みを浮かべ。力の抜けた身体を投げ出して、そんな風に意中返しに返すのだ。

叶わへんわぁ。と正当な理由を前に。
自らの肉体を預け、綺麗にしてやと甘い息を吐いた*]

鈴木 深江は、メモを貼った。
(a4) 2023/03/08(Wed) 22:48:38


 武藤も泳いで良いんだよ?

[うちのお風呂はまあまあ広く、そして武藤のご実家のお風呂も同じくらいか、いやちょっと負けるほどに広かった。

今、一人暮らしで日頃はユニットバスしか使えない武藤こそ、余程に"大きなお風呂"に飢えているに違いないのに。

"オレは泳がないけど"なんて良い子な事を言ってくる武藤 に、むう、と眉間に皺を寄せる。

"良い子"と"悪い子"の選択肢が目の前にあるとき、私は半ば無意識に"悪い子"に踏み出してしまうようなところがあるのだけれど、武藤は基本、"良い子"の側を選ぶ人で。

"悪い子"も選ばなくはないのだけど、それは"柚樹と一蓮托生にした方が良いだろう"みたいな、他の理由込みであえてそちらに踏み出しているところは多分にある。

こう見えてね、武藤の方が私より、実は余程に真面目なのかもしれないな、とは。]
 


[でもお行儀が良いのは人の目があるところだけで、こと、私と二人きりになると途端にやたらとぐいぐい来るのが武藤ではあるのだけれど。

なんでこんな場所で聞いてくるかな?みたいな頃をしれしれと聞いてきた男は、"すげえ嬉しい" なんて良い子なお返事をしてきて、至極御機嫌だった。

御機嫌と言うなら、私もまあまあ御機嫌ではあるのだけれど、武藤の手動きとか唇の熱さとかが、なんだかもう、夜の空気を纏っていて、ここでそうなってしまうのは、とても、まずい気がして。

するりとお湯の中、逃げてしまったは良いけど、そこそこの距離がある中、つくねんと向かい合って入浴し続けるのも、それはそれでなんだか違う気はしてた。]

 ……………………。

[うん、くっついたら手が出る よね、知ってる。

思わず頷いてしまうけれど、そわりと触れてくる足先の感触だけではどうにも焦れったくなってしまうのも事実で。]

 ……ん。

["そっち行ってもいい?"の言葉に素直に頷いたら、武藤がふわりと傍らにやってきた。]
 

 
 ……………………。

[な、んか。

武藤が"大人しくしてる"と、それはそれで居心地が悪いものであるらしいと、私は今日初めて知ったかもしれない。

別に、沈黙が流れて気まずい仲でもないのだけど。

でも、何ていうか。]

 …………むとー。

[いつだったかデートの時にしたように、触れそうな距離の武藤の肘に自分の肘を絡ませたら、武藤を驚かせてしまうだろうか。

煽ってないよ?誘っても、いない……はず、なんだけど。]
 


 あんな、嫌な感じの偽物じゃなくて、ね。

 全部が私に本当にそっくりな偽物が、居て。

 そんな偽柚樹の胸だけが人並の女の子な感じだったら……、
 やっぱり、そっちのが良いなとか、思わない……?

[ああもう。私、何言ってるのかな。
ふっきったつもりでいて、まだ根に持っていたんだろうか。

林檎の匂いなんかより、もしかしたらこっちの方が余程にトラウマ級だったのかもしれなくて。

意識せず、抱えた武藤の右腕を抱き締める風になってしまっていて、己のささやか極まりない胸が、武藤の腕に当たってるなんてことも、全く自覚の外だった。*]
 

[目覚めた時にはもう深夜だった。
 辺りは完全な闇、外の星明かりもここまでは届かない。
 カップを片付けようか、と考えて、楓の腕の重みに離れ難さを感じていることに気がついた。朝になってからでも構わない、と、もう一度目を閉じようとした時、ふと、唇の傷がちくりと痛んだ。内側からほんのわずかに血の味がする。今まで獲物にしてきた人々のそれと全く変わらない、ただの人の血の味だ。自分にはもっと何か悍ましいものが流れているのだろうとぼんやり思っていたが、どうやらそうではなかったらしい。

 身体を捻ってソファに膝をつき、眠る楓と向かい合った。こうして見ると、まだあどけなさが残るようにも見える。髪を撫ぜると、耳飾りが小さな音を立てて揺れた。少しの間眺めてから、そっと唇を寄せ。]

 ……任せてくださいね。


[彼を傷つけたりしないという全幅の信頼を受けているというのが自分の自尊心をくすぐる。
さらけ出された極上ボディは、どれだけ食べても飽きなくて美味しそうで。
全てを受け入れるかのように膝を立てて身を任せる要。
それはまるで、獣が腹を見せて服従を示すポーズのようだ。
性交自体より、こちらの方が男という性を持つ立場からはしがたい屈辱的なポーズかもしれない。
それなのに、要はやすやすとそれをしてみせる。それこそが、自分と彼の信頼であり絆であるかのようで。
しどけなく横たわり、甘い息で自分に命じる要に湯あたりでなく、くらくらした]



 大きく足、開いてくださいね。



[自分は要の背中からの曲線が特に好きで、こういう時は作業がしやすいということもあり、後ろ向きになってもらうことが多い気がする。
しかし今日はそうではなく、彼が苦しがるかもしれないけれど、身体を折り曲げてもらって、足を開かせ、その恥ずかしい箇所は全部目の前にさらけ出してもらおうと思う。
ぐでぐでになって、蕩けて、指1つ上手く動かせないような―――。
まるで人形のようになっている要で遊びたいだけ。

指で赤く膨れてしまった菊部を優しく撫でる。
もう疲れているようだから、感じやすい場所は避けてお掃除してあげよう。
ここで抱きつぶして疲れきらせるわけにはいかないのだ。
明日は明日で、要には撮影という大事な用事があるのだし。
にゅく、ぬぷっと中のお掃除をしている間、自分は真面目でおりこうさんだったと思う。
中を綺麗に洗った後は、汲んだ湯で綺麗におこを流し、今度は要の身体にシャボンを塗りつけていく。同じように自分にも]



 要さんの好きなおっぱいですよ、どうですか? 


[自分の胸板を彼に押しつけて、ふざけて囁いた。
2人の胸がこすれ合い、性感帯である乳首がくすぐったくて笑ってしまう。
そして、まだ硬さの残っていたそれを要の太腿の隙間に押しつけて。
彼の膝を左右からぐっと力を入れてくっつけると、その間から屹立を出し入れし始めた。
ぬぽっ、ぐぽっという艶めかしい泡がこねられる音と共に、彼の方からは恋人の雄の先端部分が見え隠れしているだろう]


 ……っ あ、……いいっ……!!

[要に見られているというのと、要の身体を使って自慰しているという悪戯心とで、一人でしているより格段に達するまでの時間が早い。それまでにさんざん抜いているというのに。
彼の太腿の間で熱が決壊するのは早く、でも勢いはそれまでとは違って弱まっていて、とくっ…とろっ……と要の太腿や腹、臍のあたりを白でおもらししただろうか*]

[陽の光に誘われて目覚めると同時、飢餓感が襲い来る。
 いつも、目覚めの瞬間に一番強く感じるのだ。
 起きている間はだんだんに感じ慣れてしまうのに。

 昨日よりもまた一段階増した感覚が、“食事”の必要性を訴える。
 何でも良くなってしまう前に、理性を以て食べるものを選ぶのが楓の流儀ではあるが……未だ獲物に目星がついていない。

 このままなら誰を食べることになるかは火を見るより明らかだ。それが望まないことなのも。
 その前にここを去れるなら、それが一番いいのかもしれないが……いつ、どうやってここから去るというのだろう]

[彼が夜中に目覚めることは一度もなく、眠っていた間の出来事にも気付かぬまま朝を迎えた。

 それだけよく眠れたのは、夢を見なかったからだ。
 悪夢だけでなく、良い夢も]

[そうして旅だった先、故郷より手前の小島で宿泊する。
テントをたて、火を起こし、買っていた魚のスープを温めてパンとともに食べ、水を汲んでお茶を沸かす。ミツキは買ってきた服に着替えたりしただろうか。それならばテントが役に立ったことだろう。
そうして夜を過ごす。焚火のパチパチとした音をたて周りを朱色に照らし、温もりを与えてくれる中]

 なぁ、ミツキ。聞いてくれるか?

[夜のように静かに話かける]

 ミツキがあった、といっていた、ミツキにそっくりな女性のことだ。
 その子は俺の故郷で、巫女という役割を担っていたんだ。
 巫女というのは重要な役割でな。土地を枯らさないため、とか、土地が空を飛び続けているのは巫女の力を定期的に注いでいるからだ。とか言われている。重要な存在だ。

[彼女が、ペルラがどんな島において存在だったかを淡々と語るように口にしていく]

 そして巫女はこうもいわれていた。
 『巫女は祈りで力を使い果たすと消えてしまう。』とな。

[視線は感情を映すことなく、群青色の瞳はミツキをみていて、それ以外を見ているかのように見えただろう。]

 そうやって……自分の身を犠牲にしてでも役目を全うした彼女なら、ミツキのことをなんとかするという言葉、責任をもって―――あるいは後悔しないようにやってくれるだろう。

[だから安心しろ。というように笑みかけた後、目をそっと伏せる。]

 こっからはな、愚痴だ。

[目は伏せたまま、合わせることなく、ただ静かな夜に音だけは響く。]

 俺は、そんな巫女を支える守り人……いや、彼女――ペルラの恋人だったんだ。

 彼女は、消えてしまう未来を想像して俺に別れを告げようとしたことがあったんだけどな。俺はそれを拒否した。
 自分の好きな人が孤独になっていくなんて許せるはずもなかった。

 だから彼女を愛しきった。彼女に寂しい思いをさせないように、何があっても自分は愛されたんだという実感を持ってくれたんだ……って。

 彼女が消えてから、俺も……毎日自分にそう言い聞かせた。

[ペルラが寂しくならないように抱きしめた。巫女だからではなくペルラは愛されるような魅力ある女性だった。]

[感情をそぎ落としたように淡々とした口調は続く]

 淋しさも悲しさもあったが、心のどこかで満足していた。
 だが虚しさも感じていた。

 彼女と一緒にいようという気持ち。彼女を愛した気持ちがもうどこにも向けることができなくなってしまった。。

 俺自身も長い間。彼女と言う存在を糧に生きてきた。
 喜びも悲しみも一緒に味わってきた。後悔せぬように全力で……そして………そして感情が燃え尽きた。

 美しくみえた空、風の感触、好きだったものを前に俺は楽しんでいいのか時々わからなくなった。

 でもな、まだやりそびれていたことがあった。そのために旅に出て今帰ろうとしている。俺がそれを叶えたら情熱が戻るだろうか。そうしたら……

[見上げた月は細々としており、明日には三日月になっているだろうか。少しの間続きを口にするのを憚るように言葉を止めていた]

[ぼんやりと月を見上げる。旅の恥はかき捨てだったか…まぁもうここまでいったら全部一緒だろう。止めていた言葉の続きを舌にのせる]

 そうしたら……彼女を…ペルラを想って泣くことができるのだろうか…。

 ……それとも俺には、ペルラを思って泣くことすら贅沢な願いなのだろうか…。

[どこか醒めたような薄い笑み。別に何かを言ってほしいわけでもなく、ただ聞いてもらうだけでいい事柄であったが、ミツキは、ペルラに似ているこの子はどう聞いていただろうか。
明日も早いから寝るぞ。おやすみ。と最後にはそう声をかけたことだろう*]

[広い風呂には飢えているけど、うん、泳ぎたいから広い風呂に入りたいわけではないんだ。
泳いで良いんだよ?という柚樹の言葉には曖昧に笑って返した。

それに、柚樹の前でも全裸で泳ぐのは若干恥ずかしいというのはあるよ?

柚樹が気にせず泳ぎだすあたりはかわいいとは言えるけども。
でも目のやり場に困るのは確かなので、そんなにちゃんと観察したりはしなかった。

確かに、病室に酒持ち込んできたりとか柚樹の方が"悪い子"であることは、ままある気はする。
持ってきてもらった分を一緒に飲んだ時点でオレも"良い子"ではなかったかもしれないが。

事実、オレの方がちょっと見よりか良い子なのに。
周りから見た時に、柚樹が碌でもないのに引っかかったというような見え方はされるらしい。

昔からの"柚樹様"の親衛隊に水をぶっかけられたりとか。
柚樹の項にえぐめの歯型をつけてしまった時にそれを見た陸上部の先輩女子に苦言を呈されたり。
その他諸々、オレの言動が原因で柚樹が周りから心配されるという事態はそこそこあって。

最初の以外はオレが悪いのかもしれないが、人からどう思われるかを特に気にしたことはない。
そう考えると特に良い子でもない気がしてきたが、別に意識してそうしているわけでもなく。]

[柚樹曰くではあるがオレは良い子なので、人がいないとはいえ公共の場、こと開けた空間でそういう行為に至る方が泳ぐどころの問題ではないとはわかってはいる。

着替えをうっかり見てしまったことや風呂場で寝てたことはお互いわざとではないといっても、裸や下着姿を見たらそういう気分にはなるということはやっぱりわかってないみたいだと無邪気に泳いでるところを見て思ってはしまったのだけど。

何で昨日の夜のことを聞いたかといえば見てたら思い出したから以上の意味合いはそんなになかった。
つい触れてしまったらそういう感じになってしまうのは不可抗力なので。

赤くなって困っているところはかわいいし、見ていてちょっと楽しい、と言ったら怒られそうだから言わないにしても。

思い付きを口にするのはいつものことなのだが、柚樹は大体それに真面目に答えて─応えて─くれるので嬉しいというのはある。

“武藤がすることだから“と言うなら何しても許されるのかなとか思ってしまう。

事実、無茶振りだと思うことを言っても大体叶えてもらっているし……と、過去の諸々を思い出してしまって、顔や身体が熱くなるのを振り払おうとはした。

柚樹が逃げなければ、首筋以外にも触れてしまっていたのは確実だったから。]

[向かい合わせのままだと、どうにも据わりが悪いし、その癖、お湯の中で見えづらいとはいえ体全体が視界に入るものだから。

横並びになった方がまだ落ち着くかな、とは。
後ろから抱き抱えたり、抱きつかれたりという体勢よりは密着度も当たる部位もまだ変な意識をしなくていいものではあるし。]

 んー?

[隣に並んでからしばらく、くだらない話でもいつものようにペラペラ話してればよかったのかもしれない。

微妙な沈黙が流れてしまったのは、一応心頭滅却的なことをしようとはしてたからで。

呼びかけられて、柚樹の方に顔を傾ける。
あまり下の方は見ないように意識もしたつもりだ。]


 ……っ、

[一緒に歩く時は手を繋ぐことが多くて、腕を組んで歩くようなことは数えるほどしかしたことはない。

そんな風な感じで腕を絡められたことに、一瞬びくりとしてしまった。

変な感じじゃなく、くっつきたいだけなのかな、とは思った、んだけど……。

胸が、当たってるんだが……?
え、わざとなの??なんで??

ぶわ、と顔が熱くなって、意識しないようにと思うほどに全神経が胸の触れている腕の一部に集中してしまう。

そんな折、ぽつぽつと呟かれた言葉に、不思議そうな顔をしてしまった。]


 別に胸のサイズにこだわりはないが……、

[抱えられている右腕はそのままに、指先を伸ばすと立てた膝に向かって伸びる太腿の内側に、つ、と触れて。

なんでそこを触ったかと言われても、捕らえられた手の可動範囲が狭いので、そのまま触れられるのが其処か下腹部になるから、まだ自重してはいる。

でも、そうだな……。
見られたり触られたりするのが嫌そうだったし、最初は触ったら身体を強張らせてたけど。]

 柚樹のこと抱く回数を重ねて、少しずつ慣れてきて、
 最近は気持ちよさそうなとこも出てきた、この胸がオレは好きだ。

[そういう変化も含めてオレのものなんだなって思えるし、記憶の中にある光景にあるのは今の柚樹の胸だから……、と言ったら伝わるだろうか。

オレが育てた(サイズは特に育ってなくても)みたいなことがいいたい、のかな。

“とら“って呼ばれると反応してしまうのと同じで、そういう時の記憶は全部セットになっているから。]


 胸でもなんでも、
 オレの身体を覚えてる今の柚樹の全部がいいよ。

[此処も今は感じる場所なのと同じで、と伝えるつもりで、身体を傾けて顔を寄せれば、首筋の痕を、ちゅ、と微かなリップ音を立てて吸って。

太腿に触れていた指先を脚の付け根に向かって滑らせた。]*


[まだ言葉を交わしてなかった頃の武藤を、要領ばかり良くて軽薄なウェーイ系チャラ男だと思っていた私が、人のことはあまり言えないのだけれど。

美術館の事故での一件後、この二人が付き合い始めたという噂が広がった時、私は陸上部の人たちや高校時代から"柚樹様"呼ばわりして纏わり付いてきていた後輩だとかに随分と心配された。

苦言の中には、"曜日がわりで彼女がいるような男だよ?"という噂話まであったかな。

そんなはずないよ?武藤も私も"初めて同士"だったよ?とは、さすがに口にはしなかったものの、どうやら武藤のことをよく知らない人たちの間で、武藤は随分な悪印象を持たれていたようで。

影での素行はまあまあ悪いくせ、大人たちからは謎の好印象を貰えがちな私は、その度、「武藤の方がよっぽど"良い子"なのになあ……」と思い続けている。

貸切風呂で"そういう行為"に及ぶのが"良い子"なのかというと、それは、うん……なのだけど、私は"悪い子"なので。

そんな武藤が、何しても許されるのかな、って?

そう問われたなら考え込んでしまうかもだけど、私が本当に嫌がりそうなことは武藤もさせたがらない、したがらないだろうなと思えば、首を横に振る頻度はそう多くないような気はしているよ。]