人狼物語 三日月国


247 【身内】patience【R18】

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視点:


到着: プラチナ

【人】 プラチナ

[それは、

とある一人の少年が自身を攫った魔術師と
紆余曲折の末、想いを通わせるに至った後。

そして、前世の記憶を取り戻し、
自身も魔術師として覚醒するよりも前。

その間に起こったいくつかの話。]
(2) 2024/01/22(Mon) 15:32:51

【人】 プラチナ

[特に何の変哲もないとある昼下がり。
自分はと言えばいつも通り遅めの朝食を摂り
一通り身の回りのことを済ませた後は
椅子に凭れ、読みかけだった魔術書に目を通していた。

何か作業していたらしいテレベルムから
不意に声を掛けられ、少々後ろ髪を引かれながらも席を立つ。]

ああ、大丈夫だよ。
開発…今度は一体どんなものを作っているんだ?

[机に向かえばコポコポと煮沸する音。
自身の前世――プラチナ・ライドが遺した
財産の一つでもあるのだろうか、
彼は魔法薬の開発に余念がなかった。

森で摂れる生き物やら薬草やらが魔法薬になるなんて。
不思議なものだな、とは思うが
それを習うことも別段苦ではない。
むしろ面白いと思っていたから。

今度はどんなものだろうと、
テレベルムの言葉に耳を傾けて。**]
(8) 2024/01/22(Mon) 18:06:47

【人】 プラチナ

[手渡された紙を受け取り、
あれこれと細かな手順が書かれたそれに
目を通しながらふむ、と口元に手を当てた。

確かに、自分はただの人間で
テレベルムや魔道具を借りねば
いくら勉強を積み重ねた所で魔法は使えない。
いつどこで何があるのか分からない以上、
備えが大いに越したことは無い、とは思う。

まあ、それを抜きにしても。]

へえ。さしずめテストってところだね。
面白い。どれ、やってみようじゃないか。

[ここに来たばかりの自分であれば
到底理解できなかったであろう式や手順。
今なら出来る、と踏まれているのだろう。
ならば受けて立つと言わんばかりに
促されるままに調合台の前に立つ。

そもそも魔法役の調合も嫌いじゃないし、
うきうきと楽しそうにしながら。
腕を捲り、テレベルムが見守る中で
メモを見ながら計算し、材料を選び
瓶に入っている薬を混ぜていく。]
(12) 2024/01/22(Mon) 19:18:52

【人】 プラチナ


……こんなものか?
手順は合っていると思うんだが……

[さて、そこから一・二時間程の作業を経て。
出来上がった試薬を目の前で軽く振る。

レシピ通りに作ったつもりだが……
試してみるまでイマイチ
成功しているのかどうか分からないのが
魔法薬の面倒なところではある。

まあ、毒性がないと言うのなら、
仮に失敗していても大した問題は無かろう。
あったとしてもテレベルムが何とかしてくれるだろう、と軽く考えて。]

…まあ、飲んでみれば分かるか。
成功していた場合、体に変化は出るのかい?

[テレベルムが止めることがなければ、
さほどの躊躇もなく、瓶を傾けて薬を口にする。]
(13) 2024/01/22(Mon) 19:28:03

【人】 プラチナ

[テレベルムの思惑など露知らず。
薬を一息に煽り、こくりと喉をならした。]

...果物の味...うーん、言われてみれば?
どことなく爽やかな味がするような気もするが....

ああ、わかったよ。

[浮腫は自分で見る限りあまり感じないし
喉が乾かない、排泄回数が減るという効果は
すぐにわかる類いのものでもないだろう。

失敗した時にどうなるか、は
あまり深く考えることはせずーーー

まあ効いたのかどうかわかるまで
暫く待っていようと頬に口付けを返し、
のんびり後片付けをしていたが。]
(18) 2024/01/22(Mon) 21:13:00

【人】 プラチナ

[テレベルムが――少々怪しい部分もあったものの、
聞き入れてくれたことでこの件は一旦手打ちとする。]

ああ、そうするよ。

[実際無駄に疲れていた。
それにあれだけ出したからか妙に喉も乾いたし
テレベルムの申し出に甘えるとしよう。

リビングのソファにどかっと凭れ掛かり、
テレベルムが茶を淹れてくれている間に
途中で放り出していた机の上の
計算式が書かれた用紙に目を遣った。]

(……ああ、ここか…引っかかっていたのは…
 こっちの式を当てはめればよかったんだな…)

[改めて、落ち着いた頭でじっくり考えてみれば
確かに解けないような難易度ではなさそうだった。
さっきはそれだけ余裕がなくなっていたのだろう。

問題を解き直しているうちに
テレベルムがマグカップを持って戻って来た。
ありがとうと一言告げ、カップを手に取る。]
(19) 2024/01/24(Wed) 21:15:20

【人】 プラチナ


花茶か。良い匂いがする。
……うん、美味しい。

[こくりと嚥下すれば、
程よい温度のそれが乾いた喉に染みていく。
満足そうに目を細めて半分ほど飲み干し。]

ああ、そうだ。
さっきの問題だが、待っている間に直してみたよ。
合ってるかい?

[ついでにひらひらと用紙を振り答え合わせを求めようか。
なお、副作用の効果時間にまでは
まだ思い至っていないまま。

のんびりと茶を飲みながら暫しの休息を過ごしていた。**]
(20) 2024/01/24(Wed) 21:16:49

【人】 プラチナ

[話は前後するが、ぐっしょり濡れてしまった下着は
テレベルムが茶を淹れている間に着替えて洗濯籠の中に入れた。
ズボンにまでは被害が出ていなかったのでそのままだ。

用紙を渡し、正解を告げられれば満足げに目を細め
先生のように頭を撫でる掌を心地よく受け入れた。]

ああ、やはり最初に
式を間違えたのがまずかったんだな。
手順も何となく掴んだし、次からはもう失敗しないさ。

[まあ、次があるかどうかは分からないが。
正直成功したとしても今回の件で
あまり飲みたくない類の薬になった…というのはさておき。

テレベルムの視線や逡巡に気づくことは無く、
ぐびぐびと喉を鳴らして茶を飲む。]

(…ああ、何だか喉乾いたから美味いな…)

[なんて呑気に思いながら
マグカップはあっという間に空になった。]
(24) 2024/01/24(Wed) 23:22:36

【人】 プラチナ


ん?別に構わないが……… ふふ、どうしたんだ急に。

[腰を抱き、すり寄って来るテレベルムに
凭れ掛かって体重を預け。

心地よい体温にぼんやりしながら
そう言えば今は何時頃だろうと
ふと壁時計に目をやり、]

(―――あ、そう言えば…)

[不意に思い出し、身体を起こす。]
(25) 2024/01/24(Wed) 23:23:37

【人】 プラチナ

そうだ。
今日は街まで本を買いに行こうと思っていたんだった。
発売日で。

[読書好きのプラチナは、近くの街の本屋を贔屓にしている。
楽しみにしていたシリーズの最新作が入荷されるため
取り置いておいてくれと以前から店主に頼んでいたのだ。
色々あってすっかり頭から飛んでいた。]

3時前か……今から行って戻れば
日が沈む前には帰って来れるな…。

[別段急ぐ用件と言うわけでもないのだが
何となく用事は済ませておきたい。

プラチナ本人自体に転移魔法は使えないが
街に行く時は念のためにと転移用の魔道具を持たされるので
それに近いことはできるわけだし。]

…キミはこの後は?何か予定は?

[算段をつけつつ、テレベルムにも問うてみるが。**]
(26) 2024/01/24(Wed) 23:31:48