【人】 船医 チャンドラ― コールドスリープルーム ― [律儀なアマノはきっと、眠る前にと貸したままだった書籍を返してくれただろう。 専門書数冊は女の短い腕にはずしりと重くて、アンテナがアマノとサダルの処置を終えるのを、ただ待つ] [アマノとサダルの見送りに来ていたバーナードは――仕事中は努めて意識しないようにしていたけれど――もう自室へと戻っていただろうか] (5) 2022/07/19(Tue) 0:36:50 |
【人】 船医 チャンドラ― 医務室→自室 ― [コールドスリープルームから戻り、医務室の本棚へアマノから返してもらった本をきちんと戻して。 分類上行き場のない『はじめての一人暮らしごはん』は、迷ってから取り敢えずデスクの上に置いた] [節水を気にしながらシャワーを浴びて、ルームウェアに着替えて、ベッドに入る] (8) 2022/07/19(Tue) 2:05:52 |
船医 チャンドラは、メモを貼った。 (a8) 2022/07/19(Tue) 2:12:42 |
船医 チャンドラは、メモを貼った。 (a10) 2022/07/19(Tue) 2:40:44 |
【人】 船医 チャンドラ― 朝・自室 ― [清潔な衣類を纏い、ゲイザーがアイロンを掛けた白衣を羽織り] [化粧を――武装をして、部屋を抜けて、医務室を出る] [目元の涙の気配はきっと隠せたけれど] [泣けないように、常と同じ化粧品を使おうとして、 ――でも泣かない自信は持てなかったから、水気に負けてしまわないものを使った] (18) 2022/07/19(Tue) 12:42:55 |
船医 チャンドラは、メモを貼った。 (a14) 2022/07/19(Tue) 12:53:44 |
【人】 船医 チャンドラ[スピカの異常を、彼女が異常事態を飲み込めずに未だ過去に浸っている様を目にして] [「何をしているんだ」――と、そう諫めようと思った] …………君は、ずるい。 [けれど、口から零れたのは全然別の言葉で] (46) 2022/07/19(Tue) 21:26:54 |
【人】 船医 チャンドラそうやって、皆に心配を掛けて、皆に心配されて。 君は生き残れるのに、なのに現実を見ないでどこかに逃げて。 [止めようと思ったけれど、一度零れてしまった言葉も涙も、簡単には止まらず] [自分が皆に心配される側になれないのも、皆から託される側なのも――何故かは知っている。 だって、誰にも弱音を見せずに、そう振る舞っていたから。それは至極当たり前の話で] [それでも、そう言わずにはいられなくて] (47) 2022/07/19(Tue) 21:27:26 |
【人】 船医 チャンドラ現実を見ないで済むなら。 死んでも分からない世界に逃げ込むのだったら、私と変わってよ。 [駄々っ子のような台詞だと、まだ残っている冷静な自分が思う] …………できないだろ? だったら、早く目を覚まして仕事をしなよ。 君にしかできないことがあるから、アンテナは君を残したんだ。 (48) 2022/07/19(Tue) 21:27:52 |
船医 チャンドラは、メモを貼った。 (a24) 2022/07/19(Tue) 21:44:04 |
【人】 船医 チャンドラ― 廊下 ― [言葉と涙をぼろぼろ零している間。 弱弱しい静止の声>>51なんて耳には届いていなかったし、届いていたとしても止めようもなかった] [背に掛けられる声>>52は流石に届いたけれど、届いたところで聞く気もない] [あれで目が覚めないなら、もう自分がスピカに掛けられる言葉なんてない。 耳当たりの良い御為倒しの言葉でも口にして、もし仮にスピカが正気に戻ってくれたとしても、嬉しくもなんともない] [それでせいぜい自分が得られるのは、少しの罪悪感と、『いい医者』という評価くらいのものだろう。 そんな一瞬で忘れらてしまうような評価なら、今更要らない] (67) 2022/07/19(Tue) 23:17:10 |
【人】 船医 チャンドラ[勢いのまま出てきてしまったけれど、何処へ行こう] [展望デッキは、メインデッキに近過ぎるうえに――これからここで死ぬんだと妙な実感を覚えてしまいそうだから、近付きたくはない] [カウンセリングルームに行ったって、部屋の主は不在だし報告書を彼に渡す必要は、もう無いのだし] [食堂は、約束をしたゾズマには悪いけれど、今は食事を取るような気分では無い] [各人の私室に侵入する趣味なんてないし、トレーニングルームには用が無い] [休憩スペースの端っこの椅子に膝を抱えて座ってみても、落ち着かない] [結局は、今日は籠っても仕方無いと思っていた筈の医務室へと足は向いていて] (68) 2022/07/19(Tue) 23:18:19 |
船医 チャンドラは、メモを貼った。 (a28) 2022/07/19(Tue) 23:48:16 |
船医 チャンドラは、メモを貼った。 (a31) 2022/07/20(Wed) 0:06:56 |
【人】 船医 チャンドラ[メッセージと共に同封されていた錠剤] [書かれた内容の通りのものであれば、何故スピカがこれを持っているのか] [そうして、これは本当に――書かれた内容通りのものなのか] [アンテナの件のように、ただそう思い込んでいるのではないか、と] [何故、コールドスリープ技術にJ-21129520が取って代わられたのか] [それは前者の安定性だけが原因ではなく、後者の副作用も無視できなかったからだろう] [メッセージと錠剤を戻した紙袋を、どうしようかと考えて ――もういっそ死んでしまいたいと思うような時が来たら開けようと、引き出しへと仕舞い込んだ*] (85) 2022/07/20(Wed) 0:38:06 |
【人】 船医 チャンドラ― 医務室 ― [私室まで戻ってしまうと、もう今日はそこから出て来れない気がして。 だから医務室のベッドに腰掛けて、膝を抱える] …………はぁ。 [抱えた膝に、ぐりぐりと頭を擦り付けて、大きな溜息を一つ] (86) 2022/07/20(Wed) 1:21:14 |
【人】 船医 チャンドラ[スピカに酷い言葉を投げ付けた事は、正直後悔していない] [ぼんやり仕事をされていては既に眠った者達ごと全員死亡などという洒落にならない事態になっただろうし、言った内容自体は間違っていない。 と、思う。 それが、感情的過ぎただけの話で] (87) 2022/07/20(Wed) 1:21:46 |
【人】 船医 チャンドラ[――……人前で泣いてしまった事は、後悔している] [泣いてしまうかもとは朝にも思ったけれど、 まさかスリープ室に向かう前にそうなってしまうとまでは思っていなかったから] (88) 2022/07/20(Wed) 1:22:23 |
【人】 船医 チャンドラ[和やかに、三人で食卓を囲めば良かったのだろうか。 最後の日を、穏やかに笑い合って過ごせば良かったのだろうか] [もう届かない過去の中で笑っているスピカと? それを、どう感じているかも分からないバーナードと?] [そんな光景も、もしかするとあり得たのかもしれないけれど、 そんな悍ましい光景、想像したくもない] (105) 2022/07/20(Wed) 18:54:58 |