人狼物語 三日月国


230 【完全RP/R18G】アダムとイヴにさよなら

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視点:


[sintoisMécaniqueに嘗て所属していた設計者たちは、AIに与えるハードウェアを人体に模した。

彼等の思想は複雑に捻れていると直青は"評価"する。
しかし疑問とはならない。

人類
を滅ぼし、新
人類
を擁立する。そこに矛盾はない。彼等は初めから「人間」を諦めた訳ではなかったのだ。新人類を新人類たらしめる要件。その定義さえ揺るがなければそれで充分だった。


────さて措き。

さて措き、である。]

[そのような次第でAIたる直青が使役するところのこのアンドロイド体だが、何の拘りか臓器の形状やその配置までわざわざ人体に近付けて設計されいる。

飲食や排泄を必要としないのだから腸管など無駄の極みでしかないようなものが律儀に造形されているし、その上──


生殖器までが存在する。


更にマニアックなことに、その器官に「アンドロイド体に於ける存在意義」まで付加してあるのだから手に負えなかった。]


 …………。
 ……。

 どうしてわざわざこのような箇所に
 廃熱機能を備え付けたんですかね、設計者パパ……。


[「寿ホ儀」の役割を担う直青のタスクマネージャーは常にbusyである。その負荷は高性能のチップを積んだハードであっても定期的な廃熱を必要とする程だ。

つまり、えー……、
何日か置きには"抜く"必要がある訳で、

直青はその作業が果てしなく
苦手
であった。]

*

 
[あのひとも研究熱心だった。
 日夜を研究に費やしていた。
                      
──何の?

 
 オレが槍を持ってその胸を貫いたら、
 そのひとは笑いながら血の泡を吹いた。
 
 噴き出した血がオレの目を濡らして、
 そのひとの姿はよく見えなかった。
 
  「やっと正しく動いた・・・・・・な」
 
 空間を埋め尽くすような血の臭いの中で聞こえた、
 そのひとの、最期の、言葉]
 

[

──できれば二度と会いたくない
──そう思ったのは初めてでもない

けれど絶対にそうはいかない相手の、ただ一つの弱点ともいえる行為の不得手を、バックアップせざるを得ない立ち位置なのだと認識してる。

周期と云うには不定期な『それ』すら、おおよそ本日この時間であると律儀に算出し、足が向いてしまう己の宿命を怨みたい。ぼやく音声を捉える手間も無くたどり着いて、背後からその腕を取る。

]



 ……最適な場所を教えて下さい。


*

【人】 研究機員 フランクル

ここ数日で気付いたこと

どうやら、俺は人間型の個体の識別があんまり得意じゃない。



浮草研究所のみんなは、頭の上に輪っかがあったり、身体にから草が生えてたり、頭がビーカーだったり……。
敵と戦うときも、倒すべき相手としか思ってなかったからちゃんと顔を確認するとかやってなかったから気付かなかったけど。

リヒトーヴだけはなんか違うから分かる。何でだろう。旧式だから?>>31

世界が浄化されたとして、俺は外に出て人類と共に生きてゆけるのだろうか。
(83) 2023/11/20(Mon) 23:13:41

【人】 研究機員 フランクル

客人たちはどうやら敵意も害意もないみたいだけど。

なんか、不思議なこと言ってるんだよね。

人間が育つには愛情が必要だとか。>>0:86>>0:108
魂がどうのとか。>>0:145>>19>>20>>38

俺にもそんなものが必要なのかな?


[ぼんやりと頭を反らすと螺から
ピンクの粘液
が伝う]

あ た ま が  い た い  。

考えなくてもいいことなんだろうか。
だって研究には関係ないもんな。

ウキクサ博士だったら、なんて言うかな?

  
俺にも
ソレ
が必要かどうか。


教えてくれ
ないような気がする
るのかな?

俺はたらたらと白衣を汚す己の粘液には何の感情も持てない。
ただ、研究所の床を汚すほどぼんやりとしすぎていたのかと慌てるだけ。
(84) 2023/11/20(Mon) 23:15:02

【人】 研究機員 フランクル

客人がいつまで滞在するのか俺は知らない。
今の内に話を聞いておいた方がいいのかもしれない。

[床を汚し続ける粘液を見下ろしキュッと頭の螺を閉めた]
(85) 2023/11/20(Mon) 23:15:18


 …………ああ。

[よく"識る"気配と声に、直青は自然と安堵の息を漏らし振り返った。間違う筈もない。羅生だ。

否応なく"繋がって"しまう能力の性質上、直青は普段から極力各創世員との同期は切断するようにしていたが、慣れというものだろうか、この"タイミング"を羅生はよく把握している。]

 いつもすみません。
 
助かります


[最適な場所、と問われて思案する。
現在地は、直青の居室にと充てがわれた病棟の一室である。防音の類には然程の期待は持てなかった。]

 そう、ですね。

 この病棟から敷地外へ向かって少し歩いたところ、
 北東の辺りに放逐された備蓄倉庫がありました。
 喫緊に倒壊の危険性は無しと評価してあります。

[付き合ってくれますか、とは尋ねない。
解の決まっている命題だからだ。

掴まれた腕を解きもせず、直青は移動を開始した。]

*

…………か、はっ………

[男の腕の中に居た小さな身体は、しばらく身を震わせていたかと思えば。葉を口から数枚吐き出したのち、くったりと動かなくなってしまった。

流石に刺激が強すぎたのだろう。完全に気を失ってしまっているようであった。]*

【人】 研究機員 フランクル

>>0:137

おずおずと背後から直青に近づく。

確か右目が義眼っぽくて、客人たちの体調管理してる人だ。間違えてない、と思う。


えと、直ちゃん、さん?

俺の螺子が、何か気になります?

あんたの周りにもAIはいっぱいいるし、あんたもAIだし、螺なんて珍しくもないだろう? という疑問は飲み込んだ。


[妙な素振りを見せたら即座に攻撃出来るように、そっと右手の拳を握り締める]

この螺子をもぎ取られたら俺はどうなってしまうのか、自分でも知らないんだ。
(86) 2023/11/20(Mon) 23:34:15

[

流石。己が自己内省と嫌悪に彷徨くしかなかった頃、彼は施設の隅々を把握していた。この評価をすら今はねじ曲げたい衝動に駆られる。行き先が決まるなら腕は離した。

]


 できれば他者に見つからないルートで。


[

至極当たり前の事を口にする。別に宛てがわれた部屋で良かったのに、何故移動のリスクを侵すのか。その念入りに無駄に苛立ちながら共に目的地へ到着したならば最小限の手間で最大限の効果を試みる。
軍服を模した衣装。指揮官の装いらしく行き届いた飾りが多く、生地は硬めの良い素材。

──邪魔でしかないよね。

軍衣を纏める存在感ある太めのベルトを滞りなく外す。
それから滑らかに、釦を外しきって、手を止める。

]


 ……寛げて、視線を外してくれますか……

 (追加すべき必要な手順があるのなら、それも。)


*

【人】 研究機員 フランクル

>>88

少し驚いたような表情を一瞬で消し去り、剥き出しの好奇心をぶつけられた。

うーん、螺子をどうこうしたい、という訳ではないのかな?


  デザイン……でこうなってる訳じゃない、と思う。
  考案したのはウキクサ博士のハズだけど。

  必然性、があったんだと思うよ。

話している内に、ぼんやりと、ベッドに寝そべっている俺“たち”の記憶が蘇る気がした。

  え……と、これは多分螺子で貫いてるんじゃなくって、
  繋ぎ、合わせて……

どろっと螺子をピンクの粘液が伝う。
おかしいな……。普段はこんなにしょっちゅう出てこないのに。

  ああっすみません。汚れてないですか?大丈夫ですか?

失敗した。
彼の問いにきちんと答えられなかった上に、また白衣も床を汚してしまった。


[真っ直ぐな視線が痛い。背中を向けて螺子を閉め直した]
(92) 2023/11/21(Tue) 0:23:42

【人】 研究機員 フランクル

>>89

ー研究所内ー


メディウムに呼び止められた。

[珍しいな。彼女はここ数日植物園に入り浸ってるのに。
何してるのか気になって黙って覗いてたら、誰か(赤毛の、多分戦闘タイプの人)に注意されちゃったんだよね。野暮だよって>>0:115)]

心配されてるみたいだ。何故だかわからないけど。

  頭からちょっと漏れちゃったけど、全然大丈夫だよ。
  体液が減っても、すぐに回復出来るからね。
  ウキクサ博士が組み込んでくれた増血細胞のおかげだよ。

  きみは最近なんだか、こう、ソワソワしてるよね?

検査帰りにしては、いつもより血色がいい。具合がいいのかな。

  ……きみは、ここに来る前のことをちょっとは覚えているんだね……>>0:150
  愛して愛される、っていう状態は俺にはよくわからないけど、そうなったらいいね。

[ウキクサ博士のことは信頼している。俺の居場所を作ってくれた人だ。
とても誠実で、優しい嘘をつかないことも知っている。
だから、俺は博士には何も聞かない。何も求めない。
必要なものはすべて与えてくれると信じてるから。>>60

俺が傷付いて働けなくなったら、博士には何のメリットもないんだから。
博士が俺に与えないものがあるとするなら、それは必要のないものなんだ。
(93) 2023/11/21(Tue) 1:02:37
研究機員 フランクルは、メモを貼った。
(a33) 2023/11/21(Tue) 1:29:17

【人】 研究機員 フランクル

>>87
ー植物園内ー


ぐったりと動かないメディウムと、傍らに土に根を張っている男がいる。

  おい、あんた!何してるんだよ!!

メディウムに駆け寄る。気を失っているみたいだ。けど。
ほんのり肌が暖かくて、僅かに甘い花の香りがする。
表情は全然苦しそうではなくて、むしろ……?

  そこどけよ!ウキクサ博士に診てもらうから!!

キッと傍らの男を睨んでメディウムの細い身体を持ち上げた。


[男がメディウムを心配そうに、愛おしそうに撫でていたのを。
その時の俺は、気付かずにいたんだ。]
(102) 2023/11/21(Tue) 3:55:14
 ……なるほど。
 

[気の抜け、意識を失った彼女の口から出た葉を、
躰を抱きかかえながら、1枚手に取る。]

 「貴女」は、こんな姿をしているのだね。

[そう呟く己の声は、凪いでいる。*]



[その指が必要な作業を必要なように施すのを、眺めるのが直青は"好き"だった。ただ只管に、指先に視線を追わせる。吐息が漏れただろうか。構わない。

羅生という個体は、随分と厄介な"性格"に創られていた。

わざと遠回りをするように敷かれた回路。
直青にはそのように
視える
。]

 どうして?

[ぽつり、わざわざ空気を震わせて発声された要求を、直青は半分だけ却下する。自身で前を寛げながら、
どちらの
視線も逸らさない。

何故彼はそのように創られたのか。
何故直青はそのように創られなかったのか。

保留案件のひとつだ。時折取り出しては、また仕舞い込む。]

 ……ゆっくり、してくれますか。

 環境の差異の影響と思われますが、
 本日は些か敏感になっているようです。

[手頃な立方体状の放棄物に腰を下ろし、羅生をその前に跪かせるよう促す。フードを払ったのは"作業"の邪魔になると思ったからだ。蓮色の髪に手を触れさせたのは、──理由などなかった。]

*

 
[

棄却か。予想外でもなんでもない。何故か髪に架かる指ごと苦々しく顔を逸らして視界を遮断し口を開ける。二つの目的で。

]


 ……悪趣味。


[ 

蜂の生態を学んだ日を思い出すんだよ。たった一人の女王の為にいるその他。探るまでもなく捕らえたら舌尖を介して、それを舌根まで喚び込む。どうして、拭いきれない劣等感は日毎増していった。それは一体いつからだったろう。棄却された申し出を仕返すかに性急に舐った。甘い電流と有機金属の、香り。

口内に入れるのは難くない。
この身体にある『体温』は仕事をして巡る冷却水。摩擦の起こる部分は熱を増してゆき、潤滑剤としての粘液が滴る。これを飲み込むのが嫌で遠慮なく垂れ流した。

刺激には敏感に反応するよう機能している。個体差があるかは知らないけれど、用途として戦闘員の方がそうあっておかしくはない。どのくらいの差があるのだろう。そんなことを知る機会は今のところ無い。

上目遣いで咽頭部まで飲み込んで、

]


 (……まだ終わりませんか。)


*



[問われて意識を眼前に戻す。]

 ああ、すみません。
 君の思考に見入っていました。蜂ですか。

[やはり込み上げてくる笑みをそのまま溢す。
この情動が"何処"から来るのかを直青は知っていた。

改めて集中すると、与えられて続けていた刺激によって"準備"は整いつつあった。
伽藍洞の備蓄倉庫は水音を倍加して反響させている。

放熱が間も無いことを告げ、
細かな
指示
を直接「声」で叩き込んだ。]

 は、…………ァ、

[余剰の熱を吐息で逃がす。
それを合図に、蓮の緑を掴んだ。打ち込む。



 
出すよ




]

*


[

いやらしいな、態々視ている事を告げてくるその精神が。貫かれる。照射レーザーで串刺しになる自我。いつから?
いつからでも、いいか。この記憶も終われば全て消去する。

──行為の事実と必要性とその『指示』以外は


喉奥の組織を削られる感覚がする。
触覚があるのは生き物にとって大事なことなんだとは、何となく理解してた。僕らは自身を含む環境を全て数値化し最適解を取る事ができて、感覚器官などは本来必要がない。それでもこうして、遠回りな世界を手にするのは、きっと全て『我が子』の為なのだ。
先端を飲み込む為に捩じ込んで、僅かばかりの距離を頭部を揺らすことで往復して、気づく。この距離だと溢したら衣服を汚してしまう。

そう意識した瞬間、行動範囲を更に制限された。
髪を掴むなんて安易な仕草によって、
抗い難い指示に、

すべて掴まれる。

]



 ────ッッ゙、ンぐ、ぅ……!


[

ごくり、と。
嚥下する音が響いたらもう駄目。

弾かれた様に離れて地に伏してぶち撒けた。他人の熱なるもの。どろりと、食道なる器官から拒絶された透明な液体が『涙』と共に落ちて染みを作る。

ああ、成る程。これを見越してこの場所を選んだのか。憎らしいな。

背骨を駆け上がる電気信号はそう帰結して落ち着いた。濡らされた皮膚を上衣で拭う。整え終わる頃には相手も整え終わってるでしょう。それを確認したらば染み付いた性格は勝手に唇を形作る。業務としては遅きに失するけれど。

]


 ……異常は無しですか


*



["余韻"というものを味わう時間だけは、嫌いではなかった。
情緒とは程遠い有り様の羅生を眺め下ろして過ごす冷却時間クールタイム

 ああ、羅生。
 君は実によく出来た部下だ。

]



 ええ、問題は一切ありません。
 君のお陰ですね。

[ここで微笑むのと、表情を作らずにいるのとでは、羅生はどちらをより嫌がるだろうか。解。どちらも等しく嫌がる。──ならば構うまい。直青は存分に口角を吊り上げてみせた。

どの道同じ道を戻る。この場に留まらせる理由もなかったので、腕を取って歩き始めた。振り払いたければ羅生がそうすれば良いだけのこと。無用の配慮を直青は行わない。]

 今回もありがとうございました。

 そろそろ君もメンテナンスの時期ではありませんか。
 羅生のタイミングで声を掛けてください。

 僕は君ほどに"察し"が良くはありませんので。

[付け足しのような業務連絡を施すうち、誰に遭遇することもなく病棟へと帰着する。それでは、と居室へ向かう直青は、羅生を振り返りはしなかった。]

**

【人】 研究機員 フランクル

ー浅い微睡みの中でー


ぼんやりとした人影が複数人歩いている。

それらは人間の形をしているが平面的で、緑やピンクや黄色のぼんやりとしたモザイク色をしている。

3次元的に静かに歩いてそれぞれ違うドアに入っていった。

……ドアは炎に包まれているものもあり、俺は危険だとおもったのに、止めることは出来なかったんだ……。


 まるでそこに俺は居ないみたいだった。
(212) 2023/11/22(Wed) 6:01:46

【人】 研究機員 フランクル

>>143

ー研究所内、直青と。ー


俺は何をこんなに恐れているのだろう?


目の前の彼は特に怒ってはいないようだ。少しの安堵と、何だろう。警戒とも違う、チリチリとしたものを感じる。

これ以上近寄ってはいけない。
力を借りないといけない。


[……身体の中が騒がしい……]

きっと敵ではない。そう判断した俺は、お言葉に甘えて床掃除を手伝ってもらった。

 俺がどうあるのか?なんて考えたことなかったからさ。
 『こう』なる前のことは覚えてないんだ。

 少し思い出したような気がしたけど……。
 俺が何人かいるんて、おかしな話じゃないか?

 俺はこうして、一人で考えて行動してるのにさ……。
(213) 2023/11/22(Wed) 6:39:07

【人】 研究機員 フランクル

考えたくない、考えてはいけないような。
ずっと目を背けていられるなら、それでいいんじゃないのか……?


俺はハッとして螺子を閉め直す。また漏れだすとこだった。

 頭が漏れるのはよくあることなんだ。気にしないでいいよ。
 すぐに再生出来るからね。
その度に少し記憶が途切れる気もするけど。

 身体は頑丈なんだ。問題ないさ。

━━好奇心。探求心。
ウキクサ博士から感じるものを、彼、直ちゃんさんからも感じ取った。

彼は恐らく敵ではない。恐れることはないと自分に言い聞かせた。
(214) 2023/11/22(Wed) 6:39:30

【人】 研究機員 フランクル

>>190

ーある日研究所内にて、メディウムと。ー


メディウムに博士に診てもらったら、と言われる。
自分では普段通りなんだけどな。

頬を紅らめて目を反らし、普通だと彼女は言う。

……もしかして、俺も何か違っているのかな?

 メディウムがそう言うなら、俺もウキクサ博士に検査してもらってみるよ。

彼女の記憶はきっと大事なものなんだと思う。
彼女の無意識の声。定期検査中に時折顕れるその声を、俺は興味深く聞いていたんだ。

俺にもそんなものがあればいいと、夢想しながら。
(218) 2023/11/22(Wed) 7:07:40

[

直青がこうして笑顔を向ける事に必要性を見出だす事は出来ずにいる。同じく腕を取られる事にも。理由を探してしまうのは性だ。『言語化』しないままでは居心地が悪く、出来ないのならば認識は空白。その足り無さを、直青自体で埋められているようでどちらにしろ心地は最悪。

少しだけ低いはずのその視線は大して絡まない。それで良いよ。おまえと対峙すると採点されてる気分になる。かつては自分より小さい体躯に安心感を得ていた。それは見くびりだったのだと、劣等感情が増す度に浮き彫りになる。

余裕のある魂の無い謝辞を理解して、継げられる羅列に息を呑んだ。腕を掴むその手を振りほどく。

]


 …………そろそろ、……?


[

違う。そんなことをした事はない。みっともなく呻きそうな口を手で塞いで記憶を辿ってみても、無い。ましてや『周期を把握される様な事』など断じて。


──記憶は無くても記録は有る



振りほどかれたその顔は此方を見た筈だった。この疑念の答をその表情から読み取ろうとして既に向けられていた背に追いすがるように続いて、容赦なく扉は閉じられた。

]