人狼物語 三日月国


52 【ペアソロRP】<UN>SELFISH【R18G】

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  俺を……視てくれ



[真っ直ぐ正しく愛された試しのない男の欲求は、心の通わし方も、其れを伝える方法も知らず。
唯、物足りなさを覚えるのは────無意識の内に、彼女の胸中に在る人物が己では無いことを悟っている故なのだろう。


弾んでいく息に隠して零した台詞は、懇願にも似て。嫉妬でさえ“抱く必要がなかった”王には、苦しみの根源が掴めない。]
 

 
[オレの叫びは
 確かに真昼くんへ届いた、と思ったのに
 聞き入れてはもらえないようだった。

 また自分のせいで
 無駄に痛い思いをさせてしまうのは
 あまりに頭が悪いし、本末転倒すぎるから
 暴れるのは止めて
 首を小さく横に振るに留める。]



   まひるくん… ダメだ…… っ、あ、 …!!



[気の早い毛が
 疎らにぴょろぴょろ生え始めたのが
 妙に気恥ずかしくて、
 できるだけ人に見られないようにしていたソコが
 彼の手でさらけ出される。

 身代わりになれば
 真っ裸を見られることは覚悟していた、とはいえ
 羞恥がなくなる訳ではない。
 頬や耳が、カぁッと
 窓の外の夕焼けと同じ色に染まった。]
 

 
[少しでも視界を遮ろうと
 前屈みになろうとするオレの動きを遮るように
 真昼くんが近づいて、告げる。

 その顔に、悲壮感はなくて‥‥


   (きっと、オレを安心させるために
             本心を隠してるんだ、)


 そう思うのに、昨日の
 ドキドキ・ドクドクしてしまった時の表情が
 どうしてだかオーバーラップして
 また心臓が騒ぎ出す。

 こんな時に、こんなこと
 考えてる場合じゃないっていうのに。]
 

 
[熱い耳に手が触れて
 初めて…?って不思議に思っているうちに
 唇が触れ合った。



   
──────!!!!!!!




[こ、れ、は………
 
これは、これは、これは、これは、



 ‥‥キス?! 
キスだーーーーーーーっっ



 好きなひとと、する特別なヤツ。]
 

 
[え? …えっ? えええ?
 なんで? オレ、男だよ、男だけど、男なのに …いいの?!

 両親の仲がよくて
 異性愛が当たり前って刷り込まれてるオレは
 だいぶ混乱しながら
 理由を訊こうと合わせ目を開けば、
 柔らかい唇が更に深く重なった。



   っ、…… ま、 ぅ、んん…… ?



[どうして?って謎ではあったけど
 全然、イヤじゃなかった。

 むしろ……すごく、気持ちが良くて
 何度も繰り返される口づけを
 やわらかく受け止めながら

 くらり、と世界が白む。

 周りのことなんか、どっかに吹っ飛んで
 視界も脳も、真昼くんのことだけでいっぱいになった。]
 

 
[ふいに、くすぐったいような感覚が
 膝から這いのぼってきて、
 普段、風呂でさっと洗うくらいしかしない箇所に
 辿り着き、やさしく持ち上げられた瞬間、



   ん、ぁッ…



[ぞわぞわが
 背中のあたりを駆け上がって
 体をひくんと跳ねさせてしまった。

 こんなとこが、
 こんな風に感じるなんて、知らない。]
 

 
[ズボンをずり降ろされた時には
 しょぼんと項垂れていたのに
 今はどうしてだか、僅かに顔を上げていた。

 色が浅く、細長いソレは
 先を窄ませるように包皮に覆い隠されていて
 筆のようにも見えなくはない。

 その勃ち上がりかけの軸の部分を
 薄絹をまとわせるくらいの力で
 やんわりと包むようにして触れられるのは、
 もっと、もっと、
 比べ物にならないくらいに
 気持ちよすぎて、ヤバかった。]



   
あっ… ああっ、… っ、ぁあ!




[動きに合わせて勝手に声が漏れる。

 唇を塞がれれば、その間は
 くぐもった声をつながった口の中に飲み込ませながら
 あっという間に
 昨日の真昼くんの、みたいに
 彼の手の中でパンパンに腫れ上がらせていった。]*
 

 
[暴れるのはやめてくれたから
 衣服を乱す際に
 押さえつける必要はなかった。]


   (空澄くん、もう生えてるんだ……)


[暴いたのは最小限だけれど
 斑らに生えかけで
 大人になる過程にある肉体は木目が細かく
 透き通るように綺麗だ。

 肌を染める様は初々しく、愛らしい。]
 

 
[そんな空澄くんの様子に
 初心で可愛い……、と
 見惚れるのは僕だけじゃない。

 ――彼が身代わりになると言った時点で
 乗り気だった有象無象は二人ほどだった。
 彼は身長が低いわけでも
 顔が女の子っぽい訳でもないから。

 彼の可愛らしい反応を見て
 彼を貪りたいと欲張る輩が増えるのを
 背中で感じ取りながら
 奪った唇はとても甘かった。
 

 
[睫毛同士触れそうなほど近いからよく見える。
 戸惑いをはっきり浮かべられた目は段々と
 パンケーキの上のバターみたいに
 蕩けていった。]


   ───…っん、……ちゅ、……


[――ああ、駄目。駄目だよ空澄くん。
 そんなに可愛い顔を見せたら駄目。

 みんなが君を犯したくなっちゃうでしょ。

 避けるのは悪いとでも思われているのか
 抵抗のない唇を味わいながらそう考える癖に
 与えたくて堪らない自己矛盾を孕み
 抑える心算は欠片もない。]
 

 
[昨日の反応から察す
 るに、自分で弄った経験すら
 ないのかも知れない。

 殆ど肌と変わらぬ色の鞘に
 納められたままのものを
 伍本の指で優しく摩っていれば
 彼は素直に反応を示してくれる。

 声も全部僕のものにしたかったから
 手と唇を休ませるタイミングは一緒。
 体内から直接響く君の声を飲み込み堪能した。]
 

 
[彼のが僕の手でも育ってくれたのを
 硬さと熱さで理解すれば
 唇を解放した。]


   ────……は、ぁ……


[自分のを擦ってた訳でもないのに
 上気した頬はほんのり赤く染まり
 眼差しはとろりとしていた。

 彼の勃起で引っ張られた包皮の先からは
 僕の頬よりなお淡い色の果実が少しだけ
 顔を覗かせているのが確認できる。]
 

 
[きみと繋がったらどんな心地だろう?
 直ぐにでも腰を沈めてしまいたくなったけど――、
 我慢、を選択する。
 使う孔は異なれど
 中で剥けるのは大変に痛いことと知る故に。]
 

 

   っ!?


[先ずは口で。
 そう考え再び彼の足下に膝をつくと
 後ろから伸びてきた手に顎が捕えられ
 振り向かされた。

 ――吉田くん。
 呼ぶ前に言葉を発する出口が塞がれる。]


   ん……っ


[何だ? 一瞬思うけれど
 外野が手出しをしてはいけない
 ルールはなかった。確かにそうだ。]
 

 
[無知な空澄くんには色んなこと
 直接、教えてあげたい。
 邪魔されたくないんだけどな。

 吉田はたぶん、
 おちんちん咥える前にキスしときたかったとか
 そんなところだろう。
 ぬるりと侵入してきた舌に応じて
 くちゅ、ぬちゅ、と水音を立たせる。
 空澄くんとのキスにはあった甘さは、無い。]


   ん、……ふ、……っ


[左、後ろ、上方。
 それぞれの向き限界に曲げさせられた首が
 悲鳴をあげ、苦しさに顔を歪めつつも
 暫く相手すれば、解放された。]
 

 
[纏わりついて離れて行ってくれる気配は
 ないけれど、放置することにして
 荒れた息のまま空澄くんのかわいい
 先が薄ピンク色のおちんちんに顔を寄せた。

 少しツンとした臭いが鼻をつく。
 剥いて洗うなんてしたことがないんだろう。
 どうしてかそんなところも可愛らしいと思う。]


   痛かったら言ってね……?


[唾液を溜め、潤ったクチの中へぱくりと導けば
 ぬるぬるの温かい舌が歓迎する。]
 

 
[包皮の中に小さな舌を忍び込ませて
 たっぷりの唾液を潤滑油に緩慢に這わし
 少しずつ、……少しずつ、
 先端に張り付いた皮を剥がしていく。]


   ん、…っ ちゅ、…ん…っく、…ちゅ…


[時折舌が見つける恥垢は舐め取り、
 しっかり味わってから飲み込んでしまう。
 嚥下しても唾液は次から次へと溢れて止まらない。
 懸命にしゃぶりつく顔は恍惚としていた。]
 

 
[その頃、空澄くんの死角で動く手は僕に伸びて。**]
 




  (そこに隠された感情の正体が、わからない。)



[堕ちきった脳みそが微かに受け止めた懇願のような言葉の意味に気づけない。

  放っておくことだってできた筈だ。
  何回も「殺す」と吠え続け、屠る機会だってあった筈だ。
  なのに、今まで一切も牙をつきたてなかったのは、
  彼の無事を心から喜んだのは、
  受け取った刃を復讐に染めずに残したのは

              …………一体
のため?


白黒、朦朧とした世界の中で、自分が受け入れている相手の輪郭が揺らいでいく。──過去と現在の曖昧な記憶の中で揺れていれば、“守りたい”と真っすぐに感情を向ける存在などいつまでも確定されやしない。]
[唯一無二が決められないから、大切なものが零れ落ちていく。手放してしまう。そのまま全てなくなって、狂い果てた孤独の咆哮を世界に轟かすだけの定め。]


  






                    
(……■しい、)


 

 

[ 泥濘を彷徨っていた。
  掴み所のない空間はいつしか温度を上げ、
  物体が独りでに燃え出すような灼熱に近付く。 ]


  ( だが、夢だと自覚出来ていた。
    もう悪夢に囚われることもない故に、
    此処でしか逢えない人物を思い浮かべる。 )



 [ その影は不思議な事に硝煙の向こう側からやって来て、
   座り込んでいた己の傍に佇むようにして立った。 ]

 

 


           先生。
   役目は終わった。言えなかった何もかもが。

  だが……もう一つだけやるべき事が残っている。


[その影に語りかければ、景色は川のほとりへと変わる。
例え、自分が心の中に生み出した幻影だとしても構わない。
もう直ぐ自分は終わるのだと、それだけ伝えたかった。

彼は黙って頷くだけだ。
唯耳を傾ける彼に、抱き締め合う歓びを教えてくれた彼に、
確り向き直って、言葉を選ぶのはそう難しくはない。]


 




     [ それなのに、目が覚めてしまった。 ]

[ 彼女の事だけは言う積もりになれなかったからなのか。 ]


 

 
[時折、彼がくれる小休止の合間が
 息継ぎの時間。



   はぁ…  はぁ… っ、んん…



[喘ぐように酸素を取り込んで
 また官能の海に沈められていく。

 少しの息苦しさと
 揺蕩うような心地と
 痺れるような気持ちよさが
 押し寄せてきて

 飲み込まれては、また引いていく。]
 

 
[繰り返される度に
 快感の波のうねりは強くなって


   
(‥‥もっと、)



 離れようとする
 唇を追いたくなった頃だ。

 彼の色っぽい表情でいっぱいだった視界が
 ふっと開けて、
 油断ならないヤツの姿が目に入る。

 気づかぬうちに吉田のヤロウが
 真昼くんの真後ろにまで来ていた。]
 

 
[あ、っと
 我に返った時には
 もうソイツの手は伸びていて

 今まで触れ合っていた
 もっと、と望んだ柔らかい唇が
 掠め取られていた。

 自分のモノって訳でもないのに
 盗られた!って思って、一瞬で頭が沸いた。]



   吉田、止めろッ、
   今すぐ 真昼くんから離れろッ!!!!




[猛烈な腹立ちを
 ビリ、と窓ガラスが震えるほどの声で叩きつける。

 それでも、その行為は終わらなかった。
 むしろ見せつけるように
 もっと激しくなって、
 涎が混じり合うみたいな音までし始める。
 

 
[昨日みたいに、
 体当たりして突き飛ばしてやりたいのに
 出来ない悔しさも全部

 
嫌だ!
とか
 
止めろ!
とか

 あらん限りの声に乗せて喚きまくった。

 水音が聞こえなくなった代わりに
 盗っ人の口が離れた時には
 オレの声は少し掠れていた。]
 

 
[真昼くんがこっちに向き直った後も
 早くどっか行けよ、と
 そのデカイ図体を見上げて睨み付け続ける。

 何も出来ない状態のオレに
 凄まれたって、屁でもないのは分かっていても
 そうせずには居られなくて。]
 

 
[そうしたら、ふいに真昼くんの声がして
 視線を下に向けるのと同時、
 憤りを体現したみたいに立ち上がったオレのものが
 ぬるりと飲み込まれていった。]



   ぅあぁぁぁっ……!



[びっくりしたのと
 あまりにも気持ち善すぎるのとで
 普段とは異なる、上擦った声が飛び出す。]