人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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夜になると、ときおり思い出すことがある。
はっきりと“いつ”と断言のできない幼少の記憶。
ひとりきりで眠る幼子の記憶。

幼すぎて覚えていないというわけではない。
ただただ、それが常だっただけ。

「……Madre」

夜の消灯は、その頃から苦手だ。
同じように明かりをつけたまま、同じように、呟いた。

きっとどこかの会議室だったかもしれないし
道端だったかも、閑散とした店だったかもしれないけれど。

狂った犬は
“志”
を同じくする者を探していた。

目的は違うかもしれないけれど
為す事は、同じ
さて、どんな顔ぶれが集まるのだろう。


──あ、夢だわこれ。

夢の中特有の妙な確信は不意に訪れた。

「おー。これあれか、明晰夢ってやつじゃん。
 てことはつまり……」

曰く、明晰夢というものは夢を自在にコントロールできるらしい。
つまりは欲しいものも欲しいだけ。むん、と念じる。

「酒!!!」



「出ねえじゃん!!!」


よいこの夢だったらしい。

【人】 無敵の リヴィオ

「流石、眼鏡をかけた俺も最高だね」

誰かに同意を求める訳でもなく呟かれた言葉へ、
鏡の中の存在が同意するように頷いた。
自画自賛、前髪で揺れる黒猫も不思議と似合っている。

しかしどれだけ見た目が良くても、
そんな奇人へと近寄る人物は仕事の間柄のみという人間ばかり。

男に向けられる視線はいつも通りだ。

そしてそれを気にする性格なら、
周囲にとっては幸福だったのだろう。

#警察署
(10) 2023/09/11(Mon) 21:53:47
三日月島の街中、大してひっそりとした場所でもないところに建つホテル。
ひと月ほど前から、この一室には宿泊者がある。
夜になっても、留守の時も消えない電灯。
いつ不在でいつ眠っているかなんて、外からでは決して分からない。

その時在室していた名義人の彼女は、のびやかにあくびなんぞ繰り広げていた。
「そうだ」と、本当に今そこで思い出したどうでもいいことのように。

「一応〜、教えてもらったこと、本当か調べてみたんですけどお」
「嘘じゃあなかったからあ。信用しますねえ」

あまりにも軽い。
そもそも、その腕を信用したから声をかけたのだけれど。
順序が逆で、ちぐはぐだ。その印象を抱いたなら、間違いではない。

リヴィオは、今日はこのまま見回りへと向かおう。 #街中
(a0) 2023/09/11(Mon) 21:54:53


「椅子、テーブル、……これはいけんのか。
 んじゃあグラス、レモネード……これも?
 なんで酒だめなんだよ」

本気で夢のデバッグをしている。
延々と…

――反社会組織取締法成立のため、
さる資産家が多額の融資を行った。
そいつは『アリソン・カンパネッロ』という女性だという。
署長代理を強力に支援したという、
けれど正体不明の彼女の存在は、
この法案において独特な立ち位置を持っていた。

そんな彼女から、あなたたちへと連絡が入る。
あなたたちは、警官として秘密裏に摘発チームにアサインされただろうか。
それとも、全く別の理由で関わるのだろうか?


/*改めて、皇狼です。
皆さまよろしくお願いいたします。

もしよろしければですが、所属組織の関係もあり私から皆様にお声をかけるシーンなどやらせていただければと思います。
皆さんはどういう立場で摘発チームに参加しているかなど、
開示できる情報がありましたらお伺いできれば幸いです!

資産家の投資もあり、とんとん拍子で進んだ法案
それに表向きは賛同する形で
部下はその手を上げた。

内心は全く別の物で、守りたいものが守れればそれでいい
その為にはマフィアは勿論…
怪しい者はマフィア以外であってもその手を止めない心構えだ。

外部に漏れる事を恐れてか
その名を
『Albero(アルベッロ)』
と名乗っただろう。

/*どうもお世話になります、凶狼です。
是非ともそのシーンのお伴をさせていただきたく思います。

当PCがこの役割に加担する理由は上で述べたのが
およその理由になっております。

『守るべきものを守るため』
『その為に手段は選ばない』

その2点が主でございます
どうぞ、よろしくお願いいたします。

「金が関わる分確かな情報を出してるからなあ?
 パンの好みぐらいなら時間で変わる可能性もあったが」

手元の手帳と睨み合いっ子をしていた男は声をかけられれば、あなたに視線を向き直して話に応じた。

「そんなもんで信用すんのかー……あー。
 一応使える伝全部に手回しをした。個人を調べるなら一日一件が限界、だな。
 だが調べるために動いているうちに、此処も俺のこともバレやすくなる。
 ……日が経つほど盗聴されたり突入つされるリスクがある、気を配ってくれ」

「大体女一人で大層なことを考えてるが、他の協力者はいるのか?
 そもそも個人か、誰かの差し金なのかぐらい聞いてもいいか」

自分の身内を売る戸惑いのなさの理由を聞いてやりたいのをぐっとこらえて、協力者としての質問をした。
雇っている人数や手間で相手の規模がわかるだろう。
もしかしたらあなたは更に大きな企業に雇われているのかもしれないし、と。

もう一匹の狂った犬は、同じ"志"からここにいるのか。
問いかけたところで肯定を示し笑みを浮かべるだけ。

しかし、為すことは同じであり、
道は違えど行き先は一緒おなじといったところだ。

それは、守りたいものがある訳ではない。
それは、帰るべき場がある訳ではない。
だからこそ利用しやすく、だからこそ選ばれた。
真に自分の意志を持たない犬は、命を受けどんな者にも牙を剥く。


それはもう一匹の狂犬を真似るように、
N.N.エヌエヌ
』と名乗ったことだろう。


/*
遅くなりましたがもう一匹の凶狼です。
改めましてどうぞよろしくお願い致します。

是非ともご提案に乗らせていただければと思います。
どういった立場かという点ですが
本来の人間性として、表向きとは異なるものを持つ事を暴かれ
その結果半ば脅すような形で参加することとなりました。
つまりは『利用しやすさ』『命への忠実さ』からこの場におります。

狂犬でありつつも皆様の良き手足になれれば幸いです。

はあいと間延びをした返事。

「もしものときは、勿論知らん顔して逃げてくださいねえ。」
「…そもそもそんな道理の通った法令では、あんまりなさそうですけどお。」

実情を知る女は、そこでようやく眺めていたディスプレイから視線を外した。
ディスプレイに並ぶのは『反社会組織取締法』、通称マフィア取締法についての概要。
法という名の無法。率直な感想はそれだった。

「んー……」

さて、質問には悩む様子だった。
どうやら一言で答えるのは難しいらしく。

「多分、個人ですよお」
「誰かに命令されたとかじゃ、ありませんしい……」

「ただあたしは警察の、摘発チームの人間ですからあ。」
「……やれないことは、ないですよお。きっと。個人でも。」

内部に信用されているからこそのこの立場であると、女は嘯いている。

――理由など聞かれることはない。
警察の関係しない、だが恐らくは誰かの息がかかった雑居ビル。
打ちっぱなしのコンクリートで覆われたそこの一階に、
狂犬が二人集められた。

無機質な机と椅子が三脚。
それだけの部屋に、

「『Albero』、『N.N.』だな。
 アリソン・カンパネッロだ。
 アリソンと呼べ」

とても『女史』とは呼べない風体の者が、
ドアを押し開け、靴音高く入ってくる。


/*ありがとうございます! よき狼ライフを送りましょう。
ちなみにこちらはこの通り、
法案の成立を強力に後押ししたある意味での仕掛人、クロマクです。
立場上偉そうにふるまい、指示をくだすことも多いかと思いますが、基本的に行動は相談して決めて行ければと思っておりますのでよろしくお願いいたします!

カツン、と響いた靴の音に反応して
狂犬が一匹、笑みを浮かべる。

「どーも。アリソン女史。
お待ちしておりましたよ。我らがReginetta(女王陛下)。」

今はAlberoだから、そういう振る舞いをする。
上司ともなる相手には礼を尽くさねばと
一礼を取りながらも、何故か砕けた様子で。

「私はAlbero。
貴方様の部下として存分に使っていただきたい。」

なんて、形式だけの言葉を並べる。

「なんてな。まさかアンタがアリソン女史だったとは。
イメチェンにも程がないかい?」

椅子に腰掛けることなく、
壁に背を預け、遠くを眺めるようにしていた一匹は、
響いた靴音に反応して扉へと視線を向ける。

何か言おうかと口を開き、告げようとする頃には、
もう一匹が芝居がかったそれを演じていたものだから。
真似る必要はないだろうと、軽く一礼をし預けた背を浮かして。

「名乗る必要性を感じませんが、自分がN.N.です。
 エヌと……そう呼んでくれればそれで」

普段の様子とは違い、大人しさを見せる一匹は
そのまま近くの椅子を引き、その場に腰掛けた。

どうやら目の前の二人の会話を邪魔する気はないらしく。
机に肘をつき指先に髪を巻き付けて、
薄らと笑みを浮かべながら、二人の様子を眺めている。

「女王でもなんでもない。
 ただのオフィス・レディくらいに扱え」

OLは、法案に莫大な寄付などしない。

「部下でいいのか?
 チームではあるが、組織上の上下などないが」

低いテーブルに腰かけながら、笑みすら浮かべずに返して。

「おれは昔からこうだ。
 眼鏡を外しただけさ」

文字通りだ。

「エヌか。
 お前も頼む」

かつ、かつ、かつ。
靴音がまた響いて、『アリソン』が二人の目の前までやってくる。
差し出されたのは――古びた携帯電話と、口座番号とパスワードが書かれた紙。

「連絡用だ。
 普段は使うな。
 カモフラージュでbotからスパムが延々と届くから、着信音もつかないようになっている」

「こっちはチーム活動用の予算だ。
 好きに使え。領収書なんか出さなくてもいいが、無駄には使うな」

てきぱきと指示してから、他に質問は? と。

【人】 無敵の リヴィオ

>>17 ニーノ

ねこ!
と突然の声に振り返る男は、
まるで知り合いだと確信めいているような様子で。
浮かべた笑顔をこちらへ向かってくる君へと向け、
片腕をあげ緩やかにその手を振ってみせる。

「やぁニーノ、お疲れ様。
 これと眼鏡が関係あるかと聞かれればNoだが…」

と君が近くまで来れば、
振っていた手を止め人差し指で黒猫を示して。

「昨日からのおニューでね。
 気に入ったから今日も付けてきたんだ」

可愛くて声が出てしまう気持ちは分かる。
そう言いたげに頷いて君の肩を軽く叩き身を屈めた。
身長差がある分少し見えにくいだろうから、
この素敵な黒猫が君に見えやすいようにするために。

#街中
(24) 2023/09/11(Mon) 23:43:22
「そりゃあ今のあんたは
莫大な資金を融資してくれたスポンサー様だからな。
丁重に扱うようにと言われている。一応だが。」

なんて上から言われた言葉をそのままに。
差し出された諸々を受け取っては、仕舞うだろう。

「ま、そう言ってくれるなら自由にやるさ。
支給品は了解だ。これらに関して質問もない。
ただ、そうだな。確認したい事がある。」

もう1人の同輩の言葉も待ちながら
自分は確認したい事がある、と。

てっきりもう少し話し込むと思っていたためか、
目の前へとやってくるまで指先は解かれずにいて。
物を差し出されてようやくその指先を解放し、
携帯電話と紙を受け取る。

まず目を通すのは口座番号とパスワードが書かれた紙。
続いて古びた携帯電話を軽く操作する。
操作といっても、本当に簡単なものだけだ。

「…了解です。有難くいただきます」

気が済めばそれらをスーツの内側に仕舞い、
確認したい事があると口にする狂犬に視線を向ける。
様子からするに、特に質問はないのだろう。

揃えた指先でどうぞとでも言いたげにさして、
もう一度机に肘をついた。


「無理はしなくてもいいが。

 ああ、もちろん――"アリソン"がどんな女だったかなど、
 上司にも漏らすなよ。
 女について語ることほど無粋なことはない」

確認については、どうぞ、と手をやる。

「無理はしてないさ。
それと勿論、他言は避けるよ。約束する。」

促されれば両者を見据えて
凶狼はこんな確認を。

「疑わしき者は検挙せよ。
これが共通の認識だと思うが。」

「疑わしいと判断すれば
俺は
マフィアだろうが警察だろうが、検挙する。

それでも構わないな?」

それは己自身をもそうする可能性を秘めている。
狂った狼は見境が無い。

ここに来た時点で最初から他言する気はない。
自分に言われている訳ではなくとも頷いて。

言葉として紡がれた確認に、小さく笑った。

「…勿論、それで構わない。
 
自分も、同じ方針で行く予定だからね


こうして告げるのは事実確認としてよりも、
宣言という方が正しいだろう。
ようやく崩した形で話し始めた一匹は、
皇である『女史』と狂犬に深めた笑みを向ける。

マフィアだとしても警察だとしても。
誰であるとしても
、疑わしきは罰せよ。
その方針を元に一匹は動き続ける。

例え、己の牙が奪われてしまったとしても。
それは自分自身がそうであった……というだけの話なのだから。

「勿論、構わない」

何もためらうことなく頷いて。

「ただ、基本の方針として――
 
どちらでもいいならマフィアだ。


いいな、と確認をとりながら。
ばさり。
机の上に資料を投げる。

「読んだら捨てろ。
 最初のターゲットだ」

ガイオという名のマフィアだ。
観光案内所の役付きで、観光客相手に"仕事"をしている。
…あえて狙う必要はなさそうだが、

「"うまく"やっているやつだ。
 そういうやつも叩けると示せば、今後やりやすくなる」

「直接の執行は任せる。人手が必要なら、警察から要求があれば連絡しろ」

「他」

――質問は?

ファミリーへの明白な敵対行為。
血の掟の上に腰を下ろしてどっかと座るようにふてぶてしく、
男はチームの指揮を執る。

「美人に心配されてんのに尻尾巻いて逃げるのは好まんのだけどねえ」

いつもなら問題なく進む個人情報の習得になにか引っかかるものがあった。
誰かが情報漏えいをあえて阻止しようとするような。
はたまた狙うような視線が見えるような、それがあると知って辞められるものでもないのだが。


「んじゃあ、聞き方変えるかあ……
 その立場でお嬢さんは好き好んで摘発するのかい」

「……万が一心が痛むってんならあ勝手に調べて来て不要な情報は知らせん。
 もし、少しでも愉悦や達成感を感じられそうというのなら――」

「調べたいお仲間を指名してくれえ、別に料金は変えんよ」


男にとって眼の前の女性は賢く、芯があるように見えた。
故に気になってしまう、その瞼の奥で何を考えているのかと。
もしくは、自分と同じ様に
何も感じていない
のかと。

こうして直接聞かねば中々読めないのだ、あなたの心中もこの騒動の発端も。

男はマフィア側でありながらこの騒動に感情的に何かを思うことはなかった。
ただ何故その思考に至ったかを知りたい、そんな一つの欲望で危ない橋を渡ろうとしている。

「んー……」
「好き好んで。そおだねえ。」

またどうも、答えるのが難しいのか。
考えているような間のあいだ、女は両手を広げその爪を眺めている。
それぞれの小指にはマリーゴールドの色をしたエナメル。
黄金の花。太陽の色。

「愉悦感とか、達成感とかは、ないけどお…」

そうして眺めていると、右手のエナメルが欠けていることに気付いた。
塗り直さないとなと、ぼんやり。そうして徐に立ち上がった。

この日は自宅のアパルトメントに寄り、荷物を持ち帰っていた。
部屋の隅に置いたそんなに大きくもない箱を開く。
中から7色の缶を取り出した。フレーバー・ティーのアソートだ。
それを飲むでもなくディスプレイの横にとんと置く。

「同じように、罪悪感は、ないですよお。」

強いられているわけでもないから、当然。
そう女は言ったつもりだろうし、声音に特別な色はなかった。
けれど、それを答えるまでの間が、ひとつの事実を幽かに浮かべている。

 ――きっと、あるのだ。罪悪感は。
 そしてそれを女は、ないものにしたい。

あなたに隠すというよりは、もっと根本的な部分で。
女はそれを抱くことを、そんな自分を、許せない。

「だけど調べたい人とかはいないから、そっちはいいですよお。」

続いた声には、幾らか感情が乗った。
それを押し殺そうという意思が女の口から消えたのだ。

「逆に調べなくていい人は、もしかしたら出るかもお。」
「結果を待つ前に動くかもとか、そういうのお。」

余計な手間はかけられないしいとぼやきながら、再度座った女は、欠けたエナメルを剥がしにかかった。
リムーバーをコットンに染みさせ、丁寧に拭いとる。

「だからあたしの目標はあ、お兄さんに共有しますねえ。」
「今狙ってるのは、パオロ巡査。そっちは数日中に。」
「あとは――」

「――ニーノ・サヴィア。」

「そこまでの予定は決まってますからあ。」
「手間をかけて調査するんでしたら、それ以外をおすすめしますう。」

綿棒にもリムーバーを染み込ませ、際や端のエナメルもおとしながら。
もう一度その声は事務的に、無感動に、変わっていく。

ホテルへと戻る前に、女は本来の自室であるアパルトメントに寄り道をした。
そこで荷物を受け取ると、包みを開こうともせず大事そうにそれを抱える。
暫しそうして満足した頃、ようやく大した大きさもなかろう箱を開いた。

中に並んだ7色を眩しそうに見つめ、知らずのうちに口元が緩む。
勿体なくて、まだ食べることの出来ずにいたチョコレート。
一緒に食べろということだろうけど、これもまた少し勿体なくて一度箱を閉じた。

いつもこうなのだ。
あの人が、色んな人に同じようにしていることはわかっている。
それなのにこんなにひとり喜んでいることは、自分だけのささやかな秘密なのだった。


──文面上でのやりとりをしてから数日後。

普段は昼間に顔を合わせることの方が多いが、本日の時刻は陽も暮れた夜に近い頃。
確か貴方が教えてくれたバーは此処だった気がすると、待ち合わせ時間の十分ほど前に店の前でそわついていた。
あまなんちゃら…と頭の中でバーの名前を朧気に思い出そうとしながら、時折周囲に視線を配らせる。
来てくれるかな。