人狼物語 三日月国


118 【身内】光の向こう側【R18】

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プロローグ

【人】 とある書物



[これは、語られなかったもうひとつの"その後"の話。]

  
(0) 2021/12/17(Fri) 11:32:40
到着: ウイエ

【人】 ウイエ


え〜〜?うん、だから大丈夫だって。
元気にやってるよ。心配しなくていいから……

うん、うん、
お母さんも元気でね、じゃーね。

 
(1) 2021/12/17(Fri) 12:02:12

【人】 ウイエ


…………はぁぁぁぁ………。

[1時間ほど続いた母との電話。
通話を切るなり大きくため息をついた。]
(2) 2021/12/17(Fri) 12:04:44

【人】 ウイエ

[御園羽衣恵は料理人である。
正確には元、だが。

何だか色々なことが積み重なって
長年勤務していた店を半ば衝動的に辞めたのがふた月と少し前。

今までの貯金と保険で食いつないではいるけれど
そろそろ真面目に職を探さねば
生活に支障が出そうな今日この頃。
センチメンタルでは飯は食えないのだ。世知辛い。]

(……でも、言えないよな〜。
 まさか地元に帰るわけにも行かないし……)


[母に言えば大袈裟に騒ぐに決まっているのだ。
考えるだけでげんなりして、もう一度ため息をついた。]
(3) 2021/12/17(Fri) 12:21:17

【人】 ウイエ


あ゛ーー、なんか溜息ばっかだぁ……


[ここの所何をやっても上手く行かず、
どうにも低空飛行が続いている気がする。

数年付き合った彼氏と大喧嘩の末別れ、
新しく芽生えかけた恋も上手くは行かず。

あれだけ好きで好きで堪らなかった仕事も
何だか何のためにやっていたのか
よく分からなくなってしまった。

元職場の皆はいい人で、仲も良かった。
客と店員の距離が近くて、良い意味で緩くて。

急にやめて心配をかけてしまっただろうな、
申し訳ないな、と思いながらも連絡は取っていないし
恐らくもう戻ることはないだろうな、と思う。]
(4) 2021/12/17(Fri) 12:24:19

【人】 ウイエ

[プライベートでの距離が近かったからこそ。
皆が皆新しい恋に浮かれて、幸せそうで。
そんな空気に耐えられなかった。

自分だけがそこからあぶれて
居場所がなくなった気がして
ぷつっと糸が切れてしまったのかもしれない。]


………は〜あ……………


[駄目だ。お腹が減ると人間際限なく沈んでいく。
今日の晩御飯を考えながら
住み慣れた1DKのアパートを出て商店街の方へ。**]
(5) 2021/12/17(Fri) 12:28:05
到着: ヒトシ

【人】 ヒトシ

え? ああ、大丈夫だって。
元気でやってるから。

違うって、キャバクラじゃないって。

はい、はい、
もう切るぞ、じゃあな。
 
(6) 2021/12/17(Fri) 13:50:01

【人】 ヒトシ

 
………はぁ………。


[10分もなかった母親との電話。
通話を切るなり大きくため息をついた。]
(7) 2021/12/17(Fri) 13:50:31

【人】 ヒトシ

[羽曳仁志はバーテンダーである。
とはいえ本格的なオーセンティックバーではなく、それよりもやや砕けたところのあるお店なのだが。

いつかは自分の店を、なんて思うのだけど。
中々そう簡単にはいかない。

それでも、夢は大きく歩幅は小さく。
食っていくには困らない程度にはお金は貰えているし、お客さんと話をしたりするのも苦にならないどころか好きな方だ。

目下の悩みといえら母親が自分の職場をキャバクラのボーイと勘違いしていることと、何かにつけてお見合いを進めてくることぐらいだろう。大した悩みじゃない。]


(……確かに水商売だけどな…)


[誤解されたままでも、特に支障はないから説明も適当だし、お見合いも最近は話し出す前に遮っている。]
(8) 2021/12/17(Fri) 13:51:49

【人】 ヒトシ

[そういえば最近結構気に入っているお店から、これまた結構気に入っていた店員が辞めてしまったらしい。とは言えそのお姉さん目当てで店に行っていたわけではなかったけど。]


(でも、わりと好みだったな、
 辞めちゃうなら声ぐらい掛けておけばよかった。)


[なんて、飲食店の店員からすれば、客からナンパされることほどウザいことらないので、そんなことはしないけれど。

どうも自分は料理の上手な女の子に弱いらしく、厨房に綺麗なお姉さんが立っているとついつい目がいってしまう。別にマザコンとかシスコンとかじゃないけど。]
(9) 2021/12/17(Fri) 13:52:42

【人】 ヒトシ

[そんな浮いてもないし、沈んでもない日々。
なんの変哲もない平凡な日々を、割とお気楽になんとなく過ごしていた。]


……ふあ〜ぁ……

買い物にでも行くか


[お店が休みだとついダラダラと過ごしてしまう。
大きな欠伸を一つ浮かべてから
住み慣れた1DKのアパートを出て商店街の方へ。]*
(10) 2021/12/17(Fri) 13:54:01

【人】 ウイエ

[春は終わり、夏は過ぎ、そろそろ夜は冷え込む季節。
退職と同時にばっさり切った髪も今はだいぶ伸びて
前と同じようにとはいかずとも
ちょっとしたポニーテールを作れるくらいにはなった。

青いヘアゴムで結んだ髪をゆらゆら揺らし、
最寄りのスーパーまでの道を歩く。]
(11) 2021/12/17(Fri) 18:23:14

【人】 ウイエ

さーて。今日はどーしよっかな。
そろそろ寒くなってきたから、
なんかあったかいものがいーなー。

[朝早く起き、夜遅く帰る生活だった
以前と違って時間だけはたくさんある。
ここぞとばかりに手間隙をかけて
腕を磨くことだって出来ただろう。

けれど、いくら上手く作ったところで
料理人を続けるあてがあるわけでも
誰かが食べてくれるわけでもない。
自分のためだけに作る料理は何だか虚しくて、
あまり凝ったものを作る気にはなれなかった。

......と言ってもやっぱり料理は好きだ。
こうして頭の中でメニューを考えている時は少しうきうきする。]
(12) 2021/12/17(Fri) 18:26:23

【人】 ウイエ

[カレーか、シチューか。
余った食材ぶち込んで鍋でもいいな。
安売りしてる食材で決めよう。
なんて考えながら歩いていたが。]


(……って、え、うわ、……うそじゃん?)


[視界に入ってきたものにぎょっとした。

元彼氏―――によく似た男と
見知らぬ女が腕を組んで歩いている。

咄嗟に身構えたが、よく似た他人だと思い直した。
彼の家からこのあたりは遠い…というか、
あいつは地方に転勤するとか言ってたし、
今こんな所に居るわけないのだ。]
(13) 2021/12/17(Fri) 18:39:44

【人】 ウイエ

[振られた直後は道行く猫にすら嫉妬する有様だったが
今はそれなりに落ち着いたと思っていた。
ましてや過去の男に未練なんてある筈もない。
なのに、じわじわっと嫌な気分が広がる。
過去の傷をほじくり返されるような理不尽な苛立ち。]

(あーーーもーーー紛らわしいなぁっ!!)

[おまけに注意力散漫だったせいで
後ろから勢いよく通行人にぶつかってしまう。
顔はよく見えないが男の人、のようだ。]

うわ、すみません!!

[慌てて謝ったが、向こうの反応はいかばかりか。**]
(14) 2021/12/17(Fri) 18:48:19

【人】 ヒトシ

 
うわ……さぶっ!


[外に出たら初冬の空気は思っていたよりも寒かった。
思わず肩を竦めてしまったが、マフラーでも巻けばよかったと後悔をひとつ。]


腹減ったなぁ。


[と思ったものの、自慢じゃないが料理は大の苦手だった。
頑張ればちゃんと作れないこともないはずだけど、どうしても軽量とかが雑になってしまうし、火加減とか常に火力MAXとかやってしまうのだ。
そんなわけで自炊はしない。してもお湯入れて3分待つだけ。だから料理の上手い女の子に弱いのかもしれない。]
(15) 2021/12/17(Fri) 19:44:18

【人】 ヒトシ

[というわけで、スーパーで食材を購入、なんて選択肢はない。
なので、さてどこで何を食べようかと商店街を行けば、目に入るのはカップルあーんどカップル。
まだ聖夜には日があるはずだけど、どいつも浮かれてイチャついてやがる。
というのは自分がそういう風に見てるからだろう。そんな理不尽な苛立ち。]


うわ、ごめんっ!!


[なんだか腹が立ってきたのでもう牛丼でも食べて帰ろうかって思っていたら、前を歩いていた何者かにぶつかってしまった。]
(16) 2021/12/17(Fri) 19:45:27

【人】 ヒトシ

[とっさに謝った相手は短めのポニーテールを揺らした女性だった。]

 
 ……あれ?
 どこかで会ったことが……?


[そう、それはそんなどこかで聞いたことあるようで実際にそんなこと言ってる奴なんて見たことないようなナンパなセリフ。そんなセリフが口を飛び出していたけど。

──── えーと、どこで見たんだっけ?*]
(17) 2021/12/17(Fri) 19:46:19
ヒトシは、メモを貼った。
(a0) 2021/12/17(Fri) 19:46:36

【人】 ウイエ

はい??

[ぶつかった男に頭を下げて顔をあげれば、
まるでナンパの代名詞のような台詞が振ってきた。

軽くあしらおうかとも思ったが、
おぼろげにその顔に引っ掛かりを覚える。
首を捻り、ついまじまじと見つめたのち。]
(18) 2021/12/17(Fri) 21:16:04

【人】 ウイエ

.........あ、あーーー......!
もしかして、前に店に来てくれたお客さん......

えー......と、ハビキ、さん?でしたよね?
あたし、御園です。覚えてくれてます?


[繰り返すが元職場はふつうの店よりも
かなり店員と客の距離が近い。
なので何度か通ってくれていたのなら
顔と名前と好みの料理くらいは自然と覚えていただろう。

とはいっても彼が最初に来店してから
程なくして店を辞めたから、
向こうの記憶にどこまで残っているかは怪しいのだが。]
(19) 2021/12/17(Fri) 21:18:33

【人】 ウイエ

やーお久しぶりですねえ!
お店辞めてからはお客さんに会う機会もそうそうなくって。

もしかしてこのへんにお住まいですか?
あたしもなんですよ〜!

[元同僚に会いそうな場はなんとなく気まずくて避けていたが、
さほど事情も知らない相手ならまあまあ気楽なものである。
元々の物怖じしない性分もあり、明るく話を振る。*]
(20) 2021/12/17(Fri) 21:23:29
ウイエは、メモを貼った。
(a1) 2021/12/17(Fri) 21:37:27

【人】 ヒトシ


 え?…あ、御園さん??


[ついさっき偶々思い浮かべてた人がそこに居た。
あの店は料理の美味しさもそうだけど、店の雰囲気とか店員のフレンドリーさとかがとてもよかった。

その中でも御園さんのことはよく覚えていた。
というか好みの感じで、店員と客でなければと思わないこともなかったけど。]


 あ、やっぱり辞めてたんだ。
 御園さん見なくなって寂しかったなー。


[そんな軽妙さを発揮しつつ、辞めても店員と客みたいなトークにすこし笑った。]
(21) 2021/12/17(Fri) 22:08:48

【人】 ヒトシ

 
 そうそう、この辺。
 っていうかすぐ近くだよ。
 
 ご近所さんだったんだ、ちょっと嬉しいな。


[近所と言ったってどこかの田舎町みたいにご近所全部知り合い、みたいなわけじゃない。
こうして出会ったのだってかなりの偶然だ。]


 今から買い物?


[そう、こういう物怖じしない感じ。
料理してる姿がいいなって思ったのもあるけど、こういう雰囲気が気に入ってたんだよな。]*
(22) 2021/12/17(Fri) 22:08:57

【人】 ウイエ


あは。そーなんですよまあ色々ありまして。
すみません急な退職で。

えーほんとですか?
そんなこと言って貰えちゃうと
やっぱり嬉しいなあ。

[店や客や仕事内容に不満があっての退職ではなかった。

だから、辞めても自分のことを覚えてくれて
寂しかったと言ってくれる人がいるのは
じんわりと胸の奥に沁みる。

感傷を隠すように明るく笑い]
(23) 2021/12/17(Fri) 22:45:45

【人】 ウイエ

[彼の年齢ははっきりとは聞いていないが
恐らく自分とそこまでは変わらないだろう。

向こうが砕けた喋り方をするので
こちらもラフに行かせて貰うことにした。
今は客と従業員と言う立場でもないのだし。]


あ、ならマジで近いな。
もしかして同じアパートに住んでたり?
…は、流石にないか。

あはは、なにそれ。
あんまおだてると浮かれちゃいますよ。


[それでも昔のように近所で
人付き合いがあるわけではないし
生活時間帯が被っていなければ
知らなかったとしても不思議ではなかった。
人の縁というのは面白いものだなあと思う。

からからと笑いつつ
嬉しい、と言われて悪い気はしない。]
(24) 2021/12/17(Fri) 22:46:31

【人】 ウイエ


そうそう、今から晩御飯の買い出し。
ま〜自分で自分の分作るだけなんで
あんまり作り甲斐はないんだけどね〜。

羽曳さんは?どこかにお出かけ?

[この時間帯から出かけるのなら
やっぱり晩御飯だろうか。**]
(25) 2021/12/17(Fri) 22:48:49

【人】 ヒトシ

 
 あはは、もしそうだったらよかったのに。


[何が良かったのかは自分で言っててわからないけど、そんな偶然があったら面白かっただろうとは思った。運命だなんていいながら。]


 マジマジ。
 またこうやって御園さんと話ができて良かった。
 って思ってるよ。


[それほど親しいわけではないし、客と店員ってだけだったけど、少なからずいいなって思った人とこうやってまた話ができて悪い気がするわけがない。]
(26) 2021/12/17(Fri) 23:14:17