人狼物語 三日月国


181 忘却の前奏曲、消失の1ページ

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[犠牲者リスト]
名坂愛子

二日目

本日の生存者:木津 愛美、惜別ハツナ、朝日元親以上3名

【人】 朝日元親



[ ぼやけた意識の中
  なにか暖かな物に触れたような感覚がする。>>1:100

  空白のページに綴られた
  懐かしいような、それでいて心当たりのない…。]



(0) 2022/10/30(Sun) 20:12:10

【人】 朝日元親



[ すると、どこかで
  誰かが泣いている声がした。

  声がするとボクが自覚しているのに
  それは音ではなく、特徴も分からない。

  まるで心の奥底に直接響くような
  そんな不思議な声が、聞こえたんだ。]


(1) 2022/10/30(Sun) 20:13:42

【人】 朝日元親



[ 目を覚ますとそこには眠る彼女がいた。
  密かに流れ出た涙の跡を拭いさって
  丁度いいタイミングで、彼女が目を覚ます。


  今、ボクに唯一残されている縁の糸は
  彼女との間だけだから。

  真に孤独にならないのも彼女のおかげで
  ボクは確かに、彼女に救われていた。

  彼女に対して義理を感じるようになったのも
  その事に気づくことができたからだ。]


(2) 2022/10/30(Sun) 20:14:26

【人】 朝日元親



      うん、美味しかった。
      いつもありがとう。



(3) 2022/10/30(Sun) 20:15:31

【人】 朝日元親


 [ ボクは彼女にそう答える。
   形は違うかもしれないけれど
   彼女は、今のボクにとっても特別になった。


        それが彼女にどんな影響を与えるか
        考えることもしないままに。>>101


(4) 2022/10/30(Sun) 20:16:36

【人】 朝日元親



[ 正直、もう学校になんて行きたくなかった。
  あの事故から数日経っても来てくれるのは彼女だけ。
  連絡帳は空白にまみれている。

       ボクは、きっと学校で独りで。
       そんなボクに声をかけてくれたのが彼女。
       それは優しさか、あるいは……。



  こんなの、気づかない方がどうかしてる]


(5) 2022/10/30(Sun) 20:17:45

【人】 朝日元親



  必要になんて、きっとならないよ。>>1:103


[ ボクをつなぎ止めてくれている彼女の前なのに。
  ボクは酷く冷たい声で、言い返してしまった。
  けどこれは彼女は全く悪くないし
  むしろありがとうとボクが頭を下げるべきことで。

  ハッとしたボクはバツが悪そうに彼女に謝る。]


   ごめん……ハツナさんの厚意を
   迷惑だって言ってるわけじゃないんだ…。


[ 受け取って欲しいとまで言われてしまえば
  完全にこちらの負けだ。

  観念したようにノートを受け取るボクは
  心の中でずるいことを考えていた。
  本当は自分が学校でどんなやつだったのか
  自分なりに想像はしていたのに。

  分かっていて、彼女に聞いてしまったんだ。
  今は彼女の言葉しか、信じられないから。>>1:105



(6) 2022/10/30(Sun) 20:19:00

【人】 朝日元親



[ 彼女の言葉が濁ったこと。>>1:104
  すぐには答えたくないという意思。>>1:106

  いやな形で、鎖が繋がったような気がする。

  少なくともボクは欲しい答えを貰えたから
  それでもう良かったんだけど
  彼女がなにかしようとしているらしくて
  ボクはそれを首を傾げながら見つめていた。]


    えっと…それは…?
    って、ちょ…ハツナさん…?


[ 表紙を見る限り、ノートだ。>>1:107
  流石に身を乗り出して覗く訳にもいかないから
  それが交換日記だとはすぐには気づけない。

  それでいてノートを渡されると
  まるで逃げるように彼女が行ってしまったから
  ボクは彼女に直接聞くことは叶わなかった。
  それができないからノートを見ろって
  きっと、そういう事なんだろうけど。



(7) 2022/10/30(Sun) 20:20:02

【人】 朝日元親



  ハツナさんって、

      実は頑固だったりするのかな…。


(8) 2022/10/30(Sun) 20:21:00

【人】 朝日元親



[ 彼女が居なくなったのをいいことに
  ボクはそんな独り言を呟きながらノートを捲って
  しばらく考え込んでいた。

  彼女が身を削る思いをしてくれたことが功を奏して
  ボクはかなり精神的に落ち着いてきていたから。



  ハツナさん、可愛いし。優しいし。

  ボクみたいなよく分かんない一般人が
  あんな人とお付き合い出来たら
  それは……奇跡って感じだけど……。


[ いまいちしっくり来なかった。
  記憶を失うボクが彼女に惚れたのなら
  それはそれはもう、容易に想像がつく。

  けど応えるかどうかを決めるのは彼女だ。
  惜別ハツナという人が、ボクに応えてくれる理由が
  さっぱり思いつかなくてモヤモヤしてしまう。]


(9) 2022/10/30(Sun) 20:21:54

【人】 朝日元親


***

[ 事故で怪我を負ったと言っても
  不随になったわけじゃない。

  最初こそ車椅子だったけど
  何日も経てば次第に歩けるようになるもので。

  何度も何度もここに来てくれる人がいるから
  精神的なところもだいぶ落ち着いていられる。



   (ハツナさん、今日、来るのかな…)


[ ボクとしては来てくれた方が嬉しいけど
  だからって連絡してしまったら圧になりそうで
  そういった連絡は控えるようにしていた。

  ボクはなんて馬鹿なんだろう。
  それが結局彼女の限界に気づけない
  原因になってしまったんだから。>>1:118>>1:119


(10) 2022/10/30(Sun) 22:35:39

【人】 朝日元親



[ その日ボクは先生と今後の話をしていた。
  記憶は戻らないかもしれないけど
  社会生活には早く復帰した方が楽だと。

  ボクもそのことは理解していて
  退院の日付などを決めていた。

  今日、彼女に話すことは決まった。
  後は彼女が来るのを待っているだけ。


(11) 2022/10/30(Sun) 22:37:06

【人】 朝日元親



  [ すると外から、なにか大きな音がする。
    なんとか歩けるようになっていたボクは
    何事だろうかと病室の外に出て


              見て、しまったんだ。



(12) 2022/10/30(Sun) 22:38:03

【人】 朝日元親




    [ ハツナさんが、倒れていた。]

    

(13) 2022/10/30(Sun) 22:38:30

【人】 朝日元親



[ 本当にパニックになると人は何も出来ないというけど
  実際は考えるより先に身体が動くもので。

  ボクは叫び声をあげるよりも、
  誰かを呼びに行くよりも、
  何より初めに、病室のナースコールの
  ボタンを押した。

  本来鳴るはずのなかったナースコールは
  危機を伝えるには効果が絶大で。

  駆けつけた先生たちに
  彼女が運ばれていく姿を見つめながら
  ボクは不安のあまり俯いてしまったんだ。]


(14) 2022/10/30(Sun) 22:39:40

【人】 朝日元親



[ 取り残されて
  ふと目に映ったのは千羽鶴>>0:117

  本来入院の初めに寄越す見舞いの品
  退院を控えたボクにはあまりに時期外れで
  言葉にし難い不快感が募る。

  今更何を、どの面を下げて。
  そう思えて仕方ないのは、
  作ったのが彼女とは到底思えないから。


  これも昔のボクが彼女に言ったとされる
  被害妄想というやつなんだろうか。

  でもその答えを
  ボクより先に知ってる人が、いたらしい。]

(15) 2022/10/30(Sun) 22:40:18

【人】 朝日元親



[ 糸はまるで磔のよう。>>1:115

    そこには悪意の成れの果てが
    みすぼらしく捨てられていた。>>1:116


(16) 2022/10/30(Sun) 22:41:47

【人】 朝日元親



[ ボクは千羽鶴を一匹ずつ、殺していく。
  その度に陰湿な悪意が顔をのぞかせた。

  悪意は人を渡っていく。>>1:116
  通り過ぎるもの全てを飲み込み>>1:117
  触れるもの全てを闇に引きずり込む。>>1:118


  残された血は、見えない血で塗れるだけ。]


(17) 2022/10/30(Sun) 22:44:45

【人】 朝日元親




  『祝・ 交 通 事 故 』



    『誰 に も 望 ま れ な い 人 生 、楽 し い ?』



   『死 ん だ く ら い で 許 さ れ る と 思 う な 。』



           『身 の 程 知 ら ず 。』



(18) 2022/10/30(Sun) 22:47:26

【人】 朝日元親




  [ あぁ、よかった。

      これが彼女に向けられたものじゃなくて。]


(19) 2022/10/30(Sun) 22:49:32

【人】 朝日元親



[ 千羽鶴を全て捨てさった後、
  処置を終えた彼女が眠っている病室で
  ボクは見守るように独り、座る。

  ボクの答えはまだ不正解だった。
  真実はもっと根深いもので。]


  …………ごめんね。

    ボクがいなければ……ハツナさんは……
    ■■■■■■■…。


[ 震えた声で頭を下げて
  ボクは貴女に背を向ける。

  それがボクにできる唯一の、償いだった。]*

  
(20) 2022/10/30(Sun) 22:51:53


  …………ごめんね。

    ボクがいなければ……ハツナさんは……
    幸せだったよね…。


【人】 惜別ハツナ



[ わかってる、んだけどな。
  私が言わなきゃ、
  君はチョコボールの意味に気づけない。>>4

  わかってる、のに。


         
さびしいな、やっぱり。
 


  
(21) 2022/10/30(Sun) 23:37:51

【人】 惜別ハツナ



   ……そっか。>>6

        
( ごめんね……、わがままで。 )



[ きっと必要になんてならない。
  冷たく響く言葉に、何も思わないわけじゃない。
  君がいない学校は……味気ないし
  君にノートを届ける、って
  そういう目的がなければ行きたくなくなる。


  だからそう、君がノートを受け取ってくれる限り
  私は学校に嫌でも行くことになるし、
  
それはいいことなんだよ、きっと。 ]


  
(22) 2022/10/30(Sun) 23:39:30

【人】 惜別ハツナ



[ 戸惑う君をよそに、
  さらさらと綴っていた内容。
  覗き込まれたら、ちょっと困っちゃったけど
  君はそこまでしなかったから。
  助けられちゃったね。

  
別に逃げたつもりはなかったんだけどな。

  でも、直接聞かれるの、
  どうしてもいやだったから。
  そういう意味で逃げたって言われるのなら
  そうなのかもしれないね。


  頑固?……否定できないな。
  そうじゃなきゃ、ここまでしないでしょ。 ]

  
(23) 2022/10/30(Sun) 23:40:02

【人】 惜別ハツナ



   
……交換日記、か。



[ 病室を出て、ため息をついた。
  
君には見せない、陰った顔。


  あの日からずっと持ち歩いている、
  破り取った1ページを
  ポケットから取り出して見た。
  君にとってはよくわからないまま
  消失した1ページ。

  これを君に渡せる日は、
  君の記憶が戻った日だ。

          
今渡しても、意味がない。 ]


  
(24) 2022/10/30(Sun) 23:40:52

【人】 惜別ハツナ



[ 君の記憶を取り戻すには
  どうすればいいんだろうって
  色々考えて、不安になることが多くて。
  事故のあの日から、
  私はひとりで何度も歌おうとした。
 
  
でも、歌えないままなんだ。


  
身を削るように頑張ってるのに

         
頑張ってるから


      
君にだけ聞かせていた歌が歌えない。 ]


  
(25) 2022/10/30(Sun) 23:41:31