人狼物語 三日月国


208 【R18】たこ焼き焼けたよ

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[犠牲者リスト]
とある書物

二日目

本日の生存者:海瑠、翡翠、 、芽衣以上4名

瀬戸 海瑠は、メモを貼った。
(a0) 2023/04/19(Wed) 23:07:46

北神 翡翠は、メモを貼った。
(a1) 2023/04/20(Thu) 0:10:06

北神 翡翠は、メモを貼った。
(a2) 2023/04/20(Thu) 1:45:34

北神 翡翠は、メモを貼った。
(a3) 2023/04/20(Thu) 8:00:11

瀬戸 海瑠は、メモを貼った。
(a4) 2023/04/20(Thu) 16:04:02

【人】 瀬戸 海瑠

― 少し先の話:成人の日 ―

[その日は成人式があるという事で、始発で一人地元へ向かう。
なんかこないだも帰った気がするけど、まぁ日程上仕方ない。
両親も短期間で娘に会えるのは嬉しいらしかった。

母が着付けができるので、予約をとって前乗りして朝から着物屋へ行って美容院へ行って……としなくて済むのは気が楽だった。
それでもそんなに時間はないから、大急ぎで準備をする事になったけれど。
「翡翠さんは今日は来ないの?」と母がせっせと手を動かしながら着付け中に聞いてくる。
流石に、来てもらっても手持ち無沙汰にさせてしまうかもしれないし、と真っ当な理由を返したら、着付けもヘアメイクも済んだ姿をスマホで撮影してくれた。
「写真送ってあげたらきっと喜ぶから」と笑う母に、]


  先輩も、撮って送ってって言ってた。


[と、彼女とよく似た笑顔で応えた]
(0) 2023/04/20(Thu) 21:56:33

【人】 瀬戸 海瑠

[「それにしても翡翠さん、かっこいいわよねえ」なんて、着付け道具を片付けながらうっとりとしている母を背に、
翡翠先輩にLINEを送った。
同級生に見せる前に、振袖姿の写真を見せたかったので。

鮮やかな青を基調とした総絞りの振袖。
一見地味で古風に見えるそれは、かなり手間のかかる職人業の施された着物で、瀬戸家にあるもので一番高価と思われる。
この振袖は祖母のもので、背丈があった彼女のものを、同じくらいの背に伸びた自分が引き継ぐ事になった。
……今日の一回くらいしか着れなさそうだけれど。


髪は三つ編みにしたものを低めにまとめて、毛先は軽く巻いてもらった。白い花とつまみ細工の飾りが髪色によく映えると、自分でも少し鏡に見惚れてしまった]
(1) 2023/04/20(Thu) 21:57:54

【人】 瀬戸 海瑠

[そして成人式の会場に顔を出せば、
見知った顔、懐かしい顔が揃っていた。
久し振りー!と笑顔で寄って来てくれる女の子もいれば、誰かと思った!と驚いている男の子もいた。

「元気?」「元気だよ」「東京って楽しい?」「賑やかだね」「いいなー都会」なんて会話を交わしたのち、「恋人できた?」なんて聞いてくる人がいた]


  えっと……一応。


[「一応」なんて言ってしまったのは、
恋人というか、婚約者だけど、と思ったから。
話を聞いていた男子が
「相手男?女?」なんてにやにやしながら聞いてくる。
何か嫌な感じだなと思いながら答える前に、

「男の人でしょ?海瑠、こんなに女の子らしくなったんだし。」

と、馴染みのある声が後ろから聴こえた。
振り返ると、想像していた姿───いや、記憶よりもずっと大人びていて、赤い振袖姿が艶やかな女の子が立っていた]
(2) 2023/04/20(Thu) 22:01:39

【人】 瀬戸 海瑠



  芽衣……久し振り。


[助けてくれた事より、懐かしさに心をうち震わせながら、彼女の側へ歩き出す。
にっこりと笑う姿は昔の面影が濃い。
手の届くところまで近寄ると、
彼女の方から両手を握って来てくれた。

お互い懐かしさに相手の顔をじっと見つめ、「うん、久し振り、海瑠。」と彼女が応えた後、
「きれいになったね」
という台詞が、ハモってしまった]
(3) 2023/04/20(Thu) 22:03:12

【人】 瀬戸 海瑠

[幼馴染の芽衣。
同い年で高校まで一緒だった女の子。
進学で遠くへ行ってしまったから、
ここへはなかなか帰っていないらしい。
自分がスマホを持つ前からパソコンでメールのやり取りはしていて近況は知っていたけれど、会うのは本当に久々だ。

式が終わって写真を撮ったり談笑を楽しんだ後は、彼女と喫茶店に入った。

「可愛くなっちゃって。」とにこにこ……というよりにやにやした感じでつついて来たが、彼女の場合は嫌味がない。
「私がかっこいいって言ったら、かっこいい格好ばかりしてたのに。」とちょっと淋しげに彼女が笑うから、]


  似合わない?


[と聞いたら、「全然!似合ってる!」とからりと笑う。
退魔士の力に目覚めたのは彼女を救った時だったから、彼女にはある意味感謝しているし、彼女を守れた事を誇らしく思うし、彼女に何かある時は守りたいと思っている。
かっこいいと言ってくれた彼女に応えたくて、そういう格好をしてきたのも事実だ。
そんな自分が、可愛いものを何となく好む様になって、翡翠先輩と出逢って恋をして、女の子らしい格好をしている訳だから、芽衣にとっては、幼馴染が変わっちゃったって、思うんだろうな。

人の機微に鈍い自分だけど、
彼女の事だけは、少し、わかると思う]
(4) 2023/04/20(Thu) 22:07:49

【人】 瀬戸 海瑠

[「結婚式には呼んでね。友人代表で挨拶してもいいよ。」と笑う彼女には、是非お願いしたいと頷く。

別れ際、
「退魔士って大変だと思うし、名家に嫁ぐのも大変かもしれないけど、頑張ってね。」と、ちょっと真面目な顔の彼女が、日も沈みかけた町中にも眩しくて、目を細めた]


  芽衣も……
  大変な時、必ず呼んで。
  守るから。


[大切な幼馴染の手を握ったら、
泣きそうな顔をした彼女が身を寄せてきて、
きゅう、と抱きしめられる。
自分よりも小さな身体を受け止めて……
多分、お互いにかける言葉を探していた。

その時、偶然通り掛かったのは、同じ成人式に出席していた男子のグループ。
ヒューヒューとこちらを揶揄う下手な口笛に、
「ばーーか!!!」
と芽衣の怒鳴り声があたりに響く。
ちなみに声が可愛いタイプなので、怒鳴ってもあまり凄みがない。
でも、彼らを退散させるには十分だった様だ]
(5) 2023/04/20(Thu) 22:10:34

【人】 瀬戸 海瑠

[変な間ののち……ふふっと一緒に吹き出した。
帰ろうか、と彼女を促して、慣れない草履の小さな歩幅で歩く。
ここから家までの道のりに彼女の実家があるので、自然と送って行く様なかたちになる。
ただそれだけの事だけど、
彼女はとても嬉しそうだった。

またね、と手を振り合い、
こちらの姿が山道に消えるまで、
彼女は家の前で見送ってくれていた]
(6) 2023/04/20(Thu) 22:11:03

【人】 瀬戸 海瑠

[実家に着いて振袖を脱いだらほっとして、ハードなスケジュールだったからかそのまま寝てしまいそうになったけど、
「ほらもう帰るんでしょ」と母が叩き起こしてくれた]


  あ、先輩にLINEしよう。


[朝に続けて送った写真は、幼馴染の芽衣とのツーショット。
それから、「今から帰ります」と短いメッセージ。

母はお金と、「翡翠さんへ」と書いた手土産を持たせてくれた。
お年玉をもらったばかりなのに渡されたお金に困惑していると、「初めての彼氏だから色々入り用でしょ?」と耳打ちしてくれた。色々……色々?色々って、なんだ。
ちょっと照れくさそうにありがとう、と伝えて、
我が家を後したた]
(7) 2023/04/20(Thu) 22:16:38

【人】 瀬戸 海瑠

[夜になる頃に寮へ辿り着いたら、
真っ先に翡翠先輩の部屋に行って、]


  お土産です。


[と、母からの荷物を渡した。
中身は宮城県名物のカスタードクリームが入ったお菓子と、
「翡翠さんはこの月のお菓子の様にきれいですね」なんてラブレターみたいな一文から始まる愛情のこもった手紙だった。
翡翠先輩が実家に挨拶に来てくれた時から彼を気に入ってくれていた事はわかっていたけれど、便箋五枚も綴るのはびっくりだ。
海瑠をお願いします、といった文も入っていたが、
大半が翡翠先輩を褒める様な内容で、
なんか……母がすみません、と目を逸らしただろう。*]
(8) 2023/04/20(Thu) 22:16:50
北神 翡翠は、メモを貼った。
(a5) 2023/04/21(Fri) 0:01:48

【人】 瀬戸 海瑠

― また少し後の話:冬のとある日 ―

[冬休みが終わる少し前、
早めに寮生活に戻って来たルームメイトが
大量のお土産を持ち込んだ。
それは同室の自分にだったり、他の友人だったり、仲の良い先輩にだったり、尊敬する教師陣にだったりするほど彼女の交友関係は広い。そんな彼女はやはり最初に花瓶>>0:7に気付いた。

「海瑠が……?」とこっちを見つめる眼差しが首を飾るネックレスに気付いた様だったから、]


  ぁの……
  北神翡翠先輩と……
  付き合う事になった……


[と、先に打ち明けた。
部屋にあげてる訳だし、同室の彼女に知らせないのは不誠実だと思ったから、彼女には嘘をつかない事にした。

えーーっと外にまで響きそうな大声で叫び声を上げたから咄嗟に口を塞いだ。手を外してもなんでどうしてどういう経緯で?と矢継ぎ早に聞いてくるから、落ち着かせながらもゆっくり順を追って話した。
段々と興奮を収めたが、目がきらきらしている彼女が最後まで話を聞き終わると、
「海瑠の誕生日プレゼント先に買わなくてよかったわ」と笑う]
(9) 2023/04/21(Fri) 0:05:28

【人】 瀬戸 海瑠



  どういう意味……?


[立ち上がった彼女を仰ぎ見たら手を引っ張られて、
「買い物に行きましょう」と連れ出された。

曰く、北神先輩に喜んでもらえる様な、かわいいものを買いましょう、との事だった。そうして彼女と一緒に買い物に行って、誕生日プレゼントにと贈られたのは、白いもこもこのルームウェアだった。
ワンピースタイプですごく可愛らしいそれは、翡翠先輩を彷彿とさせるきれいな翠色のボタンがあしらわれている。
彼女のセンスに脱帽しながら、他にかわいいものが揃っているお店を色々教えてもらった。

下着かわいいのにすると、男の人って喜ぶわよ、
ともこっそり教わった。
……あんまりこういう話をしてこなかったから知らないのだけど、念の為、彼女に恋人はいるのかと聞いたら、学園外にいると教えてくれた。
それから、「部屋に北神先輩を連れ込むのはOKだからね」とも教えてくれた。
部屋の扱い方に、信を置かれているのだと思った]
(10) 2023/04/21(Fri) 0:05:39

【人】 瀬戸 海瑠

[それからあっという間に新学期が始まって、
翡翠先輩と簡単に逢う事ができなくなった。

……いや、逢おうと思えば、食堂とかで逢える。
でも人目があるし、何より逢える時間は格段に少ない。
その事に憂いを感じて、ため息の数は増えた。
授業中に術の練習だか何だかで親指と中指で輪っかを作る様に言われ、作ってみて……何かを思い出してしまってぶわっと顔が赤くなってしまってクラスメイトに心配されたりしながら……

放課後、上級生と思しき女生徒に呼び止められた。

「北神と付き合ってるって本当?」と
単刀直入に問われ、どっと心臓が鳴った。

ルームメイトはみんなに内緒にしていてあげるって言っていた。
じゃあどこから漏れたんだろうと逡巡していたら、
「北神から聞いた」と続けられた。

先輩が言いふらす……とは思えないから、
どこかから漏れて、それを先輩が認めたんだろうなと思った。
じゃあ、自分が否定する理由はない]


  はい。


[としっかり姿勢を正して頷いたら、
女生徒はちょっと面白くなさそうな、むくれた様な顔で
「やっぱりカイルは、男の方が好き?」と呟く]
(11) 2023/04/21(Fri) 0:12:49

【人】 瀬戸 海瑠

[……この人、以前スマホで写真を撮らせてほしいって言ってた人達の中にいたかも、と曖昧な記憶が蘇る。
彼女の言いたい事が何となくわかった気がして、
質問の答えを少し、考えた]


  ……男性じゃなくても、
  翡翠先輩の事、
  好きになってたと思います。


[男性である彼に惹かれたのは、
本能的なところはあるかもしれない。
でも、同性であっても翡翠先輩の事を好きになっていた気もするし、性別は関係ないと伝えたかった。
今は翡翠先輩にかわいいって思われたいし、翡翠先輩に抱かれたらどうようもなく自分が女であると自覚してしまうけど、
翡翠先輩が女性だったら、かわいがって、守りたいって思って、
かっこつけたりしちゃうんじゃないかな。

何にせよ今はもう、
翡翠先輩と一緒にいる世界の事しか考えられない]
(12) 2023/04/21(Fri) 0:13:27

【人】 瀬戸 海瑠

[納得した様な納得してない様な顔でこの場を後にした彼女が、その後話し掛けてくる事はなかっただろう。
でも先輩と付き合っている事は広く知れ渡ってしまった様で、
時々クラスメイトなんかに囃し立てられながらも、
主にお昼休みに翡翠先輩とは逢いやすくなった。
そしたらため息をつく事も少なくなった]


  付き合ってるって、
  先輩が言いふらした訳じゃ
  なかったんですね。
  あ、いえ、疑ってはいませんでしたが。
  どこから誰が聞いたんですかね……


[交流会で座ったところを好んで座って、
一緒にお昼を楽しんだり、
その内スキー旅行への話も出たりしただろう。*]
(13) 2023/04/21(Fri) 0:16:25
瀬戸 海瑠は、メモを貼った。
(a6) 2023/04/21(Fri) 0:19:09

北神 翡翠は、メモを貼った。
(a7) 2023/04/21(Fri) 10:14:15

瀬戸 海瑠は、メモを貼った。
(a8) 2023/04/21(Fri) 11:01:42

北神 翡翠は、メモを貼った。
(a9) 2023/04/21(Fri) 13:29:30

【人】 北神 翡翠

──少し先の話:成人の日(翡翠の場合@)──


[君の誕生日を一緒に祝ってから数日後、
世間でいう成人の日の予定を聞いたら、帰省して成人式に参加するのだという。>>0]

 へぇ〜…やっぱり、晴れ着を着るの?

[女の子はそうだろうな。
俺としても、君の晴れ着姿を目の前で見たいと思ったけれど、地元に戻れば友人たちとの交流もあるだろうし、俺なんかが居たら邪魔だろう。
正月に君の実家へはご挨拶に向かったばかりだし、日をあまり置かずに再び尋ねれば、あれこれ気を遣わせてしまうし、君としても落ち着かないだろうから、]

 晴れ着姿、写真撮って送ってね

[と、約束を交わすに留めておいた。]
(14) 2023/04/22(Sat) 0:50:26

【人】 北神 翡翠

[というわけで久々に映画を見に行くか、あるいは買い物に行こうかとざっくり考えていた前日の夜、スマホで映画館のスケジュールやタイトルを調べていたところ、画面が通話の着信に切り替わって呼び出し音が鳴る。
表示された町岡光輝まちおかこうきの名を認め、]

 ……、

[しばらく出ないで画面を見ていると、
ルームメイトが「出ないの?」と尋ねてくる]

 ……、出るよ。 はい、翡翠です。
 町岡さん、…あけましておめでとうございます

 え、元旦に会いましたっけ、そうだっけ。
 ……はは、じゃあ、こんばんは

[通話をしながら、ルームメイトに目配せをして部屋を出る。
廊下にあまり声を響かせないように足早に移動し、階段を下りた踊り場の辺りで立ち止まる]

 用件は…仕事、まぁ、そうでしょうね
 え、明日?
 別に予定ないけど……ああ、彼女は成人式で帰省するって
 で?
 ……ふぅん、まぁ、いいけど。
 お年玉は、…一応、ね。ま、でも、稼げる時は稼ぐよ

[通話の相手は北神家に所属する退魔士。
俺より5歳上のスカウト出身者で、瞑々学園卒後はうちへ就職した。俺とは年近いという事もあって、時々話し相手になってくれたり、一緒に遊びに行った事もある。
ただ、彼と関わりが一番深いのは、やはり退魔仕事絡みで、今回の用件も家業の助っ人依頼だった。ちなみに、仕事を手伝うと小遣いが貰える。正月にお年玉をもらったばかりだが、手持ちは多ければ多いほど良いしね]
(15) 2023/04/22(Sat) 0:56:47

【人】 北神 翡翠

 
 場所はどこですか?
 ……は?──県?!随分遠いな…、その地域の家は?
 えぇ……まぁ、どこも人手不足ってだね
 で、何で北神うちなの?

 東京の北担当…って、県境三つは越えてるだろ……

[日本海側に位置する某県の退魔案件らしい。
調査の結果、周囲の被害が継続して起きているので、退魔と浄化に当たる必要があるが、付近を担当する退魔士は別件に当たっていて手が回らないらしい。
時々こうした、地方で溢れた分の依頼がやってくる事がある]

 ん、待てよ?
 そこってさぁ、ゲレンデの近くだよね
 あ、やっぱり!
 じゃあさ、車に俺のウェアとスノーボード積んできてよ。
 ちゃちゃっと仕事終わらせて、ひと滑りして…

 あ、そ

 ふーん、いいよ、
 行く…、行くけどさ…じゃあ、寮の前まで迎えに来て。
 はい、…はい。じゃね、おやすみなさい

[日帰りスノーボード案はあっさり却下される。
町岡さんはこの案件の後、急いで都内に戻って
別件にも当たるらしい。
北神家も人手不足だ。休日なのに残業させてごめんね。
そもそも、勤務曜日時間の概念はないけど]
(16) 2023/04/22(Sat) 1:00:39

【人】 北神 翡翠

[というわけで当日は、君が始発電車に乗るために寮を出た30分後くらいに、寮の門前に一台のレガシィが止まった。ほぼ同じタイミングで寮から出ると、車に近づいて、窓をノックする。すぐにロックの解除音が聞こえると、扉を開いて後部座席に乗り込んだ]

 おはようございます、今日はよろしくお願いします
 あ、途中でコンビニ寄ってください、

[前方座席の二人に向けて、声を掛ける。
運転席は町岡さん、助手席は村瀬さんだ。
村瀬さんは俺より10歳上だから、今年31になるのかな。
うちの親戚と結婚して以降、北神家の退魔士として共に活動している。合気道四段の指導員で、俺の先生でもある。

学園に近いコンビニに車を停めると、朝食やら
何やら必要なものを買い込む。
車の中でホットコーヒーを飲みつつ、今回の案件を
まとめた概要書にざっと目を通す]

 ゲレンデのバックカントリーに入り込んだ人に
 憑りつく魔…って、
 ますます、ウェアとボードがあればよかったじゃーん

[ゆうべの不満が再発してぼやいたが、ゲレンデ側から向かうのではなく、裏の山道から入るのだそう。遊んでる暇はありません、と釘を刺されて押し黙る]
(17) 2023/04/22(Sat) 1:02:25

【人】 北神 翡翠

[コーヒーとサンドイッチで朝食を済ませると、座席シートの後ろからネックピローを取り出して首に巻きつける。俺の愛用品だ。ちなみに今乗ってる車はうちの自家用車で、休暇中にゲレンデやキャンプに行く時は、自らこれを運転してレジャーに出かける。
でも、今日は運転しないよ。
テンション下がっちゃったからね]

 じゃあ、俺寝るからね。
 着いたら起こして

[脱いだダウンジャケットを肩まで掛けて、
体を斜めにして眠る体制に入る。
今朝の君ほどではないけど、早起きして眠い。ヘッドホンを着けて目を閉じると、いくらも経たぬ内に眠りについた。次に目を覚ますのは、ポケットに入れたスマホが、君からのLINE着信を受けて震えた時。>>1]
(18) 2023/04/22(Sat) 1:03:37

【人】 北神 翡翠

 
 ん…?…お、…おお、
 いいじゃん、いいじゃん、いい、いい

[君からのLINEを受けて目を覚まし、半分寝ぼけながら画面を操作する。送られてきた写真はきっと、晴れ着姿だろう。拡大して目をこらして確認して、あまりに見違えた姿に何度も声を上げて、「いい」を繰り返す]

 えっ?
 いやぁ…海瑠が…いや、俺の彼女が今日成人式で、
 晴れ着姿を送ってきてくれたの
 あ、村瀬さんも見ますか?

[はいともいいえとも付かぬ返事だったが、後ろから助手席の彼に向けてスマホの画面を向ける。手渡して拡大してもらって、綺麗ですね。と返ってくると嬉しそうに頷く。
元旦の服装も青だったと足されれば、お目が高いと上機嫌に相槌を打つ]

 そうなんだよね、彼女は青が似合うんだ。
 元旦のワンピースはね、一緒に買いに行ったんだよ。

[さて、君に返信を打とうか、と後部座席のシートに背を戻すと、バックミラー越しに町岡さんの視線に気付いて目を合わせる]

 ……町岡さんも見る?

[彼は運転中だから遠慮したが、今は赤信号で止まってるらしい。
今の視線が何の意味があったか知らんが、仲間外れだと思っていたら可哀想だ、とスマホの画面を見せる。「青がお似合いですね」と一言返され、「やっぱり?」と頷く。信号も青になったから、これ以上はコメントを求めず、座席シートにもう一度寄りかかる]

 ……来年、彼女と結婚するから。
 北神海瑠になるから、……よろしくね。

[そうなると、彼女にもこのチームに参加してもらうことになる。
言葉にそう含みを持たせると、二人とも察したようだった]
(19) 2023/04/22(Sat) 1:06:00

【人】 北神 翡翠

[LINEの返信を送って、スマホをポケットにしまう。
もうひと眠りしようとした所で、町岡さんから「着きました」と言われた]

 あれ、もう着いた?
 早いね …いや、もうそんな時間か…

[なるほど、町岡さんのさっきの視線は、間もなく到着を告げるものだったのかと解釈する]

 それじゃあ、行きますか……すげぇ靄だな

[車から出ると、辺り一面真っ白な靄に覆われていた。
てか、よくここまで運転出来たな。あ、町岡さんの出身、この県だっけ。なるほど。
この視界の悪さは、ちょっと面倒かもしれない。
気持ちを引き締めると、二人と共に、目的地まで徒歩で向かった]
(20) 2023/04/22(Sat) 1:07:28

【人】 北神 翡翠

[山林の道を往き、斜面の石段を昇っていく。靄による視界の悪さは変わらない。
靄は魔に関連するのか、しないのか。
気温はこの辺りにしては、今日は少し高めかもしれない]

 魔の気配、増えてきたよ
 二人とも、気付いてる?

[訊けば二人とも頷き返したが、どこか半信半疑でもあるようだ]

 この辺りの靄を取っ払うか。
 まぁ、できないこともないよ。これも水だし

[周囲は雪やら靄やら、水には事欠かない。今日が夏の晴天でなくてよかった。
この山道をペットボトルを背負ってくるの、大変だったからね]

 集めた水をどこにやるかだなぁ…
 下手打って雪崩起こしたらまずいし

[雪より温度の高い水を見境なくぶつけて雪山の脅威を呼び出しでもしたら、俺たちは全員助からない。町岡さんが、来る途中に沢があったと言って、大体の地理方角を示してくれる]

 あと、魔が居るからね。
 術中は急な襲撃に対応できないから、
 二人はガードとサポートをお願いします

[手袋を外してダウンジャケットのポケットにしまう。
手に当たる空気は冷えるが、手袋のままでは正確な印が結べないので、やむを得ない]
(21) 2023/04/22(Sat) 1:09:27

【人】 北神 翡翠

 oM vaizravaNaaya svaahaaオン ベイシラマンダヤ ソワカ
(22) 2023/04/22(Sat) 1:11:17

【人】 北神 翡翠

[印を結び真言を唱え、気を集中し高めていく。
同じ真言を繰り返すにつれ、周囲の靄が少しずつ、風とは関係のない方へ向かっていく。靄は自らの意志を持っているかのように周囲と融合し一か所へ集まる。転じて周りの視界を晴らし、この付近に潜む魔の位置を知らしめる]

 東に三、
 西に四、

 ───来る、

[二人に注意を促すのと、魔が一斉に襲い掛かって
くるのは同時だった。
俺も集めた水を一部術に転換し、魔の足止めを試みる]

 ───縛

[手前の魔から順に、動きをピタリと止める。あ、全部はしないよ。近いのだけ。
二人へのサポートは、このくらいの加減で十分。そして、二人はたちまちこの場に居た七体を的確に退け散らし処分する。
魔を退けた後は、残りの水を使って周囲の土地を浄化する]
(23) 2023/04/22(Sat) 1:12:21

【人】 北神 翡翠


 ……まずは、一か所目…っと。

[今回の案件が大変なのは、こうした措置を複数個所で
行う必要があるからだ。
この辺りに集まった魔は、長年かけて少しずつ数を
増やしていき、斜面を昇って勢力を拡げ、遂には
ゲレンデのバックカントリーにまで及んだという。
自らの力量を省みず、こちらに入り込んで怪我をしたり、
行方不明になる利用客が後を絶たないと報告を受け、
調査をした結果……今に至る]

 魔とは関係のない案件にも見えたんだけどねぇ…

[ここへ到着するまでは、正直半信半疑だった。
無謀なゲレンデ利用客は、何も魔に関係なく
どこにでもいると思ったから。
しかし、現にここで遭遇してしまった以上、
退魔士としての役割は果たさないといけない]

 次いこ、次、つぎ

[軽い口調で促して、次に魔の気配が潜む場所へ移動する。
ゲレンデの平和を乱す魔は、俺たちが許さないぞ〜なんてね]
(24) 2023/04/22(Sat) 1:14:19

【人】 北神 翡翠

[───結局。
人に悪影響を及ぼす魔を退け、土地を浄化するのに、
半日近く掛かった。
気付けば昼を大分過ぎている。
最後は疲れたから、交流会の後で後輩二年生の仲から貰ったお札(一枚百万円。ただし最初の一枚はお試しで何とタダ)を使って手っ取り早く済ませた]

 おぉ…すげぇな、この札

[さすがお高いだけある。
たった一枚で効果の範囲が広いのなんの。
俺の立ってる場所から、感覚に引っかかる魔が
一匹たりとも居なくなった。
こんな綺麗な土地、他には手入れの行き届いた神社仏閣
くらいしかないんじゃないの?って思うほどに]

 便利だなぁ、これ…まとめ買いしたいなぁ
 でも、自腹切るのやだしな
 金持ち客からの依頼だったら、仕入れてみようか

[なんて、ひとしきり感心しつつ、俺たちは空腹を抱えて
来た道を戻っていった]
(25) 2023/04/22(Sat) 1:16:06

【人】 北神 翡翠

 
 ここのゲレンデさ、おととし来たんだけど
 コースの途中にあるロッジのカレーうどんが美味いんだよ
 あ〜あ…ボードがあればなぁ…

[あの時食べたカレーうどんの味は正直覚えてないけど、
美味いと感じた記憶だけがやたらと鮮明だ]

 気になってきたら、何が何でも食べたくなった
 こうなったら、今シーズン中に来るか
 あ、海瑠を誘ってスキーに来てもいいな

[なんて計画プランを練りつつ。
(ちなみに同行の二人は聞いちゃいないだろうが)
俺たちが昼食で訪れたのは、居酒屋だった。ただし、昼間は定食系のランチメニューのみで、夜になると酒や鍋を出す店らしい]

 鍋焼きうどんと、… 舞茸の天ぷらも欲しいな
 あ、カニあるじゃん
 え?時間かかるからダメなの?ケチ〜

[時間かかると言ったって、予定よりも早く終わったじゃないか。
二人とも、早く仕事が片付いたのは俺のおかげだって言ってたじゃん]

 それとカニとは別? 何それ、もう!

[カレーうどんとは別に、夜はこの店でカニ食ってやる!と
新たな目標が出来た。食い物の恨みは強い。*]
(26) 2023/04/22(Sat) 1:19:34