>>2:202

「アハハ、話してるの楽しいけど、店屋つくまえに日が暮れちゃうじゃん。それじゃ、またあとで！」

　一度、別れを告げて別々の教室へと向かった。心の内に苺のぎっしり詰まったクレープを思い描きながら。

今日は昨日が遅刻気味だったから、
早めに学校に到着。そのまま流れるように朝練へ。

「走行(そうこう)してる間に体育祭が来るもんだ」

くっだらねえことを言いながらゆったり走る。

>>+1　勢喜
「うわ、え？」
動物が多すぎて人が倒れていると認識するのが遅れた。

「……先生ーっ！　誰かーっ！　なんか……なにこれどうしたらいいの？」
とりあえず人を呼んだ。人間一人が処理できる状況ではないと思ったため。

「──え？校内に動物が侵入？犬猫どころじゃない？
　」

今日も稲生学園は騒がしい。

恐らくそれは誰かの異能によって引き起こされた珍事…
なのだろうけど。
同じような結果を引き起こす異能は決して少なくないもので。
聞いただけでは、原因の特定には至らないものだ。

「うん？」

こっちはすぐに原因が特定できる方の珍事。

>>+1

「」

騒がしい場所に近づくまでもなく、首の長い黄色の動物に僕は怪訝な顔をした。
いつの間にうちの学校はサファリパークになったんだよ。

何があったかと近付いて、近付こうとして、脳に鳴った警鐘に足を止める。


「……」

僕は、憎々しげに舌打ちをした。

そうでなくてもここは学校だぞ。分かってんのか。

>>3　柏倉
「そういうものって、僕を何だと思ってやがります？」

鏡沼創は、何処にでも居る。
今はあなたの背後に、恐らくは生徒会役員の一人として。

「なんとなくこっちに来たいような気持ちが〜。
　え？熊はこの先立ち入り禁止？そんなあ」

白熊は動物騒動で実施中の
廊下の交通規制に引っ掛かっている。

>>+2
「これ……警察とは呼ぶべき？」
動物たちを前に、じりじりと後ずさり。

「走っちゃいけない、背を見せちゃいけない、とかだったよな……」
8

>>8
「あちょ待っ」
めちゃくちゃ襲われました。

朝のラッシュタイムで人、人、人！が犇めきあう校門前。
そんな中に、今日も近場に居た顔見知りを捕まえて話しかけた男が居た。

「おっす！そっち進捗どう？俺はぼちぼち！てかなんでそんな慌ててんの？昼飯買い忘れたん？


へーそうなんだあはは突拍子もないこと言うなぁ！
将来お笑い芸人とか目指したら売れんじゃね？って行っちゃった…。」

朝から変な事聞いたなぁ…。そう思いつつ校舎内へと足を踏み入れた。
この後実際彼が件の動物を見たか、それとも見事にスルーして校内新聞等で事件を知るのかは定かではない。

>>6　鏡沼
「おやびっくりした。
　鏡沼君は鏡沼君ですよ、としか言いようがありませんね？」

口ではびっくりした、とは言うものの。
柏倉にそこまで驚いた様子は無い。多分慣れてる。

「というのは半分冗談ですが。
　気さくで神出鬼没な生徒会の一員と認識していますよ。」

>>1+　勢喜

「……動物騒動？
…………ちっ」

舌打ちをひとつ、騒動の中心に向かおうとして、止められる

「退いてくんね？　なんだったら、あの動物共をまとめて無理矢理行動不能にしてやるけど。
どうしても止めるってんなら、中心にいるやつの安否、教えてくれるよな？　こんなことが起きて怯えてる哀れな学生のためにも、さぁ？」

異能制御のアクセサリーを外して床に落とす

>>11　柏倉先輩
「僕は僕、ですか。
　……確かに、それ以上他に言い様もねぇですねぇ」

我らが副会長がこのくらいで驚かないのは、もう心得ている。
あなたの認識通り、鏡沼は生徒会会計として此処に居る。

「今日はまた、一段と騒がしいみてぇですが。
　柏倉先輩、何か聞いてやがります？」

「うわ、なにこれ？」

騒動を野次馬的に、もとい心配して見に来たら動物たち。
動物園だってこんな放し飼いはしないよな……、
なんて暢気に考えながら人混みから外れて様子を窺う。

「……ううん、これは……」

事態の収束に関して、無力なので傍観を決め込む。
せめて邪魔はしないようにしようか。

「あ゛ー……」
シオン・グレイヴスの異能は荒事向きではない。身体能力は並みそのもので、諦めたように地べたに転がって無抵抗(死んだふりを試みていたのだが、あまり意味はなさそうだ)動物達に小突かれていた。のだが。

「……」
ぱちくりとまばたき。"自分以外の誰か"の異能によって、動物達の覇気が失くなっていく。入れ替わるように、自分の体に活力が満ちていく。

>>13　鏡沼
「はは、そうでしょう？
　鏡沼君がそれでは嫌だ、と言うのであれば考えますけども。」

へらっと笑って、閑話休題。

「何か、うんまあ聞いてはいるんですけど…
　校内の一角が何と言いますか、
　になってるみたいで。」

本当なら先生方を呼ぶなり通行止めなりしなきゃなあ、
なんて困ったように笑った。
生徒会副会長は、事態の直接的な解決力は持たない。

>>14　守屋先輩
「……こりゃあ、どうしようもねぇですねぇ。
　制圧出来る系の異能持った連中に任せるしかねぇでしょう」

人混みから出て来た男は、あなた同様傍観を決めたらしい。
「僕らみたいなのはお呼びじゃねぇでしょ」と言う辺り
あなたの異能についても、噂くらいは聞いてるのだろう。

悲鳴が聞こえた。僕はまた舌打ちをする。
だからここは学校だって言ってるだろ。
檻の中で飼い殺される動物のくせに。

もう数歩、近付いたところで異変に気付いた。

「」

毒づくと、頭を振った。巫山戯るな。
苛立ちを隠さないまま、僕は叫ぶ。





僕だって、これ以上近づく訳にはいかなくなった。
警告は聞けよ、野次馬共。

>>16　柏倉先輩
「全然ちっとも嫌じゃねーですよ。
　自分は自分。
　僕に限らず、誰だってそうでやがるでしょうし？」

「動物園たぁ、いつにも増して派手な事になっちまってますね？
　僕も隠れて見物するのが関の山でしょうし、センセーでも
　呼んで来ちまいましょうかね？
　それとも、事態の把握が先でやがります？」