[ また重ねる唇と唇。
その少しの身動きと共に冷めることのない熱が女の中でずるりと動く。
だけどそれ以上の刺激を与えようとはしなかった。
そう言えばとふと思ったのは『ホムンクルス』も子供を作れるのだろうかということだった。
異種族の間では子供は出来にくいと聞いたことはあるが、その真逆に出来やすいのだとも変わらないとも聞いたことがある。
では人工生命体だという『ホムンクルス』に生殖というものはあるのだろうか。
まあ…どちらでもいいか
知らないことは考えても仕方ないしそうだったとしてもやる事は何も変わらない。
焦らすように何かを待つ様に口元に笑みを浮かべたまま女を見下ろしていた。*]