人狼物語 三日月国


114 【半突発R-18】Snow white Festival【飛び入り歓迎】

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【人】 坊っちゃん バラニ

――後日談/とある行商人との会話――

[君と結ばれて少し後、僕はある人と会っていた。

ポルクスが親方と呼ぶ、行商人の彼。
忙しい合間にどうにか時間を作ってくれたであろうその人に
こうしてあらためて会うのはやっぱり緊張した。
それでも、一商人として、そして一人の男として
今回のことに筋を通さなければならない。

彼の弟子であるポルクスを愛していること、
真剣に交際と、結婚を考えていること。
このことを彼もとい彼女の両親と家族にも報告すること。
そして先程告げたことについての了承を求めてから。
彼に、深く頭を下げた]
(299) 2021/12/17(Fri) 23:08:36

【人】 坊っちゃん バラニ

[頭を上げるように言われて、
そのまま顔を上げて、彼へ向き直れば。

ここで、一つの問いかけをしてきた>>0:132]

心で、金で、買えるもの……。

[少し考え込むように、頬から顎へ手を添えると瞳を伏せて考える。
そうして、ややあってから]

心で贖うことができるもの……これが正解かはわかりません。

[そもそもこの問いに正解と呼べるものはあるのか。
思い浮んだものの全てが、正解であるような違うような
そんな気がして、躊躇うような声音になってしまうけど]

でも、僕はあのとき確かに。
ポルクスと心通わせて、『未来』を得ました。
(300) 2021/12/17(Fri) 23:09:30

【人】 坊っちゃん バラニ


『未来』というのは少し語弊があるかもしれません。
でも、そうとしか言いようがない。

……彼女と、一緒に生きていたいと思いました。
他の誰でもない、彼女と幸せになりたいと思いました。

臆病者の僕が、勇気を貰いました。
非力で虚弱で情けない自分が、変わりたいと思いました。

何もかもを自分の運命のせいにしていた自分が、
自分が望む未来を生きるために、
……そのために前を向こうと、そう思いました。

全部、ポルクスのおかげなんです。
彼が僕に向けてくれる、その想いが、
僕にたくさんのものを与えてくれた。

[運命は確かに変わった。
それを確信しているのは、きっと今は自分だけだけど]
(301) 2021/12/17(Fri) 23:10:39

【人】 坊っちゃん バラニ

 
だから、今度は僕が。
僕の意志で、僕の心で、僕らが共に歩む未来を贖いたい。

たとえ反対されたとしても、
僕は自分の望みを違えないし、
ポルクスと共に在ることをやめるつもりもない。
―――…それが、僕の答えです。*
(302) 2021/12/17(Fri) 23:11:23

【人】 箱庭の雛 フェレス

[  ひらり、
     ひらり、

ページがめくれ、


ひらり、     
ひらり、  ]
(303) 2021/12/17(Fri) 23:12:01

【人】 箱庭の雛 フェレス

―― 後日談/そして、 ――

[  言葉は繰り返し、音と成る。
   言葉は綴れば、世界と成る。  ]


    
   
からちょっとくらい
外に出たってさ


[  風の音色の響く部屋。
   主の到着を今でもかと待ち続ける。  ]


   もうっ!叔父様は心配性すぎるよ!


[  声が扉の前までやってきて、
   怒ったのを表すように扉が大きい音を立てた。  ]
(304) 2021/12/17(Fri) 23:12:18

【人】 箱庭の雛 フェレス

[  未だ少女という身を脱せない少女。
   月日が経ってもそれは変わらず。   ]


   はぁ、ほんと叔父様は……


[  怒った表情の裏。
   顔に映った笑みは、隠されることもなく。  ]


   わたしももう子供じゃ……
あ゛



[  視線の先、開かれた窓と風の音。
   開かれたページと、擦れる紙の音。  ]
(305) 2021/12/17(Fri) 23:12:31

【人】 箱庭の雛 フェレス

[  慌てて、見つからないように、
   文字の書かれた本が閉じられる。  ]


   うぅ、窓閉め忘れるなんて……


[  屋敷の者が入らなくてよかった。
   そう胸をなでおろす少女。  ]


   よしっ、書こう


[  机の上。
   本と、ペンと、インクの匂い。
   そこで世界が生まれる。  ]
(306) 2021/12/17(Fri) 23:12:45

【人】 箱庭の雛 フェレス

    


    


    


    


    
(307) 2021/12/17(Fri) 23:13:10

【人】 箱庭の雛 フェレス

[  やがて時間は経ち、
   綴られた言葉も乾いた。  ]


   ふぅ……


[  一息つこうと少女が閉めた窓を開ける。
   そして突然の風。  ]


   んっ……
って、まっ



[  学びもせずに窓を開ける物だから。
   風と共に、一枚の手紙が空を翔ける。  ]


   ……取りに行かないと!
(308) 2021/12/17(Fri) 23:13:39

【置】 箱庭の雛 フェレス

   お母さんへ

  今はどこにいるのかな?
  わたしはまた歩きだしてみることにしたよ

  お母さんの願いの通り、幸せに生きるために
  少しだけ勇気を出して

  だから、きっと見守っててね
  お空の上、お星さまになって


あなたの大好きなメミニより  
(L8) 2021/12/17(Fri) 23:14:08
公開: 2021/12/17(Fri) 23:20:00

【人】 箱庭の雛 フェレス

[  慌てたように飛び出した少女。
   窓は未だに開けたまま。


   ひらり、
     また、ひらり、

     少しずつ繰り返して、
        一番最初のページ。  ]
(309) 2021/12/17(Fri) 23:14:21

【人】 箱庭の雛 フェレス

[    その物語の名前は、
           『スターゲイザー』。

     遥か彼方の
を観測して、
           幸せを伝える物語。  ]
(310) 2021/12/17(Fri) 23:14:37

【人】 箱庭の雛 フェレス

  
がつもり、
         心を冷やす。

  けれど大丈夫、
      いつか
は解けて消える。







   
そして、
が来る。  
(311) 2021/12/17(Fri) 23:14:50

【人】 箱庭の雛 フェレス

[  いつかの終わりを告げる春が。*  ]
(312) 2021/12/17(Fri) 23:15:19

【人】 星集め サダル

 
マスターヘイズ様と:
sideベリル


愛して、愛されて、抱かれて、抱いて。
マスターの晩年には、頭を撫でてもらいながら彼に奉仕することが増えた。
マスターがもし勃たなくても、キスして触れ合って、穏やかに過ごしていく。
そしてとうとうその日を迎えた。
 
(313) 2021/12/17(Fri) 23:17:24

【人】 星集め サダル

 
私は貴方に出会えて幸せでした、マスター。
きっとどのホムンクルスよりも幸せだったでしょう。
だって貴方に愛された。貴方を愛した。
それだけで素晴らしい奇跡ではありませんか。
貴方の旅にお供できてよかったです。
貴方の隣にいられてよかったです。
 
(314) 2021/12/17(Fri) 23:17:45

【人】 星集め サダル

 
どうしても、ホムンクルスはマスターよりほんの少しだけ長生きになってしまう。
涙を流しながら、彼と共に眠りについた。
ただキスをしたくて、キスをして。
私は契約から解き放たれてしまうけれど。
このキスももう契約の意味を成さないけれど。
私は貴方と共に棺の中。
魔法を使い、地中に埋まろう。
瞳を閉じて。体を重ねて。貴方を感じて。
 
 
「今度マスターの隣に立つのなら。
 同じ種族になりたいです、マスター。
 
 愛しています、永遠に…。」
 
 
こうして、ベリルと名付けられたホムンクルスの生涯は幕を閉じる。
深い闇の中でも。マスターと共にあるのなら、それだけで幸せでいられたのだった。**
 
(315) 2021/12/17(Fri) 23:17:59

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 

 ――――― 途中からの記憶が無い。
 いつの間にか気を失っていた女が目を覚ます頃には、
 すっかり身体は清められて
 気に入りの部屋着を着せられていた。
 ( …… 丁寧に下着まで履かせられているのは
      顔をやや赤く染め、思わず俯いたが。 )


 そのままゆっくりとリビングへ足を運べば、
 四角形の匣を――実験中の魔術師めいた真面目な顔で
 見詰める人魚がいるものだから。

 
(316) 2021/12/17(Fri) 23:21:39

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 

  「 ………… 、 …… おは、よ? 」


 頭でもぶつけたのかと真剣に心配したけれど
 どうやら魔道具のひとつらしい、と思い至って
 いややっぱり何を……と首を傾いだけれど。

 >>291 視線を流した先、
 テーブルに並べられた昼食へ気付けば
 きょと … と目を見開いた。
 
 
(317) 2021/12/17(Fri) 23:21:43

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 

 それから、すこしだけ照れたように言葉を紡ぐ人魚へ
 女にしては珍しく思考が追い付かないような様子を見せ、
 …… 温められた甘いオムレットと
 不格好に笑う彼を見比べては、へにゃりと眉を下げた。


  「 ―――― … ほんと?
    私と家族になってくれる……? 」


 目覚めれば愛しいひとがいる朝も、
 共にご飯を食べる毎日も、――独りで街を見下ろす夜も
 もう何もかもを諦めなくて、いいのだろうか。

 どこにもいかないで、と縋った私の指先で
 貴方をずっと抱き締めても、許される?

 
(318) 2021/12/17(Fri) 23:21:48

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 



     降り積もった雪と、肌を刺す冷気
     白銀に埋もれた種は未だ芽吹かず
     全てが静寂に呑まれた、この街で 



 
(319) 2021/12/17(Fri) 23:21:52

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 


  「 ――――― ありがとう、テレベルム


    貴方に会えて、良かった。 」



 私は愛しいばかりの貴方の頬へ触れ、
 それから重ねるだけのキスを落とした。


 
(320) 2021/12/17(Fri) 23:22:08

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 


   いつか私たちの物語が終わる、その日まで。


   兎は愛しい家族の隣で
   今日も魔法を掛けている。


 
(321) 2021/12/17(Fri) 23:22:13

【人】 薬屋 テレベルム


   
 ♬

 
 ♪

  
 
  
唄を
忘れた
金糸雀が

    
くちばしで
拾った
粉雪の

    
落ちて
しまった
氷いちご
 

    
月の
ない
日々に

    
星の
ない
日々に

   
 …… 
流しましょうか
 
…… 

    
 ……
 
流しましょうよ
 …… 
 
 



[光も届かない深き場所
 いつか何処かの 水底で。]

 
(322) 2021/12/17(Fri) 23:25:14

【人】 薬屋 テレベルム

  
― 羅針盤の導き ―


[黄金に輝く方位針は>>0:L2出来栄えの見事な拵えだが、
 古の魔力を蓄積しているだけにアンティークにも感じる。
 魔具を握るほうでは無い手に、柔らかな掌を預かり>>284
 まるで迷子の子供みたいに握られて苦笑も溢れる。]

  どっちが誘拐されるんだか……。

[彼女の体質には不遇もあるが、目を離さずに傍に居る。
 見慣れぬ景色、見知らぬ民族、知らない汽笛の音。 
 険しくないルートを選び、女でも辛くないように
 極力気を使ったが、彼女はあまりに日陰暮らしが長い身。 
 宿で足労ばかりを掛けてしまった白い足を揉んでやったり、
 暖炉の傍で揺り椅子に座り、彼女を抱擁し休む日々もあった。]
(323) 2021/12/17(Fri) 23:25:28

【人】 薬屋 テレベルム

[針が最終的に示した先は、寂れた漁村だった。
 エオスが一番の栄えた街であった旅路ながら
 途中に訪れた村や街の何処よりも寂しい場所。

 ぽつぽつと離れた場所にしか民家も見当たらず
 己の郷里をどこか彷彿とさせる白浜と青い珊瑚礁。

 ――おとぎ話のお姫様はおらず。
 ――おとぎ話の王子様はおらず。

 唖の女と、漁師の男の住む家へとたどり着く。]
(324) 2021/12/17(Fri) 23:25:46

【人】 薬屋 テレベルム


  ………久しぶりだな、

[兄が自分を訪ねに来たからには、覚悟を決めた妹を前に
 ラヴァンドラと出会わなければ、ここで確かに
 大切な妹の命を奪ったのだろうと、己は想像する。

 手を離そうとする彼女>>285の指を握る。
 決心は最早揺らがないものではあったが、
 万が一、己が彼女のおしえてくれた道から外れないように。

 ――幸せを、心から願えるように。]
(325) 2021/12/17(Fri) 23:26:01

【人】 薬屋 テレベルム

[妹と漁師の出会いは、男が御伽噺のように
 溺れてしまったわけでは無く、
 波打ち際で彼女の唄に聞き惚れた事であったそうだ。

 それらの話は唖となってしまった妹では無く、
 その伴侶となった男の口から語られた。

 歌を忘れた金糸雀も、惨めに捨てられずに
 ひとつの幸せを手に入れた、
 ――そんな、物語にもならない、ちいさな、おわり。]
(326) 2021/12/17(Fri) 23:26:18

【人】 薬屋 テレベルム

[ひとつ先の港町で船と汽車を乗り継ぎ帰路につく心算だが
 折角の海を少し散策してからでも遅くは無いだろう。]

  俺の住んでいた場所も、暖かい海があった。

[気候は温暖。
 雪の美しい街と対極のようでもある。
 彼女はこの気候に慣れてはいないだろうけれど、
 水は少しばかり冷たく、その足を冷やすだろう。]
(327) 2021/12/17(Fri) 23:26:40