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人狼物語 三日月国


241 【身内】冬の物語

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視点:


[ きっとそれは熱に浮かされるような激しい想いではない。
雪奈が向けてくれるそれとは違う。これは恋ではない。]


 よ、久しぶり。


[ 扉を開けて雪奈を迎えいれて。
それから強く抱きしめた。
半年の空白を埋めるように彼女を強く腕に抱く。]


 俺も会いたかった。
 お前がいないのは寂しくて苦しかった。


[ そのはにかんだ顔を見て思う。
自分は確かに雪奈を必要としている。
そして確かに彼女を想い、愛していると。]*

[変わらない事が嬉しい。
半年も離れていたけど、それが嘘のように思えるくらい。]


 うん。久しぶり…っ


[でも変わったのは、その腕の中にいる事。
行動一つで、すぐに胸がいっぱいになる。
その力強さに、実感させられ、負けじと手を回して、力を込めて抱きしめる。]


 それは…私も……
 ずっと、寂しくて苦しくて…辛かったよ。
 声が聴きたくて…………会いたかった。


[もう一度、会いたかったと呟く。
ずっと、ずっと願っていた事だから。]

 
 ねぇ、柊……覚悟してね。
 がんばって、貴方を口説き落とすから。


[必要とはしてくれる。
でも、そこに恋があるかは解らない。
もしかして今更の宣言かもしれないが、それは解らないから。

見上げてにやりと笑う。*]

[ そんな必要もうないのにって思いながら。
雪奈に負けないぐらい不敵に笑って答える。]


 楽しみにしてる。
 ……これからずっとな。


[ 先輩に失恋した
はとうに癒えた。
そこに残ったのは埋められなかった喪失感という穴だけだった。

恋をした。
それは実らなかった。

恋はしなかったかもしれない。
でも、そこに愛情はあった、今もたしかにここに。]*