人狼物語 三日月国


250 【身内】冒険者たちとエロトラップダンジョン【R18】

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ゲホゲホゲホッ、…!!!
んだこれっ、気持ち悪ィ……!!!

[派手に咳き込み、べたついた蜜をぺっぺっと吐く。
どこかねっとりとした甘い匂いとは裏腹に
後に引く苦味が咥内に残り顔を歪めた。

しかし今はそれに気を取られている場合じゃない。
バドも何とか素手で応戦してくれているが、
さすがに厳しいだろう。]

Burnt and tormented

―――おらぁぁぁクソがあ!!!


[バドが蔦を引きちぎり、片足の拘束が緩んだのを機に。
咥内で小さく火の呪文を唱え、
片足に魔力を込めて思いきり蹴りを入れれば
多少はダメージが通ったのか
右手を拘束していた蔓が緩み自由になった。]


バド!!剣を!!!


[半端に吊られた体勢のまま、バドに叫び手を伸ばす。
さっきは少し油断したが、
剣が手元にあればこんな奴どうってことない。

その間に新しく伸びてきた蔓が
腰を這い、服の中に入り込んで……]


ひゃうっっ……?!?


[つつ―――……と直に背筋を撫でられ、
ぞくぞくぞく、と肌が粟立った。
こんな魔物に触られて不快感こそあれ、
おかしな声をあげてしまうなんて
自分でも信じられなかった。これじゃまるで……]

(ん、ぁ……なん、だこれ、……
 頭が、ぼーっとして…)


[とろん、と急速に思考が鈍り
体の芯がじんじんと火照り始める。
頬が、腹が、下肢が熱い。

この感覚にはどこか覚えがある。
いつだったかネス製の媚薬を飲んだ時と似たような……

そう、ここに巣食っている魔物たちが一体「何」なのかも。
先程しこたま飲まされた蜜に
強い催淫効果があったなんてことも、
当然まだフィルは知らない。
**]

[ 苛々する。
 こんな馬鹿な生物にも、すぐに対処できなかった己にも。
 
 ネスの服の下を無遠慮に這い回る触手の根本を辿り、
 弱点を探している間にも
 この触手はまるで俺をせせら笑うかのように
 ネスの衣服を捲りその下を見せつけてくる。 ]
 
 
 
ああ゛!?

 
 んだてめえ殺すぞ!!!

 
[ そもそもだ。
 ただ種付したいだけなら、あんな風に乳首を愛撫したり
 性器を扱く必要はない。
 
 ましてやただの野生の魔法生物があんな事をするなら、
 せめてゴブリン以上の知能は必要だ。
 だというのに、
 明らかに知能なんて本能以外搭載されていないような
 こんなふざけたタコがそんな真似をするという事は。 ]

 
 
 (こいつら、
そういう目的
で作られたな!?)
 
[ この研究所に行きたがる者が居なかった理由がよくわかる。
 ここはこういうくだらねえものを
 大真面目に実験していた施設なのだろう。
 
 そしてこのタコは、その実験の産物だ。
 
 分厚い短剣を手に、タコの中心に飛ぶ。
 やつらの眉間とも言える一に刃を定めると、
 深くまで思い切り突き刺した。 ]
 
 
 誰の許可得てネスに触ってんだクソダコ!!!
 
[ ぐりゅ、と捻った短剣を抜けば、
 タコは一瞬強く痙攣した後に
 サァッ……と全身の色を変えて力を失った。
 
 傷穴からは血の代わりにドロドロとした何かが溶け出して、
 その性の匂いにまた噎せそうになる。
 
じわじわと俺の本能を掻き立てる匂いに、眉を寄せる。

 
 短剣を仕舞うと急いでネスの方へと近寄り、
 触手を引き剥がしていった。 ]

 
 
 大丈夫か…?
 
 っくそ、あいつ死んでも吸盤の力けっこうあんな…
 
[ タコを始末するまで耐えてくれたネスの体から、
 残りの触手を剥がし終えて。
 あちこちに忌々しい吸盤の跡が残ってしまったのを、
 苦々しく見つめる。
 
 幸い、俺がかつて施していたネスへのマーキングのおかげか
 ネスの体の中にまで触手が及ぶことはなく
 表面を触られた以外は無事──とも言えるだろう。
 だが、決して気のいいものじゃない。 ]
 
 
 時間かかって悪かった…。
 よく耐えてくれたな。
 
[ ネスの体を抱き寄せる。
 この体に俺以外が触れたという事実が、
 悔しくて仕方がなかった。 ]

  
 
 どっか痛かったり、変な感じがしたりは?
 
[ タコに触れられていた箇所を、上書くように触れる。

 鞄から出した布でネスの体についた粘液を拭い、
 服を捲くって代わりに舌を這わせた。
甘い。

 
 こんな事をしている場合じゃない。
 頭の何処かではわかっているのに、
 何故か今はネスに触れる手が止められなくて。 ]
 
 
 ……ネス、
 
[ 散々触手に嬲られていたネスの性器に手を伸ばす。
 
 まだ達していないそこを掌で包むと、
 ぬちぬちと上下に扱いた。
 
 ネスの性器の感触が、やけに生々しく掌に伝わる。
 こいつに触れて良いのは俺だけだ、なんていう
 ただの独占欲のせいだろうか。この手が止められないのは。 ]

[ じわじわと、腰の奥で熱が燻る。
 触手に触れられていたわけでもなければ、
 俺自身はなにもされていないというのに
 何故か妙に体が熱い。
 
 
ネスに、触れたい。

 
 匂う。
 噎せ返るような性の匂い。
 あいつからだ。あの忌々しい触手から。 ]
 
 
 ──……ネス
 
[ 名を呼ぶ。
 彼が纏う衣服を捲り、彼の匂いで鼻腔を満たす。
 
 
今すぐこの体に種付したい。

 
 ドロドロとタコの体から漏れ出した香りが
 俺の理性を上書きするように熱を誘う。
 
 ネスの腹に押し付けた性器は、
 痛いほどに硬くその存在を主張していた。** ]

[懸命に、フィルの身体を拘束する蔓を引き剥がそうとするが
大柄な成人男性とはいえ魔法職の自分ではどうしようもない力で。
フィルの咥内にもぐりこんだ蔓を引き千切った時飛び散った
甘ったるい匂いの蜜がぬるぬると邪魔をしてびくともしない。

焦りと共に、地下に満ちる瘴気と
そのくらくらするほど甘い蜜の香りを
無意識に吸い込んでいた。]

 ッ、…!!

[なんとか攻撃を試みるフィルの口が呪文を紡ぐ。
火の魔法と共に蹴られた蔓は焼け焦げ
一瞬怯み、フィルの右手を離した。]

(剣、そうだ、剣を!)

[伸ばされた手に、落ちた剣を咄嗟に]

[彼の怒声を間近に聴いて、反射的にびくっと震える。
怖かった訳じゃなくて……寧ろ、
そんな風に怒ってくれて、
こんな場面なのに、嬉しいなんて思ってしまって……


でもその内、そんな事を考えている余裕もなくなるくらい
触手に責め立てられれば、
そっちに支配されない様に意識を向けて、]


  ぁ……


[実際に耐えていた時間は、そう長くなかっただろう。
巻き付いた触手越しに短剣の衝撃を感じたと思ったら、
色が変わって、締め付けが緩んでいった。

ゼクスさん、と唇だけで紡いで、彼の方に寄ろうと思ったら
彼の方が先にこちらへ辿り着いてくれた。]

 
 
 
(──身体が、動かねえ…ッ!)



[粘液に濡れた手は自分の理性いしとは逆に
神経が痺れたように熱く、動かない。
おかしい、と理解する頃にはもう
吐き出す息が熱い興奮したそれに代わっていた。

熱が下腹部にどんどんと集まっていく。
服に押し込められたそれが主張して、痛い。

剣を取るはずの手はよろよろと
何かに操作されるように、伸ばされた手を取る。

何よりも、意識が侵食されていく。]

 
 

    ──犯したい。


        ──種付けしたい。



 
[重なった手がぬちょりと水音を立てて
指と指を絡めて繋ぐ。]

 っは…、…フィル…

[魔石が繋がったままだなんて
もう意識の片隅にさえない。

見下ろす瞳は淀んだ赤に色付き何かに憑りつかれたように
熱く、それでいて獲物を狙うような鋭さを持ち。
指は繋いだ手をぐちゅりと鳴らし、指先の間を撫でまわす。

その間も蔓はフィルの背筋から服の隙間を探し出し
胸元へとのびていく。
その先の尖りを探すように、先から粘液を塗布しながら
肌の上をなぞりあげて。]

 ──今朝の、続きだ。

[魔物を使役しているのか、魔物に支配されているのか。
自分の言葉に従うように新たな蔓が伸び、
掴んでいたフィルの足を離すかわりに両腕を拘束する。
宙吊りからは解放されたものの、フィルに自由はないだろう。

淀んだ瞳を向けると、蔓から甘い蜜を吸い上げ
口に含んだそれを口移しするために、唇を無理矢理重ねた*]



  う、うん、大丈夫……
  ありがとう……


[自分でも触手を剥がそうとしたけど、
彼の方がずっと手際よく剥がしてくれた。
「吸盤の力」と聞いて自分の肌を見下ろしたら、
確かに跡もついていたけれど、
思いの外「汚い」って思わなかったのは、
相手がタコみたいで、タコって食べ物だという認識が強いから、かもしれない。
でも表情を歪ませる彼の姿を見ていると胸が痛んで、
その頬に手を伸ばそうとした]


  ゼクスさん……ううん。


[でも先に彼に抱き寄せられて、
そっとその背を抱きしめ返す。
ゼクスさんは何も悪くない、と首を振って]

[痛いところも変なところもないよ、と
もう一度首を振る。そしたら、
さっき触手が触れていたあたりに、彼の手が触れる。
一箇所だけじゃなくて、色んなところに触れて、
布で肌を拭ってくれて、そこまでは大人しくしていたけれど]


  あっ、あの……ゼクスさん……?


[舌が触れたら、ぴくっと反応して、
その意図が読めずに、困った様に眉を下げる。
普段ならこんな触れ合い、嬉しいだけだけど、
得体の知れない生物に遭って、それを倒したばかりで。
すぐにここを離れて体勢を整えるのが正しい筈。
それがわからないゼクスさんじゃないと思う、のに。

さっき触手に煽られて芯を持ったところにまで触れられて、
彼を抱きしめていた手は、ぎゅうと力が入って服を掴んだ]


  ふ、ぁ、ゼクス、さんっ……


[触れているのが彼なら、耐える理由なんてないんだけど。
どうしても甘く身を委ねる事ができなくて、唇を噛んだ]

[なんだろう、おかしい。
姿形も声も手も、全部僕の大好きな人の筈なのに。
違和感を覚えている僕の方がおかしいのかとぐるぐる考えるけれど、もう一度名前を呼ばれたら
もう抗いきれなかった]


  んッ、ぅ


[どく、どくっと白い粘液を先端から溢れさせて、
彼の手を濡らす。震えを伴って吐精を続けながら、
服を肌蹴けさせる彼を、薄目に見上げる]


  ……ゼクスさん……ど、したの……


[触手にイかされたくないって言った僕を
彼がその手で楽にしてくれた。そう思っている。
恋人なんだから勃っちゃたり、それを僕に押し付けるのも、
不自然ではない、と思う。

でも僕は、彼が今ふつうではないと思うから、尋ねた。
すぐに薬を引っ張り出して彼の身体の自由を奪うなどという考えは、全くなかった。
ひとえに、彼の身が心配だから]

[その時だったか。
ポケットに入れていた魔石が、
仲間からの声を届けてくれたのは]


  ―――……


[……それなら、
さっきのタコみたいな奴の動きは合点がいく。
いや、そんな魔物の話は初めて聞いたけど、
それは今は置いておいて……
ゼクスさんは、その魔物たちに影響を受けてる?と
彼を再び見上げたけど、

警告してくれたバドさんの声が続いている事に、
ぶわっと顔が熱くなった。
もしかしてこれはこのまま、ナニやらしている声がこっちに聴こえてきちゃうのかと。
これって向こうの声消せるっけ、と操作方法を思い出そうとするのと、目の前のゼクスさんをどうしたらいいのかと、
僕の頭は若干パニックになった。*]

[蔓が体を這いまわるぞわぞわとした感覚に
意識が持っていかれそうになりつつ
それでも剣さえ渡してくれればと
バドの方を見て、気づく。

何やら様子がおかしいことに。
息は荒く、ふらふらと動くさまは何かに耐えるよう。]


―――………バ、ド……?


[落ちた剣は拾われず、
代わりにぐちゅ、と音を立てて
粘液に塗れた手が繋がれる。

戸惑い露に恋人の名を呼んで。]


ふ…… ざけんじゃ、ね……っ!!!
こんな魔物に好き勝手されて堪るか、……

……んぁ、っ、ばかやめ……っ
バド……!!!あぁッ……!!

[こちらを見下ろすバドは
明らかに目が据わってしまっていて
大方ここの瘴気や魔物の催淫にあてられてしまっているのだろう。

それは分かっているのに、
その劣情の籠った瞳に射抜かれ、
朝からおあずけ状態なのも相まって
思わずごくりと喉が鳴った。
胸元をぬるぬるとした蔓が這って
その刺激だけでぞくぞくと背筋が震えてしまう。

熱い。苦しい。イきたい。
下肢が衣服の中で張りつめてズキズキと痛い。
気持ちいいのがほしい。バドに触ってほしい。犯されたい。

魔石が繋がっていることなんてとっくに意識から抜けて
頭の中が強烈な劣情に支配されていく。]


ンンッ……

[せっかく自由になった手に再び蔓が巻き付き、
両腕を拘束されたままずるずると地面に降ろされる。
強引に唇が重なり、さっきの蜜が更に流し込まれて
ただでさえ淫欲に支配されつつある心身は
性交のこと以外何も考えられなくなっていく。]


ばどぉ…… はぁ、はぁ……や、やめ…………
んんんっ……… んぁぁん……♡

[こんなのおかしい。
バドだって絶対に正気じゃない。

僅かに残った理性で抵抗を紡ぐも、
甘い息が混じるそれは酷く弱弱しく。

頬を真っ赤に上気させて口端から涎混じりの蜜を垂らし、
発情してぼうっと潤んだ眼差しは
誘っているようにしか見えなかった、かもしれない。**]

[ そもそも最初からそうだった。
 ”悪い予感”だなんて漠然とした予感で止まる、
 今までに感じたことのない気配。
 索敵にひっかからない敵。
 本能を撫でるような香り。
 
 この研究所は、俺の体との相性が致命的に悪かったのだ。
 
 戸惑うようなネスの声を気にすること無く、
 その体に触れる。
 
 震える肌から感じる、僅かな汗の味。
 ネスの体の味に、ほう…と息を吐き
 掌の中のネスの熱を、次第に滲む雫を絡ませながら
 上下に愛でていく。
 裏筋を擽り、亀頭を指輪にくぐらせて。
 
 未知の敵がまだ眠っているかもしれないこんな場所で、
 弁えることも知らず、彼の体を愛撫した。 ]

 
 
 ──…
 
[ やがて、手の中のネスの性器から
 弾けるように精が吹き出る。
 
 射精に合わせて手でゆったりと幹を扱きながら、
 搾り取るようにその精を吐き出させた。
 
 掌にべっとりとついたネスの精をぼーっと見つめると
 その香りにまた、どろりと目を澱ませてネスを見る。
 
 どうしたの、と
 
 様子のおかしい俺を気遣ってくれるネスに、
 ゆるく頭を振る。
 
 どうしたのか。
 わからない。
 
 熱を持て余したネスの体を救うためにしたわけじゃない。
 ただ彼に触れたくて、その衝動を抑えきれずに触れている。 ]

 
[ 手のひらについたネスの精液を、舐める。
 
 
もっと

 
 愛する恋人の欲情の味。
 じりじりと蒸すような熱が、思考力を奪っていく。 ]
 

[ 気づけば、ネスの手元の魔石から
 焦ったようなバドの声と
 その先に響く”なにか”の音が響いていた。 ]
 
 ──ネス、体…熱ぃ……
 
[ ネスの精がまだ垂れる手を、
 彼の後孔に伸ばす。
 
 先程あのタコが触れたくとも叶わなかった位置を、
 かりかりともどかしそうに指先で撫でて
 その中に指を潜らせようと、ぐっと力を入れる。 ]
 
 
 抱きたい…いま、すぐ……
 
 
[ 正気ではないことは、ネスにもすぐに察せられただろう。
 ながく湯に入ったあとのような、
 どこか逆上せた苦しげな顔でネスの体を求め呻いた。 ]

[ けれど、ネスの視界にも入った事だろう。

 あのタコの死体の後ろ、
 新たに此方に向かってきている、蠢く別の生物の気配が。
 
 少なくともこんな場所で無警戒を晒している場合ではないと
 
 本来なら誰より早くネスを連れて出るはずのゼクスは、
 今はなんの役にも立たなかった。** ]

[強引に重ねた唇は咥内に甘く苦い蜜を送り
舌をぐちゅぐちゅと水音を鳴らして絡める。

絡みあう舌の熱が気持ちいい。
たったそれだけのことが、加速装置になり
瘴気に当てられた理性は欲望で塗り潰されていく。

甘い匂いの蜜と涎を口端から垂らしながら
弱弱しく抵抗を紡ぐフィルの唇に
こちらの口角は上がり、意地悪な笑みが浮かび。]

 やめて、いいのか?
 今朝もあのままで、辛かったんだろ?

[絶頂寸前でお預けをくらわせた
今も張りつめている性器へと指先を伸ばす。
服の上からでももうわかるほどに興奮したそれを
脱がすことなく上下に擦り、耳元に囁く。

それもこれもすべて、魔石を切らなければ
仲間の元へと届くだろう。]

 イきたいんだろ、こんなに勃起させて。
 フィルも興奮してるじゃねぇか。

 ここなら……声も我慢しなくていいぞ。

[熱い吐息を耳にかけながら、自分の熱もまた
フィルの太腿へぐりぐりと押し付けて。

その間も快楽を与えるために
魔物の蔓はフィルの胸をまさぐり
尖りを見つけると先端を吸盤のように変化させた。

胸の飾りを覆うように吸いついた吸盤は
内側に凹凸があり、粘液でぬるぬると濡れている。
その凹凸で刺激を与えるように、内側が尖りを両方擦りあげて。]

 フィル…、ほら。

[毎夜の甘い囁きのような声を落としたかと思うと
耳朶を甘噛みする。

  もっと欲しい、もっと喘がせたい、犯したい。

  種付けしたい、孕ませたい、絶頂したい。


意識はもう欲望に支配されていて。]



 
イけ、フィル ──…




[それは、命令。
普段の情事では落ちることのない支配的な声が
愛しい相手の耳に囁かれる*]

[我慢していた熱を逃がすだけにしては、
どこか彼からの愛情を感じる様な愛撫で、僕は程なくして達した。

搾り取られる様な手の動きに身を震わせ、
どこかぼんやりとした彼の瞳を見つめる。

僕の問いに、彼は頭を振る。
それから、手を濡らしていた僕の精を彼が舐め取ってしまう。
こんな姿だって、いつもならどきっとさせられるのに、
今は、何だか背に冷たいものが這う気持ち]


  ゼクスさん、


[魔石から聴こえる声に掻き消されそうになったけれど、
彼の声が耳に届く。
どうしよう、持って来た解毒薬は効くかな、
それとも、船酔いをしていた時に試した、感覚を鈍らせる薬の方がいいかなと、後方に落ちている自分の荷物に目を遣ったけど、]


  あっ、ぁ……ん


[彼の濡れた手が服の中に潜って、僕の後ろの孔に触れる。
触れるだけじゃなくて、そんな、こじ開けるみたいな動き]