【人】 桧垣 やよい[ もしもうたたねしているままなら おはようなんて声はかけないけれど もしも、もしもだよ。 起きてこっちを振り向いたり、 そんなことが奇跡的に起こるなら ] お、おはよう、 愛智くん。 [ 声をかけるくらい、 神様、私に時間を、くれますか。 ]** (31) 2023/02/11(Sat) 12:50:28 |
桧垣 やよいは、メモを貼った。 (a4) 2023/02/11(Sat) 12:52:00 |
【人】 結城 朔也[ 唯野市民なら一度はお世話になったことが あるかもしれない『結城病院』。 その跡取り息子で、成績優秀、進路は医学部志望。 誰にでも人当たりの良い優等生。 ……なんて言ったら、 みんなが僕を、すごいという目で見るだろうか。 ] (33) 2023/02/11(Sat) 14:13:26 |
【人】 結城 朔也[ そんな人間が、唯ひとりだけ接し方が違ったら、 付き合ってる、なんて噂が流れても おかしくないんじゃないかな。 ] おはよう、やよい [ 朝、登校の時に会うことがあれば、 にこやかにそう声を掛ける。 幼馴染である彼女と再会したのは、 高校に入学した時のこと。 離れていたとはいえ、幼い頃は それなりに仲が良かった……はずで。 それに、彼女に起こったことを思えば、 気にかけてしまうのは当然で。 だから親しげに彼女を呼ぶのだって、 何もおかしくはない。 だって、幼馴染なんだから。 ] (34) 2023/02/11(Sat) 14:15:03 |
【人】 結城 朔也[ 彼女を誘って、昔からあるカフェや、公園、 ショッピングモールへ。 懐かしいね、って思い出を辿ることもあった。 君には、その記憶はないのかもしれないけど。 そうだね、そんなところを見られたら、 付き合ってる、なんて思われても 仕方ないのかもしれない。 ] やよいは、幼馴染だよ [ だけど、そう尋ねられても、返すのはいつもそれだけ。 ] (36) 2023/02/11(Sat) 14:17:56 |
結城 朔也は、メモを貼った。 (a5) 2023/02/11(Sat) 14:20:37 |
【人】 愛智 哲弥[ 君から挨拶をしてくれた日は、良い日。 うっかり転寝していると、声をかけられない日もある。 残念ではあるけど、そんな日も 些細な気遣いを嬉しく思ってしまうのだから、 恋というのは、面白いよね。**] (39) 2023/02/11(Sat) 15:00:55 |
【人】 結城 朔也[ ただそれだけ、の関係が、 少しばかり変わったのは、高校三年生の春だった。 ある日、やよいのクラスを訪ねていった。 やよいは一人暮らしを始めた頃だったかな。 僕の父もやよいのこと、気にかけているし、 引っ越し祝いのクッキー缶を、渡しに行った時かな。 僕に頼まなくても、って、思うんだけど。 ]困ったことがあったら、相談に乗るから [ 僕に言えるのはきっとそれくらい。 ……僕に出来る一人暮らしの手伝いなんて、 きっとひどく少ない。 それでも、次はどこへ誘おうか、なんて考えていた。 やよいが、楽しんでくれたら良いなって、思ってた。 その場で誘うことはなかったけど。 じゃあね、と、やよいのところから去ろうとして、 ] (41) 2023/02/11(Sat) 16:34:36 |
【人】 結城 朔也[ 振り返ったことに理由はなかった。 けれど、去ろうとした別クラスの教室の中、 僕から外されたやよいの視線が、 ある方を向いてるのに気付いてしまった。 ……そういえば同じ学年に転校生が来たと聞いた。 こんな時期だけれど、と。 その転校生の彼を見つめるやよいの視線が、 ] (43) 2023/02/11(Sat) 16:35:49 |
【人】 結城 朔也[ ……分かるよ、幼馴染だから。 なんてね? じゃあ彼……愛智哲弥くんっていう名前 だっていうのは知った。 僕も気にしてしまうようになった愛智くんが、 やよいに好意を寄せてるんだろうな、って解るのは、 どうして? ] (45) 2023/02/11(Sat) 16:38:03 |
【人】 結城 朔也[ 欲しいものは、なんだって、 ―― 手にしているように見える? ] [ そう見えているなら、別に知らなくて良い そう、大切なものは、いつだって、 ―――― ] (47) 2023/02/11(Sat) 16:42:02 |