人狼物語 三日月国


71 【R18】歪んだ愛の形【身内】

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[ 基本的には、彼と彼女、
  そして彼のメイドの3人での旅行だった。
  彼女にとってはそれが家族旅行のようで
  いたく楽しんでいたのを覚えている。
  稀に本当に彼の両親も一緒になって
  旅行に行っていることがあったから
  彼女が中学までやることが叶わなかった
  彼女の望んでいることがいくつも
  叶えられたことだろうと思っているのだ。  ]




──────


    そう、毎日。
    もう少し短くがいいなら
    毎晩にしてあげようか?

[ 彼女の瞳が何度か瞬きをすると、
  可愛さが溢れてしまった気がした。
  にっこりと微笑んだ彼女を見ると、
  毎日、に承諾したものだと彼は思う。

  彼女の髪の毛一本まで彼のもの。
  彼女は彼から離れられない魔法
洗脳

  かけられてしまっているから、
  彼からの口づけは凄く甘くて溶けそうな
  至高のものだったと信じたい。
  交わっていく唾液と空気は
  気持ちが昂っていくのに十分な材料だった。 ]






    あぁ、僕の顔だったの?
    でも本当に繋がった大切な瞬間…
    しっかり見てくれたよね?


[ 顔が見たかったと聞こえれば、
  彼はくすりと笑って、ごめんね?と呟く。
  恥ずかしそうに視線を逸らした彼女の頬を撫で
  腰が動いたのを感じ、彼女の中をずるりと
  出ては入りを繰り返して、
  3年間待ち侘びたこの時間を揃って堪能する。
  でも、あと4年は待たなければいけないので
  避妊具はきちんと旅行バッグの中に入っている。
  彼女がなしを懇願することはないと思うけれど、
  また彼女の視界を遮り、一度抜いてしまえば
  きちんと避妊具をつけて彼女の中へと
  熱塊を戻してあげたことだろう。       ]*





    やったぁ、っ…!海斗くんと、おやすみ…


[ 一緒にいたいのに、こんなに制限をされるのは
  あんまり納得がいかないのですが、
  いずれ納得する時が訪れるのかもしれません。
  例えば、駄々をこねてしまって
  1週間ずっとおうちから出してもらえなかったり
  海斗くんだけ学校へ行ったりしたのなら、
  まりんでも、週末だけとお願いをするのかも。

  でも、そのときのまりんは
  うきうきのほうが強くてお返しのように
  ちゅうっと海斗くんの頬に唇を押し付けていました。 ]





    んん、わ、かったの…

    っ、…────!!!

[ 彼の髪を撫でながら、何があるのかと
  思っていたのですが、脚の方に
  熱い何かが入り込んでくるのです。
  目を見開いて、声を我慢していると
  海斗くんから、大丈夫?と
  聞かれるのでした。

  何が起こったのか分からなかったけれど、
  まりんの肌と、海斗くんの肌が
  触れ合っているような気がしました。   ]






    ひ、っふ……んんっ!
    ま、まってぇ……!!!


[ 海斗くんが、動かないのを良いことに
  まりんは呼吸を整えようと
  試みたのですが、さっきよりと激しく
  胸が上下したのではないでしょうか。

  暫くしたら、落ち着いたよ、と
  小さく呟いて海斗くんがしたいように
  してもらっていくのでした       ]*






   ぼくも流石にワンコちゃんが
   留年したとかなったら気がひけるし、
   ぼくに甘えられる部分は
   たくさん甘えていいんだよ。



  そうでなくても彼女は沢山、
  甘えてくれている気がするけれど
  そうやって体調がすぐれない時ほど
  甘えてほしくなる。

  何日か、この日から彼女の家に
  通って様子を見つつ、
  落ち着いたのなら彼女が料理を
  簡単なものでも出してくれて、嬉しかった。

                       ]






   甘くて溶けそうなもの、
   サクラちゃん好きだよね本当に。




  曖昧な関係はいつでも恋人にも赤の他人にも
  変貌してしまう悪魔的関係。
  でも、それをやめられないのが
  いまのこのふたりなのであって。
  それに関してはどちらも踏み込むことがないから
  どうしようもないのかもしれない。

                         ]



   *


    特に今日は吠えるね……
    大人しくなれない?



  まだ少しイラッとした感情を覚えながら、
  彼は彼女に唇を重ね、
  上書き行為を続けていく。
  ケイくんが誰とかどうでもよくて、
  彼女が他の男と寝たというのであれば、
  彼の優しい口づけが、前の男の口づけを
  忘れさせようとして、
  彼女のことを無理やり黙らせる。

                     ]





    んー……



  まだ何か言われている彼は、
  彼女の体勢を横にしてまた突き上げていく。
  みんなの、なんて言われては
  すぐに否定をしなければならないのだが
  今の彼はとりあえず彼女の体の細部までを
  彼という欲で満たしてしまいたかったので
  しっかりと反応することはなく。

                       ]






    わー…動くたびに溢れてるよ?
    ワンコちゃんとぼくの欲の塊。
    ぐしゅぐちゅ言ってて、
    失神させたくなる……




  本当に彼はやめるつもりもなく、
  彼女の意識が飛んでしまうまで
  喜んで動き続けることだろう。
  彼女がそのうちダメになってしまっても
  彼は彼女がそばにいれば
  全く何もいたくも痒くもないのだから。

                     ]*





   甘えて……
   ……なら、風邪ひいた時とか、
   頼って、いいの?


  一人暮らしですから、風邪をひいたりすると
  心細かったりするものです。
  別に一人で何か作ったりすることは出来ますけれど。
  傍に誰かいたら安心して寝られるから。

  この日だけでなく、そのあとも
  何日かおうじくんは部屋に来てくれて
  様子を見てくれたのでした。
  お礼になったかはわかりませんけれど
  簡単にできる料理を出して
  和やかに食事をしたりもしたのです。
                         ]
 

   
   ……おうじくんは好きじゃないの?


  ふと、心地よさを感じているのが 
  自分だけだったら、なんて不安に駆られて
  思わず口に出してしまったのです。
  
  どうせ口に出すのなら
  もっと決定的な一言にすればいいのに
  踏み込めずにいる理由は…
  
前みたいに失うのが、怖いからにほかならなくて。

                          ]
 


  *


   おうじくんにはどうせ……
   んんっ……


  大人しくなどと言われて
  さらにかみつこうとした私を黙らせようと
  唇を重ねられていくのです。
  
  こんな時でも彼のキスは、
  心を溶かされそうになるほど優しくて
  すこし、すこしだけ焦りが消えるのです。

  “ぼくだけ”の意味を分からせるかのような
  彼しか見えなくなる、キス。

  
言われなくたってあなたしか、見ていない。

                       ]


   ――――――……。


  否定が欲しかった。
  でも、否定がないのなら……
  私は、やっぱりおうじくんが思うことを
  理解できないのです。
  
  横にされて、何度も突き上げられると
  気持ち良さに流されて
  いつもみたいに、何も考えずに
  愛されている、と錯覚だけする一時を
  過ごしてしまいそうになります。

  
今日もそうしていられるのなら、楽なのに。

  
どうしてでしょう…今日はそうしてはいけないような

  
そんな気がしてくるのです。

                           ]


   おうじ、くんっ……
   も、もっと……欲しい、からぁ……


  だから、こっちを見て欲しい。
  そういえば一瞬でも彼は止まったでしょうか。
  もし止まってくれるのなら、
  横に向いていた体勢をもどして
  彼の頬に手を伸ばして、彼をじっと見つめるのです。
                          ]

   あなたにとってのわたしは―――
   何なの……?
   
   わたしは……
   あなたの恋人になりたい、のに……
   恋人が要らないなら……
   叶わないなら、わたしは……
   
   




   
……あなただけのわたしでいることはできない




   
*



   ……可愛いな

[ とりあえず今は納得してくれている…
  そう思っていいのだろうか。
  
  いずれ駄々をこねられるのなら
  その時は……体に教えてから
  一人だけ大学に行きでもすれば
  さすがのまりんも納得するのだろうし
  今はこれで終わりでいいんだろう。

  そんな少し先の未来のことを知る由もなく
  頬に口づけてくれるまりんが可愛くて
  思ってたことをつい言葉にしてしまったり。 ]
 



   ……痛い?

[ 待って、と言われるのなら勿論待つ。
  もともとまりんが落ち着くまで
  動くつもりなんでなかったんだけどな。
  呼吸が荒いまりんを落ち着かせようと
  頭をなでてみたり
  軽く頬に口づけを落としたり。
  彼女が落ち着いたよ、と呟くのが
  聞こえて、優しく唇を重ねながら
  ゆっくりと動き出していく。     ]
  



   っは……まりん……
   好き、だよ

[ 最初は探るようにゆっくりとした動きだったけど
  段々と突き上げるのがはやくなっていく。
  そう長くは耐えられなくて
  膜越しに欲を吐き出すと、
  ふ、と息をついてまりんの横に倒れ込んだ。 ]


   ……男と寝るってこういうこと。
   まりん、わかった?

[ 落ち着いてから、そんなことを
  言いつつ、彼女の髪をなでる。
  充足感はあるけど……
  まりんのご両親への罪悪感ももちろんあるから
  これでもうしばらく一緒に寝るとか
  言われなきゃいい、なんて思ったりな。    ]*

   

村の更新日が延長されました。

村の更新日が延長されました。



   いいよ、すぐに行けるなら
   すぐに来てあげるから。



  彼女がそういうのなら、彼は仕事道具を纏めてでも
  彼女の家を訪れて看病をするはず。
  それは、彼女の寂しさを紛らわせることが
  できていると信じてやまなかったから。

  彼女が簡単に食事を作ってくれた時は
  ゆっくり時間をかけてご飯を食べた。
  美味しくて、新婚生活のことを軽く考えた時も。
  
                        ]





    好きだよ?あったかいから。




  少し変な返答をした気がしたけれど
  彼の心が温かくなるから、すき。

  そこまで彼女に伝わったかわからないけれど
  とりあえず彼は一言が少ない。
  大切な一言を言わないから、
  誤解を与えることが彼女に対してはよくある。
  そして、それは多分彼女ならわかると
  彼が思っているからなのかもしれない。

                       ]




    *


   ん、……っは…




  腰を動かしながらも
  暫く舌を絡めて彼女から離れようとしない。
  彼女が好きと言っていたからというわけではなく
  彼が好きだから舌を絡めている。
  
  彼女の頭の中から他の男が消えないかと
  考えていたせいか、少しだけ荒かっただろうか。

                        ]

 





   っはぁ……




  すこしだけおちついて、
  彼女の体勢を正常位に戻していると、
  頬に彼女の手がそっと伸びてくる。

  びくっと反応したけれど、
  彼女にわかられただろうか。
  慣れていないわけじゃないのに、
  過去を思い出したのか少し怖くなった。

                     ]






   …前にも言ったと思うけど、
   結婚前提ならぼくもさくらちゃん好き。
   でも、結婚は嫌って言うなら、嫌。

   ………どっち?




  状態を立て直し、彼女の問いかけに答えると
  また彼女の中に熱を持って入り込んで、
  動かない状態で彼女を見つめる。

  彼女の返答次第ではもうこれは最後になる。
  それは少し悲しいな、と思いつつ
  それも運命なんだから、と彼は言い聞かせ。

                       ]*





   ……そう、ですね。
   頑張ってお友達作ります!

[ いい子でいなければ、私に居場所はないのです。
  ずっとそうだったから、清玄さんの前でも
  悪い子になってはいけないのです。
  
  
悪い子になったら……

  
愛情まで消えてしまう気がします。

 
  だから、いい子でいるために
  お友達も作らないといけませんね!     ]
 


[ メイドさんもいつも旅行についてきて
  くださっていて、お世話をしてもらっていました。
  家族旅行は夢でしたから清玄さんの
  お父様とお母様とご一緒したときは
  ダメだと分かっていてもはしゃいでしまった
  記憶があります。
  高校のお友達にもたまに旅行のお話をして
  お土産を渡したりもしたのです。       ]