人狼物語 三日月国


83 【R18】ラブリーナイト・りたーんず!【ペアRP】

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【人】 木峰 海斗

[ げらげらと、下品に笑う仲間たちの笑い声をBGMに
  尾も想いに耽っていれば、また友人は肩を組んでくる

  はぁ、と深くため息を吐く]
 
 
   暑苦しいって言ってんだろ
   あぁ? あぁ……悪い、今日明日は先約済み

   ばーか、相手とか言う訳ねーだろ


[ 今日、この後遊びに行かないかと誘われたが
  今日も明日も予定が入っている

  断ると、ぶーぶーと煩く喚くので、
  絡む腕をぴしゃりと叩いて、無理やり外せば、
  少し小走りで、輪の中から出ていく]
 
 
   今度また遊んでやるよ
   じゃあな


[ この前一緒にいた年上の美人かー?とか
  背中に揶揄う声を聞きながら、駆けだせば
  少し肩の荷が下りた気がするのはなぜなんだろうか]
(45) 2021/07/01(Thu) 20:53:23

【人】 木峰 海斗

― 先日のこと ―
[ つい先日のことだ
  道端を一人で歩いていると、
  ブブ、と尻ポケットに入れたスマホが震えた

  無造作に取り出して眺めれば、1通メールが届いていた
  マッチングが完了したことを告げるメールは、
  少し前に冗談半分で申し込んだものだった]


   マジかよ……
   これ詐欺とかじゃねーよな?


[ 思わず、そんな呟きを漏らした
  高級ホテルに無償で泊まらせてくれる

  しかも、こちらの望みにマッチした人物と
  共に過ごす時間を提供してくれるというもの

  そんな旨い話あるわけない
  そう思う反面、期待もしていた]
(46) 2021/07/01(Thu) 20:53:26

【人】 木峰 海斗

[ 自分の気持ちにケリをつけるために、
  他人を利用しようという汚いやり方

  だが、そうでもしなければ
  もう、どうにかなりそうだった


  日に日に増していくこの想いは、
  生半可な処理の仕方では、消し去ることはできない

  だから、嘘みたいな、詐欺のような
  悪魔の囁きのような、そんな募集に応募した]
(47) 2021/07/01(Thu) 20:53:32

【人】 木峰 海斗

[ 一度、家に帰ろうと電車に乗ったところで
  ブブ、と尻ポケットのスマホが震えた

  取り出すと見えたのは、兄貴からのメール>>33、]
 
 
   …………


[ 無言で、閉じる
  返信はしない、それはいつものことだ

  夜出かけるって、誰とだよとか
  また、どうせ彼女か?とか、
  意味のない問いをしそうになるから

  弟が兄にする質問として、可笑しい気がするし
  俺のプライドが許さないから―― だから、無視する


昔は、素直に兄として慕って、大好きで    
無邪気に笑っていたのに……         
可愛くない弟になっちまったな、なんて    
たまに自嘲するけど、可愛いと思われるのも  
それはそれで、なんかムカつくから、面倒くさい


  はぁ、と一つ、溜息を吐けば
  耳にイヤホンをして、
  流行りの曲と電車の揺れに身を任せた**]
(48) 2021/07/01(Thu) 20:53:51

【人】 OL 奈々

─────303号室

[ 相手がいくつもの言葉を考えていたと
  彼女が知ったなら、後からでも教えてと
  せがんだことだろう。
  けれども、それを知ることは…。
  あると、願っておこう。       ]


    お外暑かったでしょう?
    涼しくしてあるから落ち着きましょ…


[ 扉を閉めて、彼がどうしてそんなに
  中に入りたがったのか誤解した彼女は
  ふふっと笑いながら眺めていた。

  可愛い顔をしていて、
  なんだか弟みたいだな、と
  思ってしまった彼女の心は
  彼の大きな声で掻き乱された。

  びくっと肩を揺らして彼女は気づく。
  ビデオを消していなかったらしい。   ]


(49) 2021/07/01(Thu) 21:11:55

【人】 OL 奈々



    あっ……!
    や、やだ…私………



[ 頬を赤らめて、彼女はそれを隠すように
  両手を添え、ちらりと彼を見やる。
  彼がもしまだ動けないなら、
  何度か呼吸を正し、こんにちは、と
  彼に対して笑みを見せるのだ。

  刺激的な1日にしたくて        ]


    おなまえ、きいてもいい?

*


(50) 2021/07/01(Thu) 21:12:33

【人】 神原 ヨウ

[部屋に入ってからのハプニングは
オレの冷静さを著しく乱す事に成功していた。
聞こえたような気がした>>50声を正しく理解する事は出来なかったが、彼女の声が頭に入り込むと先程の裸体の女性が目の前の彼女の顔に変わっていって………いけない、とその思考を振り払った。

こんにちは、という彼女の言葉を聞いて漸くオレはそちらの方を向き直る。その顔を見ると胸がドクンと跳ねる。
美人だった。
それは、そうなのだが。
好みだった。
それも、そうなのだが。
それだけではないような。]


  ……え、っと。こんにちは。
  お、オレはヨウです。神原(かんばる) ヨウ。

  あの、お姉さん……こ、恋人とか居ますか…!?


[>>50彼女の名前を聞くよりも先に、つい気持ちがはやり言葉にしてしまっていた。
握りしめた5本のバラは、違う本数にすれば良かっただろうかと後悔したりもして。]*
(51) 2021/07/01(Thu) 21:27:12

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[つれない子は嫌だ。
 真剣に愛してくれる子がいい。

疲れた顔で振り払われるのはもうたくさん。


 出来るだけ若くて、
 それからうんと可愛い子がいい。

おばさんなんて見たくもない。


 ああ、でも声は高くない方がいい。
 大人の甘さを残した、シガーの香る唇が。

金切り声ばかり出す、
ケチャップ塗れの唇から離れたいもの。
(52) 2021/07/01(Thu) 21:44:18

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[対等に近い関係を築いて
 たった一晩、肌を寄せあって愛を確かめ
 後は後腐れなく、さようなら。



 メールを打ってまもなく、
 そんな『理想の子』は、
 思ったよりあっという間に見つかった。]
(53) 2021/07/01(Thu) 21:44:41

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

  ー ホテル・ザ・ラピス ー

[飾り気のないグレーのボーダーのTシャツに、
 さっくりとしたサッカー地のハーフパンツ。
 ゆったりとロビーに置かれたソファーの上で
 足を組み、俺はスマホに視線を落としている。]


  『リカちゃん、パパにお風呂入れてもらって
   気持ちよさそう🤗💕💕
   イクメンパパがいてうらやましいなぁ
             ❊ⓐⓘⓒⓞ❊』


[ブログに書き込まれたコメントに
 ひとつひとつ返事をするのが日課。]


  >❊ⓐⓘⓒⓞ❊さん
  僕はまだ妻から学ぶことも多い毎日です(笑)
  ❊ⓐⓘⓒⓞ❊さんも一緒に頑張りましょ💪💪


[多分この人達は、俺がオムツの替え方も
 知らない、って打ち明けたら
 手のひらをくるりと返すだろうか。
 ─────それとも、
 「それでもオムツの買い出しを
  手伝ってくれるだけマシ」
 とか、言ってくれないだろうか。]
(54) 2021/07/01(Thu) 21:45:14

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[育児ブログの生み出す収益で
 妻も子どもも食べてるんだから、良いじゃないか。
 会社から出る金も、ブログの収益も
 きちんと家庭に還元して
 それの何が不満なのか。

 「だって、あなた父親でしょ?」
 「育児は綺麗なことばかりじゃないよ」

 そう、そうだけど。
 でも疲れるのも、汚いのも嫌いなのが
 飾らない俺の本音。]
(55) 2021/07/01(Thu) 21:45:34

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[競合のイクメンパパの「Daichan PaPa」は
 娘の食べ残しを食べたりするだろうか。

 「いくみママのレシピbook」のお子さんは
 本当に、全部のご飯を完食してる?

 子どもの名前を隠れ蓑にした、
 半匿名のこの世界で
 本当に幸福な子どもは何処にいるだろう?

 我こそは真に幸福な子どもを育てる、
 完璧な家族を嘯く人間で溢れていればいい。]
(56) 2021/07/01(Thu) 21:46:36

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[全部のコメントにリプライをしながら
 「リカちゃんパパ」はロビーを行き交う人々に
 ちらちら視線を走らせる。

 俺と結ばれる相手はどんな子だろ、って
 好色を潜めた視線で値踏み。
 好みの子と目が合ったら、
 にっこり笑って会釈でもしてみようかな。]*
(57) 2021/07/01(Thu) 21:47:02

【人】 OL 奈々

────303号室


   神原、………ヨウ、くん?

   あ、えっと恋人はいないよ?
   最近別れちゃって。

   なーりんって呼んでほしいなぁ。
   呼びにくかったら、お姉さんもよし!

[ 相手の口から聞こえた名前は
  彼女の過去の記憶を呼び覚ましそう。
  というより、呼び覚ましてしまった。

  アオハルが来たかもしれない。

  それを隠して彼女は彼の問いかけに答える。
  そう、別れたばかりだから刺激が欲しい。  ]



(58) 2021/07/01(Thu) 21:53:13

【人】 OL 奈々




    とりあえず、テレビのリモコンは…
    置いておきましょ、ね?


[ 花束を受け取る前に彼から
  悪魔の品物を奪ってしまい
  さてさて、なんて声をかける。

  彼女が見ていたなんて気づかないでほしい。
  彼には純なままでいてほしくて。     ]



(59) 2021/07/01(Thu) 21:53:46

【人】 OL 奈々



    そのバラ、私に持ってきてくれたの?


[ もしそうなら、頂きたいな、と
  恥ずかしそうに彼に両手を差し出す。
  5本に意味があるのなら、知りたい。
  彼女は一歩彼に近づいた。

  可愛い男の子。
  就職してから出会うことのなかった
  彼女が求めてやまなかった部類。
  もっと近くで見たくて、
  顔を少し近づけてしまったかもしれない。
  けれど、キスにはならない程度で止め、
  やっぱり、なんて呟いて。       ]



(60) 2021/07/01(Thu) 21:54:20

【人】 神原 ヨウ

[>>58最近別れた。その言葉にぐっと心の中でガッツポーズを取る。例え居たとしても諦めたかは怪しいけれど、恋愛初心者に掠奪愛は難易度が高過ぎる。]

  あー…お姉さん……
  い、いや。な、……なーりん?
  あはは、なんか照れる…オレの事は好きに呼んでください。

  ……だぁりん、はちょっと恥ずかしいですけど。

[>>36先程の言葉を思い出して言う。
冗談なんだろうけど、まるで新婚か何かのようだった。
流石にだぁりん、とは呼ばないだろうと、オレは冗談めかして好きに呼んでくださいと言った。]


  あぁ、そうですね……!


[>>59結局何故あんなものがテレビに映ってたかは分からない。
それよりも>>60彼女の言葉でハッとする。
そうだ、本当は部屋に入る前に扉で渡す筈だったのに。
リモコンはテレビの横に置いて、彼女を見ると両手を差し出してきた。

恥ずかしそうにしているような気がして、少なくとも贈り物のチョイスは間違っていなかったようで過去の自分を褒めたくなる。
彼女が近づく。きっと年齢は年上だろうけど、身長はこちらの方が上で、少し見下ろすと彼女の整った顔立ちが目に入る。

ごくん、と緊張から唾を飲み込んで
それから手を差し出して待つ彼女に花束を。]
(61) 2021/07/01(Thu) 22:19:20

【人】 神原 ヨウ



  な……なーりんに出会えて、本当に嬉しい。
  ……今日が凄く楽しみだった。


[花束を彼女の手に渡す。
それから少し屈んで、彼女の頬に軽いキスを……

なんて出来るはずもなく!

結局彼女の頬に顔を近づけただけで、キスもしないまま元に戻る。なんだか不思議な行動をしてしまった。]*
(62) 2021/07/01(Thu) 22:19:33

【人】 OL 奈々

────303号室


   それじゃぁ…ヨウくんって呼ぶね!
   …だぁりんってなーりんと響き似てるから
   もしかしたら間違って呼んじゃうかも。


[ ちらちらっと視線を送れば
  遠回りに覚悟しておいてね、と
  彼に言いたかったのだけれど
  彼女の思いは少しでも伝わっただろうか。

  リモコンが無事に彼の手を離れ
  テレビの横に置かれると
  彼女の心の中ではほっとする。
  心の底からホッとする。        ]



(63) 2021/07/01(Thu) 22:36:07

【人】 OL 奈々



    んんっ……私も、ヨウくんに…
    ずっと会いたかった。

    ……なんて言ったら、困っちゃうよね。
    変なこと言って、ごめんね?


[ 両手で小さな花束を受け取り、
  少し香りを嗅ぐと近くには彼の顔が。

  ぴしっと固まって、瞳を閉じたけれど
  彼の息が一瞬感じられただけで
  唇が重なることも、当たることもなかった。
  しゅんとした表情は見せなかったけれど、
  彼女は彼に思い出してもらえたら
  嬉しいなの気持ちが上がって、
  まだ気づいていない彼に「ずっと」なんて
  ワードをつけてしまった。        ]



(64) 2021/07/01(Thu) 22:37:08

【人】 OL 奈々



    座りましょ?
    恋人の有無聞いた理由、
    聞かせてくれるでしょう?


[ 彼女は明るく、ふふっと笑って
  彼の落とした荷物を片手にとり
  花束を持ったままソファに戻ることにした。

  彼の願望を聞いてみたくなったのだ。   ]*



(65) 2021/07/01(Thu) 22:37:29

【人】 神原 ヨウ


  ──うん。
  ま、間違って……?

[>>63彼女の言う間違って呼ぶ、は、狙って呼ぶ、と言っているようにも聞こえた。自分よりも明らかに経験豊富な彼女にこちらがリード出来るはずも無いだろう。──そんな彼女がテレビの事で安心してるとは露も思わなかったが]


  え。
  ……ううん、別に変じゃ無いと思いますけど…


[>>64彼女の言葉に違和感を覚えたけれどその真意は掴むことが出来なかった。
そういえば彼女の事をなーりん、とは呼び始めたけれどそもそもの名前はまだ聞いていない事に今更気付いた。

こうしたイベントなので、仮名やHNを使う人も居るだろうけれど。]


  …あ、まぁ、それは。
  ……改まって言われると……まぁ。まぁ……。


[>>65彼女の言葉に頬を少し赤らめながら目を左右に泳がせてしまう。恋人が居ないか聞く理由なんて、それはひとつしか無いのだが。

彼女から荷物を受け取り、ソファの横に置くと彼女に先に座ってもらい、自分もその横に座る。
少し近いが、手が触れるほどでは無い。]
(66) 2021/07/01(Thu) 23:00:14

【人】 神原 ヨウ



  オレ、今年で20歳になったんですけど
  今まで恋人も居なくて。
  
  作れなかっただけ、と言われるとそうなんですけど
  ……子供の頃の初恋の人が居て、その人を忘れられなくて。
  奈々さんって言うんですけど、綺麗な人で────。


[本当は恋人が居ないから、恋人が欲しかった程度にするつもりが、気付くと初恋の人の話をし始めてしまい。
ハッ、と気付けば女性の前で違う女性の話をしてしまう失敗をしてしまった事に気付いた。]
(67) 2021/07/01(Thu) 23:00:38

【人】 神原 ヨウ


  あ、いや、まぁ!ええと!
  なーりんの方がずっと綺麗です、けど!
  だから、ええ、あのー……!


[慌てて取り繕うが、初恋の人は彼女に負けず劣らず綺麗だったと主張する子供の頃の自分が邪魔をして言葉を上手く繋がられなかった。]*
(68) 2021/07/01(Thu) 23:00:49

【人】 OL 奈々

────303号室


   そぉ、間違って……
   自分のことなーりんって呼ぶ時…
   そんなにないなぁ、ふふっ。

[ 彼に言い聞かせるように言おうと
  少し考える素振りを見せたけれど
  そんなことはなかったと、
  舌先をぺろりと出しておどけてみせる。

  彼女はDVDのケースを片付けていて
  よかったと安堵している。
  もしソファになんて出していたら
  座る時に見られてしまったかもしれない。
  そっちは、彼に見られたくないなぁ、と。

  
それは彼と彼女に置換ができるから。
  ]


(69) 2021/07/01(Thu) 23:17:39

【人】 OL 奈々



    変じゃない?…ならよかったぁ。


[ うふふっと大人になった笑みを見せ、
  先程まで座っていた場所に腰を下ろす。
  彼との距離は手が勝手に触れ合わない
  少し離れた距離にあるけれど、
  今はまずこのままでいいかな、と
  花束を離さずに話を聞いた。

  彼は、恋人がいなかった。
  この20年間。

  しかも、初恋の人は奈々。
  彼女は意地悪なことを聞くことにした。 ]


   あらあら……そんなに綺麗だったの?


(70) 2021/07/01(Thu) 23:18:39

【人】 OL 奈々




[ 彼の耳元に顔を近づけて聞いてみた。

  彼が自分で気づくまで待ってもよかったのに
  というより待たなければいけなかったのに
  待てなくて気づくようなヒントを与える。

  片膝をソファに突いて、
  片手を彼の肩にそっと置いて、
  優しく語りかけた彼女のことは
  彼の目にどう写っただろう。

  彼が動揺しているなら
  ゆっくりと体を元に戻し、
  彼女は薔薇の花弁に視線を落とす。
  可愛すぎて直視できなかなるから。

  もし、思い出してくれたなら、
  視線は彼に向けたままになるけれど。  ]*



(71) 2021/07/01(Thu) 23:21:11

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[冷たい人は嫌、
 可愛いねって甘やかしてくれる人がいい。

        
——あの人が何度も言ってくれたみたいに。


 歳の近い人も嫌、
 大人っぽくて格好いい人がいい。

          
そう、先生くらい歳上の。

 
 愛してくれなきゃ嫌だけど、
 甘いだけじゃ物足りない。

          
          悪いことをしてるんだって、
          ほろ苦い蜜の味を求めてしまう。
(72) 2021/07/01(Thu) 23:22:52

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[彼がいなくなって、ぽっかり空いた穴の分だけ
 何かで埋めてしまわなきゃ寂しくてどうにかなりそうだった。
 ひと晩のそれがたとえ紛い物であったとしても。

 メールなんて使うこともめっきり減ったけれど
 書かれたアドレスに文字を打ち込んでみれば
 少し経ってスマホの通知が鳴っていた。]
(73) 2021/07/01(Thu) 23:23:10

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

  — ホテル・ザ・ラピス —

[初夏の季節に似合わない長い袖のパーカーは
 指の先までしっかりと覆い隠している。
 昼間の陽射しはなくなったけれど、蒸し暑いのは確か。
 その代わりにパーカーの下はノースリーブで
 太腿の覗くショートパンツは電車でちらちら視線を集めた。

 ラブホテルよりずっと豪華な内装をくるりと見回す。
 こんな場所じゃあ子どもっぽくて浮きそうで、
 誰から身を隠すわけでもないけれど
 なんとなくフードを被って足を踏み入れてしまった。

 
  『今日はあいてる?』


 目当ての人を探す直前、さっき届いたLINEを開く。
 ヒロキって誰だっけ——ああ、あの人か。
 どんな人だったか忘れた。まぁいいや。


  『ごめんなさい💦
   今日は友達とごはん行く予定で…
   またいつか誘ってください💕』


 そんな「いつか」はどうせ訪れないけど。
 昼間に充電し忘れた黄色いバッテリーのスマホを閉じて。]
(74) 2021/07/01(Thu) 23:23:42