【人】 うたかたの ダニエラ>>15 カンターミネ ひとつ歳上だろうが何だろうが、褒められるとやったあと声を上げる。 そこに関しては、相手が旧知のあなたでなくともほぼ変わらないのだが。 「うー。ミネ、胃とか傷めないよおにねえ。」 時すでに遅しな気はする。 トラメッツィーノは一口だけで御遠慮させていただいて。 ただ元来は戴けるものは迷わず戴く女だったので、歳下だろうがお言葉に甘えるらしい。 「あたしもお、コーヒーでえ。」 この子供舌の女は、コーヒーに砂糖をふたつ放らないと気が済まない。 …きっと、あなたもとうの昔に知ることだろうが。 #街中 (16) 2023/09/19(Tue) 0:18:55 |
【人】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ>>16 ダニエラ いい気分にさせるのが上手いよなあ、そう思う傍ら こういうのを指していたのかもしれんな、と内心で零した。 「安心してくれ、健康診断は毎年引っかかってる」 ダメそうな気がするが、当人は大丈夫と言っている様子。 大丈夫なら大丈夫なのかもしれない。 「はいよ。おっちゃん、アイスコーヒー二つ。 片方はダブルで。あれ?トール?まあいいやデカいの。 もう片方はスティックシュガー2つつけてくれ。」 そうして受け取ったものを片方渡して、 砂糖もさっと流し込む。これくらいは年下の義理だろう。 「今休憩中?折角久々に会ったんだから近況でも聞きたいが、 時間取っちゃってもアレか。後で電話でもするか? 俺はもうちょい散歩する予定だけどさあぁ」 のんびり、友人の隣を歩きながらの雑談だ。 (17) 2023/09/19(Tue) 1:00:32 |
【人】 月桂樹の下で ニコロ重苦しい朝礼の後のこと。 何故か警察署に以下のグッズが増やされていた。 ・タコヤキ機 ・ホットサンドメーカー ・ホームベーカリー ・フードプロセッサー どう考えても職務に関係のないものばかり。 犯人は外回りによく出ていく巡査部長の男だった。 「…俺は使わないから使ってくれよな!」 空気も相まって大変ヤバイ人に見えるだろう。 #警察署 (18) 2023/09/19(Tue) 1:39:25 |
路地の花 フィオレは、メモを貼った。 (a9) 2023/09/19(Tue) 3:50:10 |
【人】 pasticciona アリーチェ仕事終わり。雨のとある孤児院。 何か月ぶりだろうかと目を細め見上げていると、 「アリーチェ!」とすぐに見知った少年が駆け寄ってくる。 「マッティア。ごめんねこんな夜遅くに。元気にしてた?」 「うん!」と屈託なく返してくる彼の前にしゃがみ込み、その頭を撫でる。 何度も教会と交流会を開いたこともある子達だ。 もう家族と言っていいほど大事な彼らが集ってくるのが 訪れた時のいつもの幸せな日常の時間だった。 「今日は中に入っていかないの?」 「ええ、今日はちょっと用事で……遊んで帰れないの」 「ふうん。それじゃあ今度遊ぼうよ。アリーチェ、 疲れてるみたいだからアリーチェに選ばせてあげる!」 その言葉に、不意に幼い頃の情景を思い出す。 倒してしまったトランプタワー。笑っていてくれた彼の姿。 視界がぶれそうになるのをグッと堪える。 約束したんだ。泣かないって。家族の皆を守るんだって。 「それじゃあ今度また、トランプしよう。 そうね、トランプタワー。たくさん積んで、……積んで、」 「……今度こそ、成功させてみせるから」 「聞いて、マッティア。──」 わたし、泣いてないよ。 だからどうか、無事でいて。" " (19) 2023/09/19(Tue) 5:10:13 |
アリーチェは、マッティアに言伝をした。 (a10) 2023/09/19(Tue) 5:10:47 |
【人】 うたかたの ダニエラ>>17 カンターミネ 「…ええー。」 「いけないんだあ…。」 なんて。ちょこっと半目でそう責めたあと、軽く肩を竦めてくすりと笑う。 今日のところは大目に見てあげただけだ。 コーヒーを受け取る頃にはさすがにじゃれつくのもやめている。 ありがとお、と笑顔で受け取って、ストローを口にくわえ啜って。 「んー。そおだねえ、休憩中…。」 「電話の方があ、いいかもお。」 「あんま長引いて警部補さんに見つかったらあ、怒られちゃうしい。」 ただでさえ日頃の態度を『仕事だけは真面目にしている』の1点で見逃してもらっている自覚はある。 こわいんだよおなんて本人がいないのをいいことにへらへら笑った。別に怖いとは思っていないので風評被害だ。 #街中 (20) 2023/09/19(Tue) 6:09:51 |
【人】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ>>20 ダニエラ 「次からは気をつけるって〜」 へらへら笑いながら、その仕草に両手を挙げて降参。 こちらもヒリつく舌をコーヒーで潤して、頷きひとつ。 「んじゃあ後で電話するかあぁ。 警部補さんに頭から齧られちゃたまんないしな。 番号、前と変わってないだろ?」 風評に堂々と乗っかって被害を拡大。 そうしてけらけら笑いながら親指小指を立てて、 後でな〜と電話のジェスチャーをして歩いていった。 (21) 2023/09/19(Tue) 6:29:04 |
ルチアーノは、本気で辞世の句をしたためておくことにした。 (a11) 2023/09/19(Tue) 6:49:22 |
【人】 渡りに船 ロメオ>>11 ヴィンセンツィオ 「アハハ。ま、働いてみたかったすね」 背丈ばかりは立派だけれど、それ以外は年相応、 もしくはそれよりも子供っぽいかだ。 ロメオから見る貴方は『オトナ』で、オレもこれからこうなれっかな、と初対面ながらに細やかな憧れを抱くような、そんな雰囲気を貴方に感じていた。 「あ、褒められた。あざす」 「オレを引き抜くなら高くつきますよ。 それかオレを惚れさせるか」 なんてね、と片手の指でハートを作って見せた。 緩く笑んで冗談めかして返すのには慣れていて、 どんな疑りにも慣れている。 ロメオがその意図に気付いているかどうかは分からないが。 なんにせよ、この答えは戯れのジョークだ。 「ありがとうございましたぁ。喜んで〜」 ゆる、と手を上げてあなたを見上げる。 そのままドアベルが鳴って貴方の姿が見えなくなれば、 またロメオは足を組んで椅子に寄り掛かり、 店の中の日向とパンの香りを吸い込んだ。 まだ穏やかな昼前の、束の間のやり取りだった。 (22) 2023/09/19(Tue) 9:54:21 |