人狼物語 三日月国


72 【R18RP】エロトラップダンジョン村【誰歓】

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視点:


【人】 凍剣士 スピカ

―三年後 ある日―


[ダンジョン内部、片手に持った魔石を弄びながら、一人の青年が人を待っている。

魔石――マギカメラには、新たな依頼や凶悪なモンスター出現の情報が映し出されている。
あれほど好きだったスイーツ特集やら、料理番組やらといったゴシップとは、この身体になってから縁がない。

―――人間だった青年が死んで、新たな命を得てしばらく経つ。
加齢による容姿の変化はないが、変わった部分もいくつかある。
まず第一は、刀のほかにショートサーベルを腰に持ち歩くようになった。
かつて、自分が殺し、自分を殺した淫魔が得意とした短剣術と、自分の友であった人間が振るった剣術を、見様見真似で習得し、使いこなすようになっていた。

もう一つ。
あれから青年はギルドに近寄ることは無くなっていた。
下手をすれば、自分が討伐対象になりかねないことはわかっているし、女に手を出そうにもすぐ足がついてしまう。

けれど、教会への仕送りは続けていた。
今は、その為に一仕事終えて待ち人の最中だ。]
(75) 2021/05/09(Sun) 21:21:32

【人】 凍剣士 スピカ

[―――やがて、とある人影が姿を現す。

待っていたのは、“淫楽の夜魔王”と呼ばれる男。
スラムを支配し、国内にまで名を轟かす、おそらく同種の中でも、最も権力を手にした淫魔。

けれど、そんな男に一瞥も、声すらかける事なく、懐から袋を投げ渡す。
男が確認すれば、中には太く、鋭い牙が入っているのがわかるだろう。

――『ヨルムンガンドの毒牙』。
世界を呑むとさえ言われる、蛇型のモンスターの中では最大種のもの。

男の前に手を差し出す。
「報酬をよこせ」と、言外に告げていた。

この男とつるむ様になったのも、人ならざる者として新生してからだ。
日の元に出れない身の上には、なんとも都合がいい。
代わりに、男が他所に依頼できないような希少品や、難しい案件は率先して自分がこなす。
――仲間意識などない、完全なギブアンドテイク。

そうして、報酬を受け取ればさっさとその場を後にする。
余計な関係は必要ない、その方が都合がいいから。]
(76) 2021/05/09(Sun) 21:22:19

【人】 凍剣士 スピカ

―※―※―※―※―※―※―※―※―※―※―※―※―※―

[男から報酬を受け取った後、とある人物の家を訪ねる。
――全身白い装束に身を包んだ、高位の魔女。
何度かドアをノックし、相手の出方を待つ。

彼女とは、自分の治療を依頼した事から、こうして頻繁に会う様になった。
『自分を人間に戻してほしい。依頼料はそちらの欲しい物でいい。』
―――もし、魔女が望んだことがあるなら、淫魔である自分の血や、高位の魔物の素材、性交渉も行ったことがあったか。
自分に用意できる物は、一通り差し出した。

全ては、またもう一度自分が守りたくて、守れなかった人に会う為。
テンガンと、イル。

テンガンとは、ダンジョンを出てから会っていない。
見つけることはできなかった。

イルとは、どうであったろう。
彼女が望めば、自分と会うことは容易だろうが…。]
(77) 2021/05/09(Sun) 21:23:08

【人】 凍剣士 スピカ

クリスタ、またよろしく頼む。

[魔女が姿を現せば、そっけなくそれだけを告げて、魔女に案内されるに従おう。

自分は、なんとしても人間に戻らなければならないのだから――…それが何故かは忘れてしまっても、そうしなければならないと、心の奥が絶えず訴えかけてくるのだから。*]
(78) 2021/05/09(Sun) 21:23:17

【人】 淫楽の夜魔王 ギュルセル

─ 三年後のある日 ─

[スラムを完全に支配下に置き終えて2年、街全体も支配しつつある頃。
男はいつものように、あの刀使いと取引をした。>>76

日頃、誰かとの取引の現場に男が自ら出向くことは無い。だが彼相手のときだけは別だった。
かつて手出し無用と判断した相手だからだ。>>0:22

下手をすれば手間暇かけて懐けた手駒を失いかねない。
それよりは自ら出向いたほうが効率が良い。

そう判断してのことだった]
(79) 2021/05/09(Sun) 22:05:20

【人】 淫楽の夜魔王 ギュルセル

[言葉なく投げ渡された袋に入っていたのは、間違いなく男が依頼した代物。『ヨルムンガンドの毒牙』だった。

薬剤の材料として依頼したのだ。
厄介な敵──兼・獲物──を陥落させるために。
人間の目線で言えば、薬と言うよりむしろ毒であろう。
世界を呑むとさえ言われる“蛇”の牙は、人間に堕落の味を教え込むのに非常に役立つ毒薬となる。

差し出された手の上に、男は拳大の布袋を置いた。
その中には金貨が一掴みと、次の依頼について書いたメモが入っている。
報酬として渡した額は相場の倍にはなるだろうが、依頼品を単身得てくる彼にはそれでも安いほどだ。

余分な言葉も礼もなく、ただあるのは継続した依頼のやり取り。
続けて依頼するのだから仕事に満足している、続けて受けるのだから報酬に問題がない。
そんな言外のやりとりだけで、男たちは繋がっていた]
(80) 2021/05/09(Sun) 22:05:45

【人】 淫楽の夜魔王 ギュルセル

[彼にとってこれがただのビジネスなのを男は察していたが、もし彼のほうから歩み寄ってくることがあれば、そのとき男は躊躇わず彼を引き込むだろう。
男は誰かの心を誘惑し引きずり堕とすのをゲームのように楽しんでいるからだ。

最も好都合な関係を維持しながら、絶えず隙を狙い続ける。例え同族であろうとも。
それが“淫楽の夜魔王”などと呼ばれる魔物の習性だった]**
(81) 2021/05/09(Sun) 22:06:07

【人】 月桂冠 イクリール

―3年後・月桂冠の悪魔―

[街外れの泉で汲んだ水とダンジョン産の素材を使った合せ鏡を深夜ひとりで覗きこむと、結婚式で冠をつけた自分と将来の夫の姿が映る――娘たちの間に取るに足りないおまじないが流行している裏に、イクリールの陰があった。

女の性質は、そう大きくは変わっていない。
人間模様をつつき、変わりゆく心を愛で肉の悦びを掠めとる。

便利な力を得たことで、被害範囲は変わっていたけれど。

人前で舞い踊るリスクを避けるようになった分、ダンジョンで遊ぶ時間が増えた。おまじないに使う月桂樹の若枝や魔化した貴金属を狙って、あるいは泉の水と偽って意中の娘に淫魔の湯を渡して想いの先をねじ曲げようとして、やってくる冒険者は老若男女さまざまで、なかなか鬱屈していて美味しい。

時に親切に、時に横暴に振る舞い、彼らの味見をしたあと、本来ならダンジョンに来ることがないような娘にまで魔手を伸ばすのが最近の趣味だった]
(82) 2021/05/09(Sun) 22:32:07

【人】 月桂冠 イクリール

[今日の獲物は、可愛らしい黒髪の娘。

夢のなかで幸せな花嫁となっている娘の薄紅色に染まった頬を撫でながら、現実の肉体を彼女に横恋慕する狩人jobの子種で白く染めてやる。意識がないのはつまらないけれど、初々しい反応は悪くない。

愛する者の腕のなかで、この子はこんな風に啼くんだろう]
(83) 2021/05/09(Sun) 22:33:17

【人】 月桂冠 イクリール


  みんな、吟遊詩人にたまには神話も頼めばいいのにね。

[イクリールはくすくす笑う。
月桂樹には求愛を拒む神話がある。その身を変えてでも想いを受け入れまいとする女の話がかつて好きだった――気がする。

見るものによって男の悲恋とも女の遂意とも取れるその樹の枝葉は、古来この辺りでは勝者や花嫁の冠に使われる。

気まぐれに人生に干渉し、人間の心身を掻き乱すことはひどく愉しいことだった――冠を授けるのは、神でも人でもなく、この私なんだから]

  私は死ぬまで変わらないわ……。

[君はどうなんだろうね?
遊ぶ人間に、同類に、イクリールは語りかける。

生命をチップにした享楽の日々は、まだまだ終わりそうにない**]
(84) 2021/05/09(Sun) 22:34:00

【人】 機構管理人 ルチル

 

  みんな、いっぱい気持ちよくなっちゃえ♡**

 
(85) 2021/05/10(Mon) 5:52:08