【人】 Another Story セレスティア[獅子寮の彼は兎も角…… 狼のあれは、世話を焼くというよりは、なんだろう? 此方がまとわりついている、といった方がいいかもしれない。 多分穴熊のモテない監督生の方がお節介さは大きい。 ……なんて、そんなことは置いといて、] うおぉぉぉおおぉぉお ッ !!?? なんデスカコレ! ナニしたんデスカ! やっぱり悪魔!人間の所業じゃナイ! [色気の欠片もないような悲鳴を上げて、 花を摘んだ後に襲い来るのは羽ペンの無機質な責めである。 犯人はこの場にいる人間だと仮定すると、>>112 もう目の前にいる人物だとしか思えなくって。 自分の非を顧みようともせずに奇妙な格闘を繰り返した後 座りなおす頃にはもう髪が乱れに乱れて妙な絵面に。] (171) 2019/04/17(Wed) 20:56:35 |
【人】 Another Story セレスティア[自然と首にぶらさがったルービックキューブを 力いっぱい握りしめるようなことを 無意識に行っていたらしい。指先が痺れる。 もう熱を発することがない唯の玩具のそれは 揺らすとかすかにからり、と存在証明をするけれど 少女の掌の中のそれは物語通りの効力を発しない。 まるで彼の忘却に力を貸すように、 時計の針を逆向きにまわすように、 その場の命を元通りに冥界から引き戻す。 この世に馴染めぬ、なんて悩みも持たず、>>117 いつものような日常に無理くり飛び込ませ、 少しの違和がありはすれど、それでおしまい。 悪役も英雄もない「普通」の再来と共に 嘗ての平和と今がここにある、のだけれど。] ( 物語は、現実より酷いみたい。 ) (172) 2019/04/17(Wed) 20:57:51 |
【人】 Another Story セレスティア( まるで時効だとでも言うように、 早すぎる死を迎えた父親はそれでもここにいない。 過去の泣き虫うさぎのまんまであったならば、 童話の中の二番目の兄と同じ末路を辿ったか? ……たらればの話をするのは難解だ。 そもそも冥界に船はあるのだろうか。 死の世界に愛も、永遠も幸福もあるのか。 ) ──────────………… 。 [普通なら考えられないことなのだ。 死者が蘇る魔法なんてないし、 死の秘宝にさえ完璧なものなんかない。 己が成し遂げた奇跡の方が眉唾物だけれど だからこそ付き纏うのは、 後味の悪いイフルートそのものである。] (173) 2019/04/17(Wed) 20:58:11 |