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人狼物語 三日月国


74 五月うさぎのカーテンコール

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バターとチーズ。悪魔の誘惑です。
あーあのオムレツ最高だった。


[テーブルからはいい香りが立ち込めている。
薄めに重ねたパイ生地は火が通りやすい。そろそろいい色に変わった生ハムとチーズのパイは、可愛らしい丸い形の、たこ焼きサイズ一口おつまみ。ジンさんの皿に乗せた。]


かレーをおつまみに酒ですか?
画面を想像しちゃう。

いつもは一人なら、本当にプライベートな時間を俺にも分けてくれてるんですね。


[口がむずむず。笑みの形になる。]

悪魔だねえ。
だからなるべく食べる量とかは控えるようにしてるんだけど、こう揃うと、無理。

[なんたって今日は酒もあるのだ。最高。
 ひとりよりふたり、話相手もいると酒も進む。]

スパイスカレーで酒、いいよ。
カレーって言っても実質ほら、スパイス煮込みだし。
クミンとコリアンダー効かせて、ほうれん草のペースト作って水分飛ばしながら豚肉煮込んで。

[黄金色の丸いパイに、フォークを突き刺す。
 サクリと小気味良い音がした。
 歯を立てて閉じ込められた旨味を味わおうとし]

あっつ。

[ちょっと性急だった。
 けれど断面からは、よくとろけたチーズが覗く。
 口の中では、もう生じゃないハムの塩気がパイ生地のほの甘い味わいと合わさって。]

うん、うま。

[言葉は少なくとも、追いかけて減るワインの量が雄弁に語る。]

うん? 俺の料理食ってる時点で、相当プライベートよ。
店じゃやらないからね。

[ふ、とこちらの口元も弓なった。
 アルコールは表情筋を勝手に柔らかくする。

 店で料理しないのは、ほぼこだわりに近い。
 雇っているスタッフに全幅の信頼を置いているから、実質自分が作ったようなものだとか御託は並べられるが。
 結局の所、自分に作れない味を出してほしいから、彼らを雇っている。それは目の前の麦も同じ*]

酔うほど飲んだこと、ないんです。
自分の中にモノサシが欲しいから酔ってみたいけど、すぐ、はやだな。


[注がれた水をちょっと舐め。
パイを食べてくれる様子をふんわり笑いながら見た。]

カレー、ああ…
そんなこと言われたら食べたくなっちゃう、デス。


[水分の飛んだ、ほうれん草の旨味たっぷりの豚肉のスパイス煮込み。ご飯がたくさん食べられそう。
プチトマトのパイを引き上げて、熱そうなのでお皿で休んでもらう。]

ふ、嬉しい。
手料理だ。


[切ったチーズを皿に擦り付けるのだって、そう。
店ではやらない提供の仕方。嬉しいんだ。]


マッシュルームのアヒージョも熱そうです。
パン浸して食べ、マス。


[ガサガサとバゲットを出してくる。自分で焼いたものじゃない、買ったやつ。
今日手間をかけたのはパイ生地だけ。冷凍のシートを買ってきてもよかったけど、それだけは。
パイが好きだって彼が言ったから。]



[チェイサーを挟みながらも、ワインは進む。
今度白も出してきましょうか、それとも日本酒?]


はあ、おいし…パイ上手にできてよかった。
加熱したトマトどうして美味しいの……
生でも美味しいのにずるい。


[トマトのパイを食べ。
たこ焼き機ではエビのパイと、ベーコンのアヒージョがゆっくり出番を待つ。
その横には、丸い形のおにぎりが焼かれていた。
焦げ目が付いたら醤油垂らして食べるやつ!**]

はは、かっこいー。
言ってみたいね、酔ったことないって。
ちょい、一回立ってみて。

[平然として見えるけれど、立ったらぐらりなんてことはよくある話。
 まあ、麦のこの様子なら心配はなさそうだが。
 何事もなさそうなら、ありがと座って、と着席を促す。]

今の時点で何でもないなら、まあ充分強いよ。
飲んだことがないから基準がわからない、ってだけだったら、赤一杯も空けられない子はたくさんいるからね。

[おかわりを要求した上チェイサーも舐める程度なら、下手をすれば覚悟を決めるのはこちらかもしれない。
 明日に響かないようにしないとなあ、なんてのは、日が高いうちは考えないようにするけど。]

今日は準備がないからなあ。
『次』かね。

そんときは米でもいいか。

[そうは言うものの、きっと酒も開く。
 米だけでは耐えられない身体になっちゃったのよ、俺は。
 次の約束は、連綿と続く。]

あー、加熱したトマト。
子供の頃そんな好きじゃなかったけど、いつの間にか好きになってたな。
果肉のところが煮えてとろっと崩れるのがいい。

[ハムチーズパイの残りを口に放り込んで、グラスが空いた。
 赤ワインも残り少ない。次を考えるところか、という思考になったのはこちらも同じ。]

アヒージョ食うなら白出すか。
スモークサーモンも出そうか? カマンベールとオリーブ巻いて食おう。

[大蒜の効いたオイルを、さっぱり、きりりと。
 魚の脂を包んで、さらりと。
 有村セレクトと聞いているので、そちらの味が楽しみだ*]

[達した後にも簡単に火が点くように紫亜に教え込んだのは自分だ。
一度抜いてもすぐはいりたくなることを教えてくれたのは紫亜だ。

抜く間際の声にじわりと熱が再び集まりそうになるが、悪戯は止められる。
本気の「駄目」を聞いてやれない男にはなりたくないから、代わりにバードキスで余韻に浸った。
ゆっくりゆっくり、灯りかけた慾が湯と一緒に流れていくまで。

〜〜〜〜だから、そういうことを言わない!!


呻きだけで耐えた自分を褒めて欲しい。
彼女は卯田を翻弄する言動に長けている。]

[指で触らせるのも忍びなく、責任を取って掻き出そうとしたが、それは叶わなかった。
後処理という作業でも、自分の指なら感じてしまうのだという事実を伝えてくれたことが嬉しいからその場は折れる。
でも正直これが夜なら覚悟しておいてほしい、という宣言は忘れずに。

一足先に身体を流して出て、抜け殻を拾って衣類消臭スプレーを噴霧しておく。
荷物から新しい下着を出して履いて。
浴衣の下は肌着がいると聞いていたので白のTシャツを身に着けた。]


 え〜っと、前に伸ばして丈を調節……っつかちょっと短いかやっぱり……
 右を下にして左を被せて腰紐、っと……

[選んで貰った浴衣を着て、帯を身体の横で簡単に蝶結びにする。
初めてにしては中々上手く着られたと思う。

ついでに借りた巾着にスマホと財布を移していると、紫亜もそろそろ上がってくるだろうか。
彼女の方はどんな仕上がりになるか楽しみだ。*]

店員 イウダは、メモを貼った。
(a10) 2021/05/22(Sat) 8:11:38

[一回立ってみてのタイミングできっと冷凍ご飯をレンジに入れた。
カロリーが必要なのだ。もしかすると空腹でアルコールだけ飲むと凄く弱かったりするかもしれない。したことないから基準はわからない。]


ジンさんは酔ったらどうなります?


[首を傾けて聞いてみた。
先日よりずっと力が抜けて、表情筋も解れているのが自分でわかった。
彼はどうだろう、いつもあまり変わらないように見える。飄々と捉え所のない佇まい、懐の深い鷹揚な人。
でも、いじらしくて気にかかってるって肯定的な言葉をくれた。]


『次』はじゃあ、俺パパド焼きマス。
あと、らっきょうの漬物も好きです。


[ご飯食いと酒飲みの折衷案をほろり、ほろり。]

はい、白いきましょう。
スモークサーモンあるんですか?豪華!


[カマンベールは万能選手。
オリーブはオイル漬け状態だとなかなかスイーツ界にはやって来ないけど、好き。]


ワインで焼きおにぎり、これもなかなか。


[ころんとピンポン玉くらいに焼き上がったまん丸おにぎりをはむり。香ばしい醤油の香り。

お勧め白ワインは辛口。スレンダーな酸を感じるけど、滑らかで、後味は意外とボリューミー。サーモンとの相性抜群。
それに杏と、花みたいな香りがする。ゼリー寄せに向いてそうだなと思った*]

[欲に濡れて低くなる声が好き。
掠れながら求めてくれる響きが、好き。
でも丁寧すぎる指先は、彼の熱を知ってしまった体には
ちょっとだけもどかしくて。

  ッ……… 
れんじ?


[離れていく手に、はしたなかったかと不安になり。
下がりそうになった眉は、
彼が手に取ったものを見てすぐに引っ込んで。
その荒々しい仕草に頬が火照った。

覆い被さる彼を見上げれば、呆れたよう落ちた呟き。
いつもと違う余裕のない表情に、胸の奥がきゅんと鳴って。

合わさる額に、目を細めながら両手で彼の頬を包み
首を伸ばしてかすめるように、キスをした。
吐息が絡む距離で、ふふ、としあわせそうに笑いながら。]


  ん───…… 
は、ぁ


[囁きと共に、ゆっくりと彼の熱を受け入れていく。
入ってくるときは、まだ少し苦しいけど
少しすればそれも痺れるような疼きに変わって。]

  
……ふ、ぅ…… 奥まで、はいった…?


[脚の付け根に彼の肌があたるのを感じて
根元まで飲みこめたのを確認すれば、
改めて一つになれた多幸感に長い息を吐き。
体の力がふっと抜けた。]

[ちょうど、その時。]

  ぁ、

[不意に持ち上げられた足に、
僅かに繋がる角度が変わって驚き、彼を締めつけてしまう。
思わず腰が揺れ、奥が擦れてビクっと跳ねた。]

  
ぃ、じわる……、 ッ


[過敏になっている体中の神経が、
彼にふれられる度にざわめいて、奥から蜜が溢れだし。
彼がふれた場所からぞわぞわと痺れるような熱が広がって
物欲しげに小さく喉が鳴ってしまう。]

[じわじわと内側に籠っていく熱が、目尻に溜まり。
溢れて零れ落ちそうになる瞳で、彼を見上げ。]


  
蓮司、……好き。



[やさしくなくてもいいから、乱暴でもいいから。
もっと欲しくて、彼に欲しがってほしくて
おずおずと太腿を彼に腰にすりつけた。*]

[切れそうになる理性を、幸せそうな笑みが繋いで。
腹の奥から身体が締め付けられる。
普段は呼ばない呼び方で、彼女が俺を呼ぶ。
足を抱えたまま、彼女の下腹をそっとなぞって。]


全部入った。


[俺の形を覚えて、馴染めばいい。
下腹を優しく押しながら、身を乗り出して口付ける。]

[身近で見詰めた嵐の瞳は潤んで。
ああ。俺は彼女が好きだと思い知る。
意地悪と言うには、少し余裕の足りない顔で笑って。]


俺も好き。嵐。痛かったら教えて。


[そうして足と腰を微かに持ち上げると、嵐を求めた。
彼女の中は熱く畝って。
最初こそ彼女の性感を導くようにゆるやかに。
けれど次第に荒々しく。
肌に汗が浮かんで、呼気が荒くなる。
彼女の胸に腕を伸ばして、頂きに触れながらキスをする。
俺と同じように乱れれば良い。]

[恥ずかしがり屋の恋人。
今までは優しく、大切に抱いてきたけど……
俺の夢を見てくれる人。口付けで濡れてくれる人。
彼女のもっと乱れる姿が見たい。
もっと俺を求めて欲しい。俺ももっと……
理性なんて飛ぶくらい、彼女を求めたい。]





[腰を打ち付けて名前を呼ぶ。
その綺麗な肢体を抱き寄せて、抱き締める。]





[深い海の中。そこにしか空気が無いかのように、唇を求めて。
何時しか理性も溶けだして、俺は嵐に溺れていった。*]

酔ったら〜〜……?
あんま、人といるときは酔いたくないんだけどねえ。

[言うか。言うまいか。迷うはぐらかし。
 軽く頭を掻いて、でも麦には言っておいたほうがいいか、と腹をくくる。]

こう、だんだん気が緩んでくるっていうか。
ほろ酔いくらいだったら、ふわっふわ笑ってるくらいだけど、だんだんなんか構いたくなってきて……

[それ、と麦が座っている後ろにあるクッションを指差す。
 指してから、まだ残る理性が顔を少し染めた。
 酔っているわけじゃない。
 酔っているわけじゃないから言いづらい。]

……ひとりで飲んでるときは、それと喋ってる。
なんも答えてくんないけど。

[ちなみにメリィという名前がついている。当然勝手につけた。
 麦がメリィを渡してくれるなら、両腕に抱き込んでクッションを撫でているところも見せたろう。
 最近ネットで見かける、撫でるとしっぽを振る猫クッションが実は切実に欲しい。]

パパド? いいねえ。
食感軽いもの好きよ。

[ナンやチャパティでなくパパドが出る辺り、好みを見透かされてるのか偶然か。
 パイが好きだとかいうあたりから、口当たりの軽いものを想定されたんだとしたら――ちょっと恥ずかしい。考えすぎであってほしい。
 らっきょう漬け、言わずもがな。甘酢で酒を飲むのはあまり得意でなくて、箸休めの感覚だが。]

冷凍のだけどね。
ちょっと流水解凍しときゃ食えるでしょ。

[瓶詰めのブラックオリーブは冷蔵庫。
 ああ玉ねぎがないのが残念だ。買っておけばよかった。
 ついでにケッパーもない。ケッパーの瓶詰めはひとりで買ってスモークサーモンだけで処理しきれる量じゃない。
 シンクに深めのバットを置いて、スモークサーモンをパックごと流水に当てる。
 とりあえずはオリーブと白ワインだけ、持って戻ろう。]

醤油の深みも赤と合うよな。あんまり焦がさなきゃ白とも合う。

[言いつつ、いそいそボトルを開ける。
 さっきまで赤かったグラスはチェイサーを注いでくるりと一回し、飲み干して洗う。
 注いだ液色はシャンパンゴールド。]

そういや、麦ってなんで白金が好きなの。

[色から連想したのは、彼の店でのトレードカラー。
 彼は色よりその存在感で、人の記憶に残っていそうだが*]