人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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【人】 ]]『審判』 チェレスタ


[一座の者が無事でなかったり、
……それに、無事だとして、もし、
この件がきっかけで証持ちそのものを憎み始めたら?


『私は今後一座とは無関係なただのチェレスタである』

洋館に住み始める時にそういう約束をしたけど、
彼らはチェレスタを家族のように気にかけ、
たまには遊びに来てと持ちかけた。

チェレスタは精一杯妥協した。
だからチェレスタが一座のところに向かうのは、
頑なに「帰省」ではなく「出張お手伝い」扱いにしているし、
一座が洋館からさほど離れていない西地域にいる時しか遊びに行かないのだ。

彼らを信じていないわけではない。
ただ彼らの重荷になりたくないのだ。
そのためなら万が一でも憎まれたって……その時だって、大丈夫だ]
 
(132) 2022/12/23(Fri) 21:31:27

【人】 ]]『審判』 チェレスタ


[なのにどうして心が揺れ動いているのだろうか。
エーリクの部屋で話をして、しょげたことを未だ引きずっているのか。

彼とのことは他の誰か――
例えば彼と親しいカルクドラ辺りに相談していれば、もっと早く解決していたのではないか。
つまりひとりでも大丈夫だと思っていたら、
全然大丈夫じゃなかったというあれだ。
そういう時分はとっくの昔に卒業したつもりだったのだけれど]

  …………。

[分からないことを抱えたまま洋館のあちこちを歩いた。
中継機のある部屋で、壊れてしまった世界の様子を見た。
旅の一座がテントを開いていたというニュースがなかったので左右の眉が非対称になった。
一座の者から来たメッセージは見たが彼らはやる気あるらしい。
]
 
(133) 2022/12/23(Fri) 21:34:15

【人】 ]]『審判』 チェレスタ


[それから、中継のある部屋の隅によって、端末を開いた。
一息で短い文がいくつか連なったものを作成する]


  『ヒナギクは私がいなくなっても大丈夫?
   ……別にいなくなるつもりはないけど。
   ごめんね。どうしても訊いておきたくて』


[ヒナギクだって、そう。
自分がいなくなっても大丈夫だと思っていた。
彼女にはチェレスタが教えてくれた歌がある。
それが彼女の中で生き続けている限り彼女の中の己は永遠だと。
そう思いたかっただけ。
ヒナギクは怒ってもいいやつだ。いったい私の何を見ていたのか、と]
 
(134) 2022/12/23(Fri) 21:55:42

【人】 ]]『審判』 チェレスタ


[ずっと握られたままのふたりの手を想起する。>>69
チェレスタにはプロセラが、何を思って「だいじょうぶ」と口にしたのかは分からない。>>101
ただ、「大丈夫」と言っても実は大丈夫ではないことがあるのをチェレスタはよくよく知っていて。
引っかかり同種の言葉の匂いのようなものはあるのだけれど。

でも、「大丈夫」に手を差し伸べるのに関して、
ヒナギクはとってもよくやっていると思っているから。
望むところに手が届くようにと、祈る以外にできることはなく。

やがて再び洋館内を歩き出す]
 
(135) 2022/12/23(Fri) 21:57:07

【人】 XIV『節制』 シトラ

── 食堂・ユグさんと


[ 湯気の立つホットチョコレートをカップへと注ぐ。
 熱いのでお気を付けて、と差し出してから
 そろりとお隣にお邪魔した。>>121

 ぽつりぽつりと零れ落とされてゆくユグさんの声が
 静かな食堂の中で、しんしんと胸に降り積もる。]


  ……ユグさんの願いは そうだったん、ですね


[ わたしの思い描いた理想に近いものを
 彼は持っていたんだと、今更ながらに思った。
 わたしとユグさんが違っていたのはきっと、
 わたしは、誰かの心を動かしたいとは思えなかったこと ]

  
  ユグさんも、みんなのことを
  とても……大切に想ってるんですね。

 
(136) 2022/12/23(Fri) 21:59:39

【人】 XIV『節制』 シトラ



  叶うなら 叶ってほしい……けれど、
  机上の空論で、夢物語で、甘いのかもって
  贅沢なのかも……って、
  ユグさんがいま、考えを見つめ直しているのは

  これからもみんなと……って、思うのと同じくらい
  みんなの意志を 尊重もしたい、って
  思ってるから……なのかな、って
  そう……わたしは、感じた…………の、で


[ 合ってますか……? と問い掛けるように瞳を覗き込む。]
 
(137) 2022/12/23(Fri) 21:59:47

【人】 XIV『節制』 シトラ



  ……そうですね
  贅沢、なのかもしれません

  世界の崩壊が止まって、
  ユグさんといま、こうしてお話できている時間も
  贅沢だな…………って わたしは、思ってしまうので……

  でも……
  現実に、叶うかどうかは、別として
  願うことは、許される……と、思いたい、です

  その気持ちは、ユグさんだけのものだから
  大事にするべきじゃ……ないかな って

  
[ お砂糖控えめに作ったホットチョコレートはすこし苦い。
 ユグさんがもし甘いのがお好きなら、
 シュガーポットを勧めよう ]*
 
(138) 2022/12/23(Fri) 21:59:50

【人】 XIV『節制』 シトラ

── 思いがけないお客さま


[ そのひとが扉から顔を覗かせたとき>>126
 わたしは目を瞬かせた。
 
 アリアちゃんと仲の良いひと。
 それまでわたしの狭い世界では
 出会うことのなかったひと。
 何か複雑な事情を抱えていそうな、
 いつだって穏やかな笑みを湛えているのに
 どこか淋しそうにも見えたひと。

 どこか距離を置かれているのは感じていた。
 それがどうしてかは、わからなかったから
 わたしがアリアちゃんにくっついていることを
 あまりよく思われていないのかな……なんて、思って
 わたしの方も距離を取るようになってしまっていた。]


  あっ……
  クリスタベルさん、いらっしゃい……ませ……っ

  あ、ありがとう……ござい、ます
  よろしければ……どうぞ……


[ 席を勧めて、新しい一杯を作り始めながら
 自然と口元が綻んでゆくのを感じた。
 できたての方がきっと、美味しい ]*
 
(139) 2022/12/23(Fri) 22:01:42

【人】 ]]『審判』 チェレスタ


[とはいえ行く宛てもないものだったから、
珍しい宛先>>64から来たメッセージにひかれて、行き先を決めたのはある意味順当な流れだった。

食堂の扉を開ければ、ふわりと甘い香りに包まれる]


  シトラー。来てみたよー。


[と言いつつ、食堂に他の人の姿が見えれば控えめに手を振って、
いっそおかしなくらいにいつもと変わらない様子で席についた*]
 
(140) 2022/12/23(Fri) 22:05:18

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ ぼくらは『証持ち』だった。
 いつかの前世で繋がる仲間だった。
 ……ううん。そう思うのは、
 ぼくらと箱庭の子ら誰かを一緒にしてるってことだね。

 ……だけど『証持ち』じゃなかったら、
 みんなとは出会えなかった。
 ぼくの人生はここにしかない。
 だから、『証持ち』でなくなってしまったら、
 ぼくにはなんにもなくなって、
 みんなとの何もかもも、なくなってしまう気がして、―― ]
 
(141) 2022/12/23(Fri) 22:08:08

【人】 T『魔術師』 シン

 

  、っ


[ 突然頭に触れられたから、ほんとにびっくりして>>14
 びくっと身体が震えた。
 え?全然音しなかったんだけど……
 ……だけどそれも、いつものことだったかな。

 誰も来なかったら良いのに、と思っていた。
 でも、……見つかった
見つけてくれた
のがきみで、
 良かったのかもしれない。
 もうひとりの目には、気付かずに>>73


 伝わってくる体温に>>15
 昔よく、タナトスの部屋に乗り込んで、
 ベッドに潜り込んでいたことを思い出した。

 そんな、そんなこと、今されたらさ。
 笑わなきゃ、って思うのに、
 どうしたって涙は止まってくれなくて、
 むしろ抱き締められたせいで、ますます溢れてしまう。]
 
(142) 2022/12/23(Fri) 22:09:05

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ 馬仕様のキュウリって何? 気になる! とか、
 ヴェル兄さんが帰ってきて嬉しいね! とか
 今度はみんなで洋館探索したいね! とか
 フォーチュンフォルス、たくさん買いたいね!
 働かなきゃ! とか

 思い浮かぶいつもの言葉はいくつもあるのに、
 ひとつも言葉にならなくて、
 布団に突っ伏したまま、ただ、きみの言葉を聞いていた。]
 
(143) 2022/12/23(Fri) 22:09:56

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ でもきみが離れていくようなら、
 腕を掴んで、そしてぼくから抱き着いた。
 ぎゅうと抱き着いて、今度はきみの服に顔を埋める。]


  う゛、…… うう……

  タ、ナトスぅぅぅぅ…………


[ きみはぼくの前では泣かなかったのに。
 ぼくはきみの前で泣いてしまってる。
 きみがぼくの頭を撫でるなら、
 ぼくもきみの手を握った。

 きみはこれからの話をしたね、
 未来の話をしたね。
 だから、ぼくも言いたいことを言うよ。]
 
(144) 2022/12/23(Fri) 22:10:15

【人】 T『魔術師』 シン

 

  ……タナトス、


[ 洋館ここでの、ここで付けられた名前を呼ぶ。]
 
 
(145) 2022/12/23(Fri) 22:11:23

【人】 T『魔術師』 シン

 

  行かないで、

  タナトスは、ぼくと、一緒にいて、……

 
(146) 2022/12/23(Fri) 22:12:08

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ ねえ、タナトス、
 ぼくらもう、人生の半分以上も一緒にいるんだね。
 ずっと隣り合っていた『魔術師誰か』が、ぼくだっていうなら、
 タナトスはぼくのはんぶんって言っても良いんじゃない?
 むりやりすぎるかな?
 でもアイデアなんて最初は正しくなくてもいいんだから
 知らんけど


 名前のなかったきみは、
 洋館ここからどこかへ帰らない帰れないってきっと知ってるからこそ
 ひどいね、ひどいことを言ってるね
 そんな残酷な願いをきみに掛けた。

 でもきみがなくなってしまったら、ぼくは、――*
 ]
 
(147) 2022/12/23(Fri) 22:12:58

【人】 [『 力 』 フォルス

 
 
  
―――アリアの部屋



[ 訪れたばかりのようにも思うその部屋
 物音一つしない部屋の扉をノックしようとして ]



    ―――…アリア
             居る?



[ 代わりに言葉を。
 中には誰か居ただろうか?>>4:186 * ]
 
(148) 2022/12/23(Fri) 22:38:51

【人】 XIV『節制』 シトラ

── いつもと変わらないお客さま


[ 扉が開いて、また新しいお客さんが顔を出す。>>140
 弾かれたように顔を上げて、そのひとを迎えた。]
 

  チェレスタさん……! い、いらっしゃい……っ


[ テオブロマチョコレートの作り方をいつか、と
 興味を持ってくれていた彼女は
 もしかしたら、来てくれるんじゃないか────
 そんな淡い期待を勝手に抱いていたことは、胸に秘め ]


  す、すぐに ご用意します……
  崩壊、止まって……良かった、ですね


[ 不安そうな表情を浮かべるでも
 落ち着きをなくすでも、妙に明るく見えるでもなく
 チェレスタさんは驚くほどいつもと変わらない。

 一座の皆さんは、大事ないんだろうか。
 無事を信じているのかもしれない。

 ともあれ彼女はきっと、
 少なからずこの世界に大切なものがあるひとだろうと
 そう思っているからこそのひと言を、カップに添えた。]*
 
(149) 2022/12/23(Fri) 22:46:14

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 
[ 扉を開けると一層漂う甘やかな香り。
 居るだろうか、と思ったその人に
 実際出迎えられると>>139 少々動揺してしまう。
 …気取られてはいなさそうか。
 
 シトラは快く迎え入れ、席を勧め
 あまつさえ新しいものをと用意してくれる。
 あるものでいいよ、
 なんて気遣いもするりと出て来ず、
 申し訳なさになんだかそわそわしてしまう。

 なのでそっとその横顔をうかがえば、
 花が綻ぶように微笑みを浮かべているのを見て、
 

 (……ああ、彼女が大切に思うのが 少しわかった)


 なんだか彼女が笑うとこちらまで嬉しくなる。
 まるで心にあたたかさを分けてくれるような。

 ……それに気付いた私も、
 きっと少し笑顔になっていたと思う。 ]
 
(150) 2022/12/23(Fri) 22:55:45

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 
  ごめん、気を遣わせちゃったね。
  

[ 曖昧な謝罪。
 ホットチョコレートのことのようで、少し違う。
 こちらから取った距離を、そのまま受け入れ
 遠慮とか配慮とかさせていたんだろうな、と思うから。
 どうとも取れる謝罪、どう取ってくれても構わないと
 作業する姿に投げかけた。 続ける。 ]


  アリア、先生にはお世話になってます。
  いつも駄目患者が迷惑かけてごめんなさい。


[ 自己紹介じみた台詞。
 思えばベルにとっては初めてだな、
 なんて思いながら、少し迷って続けた。 ]


  …………ごめん。あの日、
  アリアの時間を使わせてしまって。


[ シトラがどう認識しているか>>2:383 >>2:384
 は知る由もないのだけれど。
 それでも事実、彼女らにとって最も互いを必要とする
 時間の一欠片でも奪ってしまったのが心苦しく。
 ……謝ってばかりだな、とそれも彼女に申し訳ない * ] 
(151) 2022/12/23(Fri) 22:57:40

【人】 IX『隠者』 アリア


[ 喉を通る冷たさで目が覚めた。

 そこに至るまでの記憶がない。
 ただ状況から概ね推察できるだけ。
 勝手に増やすなとか言ったのはどこの誰だっけ、
 自分がそれを守れないのだからとんだお笑い草。

 戻ろうと思って、ドアノブに手を掛けたところで
 体中の力が抜けて振り出しに戻る。

 意識がぼやけて、記憶ばかりが巡る。 ]

 
(152) 2022/12/23(Fri) 23:21:55

【人】 IX『隠者』 アリア


[     、と
 もっと早く口にしていれば何かが変わったのだろうか。
 そんなことはないと思考が否定する。

 謂れなき忌避感に阻まれることもなく
 もっとずっと早く手を伸ばされていたとしても、>>4:235
 きっと私が、それを取ることを自分に許せなかった。
 これは誰かに預けようとしたところで
 どうにもならないということを私は理解していたし、
 頼るべき毒薬ギフトははじめからこの手の内にあったから。

 …… ああ、でも、うれしかったな

 とっくに正しい息の仕方など忘れてしまったけれど、
 なくしたと思ったそれはやっぱりあたたかくて
 ほんの少し、憧れていたような気がする何かと似ていた *]

 
(153) 2022/12/23(Fri) 23:23:05

【人】 IX『隠者』 アリア




        
―――― なんで、



[ 揺蕩うように微睡むようにあった意識が
 扉向こうの声に引き戻されて、知らず声が落ちる。>>148

 違う。そうじゃない。そんな話をしたと思い出し。 ]
 
(154) 2022/12/23(Fri) 23:29:00

【人】 IX『隠者』 アリア


[ 指先まで思い通りに動くことを確かめる。
 大丈夫そうだと安堵して、ドアを開けた。 ]


  はい、私はここに。

  …… 何のご用ですか?


[ 彼はあの時話がしたいと言っていたけれど>>55
 その真意には皆目見当が付かない。

 それに今は、
……皆それどころではないはずじゃ、
*]
 
(155) 2022/12/23(Fri) 23:30:02

【人】 XII『吊された男』 ユグ

――シトラと>>136――

……そう、ですね。
改めて言うのは、何だか変な気持ち、ですが。
大切です。大好きです。本当は増えるばかりで、誰にも欠けてほしくなんかない。

[でも、とつなぐ>>137。]
(156) 2022/12/23(Fri) 23:53:08

【人】 XII『吊された男』 ユグ

そう、です。
今回のことで、皆ひとつにはならないことを、実感していて。
僕の思う幸せが幸せじゃない人がいると、そう思ったからこそ、今があるんです。
僕は、箱庭にいって皆と暮らせるのなら、世界はなくなってしまってもいいと、思っていましたから。

そういう僕にとっての一番の理想は、あんまりにも多くの人を僕の理想の中に押し込める、ことで。
きっとそれは……全員に歓迎されることじゃない。
そうしたらやっぱり、僕も幸せじゃないんです。

[瞳を覗かれれば、ややばつが悪そうに少し陰っている。
 チョコレートのカップを両手で持ったまま、しばらくそうしていて。]
(157) 2022/12/23(Fri) 23:53:17

【人】 XII『吊された男』 ユグ

……シトラは、この時間を贅沢だと思うのですか。

[>>138もうこんなことはそうそうない、と思うのか。
 薄暗いこころは、シトラもこの洋館を出たいのかと読み取る。]

願うことは……やめたくないです。
だけど、叶わないとわかっている願いを持ち続けるのも少し、苦しい。

[世界の何処かに散ってしまうとか、旅に出るだけならいいけれど。
 たとえば、還らぬ人になるだとか。この世界を後にして、神とともにあることを選ぶとか。
 選択肢は多くあり――ユグ自身、それらを選ぶ気持ちも理解できるから、わかってしまうのだ。
 自分の理想は、証持ちが、ではなく、今いる22人が一同に介して暮らすことは、きっともうないのだと。

 チョコレートに砂糖は入れない。
 今の気分には、ほろ苦いくらいがちょうどいい*]
(158) 2022/12/23(Fri) 23:53:37

【人】 [『 力 』 フォルス

[ 顔を見せたアリアに いつものように笑う>>155 ]


  もちろん、
  アリアと話がしたいと思って!

  紅茶も淹れてきたよ♡


[ トレーの上 未だ湯気の立つカップを見せて ]


  お邪魔してもいいかな?


[ 中に入る事が叶ったなら――
 「 顔色悪いね 」とは 流石に言ったかな * ]
(159) 2022/12/23(Fri) 23:58:43

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ ふと、
 タナトスが離れて行くのなら、
 あ、と、思わず手を伸ばす。
 だけど、部屋の扉の向こう、誰か居ることに気付いたら、
 ――それがフォル兄さんだと気付いたら>>91
 ぼくもそちらを見ることなく、
 ぼふ、ともう一度布団に顔を伏せた。
 それから顔を背けるように、扉と反対側を向く。

 タナトスに続いてフォル兄さんにも
 見つかったしまったことに、
 ぼくはとても苦しくなったんだけど、
 ……フォルに見つかるのが一番、だめだったかもしれない。
 なんでだろうね。"兄さん"に頼るのは普通なのに。

 やっぱりきみは。
 ぼくにとっても、近くて遠い存在なんだろうね。
 もう何回ここでの別れを繰り返したっけ?
 ……一番最初、きみが帰るとき。
 あのとき泣けなかったのが>>0:367
 全てを決めてしまった気がする。
 きみとの"楽しい"を壊したくなかった。
 きみとは"楽しい"ままでいたかった。
 親友って、それだけではないこと、ぼくは知らなかった。


 フォル兄さん、と呼ぶことが増えたのは、
 いつからだったかな。
 踏み込むことをやめたのは、いつから――?]
 
(160) 2022/12/24(Sat) 0:16:39

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ フォル。
 ぼくのはじめての友達というなら、やっぱりきみで、
 親友であれたなら嬉しいことだ。

 ぼくは、外を向くフォルのこと、
 ぼくよりも深く考えるところ、すきだよ。
 世界が変わったら良いと言ったことは
 本当の気持ちで>>2:27
 あの時は、フォルに幸せでいてほしかった。

 だけど今は。今は、
 ……ここから出て行く人として、
 一番最初に浮かぶのはフォルで。
 嫌だ。でも、離れるのは仕方ないことで、
 引き止めることも出来ないと思ってて、
 何より、フォルにとって
 外の世界が居心地良いものになってほしいのも、本当で。

 行かないで、とは、どうしたって言えない。
 一番最初から、ずっとずっと。

 だから、ごめんね、もうちょっとだけ時間がほしい。
 そしたらきっと笑えるから。
 笑顔できみを送り出せるから、]
 
(161) 2022/12/24(Sat) 0:17:28