180 【R15RP村】月影のさやけさ、 秘めたる願い
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[ 僕は、彼女の文面に少しだけ首を傾げる。
これだと早朝から
バターサンドの感想を聞きたくて仕方なかっただけの
バターサンド信者じゃないだろうか
勝手なイメージだけど、返信はするけど
なにかしらの用件がないと自分からは書かない
そんな印象を持っていたからか。疑問符が浮かぶ。 ]
あ、伝え忘れてたけど
今日は料理部お休みだからね!
うん、教室でもいつでもどこでも気が向いたらおいで!
[ 仮にもし ───
僕へ何かしらの信号を送っているのなら。
調理室以外でもおいでと言うのは、
そういうことで。 ]*
── 全体メッセージ ──
自分が破滅するような願いをするやつは
寄り添ってくれた人の時間を返してから破滅して
忘れてもらってチャラ、とかならないから
一緒に笑ったり、励ましたり
今までどれだけの時間使ってると思ってるの
ちゃんと精算してからにして
── 全体メッセージ ──
あ、間違えて全体に送っちゃいました ごめんね♪
― to 彩葉先輩 ―
ご心配ありがとうございます
色々悩んでしまって……ダメですね
[ 大木と話した事を考えながら、メッセージを打ち込んだ
心配の言葉は優しいが……でもこれは、多少無理をしてでも思考しなければいけないことだな、とは、思う
……それ以上、何も書けなかった
工藤が話を聞いてくれないとは思っていない、けれど
まだ誘いの言葉にするには、重かった* ]
― to:かなちゃん ―
ううん、平気だったらよかった。
お返事ありがとう。
私もね、あの幽霊、そんなに怖くは見えなかった。
すごく優しそうな声をしていたからかな。
でも、だからこそ、願う時は
よく考えなくちゃいけないのかなって
人と話してて、そんな気もしてきたところ。
未練はね、聞いてみたんだけど
教えてもらえなかったの。
明日会いに行って、もう一度聞いてみたら
今度は教えてもらえるかな…
うーん、教えてくれない気もする。
かなちゃんは、聞いてみたいと思う?
笑顔の理由も。
[授業の合間に届くメッセージ。
私も同じように、時間を見つけて返信した。]
[願い事の話だったら、
私が一番最初にしたのはかなちゃんだった。
だから私の方には、そっとする理由なんてなくて。]
そうなの? 意外かも。
願い事どうしよう〜って
悩んでる人の方が多いかと思った。
そっか、かなちゃんは
元々幽霊に会いに行くのが目的だったっけ?
それとも、やっぱり幽霊じゃなくて
魔法のランプにお願いすることにしたのかな。
[何をしたらいいかわからないと
そう綴られたメッセージに、
夜道を歩きながら話したことを
思い出しながら、返信した。
でもやっぱり、いつも通りの雑談で
その話題は流れて行ってしまっただろうか。]
明日? そっか、明日がいいのかな。
うん、わかった、
なんとかするから任せておいて。
[そのリクエスト曲、本当は今日流すつもりだったけど
指定が明日なのは、今日の都合が悪いのかも…
そう思ったから、明日は当番じゃないけど
担当の人にお願いしてみようって、私は請け負った。
ほら、ちょうど、魔法のランプの話もしたし。
曲のリクエストを願い事にたとえるなら、
じゃあ明日は私がランプの魔人ね、なんて
そんなの自惚れが過ぎて笑えないのはわかっていて]
かなちゃん、明日のお昼
[覚えてるよ。その歌は、
かなちゃんに寄り添ってくれる曲だってこと。]
委員会の仕事かな?
[覚えているから、送った一行目。
二行目は今日もまっすぐ言えなくて、
文面を変えて一分後に送られた。]*
[ そういうこともあるって送るのは簡単
でもあまり引っ張っても悪いかなって思って
「どんまい」の鯖のスタンプだけぺたり。
スタンプって便利だよね、無機質だけど感情も乗せられて ]
― to:天ヶ瀬くん ―
あ、もしかして途中送信だった?
ううん、気にしないで
私も勘違いしちゃって恥ずかしい🐈
うん、授業は真面目にね
わかりませんは危ないからね
私、天ヶ瀬くんのこと
ちょっと心配になってきたよ
[一日目。天ヶ瀬くんが当てられたあと。
私がスマホを見たのは休み時間だったから、
二通まとめてのお返しになった。]
― to:天ヶ瀬くん ―
[ここまで続けてたら、願い事はっきり言わないのは
故意なんだろうって予想はできた。
でもそれは私も同じだったから。
何か言いにくい理由があるんだろうって
それだけはうっすら、理解して。]
バスケは、そっか、そうなんだね。
意義…ないのかは、わからないけど
でも天ヶ瀬くんはきっと、
今しかできないこと優先しようとしてるんだよね?
[努力しなきゃ結果はついてこないでしょ。
意義がなかったのかどうか、決めるのは本人だけど
言い切ってしまうのはなんだか、寂しい気がして。
でも、私に言えたことじゃないのはわかっている。
ただ、余計なお節介めいた一言を添えてしまったのは
自分が優先順位を間違えて、後悔したことがあるから]
一番いい方法が見つかりますように。
[探してるなら今の選択に納得してないとこあるのかな
そんなことも考えつつ、もう一文を。]
― to:天ヶ瀬くん ―
代償 そっか、そういうこともあるか…
なんでだろう、あんまり考えてなかった。
私も気付かせてくれてありがとうね。
でも仮に、それが代償なんだとしたら
打ち消す願い事なんて聞いてくれるのかな
もしかしたら、それを願った一人だけで
全部背負うことになるんじゃないの?
それはなんか、嫌だな
でもまずそうなお願い事は
そんなの考えてる人がいたら、確かに…
ね、誰かのため、って先に言ったの私だし
もし誰かの願い事で困ったら、教えてね。
天ヶ瀬くんはもう、願い事決めてるんでしょ?
細かいとこは考え中にしても。
[感謝は受け取ったんだけど。そのせいで
天ヶ瀬くんの願い事叶わなくなったら、大問題では。
そう思って、真面目に書いたお返事は
書くのもそれなりに時間かかったから、
都合のいい時間に届いたんじゃないかな]
― to:天ヶ瀬くん ―
∞
[プロペラみたいな絵文字]
│
[竹みたいな絵文字]
[これは中段の二行を見て、なんとなく。
まだ早い時間、メモ見て最初に送った分。]
スコーンが食べたいな
おいしいクロテッドクリーム売ってるお店
近くにないかな、なるべく濃いの
[これは材料メモ見て、
何作るんだろうって思ったらつい。
催促とかではなく、自分で買って食べる用メモね。
小腹の空く時間だったかもしれない。]
ねこって本当は何のことか聞いてもいい?
[これは真夜中に。天ヶ瀬くんが見たのは、
三日目になったかもしれない。]*
[ 否定したのに諦めた自分、
受け止めたのに諦めなかった秋氏B
戻ったままの、昔の呼び方。
拒まれても尚触れ、そして当てた願いの内容。
やっぱり同じ願いだったんだと確信した。
秋獅烽ォっと、そう至り連絡したのだろう。
でも、それが嫌だからオレは消えたかったんだよ。
そして、そうするとお前の願いは叶わないじゃないか。
どうして、そんなことの為に生きることを選べる?
助ける手ではなく半端に差し出された選択肢に
賭けることが出来る? ]
── TO:千葉 ──
旧校舎探索で通ったフェンスの前にいる。
少し、願いを考え直したから聞いてほしい。
昨日はごめん。
あとは会ってから話したい。
[ 本当はついでじみた5文字で済む話じゃない。
でも、こういう文章しか書いたことがなかった。
それじゃ許せなかったら、対面した時にでも怒ってほしい。
繊細な千葉はオレに傷つけられてそれどころじゃないかもな。 ]
─── TO:秋氏@───
今まで返さなくてごめん。
沢山考えることがあってどうしても書けなかった。
もう少し待っていてほしい。
叶えるとしたら、俺の願いで叶えるから。
どうなっても、秋獅フ中から絵音くんは奪わないから。
[ 生きることを可能性でも見てくれたことは
一度繋ぎ止めようとした身として喜ばしくても、
それは彼女が希望を見出したというよりオレの為だろうから。
そう思うととても触れられなかった。
今はその望みを、過去の自分を殺さないことを誓うばかり。 ]
─── TO:天ヶ瀬 ───
正直ちょっとムカつきました。
でも、何も反論出来ないなと思いました。クソがよ。
結局秋獅ノ話しても上手くいかなかった。
多分、自分を棚に上げてる奴じゃ駄目だったんだと思う。
会いに行ったのも、行動したのも全部秋氏B
情けなさ過ぎて死にたいわ俺。
どうするのかまだはっきり答えられない。
でも、最初の願いはもう諦める。
色々ありがとう。
[ 天ヶ瀬宛は、大分いつもに近い雰囲気になった。
本当に少し気に障ったのはあるが、
ああいう風に言ってくれる天ヶ瀬だからこう返せるのもある。
演劇部に入れなどと思っていたのは、
もしかしたらわざとらしいと感じていたというより
周囲をよく見て合わせて対応出来る
その聡さになのかもしれないと、ふと思う。 ]
─ 天ヶ瀬 個人宛 ─
おはよう。天ヶ瀬っていい奴だな。
何か願い事あるのか?
オレはたぶん何も願わない。
[スタンプも何もない簡素なメッセージが
朝、割と早い時間に届いているだろう]*
─ To:壮真 ─
『 今日一緒に帰ろ。話したい 』
[ 昼休み、帰ってきて暫く、
終わりがけにメッセージを入れた。
もし既読つかなかったら…追いかけて行くかな。
これは俺が自分で叶える願い事 ]**
─ 未國 個人宛 ─
その後どうしてる?
オレはやっぱ何も願わない気がする。
[午前中、授業の合間の休み時間。
長々打ち込む時間もなくて、ひとまずそれだけを送った。
あとは時々、既読がつくか確認するだろう]*
─ Last day昼休み・全体宛 ─
[朝は見るだけだったグループへ、
一言だけメッセージ]
みんな後悔すんなよ?
[ついでに、応援するかのように旗を振るクマのスタンプ]**
[津崎からのメッセージ、
返事は打ってる暇なかったから打ってない。
あとは話したいと書いてあるから既読で充分だろう。]
[同じくらいのタイミング、通知のポップアップに
収まる見えた大木さんの一言は見えた。
クマのスタンプは、あとで確認することになるだろうけど、
今は、その一言を強く胸に刻んでおく。]
大木への返事は、お昼休みに。
そのころには全体宛にひと言メッセージが入っていたけど
そちらには返信をするつもりもなかった
『 願わないのも、ひとつの選択肢だよね 』
その後どうしているのか。
その後どうすることにしたのか。
何も触れずに大木に返した。
カーテンの隙間から覗いた空を切り取った、
写真を何気なく添付して。
もしかしたら写り込んだ校庭の様子から
それが保健室だとわかるかもしれないし
わかったところで、
大木は疑問符を頭に浮かべるだけかもしれない、けど。*
(
)──>>世良健人
━━━━━━━━━━━━━━━━
わかった。俺も、話したかったよ
君、ずっと寝てるから
俺寂しかったんだけどな
眠りの王子様は
どうやったら起きるのかな?
とりあえず消しゴム飛ばしてみたよ
帰りにね、おやすみ
━━━━━━━━━━━━━━━━
─────── < <秋月壮真
──To:天ヶ瀬──
誤爆はドンマイ。ありがとな。
誰に対してかは知らないけど、
俺には言えないことだったから。
俺は願いごとはしないけど、肝試しには行こうと思う。
あと今度はもう少し
胃と血糖値に優しいものを食わせて欲しい。
美味くはあった。
8 ←ひょうたん。
[瓢箪のスタンプや絵文字は持ってなかった。]
──To:金海──
一昨日はありがとう。
これまでA組行ってもすれ違いまくってたから、
今度からは会いに行く時はメッセージ入れてからにする。
学校行事以外はライブハウスでライブやってるので、
気に入ってくれたなら&
暇があったら観に来てくれたら嬉しい。
今日、旧校舎行くなら頑張って。
[願いごとの話はやっぱり聞きづらいから、
おそらく俺と同じでびっくり耐性がないことへの
それから金海の願いごとへの応援みたいなものだけ。]
(1day)
── To:彩葉ちゃん 個人メッセージ ──
うん、途中送信だったんだけど
なんでねこって書いたか分かんないねこ
僕が心配 …… ?
大丈夫、そんな危なっかしい願いをする気はないから。
あれ……違う ?
のうみそ ?
(1day)
── To:彩葉ちゃん 個人メッセージ ──
うーん、そうだね……
意義、意義はあったのかもしれないね
願いを諦める為に始めてたコトが
突然叶うってなったら、じゃあもう必要ないのか、って
そんな感じかな。
そうだね、叶ったら優先したい事は、いっぱいあるよ
[ 無駄だったとは言わないけど、意味は失った。
我ながら難しいコト考えてるな、とは思う。
もっと単純でいいのかな ──── ]
ありがとう。
彩葉ちゃんにも" 願い "が見つかりますように。
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