人狼物語 三日月国


65 【ペアRP】記憶の鍵はどこ?【R18】

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【人】 とある書物

 
 
   君たちは幸せを守れる?
 
 
(0) 2021/04/03(Sat) 0:00:00
[
 どこまでも続く海。
 太陽の光を反射してキラキラとしている海辺。
 そんな場所に、私は   立っている。

 静かで私 以外は誰もいない砂浜。

 そこは私 にとって、大切な場所。

 
―――――――――――――――。


 砂を踏みしめる音も、陽の光も。
 波のさざめきも、あの時吹いていた潮風も。

 
――――――――――――――――。


 
―――――――――――――――――――――――――。

 
―――――――――――――――――――――――――。



 
―――――――…………。

                           ]

 
    んん……

[
 不思議な夢を見た、気がする。
 私は海…たぶん冬の海に
一人で
立っていて。
 その景色がとても綺麗だったことと。
 そこが大切な場所っていう記憶だけがあって。

 でも、なんで大切なのかは……わからない。
 何故だろう、景色は鮮明に覚えているのに。
 
 ぼんやりとそんなことを考えつつ目覚めた。
 
……あれ、私のベッドじゃない。

 そう気づいて意識が覚醒した。
                     ]

    ここ、どこ……?
 

[
         ・・・・
 ふと横を見ると、知らない男性が寝ていた。
 恋人がいた経験なんてない私はびっくりしすぎて、
 思わずベッドから転げ落ちてしまう。
                       ]

    いったぁ……
    てか誰だろう、この人……

[
 落ちる前に顔がちらっと見えたけど……
 かなりの美形。
 100人中90人は振り返りそうな美形。
 しかもそのうちの70人くらいはお近づきになりたい
 とか思っちゃうんじゃないかって感じ。
 ……私?
 
リアルイケメンは信用できないので。

 だって、女性に困ってなさそうな人って
 私みたいな地味な女を手玉に取るのなんて簡単でしょ?
 それに……
個人的にいい思い出もないし。

 
 だから、その知らない人が
 私が落ちた音で起きたかどうかなんて確認もせず
 部屋を調べよう、なんて思った。
 
                         ]*


     ん…………




  あれから、いつの間にか彼女を抱きしめて
  眠ってしまっていた彼。
  彼女と一緒に眠るのは心地良くて
  起きるギリギリの時間までベッドから出られない。

  心地良かったはずの睡眠は、
  ベッドの微かな沈みによって妨害された。
  ベッドが沈んだと思えば、音が立つ。

                      ]

   どないしたん……



  そんなに彼女の寝相は悪くなかったはず。
  彼は体を起こして、あくびを漏らしながら
  彼女のほうを見つめる。

  いつものように、両腕を開いて

  おいで、と二度寝の準備を促してみて。

                      ]*

[
 とりあえずここどこだろう、
 私の部屋ではないな…なんて考えて
 扉のほうへ行こうとしていたら、
 どないしたん……なんて声が。
 
 ああ、まあ…起きるよね盛大に音立てたし。
 てか知らない人と一緒に寝てたのかな…
気まずい…。

 そんなことを思って振り返ると、
 こっちにおいで、と促すような仕草。
                         ]

    ……???

[
 思わず首を傾げた。
 当然だけど、初対面の人と寝れるわけない。
 ……この人寝ぼけてる?
 どうしよう…と思ったけど
 とりあえず挨拶くらいはしておこうか…
 気が進まないけど……
                     ]


        ・・・・・
    あの、 
初めまして。

    ……ここがどこか知ってますか?

[
 見覚えのない場所。
 どこか空気が乾燥しているような、気がした。
 まあこの人が何か知ってるとも思えないけど
 でも、一応聞いてみようと声をかけた。
                      ]*




  いつもなら、女性特有の暖かさが
  腕の中に入ってくるので二度寝に入れるが、
  今日は何か違うらしい。

  いつまで経っても、彼女が寝ようとしない。

                       ]

    ……美鶴?



  彼は、初めましてと言われて
  冗談はもっと面白いもんを、なんて
  返したかもしれないけれど、
  目が冴えてきて周りを見渡すと
  いつもと違う光景が広がっており、
  流石の彼も少し動揺の色が滲み出たかも。

                     ]

   俺のこと、分からへんの?


   *

[
 ……名前を呼ばれた。 
 あれ、私名乗ってないのに。
 この人、なんで私の事……
              ]

    ……わからないも何も
    
会うの初めて
、ですよね。
    それになんで私の名前知っているんですか?

[
 向こうが動揺の色を見せていたのなら
 此方は疑念と困惑の色が浮かんでいたことだろう。
 実際に目の前の人が誰なのかわからないし、
 少し考えて。
                        ]

    誰かと人違いしているんじゃないですか?

[
 そう結論付けたのだった。
 世の中には三人似た人がいる、とかいうし。
                      ]*




[ひっかぶった布団のかたまりは、ちょっとふるふるしてるかも*]
 
 
 

[
おれの疑問に2番の人はだんまりで、でもぐるぐるして泣き出しそうなのはわかっちゃった。
ねえ、すごい気になるんだけど。

ちょっと落ち着くまで待つ必要があるっぽい?そんなに2番の人の事情って複雑なのかな。
……ねえ、おれ、すっごい気になるんだけど!


ふるふるしてる布の塊っていつ落ち着くんだろ?
おれ、めちゃめちゃ気になるんだけど!!


目の前に答えがあるのにおあずけなんてしたくない。
だから、おれが2番の人の布団を引っぺがしにかかるのは仕方がないことだと思うんだ!
]

[

 って、さっきまで思ってたおれを、おれは殴ってしまいたくなった。

]

[
2番の人は服こそ着ている状態だったけど、それでもそこからのぞく首筋や腕にうっ血のあとがあったんだ。

それがなんの痕なのかってことくらい、おれにだって──…ちがう、おれだから、わかる、から。
]


 ──ごめん、おれ、お湯持ってくる……


[
これって、他人に見られたくないものだよねって、おれはわかるから、
それを暴いちゃったおれは、ばつが悪くなってその場を去ろうとしたんだけど……
]

[

 
『旦那さんが旦那さんになった時の匂いがあった』



──ふと、意識を失う前におれが食べたものを思い出してしまったんだ。

だから、去ろうとした足は止まるし、2番目の人の布団どころか服も脱がそうとするよ、おれ!

だって、もしおれが考えたとおりのことがあったなら、この人にもおれみたいな
が生えちゃうってことだよね!!
鱗そのままにしてたら死んじゃうもん!ちゃんと確認しなくっちゃ!!*
]





  流石に、彼女はここまで頑なになれると
  彼は思えなくて、凄く焦った表情が
  彼を疑い深くみる彼女には写ったかも。

  どうして、という感情と
  なにがあった、という感情と、
  訳がわからなくなってしまう。
  これが家族の出来事なら
  頭を掻き毟るなりなんなりしていた。

                    ]


   …………勘違いでも、人違いでもない。
   貴方は、俺の恋人。

   絶対に、これだけは譲らないし譲れない。








  初めて会う人に対して言うことではない。
  多分これは、彼が彼自身に対して
  間違えるな、と言い聞かせている行為。
  そして、彼女を見据える目は
  少し朗らかになっただろうか。

                     ]

    ……でも。

    初めまして、忽那です。


   *




[待てって言ったのにこの馬鹿犬…


暗かった布団の中が一気に明るくなって、布団をひっぺがされたんだって分かる。臥せっていた顔をシーツに押し付けて、せめて顔は見られないようにしよう。

一応、寝間着は着てる。俺は動けなかったけど目の前のこいつが着せてくれたから。でも眠っている間も抱きしめてきていた犬のせいで着崩れてたし、夢中になった犬はなんども首元に吸い付いてた。きっと痕がたくさん残ってる。


けして見られたいものではないが、やったのが目の前の本人だからそこは俺の中では許容内。なのだが]

 ……あぁ。


[申し訳なさげにお湯を持ってくるなんて気を使った馬鹿犬の様子に、ああそうか、こいつ記憶がないから俺が誰か他のやつとヤった後みたいに見えるんだろうなと思うと複雑な気持ちが大きくなる。


お前だよお前!!!

ほんと犬みたいに興奮して、でも腕は温かいし必死で優しくしようとしてるのが分かる手のひらで。あれが全部なくなったことになったのか、と思ったらまた泣きそうで、必死でシーツに顔を押し付けていたのに]

 ──?!


[臥せっていた体を乱暴に持ち上げられた。焦ったようにボタンを外そうとする手を必死で押しとどめる]


ちょ、おまえ、な
記憶、ないん、じゃ


[脱がそうとする手に抗って。どういうつもりか分からない、夕べの薬がまだ残ってる?それにしてもいきなり見ず知らずのやつ相手にこいつが襲うとも思えない。


混乱しながら、力の入りきらない手で必死で止めた*]

[
 なんでそんなに焦った顔するんだろう。
 そう思って言葉を待っていたけれど。
 
 ……続く言葉には眉をひそめた。
 同級生でした、とかならまだわかる。
 でも、恋人は……
 
それだけは絶対あり得ない。


 私なんかが、こんな美形と?
 あり得ない、信じられない。
 あまりに驚いて何も言えずにいたけれど

 そのあとに続く言葉で名前を知ることは出来た。
 ……人の好さそうな顔でこちらを見ている。
                       ] 

    ……忽那さん、ですか。
    悪いけど、
貴方の言葉は信じられません。

    私に恋人なんていないし、
    いたとしても……
    私は貴方みたいな人とは付き合わないです。
    私だって、譲れません。
 

[
 疑うような表情は崩さない。
 はっきりと言う、絶対人違いだ。
 信じろなんて言われても無理。
 可愛くも美人でもない私が、こんな人に
 好かれるわけない。
 なんでそんな噓つくんだろう、とすら思う。
                     ]

    いっ……。

[
 馬鹿にしないでください、と言おうとして
 思わず手に力をいれてしまい、
 鈍い痛みがはしる。
 ちらりと左手首のほうへ目をやると
 さっきベッドから落ちたせいだろう、
 痣が出来ていた。
 思わずさっと背中に腕を隠した。
                    ]*

[

 『記憶、ないん、じゃ』


2番の人がボタンに手をかけたおれの手を押しとどめなら言った言葉に。
旦那さんの時と同じだっておれはわかっちゃったんだ。

あの時と同じってことは、おれはきっとこの人を手酷く抱いたんだろうなってことだから、必死の抵抗も仕方ないって思うんだ。


おれはしちろが旦那さんだったからまだマシだったけど、この人はおれが覚えてられないほどに面識がないおれが旦那さんになっちゃったんだ。

それは、つらいことだってことぐらいはわかるから。
]

[だから、泣きたいだろう2番の人より先に、俺は泣き出してしまうし]


 ごめん。
 おれ、おれのせいで、君に、うろこ、死んじゃうから……。
 
 おれ、覚えてないけど、
 君を無理矢理、抱いたんだと思う。
 おれの、時が そうだったから……。

 ごめん、ほんとうにごめん……


[ぐしぐし泣きながらも、鱗を確認するという鉄の意志は揺らがない*]

[必死で脱がせてこようとする手をとめていたけれど。


ごめん、という声が聞こえる。ぐすぐすと鼻をすする音も。今泣きたいのは俺の方だと思うのだけれど泣きながらのこいつの発言に、問題があるのではないだろうか]


鱗、はえて、って。
ていうか、お前の時?ってなんだよ。お前、こんなのされ……って。


ああもう、いっぺん落ち着け!!!



[ぐしぐししながらも人を脱がそうとしてくる犬の頭に、拳骨ひとつ落としてやった。これで少しは会話が成り立つだろうか*]

 
 
 ……いたい

[
ボタンに集中してたのもあって2番の人の拳骨は、見事におれの頭を捉えたから。

ぐわんぐわんとする痛みに、俺は手を止めちゃうし、もう一回はくらいたくないから、両手で頭を覆いながら2番目の人の顔を見たんだ。
]

[
……うん、ちょっと落ち着いた。
襲われたヤツに服を剥かれかけたら普通は怒るよね。
ちゃんと説明しなくっちゃ。
]

 えーっと。んーーー…

 おれがお嫁さんになったから鱗が生えたんだってしちろが言ってて。
 一週間くらい番ってれば血が安定して鱗なくなるって言ってたんだけど、その前にしちろが死んじゃっておれはこうなっちゃった。

 あ、しちろはおれの旦那さんのことだよ。


 今度はおれが旦那さんになったから、君にも鱗が出るかもって思って、
 鱗出たらちゃんとやらないとおれみたいになっちゃうから……

 だから鱗あるか確認しなきゃって、おれ思って……
 

[うまく言葉を選べなくて、でも言いたいことが伝わらないとだめだから。
おれはいろいろぶっちゃけた。ぶっちゃけすぎたけど仕方がない、人命が最優先だからね**]

 ──へー。ほー。ふーん。


[どこから突っ込めばいいのか分からない。旦那ね、旦那。こいつの。




それ俺初耳なんだが?鱗ってこいつの天然ものじゃなくて、旦那由来だったのか、とか。
その旦那何者?だとか。
一週間くらい連続でああいうことする気だったのか死ぬわ。とか。



なんか色々と言いたいことがありすぎて、どこから言っていいものか。




──俺が一番だって言ったその口で、旦那の話をするのか、とか。]


 ………。


[いろいろと文句を言いたいのに、今のこいつには記憶がなくて。しかも文句を言おうにも、相手がずっと前に死んでいると言われれば比べても仕方がないともいえるのだ。とりあえず、ふつふつと湧いてくる文句の吐き出し口がない。]


 つまり、お前は一週間くらいこれから毎日俺を抱くつもりだ、と。そういう話か。


[嫌かと言われるなら、実際そうでもない。それで嫌がるなら最初の一回だって拒んでいたし。嫌ではないのだ。嫌ではないのだけれど、納得がいかない]

 ……まぁ、大体わかった。が。
 俺さぁ、昨日コウイウことになる前に、言ったよな?


 抱かれるのはいいけど、条件つけただろ。
 そんで、今その条件満たしてないわけだ。じゃあ、抱かれるわけにいかないな。


[かかっているのはこいつのじゃなくて、俺の命だけど。そんなのはどうでもいい。
記憶を取り戻したとしても、こいつの中での一番が俺ではない可能性だってあるけれど。



どうなるかは分からない。けど、ハチヤの記憶の一部が消えているらしいこと及び、その手がかりについては説明してやろう。本当かは分からないけど手掛かりにはなる筈だ。けどその前に]



俺、風呂入りたい。でも立てないんだよな。
だから手伝って。


[そういって、両手を持ち上げようか**]

 




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