47 【半再演RP】Give my regards to Jack-o'-Lantern【R18】
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
全て表示
――夜・酒場近く――
[ まだ寝室にいる間に掛けてもらってた防御魔法。
膝をつけて歩いても平気なように。
手のひらも足の裏も全然痛くなかった。汚れてもないみたい。]
……ご主人さま、これ、私にしてくれてたの?
痛くないようにって。
[ リードの綱の先を見上げて、小さくお尻を振る。
尻尾が揺れて、身体の中でこりこりとした感触。]
………… わんっ。
[ いまの気持ちをなんて言ったらいいか分からなくなってしまって、
ひと声吠えるマネをして、黒いローブをかぷりと甘噛みした。]*
──
──
はっ……はぁ……っ……!
[ 一人、霧で覆われた森の中を走る。
懸命に、脇目も振らず、ただひたすら走る。
日が落ち始めた森の中は只でさえ暗く
その上、霧に覆われては視界が効かない。
心細い事この上なかった。]
[ がさり。ぱきり。
踏み付けた落ち葉が、枯れ枝が音を立てる。
この世のものとは思えない、
不気味な鳴き声があちこち木霊する。
ざっと、木々の間を冷気を孕んだ風が走る。
風に攫われ、木の葉が宙に舞い踊る。
日が陰るにつれ、木々は闇に覆われ始めて
がさがさと、葉擦れの音が辺りに虚しく響いた。]
[ 足が何かに躓く。身体が前に傾いだ。
どうやら木の根に足を引っ掛けたようだ。]
っ…! きゃぁっ…!
[ どさっと音を立て、身体が地面に倒れ伏す。
触れた地面は冷たい。
温もりは何も感じられなかった。]
[ 今すぐ帰りたい。彼の元に。
傍に行って、
抱きしめたい、抱きしめられたい。
声が聞きたい。顔がみたい。
───心細くて堪らない。
彼に何かあったら。
そう思えば、それだけで心が震える。
涙が出そうになる。]
[ 拳をぎゅっと握る。
身体を両手で支えながら起き上がる。
はぁっと深呼吸を一度。
そしてすぐに駆け出すのであった。]
[ 彼だって頑張ってるのだ。
姿が見えなくたって、それぐらいは分かる。
何時だって、私を大事にしてくれた。
守ってくれた。
…───だから。]
[ 懸命に前へと足を進める。
どこまでも、希望を求めて、前へ、前へと。
そうしてどれぐらい進んだだろうか。
ある時、ふと、耳に響く声があった。]
…………誰?
[ それは声無き声だった。
優しく暖かく、
懸命に何かを伝えようとしている。
恐ろしい筈なのに恐ろしくなかった。
聞いた事がないのに
私はその声を知っている気がした。]
……何? こっち……?
[ その声に誘われるまま前へと進む。
躓かないように、木の根を跨ぎ
腰まで伸びる低木の茂みを掻き分けて。
すると、ぽかりと
何もない広場のような場所へと出た。]
──夜の街──
嫌なのに?
違うわ。
アリアは
[
いやなのに、という彼女を
私は否定するように力を重ね掛けする。
けれどその必要も無かったかもしれない。
彼女の限界は直ぐに訪れたから。]
ふふ。我慢、しなくていーのよ。
アリアは私の犬よ、可愛い可愛い私の飼い犬。
ほら、がんばれ、がんばれ♡
[彼女の自意識が既に自分を人間だと理解し始めている。
それでも屈してしまう様がなんとも嗜虐心を満たす。]
えぇ、勿論。
ちゃんと見ててあげる。
[
ついて来て、と言う犬の可愛いらしいおねだりを
ちゃんと聞いてあげる。
外にいた数人の男達は驚いたり、引いていたり。
笑ったりする人も居た。
触れるのだけは、「触るな」
と
命令して退けている。
彼女を視姦したり罵倒したりは良いけれど
触れるのだけは私の特権だから。]
焦らなくて良いわよ。
ずーっと待っててあげるから。
[彼女が片足をあげて、あられもない姿を晒す。
なんて格好だろう。
はしたない、けれど私はその姿を見ると
ゾクゾクとしたものを覚える。
そしてついに彼女の綺麗な股下から
ちょろちょろとした黄色の水がこぼれ落ちていく。
独特の匂いと共に、酒樽に染みを作っていった。]
ふふふ!
おしっこ出来たわね。
ちゃーんと出来るじゃない。
上手よぅ?
[私はおしっこが上手くできた彼女の頭を撫でてやる。
歪んだ笑みを隠すことはしない。
そして愛らしくも私の雌犬は駆け寄り
私の足にしがみ付く。]
勿論……たっぷり可愛がってあげる。
────皆の前でね?
[ローブに噛み付く彼女の頭を再び撫でてあげて。
それから首のリードを引くと
私は堂々と酒場の中に入っていく。]
あんた達が出来るのは私の可愛い犬の
愛らしい痴態を見つめることだけ。
[酒場の人間に強制の力を放つと
湧き上がっていた酒場は途端に鎮まり
そして注目が集まったまま止まる。
目線だけは動ける筈だ。
ついて来たアリアの方を振り返ると
私は自分のローブの裾をたくし上げる。]
私は女だと思う?アリア。
……その通り。
でもね、見て分からないことは、あるのよ?
[たくし上げた下。
素肌が見えて本来女の下半身であるはずの場所に
男性器がその形をはっきりとさせていた。]
──ご褒美に皆の前で交尾してあげる♡
[夜の散歩の間に身体を作り変えていた。
彼女はどんな反応をするんだろう。
応えてくれるなら嬉しいけれど
拒否をしても違った楽しみがある。
どちらにしても彼女以上に
私の方が我慢出来ないことは
固くそそり立つものが雄弁に語っていた筈だ。]*
ここは……?
[ 視線を前へと向ければ
そこは人気がない場所だというのに
何故か蛍火のような光に囲まれていた。
それらはひとつひとつは小さな光だが
この場所を優しく明るく照らしており
今、自分は森の奥深くにいるのだという事を
忘れそうになる。
……不思議な場所であった。]
[ ここが目的地なのだろうか。
戸惑いながらも視線を周囲に這わせる。
初めてきた場所だというのに
何処となく懐かしい気持ちになる。
風がひゅうっと吹く。木の葉がひらりと落ちる。
ハッとし、視線をさらに奥へと差し向ける。
そこには、ひっそりと隠れるように
小さな祠が建っていた。]
[ 一歩、二歩、祠へと足を進める。
その時、一際強い風が吹き付けた。
思わず、その吹き付けの激しさに目を閉じれば、
ふと、眼裏に待っている人の姿が過る。]
そうだ、時見様……急がなくちゃ…!
[ ───今、こうしている間にも彼は。
そう思えば時間を無駄にはしていられない。
急いで駆け出し、祠に近付こう。
そう思った…───次の瞬間。]
[ 周囲の、あちこちに浮かぶ小さな光。
その一部が祠に集まり眩い光を放つ。]
…え、な……何っ!?
[ その明るさに一瞬だけ目を瞑る。
ぱちり、瞼を持ち上げれば、目と鼻の先に
小さなかぼちゃ型の角灯が燐光を放ちながら
ふわりと浮かんでいたのであった。
まるで自分を待っていたというように。]
──
──
[ 急いで来た道を戻ってくれば
ふらつき、片膝を付いた
彼の姿が目に飛び込んできた。
彼の前には大勢の異形の影。
最早一刻の猶予もない。]
( 時見様───っ! )
[ 急ぎ、駆け寄り身を挺して彼を守ろう。
そう思い、彼に走り寄るその最中。
手にした角灯が眩い光を放ち始めた。]
[ 角灯の光が霧を掻き消していく。
それと共に異形の影が彼を素通りし、
こちらへ向かってくるのが見えた。
何時の間にか身体を震わせるような
悍ましさは鳴りを潜めていた。
彼らが近付いてくるというにも関わらず
逃げる気すら起きない。]
時見様……。
[ 近付いてきた死霊たちは角灯の光に照らされ、
その形を無くしていく。
一体何が起きているのか。
詳しい事は分からない。けど……。
少なくとも、彼を失う事態は避けられたのだと。
…そう思えば安堵の吐息が零れ落ちた。]
[ しかし、安心しているのも束の間の事。
小さく呟く彼の声が聞こえ、視線を其方に向ければ
前のめりに倒れていく彼の姿が目に映った。
角灯をその場に放り出し
彼の元へと駆け出す。
頭は真っ白で何も考えられない。
最早、自分に何が出来るというのだろう。
分からない。分からない……けれど。
ボロボロになった彼の身体を抱きしめる。
胸元に彼の頭を引き寄せ、お疲れ様と労うように。]
[ そうして暫し抱きしめた後。
彼の頬を両手で優しく包み込む。
間近で見る彼の顔は、こんな時だというのに
それはもう愛おしくて愛おしくて。
貴方が夫で良かったと。
そして、これからもずっと貴方と共にありたい。
だから……元気になってください、と。]
[ そう必死に願いながら
彼の唇に己のものを重ね合わした。
頭の角度を変えながら、
一度だけでなく、何度も。
彼が目を覚ますまで。ずっと……。]*
────ぅ……
[柔らかく、優しく。
砂漠の如く乾ききった全身に、暖かな何かが流れ込んでくる]
[いや……
何か、など。
このぬくもりは。
このやさしさは。
────いつだって俺を癒やしてくれたではないか]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新
視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
トップページに戻る