77 【ペアRP】花嫁サクリファイス 弐【R18/R18G】
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| 永らく眠るとはそういうものだ。 そして眠っている間は何もできぬ。 起きている者が代わりにしてやらねばな。 [ >>0:382成程、蘇芳も此処で朽ちたのか。 二人して真を教えず虚を演じたのは果たしてリンのためか、己のためか] この世では確かに目覚めた者もいるそうだ。 ほんの少し、気まぐれにな。 ただ旅に出る者の方が多いのも事実。 叱られるのが嫌ならば後々片してやろう。 [何れにせよ、知らぬままでは寂しいではないか。 手で制されるが構うまいと頬擦りをしてやろう。 安心するが良い、髭もちゃんと剃られているからジョリジョリはしないはずでる] (9) 2021/06/19(Sat) 10:30:47 |
| そして片し終わったならば演じてやろう。 リンは笛は教わったか? 教わっておらぬならば詩を教えてやろう。 永らく眠りについた者に聞かせる詩だ。
[知らずとも弔いを教えてやろうと提案し、一時離れるためにソレに背を向け部屋を出る]
娯楽は大事であるぞ。 喰らう、眠る、子をなすだけでは満たされぬものがある。 人の生には余白が必要なのだ。 喰えるならば今日から共に飯を喰らおう。 この地の物を頂戴するのだ。
[はて、それは共食いであるのだろうか。 ふと疑問に思ったが後にしようと一人ほくそ笑む] (10) 2021/06/19(Sat) 10:30:54 |
| 風呂に入っているのは偉い子だ。 水を張り薪を割って焚くのは重労働であろう。 ふむ――。
[張られた胸にぺたりと手を触れる。 触れた後で慰めるように頭を撫でて笑みを向けた]
今日からは予と共に生活するのだ。 飯を作るも風呂を焚くも入るも共にしようか。 炊事場は掃除はしておるか? 廊下も埃が溜まっている匂いがするぞ。 まずは窓や扉をあけて空気を流すとしよう。 ……寝床くらいは綺麗にしているのであろう?
[得意げそうな雰囲気に笑いながらそう返した。 別段出来ていなくとも構いはしない。 それは共にすれば良い話なのだ。 平原を撫でた手で頭を撫でてやりながらさて、何処から向かおうかと案内されるままに足を向けよう*] (11) 2021/06/19(Sat) 10:31:01 |
***
それから何年の時が経たか。
ソフィアがどれだけ『ラサルハグ』に会おうと
していたかは分からないが。
『花嫁』になると決まった日。
『 大蛇 』は村へと現れるだろう。
大蛇の姿ではなく人の姿で
傍からは旅人にも見えるだろう風貌で。
かつて『ラサルハグ』に会いに来た『ソフィア』を
今度はこちらが迎えにゆくのだった。*
[死んでるんだったら素直に死んでてほしいんだけれど……]
(いやいや、色々順番おかしいよ)
[順番の問題ではないことは確かである。*]
***
─── あれから幾らの時が経っただろう。
少なくとも、私が成人を迎える程に
時は経っていた。
短かかった手足はすらりと伸びて。
丸かった顔は程よくほっそりとし。
綺麗にお化粧をすれば、
この村伝統の花嫁衣裳を着て
友人と抱きしめ合い、別れを惜しむ。
今日、私は神様へと嫁ぐこととなる。
でも、まさか神様が直接この村を訪れるだなんて
村の人間は、誰も予想出来ていなかったに違いない。*
[かんぅが風呂に入っている間に、あんな大物を獲ってきたのだから、きっと腹も空いているだろうと思い、家人にいいつけて、食事の用意をさせようか*]
| ははは、それはそれは――。
[諦めて正解であったなと心の中で言葉を綴る。
リンが独りで過ごしていたことは想像に難くない。 そして独りが何をしていたのかと言えば寂しさを抱えておったのだろうと思い浮かぶは人の道理であろうか。 甲斐甲斐しく世話を焼くというのはつまりそういうことであろう]
蘇芳は緋扇と代わり旅に出たのであろう。 緋扇もまた予と代わり旅立つのだが。 さて、それは詩を聞いてもらうまで待ってもらおうか。
[魂を見送るとはそうした見送る側の心を救うものでもある]
大きくなったら笛も教えてやろう。 三味線で音を合わせるのも良いし。 詩で声を合わせるのも良いものだぞ。
[いや、そうだと男は己の言葉を即座に否定する] (41) 2021/06/19(Sat) 20:27:23 |
| お主の手にあった楽器を作る方が良さそうだな。 いつ大きくなるや分からぬしな。
[そうして疲れるのは薪割りと変わらぬことだ]
お主は疲れぬのかもしれぬがな。 その小さな手では回数が必要であろう。
嗚呼、此処に触れるは嫁の務めだ。 だから頬を引っ張るのは止めると良いぞ。 大きくなったら育っていると良いなとな。 願掛けをしておくのも大切なのだ。
[頬を引っ張られながら朗らかに笑う。 怒っているというよりは拗ねている気配を感じてまた頭を撫でてやろう] (42) 2021/06/19(Sat) 20:27:30 |
| 何を言う。 夫婦で共に生活するのだ。 労は分かち合い、楽は共に楽しむものぞ。 そうでも思わんと家事など面倒であろう。
[言われるままに斜め向かいの部屋の扉を足で開ける。 中には荷が積み込まれてあるのだろうが酒や味噌、米も一緒なのだろうか]
よしよし、では窓をあけて井戸で水を汲もうか。 して――窓はどこだ?
[案内してくれと胸元をせっついては窓に向かい開け放し、食材は冷暗所であると恐らくあるであろう貯蔵場所を聞いて確認しようか。 井戸の場所、風呂の場所、確認することは数多ある。 それら一つ、一つを尋ねて移動する間も男がリンを下ろすことはなかった]
確かに炊事場は使えるようだな。 暗くなる前に飯を炊いて夜は荷から何か作るとしよう。 お主、何か食べたいものはあるか。 道楽とは言えど好みはあろう?
[ほれ、言うてみやれと腕の中で温もりを分かち合う相手に問うた*] (43) 2021/06/19(Sat) 20:28:04 |
[それから、幾日。
かんぅは立派な
野生人
に成長した。
どう考えても進化ミス。
腰みの一つをつけ、蔦を使い。あーあーと叫ぶ日々。また時代と歴史、文化が違う。今日も手刀で仕留めた鹿を肩に乗せ。
滝の前へ]
婿殿、今帰ったぞ。
[いい笑顔です。
ええ、武人というか愛の狩人。
細い婿殿に体力をつけさせようと山を飛ぶ姿は、まさに猿人。ふもとの村では魔物が活性化しているとか噂になっているらしい。どっちのことだって、どっちでしょう。
本人は押しかけ女房中。
ここ数日、色々した。【色々】
性的な方面ではなく心を掴む方向で。
突拍子がないのはもはや通常運転で日常
*]
[かんぅがこの明泉洞に住むようになって何日もすぎて。
どうなることかと思ったが、ちゃんとトイレのしつけもできているし、無駄吠えもしないので困らない。
放置しておけば一人で勝手に遊びにいき、そして自分の食い扶持分くらいの食糧を取って帰ってくるので、楽ではあるが]
おかえり。帰ってきたかの。
今日は何を獲ったのだ?
[ほてほてと滝の入り口までかんぅを出迎えて、招き入れてやる。
かんぅがいない時は中の水を満たしているが、かんぅは水の中では生きられないから、かんぅが戻ってきたら水を呪術で外にくみ出して、の繰り返し。
服は用意していたはずなのに、体に合わなかったのだろうか。
腰みのをつけて奇声を発しながらの山をかけずりまわっている姿は、大きな猿のようである。
まさかかんぅの姿を見て、村人が怯えていることも知らず、滝壺のヌシは元気だなぁと微笑ましく思うだけなのだが]
今日は鹿かの?
よくもまぁ、器用にとらえるものよの。
[食べるたんぱく源は基本的に魚なヤオディにとって、四つ足の獣は珍しく。
肉食系男子なかんぅはよく食べるので、これくらいでないと物足りないのではないだろうか。
ちゃんと食べさせておかないと、そのうち自分までも食べたいと言い出すのではとひやひやものだ。
これではどちらが贄だかわからないが]
これより鹿の処理をいたしてくるが……。
そちは絶対に入ってきてはならぬ。いいな?
[まるでどこぞの異種婚姻譚のようなことを言っているが、何をしているか素直に聞けば、普通に答えただろう。
単に凍るレベルの冷たい水の中で、腐らないように空気がない場所で処理をするので(いわゆる冷凍処理)かんぅが下手に顔を出せば死ぬので禁止しているだけだ。
入ったが最後、冷凍マグロならぬ冷凍かんぅの出来上がりだ]
そなたは毎日裸に近い格好で走り回っているが、着物を着るのは嫌いなのかの?
[随分と日に焼けている、とかんぅの肌を見てため息をつく。
対照的に彼の肌は真っ白だ。
少しずつ、少しずつかんぅがいる生活に慣れ、彼が言うように体力をつけねばとこっそり筋トレをしているのは内緒だ*]
[あれ、これ飼い犬か何かじゃないか。
そんな可愛いものだと認識しているのか。とまず根本的な問題から始めないといけない。が、今は狩りの終わりを婿殿に報告しよう。すっかり気分は新婚生活。
ほてほてと現れ、水を汲みだす姿はいじらしくも映る。本人は無自覚のようだが、さすがのかんぅとて、共に過ごす時間が増えれば、婿殿の事が分かってきた。
この婿殿は無自覚に可愛い。
鹿を肩からおろし]
うむ、鹿を狩ってきた。
鹿は中々に逃げ足が速くてな
追いかけるのにも苦労した。
[追いかけたのか。
もはやこれぐらいでは言わないぞ。(ツッコミ)しないぞ。一見微笑ましい狩人夫婦のやり取りのように思えるかもしれない。現物は魔物と魔物だけど。もしくは野生人と文化人。
時代でも二人は隔てられるのか。
いやかんぅが勝手にこしみの一丁になっただけだが]
婿殿もどうだ?
[もうすっかり婿殿だ。
一狩いこうぜ。その勢いである。もちろん自分の腹を満たすという理由もあるが、これは婿殿にも食べてもらいたい為の狩りである。あまりの細さにいつ折れるやもと思うのだ。それはいけない、体力は付けなければ、そう。
人は簡単に死ぬ。
将軍であったかんぅは知っている。
婿殿は魔物であるが、見た目は細く華奢なのだ。]
…あい分かった。
婿殿が言うのなら守ろうぞ。
[守るのか。守れるのか。
疑惑。だが、真面目な理由であればかんぅは頷かないはずがない。むしろこうして此方を思ってくれるのが分かるのがむずがゆくも嬉しく少しずつ距離を縮めていこうと考えていたのだが、冷凍かんぅを回避した身はきょとんとして
服の話題に目を瞬かせ]
ん?花嫁らしい衣装がなかった故だが。
[急募、妻の衣装。
どんな理由だこれは。ため息を吐く婿殿が密かに体力をつけるために頑張っていると露しらず、明後日の返答をしつつ、そうだとこしみのに手をつっこめばがさごそ。
白い百合の花を取り出して]
婿殿に似ておると思うてな。
…つい、取ってきてしまった。
[いかがであろう。
そう問いかける目は最初の日より変わらぬ慈しみに溢れ。唇に触れぬ代わりにその花びらでちょんと触れてみた。
こしみの・・
]
愛しておるよ、婿殿。
[そうして告げるのは、日課。
トイレのしつけや無駄吠えをしないのと同じように。一途に彼の知らぬ言葉を綴り、微笑むのだ。
いい雰囲気(全裸)
*]
[ 小さき者を見守り見つめる一つの紅色
静かな凪ぎに密やかに宿った温かなものに
遥か昔に死んだ──とされている誰かの面影があったように。 ]
[ 仏の名の元繰り返される輪廻転生。
繋がれてゆく人の血。
それらとは違う何かが齎した影の中の面影は
今や誰も気づくことが出来ないだけで、きっと最初から奥底に
この山の中、あちこちに犇めいているモノたちにも。 ]
[ 此処は神仏に見放された土地なのだから。 ]**'
[名前は教えたはずなのに、かんぅは自分を婿殿とずっと呼んでいる。あだ名のようなものだろうと諦めた。
かんぅはしょっちゅう肉を献上してくれるが、あまり得意ではないので、かんぅを始め、他の者の口の方に多く入っているきらいはあるが]
ん、余は言うことを聞く子は好きぞ。
[ちゃんとあらかじめ言っておいても、嬉々として地雷を踏みぬきそうなかんぅへの認識は赤ちゃんと一緒であるので。
信頼具合も似たようなものであるが。静かだなと思っていれば、壁に落書きしているかもしれないと思って放っておけない]
ああ、なるほど……花嫁らしい衣装をお好みか。
[視覚の暴力だと思ったので、あえて落ち着きのある色の男物をそろえていたのだが、あれは花嫁としてここに参っていたから着ていたわけではないようだ]
でもの、かんぅ殿……。
花嫁らしい衣装とは、婚礼衣装なのかの?
あれは婚礼の儀の特別な時に着るから喜ばしく、いつも着ているとその嬉しさもなくなるのではないかの?
普段は動きやすく、肌なじみのよい服の方がよいと思うのだが。
[女物を用意する前に説得をとりあえず試みるが。
問答無用に用意した服を着ろと押し付けるという知恵がないのが、この婿さんの弱点である。
かんぅが我儘を言うようなら、村人たちにお願いするしかないかの、とため息をついていたら、目の前に白いものが突きつけられた]
え……?
[目の前には白い百合。
この辺りには色のある山百合が多く、白百合は珍しかった。
そっと手にして、ふわりとほほ笑む]
余に似ているか。
百合は美女の形容に使われる。
そちには余はそのように見えているのだな。
[なんとはなしに、くすぐったくて。
彼が触れた唇と、ちょうど真向いの位置にある花びらに自分も唇を触れさせて、小さな口づけを送る]
ありがとう。
[その言葉は、百合をもらったことに対してか、それとも愛の言葉を貰ったことに対してか。
少しずつ打ち解けている最中ではあるが、羞恥のせいで素直にもなれずにもいるし、同じ言葉を返すほど気持ちも育っておらず、ただ今日も「帰ってきたら、まずお風呂」と湯殿に自称嫁を叩きこむのだ*]
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