100 【身内RP】待宵館で月を待つ2【R18G】
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ハローハロー、あなたのベル記(思い込み)、当方です。
当方、引き続き『
透明な描写
』を続けますが、本窓が見えている方は特筆がなくとも、任意の箇所を『半透明な描写』として認識していただいてOKです。
何かあれば都度聞いていただければ〜〜! とりあえずLoveを振り撒いておきます、キャッキャッ ٩(ˊᗜˋ*)و
「
え? 来たは来たけどすごい素直に席に着きたくないな??
」
| 「今日はなんだか少し空気が変ねぇ。 何かあったのかしら。みんな、おはよう〜」 たった数日のいつも通りの顔でユピテルは広間に入ってきて。 最初に見たものは、 キエを抱えるトラヴィスの姿。 「…………?」 今まで聞いた事から、その状況が理解できず、 傍目からして仲睦まじい姿を、ぱちぱちと瞬きをして呆けました。 (9) 2021/10/20(Wed) 1:06:13 |
| でもWそれならばいいWのです。 ユピテルはどんな表情を作るべきか迷っていましたが、 それに気づいたなら、もういつも通りの笑顔。
「あら〜トラヴィスとキエは仲良しね。 お姉ちゃん妬けちゃうわ。ところで、今日随分人が……」
もう見るものは見たとばかりに目を背けようとして、 その顔ぶれを見て、
「 あれ? 」 (10) 2021/10/20(Wed) 1:09:42 |
| きっと二日酔いでもしているのでしょう。 だって、一昨日あれだけ一緒に飲んだのですから。 昨日、パーティで案の定飲みすぎてグロッキーになってるのも
「ねえ誰か、」
声を掛けた事のある使用人を呼び止めます。 声を掛けた事のない使用人を呼び止めます。
「誰か、注文かなにかを、」
彼がよく呼び止めるタイプの子を率先して尋ねます。 適当に呼び付けてる事だって多いでしょうが、 少なくとも、彼の事をよく知ってる子は何となく判別はついて
「あの!清掃担当の子よね?今日──」
ユピテルは神隠しを知りません。 正確には、深く会話をした事がある人の神隠しを知りません。
「……知らない?そう……あ、あの日の!あのね、」
向こうは知らなくてもこちらが一方的に見た、 ひとりの下女を呼び付けた時に少し言い辛そうな顔をして、
「 が、遭ったかもしれない?」 その可能性を伝えられた瞬間、 ました。 (11) 2021/10/20(Wed) 1:17:08 |
| ミズガネはあの日、なんて言っていた? 何を畏れ、何を嫌い、何を怖がりこの館に居たがっていた? 「どうして?」 誰がやったの? 「あの子にとってそれは、」 下手な罵倒より、 死ぬ事以上に、辛い事かもしれないのに。 ポタリと、冷や汗が流れて止まりません。 酷く 寒い 。本来ユピテルは寒くなる筈がないのです。 なのに、考えれば考える程、冷たい手に朱が滲みます。 (13) 2021/10/20(Wed) 1:47:53 |
| 零れ落ちる雫は変な噂を巻き起こさせてしまうかもしれません。 落ち着けば、クロノの時の様にできるかもしれません。 でも、今はそれが無理だから。彼の心境を想像するだけで、 胸が張り裂けそうだから。だから、勢いよく廊下に飛び出て、 「ミズガネ!ミズガネ!ダメ人間!! 私、待ってるから!あなたの部屋で待ってるから!自棄になんてなるなよ!? 私、ちゃんとわかるから!だから来て!」 その名を、言葉を。屋敷中の廊下を駆けまわって、 中庭を経て、それでもずっとずっと叫び続けました。 (14) 2021/10/20(Wed) 1:49:37 |
| ユピテルは、声が聞こえるまでずっと、目を閉じて待ち続けています。 (a15) 2021/10/20(Wed) 2:06:18 |
………
……
…
キエはミズガネの悲痛な叫びを満足気に聞いていた。此れならば良い対価をせしめる事ができそうだ。
しかし見えないし聴こえない振りをする。此れ以上館の主に目を付けられるのは少々面倒だから。
「リーパー君、吉報だよ。リソースの確保ができたから館を利用しなくても良くなった。
そしてなんだが僕ァどうやら館の主に目をつけられてしまったようでね…今からでも行おうかと思っているよ。もし都合が良ければ裏庭の木陰に来ておくれ。折角だから女の姿にでもなっておこうか?」
これは、ミズガネを殺害した後のこと。
地の底に堕ちたミズガネの慟哭はゲイザーの耳に入った。
悦に入った声色で、あなたに通信が入る。
リーパーに割り振られた役割には、
”神隠し”された人間の声が届く。
だって、殺した後の怨嗟の声が聞こえなきゃ損だろう!
「ギャハハハハハハ、あっは、ああ笑えた。
あァ? 何だかよく分からねえが、
ゲイザーの野郎をブッ飛ばせるなら何でもいい」
提案には肯定。冗談には、こう付け足される。
「ハッ! 要らねェよ。
オレは女は好きだが、オマエは女だろうと絶対勃たねェ。
可愛げもねェし、何より気色悪ィからな!」
そうして、暫しの後。
リーパーは裏庭へと向かうのだろう。
⏤⏤⏤⏤裏庭でキエと
ゲイザー
リーパーは言葉を交わした。
其れは在る殺人の計画。
しかし其の殺人は血も出なければ死体も出やしない。犯行の証明など誰にもできぬ謂わば完全犯罪である。
本来キエにとって夢その物を喰らう事は山を荒らす事に等しい。
山を荒らせば
実りが減ってしまうからだ。其れは善意ではなく自身の恒久的な利益を考えての事だった。
しかし、
伐採がその山の利益に繋がるなら
話は別だ。
「
人格を喰らう
のは僕も初めてでねェ。咀嚼に時間がかかってしまうだろうがそこは許してほしいな」
少女の身体を一度抱きしめると耳を塞ぐ様に少女の頭を抱えた。
ふたりは夢を見た。
ゲイザーは郊外の出身である。
ある時、都会的な少女がひとり越してきた。
彼女は閉鎖的な環境ながらも見事に馴染み、
その洗練された風体から皆の憧れとなった。
ゲイザーも憧れるその一人だった。
彼女を喜ばせたくて、誕生日パーティに手作りのパイを贈った。
ゲイザーはべつに彼女の友達ではなかったけど、
彼女と仲良しのみんなで食べてくれたらうれしいと贈った。
けれどグズでノロマなゲイザーの手作りパイなどダサいので、
翌朝捨てられていた。
ゲイザーは泣くばかりだ。
だから代わりにもう一人のお友達が怒っていた。
『ひっく。ぐすん。あたし、かなしい。かなしいよ』
『なんだそいつ! お高く留まりやがって。
オレがブッ殺してやる!』 ⇒
ゲイザーはそれから暫く、パイが焼けなくなった。
ゲイザーはパイを焼くのが好きだったので、ママに相談した。
「かわいそうに。ひどいわね。
でも、叱ってはいいけど怒ってはだめ。
それはきっとあなたの為にならないわ」
「辛いなら、誰もが目を見張るほど
おいしいパイを焼けるようになりなさい。
誰もが憧れるほど素敵な、心優しいひとになりなさい」
「あなたは頑張り屋さんだから。
きっといつか、あなたの努力を認めてくれる人がいる」
ゲイザーはそのように生きることにした。
こうして、今のゲイザーは生まれた。
「…………」
「終わりだよ」
耳をふさがれているから何も聞こえない。
「ほら、早く殺せよ、そいつ」
「オレの居場所作ってくれよ」
「
有難いお話だけど、今──が聞いたのはそうじゃなくて……と
言うか、自分自身の存在など誰も証明ができないって言っても、
さぁ?まずキエちゃん達はそこに居る事がわかっているじゃな
い。明かりに照らされているじゃない。ああして心配するくら
いの仲間だっているじゃない。──の目に映っているじゃない
」
「………」
キエは
夢を何処から食べようかと迷っていた。其れは子供がショートケーキの苺を何時食べるか思案する様な和やかな間だった。
「…………嗚呼、今君を悪夢から醒ましてあげるとも。
辛かっただろう、
唯一の友達に忘れられて。
苦しかっただろう、
誰にも気付かれなくて。
君は沢山の苦痛と孤独を味わった。
だから、そう⏤⏤⏤⏤
」
キエは心に疎いが、リーパーがゲイザーを心の底から憎んでいる訳では無いのだと薄々気づいている。只寂しいだけなのではないかと予想している。
身勝手で愚かな此のリーパーが、かつて
他者の為に怒っていた程なのだから。
尤も其れは“そう産まれたから”かもしれないが。
しかしそんな事は、キエにとってどうでも良い事だ。
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