7 【R18】鈴蘭の村:外伝6〜カフェリコリス〜【RP半再演ペア】
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視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
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[ 失望の気配に睫を震わせても、
届かない腕も言葉もどうにもできなくて。
きっと、酷いことを言ったのだろう。
けれどその原因を知らないままではこれ以上、
何を言葉にしていいのかすら分からずに。
落ちた腕は距離の遠さの実感を呼んで、
はふ、と抜けた吐息を狼に落とし苦笑した ]
ねえ、同じ瞳の誰かって誰……?
さっき言ってた
セレス
って子がそう……?
ぼくにはそれが分からない。
だから、あなたのことをもっと知りたかった。
[ 知らない間に重ねられ問われたことに感じたのは、
興味と、理由の分からない痛みでしかなくて。
落とす言葉が置き去りの響きであることには気付かずに ]
………貴方しか知らない子は、
開けてはいけない扉の向こうにいるのかな。
[ 好奇心で殺されるのならばそれでいい。
故に、過去への配慮を捨て、真っ直ぐに問う。
答えを期待して、静かに紅眼を射抜き、
己にとっては残酷な優しさに首を振りながら。 ]
ううん、要らない、です。
ここがぼくの最後の居場所だったから。
でもここは貴方とその罪の居場所だった。
そういうこと……だよね?
[ 幾千の夜を越えたのかすら知れない彼の痛みへ、
手を伸ばそうとすることこそ傲慢なのだろうけれど。
唇をまたきつく噛みながら、
拒絶が背を押すのを待つように身を縮めて ]
鍵の場所を教えたのは、なんで……?
[ 寄り添う狼の毛並みが脚に触れなければ、
空気に耐えきれずに視線を逸らしていただろう。
繋いだ言葉を静かに。
自らを化け物と称した綺麗な主を前に、
跪く姿勢を止めずに同じ目線の紅眼を灰と蒼で絡めて ]
……鋭い牙をもって血を吸って生きる貴方と、
陽で傷める瞳を二つ持つ、色味のないぼく。
ぼくが特別なら、あなたも特別なだけだよ。
[ 辛抱強く言い聞かせる言葉に首を振る。
特別だからこそ排除された子供の感傷だと、
切り捨てられればそれまでの理屈で頑なに。
普通から外れた存在という意味では同じだと、
我儘でしかない感情を発露しながら ]
それに……あなたのほうが、綺麗だ。
誰かをひとりぼっちにしない為に生きて、
その痛みを抱えてずうっと繋いできたなら猶更。
ぼくはただ、ただ……自分勝手なだけで。
[ 彼が評価したひとつの価値に、
自分勝手にも過ぎる感情を自覚して熱い息を吐く ]
ガスランド生命ガ・ス交流戦
エタンショッピングパーク あるかんぽーとナイター
6月
(1)1d30日 (土)
[プールで遊び終わった1日
休暇は今日と、あと(6)1d6日はぶんどってきたため、
私は余裕があったが君はさてどうだったか
君より遅く寝て、早く起きる私だし
今日は1日疲れているのであろう君よ
その寝顔を見ながら、愚かな獣を仕舞い損ね殺しそこね
気づかれていないだろう、とばかりに
慾を孕んで、眠る君に触れる
ただ撫でるだけだ。許してもらおう
後でトイレに籠って所謂”おかず”とやらにする位は]
嗚。こんなに、無防備な。
――慾に負けた私に、食われても、知らぬぞ。
[小さく、溜息
無垢で、大事で。だからこそ手が出せぬまま
心が通い合って、続きを欲して
―――色を知らぬ白妙の様に純粋な
恋する相手に踏み込む勇気が未だ持てない私は
少しばかりみじめだ]
[動かぬのを、寝ているのを良いことに
君の腕をとり、その指に接吻し、口の中に招く
彼がしたような初心ではなく、
1本。舌先で嬲るように。或いは口内で弄ぶように
頬肉から名残惜しく離せば、銀糸つなげたそれを見て
……溜息、また1つ]
慾など、ぶつけられぬ。と思うのに
それでもお前を求める自分が、醜く浅ましいことだ
……さて、うぇっとてぃっしゅとやらは何処だったかな
[彼の指ふかなきゃ。そしてレッツゴーおトイレ
尚、相手が起きちゃう可能性は
これっぽっちも考えていないの、でした*]
……化け物がそんな風に生きられるのに、
ぼくはただ、独りが嫌で、自分が生きたいってだけ。
自分勝手で……醜くて、
あなたを殺してあげることも出来ない臆病者だから。
[ 愛情を知らなくても知らない誰かへ執着を抱く彼へ、
臆病者らしく、乾いて罅割れた笑いを模したまま ]
ごめんね、ニクスさま。
あなたの事がもっと知りたいだなんて、
とても……とても、酷いことを言ってるんだと思う。
でも、知りたいんだ。
……暴くんじゃなくて、できれば、知りたい。*
[さて、シロさんがもぎ取った一週間のお休み
その1日目が終わろうとしていた。
オレはと言えば、サーヴァントと言えど
今日は慣れない運動をした上に水の中はかなり疲れることもあって
帰って風呂に入った後に見事爆睡してしまっていた。
……ところで、最近は半分日本人(?)なこともあり
所々日本風の装いを試すことも増えているオレである。
今寝巻きとして着ている"浴衣"もその一環。
特注サイズではあるが、いつか温泉に行く日があれば
役立つこともあるかなぁ、と。
……もっとも、この服は
少々はだけやすいのが難点か。
今も寝相が悪いこともあり、日に焼けた肌が
割と多めに露出気味である。]
[普段、己の眠りはそこそこ深い
オマケに運動した今日ともなれば、きっと何をされても起きなかっただろう。
……"普段通り"だったなら]
(……夢を見た)
(オレがあの日、彼の指を己の口内に導き、はしたなくも強請った時のことを)
[……オレを想うばかりに、獣を必死に殺す優しき貴方
余りに我慢をし過ぎては、その溢れた欲を
無意識にオレの心が受信していてもーー仕方あるまい?]
[ぴちゃり、と指先に濡れた感覚
続いて燃えるような、ぞわりとするような熱が仄かに指を焼いた。
…目を閉じ、現と夢を漂ってるのに
心ばかりは、まるで逸るように目を覚まして]
ーーしろさん、どうしたんだ?
[欲を殺そうと立ち上がった彼
その手を、濡れたままの指で弱々しくも掴み取る
…意識が眠気ではっきりしない。
ただ、彼が無念をもって何処かへ行こうとしてると、心を通じてうすらぼんやり理解すれば。]
……いかないで、しろさん
おれをひとりにしないでくれ
[うつら、と未だ意識がはっきりせぬまま
…寧ろはっきりしないからこそ、隠された"奥底"が顔を出す]
おれ、ほんとかでみたのしか、"そういうの"しらねぇから
だから、しろさんこまらせたらやだなって
……でも、ほんとうは
ちゃんと、そういうことしたいって、おもってる。
……したいけど、わからないから、こわい
[期待と不安を綯交ぜに
それでも、欲に溺れたいのは紛れも無い本心だから
…軽蔑されようと、口は止められない]
こんなでっかくて、きゃしゃでもないからだじゃ
むりかもしんないけどさ……
ーーしろさんのやりたいこと、やっていいよ
おれも、しろさんのねがいをかなえたいから
……そのかわり、おれにもおしえてくれよ
[
シロさんを気持ちよくさせられる方法、を。
寝起きで潤んだ瞳で見上げるように、
瞳には確かな意思宿り、
それでも少しの恥ずかしさから、最後の尻すぼみな言葉とともに視線は外れて
布団に転がれたまま紡がれた
その縋る言葉が、その背に触れたならーー*]
何も……今、何も知らないぼくのまま、
あなたを殺してあげるなんて嘘を言えないから。
[ 狼を撫でる手指はきっと震えていて、
堪えたものを溢す音は傍らだけに響く小さな声で。
吐息を混じらせ寝台から滑り落ちた。
目の前の化け物と称する綺麗な主に苦く笑い、
傷の残る掌を差し出すことはもうせずに。
胸の前で緩やかに振って去ることを知らせつつ ]
ここにぼくの居場所がないことは分かってる。
だから、教えてくれる時がくるまでか、
それとも貴方がぼくに価値がないと思う時まで。
ここに……いさせてください。
ほんの少しの間だけでもいいから、
ひとりぼっちじゃない夜を過ごす夢を見てみたい。
[ 要らないと告げられることに怯えはあるけれど。
この双眸も、髪も、特別なものだと説いた古城の主へ。
泡沫だと知る夢から醒める日までの願いを託し、
そっと撫で、狼を誘い、裸足は扉へと滑らかに歩んで ]
……おやすみなさい。
紅茶を飲んでくれて、ありがとう。
[ 扉を開けて振り向き、頭を下げる。
寒さに強張る表情を髪で隠して、悟られないように。
部屋に戻る帰り道は狼任せで先導を任せ、
あとに続く足音はぺたぺたと音を立ててゆっくりと。
上着を借りたままだったと気付いてももう遅く、
それに包まれるようにして誂えられた部屋へと戻る ]**
[ 出会ってまだ僅かである少年に打ち明ける事は憚られた。
孤独を癒す為に求められているのだろうか。
そんな可能性すらも滲んでは消えた ]
確かめたければ探してみせて。
ただ、よく似てるよ。
君の眸と目の色も声も。
彼女は眠り続けてる。ずっと。
[ 知ったところでどうするのだろう。
彼の言動に対する理由。
まだ互いに見えない事が多かった ]
……君の最後の居場所?
君はまだ幼い。
世界の一部分しか見ていないだろう。
決めつけるのは早計だと思う、……が。
私にとってのこの城、か。
全て灰燼に帰してしまいたい場所だよ。
[ 確認のような問いにはぐらからし
ただ、狼を撫でながら問われるものに ]
……どうして、だと思う?
どうして、なんだろうな。
君なら終わらせてくれると思ったから。
[ 曖昧な答えを一つ ]
君と俺は、ちがうよ。
おんなじじゃない。違う生き物だ。
君は人を殺したことがないだろう?
それくらい、違う。
[ 同じ枠組みで収まり上がるように思え
男は呆気なくそれを否定した。
男の目に映る彼はどうしたって人であり
彼の賞賛すらも笑みを浮かべ頭を振る ]
綺麗ではない。醜い化物だよ。
人の血を吸い尽くす鬼なのだから。
[ 独りが嫌で生きたいから殺してはくれない少年
知ってどうするというのだろう?
男は草臥れたまま、乾いた笑みを浮かべた ]
……そうだね。
[ 彼に対して勝手な希望を抱いたのは此方だ。
だとしても切望を叶えぬが彼の願いを叶えよと
望まれて優しくは出来なかった。
この男の余裕など、とっくになかった ]
君が寂しい時に傍らにいて
君が悲しい時に慰めて
君が恋しい時に愛を囁く
そんな、存在になれたらよかったね。
[ 彼の生き死に男が何故関係するのだろう。
男にとっては分からない事だらけで ]
君は俺を知ってどうしたいの?
そんな事しなくとも、
君だってこんな風に生きられる。
セレン、君は世界を知らなさ過ぎるよ。
[ それでも彼を窘めるような台詞で
口許に微笑を浮かべて困った顔を繕った ]
[ その男が僅かに目の色を変えたのは
続く彼の言葉だった ]
君は、律儀だね。
俺の全てを知った時、
……君は俺を殺してくれるんだろうか。
[ 自嘲じみた笑みを浮かべながらも
孤独に生きた少年にこのような仕草。
させたのは他ならぬ自分だと自覚する。
その負い目なのかどうかは分からない ]
一瞬の夢が生温い程、苦しい毒となるよ。
[ まるで経験をなぞらえるような調べで
ふたりぼっちの夢を望む少年に
男は初めて憐憫の色を浮かべた ]
セレン。
君が俺を知る事で何が変わるかは分からない。
だけれど、君が眠りにつく前、話をしよう。
巻き込んだ私が唯一君に出来る罪滅ぼしだ。
[ 男の勝手な事情を少年に押し付けた代わりに
男は彼の願うひとりぼっちじゃない夜を提案する ]
それに私にとっても悪い話じゃない。
先の見えない漠然とした生よりも
ほんの僅か光る粒を手にする方が、幸福だから。
[ 彼にとっては何気ない発言であっても
人の子により赦される可能性を男は見出し
どうしようもなく賭けてしまっていたから ]
紅茶、美味しかったよ。
薔薇に苦い記憶ばかりだったけれど
ほんの少し懐かしい気分だった。
今日はもう部屋におかえり。
君も来たばかりで疲れているだろう。
ゆっくり、おやすみ。
[ その言葉を皮切りに大人しかった狼が立ち上がる。
彼の表情は見えなかった
ただ、静かに全てを察したように狼は彼に連れ添い
男はゆるりと別れ際に嘯いた ]
……セレン。
君の気持ちは嬉しいよ。
君は優しい人だと、思う。
それでもどうしても、駄目なんだ。
生きたいとは、思えない。
……忘れられないんだ。
[ 薔薇の香りが立ち込める場所で
自分の顔を覆って、瞼を閉じる。
扉が閉じられるその時まで ]**
[眠った彼は随分と扇情的な格好だ
自分はというと、日本人だというのに
きっちりと眠るとき用のカッターシャツを着込んで
長ズボンも身に纏っているが
一方彼はというと。健康的な焼けた肌、
鍛えられた筋肉が浴衣の間からちらりと、
いや割と多めに露出している。寝相が悪いから仕方ないね
そんな恋人を見て、何も考えずに
無心に眺めていられるほど、枯れてもいない享年20代
だから。指だけでいい
触れたらあとは1人籠って妄想で熱を散らせばいい
そう考えて、君の指を咥える
金属を扱う、指腹分厚いひとさしの指
含めばぞくぞくと背を駆ける、背徳感
愛し気に舐めて、ちゅ、と音を奏でて離したなら
その場を去ろうとしていた。トイレに向かうために
夢とうつつを彷徨う、眠っているはずの彼
それに気づかれぬとばかり、思っていた
思って、いたのに
]
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