人狼物語 三日月国


29 【2IDソロル+ペア混合】交換日記【完全RP村】

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  [ 宙で迷った、ゆびさきは、
   きっと、わらっていたのだろう目尻を、
   汚れていない その場所を、躊躇いがちになぞる。 ]

 



  ゆめ で 伏した、
  何時かの 名前も無かったよなこども。

  その こどものゆびさきは、冷たくて、
  自分の赤で "豪奢に"飾られていて、
  とても、きれいな薔薇に、
  触れられるものじゃあなかったから。

     ……だから、白さだけを残す其れに、
        安堵していたのは、あった。確かに。



 


 A子さん こんにちは
 進路考えるのも色々大変だと思います
 僕も応援します

 頑張ってください

 同じ気持ちを理解してもらえて
 僕も少しだけ、ラクになった気がします

 僕は先日、その子に気持ちを聞こうとして
 結局聞けずのまま終わらせてしまいました
 
 小さな頃から側にいるのが当たり前で
 当たり前すぎて
 
 だからこそ遠くへいってしまうような
 そんな感覚なんです



 あの子が、笑ってくれへんくなってしまったら
   俺は 多分後悔で潰れてしまう

  なんで今頃なって気づくんでしょうね




  でもこうして書いてみたら
  沢山自覚することも
  あるんですね 
  君のおかげで色々きづけました

  ありがとう A子さん



 
.



 
 



 
.




  俺は 雨音が好きです


   



 
.



 
.

【人】 軍医 ルーク

[ 耳を撫でる指から伝わるあたたかで柔らかな感触。
 自分もいつもよりもずっと、
 柔らかな表情をしていたことには気付かない。
 少しいいかなと指を伸ばされ、驚いてぱちりと瞬き一つ、
 こくりと小さく頷いた。

 頭の上の白い耳に、左手の指が触れる。
 ひとに触られるどころか、
 フードの外に出ることも慣れていない耳は、
 擽ったさにぴくりと動き、
 ひゃ、と思わず声が出て、
 背中の後ろで、尻尾がぶわりと膨らむ。]


  ……嫌じゃないけど、慣れてない。


[ 指が離れる前に引き留めるように、
 咄嗟に言い訳みたいな声が出たのはどうしてか。]
(56) 2020/05/24(Sun) 21:32:22

【人】 軍医 ルーク

[ このうさぎの方は
 耳に触れられることもあったみたいだけど――と、
 以前医務室に彼の部下たちが、
 見舞いに来ていた時のことを思い出す。>>0:280
 楽し気な歓談の声を、
 聞くともなしに遠くで聞いていたときのこと。
 いまにして遡れば、そのときの自分が何を感じていたのかも
 朧気に分かってくるようで、
 あー、と呻きそうになった。

 けれど、触れられているうちに、
 耳と尻尾は落ち着きを取り戻し、耳の震えも止まり、
 長い尾は、背の後ろで心地よさそうに揺れ始める。
 
 こうして触れていられる今は、
 足を踏み外せば、真っ黒な穴に吸い込まれて
 落ちてゆきそうな不安と背中合わせで、
 けれど、どうしようもないほどに、大切で。
 ――確かめるように、触れていた。]
(57) 2020/05/24(Sun) 21:33:40

【人】 軍医 ルーク

[ タブレットを取り出せば、彼は驚いたような顔をする。
 相手が自分だということには、
 気づかれていたのか、いないのか。
 少なくとも自分が日記の主の正体を『知っていた』ことは
 想定外だったようで、
 穴でもあったら潜りたいような顔をしている。
 ……うさぎってそういうところあるよね、と、
 きつねの習性を棚に上げて思ったりもして。]


  ひとつ、教えてやろうか。
  君は自分で思ってるより隠し事が下手。
  

[ それに、きっとそれだけではなくて。]
(58) 2020/05/24(Sun) 21:34:17

【人】 軍医 ルーク

  でも、他の誰かだったら、
  きっとわたしは気付かなかった。
  君の日記だったからだ。


[ もし誰か他の物が書き記した文章を
 目にする機会があったとしても、
 それが誰のものかなんて、分からなかったに違いない。
 見張りに見つかった話をすれば、
 この期に及んで此方のことばかり心配する彼に、
 もどかしいような、それでいて暖かな感覚がある。]
(59) 2020/05/24(Sun) 21:34:48

【人】 軍医 ルーク

[ 自分の書いたものを自分の前で読まれるというのは、
 気恥ずかしさ、というのを感じるものだろうか。
 頬のあたりが熱を持っていて、
 下ろした指が自然と握り込まれているのは、
 もしかしたら、そうなのかもしれないけれど。
 それでも、伝えたいという気持ちが勝った。

 ――“いなくなること”への怖れ。
 自分がそれに気づいたのは、
 表現の端々が気にかかったからではあるけれど。
 この日記の主が彼であることが分かったとき、
 強い確信に変わった。

 通信機を探しに行った時のこと。
 記憶を取り戻すことへの不安がにじむ口調、>>1:314
 通信機を見つけ出したときの、
 いつもとは明らかに違っていた様子。
 そういったものを、はっきりと覚えていたから。

 だから、やはり、
 この日記を書いていたのが彼だったから、
 自分は気付いたのだろう。]
(60) 2020/05/24(Sun) 21:36:10

【人】 軍医 ルーク

[ 離れたくないと、手をとっていたいと、そう願いながら、
 ざわりと騒がしくざわめく空洞は、
 彼のことを“心配”してのものであったけれど、
 それだけではない不安が、片隅にある。
 拒絶への怖れ、そう名付けられるものだろう。
 それでも、手を伸ばすのをやめることは考えられない。
 拒まれることの痛みなど、
 何もできずに手を離してしまうことに比べれば、
 比較にもならずに押さえつけられる。

 それでも、“もう君も、僕からは、”と、
 告げられかけた言葉の続きを察せば、紫の目が揺れる。
 泣きそうな顔で、何度も口にしようとする彼に、
 吐息が喉の奥で、引き攣れるような音を立てた。

 ――… きっと、その先を口にしようとしているのは、
 身を案じてくれて、いるからなのだろう。
 そのような顔をさせてしまっていることへの辛さ、
 拒絶への怖れ、
 そして、その言葉が最後まで聞こえなかったことへの
 ――“嬉しさ”
 そのようなものたちが、ぐちゃぐちゃになって、
 指で触れて名前を付けるのが、追いつかない。]
(61) 2020/05/24(Sun) 21:38:28

【人】 軍医 ルーク

[ タブレットに、最後まで文字を綴り終えて。
 離すまいと抱きしめながら、
 背に回される、手の感触を感じる。
 まるで泣く子供をあやすように優しく撫でていた手に、
 不意に力が篭り、強く抱きすくめられる。

 白い尻尾が、ふるりと跳ねる。
 涙が、止まらない。
 強く、強く、力を籠める。
 
 わたしは、強くはない。
 行かないでと、自分の心をぶつけながら、
 それでも、縋るだけの両手にはなりたくなかった。
 この心と体のすべてで、
 出来ることがあるなら何でもしたいと、
 願いと決意を込めて、腕に力を込めている。

 ――鼓動の音がする。]
(62) 2020/05/24(Sun) 21:39:09

【人】 軍医 ルーク

 
  離れて、と、
  言わないでいてくれて、嬉しかった。
  分かってるんだ、
  どうしてそう言おうとしていたかは。
  それでも、わたしは、
  そう言わないでいてくれて嬉しかった。


[ 一緒にいてくれるなら、それが一番いいと、
 言葉にしてくれたことが。
 いつの間にかこんなにも、彼が特別な存在になっていた。
 それでも思い返せば――そう。]


  いつからかな、
  ……うん、最初から。
  自分のことなんか気にしようとしない君を見てた。
  ひとの輪の中にいながら、
  皆が笑うのを見ていながら、
  どこか、自分のことを度外視してるみたいに見えて。
  きっと、怒っていて。
  心配、していたのだと思う。
  ……でも、いまは、それだけじゃない。
  

[ 検査のことも、治療のことも、誰が患者であったとしても
 同じことを主張していたはずだけれど。
 それでも、そのような思考とは別の所で、
 自分の中で何かが動き始めていた。]
(63) 2020/05/24(Sun) 21:41:02

【人】 軍医 ルーク


  わたしのことも、
  聞きたいと言ってくれて、ありがとう。
  でも、いまは、
  君の話を聞かせてほしい。

 
[ 誰にも話せずにいた話。
 それは翻って、その話の重さを物語る。
 誰かに話すには重すぎるなら、ひとりで抱えるのは尚更だ。
 日記の返事にも幾度も書いたように、
 自分の望みは、彼が抱えているものに、
 立ち向かわなければならないものに、
 “一緒に”立ち向かうことだから。]
(64) 2020/05/24(Sun) 21:42:07

【人】 軍医 ルーク

[ ――それでも、
 堰き止められていた水が溢れ出すように語られた言葉に、
 これ以上ないほどはっきりと突きつけられる現実に、
 恐怖に、目の前が暗くなる。

 “全て思い出した時、僕は僕で居られるのか”

 時間がないというその言葉は、
 本当に、その通りだったのだろう。
 次に眠れば、もう次はないかもしれない。
 そうして目を覚まそうとしていたとしても、
 人はいつまでも眠らずにはいられない。
 顔を上げて顔の様子を見れば、
 やはり、もう既に長いこと眠っていないことが分かる。

 けれど、いま一番不安なのは誰なのかを思うなら、
 泣き崩れてしまいそうになる全身を励まして、
 必死にその話に耳を傾ける。]

  
  ……黙っていたことがある。


[ 流れ落ちた涙をぬぐうこともなく、
 自分もまた、顔を上げる。
 この話をすることには、躊躇いもあった。
 突きつけてよいものか、分からなかったからだ。
 けれど、何も分からず不安定な場所にいるだけでは、
 次に踏み出すことも出来ない。]
(65) 2020/05/24(Sun) 21:43:27

【人】 軍医 ルーク

 
  通信機を探しに行ったときのこと。
  君は頭痛の後に、通信機を見つけてくれた。
  そのとき君は、
  通信機が機獣のどの部位に格納されているか、
  どちらに飛んだか、
  知っている口調で、話をしてた。

  この話は、誰にもしなかったから、
  まだ、基地には知ってる者はいないけれど。
  ……きっと、その頭痛はそういうことなのだと思う。

  その暫く後、検査に携わる者に
  総司令からの通達があった。
  頭痛は記憶の兆候だろうと。
 

[ それは、不安を現実にしてしまう、
 そういった情報でもあっただろう。
 けれど、それだけでは終わらせず、続きを口にする。]
(66) 2020/05/24(Sun) 21:45:08

【人】 軍医 ルーク


 過去の君の記憶が、今に追いつこうとしているとして。
 それが夢という形で、見えているとして。
 それは、君の身体に刻み込まれたものなのだろう。

 でも、だとしたら、
 『今の君の記憶だって、
  その体に、同じくらい、刻み込まれてるはず』
 わたしは、そう思う。

 記憶障害の症例は個人差があるから、
 はっきりしたことは言えないけれど。
 君がこの基地で過ごした時間は、感じたことは、
 いまの君を、形作るもののはず。

 ――… 不安に違いないのに、
 勝手に知ったようなことを言って、ごめん。
 でも、君がここで皆を守るのを、日々を過ごすのを、
 わたしは、見てた。

 それに、いまは……、
 わたしに向けてくれた、いくつもの言葉とか、
 心を、知ってる。
  
(67) 2020/05/24(Sun) 21:46:21

【人】 軍医 ルーク

[ どちらが本来の彼か。
 最初の記憶? 違う、それだけじゃない。
 きっと、『どちらも』だ。
 それは、希望的な観測かもしれない、
 願いであったかもしれない。
 けれど、只の気休めのつもりもない。
 記憶が囁くというのなら、いま目の前にいる彼の記憶だって、
 何が変わるというのだろう。]
 

  最初の記憶が戻ったからといって、
  今の記憶が泡のように消えてなくなってしまうなんて、
  絶対に、思うものか。


[ 両手が包まれる。
 あたたかな手、冷たく固い義手の手、
 最初はきっと、守るためのものではなかったはずなのに、
 皆を守り続けていた手。
 使うべきではないと思っていることは、
 今も変わらないけれど。

 暫くの間、そうしていた。]
(68) 2020/05/24(Sun) 21:47:44

【人】 軍医 ルーク

 
  それでももし、なにかがあって。
  君が寝坊してたら、たたき起こしてやろう。
  あまり寝過ごすようなら、
  起きたらそれはもう、
  苦い物でも飲ませてやろうかな?

  ――… 絶対に、そのときは、
  わたしがいる。
  この手は離さない。  


[ わたしも、と、指を動かす。
 そうして、手がほどけたなら、
 今度は自分がその両手を自身の手で包もう。
 冷たくて、人に触れたら悲鳴をあげられてしまうような、
 そんな手だ。
 それでも、いまはいくらかは、熱が灯っていて、
 あたためてくれた温もりがある。

 両の手に強く力を込める。
 向けてくれた穏やかな笑顔に、
 大丈夫――と、語り掛けるように、
 笑顔を、返した。]
(69) 2020/05/24(Sun) 21:49:38

【人】 軍医 ルーク

 
  ああ、そうだ。
  時間は全くかからないから、ひとつだけ。
  わたしのはなしを、伝えようかな。


[ 秘密にしているものではない。
 記録を見れば、誰だって気付く。
 その機会は滅多にないだろうから、
 まあ、知る者はあまりいない、ということになるだろうか。
 
 タブレットの画面を開き、指を滑らせた。]* 
(70) 2020/05/24(Sun) 21:51:34


  “ルクレース”


[ そんな、自分の本当の名前。
 慣れた呼び方もあるだろうから、どう読んでも良いよ、と、
 そんな風に、わらいながら。]*

軍医 ルークは、メモを貼った。
(a7) 2020/05/24(Sun) 22:01:04

  

     [ …今回の刃は、私怨にも近かった。
       そうは、語らなかったが。]

 


[ きっと、わらえていたのだろう、
  汚れのないかんばせを、 
  僅か、赤くも見える目尻を、 拭う。

  ──これからもずうっと、 汚れることのない、
    うつくしい“だけ”が取り柄のリドル。

  その指先を、豪奢に彩るのは 誰 か 、]
 

 




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