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【人】 パイ焼き ゲイザー「 皆さんお疲れ様です! ……皆さん、いらっしゃいますか?いらっしゃいますよね……?」 少し不安げながらも会議のために水の配膳を始める。何があろうと、この女は生きている限り仕事をきちんとこなし続ける。 ただし、連日噂の事件が起きているせいか顔には素直に不安が乗っている。 今日はこちら置いて離席するわね sorry (4) 2021/04/22(Thu) 22:37:28 |
【人】 パイ焼き ゲイザー「ニアさんの部屋で、シトゥラさんとニアさんが。……」 女は二人の関係について殆ど知らない。それぞれほんの少し、仕事のために会話をしたくらいだ。 それでも、遺体がどこにあったかでなんとなくの予想くらいはできる。 「……二人は二人の想いを、貫いたんでしょうか。 ………いいですね、素敵ですね」 誰にも聞こえない声量でぽつりと零し続ける。 「………………私も、実を結ぶために……頑張らないと。死ぬわけにはいきません」 (47) 2021/04/23(Fri) 5:24:37 |
【人】 パイ焼き ゲイザー>>54 キファ 「キファさんの占いは当たるって身をもって実感していますからね。 実際はどれだけ占いの結果が良くても自分で動かないと何も得られませんが……でも前に進むための心の支えは必要です。吉兆でよかった」 回収したのを確認すると、予め持ってきていたピーチパイを切り分け始めた。 さくさくとした食感とカスタードクリームのまろやかさ、そして桃の甘みと一度に多くの楽しみを得られる一品だ。 「そうですね……好きな人を守るためは勿論ですが、私も会議に出る者として頑張らないとと思って。 ……ただ結局私一人じゃまったく見当もつきませんからこうしてキファさんに泣きついてしまったのですけれど」 苦笑いと共に切り分けたパイを乗せた皿を差し出した。そこまではよかったが、「パイに合う紅茶も持ってくればよかったですね」とこぼす。詰めが甘い。 (56) 2021/04/23(Fri) 10:54:08 |
【人】 パイ焼き ゲイザー>>55 ラサルハグ 「落ち込んでいる。……そう、なのかもしれませんね。今自分がどんな気持ちなのか、自分でも把握しきれなくて」 平然としている異常に気付く様子がない。それもその筈、貴方と会話した事なんて聞き取りの時くらいなのだから。 「話ですか。……。では、少しだけ。 ニアさんとシトゥラさんの事ですけど。メレフさんの報告ではニアさんの部屋に二人はいたんですよね。二人は……もし『そういう間柄』だったのだとしたら。無事に想いを交わすことができたのでしょうか。出来たのなら、いいんですけれど……」 この期に及んで女は二人の関係性や恋の行方にばかり目を向けていた。けれど、女にとってはそれがとても大事なものだったのだ。 (58) 2021/04/23(Fri) 11:09:58 |
【人】 パイ焼き ゲイザー>>60 >>61 キファ 「正義。ふふ、そうかもしれませんね。私にもあったのかも……あっ!紅茶、助かります!うふふ、こうしてみるといかにも女子会!って感じがして楽しいですねっ」 席を立つ貴方を嬉しそうに笑いながら見送ったのち──女はその顔から表情を消した。 明らかに水面下で動いていたと分かる痕跡の数々。信用できる者たちにしか話せない事もあるだろう。その為に使われたものかもしれない。 でも、この女は──ここ数日で変化したキファの態度を疑っている。 ゆらりと人影が揺らめく。 表情を、気配を、足音を殺して屑籠に近づく。こうして動くのは慣れている。獣を狩る時に役立てていたし── 好きな人に色目を使う人間たちを殺す事にだって利用してきたのだから。 そうして女は便箋やメモが積まれた手を伸ばす。獣を解体するように、貴方の腹の内を切り開こうとする。 (64) 2021/04/23(Fri) 12:12:20 |
【人】 パイ焼き ゲイザー>>65 ラサルハグ 「成る程。……それなら、いいんです」 女は絶えず物静かな様子を見せていたが、声色だけはほんの僅かに柔らかくなった。 「うふふ、私……恋のお話が好きですよ。 砂糖菓子のような甘いハッピーエンドも酸味の強い果物のような悲しいお話も。 ですが……死が齎す恋が生きて紡がれる生の恋を凌駕することはありません。でも、逆もそう。 恋に貴賤などないのです。展開による優劣などあってはなりません。 恋する人たちは皆美しいと思うんです。他の人から見れば取るに足らない、他の物語の方が美しいと言われるようなものであっても……その人に宿る想いはきっと、混じり気のない本気のものでしょうから」 金色の瞳は痛いほどに真っ直ぐな視線を貴方を真正面からぶつけてそう言い放った。 (69) 2021/04/23(Fri) 12:37:28 |
【人】 パイ焼き ゲイザー>>76 キファ 「へえ」 便箋やメモを床に捨てた。もうその紙に興味はない。 「気持ちは分かります。でも、今日の会議のあの態度。あれは一体なんですか? 私から見ても貴方はよく色んな人と話をする為に抜け出していて、水面下でもこうして沢山動こうとして。事件に積極的に関わろうとしていたのに……今日は随分大人しかったですね。 まるで興味をなくしたみたい 」軽やかな足取りで貴方の元へ。 「キファさん。本当に教えてくれないんですか?あれだけ恋のお話をしたのに。あれだけ仲良くなれたのに。私たち、友達じゃないですか。ねぇ……だめ?」 甘く囁く。甘く強請る。 顔を寄せながらくすりと笑い、女はするりと貴方の手を取って指を絡める。 傍から見れば花のように可憐な少女たちの戯れのよう。けれど確実に片方の花は、静かに棘を研いでいる。静かに毒を溢れさせている。 (78) 2021/04/23(Fri) 13:25:17 |
【人】 パイ焼き ゲイザー>>83 キファ 「うふふ、成る程……そうだったんですね」 思い人。 キファとサダル。聡明で行動力があって、色んな人と交流のある素敵な二人。二人とは自分も少なからず話をした。好ましい二人だ。 二人が仲睦まじく話をする場面を思い浮かべる。ああ、なんて素敵だろう。幸せそうに微笑み合う二人。ああ、なんて美しい光景だろう。 「本当に……本当に素敵です。流石私が尊敬するキファさん」 その言葉に嘘偽りなどなく。うっとりするように貴方を見つめた。 絡めていた指を掬い上げる。慈しむように一本一本なぞり上げていく。小指、薬指、中指……。 「でもやっぱりダメでしたか。分かりました。それじゃあ──」 【→】 (88) 2021/04/23(Fri) 16:10:03 |
ゲイザーは、キファの人差し指を折った。 (a34) 2021/04/23(Fri) 16:10:37 |
【人】 パイ焼き ゲイザー>>83 キファ 「──吐くまでずっと聞いちゃいますね」 料理人の両手が貴方の人差し指を持ち上げ── 曲がらない方向へと力を入れ、貴方の指を折る。 張り詰めた緊張の糸ごと火蓋を切る。 これは質疑応答ではない。最早占い師に対する拷問だ。 「貴方がサダルさん……思い人の為に動くように。私も好きな人の為に動きます。 好きな人が殺されるのも嫌ですけど……私、自分が死ぬのも嫌です。だってまだ告白していない。まだこの恋は結ばれていないんです」 片手で折った指を握ったまま、もう片方の手で貴方の手首を強く握る。女の爪が手首に食い込む。動くな、の意思表示。 「事件に興味を無くしたのなら、もう情報を誰に教えても変わりないですよね?私が聞いても問題ないですよね?そう思うでしょう? この裏切り者。 ああでも、そこまで責めるつもりはないんですよ?だって気持ちは分かります。私も好きな人が一番ですから」 (89) 2021/04/23(Fri) 16:11:19 |
【人】 パイ焼き ゲイザー>>91 ラサルハグ 星冠デビューを果たしたが、頭巾が邪魔をしたのでなんとも言えない気持ちになった。残念だなあ…。 「それは言えません。うふふ、女の子には秘密にしたいことが沢山あるんです。 ……なんて、可愛げのあることを言うつもりはありませんが。 私の恋はどうも世間的に受け入れられないみたいで。ずっと否定的な言葉や視線をもらい続けてきました。今となってはもう気にしていませんけど。 だから簡単に教えられません。無償で与えることかぉできません。私は等価交換に安心を感じます。だから……そうですね……、ラサルハグさんの恋に関するお話とか、或いは別の情報があれば考えますよ」 この女の愛は歪んでいる。 この女は恋人の片割れが死んでしまったとしても後を追うような健気な人間ではない。 それどころか例え返り討ちに遭い死んだとしても。なお恨み、憎み、生者を呪わんと地の底から生者に向けて煽り、叫び続けるだろう。この女は周囲を傷つける事に 信頼し始めたたった一人を除き (92) 2021/04/23(Fri) 16:57:10 |
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