情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新
【人】 木野 ツラユキ アラ……? ごめんなさいネ、ちょっとぼうっとしてたワ。 [ツラユキはぐるりと肩をほぐすと、取り繕うように美音に笑いかけた。 カーテンの合間から真っ直ぐに光が差し込んでいた。壁にかけられた時計を見ると、予約まではしばらくある。] クリスマスデートも楽しみだけど、今はもう一回、 ……シない? [甘えるように囁き、美音の裸の腰を引き寄せ、額に口づける。清潔な香りのシーツが、衣擦れの音を立てた。] (0) 2020/12/25(Fri) 7:18:33 |
【人】 水川 ミオン[じっと見つめていたのは、特に用があったからではなく、そのきれいな顔の造形に見惚れていた様なものだったけれど。大丈夫?とかお疲れなの?とか何か気の利いた言葉をかけようと思ったけれど、笑う姿に、微笑み返すだけで見守った。 窓越しの光、それから時計へ移る視線を追わずに瞳を見つめていれば、最後に私の視線と絡んだだろうか] ……はい。 [甘ったるい囁き声。 言ってる事はえっちなお誘いなのに、甘えるみたいで可愛い。 可愛いと思うのに、いやでも男の彼を見出してしまって、 頬を染めて従順に頷いた。 明るい内に響かせた衣擦れの音に照れくさくなって、ええいと乗っかる様に彼に覆い被さったのが、最初の体勢だった筈。**] (1) 2020/12/25(Fri) 7:29:33 |
【人】 かめ フウタ[山の中にある古い家屋の中。 今年も終わろうというのに冬眠もしない一匹のクサガメは、 大きめの桶に張ったぬるま湯に浸かり、時々のろのろと手狭な中を泳いでみたりしながら、悶々とする心の内を隠していた] (2) 2020/12/25(Fri) 7:35:35 |
【人】 かめ フウタ[師走に入ったあたりからこんな事をしている理由を、家主のばあちゃんは尋ねなかった。 家内の彼女はどうだろう。 聞かれれば、 「冬眠せずに亀の姿でいられるのが嬉しい」 とか、 「本来の姿を忘れたくはないからな」 とか説明しただろう。 それだって嘘じゃないけれど、 この姿の方が表情が読み取りにくいだろう事が一番の理由だった] (3) 2020/12/25(Fri) 7:36:00 |
【人】 因幡 フウタ─ 回想。秋深まり、冬へ移ろう頃 ─ [暴力的な日差しが徐々に力を失い、朝夕は肌寒さを感じさせる季節へ移ろった。例年はこの頃になると屋根無し生活ゆえ、不安を感じずにいられないものだったが。 今年からはそうではない。 世話になっている駄菓子屋のばあちゃんが 家を用意してくれたから。 俺一人の時は、俺が何も素性を語らなかったからだろう、そんな提案はして来なかったけれど。 好いた女と一緒になると伝えれば、 傍に住みなさいとこの場所を与えてくれた。 生活に必要なものを貸してくれたり、 料理も作ってくれる。 流石に悪いので、仕事を増やして家に金を入れる様になったし、何もわからない状態から料理を教えてもらったりした。 手先が不器用ではなかった事が幸いした。 夏が終わる頃には、 見た目も味もそこそこのものが作れる腕前になった] (4) 2020/12/25(Fri) 7:38:08 |
【人】 因幡 フウタ[衣食住には困らないし、動物でありながら職にも就いているし、 何よりも可愛い嫁もいる。 何不自由ない生活、否、恵まれ過ぎた生活。 けれど朝夕が肌寒くなって来た頃からそわそわし出し、日中でも羽織が必要になってくると、時々妙な夢を見る様になった] ……理恵、 [後ろから着いてきた理恵はあっという間に己の隣に並び立つ。 やがて……一緒に歩いていた筈なのに、 理恵はどんどん先に行ってしまう。 彼女に追い付こうと必死に足を動かしている筈なのに、 その差は広がるばかり。 理恵、と呼んでも彼女は前だけ見て、その背中を小さくしてゆく] 理恵、理恵、 行くな……… ─── 行かないでくれ ッ、 [……叫んだのは夢の中だけ。 けれど、夢の中で理恵に伸ばした手は 現実でも彼女に伸ばされていた] (5) 2020/12/25(Fri) 7:41:22 |
【人】 因幡 フウタ……………… [古い家の中へ侵入する隙間風を凌ぐ様に、いつもひとつの布団でくっついて寝ている───夏も同じ様にしていた気がするけれど。 だから伸ばした手は隣に寝ていた理恵をぎゅうと抱き込んでいた。 目が覚めて一度我に返った様に腕をゆるめたが、 理恵をこの手に抱き締めていると認識すれば、 また少しだけ、腕に力を込めた。 理恵は起きていただろうか。 今ので起こしてしまったのだとしても、「寒い」とか言い訳しながら抱き締めていた。 彼女の頭を胸に抱える様に身を寄せていれば、 顔は見られずに済む筈だ。 苦しい様な、泣きたい様な、叫び出したい様な、安心した様な俺の今の表情は、 きっと酷い顔だから。 夢の中では俺を置いて行ってしまった理恵。 彼女が俺に愛想を尽かしてどこかに行ってしまう不安も勿論だが、 そんな事あり得ないと頭を振ったって、 残りの寿命の差を突き付けてくる様で堪らない。 離してはならない。 離したくないと、暴れる心を押さえ付ける様に、 脚も使って小さな彼女の身体を抱え込んだ] (6) 2020/12/25(Fri) 7:44:02 |
【人】 因幡 フウタ[───こんな夢を見る原因かはわからないが、 一因となりそうなものには心あたりがある。 妊娠率の高いうさぎである彼女が全然身籠らないからだ。 腹が大きくならない。 悪阻とやらに苦しんでいる姿も見られない。 夏祭りの夜に身体を重ねてから、 こんなに、何度も彼女と結ばれているのに。 どうしても子供が欲しいとか思っている訳ではないけれど、 子供がいれば彼女が俺から離れるなんて事がなくなると思っている訳でもないけれど、 妊娠し易い筈の彼女が妊娠しないのは、 どうしたって気になってしまう] (7) 2020/12/25(Fri) 7:44:42 |
【人】 因幡 フウタ[やがて、 原因が俺にあるのではないかと考える様になる。 クサガメの性成熟は雄は4、5歳くらいから。 適齢期を超え過ぎたのかもしれない…… いや、いやいや。繁殖できなくなる歳ではない。落ち着け。 人間に変化しているから色々勝手も違っているかもしれない。 それも考えなかった訳ではないけれど、でも、とか、 ぐるぐる悶々と考えてしまった。 ※ちなみに妊娠にはタイミングがあるとか、 この亀はそこまで知識がなかった。 理恵には聞けないし、仲間の亀もいないし、 相談できる様な相手が居ない。 四六時中悩んでいる訳ではないし、 理恵にはなるべく悟られない様に亀の姿でいる事が増えたけれど、 我慢ができない時や求められた時は、躊躇う事なく彼女を抱いただろう。 理恵を求める時、 余裕のない表情を見せてしまう事は増えた。 欲望を隠したり露わにする顔ではない。 それは切なく、焦がれる色を湛える様な………] (8) 2020/12/25(Fri) 7:47:06 |
【人】 因幡 フウタ[そんなこんなで迎えたクリスマス。 クリスマスの文化については、ばあちゃんが理恵に教えたかもしれない。 俺も去年ばあちゃんに聞いて知ったのだけれど。 駄菓子屋としては去年と同様、 菓子の袋詰めを手伝って、町の子供たちに配りに行った。 午前を過ぎれば暇になる。 夕飯は俺と理恵とばあちゃんの三人で少し豪華な食事とクリスマスケーキを囲もうかとばあちゃんは考えている様だが、 理恵はどうしたいとかあっただろうか。 白い雪の様なショートケーキは先日一足先に理恵と食べに行っていたが、 あれは何度食べてもいいなと思った。**] (9) 2020/12/25(Fri) 7:49:23 |
因幡 フウタは、メモを貼った。 (a0) 2020/12/25(Fri) 7:50:13 |
【人】 因幡 フウタ― 回想。ある夏の日か ― [「ふうふになろう」と理恵に告げたあの夏の日ののち、 こんいんとどけを書く為に、二人して文字の練習に取り組んだ。 じゅうしょとやらが長くて割と苦戦した体感だったが、 マスターにはそう長くはかからなかったか。 どちらにせよ届を正式に出す前に、理恵を嫁に迎えた気持ちでいた。だから入籍前だったかもしれないけれど、仕事仲間に再び町で会った際、] 「りえちゃん?は元気?あの同郷の子」 理恵は俺の妻じゃが。 「え??あれって冗談だったんだろ? お前が言ったんじゃん。 りえちゃんだって親戚だって……」 そっちが冗談じゃ。 理恵にもからかわれたんじゃろ。 [ふ、と小さく笑う己に、男は珍しいものを見る目を向ける。 あまりにも堂々と返したおかげか、訝しむ事もなく男はこちらの話を信じた様だ。へぇぇぇぇぇと頷いた男の目がきらきらと輝き出すと、何だか面倒な事になりそうでくるりと踵を返した。 しかし腕を掴んで回り込まれた!にげられない! そして どこかで聞いた事がある様な質問攻めが始まった!] (10) 2020/12/25(Fri) 19:01:17 |
【人】 因幡 フウタ男「Q:食事はどちらが作るのですか?」 亀「A:……ばあちゃんが作ってくれるが。ばあちゃんの家の近くに住んどるんじゃ。でも俺も料理を覚えようと思う。その……理恵には長生きしてほしいしな」 男「長生きって(笑) 理恵ちゃんどこか悪いのか?」 亀「(寿命差の話はわからんよな……)えっと……あいつ小さくて細いじゃろ。だからちょっと心配なだけじゃ」 男「なるほど。 (親族付き合いの話は複雑な事情があったはずだから……) Q:夜の生活はいかがでしょう?」 亀「A:夜?夜は寝とるが」 男「じゃなくって!すぐヘバるってマジなのかよ!」 亀「……?まぁ、寝つきは良い方かもしれんが……」 男「じゃなくってえ!理恵ちゃんと寝てないのかよ!」 亀「い、一緒に寝とるが……」 男「それを詳しく聞かせろよ。 理恵ちゃんとのセックスを! 」亀「せっ……くす?……何じゃっけそれ……」 男「セックスはセックスだよ! エッチだよ性行為だよスケベだよ交尾だよ!」 亀「!!……な、なんで教えんといかんのじゃ」 男「聞きたいだけだよ興味本位だよ」 亀「き、聞かせん!何を言ってるんじゃバカなのか、理恵が可愛いなんて何でお前に教えんといかんのじゃ……(プチパニック)」 男「へえぇぇ、ほー、へー、ふーん(ニヤニヤニヤ)」 亀「な、なんじゃ……」 男「いいや?仕方ないなー、今度ゆっくりまた聞かせろよ」 亀「だから、教えんと」 (11) 2020/12/25(Fri) 19:01:31 |
【人】 因幡 フウタ[浮いた話を一切してこなかったからか、たった一言で男は満足そうだった。 己は愚かにも、口走った言葉に気付いていなかったけれど] 「ちなみに膨らんでた腹はマジで子供? ……………俺不謹慎な事言ってる?」 [店では膨らんでいた腹の事を思い出した男はその話題を出したが、次に見た時には引っ込んでいた事も思い出した様で、失言をしたかもと流石に青ざめた。 腹とか子供の話を持ち出されてざわ、と小さく胸が渦巻いたが、] あれは本当に脂肪じゃ。 [辛気臭くならない苦笑を返すと、男が噴き出す。 この微妙な空気を一緒に笑い話に変えてくれた男に、 心の中でそっと感謝した。**] (12) 2020/12/25(Fri) 19:01:46 |
【人】 因幡 理恵[「つまらん遊べ」と抗議する。] ……あまり亀のままでいると、湯冷めで冬眠するぞ! [いらいらと足踏みしながらザバァと亀を持ち上げて、「そんな桶水速攻冷えるぞ」「理恵には『どてら』着せるくせに」とぶぅぶぅ文句を垂れつつ、わしわしと甲羅を拭いたこともあっただろう。 「そんなに亀でいたいなら風呂でなれ」「亀の姿ならあそこでも二人で入れるじゃろ」と文句を言ったこともあるが、恒温動物にとって心地の良い水温に亀(変温動物)を突っ込むと煮えるらしい。ままならない。 別に亀だろうが人だろうが好きな格好でいれば良いが、亀になるとどうしても水に近づく。 兎、水、嫌い。] (15) 2020/12/25(Fri) 20:39:35 |
【人】 因幡 理恵── 木枯らしが吹く頃 ── [人間の巣は快適だ。雨でも水が吹き込んでこない。ちょっと漏る時はあるが、土の巣穴に比べりゃ全然。 あるばいとを転々としては多少の金をおばあちゃんに入れる。大した稼ぎにもなってないはずだが、何しろほとんど使わないのでとりあえず貯めている。少しずつ増えていく数字よりも、通帳の方がよっぽど美味そうで魅力的だ。 食い物はその辺の雑草でも全然いいのだが、一緒に暮らすうちにフウタが料理をし始めた。人間の食い物美味いし大歓迎。豚汁の豚をひょいひょいよけながら、湯気の立ち上る汁をすするのは、畳をかじるのとはまた違った良さがある。 あと、ちょいちょい料理酒を盗めるのも最高。 台所に立つ男の周りをちょろちょろと動き回っては、「まだできんのか」「今日の飯はなんじゃ」「おでんか? それおでんじゃろ?」「からしはいらんぞ」「どれ貸してみろ、味見してやる」「よし酒を足そう」気まぐれに手伝ったりもする。これはお手伝いです。] (16) 2020/12/25(Fri) 20:40:15 |
【人】 因幡 理恵[腹が膨れて温かい肌に身を寄せれば、寝つきは夏よりも格段に良い。 夏はくっついててあつかったのもあるかも。(「お主熱すぎるぞ亀のくせに!」「もっと冷たくならんか!」) 寄り添ってぷぅぷぅと寝息を立てていれば、その腕が伸ばされてふっと目を覚ました。] ……フウタ? まだ夜じゃろ? [夜行性の兎だが、フウタやおばあちゃんと生活するうちに、夜は寝ていることが増えた。緩んだ腕の合間から、寝ぼけ眼のままフウタを見上げたが、焦点が合う前に頭を抱え込まれ、温かい胸に押し付けられた。頭上から「寒い」と簡潔な理由が降ってくる>>6。 押し付けた額は、ちょうど心臓の真上にあった。性能の良い耳が、とく、とく、と鳴る鼓動を拾う。その間隔は、くっついているうちに少しずつゆっくりになっていく。 大きな体に包まれながらその音を聞いていると、ふとしたいたずら心が湧いた。 抜け出すことは敵わなくとも、腕ぐらいは動かせる。フウタの寝間着の合わせ目を広げると、胸板に唇を寄せて、ちゅう、と吸い上げた。鮮やかに散る赤は、夏祭りの時はうまくつけられなかった印。体を重ねるたびに上達して、理恵の首周りとお揃いの痣が、フウタの体のあちこちにある。 痕をぺろりと舐め上げると、舌先を滑らせた。ほんのりと寝汗の味を感じながら、なぜかオスにもある不要な先端を軽く唇で食む。抱え込まれた力が緩んでいれば、挑発するようにフウタを見上げた。] ……なら、温まる方法があるぞ。 [「どうする?」と形だけの問いかけをしながら、さらに合わせ目を押し広げた。] (17) 2020/12/25(Fri) 20:41:23 |
【人】 因幡 理恵[そんなこんなで迎えたクリスマスは、存外に楽しかった。 飯が上手くて。 午前の配達の間は別行動をして、夜からはちょっと贅沢な食事を 輪っかの形に彩られたリースサラダから、星型ハムをひょいひょいどけて、口いっぱいに新鮮な葉っぱをもっしゃもっしゃ頬張り、「それはなんじゃ?」「鳥か。いやいい、いらん」「その分ケーキ食う」なぜか真っ赤な鼻と角を生やしたフウタからサラダを奪い、その代わりにローストチキンとハムを押し付けてみたり。甘くてふわふわの生クリームでひげを作っていたら、おばあちゃんから「三太さんみたい」と言われたので、「三太て誰じゃ理恵は理恵じゃ」と返す。 あとすぱーくりんぐわいんもなかなか美味い。] (18) 2020/12/25(Fri) 20:43:57 |
【人】 因幡 理恵[気分よく夜更かしして油断していたら、フウタが布団を取り出そうとしたので慌てて押しやった。 押し入れに隠した包みは、まあ別にその時渡しても良かったんだけど。タイミングを見失なったまま、布団を敷く係を引き受けること数日か。背伸びをしては布団を取り出し、フウタが近づこうとするたびに足をダンダン鳴らして追い払った。]** (19) 2020/12/25(Fri) 20:44:14 |
因幡 理恵は、メモを貼った。 (a1) 2020/12/25(Fri) 22:45:12 |
【人】 因幡 フウタ[桶の中で湯浴みの様な水遊びの様な時間の潰し方をしていたら、桶を揺すられたり>>13、常時ひくひくさせた鼻で突かれたり>>14する] ……そうかもな。 [彼女が構えと言うなら>>15、基本的には応じようと思うのだけれど。 どうしても気が乗らない時とか、 俺が人の姿になるのがのろのろと遅い時、 理恵に引っ張り上げられたり拭かれたりした。 世話を焼かれている様でむずむずもしたけれど、 何だか心地良い気がしたのは内緒だ。 甘える様に亀の姿のまま理恵の膝に乗っかって、 頭上から影を落とす柔らかい膨らみを暴きたくなったが、 亀の姿では手が届かなくて、首を伸ばしても足りなかった。 そうして結局人の姿になる事は少なくなかっただろう。 灰色の心の中を見透かされる前に、 彼女を快楽の海に引っ張り込んで、一緒に泳ぐ事にした] (20) 2020/12/26(Sat) 6:09:27 |
【人】 因幡 フウタ[ばあちゃんの住んでいる方の家にある風呂は己には手狭だが、人の姿で入ると温まるしさっぱりするしすごく気持ちが良い。 家を持つまでは知らなかった事の一つだ。 理恵の言う通り二人で入るには無茶と言うか、 無理して入る意味は見出せない。 けれど人間の世の中には"せんとう"とか"おんせん"というものもあるらしい。 このへんには無い様なのが残念だが、少し興味は湧いた。**] (21) 2020/12/26(Sat) 6:09:32 |
【人】 因幡 理恵──閑話休題・まだ夏毛のころ── [街歩いてたら都合よく例のモブ>>11に声かけられました。「りえちゃんフウタから聞いたよ結婚おめでとうーあんまりからかうなよなー」のろのろ亀と違って逃げようと思えば速攻逃げられたけど、まあ普通に立ち話になった。] 人「あいつ、りえちゃんのために料理習うって?」 兎「へぇ、そんなこと言ってたのか? それは楽しみじゃの、まあ別に理恵はその辺の草でもかまわんが、前みたいに」 人「あっ(察し)そっか……りえちゃん、実家ではそんな辛い時もあったんだな……」 兎「別に普通じゃが……夏はたくさん草があっていいな。冬は雪の下の草を探すのが大変でな。つってもあの頃はまだ子供だったからあんまり覚えとらんが」 人「もういい……もういいんだ無理に思い出さなくて……良かったなまともな旦那に恵まれて……あいつは不愛想でちょっとずれてるが悪いやつじゃない、今までの分も幸せにしてくれるよ……」 兎「???」 [なぜか涙ぐんだモブに首を傾げると、空気を変えようとしたのか、モブが話題を移した。] (22) 2020/12/26(Sat) 14:13:37 |
【人】 因幡 理恵人「そういえばさ! あの時腹膨れてたのは子供じゃなくて脂肪だって? 幸せ太りってやつか〜? いいねいいね熱いね〜!」 兎「んーまぁ脂肪と言えば脂肪もあるだろうが……もっと固いぞ。石みたいに」 [その一言でモブが蒼白になった。 石みたいに固い、脹らみ。 それ、しこりじゃね? モブは視線を泳がせ、重苦しく「そうか」とかなんとかもごもごした。 フウタは「あれは本当に脂肪じゃ」とか言ってたが>>12、ひょっとしたらあまり知られたくなかったのかもしれない。しかし取れたということは予後は良かったのだろう、そう無理に納得して、話を切り上げようとした。] 人「何はともあれ祝福するよおめでとう君と君の好きな人が百年続きますように……」 兎「百年は死ぬじゃろ(わっはっは)」 人「そりゃあそうだ!(わっはっは)」 兎「もって二、三年ってとこかの? 理恵の家族もそんなもんで死んだし……おぉ!?」 [ダバァと目から滝を流し始めたモブに若干引いて、兎は数歩後ずさる。] (23) 2020/12/26(Sat) 14:15:07 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新