58 【R18】しんこんりょこう
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[ガウンと一緒にずり落ちた肩紐さえも色っぽくて
もっと彼女の姿を見ていたかったけれど
性器だけじゃなくて視覚まで刺激されて
自分で思うより早く限界を迎えることになった。
……瑠璃人に触れるよりも早く出してしまったことに
ちょっと矜持がそわつくけれど。
独身の時はさらしを巻いて、男物のパンツ履いてた瑠璃人が
柔らかそうな下着を纏って、ペニスを咥えるという
変わりようを見れたのだから
プライドぐらい何だ、と開き直る。
せっかくの綺麗な下着にも子種をかけてしまって
申し訳ないと思ったはずなのに……
瑠璃人は視線を泳がせた後に、放出した熱を救い取って
あ、と思った時には舐めていた。
さっきまでおれを愛撫してくれていた赤い舌が
ちろりと覗いて心臓が跳ねる。
首傾げてるけど変な味しなかっただろうか……
止めなくてごめんという気持ちと
でも絶対クソ不味いのに舐めてくれるのって
すごく滾る……という背徳感とで
果てたはずのペニスに再び熱が集められた。]
[初めて触れたときは、瑠璃人の体は緊張していて
挿入る場所なんか無いんじゃないかと
心配するほどだったけれど。
触れずとも蜜をあふれさせて、おれに擦り付ける姿が
心を許してくれたんだ、と伝えてくれる。
大切な部分を守るには頼りない薄さの布をずらすと
それだけでも瑠璃人が敏感に跳ねて
性能のいい耳が水音を拾った。
ガウンを解いて、甘い声で「しよ」とねだられれば
おあずけなんて上級者なことはできなくて
堪え性もなく瑠璃人を貫いた。]
[ざわざわと快感が背筋を撫でるのを楽しみながら
瑠璃人の痴態も堪能しようとしたけれど
困惑した表情で、腰が引かれた。
どうしたんだろう、と疑問が浮かびもしたけれど
それ以上に逃げられたくなくて、ガウンを下したその手で
瑠璃人の腰を支えて、ぐ、と俺に押し付ければ
重力の力も借りて、瑠璃人の一番奥を膨れた先端で抉る。
瑠璃人は、上背こそあるけれど、柔らかくほっそりとしていて
まさか彼女が体重を気にしているなんて思いもよらなかった。
肌を隠していたものを取り払ってしまえば
改めてこの体位のいいところに気づく。
すごい。全部見える。
ぼうっと見惚れていると、唐突に瑠璃人に告白されて
ぴゃっと髪が逆立った。]
ぅ……
[うれしい、と言葉にする前に弱点に唇を押し当てられて
羽毛の無い丸裸の皮膚に、お揃いの痕をつけられる。
最初は残らなかったけど、今では上手につけられるようになって
誰からでも見える場所にいくつも痕を刻まれた、
絶対に仕事着の上からも見えだろうけど気にしない。
それよりも、彼女がおれにマーキングしてくれることがうれしかった。]
[同じように痕をつけるよりも、瑠璃人の頭が遠ざかるのが早かった。
少し勿体ない気もするけれど、お返しのキスはまた後でしよう。
腰を支える手の、その股に瑠璃人が指を重ねて
柔らかい腰に食い込んでいた紐を解く。
はら、と薄い下着がずり落ちて、
肌にはえっちな赤い線だけが残った。]
え……だめなの?
瑠璃人の可愛いところ、いろいろ見えるから
このまましたい……
[このままするのか、と
複雑そうに問われてきょとんとする。
さっきも困惑している様子だったし
何か気がかりなことがあるのかもしれないけれど……
恥じらう姿も可愛いけど、せっかくなら楽しんでもらいたい。
それから、自信のあるラッコ姿なら
俺を見て見てって言えるんだから
もっと褒めれば喜んでくれるのかな、と思い立った。]
[「こことか、」と言いながら手を伸ばして、
瑠璃人の乳房を下から持ち上げる。
さっきから気になってたけど、この下着裏地が無い……
一緒に買いに行ったときにずらずらと並んでいた
詐欺みたいにカップが分厚いブラジャーじゃない。]
えろい下着着た瑠璃人が、おれの上で腰振るとことか
透けたブラのなかで乳首立てておっぱい揺らしてるのとか、
気持ちいいところ擦ったときに瑠璃人がよがるのも
全部一度に見れて、すっごくいい……
[瑠璃人自身の乳房が、暖かい色の光に照らされて
下から見上げると、強調されて、浮き上がってさえ見える。
突き上げるたびに、たぷん、とミルクみたいな丸みが柔く跳ねて
串刺しにされたままの瑠璃人が悩まし気に顔をゆがめる。]
[すり、と親指を乳首に這わせて、薄い布越しにくにくにと愛でる。
親指の腹で何度も下側から擦り上げれば
汗ばんだ肌が、レースを隔ててもなお手に吸い付くようで
あまり腰を動かさなくてもどんどん息が上がっていく。]
どこを見ても、きれいで……
すごく、そそる。
[肌のあちこちにおれがつけた後が散っている。
生々しく色づく真新しい痕も、
うっすらと消えかかった懐かしい痕も。
どこに目を向けても、おれの痕が残っている。]
[自由だったほうの手で、一つ一つ記憶を辿るように痕をなぞって
胸の谷間から下が左右に割れた──シャツ? キャミソール?
おしゃれな呼び方がわからないけど、そこに手を差し入れる。
くびれたわき腹を指先で伝い降りて
丸く膨れたお尻をさすった。]
それとも、瑠璃人はいや?
すっごい濡れてるから、気持ちいいのかと思ってたけど……
[勘違いだったらすみません、何しろ経験が少ないもんで……
瑠璃人が下を外してくれたから
お尻に直接触れることができる。
手の甲にはくすぐったい生地の感触を感じながら
滑らかな肌をすりすりと楽しんでいたら
結合部からあふれる蜜で指先が濡れた。]
……おれはもっとしたいし、もっと触りたい……
こことかも……
[誰だって触れられたくない場所はあると分かっていても
瑠璃人の全てに触れたい、と願ってしまう。
その欲求は強くて、彼女自身から拒絶されない限り
止まれそうにはない。
瑠璃人のものか、おれのものかわからない蜜を
何も溢れていない後ろの孔に塗りつける。
初めて抱いた時から気になっていたそこは
性交ではなく排泄のためのものだと今では理解しているけれど。
聞くところによるとそちらでも気持ちよくなれる御仁もいるのだとか。
無理強いはしたくないけれど、どんな反応するのかも見たい……
後ろは性交用じゃない、なんていうのはためらう理由にならなくて。
だいいちそれ言い出したら口もおっぱいも
瑠璃人にくっついてるちっこいペニスもえっち用じゃないし。]
ここも、触ってみたい……
前だけじゃなくて、後ろでもおれを受け入れたとき、
瑠璃人がどんな反応するのか、知りたい……
[ここからは蜜は出せないようだから
傷をつけないように、ぬめる指をこすりつけながら。
大丈夫そうだったら、中指を慎重に挿し入れただろう。]*
[お互いに恥ずかしい思いを隠したり吐息や表情で伝えてしまいながら、情欲を溢れさせたり
痕にしたりしてわかりやすくかたちに残した。
抵抗したっていいのにそうしなかった事や、
今なら空中のイカミミさえキャッチできそう!と思わせるくらいに嬉しい反応や、
俺の拙い愛撫で照れながらも気持ちよくなってくれた事や……
どれも嬉しかったし、繋がる事は俺も望んだけれど、
思わぬ体勢でなされたから、遠慮が勝った。
腰を引いたけれど、抜けそうもないところまでだったのに、
ホウスケの手によってまた彼のもとに引き寄せられる。
ぐぷっと敏感なところを押し広げられながら擦られる感覚と、奥まで当てられる快感に、細く息を呑む音が喉から上がる。
強引、だな……
生理的な悦もさる事ながら、
力強く腰を抱かれた事にもどきどきする……]
[ラッコ時より10から20kgくらい重いぞ俺、今。
重くない筈ないと思うのに、
当然の様に乗らせてくれるところも、
俺の中の女の部分が妙にくすぐられると言うかなんと言うか……
俺も惚けてるみたいなものだから、
ホウスケのぼうっとした視線もお構いなしに、
気持ちを言葉と唇に乗せて伝えてしまう。
ホウスケは髪の毛を逆立たせて、かわいく反応してくれる。
痕をつける場所はわきまえない。
俺自身も店で指摘された事があるくせに、
目の前で「ホウスケくん、首に痕があるよ」とか言われてるのを見ない限り気付かないだろう]
[下はホウスケの昂りを受け入れてるし、
胸を開いて半端な格好に脱がしたホウスケの首に赤色を散らしたし、俺の中にも先走る欲望というものがあるらしく、
ホウスケに紐を解いてもらいたいと誘った。
これだけ見ればやる気まんまんラッコだろうに、
「このまま?」と確認したものだから、
ホウスケはきょとんと瞬いた。
だって重いだろ、と言おうと思ったけど、
その前に何か鳴き出した、このふくろう。
色々?色々ってなんだ色々って……]
んっ、
え、な、な、……な、に、言って……
[伸ばされたホウスケの手が、
薄布しか纏っていない胸を持ち上げる。
別にそこはホウスケのものだし、触ってくれていいんだけど……
何恥ずかしい事言ってるんだと顔が熱くなって、持ち上げられた胸の先が視界に入って、ようやくそこがすっけすけな事に気付く。
いや着た時の感触で気付けって話かもしれないけど、気付けなかったものは仕方ない。
勃ち上がった胸先がレースを押し上げて色を主張までしていて、
もう、言葉を失って今更片手で胸を隠したけれど、
ずくんと何度か腰を突き上げられると体勢が保てなくて、結局乳房を大きく揺らしながら手をまたホウスケの横につく事になる]
ぅ、う……
[透けた乳首を優しく擦られて、
慈しみを感じる様な愛撫なのに、
恥ずかしさもあるのか、布が擦れる感触が刺激になるのか、直に触られるよりももしかしたら気持ちいいかもしれなくて、上がる声は消え入りそうになる。
肌の色を隠すくすんだ青色に紛れるピンクを、
ホウスケの指が的確に摘まんでいて、
俺の視点から見てもひどく官能的な画だった。
ここからでも見えるホウスケの吸った痕もあるし。
ホウスケの上がる息で聴覚も犯されて、
気付けば俺も肌が汗ばんでいた]
ん……
[また恥ずかしい事をこの男は言う。
何て返せばいいかわからないから、口をきゅ、と引き結ぶ。
「きれい」だとはラッコの時にはあまり言われないから、どう受け取っていいか未だにわからない。むずむずする、けど、嬉しさ故に湧き起こるむずむずな気がする。
這い回るホウスケの手がどこへ行くのかとそわそわと期待に震えていたら、臀部に回された。
ぴく、と震えたけれど、
「すっごい濡れてる」とか言われてびくっと震えた。
言及されたからなのか、栓をされた状態でも蜜が溢れるくらい湧き上がった気がする。気のせいかもしれないけど]
[いやじゃないしきもちいいけど、
すっごい濡れてる、は肯定したくなくて、
いや挿入れてるホウスケにはわかってるんだろうけど、
そこに頷きたくなかったから黙ってしまった。
それでもホウスケは気分を害する事なく後ろの曲線を撫でてくれて、こちらもくすぐったい様な、でも優しい気持ちよさに目をとろんと溶かしていたら、]
え?
ホウスケ……
[濡れた指先で後ろの深いところに触れられて、
言葉でもはっきり指されて、彼の意図を理解する。
恐怖や嫌悪より驚きでびく、と跳ねたけれど、
緊張で余計に締まった後孔と連動する様に、ホウスケを咥え込んだ雌孔もきゅうと狭まった。
よりホウスケのかたちと熱がわかる様で、
とくとくとときめく心臓に合わせて、息を整える]
……はいらなくても、
がっかりするなよ?
[ふ、と笑って断りを入れた。
触りたいと、知りたいと言ってくれるホウスケの言葉は嬉しいけど、いつも俺を抱いて悦んでくれるのもわかってるけど、そこでいやらしい事をするのは未知の行為なので、前置きをしてから頑張ってみる事にした。
恥ずかしい……とは思う。
けれどなんかもう触られてしまっているし……
どちらかというと、はいらないかもという心配の方が強い。
さっきまで身体を乗っからせる事を気にしていたのはどこかへ吹っ飛んで、今はホウスケの指に集中した]
[お尻ごと締まっていた緊張をなんとか宥めて、
ぬるぬると解される裏の孔の力を抜く。
……皺に触れられるのは流石に気恥ずかしい。
秘かに羞恥にも耐えながら、
ゆっくりと指が沈んでくるのを受け入れた]
ぁ、……んっ………やぁ……
[秘処とはまた違った押し広げられる感覚にぞくぞくと背中が粟立つ。奇妙な感覚だった。
違和感も強かったけれど、入り口が広がる時は確かに快感が上回った。
それが自分で受け入れ難くて首を振ったけれど、
ふぅふぅと息を荒げながら、「きもちいい……」と小さく呟いた。
ホウスケに乗っかったまま、腰をはしたなく揺らして、
前も後ろも深く咥え込もうとする。
後ろの孔は指が深まれば異物感が強くなって、
う、と呻いたけれど、]
……掻き、まぜて……
[自身の口に指を入れて唾液で濡らして、
後ろの孔に挿し込まれたホウスケの指にぺとっと触れて、
頼りない潤滑油を分けた]
[女の孔みたいに一人でぐちょぐちょにする事はできなかったけど、愛しい男の指でぐりぐりと刺激されれば、不浄の孔でも少しの痛みと共に快楽が育って、声にも表情にも色が乗る。
前の孔も塞がっている圧迫感と充足感、
勝手に揺れる腰とか溢れる愛液とか、
ぜんぶホウスケに支配されている感覚とか、
そういうものに溺れてしまって、泳ぎが下手なラッコは声が抑えられなくなって、]
あっ、あ、 ぁ、 っ
ホウスケ、
ほう、す、け………
[振り切れた快楽が目尻から涙を零れさせ、
ホウスケの胸を熱く濡らす。
俺の反応を見たいって言ってくれたホウスケがどんな顔をしているのか、涙で滲んでよく見えない……]
……ぁ、だめ……
── ひっ…… ぅ……
[やがて知っている感覚が迫って来て、
あ、終わってしまう、と思ったけれど、
今回はそれを超えてしまったんだろうか。
ぷしゅ、と前の孔から何かが溢れ出した。
困惑する俺を差し置いて、自分の意思を離れた液体は咥え込んだホウスケごと彼の身体をぼたぼたと濡らしたし、大きく、やがて小さく痙攣する身体は一人で支え切れず、ホウスケの上に崩れ落ちる]
……あ?
……ごめん、ホウスケ、俺………
[荒い息のまま、自分のものじゃないみたいな身体を少し浮かせる。
何が起こったのかわからないけれど、
ホウスケと……多分寝具も濡らしてしまった事を謝りながら、ぼんやりと、ホウスケの頬に手を伸ばした。
ぺと、と彼の頬を濡らしたのは、
俺の唾液か、それとも潮か。*]
[瑠璃人がラッコ時より重くなってたって気にならない。
おれだって5、60倍ぐらいになってるからだろうか。
まぁその辺の
ご都合主義
理由まではわからないけれど……
瑠璃人がお店で痕がついてるの指摘されたのは
まぁ……そうだろうなって思うけど(確信犯)。
もしもおれが誰かから指摘されたら「うん」って
ちょっと得意げにほほ笑んじゃうかもしれない。
館長はまぁ大丈夫だろ気づかなさそ……いやどうかな。
たまにシモいことには察しよかったりするから。
いずれにしても、みんな大人だし
揶揄うのはコンプラ違反だから大した問題じゃない、
唯一「るみかさん」だけはめちゃくちゃ弄ってきそうだけど]
[瑠璃人がどれだけ魅力的か伝えたくて、
瑠璃人がこのままだとまずい理由を主張する前に遮った。
しゃべりすぎたかな、と少し反省。ごめん鳥類だからつい。
だけど、長々としたさえずりに瑠璃人は顔を赤らめた。
初めて自分の格好に気づいたみたいに
──いやさすがにそんなことはないか──
ともかく、瑠璃人は慌てて、自分の乳房を隠そうとする。
触れているおれの手をうまく振り払えなかったらしくて
かえって瑠璃人の胸にむにゅんと抱き込まれる形になった。
もっと見たかったけれど、その仕草も酷く煽情的だ。
興奮して思わず瑠璃人の奥を突き上げれば
一つ遅れて、隠されていてもなお乳房が跳ねる。
その様子も何度でも見たくなって
反応のいいところを探して突き上げていれば
やがて瑠璃人が姿勢を崩し、
体重を支えるように手をついたから
かえって見せつけるように乳房を晒した。
全然重たくないけれど……仮に重たかったとしても
こんなの見せられて、いったんやめよ、
とか言えるオスは絶滅危惧種のラッコよりも少ないだろう。]
[可愛い、とうわごとのようにつぶやきながら
瑠璃人の先端に触れて、おれの動きに従って
変わる形にも夢中になりながら
女の子の体を確かめる。
性別一つでこうも形も、感じ方も、
表情までも変わるんだろうか。
違うのは乳房だけじゃなくて、お尻の丸みもだけど。
きれいだ、という言葉は、
瑠璃人に喜んでもらいたいのもあったけど
何度触れても夢みたいで、確かにこれは現実なんだと
自分で確かめる意味合いもあった。
表情や、皮膚の揺らぎや、堪えきれない時に上がる声から
いつも悦んでくれているとは思うけれど……
濡れていたって、よがっていたって
本当のところは瑠璃人にしか分からないから
ちょっと不安になって確認を取った。
気を使って言えなかったけど実は嫌でしたなんて悲劇は
今日もあちこちで起きてるわけですし。
瑠璃人の中はぬるぬると熱くて
おれの精気をすべて搾り取らんばかりに締め付けてくる。
それでも痛くないのは、やっぱり濡れているからだ。
……返事はもらえなかったけど。
時々瑠璃人は、やけに可愛く黙り込む。
それが制止の意図を持っていたとしても
今回だって行為を止めることはできなかった。]
[おれを受け入れてくれている場所と同じように
目じりも溶かしていた瑠璃人が、
後菊に触れると、はっきりと動揺した。
……やっぱだめですか?
一瞬、「何言ってるんだこの変態」とか
蔑まれるかなって身構えたけど
心の広い瑠璃人は、緩く笑って受け入れてくれた。]
……うん!
[やった、と小さく漏れるのは止められない。
満面の笑みでうなずいて、
許可を取るよりも早く、ちゃっかり触れていた指を
本人の許可ももらったし、と図々しく擦りつけた。]
[蜜を吐かないそこは硬直していて、
触れるたびに緊張するようにおれのことも締め付けるから
それだけでも気持ちがいい。
だけど、このままじゃ何も入りそうにないから、]
瑠璃人、息吐いて……そう、上手…… ん、
……ぁ、いけそ……
[一緒になって呼吸を整えながら、
デリケートな皺を丹念に撫で上げていれば
やがてするりと緊張がほぐれて、潜り込めそうな余地が生まれた。
つぷ、と弱く抵抗の声を上げてから
おれの侵入を受け入れる。
爪を切ってもらっておいてよかった……
短くなった爪で、瑠璃人の内壁を傷つけないように
慎重に、丁寧に沈めていく。
痛いかもしれないから、奥まで挿入するつもりはなかったのに
瑠璃人がはっきりと「きもちいい」と呟いて
いやらしく腰まで揺らすものだから
つい、一番長い指を、根元まで沈めてしまった。]
[ん、と、瑠璃人と同じタイミングで呻いて、
指を曲げないように、慎重に引き抜こうとしたけれど
自分で指を咥えて、おれの指に潤滑油を与えて、
あまつさえ動くこと請うてくる瑠璃人に
思わず感嘆の声がもれた。]
わ、ぁ……瑠璃人、やらし……
[瑠璃人の濡れたくちびると、濡れた指が、
生き物みたいにちろちろと光って
おれの意識をとらえて離さない。
それから、自分の失言に気づいて]
……誉め言葉だからね……
[言い訳みたいに付け加えた。
……揶揄を警戒されて、今みたいなえろいこと
言ってくれなくなったら寂しいし……]
[できるだけゆっくり、強い刺激で壊さないように
抜き差しを繰り返すつもりだったけれど。
かき混ぜて、と言われてしまえば
単純なおれはそうしたくなる。]
あっ、 ぅ、 ……瑠璃人……かわいい。
後ろでも、こんなえろい声出して、
前も、 ん…… おれでいっぱいにしてて……
[差し込んだ指の腹を柔壁に押し当てると
くぷ、と淫らな音が鳴る。
薄い肉の壁越しに、瑠璃人の平たくて狭いおなかの中が、
おれのペニスで満たされているのがわかる。
感触を確かめるようにぐにぐにと後孔をまさぐれば
瑠璃人の声が、動きが、どんどん艶を帯びて、
いっそ苦し気にさえ見えた。
普段の知性を今は忘れて、
海の中で揺らぐようにゆらゆらと腰を泳がせる瑠璃人は
おれの本能を呼び覚まして、狂ってしまいそうだ。]
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