【人】 店長 アン[目立って滞っているものがなくなれば、この先を捌くためにキッチンに入ろう>>381>>388。] ボロネーゼとカルボナーラ、両方ね。 ボロネーゼは今日よく出てるし、厨房で捌いてる那岐のおかげかもしれないから、わたしはカルボ入ろうかな。 [濃厚クリームの……と銘打ったカルボナーラに欠かせないのは、ベーコンと生クリーム。 本場イタリアではクリームを使わないのは知っているけれど、この国で求められているのはとろりとミルキーな卵とチーズのソースだから。 けれどよくあるレシピよりはクリームを控える。代わりにしっかりとベーコンから脂と香りを出して、コクに変えるのがMadam流。 チーズや卵に火が入りすぎてしまうから、トマトソースパスタのように事前に仕込んでおくことはできないのが、カルボナーラ。 もちろんこっくり煮込んだトマトソースもそれはそれで格別の味わいだから、優劣がつけられるものではない。 けれど今日みたいなちょっぴり慌ただしい日は、時間のある人間が取り掛かるのが一番*] (409) 2023/03/02(Thu) 20:54:46 |
【人】 厨房担当 シャミ─ 厨房にて ─ [コンソメの引き方を初めて知ったのはいつだったか。 魔法のような作り方だと、今も不思議に思っている。 感想は一言ずつただ「すごい」と「美味しい」 シンプルな驚きと感動を、いつかの自分の記憶と共有してくれた青年>>357は、その後もたびたび肉尽くしを食べに来てくれる。 お酒を注文されないのは、飲まないのだろうかと。 デザートを勧めて固辞されてからはそれも積極的には推さなくなったが、甘いものを全くとらないわけでもないことは、会計後にキャンディーを摘み上げる仕草から知っている。 いつしか、彼の座る席にはお水の他に、ドリンクメニュー外のサービスのお茶を最初の一皿と一緒にサーブするようになった] (410) 2023/03/02(Thu) 21:11:57 |
【人】 厨房担当 シャミうん、……良い子 [スープ鍋の中には、野菜とミンチ肉と卵白の固まった塊が浮いている。 失敗した卵とじのようにも、失敗したかきたまのようにも見えるミンチの蓋。その中央にレードルで穴を開けて、あとはもう触らない。 卵白で凝固したこの具の部分は、後で濾してしまうもの。 分離した液体の方は今、アクを吸着されて清澄な黄金のコンソメへと成長中] 可愛いね [鍋に話しかけて、とろ火に弱めた] (411) 2023/03/02(Thu) 21:12:12 |
【人】 タカノ[ それから少しして 気遣いからの言葉には、短く頷いた。 大きな声が聞こえたときは、つい ] 元気だね [ と笑ってしまったかもしれないな。* ] (415) 2023/03/02(Thu) 21:24:56 |
【人】 タカノ[ 熱々のうちに、スープはどんどんなくなっていった。 チーズがまた良い味を出しているため、 うっかり、酒を注文しそうになったくらい。 それくらい、美味であったが。 そう今は昼だ。 ランチを終えたら、まだ午後の仕事が残っているし 午後の仕事を片付けたら、ジムの予約の時間と なるだろう。 現役を離れて長いし、たとえ数カットだとしても 映る以上は、衰えただとか、劣化しただとか 思われたくはない。 食事制限がついてない分、どうしたって 美味しいものを食べるのであれば、 カロリーは消費しなければならないしね。 午後も恙無く過ごすために必要な幸福の 最後のひとくちを大事に口に入れ ] はぁ…… [ 幸せでしかないと物語るため息をこぼしたときだったか ちょうどよい具合に、声を掛けられたのは>>406 ] (417) 2023/03/02(Thu) 21:25:44 |
【人】 タカノ うん、ありがとう。 お茶、いただけるかな。 本当はデザートも、と思っていたのだけど 今日はこの後も仕事があるから。 帰って寝るだけなら、絶対にデザートも 食べていただろうなぁ、少し悔しい。 [ グラスに水を継ぎ足す彼に、独り言のように そう零した。主にはいつも厨房の方に 居た彼と、話をする機会はどれくらい あっただろうか。 一度でもあったのなら、例に漏れず彼にも おすすめ、をねだっていたと思うのだが。* ] (418) 2023/03/02(Thu) 21:26:13 |
厨房担当 シャミは、メモを貼った。 (a65) 2023/03/02(Thu) 21:27:52 |
【人】 店員 チエあ、そーなんです? 撮る人って上げるのかと思ってた。 記録用とか? サンドイッチ? サーモンおいしそー…… [>>395言いつつアカウントを見せてくれるので、じゃあ何が、と思ったら他の料理写真たち。 といっても、店の料理というよりは……それこそ、自炊やデリとかのものに見える。 いつもカメラを持ってるくらいだし、そういう写真をたくさん載せてるのかと思ったのだけど、違うらしい。 じゃあそのカメラで何を――は、思うだけ。] あ、いや気になるとかじゃなくて。 見ちゃってすみません。うちは写真とかは、全然。 [むしろ乗ってるの見かけたら嬉しくて、時々検索する。 店の名前が長いせいか、店名入りで貼る人は少ないみたいだけど。] (419) 2023/03/02(Thu) 21:33:35 |
【人】 店員 チエそうー、そうなんですよね。正直かわいいが勝つって言うか…… でもマナー的に……って気持ちで。 デート楽しんでる、かぁ。 映り込み方によっては、気にならない? 背中を押したいとか、嬉しいこと言ってくれるんだもんなー…… [>>396うん、まあ、本当はあんまり強く否定はされないんじゃないかなって、前向きなこと言ってくれるんじゃないかなって、そういう期待で声をかけたことは否めない。 だけど、そういう期待でNoがきたら、それこそ諦めがつく気がして、客観的意見を求めたのだ。] ……ぬいぐるみ、作ってみようかな、って思っててさ。 もちろんすぐ可愛く作れるかはわかんないけど、練習して。 そんでさー、うちの店の料理と撮ってみたくて。 映えるかな? どうかな。 [なんてタイミングで、ナギさんがやってきた。 りんごのコールスロー、ボクも食べよっと。] (420) 2023/03/02(Thu) 21:43:04 |
【人】 店員 チエえ、ダブルベリー! すご! そうそう、そういうのこそさぁ〜! [>>403スペードとハートのソースアートに、フルーツがたっぷり。 そういうのこそ、かわいいと一緒に写真に収めたいのだ。 きっとこれが、「好き!」の気持ちなんだろう。 今回はスマホじゃなくてカメラで撮るらしい。やっぱり気合の入る「好き!」は違うのだろうか、なんてズレたことを思う。] デザート! ストロベリーのつもりだったけど〜……それ見たら迷う〜! シェアも申し訳ないしぃ……あーでもおいしそう! [そんなの見たら、こっちもダブルが欲しくなる。 ブルーベリー分けてもらうのも、ほら、呼んだのこっちだし、ねだるみたいじゃない。 どうしよ……と近くを通ったマシロちゃんケイちゃんに視線を向けても、答えがあるわけではない。] (421) 2023/03/02(Thu) 21:53:03 |
【人】 厨房担当 マシロ ― コーヒーお届け編 ― [ 人という字は支え合って出来ている、という 誰かは分からない偉大なる先人のお言葉があるが。 この店ではスタッフ同士が助け合う体制なのだから 大声での感謝には微笑んで頷くことで返事となった>>397 コーヒーを置いて、会話の邪魔をしないよう去るつもりが 神田はなにやら嬉し気にデザートを見せてくれる。>>404 「なんです〜?」とひょっこり覗かせて頂いて。 ] えっ、瑞野さんすっごいですね!? [ これが最近良く聞く"映え"というやつか。 ダブルベリーソースで描かれたスートマークのタルトは 寡黙気味な瑞野の性質も相まって職人技めいていた。 きっと彼の「うさぎフォルダ」に加わるのだろうか? 或いは手持ちのカメラで撮った後だろうか、と。 微笑まし気に手を叩き、一礼して別席のオーダーへ。 そこに神田ブレンドとはいえ、いつも通りのコーヒーが 単体で仲間入りしているとは知らないまま。* ] (422) 2023/03/02(Thu) 21:55:42 |
【人】 厨房担当 マシロお待たせしました! ミートボール付きボロネーゼがおひとつと 濃厚クリームのカルボナーラに、ホットの紅茶です。 店長が作るの、結構レアなんですよ! ごゆっくりお食事をお楽しみくださいね。 [ そういえば、この人はそこそこ見掛ける方だけれど 高野や貝沢の来店と被るたびに 二人の方を良く見ている気がするなぁ、なんて。 しかし「見てますよね? 気になります?」とか いきなり店員が聞いてくるのは恐ろしすぎるだろう。 高野に至っては妙に視線慣れしているし。>>414 気になることがあるなら繋げてあげたいのだが、と 妙な歯痒さを覚えつつ、席から離れた。** ] (425) 2023/03/02(Thu) 21:56:48 |
【人】 グルメライター ヤワタどうだろ、アップすることで誰かの評価とか共感が欲しいって気持ちがあればアップするというか……このアカはそうだよ。 [だから、「見せた」。 謝られることではない。>>0:419] ここで撮った写真を載せてないまま持ってるのは、勿論許可を得てないからっていうネットリテラシーの部分もあるけど、今撮影NGじゃないって聞いてもまあ気持ちの部分でね。 ……宝箱に仕舞う感覚というか……ちょっと恥ずかしいな。 [今のは内緒ね、と照れ笑い。] (427) 2023/03/02(Thu) 22:12:54 |
【人】 店長 アン[カルボナーラのベーコンは、しっかり脂を出すことが大事。 しっかりと大きめの拍子木に切って、ほんの少しのオリーブオイル。 少しオイルを足すと、呼び水のように脂が出やすくなるから。 香りが立ってきたら白ワイン。 そのまま少し煮詰めて――その間に、全卵を黄身と白身にわける。グレーターでおろしたてのチーズをボウルにたっぷり、そこに卵黄を落として、濃いチーズソースを作る。 クリームが入るのはパスタが茹で上がってから。 白ワインと煮詰まったベーコンに湯切りしたパスタを加えて、ワインと乳化させるタイミングでクリームを入れる。 火が入りすぎないように、全体がまとまったらチーズソースの方にベーコンごとパスタを移して、和え絡める。] (428) 2023/03/02(Thu) 22:20:23 |
【人】 若者 ミスミ[仕事の都合で彼方此方国内を飛び回って忙しかった父親の代わりに、自分の面倒を見てくれたのは古ぼけた定食屋を営む母方の祖母だ。 お遊戯会も、授業参観も、入園式も、卒業式だって、父親が来てくれたことなんて一度もない。 遠足も運動会も、弁当を用意してくれるのは祖母だったので、大河自身は母親のお弁当というものを知らないし、自分が歩き出す前に母は事故で他界してしまったので母親の味どころか声も顔も古いホームビデオぐらいでしか知りようがない。 そんなわけだから、周りの同級生のようにカッコいい飛行機のチーズが乗ったドライカレーでもなければ、親指姫デザインのドリアでも、うさぎちゃんおにぎりのはいったお弁当でもなかったけれど、ばあちゃんの作ってくれる醤油の香ばしい竜田揚げは飛び切り美味しかったし、薄焼き卵で巻かれたおにぎりをがぶりとかじれば豆ごはん独特の甘いかおりがぷんと口いっぱいにひろがった。 ちょっと地味だけど、誰にも負けないお弁当だと保育園児ながらに思っていたし、春夏秋冬どの季節でもばあちゃんのご飯はおいしかったから、いつか自分もばあちゃんと沢山おいしいものを作りたいと自然と思うようになったのだけど] (430) 2023/03/02(Thu) 22:25:52 |
【人】 若者 ミスミ(やっぱり、日本に残ればよかったかな) [日本再上陸まではあんなに軽快に、跳ねるようにリズムを刻んでいたデッキシューズの裏も今ぺったらぺったら、下手くそな餅つきのような音を立てている。 祖母が亡くなったのは自分が父親と、彼が再婚した義母と共に渡英したしばらくあとだった。 大人になったらばあちゃんと一緒に店がやりたいと伝えた時に握った手は、どうしてあんなに大きなおにぎりが握れたのかと思うほどの、痩せて骨に皮がやっとへばりついているかのような小ささだったのを思い出す。 それでも、そしたらばあちゃんは大河が帰ってくるまで元気でおらんとねえ、と、笑っていたのに、時間というやつは何て残酷なんだろう] (431) 2023/03/02(Thu) 22:26:05 |
【人】 若者 ミスミ…。 [ぐず、と鼻が小さくなる。 こういう時に花粉症ならまだ言い訳も経つのかもしれないが、残念なことにこの短い人生いまのところ花粉よりも自分のほうが強かった] …ばあちゃんの芋ご飯、食いてえなぁ。 [ポツン、とつぶやいた声は蝋梅を散らす春一番に乗って。 馬鈴薯でも、甘藷でもない、里芋のご飯。 彼女の作る物は何を食べてもうまかったけれど、元気がないときに何も言わなくても作ってくれた大事なメニュー。 日本から離れる時に食べられなくなると困るだろうと教えてくれた分量はレシピブックの一番最初のページにある。 でも、分かっている。 あの味は、もう、永遠に食べられない。 材料もレシピもわかっているのに、絶対に、永遠に同じ味にはならないのだ] (432) 2023/03/02(Thu) 22:26:16 |
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