人狼物語 三日月国


202 【ペアRP】踊る星影、夢現【R18/R18G】

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[けれど私は、武藤の手指や唇が胸に触れて来ようとした時だけは、それはいやだ、と首を振りながら身を捩ってた。

腿の間に伸ばされる指には抵抗することもなく、むしろ招くように足を緩く立てたし、やわく食まれる耳や首には、私もと言わんばかりにお返ししたけれど、でも、胸だけは、なんだか"そこはしないでいい"って、そればかりで。

────だって。
だって、さ。]

 "これ"、もっとぺったんこだったら、
 とらに、男だって思ってもらえてたかも、じゃん?

 でなきゃ、もっとおっきかったら、
 もっと早く、女だって、気付いてもらえたかも、しれない……。

[中途半端すぎる、自分の胸。

ぜんぜん"かわいく"なんかないし、もっとこうだったら良いのにと思ってしまう、自分の身体の中で、一番にきらいな場所。

だからそんなところを愛してもらうのは、なんだか、とても、申し訳ない気がして。*]
 

[本当に正しいだろうか。
 守りたいだけなら、ただ殺したくないだけなら、離れるのが最善ではなかろうか。
 なのに人間だった頃の暮らしにしがみつき続けるのは……?]


  ……絶望なら、とっくにしてる。


[彼女の願いに答える声は、淡々としていた。それが当たり前のことで、何の感慨もないとでも言うかのように。
 人狼となって故郷に帰り着いたあの日、誰もが食料に見えたときを越えるような絶望を、この先の生で彼が味わうことはないだろう

[ちらりと彼女に……いや、彼女の唇に視線を向けた。
 昨日目が離せなかった理由が、もう思い出せなかった。今思うのは、裂いたら同じ色の血が流れるだろうことぐらい。

 それを思ったら、彼の手は自然と彼女の頬に伸びた。
 拒む様子が少しでもあればすぐに手を引っ込めるつもりだったが、受け入れられるのならばそっと頬を撫で、身を屈めて唇を寄せるだろう。
 口づけを望んでいるように見えるかもしれないし、一旦はそうするだろうが、彼が本来意図するのは彼女の下唇に牙を立てて血を滲ませることだ。

 彼女に嫌がるそぶりがあれば、どの段階でもすぐに中断して離れるだろうけれど]**


 ……うん、いい子だから掴まってて。

[ベッドへと運ぶ間も微かに意識はあるようなものの、シャツを掴む感触に気を許されてるのだと思えば嬉しくはなった。

柚樹がどこでも眠れようと、オレの前以外ではここまでぐにゃぐにゃにはならないと思うし……、ならないよな?

そんな様子を微笑ましく思ってる余裕はほとんど今のオレにはなかったのだけど。

視界に映る肌色を意識しないようにしながらベッドへと急いだ。

途中でとらと呼ばれたりしなくて助かったな、とは。

呼ばれていたりしたらベッドにたどり着くことなく途中で何をしてたかわからないし、さすがに裸で床に横たえさせるのも行為に至るのも申し訳ないので。]

[ベッドへと下ろせばそのまま布団を頭まで被せて寝かせてしまおうと思ってはいたのだけど。

不思議そうに呼びかけてくる声に引き寄せられるように唇を重ねた後、自然と肌へと指を滑らせていた。

柚樹は何とも思ってないかもしれないが、好きな女の裸を目にして直に触れて何とも思わない程朴念仁でもないし、何もせずに寝かしつけられる程紳士的じゃない。

このまま寝落ちてしまったらやめようと思っていたのは、紳士的だからというわけではなく、何の反応もないのに触れても虚しくはある、ので。

縋るように回される腕や、熱っぽく見つめてくる瞳、大事なもののように呼ぶ声が欲しいというのが最もな理由だったけれど。

少し冷えていたように感じる肌は、指先や唇で辿ればいくらか熱を持つ感覚がして、触れた先からじわりと此方にも熱が移ってくる気がする。]

 ん……、オレも好き。

[半分寝ぼけてはいるんだろうなと思いながらも、抱きついてくる腕に目を細めて唇で挟んだ耳の内側を緩く舌で撫ぜると熱い吐息混じりの囁きを注いだ。]


 ……っ、あんまり煽んないで。
 止められなくなる。

[おかしていいよと答える声は意味わかってんのかなって思いはするものの、理性の糸が切れかかりそうだった。

続いて呼びかけられた愛称も、燻っていた熱がずくりと重みを増して。

浮かせ気味だった身体を寄せて本格的に覆い被されば、明らか意図を持った指先で愛でるように肌へと触れる。]

 ……は、……柚樹、かわいい。

[首筋や耳元に幾度も唇を落とすと、しがみつくようにしていた体がいくらか浮いて肩口や首筋へと甘く触れてくる柔らかい感触に薄く笑みが溢れる。

緩く開かれた脚の付け根から先、指先をひとつ中へと潜り込ませれば湿った熱さに下肢に溜まる熱が増す一方だったのだが。

嫌がっているわけではない、むしろ歓迎するような反応とは裏腹に、胸に触れた時だけ首を振られ、逃げるように身を捩る様子に僅かに眉を顰めることにはなった。]


 ……嫌だった?

[そう問えば、消え入りそうな声音で語られた理由に、眉間の皺が深くなる。

そんなに気づかれたくなかったんだろうか。
昨日時点、男だと思い込んでるオレにひた隠しにされていたのは気づいてはいたけど。

でも気づかれたかったようでもあるし、裸を見るという気付き方が最悪だったのが原因なんだろうな、とは。]

 オレは柚樹の胸も好きだし、興奮する。

[何度も言ったし、言葉以外でも示してはきたはずなんだが。]

 それに、女だってことはもっと前からどっかで気づいてたよ。

[確かめる術というか、わざわざ性別を確認することが発想としてなかっただけで、と小さく息を吐いた。]


 ……目、閉じてて。

[手のひらを瞼に被せて視界を塞ぐよう促してから、下肢に触れていた手を上げて両手で胸元に触れた。]

 ……柚樹、オレの触るとこだけ意識して。

[身を捩る様子を見せれば、窘めるように名前を呼んで、胸の先や周辺、僅かな膨らみのラインから脇にかけてを指先でなぞって、唇を押し当てると舌を這わせる。

合間、幾度もかわいい、好きだと言葉を落とす間、此方の熱も上がる一方ではあったけど、今はそれを無視して伝えようとした。

太腿に押し当てた熱で此方の慾は伝わってしまったかと思うけれど、熱が増す原因は胸元以外にないことが伝わるなら良いかなって。

オレが好きだろうが興奮しようが嫌なものは嫌だと言われたら、此処もオレのものなのに?と、理不尽な不満を口にしたかもしれない。]*


[武藤には無様なところばかり見られている気がするけれど、本当にお酒には強いんだよ?

部の仲間に"ザルどころか枠だけ"と言われたことがあるくらいには、顔色変えずに飲み続けていられるもの。

直近6ヶ月でそこそこ酔った記憶があるのは5回に満たないくらいで、それは全部武藤と一緒に飲んだ時。
それでも自宅か武藤宅以外の場所で飲んでそこまで酔うことはなかったから、(夢の中とはいえ)今日は相当に緩んでいたんだろうな、とは。

どうやらそもまま寝こけていたら全裸のまま頭まで布団をかけられるという 、布団団子と化す未来が待っていたようだけれど、幸いそれは回避されたらしい。]

 うん……好き。大好き。

[好きと告げたら、好きと答えてくれる。

やっと言うことが、言って貰うことができたよ、うれしいな……と、半歩くらいは夢の世界に足を突っ込んだ状態で、うっとり笑んで目を細めた。]
 


 …………?

 とめられなくて、いいよ……?

[武藤が抱きたいなら、抱いてくれて良いし。
犯すなんて言い方は少しあれだけど……うん。別に、構わないし。

相変わらず頭の中、7割くらいはふわふわと夢の世界が広がっていたけれど、触れてくる指も唇も、ひたすらにきもちがよくて。

乞うように立ててごく緩く開いた足の間に差し入れられた指へも、もっと、という風に腰を揺らめかしかけたところだったのに。]

 …………っ……、

[胸に触れられた途端、頭より先に身体が勝手に強張って、火照る風にちりちり熱を持っていた皮膚から、すう、と熱が引いていった。]
 


["嫌だった?"の声 には、躊躇しながら小さく頷いて。
続いた言葉には、

  ────それは、うそだよ。


なんて、思ってしまった。

"女だってことはもっと前からどっかで気づいてた"、とは、今初めて言われたことじゃない。

胸も好いてくれてるということも、こんな貧相なものでも、押し当てたらこれ以上なく解りやすく身体が反応することも、私はちゃんと知ってるのに。

心が納得しようとすると身体が否定して、身体が受け入れるように脱力しかかれば心が「ちがうもん」と否定する。

自分でも、このちぐはぐな感じがどうすれば終わるのか、ちっとも解らなくて、困惑しながら瞳を泳がせたら、"目、閉じてて"って。 ]

 ……ぇ……っ、

[ふわりと手のひらで視界を塞がれ、でもすぐにその手は離れていき、両の胸を温かな手のひらで包まれた。]
 


[武藤から告げられた事を、従順に守ろうとしてしまうのは、もはや私の癖のようなもの。

目は閉じたまま、手の甲を両方重ね、自分で目隠しのようにした。

触れてくる手指の熱に応えるように跳ねて震える身体は、でも快楽ゆえではなかったし、漏れる吐息も引き攣るような恐怖がいくらか混じっていたけれど、でも武藤が、その度、"柚樹"と名を呼んでくれて。

違う嫌だと首を振るようにしても、"かわいい"と"好き"を繰り返され、胸の下側、微かな膨らみが消えるあたりの境界に強く吸い付かれた時、背がひくりと跳ね上がった。]

 ぁ……っ、……ふ、

[ぞわ、と背筋を駆け上がったのは、紛れもなく、快楽で。]

 な、んで…………っ。

[なんで、きもちよくなっちゃうかなあ。
なんで、私の知らない私のきもちいいとこ、武藤は全部知ってるのかなあ。]
 


 ぅー…………。

[目を覆っていた腕を外し、ちら、と下方へと視線を投げたら、私の胸に武藤の赤い舌が押し当てられるのが見えてしまった。

そのまま見ててと言わんばかりに、胸の尖りに優しくキスされ、今度こそ背中が腰ごと跳ねる風な反応を返してしまう。]

 ……むとー、……ごー、いん……っ。

[ここまで煽り立てられたら、もう、嫌だ嫌だと身を捩ることすらできなくて。

太腿に幾度も触れてきた固くて熱いものを笑えないくらいに、私の足の間、奥が疼くようにずくりと熱を孕むのを感じていた。*]
 

[頬を撫ぜる手はその声と同じく、無機質で冷たい。
 光沢のない琥珀色狼の目が近づく。
 それを瞬きもせずにじっと見ている。
 あるいは、乾いた色の唇から覗く牙を。
 赤が重なったのはほんの一瞬、すぐに下唇を歯列が捉えた。何かを感じる猶予も与えられず、牙は柔らかな肉を貫く。]


  ——ぁ


[小さく呻いて、目を見開く。
 舌先にとろりとしたものが触れる。慣れた味がする。
 じわりと滲んだそれは次第に溢れて、唇の端から流れ落ちた。]

[しばらくの間、椿は何を問うでもなくただ黙って楓の目を見つめていた。重い沈黙の中、喘ぐような呼吸の音だけが響く。やがて、大きく息を吸いながら一度ゆっくりと瞬いて、椿は低く呟いた。]


  私も、殺す喰べる


[既に日は落ちて、夕暮れの名残に糸のように細い月が浮かんでいた。]**

[彼女は拒む様子も無く唇を交わらせ、牙を受けた。
 軽く滲ませるだけのつもりが、存外深く貫いてしまったのかもしれない。
 舌を這わせて口の端から溢れた赤を受け止め、拭う。それから唇を離し、暫し目を閉じた。

 舌に残るのは“狼”でも変わらない、
                  ひとのちのあじ。

 美味いかどうかまでは、感想が浮かばなかった]

[しばらくの間、彼女と瞳を覗き合っていた。
 声も囁きも発する気が起きないまま、彼女の呼吸だけを聴いていた。

 彼女は何を思っているのだろう。
 瞳の奥に見えることがあるだろうか。

 じっと覗き込む間に響く呼吸の音が変わり、彼女がゆっくりと瞬いた]

[問いかける呟きを聞いて、彼の視線は僅かに逸れた]


  ……いや、


[殺す気は無い……無かった、少なくとも今は。
 けれど食べたかったような気はするのだ。

 その感覚が意味するところを考えてみても、答えは簡単には見つかりそうにない。一番食べたかったひとがうっすら脳裏に浮かぶだけ。その狂おしさともまた違うように感じた。

 彼は椿からゆっくりと離れ、姿勢を戻し、朝食のとき座ったソファへと足を向けた。呼び止められでもしなければ、そのまま身を横たえるだろう]**

[“止められなくなる“と言うと、いつもそれでいいと返してくるのは知ってる。

此方がとどまりそうになれば、意識的にか無意識にか理性の箍を外そうとしてくるのも。

秘所に挿し入れた指は受け入れるように緩く入口が開かれるのに、弛緩した風だった身体が急に強張るのを感じてもとどまることは出来なかった。

それこそ、半年前のオレなら柚樹が嫌ならばと触れないように見ないようにはしていたと思う。

柚樹が気持ちいいところは、他にもいくらでもあるのは知っているのだし。

何がそんなに気に入らないのかは自分でもよくわからないけど、この半年かけて漸く然程抵抗もなくなってきて、好きな場所も覚えた箇所にまた触れられなくなるのは嫌だと思ってしまった。]


 ……ん、いい子……、

[瞼を塞いだ手はすぐに下ろした代わり、自ら視界を塞ぐ様子に目を細める。

本当に嫌な時は蹴り飛ばしていいという約束はしていたし、実際蹴り飛ばされたことはないものの、抵抗らしい抵抗がないまま横たえた身体の胸元に触れて。

苦しげに漏れ聞こえる吐息が快感よりも恐怖を孕んでいるのは気づいても、止める気もなかったし、もし泣かれていたら止めてやれたかもあまり自信がない。]

 ……此処、好きだったよね。

[肌を吸い上げれば先程までとは異なる反応を返した胸の下側に、指と舌を這わせて。

視線を上げると此方を見る目と視線が合った。

オレにされてるところを見てくれる分にはまるで構わないというように、胸の先に唇を押し当てて軽く吸うと、下肢の方が跳ねるのが伝わってきて薄く笑みを浮かべる。]


 でも、嫌じゃないよな……?

[強引と言われたことは否定しないけど、嫌がられてはいないはずと疑問のつもりではない問いかけをして。

唇は胸元に押し付けたまま、片手を下肢へと指先だけで触れて擽るくらいの加減で辿らせた。

太腿の間、恥丘を手のひらで覆うと中指で入口をなぞって、差し入れた中はさっきよりも熱く湿って感じれば粘膜を押し開いて深くへと潜らせる。

内壁を指腹で掻いて、微かな水音を立てながら深くでぐる、と指を回して。
態と音が立つように深くを擦れば、指に絡んだ液を内壁に擦り付て撹拌した。]


 ……っ、ふ、……柚樹……、

[胸の先に押し当てて舌で転がしていたな唇を離して、顔を上げる。

脚から指を引き抜くと、膝をシーツに立てれば体を起こして。
乱雑にワイシャツのボタンを外し、上着を脱ぎ捨ててから、僅かな金属音と共にベルトを外してスラックスの前を寛げた。]

 っ……、気持ちい?
 
 ……柚樹のすきなとこ、全部、教えるから、覚えて。

[脚の間に膝を割り入れて開かせると、入口に熱く張り詰めた先端を押し付ける。

此処も、と示すつもりで両胸に手を添えて胸を押し上げるようにすると、いくらか背を丸めて前傾すれば、唇を押し当てた胸の境目、敏感な箇所を吸い上げて。

突き挿れたくなるのを堪えて、薄く開いた秘所の入口を先端で緩く擦った。]*


  ……いたい


[傷を袖で拭って、唇を巻いた。赤黒い染みが袖口に残る。まだ口の中に鉄錆めいた味がする。唇の傷は、小さくても出血量が多くなる。]

[唇を重ねたその一瞬だけ、白昼夢の続きを見たような気がした。しかし咬まれたその瞬間に自分の死を連想したし、別にそれでも構わなかった。

 死ぬのが怖い、とは思わない。
 誰かに殺されるのをずっと待っていた気すらする。
 死にたくない、と思わないわけでもない。
 それでも、生きることも死ぬことも、自分には許されていないのだと、そんな気がしている。]


[いつ、“その時”が来てもいいように。]**
 

 
  怖くないのか。


[すぐ隣の気配に尋ねる。
 彼女の行動がとても不思議だった。

 殺意を否定はしたが、不意に血を流させた相手だ。
 寄り添ってくる意味がわからない。

 けれど、怯えずに傍にいてくれる人の存在には安らぎを感じた。
 人間でなくなった今、人間の命を奪い続けながら生きている今、自分がいるべきはこういう人の傍なのではないか。]

[“在るべき場所”とは、



 ……どこなのだろう。


[私の記憶は、欠片も失われていないはずなのに。

記憶を失った武藤に合わせているうち、なんだかまるで、武藤との間には最初から肉体関係なんて無かった……みたいな感覚になっていたかのようで。

触れられるあちこちに小さな灯がともって次々に飛び火していくようだし、さして意図的じゃない風な指の動き一つにも背が揺れ足が跳ねてしまう。

それを、私はどこか信じられないような心持ちで感じていた。

全部身体は知っている事で、武藤の家で最後に身体を重ねたのだって、何週間も前とかではないという記憶だってちゃんとある。

でも心のどこか一部分だけ、半年前に置いてきぼりになっているような感じがして、私は小さく困惑していた。

なんで私は、"目、閉じてて"とか"オレの触るとこだけ意識して"という武藤の言葉 に逆らえないんだろう。

なんで私は、"いい子"って囁いている声 に、背がぞくぞくするほどの嬉しさを感じてしまうんだろう。]
 


 ……っ、ぅー…………。

[色気の欠片もない風に唸ってしまうのは、問いかけのようで問いかけじゃない"嫌じゃないよな" が、その通り図星だったから。

触って欲しくないと思ってしまっているのは間違いないのに、強引に触れられれば、身体も心も悦んでしまう。]

 ……や、ぁ…………っ、だ、め……、

["本当に嫌な時は蹴り飛ばす"という約束を武藤と交わしている以上、口から出る"嫌"も"だめ"も、結局のところ、嫌よ嫌よも何とやらの効力しかないとは、お互いが認識していることだけれど。

それでも、自分の足の間から漏れ聞こえてくる水音はどうにも恥ずかしくて、小さな拒否の声を挙げてしまう。

ぐり、と、中の好きなところ──それがどこかということも、私はちゃんとは知らない──を擦られれば、それだけでどうしようもなく下肢が重たく崩れていくような感覚が溜まっていった。]
 

 




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