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【見】 3-A 矢川 誠壱 ───昼間・森にて [ 口づけを落とした。 ふに、と触れた唇に、全くどきどき しないわけではない。…ときめき的な 意味とかではなく純粋に、久々すぎて これで大丈夫かな、的な意味で。 嫌になるかもしれないしな、なんて 考えながらかすかに触れるだけにとどめていた 唇は、予想に反して彼女の方から 強めに押し付けられた上に、 首裏に回された腕によって引き寄せられるから、 ぐ、と前のめりになるようにして余計背を折った。 片膝を軽く曲げたそのとき、湿り気を帯びた 舌先がちろりと合わせをなぞるから。 驚きで軽く眉が寄り、思わず少し仰反る。 触れていた唇が離れて、瞼を薄く開いた。] (@42) 2020/11/28(Sat) 22:08:27 |
【見】 3-A 矢川 誠壱あー…と [ 一瞬迷って、視線を左右に動かして、 それからまた彼女の方を見つめて。] …続き、必要なら そのまま目閉じて、 んで、薄く唇、開いて。 必要ないなら、腕、解いて。 [ と眉尻を下げる。 どこまで必要なのか、それは彼女次第だ。 確認作業なのだから、結果がわかるのは 彼女しかいない。必要ならば続けるが。 雨宮の方は、なんとなく、見れなかった。]* (@43) 2020/11/28(Sat) 22:08:43 |
【見】 3-A 矢川 誠壱 ───おにぎり作り ───はあ。 [ おはぎっぽい、と口にしたのはなんとなく。 小豆を煮る、と言われても正直おはぎよりも ぜんざいのほうが先に浮かぶのだけれど。 まるっところっとしたその姿が 一昨日食べたおはぎを思い出させたから。 で、目の前には突然語り出した下級生。>>157 しかもあんまり話したことのない女子。 悩ましげなため息まで付属していれば、 間抜けな返答しか出なくても許されたい。 その上、手をとられ、目を輝かせて 世界を目指そうと言われれば、 そのトンデモ発想に なんだかおかしくなってきて。 「ふは」と破顔して笑ってしまうだろう。] (@44) 2020/11/28(Sat) 22:24:03 |
【見】 3-A 矢川 誠壱日下部さんおはぎ好きなんだね [ 「美味いよな」とくすくす肩を震わせて。] …飯盒で炊いたもち米は気になる。 うまく炊けるかはわかんねーけど なんかやってみる価値ありそうだな。 [ うんうん、と頷き。 「いつかやってみてもいいな、 日下部さんの怪我が治ってから、だけど」 なんて冗談を交えた返答をして、 眉尻を下げてみるのだった。]* (@45) 2020/11/28(Sat) 22:24:16 |
【見】 3-A 矢川 誠壱いや、嫌とかじゃない。 ちょっとびっくりした。 [ そう素直に口にする。 これいっそ技能を問われてないか? と思ったのは言わないけれど。 上手い下手を言われたことはないが、 つまりは可もなく不可もなく、だろうし。 こちらの問いかけに迷わず、 もう一度目を閉じて、薄く開かれた唇。] ───ん。わかった。 [ こくりと頷く。 雨宮と彼女がすでに口づけを交わしていた、 なんて事実を己は知らない。 それを知ることがあったなら、なにか 気づくこともあったかもしれないが。 結んだ唇を少し舌先で湿らす。] (@47) 2020/11/28(Sat) 23:01:47 |
【見】 3-A 矢川 誠壱雨宮、耳、塞いで。 [ そうお願いを落とし。] 無理だと思ったら突き飛ばして。 [ 呟くように伝えてから、 優しく彼女の唇を、頬を包んだ右手の 親指でゆっくりとなぞり。 優しく、すべきだよなと考えながら、 額に、目尻に、鼻先に、頬に、口角に キスを落としていく。 薄く開いた己の唇を重ね、下唇を食んだ。 ちゅ、とかすかにリップ音が立つ。 風で木々が揺れる音しかしない森の中で、 体調の悪い友人がすぐ近くにいて、 いったい何をやっているんだ、と 冷静に問いかける自分もいたけれど、 無視をした。 ───きっと、必要なことだと思う。 彼女の、これからに。]* (@48) 2020/11/28(Sat) 23:02:31 |
【見】 3-A 矢川 誠壱[ そのまましばし続けた口づけ。] ───は、 [ 吐息をこぼし、唇を離す。] …あー…確認、できそう? [ と不安げに問いかけて微笑み。 腕をとっていた左手の親指で口端に残った 唾液をかるく拭った。 技能不足ならば、申し訳ないなと思いつつ。]* (@49) 2020/11/28(Sat) 23:04:24 |
【見】 3-A 矢川 誠壱[ おにぎりは、美味しかった。 空腹はかなりきついほどになっていたのも きっとあるのだろうが、 佐藤さんにもらったおにぎりはとくに、 ほどよく粒立った米が残っており、 手に持っても崩れないのに、一口 噛むとほろりと解ける。 専門店のものにも勝るとも劣らない代物。 あのスピードでなんというクオリティだ… とまじまじ見つめてしまった。 ちなみに己のおにぎりは、 見栄えはかなり良くできているが、 握りすぎで米の粒は潰れているし、 正直上手いとは言えなかった。 やはり米に関して発揮される能力は 幻だったらしい。] (@50) 2020/11/28(Sat) 23:44:34 |
【見】 3-A 矢川 誠壱[ なんだかんだありつつ、 なんとか終えた散策のあとは、 風呂に入る。サウナで我慢大会、 なんてものも開催されてはいたが、 この図体でもしぶっ倒れでもしたら 迷惑をかけるから、と遠慮しておいた。 風呂から出れば、次はバーベキューらしい。 「肉なにがあんだろー」なんてわいわい いいながら向かっていく人の波に逆らって、 昼間来ていたパーカーを羽織ったまま、 ぼんやりと歩く。 辿り着いた先は自販機横のベンチ。 コーヒーを一本購入して、座る。 息を吐きつつ、プルタブに爪を引っ掛け、 かこん、かつん、と音を立てた。]* (@51) 2020/11/28(Sat) 23:45:05 |
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