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![]() | 【人】 気紛れ者 空木まず、親方さんに挨拶して、そこで住む場所探しをすることを言って、いい方法ないか訊いてみないか? あと、俺の仕事も紹介してもらえないか訊きたいしね。 [ああいうところで店を構えている人は、街に対して顔が利くケースが多い。 ツリガネがもってるコネではあるけれど、使えるものは使いたい] あちこちに、ツリガネが新しい住まいを探していることを言って回れば、きっと世話をしてくれる人がいそうな気がするよ。 [自分と彼女が一緒に歩きまわっている間、彼女に声をかけてくれる人がとても好意的だった。 この街で彼女が受け入れられて愛されている証拠。 自分はともかく、彼女に親切にしたいと思う人は多そうだ。 太くなった腹をさすりながら、彼女と共に店を出る。 そして今度は彼女に教えられた酒屋を覗こうか*] (19) 2020/08/09(Sun) 15:04:54 |
![]() | 【人】 気紛れ者 空木[彼女は金銭面を心配してくれるけれど、それより早く彼女と住んで思う存分イチャイチャしたいと思うのはいけないだろうか] うん、例えば七夕、例えば秋祭り、そんな時に合わせて廓の飾りを企画して、それに合わせた飾りを売り込むのはどうかな。 あと、小さな提灯を作って髪飾りなどにしたり。 提灯といったら火を入れる実用品がメインだけれど、装身具としても綺麗だよね。 蛍を入れたりして祭りで売るような飾りにしたらどうだろう。 単価高くなりすぎるかな。 [アイディアを彼女に話しながら、彼女の危惧にまるっきり気づかないでいた*] (24) 2020/08/09(Sun) 18:59:10 |
![]() | 【人】 気紛れ者 空木― 酒屋 ― [彼女が慣れた風に暖簾をくぐって入っていく。 こうして彼女の街をたどるのは楽しい。 いつも彼女はお使いに来ているのだろうか。 常連ぽい話し方をしている。 彼女が自分を恋人と紹介してくれて、空木です、と挨拶をした] じゃあ、おすすめいただいたのを親方さんに。 そしてもう少し軽くて飲みやすいのをもう1つ、と。 [目くばせをすれば、それが自分と彼女用とわかっただろうか。 なかなか勘所のいい人のようだ。 舶来モノの綺麗な金色の酒を選んでもらい、それを簡易的に包んでもらう。 贈答用の酒もそのように包んでもらい手にとって。 ありがとう、とお礼を言うと、また手を繋いで今度こそは彼女の店へと戻っていく] じゃあ、君の店に行こうか。 [普通はここで緊張したりもするのだろう。 しかし、心は穏やかだ。 彼女から人となりを聞いているからだろうか。 きっととてもいい人だろう。 自分達の仲を反対されたとしてもツリガネを大事にしてくれているからだと思えれば、同志だとは思えても、恨むことはないだろう*] (25) 2020/08/09(Sun) 18:59:34 |
![]() | 【人】 気紛れ者 空木― →店 ― [彼女は緊張しているらしい。 手をぎゅっと握られて、そしてどこか汗をかいている気がする。 店内に入り、そして彼女の後をついていく段になってようやく手を離した。 ツリガネが親方さんがどこか声をかければ、どこか仏頂面そうな男が出てきて、ツリガネが語る相手の想像通りだなと思えばおかしくなる] は、初めまして。 [ツリガネがなんかとんでもないことを言っていて、一体どのように思われていて、どのように言われていたのかと思って顔が引きつる。 まじまじと相手を見れば、むこうもこちらを探るように見つめていて、客商売をする上の愛想というものが欠落した様子に、店の主人というより職人だな、と結論を付けた] (29) 2020/08/09(Sun) 22:28:20 |
![]() | 【人】 気紛れ者 空木ツリガネとお付き合いをさせていただいている空木と申します。 ちゃんと生きてますし、実在してますし、騙してなどもいませんよ。 [ツリガネがいう言葉を受けて苦笑交じりにそう伝える。 いったいどのようなことを言われているのだろうと思いつつも、ツリガネへの思いは本物だということだけわかればいいとは思うけれど。 ここで話すのもなんだしと店番の人の促しで座敷の方に通されるので、そこで手土産の酒を出して、奥さんあての土産を忘れていたことに気づいたが仕方がない。 この先、ツリガネと一緒に住みたいこと、どこかに住居のあてはないかを聞きたいと思うが、その場合結婚する予定を聞かれたらどうしようという思いもあって、先にツリガネとその辺りもしっかり話し合えばよかったと後悔した*] (30) 2020/08/09(Sun) 22:28:27 |
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