人狼物語 三日月国


29 【2IDソロル+ペア混合】交換日記【完全RP村】

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僕にメッセージを残してくれた誰かへ。

 これがあなたの父親の遺品であるならば
 僕は、あなたにこのタブレットを譲りたいと思います。
 本当は、僕が、誰かに話したくても話しにくいことを
 書き連ねるために始めた日記ですが、
 それは、それです。
 
 もし、譲らせて貰えるのなら
 どうぞ。このタブレットをお持ちください。

 でも……もし。
 もし、いらない、というのであれば。
 できればこのまま、たまに僕の日記を見てくれませんか。
 日々の娯楽の一つとしてで、構いません。

 僕も、今思いついたことで、
 本当に、何故そう思ったのかはわからないのですが。
 僕はただ……誰かに、
 僕のことを知ってほしいんだと思います。
 誰に話す勇気もない、僕の抱えているものを。
 
 前のお返事は、全部読みました。
 謝罪と素敵な曲をくれたあなたになら
 色々、お話しする勇気が出そうだと、思っています。

 追伸。輝く草花を星に見立てて繋いでみましたが
 僕にはセンスが無いようです。

[日記の横に、写真のデータが増えていた。
それを開くと、『夜』の外の風景の写真が映し出される。
ところどころに輝く草花をどう繋いでみたかが
黄色い線で、描かれていた。

それは何か、物を形どろうとしたというよりは
自由に繋いでみただけというようではあったが。

星と星をつないでみる、ということを
十分に楽しんだということは、よくわかっただろう。]**

【人】 ミア



 [ 踏みつぶす前に、縋る奴が居る。
  祈るでも、黙るでも、奪い返そうとするでもなく。

  ……当然のことだ。
  誰だって死にたくない。いきものであるならば。

  何処の誰とも知らないおんなが
  仕事を与えられているのだって、
  いきたいからだろう。彼の 中心たる男が。 ]


 
(159) 2020/05/19(Tue) 19:57:50

【人】 ミア



 [ ■ の迫る、蒼白い肌、
  渇ききった喉元から漏れ出る 掠れた声を拾う。

  嗚呼 なんとも趣味の悪いこと!
  "買う"意思だけ示すよな、散らされた紙幣に
  ちっとも興味は沸かず、ただ、
  
  獸のよな瞳で 不機嫌そうに、

           煩いな、単純な感想を浮かべ。 ]


 
(160) 2020/05/19(Tue) 19:58:37

【人】 ミア



 [ 銀の代わりにしては大きすぎる水瓶を抱えて、
  廊下を一歩歩む背に、問うていた。

  ……自分しか、きっと知らないことだけれど、
  何時か聞いたよな、ある間際の、
  掠れた其れに、良く似て。 ]

 
(161) 2020/05/19(Tue) 19:59:30

【人】 ミア



 [ 不機嫌、では、あったのだけれど。
  煽る意思は無かった。
  
  軋む喉はそれ以上音を出す気にならず、
  ─── 思考だって、
      こういうのは私じゃ無いだろう、とか、
      また 居づらくなりそうな感覚を覚えるだけ。

  いい加減飽きろよ、とは、
  ……もう思うだけだ。多分直らない。 ]

 
(162) 2020/05/19(Tue) 19:59:49

【人】 ミア




    [ 素足だと言うのに、音も無く、そのまま。 ]


*
(163) 2020/05/19(Tue) 20:00:07


  [ 問うたこと。
   ほんとうに"そう"だったとしても、
   なんと声をあげるべきかも知らない。

   ……だれにたいする はなし なのやら。 ]


 

【人】 ミア



            *

  ─── 嫌味言われても 知らないけど。
      これ以上立場悪くしろと……。

 [ 教えられた、とは思うのだけど。
  名前も覚えていない場所。
  "通り"はじめた其処から、
  漸く 悪態のひとつふたつが出る頃だった。

  硝子の冷えた湖面に 月が映る。
  ……多分、雰囲気があるのだろう。こういう場所は。
  ひとが悪いだけで。 ]

 
(164) 2020/05/19(Tue) 20:02:36

【人】 ミア



 [ 鼻を持ち上げれば、香が容易に辿れるから。

  ─── せいかつ の周りに、
        薔薇が多くなったと思う。

  身に纏うもの、口に入れるもの、作るもの。
  変わったことの ひとつでは あって。 ]

 
(165) 2020/05/19(Tue) 20:03:15

【人】 ミア



    何で こんなにあるの?

 [ 真紅のひとつに、硝子を傾け。
  聞くつもりも無ければ、
  聞きづらいだろうものは口を閉ざすだけだったし、

  ……なんにもしらないなあ とは、今更。 ]**

 
(166) 2020/05/19(Tue) 20:04:19
いま、このタブレットを使ってくれている、あなたへ


 メッセージを読んでくれて、ありがとうございます。
 そして、タブレットを譲ると言ってくれて。
 けれど、どうかこれは、あなたが持っていてください。

 父は、そうだなあ、
 生前はそれはとても困ったひとでした。
 興味の赴くままに世界中を飛び回り、遺失技術を調査して、
 母に苦労を掛けてばかりで。
 わたしが星のはなしを知っていたのは、父が発掘した本を
 母が読み聞かせてくれたからです。
 けれど、きっともし父なら、
 迷いなく、あなたに使ってもらいたいと笑ったと思います。

 勝手に日記を読んでしまったのに、
 あなたは、わたしのことを気遣ってくれました。
 そして、大事な話を聞かせてくれると。

 わたしは、あなたが誰かはわからないけれど、
 きっと、とても大事な話なのだと思います。

 あなたが何処から来た誰だったとしても、
 きっと、優しいひとなのだと。

 
 夢は記憶を整理するものだと、聞いたことがあります。
 実際に見た光景かもしれないし、
 誰かから聞いた話や、伝えられたもの、
 あるいは本で読んだ情報が、
 再構成されたものかもしれない。

 けれど、きっとそれは、
 夢を見た誰かの心を、映し出すもの。
 妄想が生み出した、意味がないものじゃないのだと、
 わたしは、そう思います。
 
 硝子で描かれた絵も、風化した建物の構造も、
 差し込む光も、倒れている誰かのはなしも。
 “ほし”の話のように、
 何か思い当たることがないかと思い出そうとしても、
 わたしには、わからなかったのだけれど。

 そういう光景の中に一人でいることを想像するのは、
 不思議で、とても寂しい。
 夢の中の話に、このようなことを言うのは
 少しおかしいかもしれないけれど、
 わたしもせめて、そこで話す相手にでもなれたらと、
 そう思ったから。

 だから、せめて、こうして話を聞かせてもらえるなら。
 わたしは、嬉しいと感じるのだと思います。
 ありがとう。

 
追伸:
 今回の夢でひとつだけ思い当たること。
 総司令の色眼鏡は、度の入った偏向のミラーグラスですが、
 遺失技術の応用。
 硝子を加工する技術や絵を描くという発想は、
 わたしたちにはなくても、もしかしたら。


もうひとつ、追伸:
 写真をありがとうございます、
 楽しんでもらえたみたいで、よかった。
 わたしもやってみます、でもきっと、
 センスの点では負けていないことになってしまいそう。

[ 増えていたファイルの写真には、
『夜』の中に輝く草花を繋いだ線が、描かれていて。
 そのひとが、星を繋ぐことを楽しんでいてくれたのだと、
 伝わり来るようだった。

 もうじき見張りが帰ってきてしまう、
 あまりたくさんのことを書いてはいられない。
 だから、急いで外の、明るくなりかけた空を撮って。
 目を凝らせば見える、草花の明かりの名残を、線で結んだ。
 そうして写真を隣に一枚増やしておいた。

 浮かび上がってくる線は、実に不器用で
 絵心がないのがよくわかるものだったろうけれど、
 形はなんとか伝わるだろう。
 一羽の、ぺんぎん。

 タブレットを戻し、
 ぺんぎんと共に見張り台を去りながら思う。
 あの記録の主の夢が、父から聞かされた話と
 何処か呼応するものがあるというなら、
 何か役に立てる話は、出来ないだろうか。
 今日は時間がなかったけれど、わたしの知っていること、
 もしかしたら、聞くだけでも良いのかもしれないけれど。]



       [ 数歩後ろに付く君に。]

 

【人】 ミア



      [ 囁きを 反芻している。 ]

 
(201) 2020/05/19(Tue) 22:40:26

【人】 ミア



 [ だから、多分、
  広いソファに寝転がって、其処に居る。

  執事に真新しい水を手渡されたときに、
  自分の 在り場所 と、言うのか、
  そういうものを ぼんやりと思えど、─── ]

 
(202) 2020/05/19(Tue) 22:40:54

【人】 ミア



 [ 今までが今まで、だったからか。
  言っておいて"好待遇"の想像もいまひとつ浮ばず。
  
  ドレス なんて言葉に
  露骨に嫌そうな顔をするあたり、
  多分、遠い遠い話だろう。
  ……走れも登れも出来やしない服なんてなんの為に。

  薔薇の中を静かに、
  ───物理的な意味では無く、歩めとか、
  そう言われても困る。一種の拷問とすら 思う。 ]

 
(203) 2020/05/19(Tue) 22:41:15

【人】 ミア



  ─── 百合の匂いは 好きじゃ無い。

 [ 其れだけ。
  何時か盗みに入った
  此処では無い 名も知らない貴族様の家を想いつ。
  
  湖面を 見詰めて。
  乗せられた花弁をひとつ、食んだ。 ]

 
(204) 2020/05/19(Tue) 22:42:26



      [ きっと はじめて、彩られていた。 ]


 

【人】 ミア



 [ 拍子。
  硝子からくちびるが離れるから、
  そのまま 机に置いてしまって。
  
  ……銀色の無い手はあまりに暇すぎる。


     一瞬 宙で迷った。泳ぐよに、 ]

 
(205) 2020/05/19(Tue) 22:44:02

【人】 ミア



 [ 何時かの、か、今もか、
  薔薇ひとつで暫くもっただろうと思う。
  売っても、良いかもしれない。
  此処に居る奴の 土壌なんて、そういうものだ。
 
  本棚に伸びた指先は、適当な背表紙を傾け、
   ─── 薔薇が描かれているものだった。
  
  だからか、そのまま、頁を手繰り、 ]

 
(206) 2020/05/19(Tue) 22:45:13

【人】 ミア




         ……やっぱり読めない。


 
(207) 2020/05/19(Tue) 22:45:40

【人】 ミア



 [ ─── 咥えたまま器用に、当たり前のことを!
  
  もう数頁目で諦めていた。
  身を持ち上げて、表紙を向けては、見詰めている。

    ……どうせ眠れないんでしょ、と。
    雑な発音しか出来ないくせに、
    察しろとばかりの言い回しは 遠かった。 ]

 
(208) 2020/05/19(Tue) 22:46:15
ミアは、メモを貼った。
(a23) 2020/05/20(Wed) 0:50:52



  はじめまして名無しさん
  僕も同じ学年です

  僕でよければ。
  お話聞かせてください



   むかしむかし、とってもえらい男がおりました。
   男は世界一うつくしいと言われる薔薇園と、
   世界一うつくしい妻と、 
   世界一うつくしい娘を持っていました。
   彼はとても幸せでした。
   世界一うつくしい日々を送っていたのです。


    ────……

 



   ある日、彼の妻が重い病気にかかってしまいました。
   お医者様を3人呼びましたが、3人とも、
   彼の妻を助けることはできませんでした。
   彼は悲嘆に暮れました。
   毎日、薔薇園の真ん中で泣いてばかりです。

   流れる涙はやがてちぃさな池になりました。
   ちぃさな池には蝶々が集まって、
   彼の悲しみを聞いておりました。

   「ひとつだけ、おくさまを助ける方法があります。」

   そう話しかけたのは、
   ぼろぼろの羽をした、
   今にも堕ちてしまいそうな蝶々でした。


    ────……
   
 

【人】 ミア




      [ うつくしい、薔薇の話は。 ]


 
(276) 2020/05/20(Wed) 13:58:24

【人】 ミア



 [ ……話、だけの問題では無くて、
  その語り口からも、眠気を誘うのには、
  ちっとも向いていなかった。

  文字と、挿絵とから想像される光景は、
  確かに 今、周りにあるものと似通っているけれど、

   ─── 誰の 話なのやら、とか、

      女の知る世界の真ん中に居る、
       真紅を 見たまま。 ]

 
(277) 2020/05/20(Wed) 13:58:38
 




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