人狼物語 三日月国


185 【半突発R-18】La Costa in inverno【飛び入り募集】

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【人】 奏者 イルムヒルト

 あの、お願いがあります。
 母の、顔を。
 殴られて、顎の骨が砕けてしまってて。
 こんなの、あまりにも。

 せめて顔だけでも、元に近いように。
 治すことは、できませんか。

[自分のリュートは渡せないが、母の形見のリュートでも
お金でも、望むものを渡しますから。
お金は大量には難しいけれど何年かかっても、と。
何でもさしあげますからと、涙ながらに娘は願う。

それが縁で、娘はブランシュの店に顔を出す
商品を買うということはないのだけれど
時折美味しいアップルパイなどを、持って。*]
(169) 2022/11/22(Tue) 18:42:44
奏者 イルムヒルトは、メモを貼った。
(a39) 2022/11/22(Tue) 18:46:30

【人】 奏者 イルムヒルト

─ Bar passion ─

[雛が今、殻を破り出てくる瞬間を。
出てきてすぐ、産毛を生えそろわせ
鳥として生きようとする様を具に眺め
愛でる男の眼差しの先の私は、今まさに
羽毛の1つ1つに生命を漲らせるが如く

音の1つ1つに、生まれたばかりの情念を込め
より一層艶やかに場を支配する

今この瞬間は、紛れもなく
中央広場の末に佇むこのホールが、私の世界

音と絡む女と男の視線
零れる吐息は世界への誘いにかわる

――嗚。其処に在るのは貴方と私のセッション。
舞い踊る音は斬り結ばれる演舞のよう

誘いに世界に浸る男はこの世界をどの様に感じるだろう
今の最上。されど更に最上の頂を目指す通過点にすぎぬ今
その途路に私は居る]
(177) 2022/11/22(Tue) 20:50:45

【人】 奏者 イルムヒルト

[与えられる美酒に酔う
与える音に、酔わせる

この瞬間は何時か終わりがくるもの
最終節はもうすぐ其処なのが惜しくもあり
されど終わりがなければ次はない

今、到る終局へ向かって。女の奏でる音は激しさを増す。*]
(178) 2022/11/22(Tue) 20:52:05

【人】 奏者 イルムヒルト

― 回想:影街の魔女と ―

[街の裏側はアンダーグラウンドの名の如く
美を喰いつくさんとする怨念が蠢いている。
それは時に、中途半端の立ち位置の者へと牙を向け
そして喰らいつくすのだ

そう、私の母のような女も、またその被害者であり。
それはこの街では何処ででも起こりえる
当たり前の日常の。一片。

女は、己の願いを聞き、そして願いの対価を示す>>180
そこで漸く、少女は魔女の対価を知る
本気が見たいという女の提示したものを見て。

少女は嬉しそうに破顔した。]

 4年でお願いします。

 母を、父の下へおくるのに。
 元のままの姿で逢わせてあげられるのならば
 私の若さを、貴女に。

 ありがとうございます。ブランシュさん。

[ああ、嬉しいと少女は微笑む
自分の持てるもので、
それが寿命であっても、若さであっても。
母が安らげる一助になれるのならと心からの感謝を。]
(181) 2022/11/22(Tue) 21:06:51

【人】 奏者 イルムヒルト

[願いが叶ったのなれば
綺麗な姿となった母の棺は、父の空の棺の横に埋められる

それから、時折女の足は影街に向かう
アップルパイをもって、優しい恩人に

今日も、逢いに行く*]
(182) 2022/11/22(Tue) 21:07:09

【人】 奏者 イルムヒルト

― 回想:影街の魔女と ―

……このような奇跡を頂けるのですから。
当然対価は、払うべきでしょうにね。

[いいんですと首を横に振る。
手渡されたそれを、大事に大事に、受け取って。
懐にしまって、使用方法を聞きつつ頷いた。]

はい、ありがとうございます。
ブランシュさん。

[そして対価を支払い――

少女は改めて、深々と頭を魔女へと下げる。]


本当に、感謝してます。
母さん、よかったね。

[自分と同じ髪色の、今は無残な姿の女を優しく撫でて
少女は再び母を抱え、自分の家へと去っていく。

取引のあと、時折訪れるのは
あの日のことを感謝しているから。
貴女にとっては数ある取引でも、
私にとっては、とても嬉しいことだったの。**]
(205) 2022/11/22(Tue) 22:26:40

【人】 奏者 イルムヒルト

─ Bar passion ─

[その一刻、一瞬で、変わってゆく
羽化した蝶がそれを広げるように。
花が開いて朝露に濡れながらその色を示すように

私の紡ぐ世界は、その場を魅了し誘う
浸り、惑い、そして溺れてと無言の催促

奪った心に幾重に絡める蜘蛛の糸
それは綺麗なだけではなく、一度知ればその存在を
刻み付けるかのようなものになるのかは
きっと今後の私次第でありましょう

されど本質は。
美を喰らいて更に花開かせんとするもの。
それを真に理解しているのは今は、眼前の男だけ。]
(211) 2022/11/22(Tue) 22:39:55

【人】 奏者 イルムヒルト

[―― 旋律を奏でる
    終わりの一を、終わりの、二を

閉じぬものには次はなく
故に、それは終幕を迎えんとし


 ――  、 ぁ


[目を見開く]
(213) 2022/11/22(Tue) 22:41:15

【人】 奏者 イルムヒルト

[万雷の拍手に。陶酔から覚めやらぬまま
呆然としていた娘は気を取り戻し

上気した頬のまま、観客へ一礼をする

ああ、どこか名残惜しく感じるのは常のことではあるが
今はただ、次に世界を奏でる時を待ちわびる心が
確かに私の内に芽生えていたのです*]
(214) 2022/11/22(Tue) 22:44:46
奏者 イルムヒルトは、メモを貼った。
(a45) 2022/11/22(Tue) 22:50:46

【人】 奏者 イルムヒルト

─ Bar passion ─

[熱狂冷めやらぬバーに佇む女は、
足音と声に、我にかえったようにして男を視界に捉え。

この積み上げられた金貨でも足りぬという貴方に、
私は一礼をしたあと、真っ直ぐに黄昏で見つめて]

……次を、望んで宜しいのですか。
なら、私は、もっと奏でたい。


私の音は。もっと高みに昇れる。

[その道の一片を、見せてくれたのはあなた。]
(230) 2022/11/22(Tue) 23:51:31

【人】 奏者 イルムヒルト

[フードと髪の間に差し入れられた其れを度撫でながら、
女は頭を垂れる。

ありがとうございます、の言葉とともに*]
(235) 2022/11/22(Tue) 23:54:02
奏者 イルムヒルトは、メモを貼った。
(a51) 2022/11/23(Wed) 0:07:03

奏者 イルムヒルトは、メモを貼った。
(a52) 2022/11/23(Wed) 0:08:55

【人】 奏者 イルムヒルト

─ Bar passion ─

[女は、待っている。の一言を残して去り行く男を見つめる
腕の中に持っている、使い古したリュートは普段よりも重く
そして一等腕に馴染むような心地を覚え。

その男の背がバーの扉を開き、外へと消えるまで

               見送って、いた**]
(245) 2022/11/23(Wed) 7:09:56
奏者 イルムヒルトは、メモを貼った。
(a56) 2022/11/23(Wed) 7:12:22

【人】 奏者 イルムヒルト

[「passione」での演奏を終え、
一先ず報酬の金貨はマスターへと預けて。
女はリュートと魚の絵を抱え、
中央広場の端の店より中央へと足を、進めていた。

金貨をマスターへ預けたのは至極簡単な事。
若い女が大金を所持していれば、
直ぐにならず者に目をつけられる。
与えられた名刺はあるものの、それを悪戯に見せるというのは
己の「美」を追求すること以外に使うということ。

それは女の矜持に反していた。故の判断であった。]

 ……。

中央は何やら騒がしい。
どうやら、何か演目>>203があったのだろう。
其方から流れてくる人らは皆一様に楽しそうな顔をしている。

其れを見遣る女の顔は優れない。
先の演奏の余韻に浸りながらも同時。乾く様な飢えを覚え。
それを消化するのには今暫くの時が必要なためであった。

花壇の煉瓦に腰を下ろし、暫し休息をと目を閉じて。
未だ燻るものを抑えるように。*]
(293) 2022/11/23(Wed) 19:05:42
奏者 イルムヒルトは、メモを貼った。
(a67) 2022/11/23(Wed) 19:14:02

【人】 奏者 イルムヒルト

― 中央広場で>>294 ―

 ……貴方は、何時も。
 いつの間にか傍にいらっしゃるの、ですね。

[隣からの声にフードを被った顔を上げ、声の主を見る。
彼はあの日にバーにて歌を披露した時と変わらず。
ただ、彼という存在そのものが其処に、在った。

弾いてみれば良い、と彼は言う。
あの日披露した歌ではなく、拙くもどこか楽しそうなステップを踏んで
同時に、派手にしりもちをつきながらも
その姿は楽しそうに、女には映る。

彼女ほど――リリーの、ことだろうと女は思う。
軽やかなそれはどこか、彼女のステップに似ていた。]

 それでも、とても楽しそうに踊っているわ。
 自分の持てるものでは、ないのに。

 ああでも、とてもそれは良い美しさ。
 ――迷い、と、いうのかしら。

 飢えてしまうの、加速して、止まなくて。
 でも、貴方の魅せるものを見たら。また、
 奏でてしまいたく。なる。

[その刺激をも取り込んでしまいたいとばかりに。と
女は黄昏を彼へと向けて――]
(303) 2022/11/23(Wed) 19:44:33

【人】 奏者 イルムヒルト


 ええ。注文は何時でも。
 どんな曲を、お望みかしら*
(304) 2022/11/23(Wed) 19:45:21
奏者 イルムヒルトは、メモを貼った。
(a69) 2022/11/23(Wed) 20:21:22

【人】 奏者 イルムヒルト

― 中央広場で、怪人と>>314>>315 ―

[飢えて、うえて。そのまま情動に任せて狂おしい程に
掻き鳴らしてしまいたい衝動を孕みながら、
平静のように曲目を受け付ける、というた女の内面も
この怪人は見通していたのであろうか。

――願われた曲は、まるで未だ殻で眠っている雛の頃
星の娘と語らった時のような歌。
或いは。語らいの中でこの怪人のことを話題に出した時の
2人だけのテーブルでの内緒話の、ような。]

 ――……。

[ぽろん、と

リュートが掻き鳴らす弦は。
官能的で、華さえあるようなものではなく。
その時は凪いで、されど深く、広く。
もうすぐ夜になるこの世界を遍く降り注ぐ星の光を
映したように、柔らかな音。


―――星へと捧げる歌
星を見る人々への、歌。

貴方は何処までも、軽やかに歌っている。]
(319) 2022/11/23(Wed) 21:18:56

【人】 奏者 イルムヒルト

[悪かった顔色は、少しだけ赤みが戻り
狂おしい程の情動は少しだけ鳴りを潜めて

音に混ざっていた僅かな艶も、どこか母が子を慈しむような
静かであれど家路を思い描くようなものへ変わる。

これもまた、私が触れる。貴方の”美”なのでしょうか。
ただ、燃え上がらせるのではない、
眠らせ穏やかにさせるもの。]
(320) 2022/11/23(Wed) 21:19:17

【人】 奏者 イルムヒルト

……あなたは。


 ――――まるで、鏡なのですね。

[今のように正反対を映し唄うときもあれば
あの日のバーのように、どこまでも人々を魅了するものも。

呟きとともに、女は弦を爪弾く。
強くではなく、弱く、優しく。*]
(321) 2022/11/23(Wed) 21:20:34

【人】 奏者 イルムヒルト

― 中央広場にて ―

[その曲が弾き終わるのはきっと、
貴方が唄い終わるまで

その情動が一旦静まっても。貴方の伸びやかな歌声を
もっと彩らせたかったからともいう。

貴方の歌声は、人の心に響く。
その歌に込めたものへの捉え方は多分、
受け取った1人1人で違うのでしょう。

鏡のように、天の星のように
貴方のは、まるで導きの光のようだわ。

最後の一節を弾き終わる。
その瞬間は、何時も名残惜しい。]
(324) 2022/11/23(Wed) 22:10:06

【人】 奏者 イルムヒルト

― そして演奏は幕を閉じ ―

[夜の帳は、空に散らばる星を美しく輝かせ
それを見上げる男の隣で、女はただ、そうですか。と紡ぐ。


その時間を、話しかけることで失わせるのは
何だか勿体なく、感じたのだ。

貴方は、その自然な姿が美しい。

囁きはきっと、彼が自然の美を堪能し、満足した後か。
それから会話になるのか或いは

返答はあっても、なくても。
女はただ――微笑んでいる*]
(325) 2022/11/23(Wed) 22:10:25

【人】 奏者 イルムヒルト

― 星空の下 ―

[その返答に、奏者は暫し考え
そして、目を細めて]
(333) 2022/11/23(Wed) 22:35:43

【人】 奏者 イルムヒルト

意趣返し?上等ではありませんか

 ――その言の葉は美を奏でるものならば

当然の、ものでしょう?**
(335) 2022/11/23(Wed) 22:38:34
奏者 イルムヒルトは、メモを貼った。
(a78) 2022/11/23(Wed) 22:39:24

 




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