147 【ペアソロRP】万緑のみぎり【R18G】
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[ いいよ。 ]
[ いきてるあかしすら あげられる。 ]
[ 可愛いでしょって笑いあった制服を
引き裂いて、その奥の奥
脈うつ鼓動さえも飲み干してもらえるなら ]
[ 現状に関し熱心に説明されても一向に信じる気は起きない。
真実であることの証明のように晒された器具だって
手が込んでるね、としか思えないし。
ただ『信じて欲しい』と言わんばかりに一生懸命な彼が
可愛らしくて、愛おしくて
だから言葉を遮ることなく大人しく説明を聞いていた。
真面目だな、もしその説明が全て真実だとしたら
……いや、たとえ嘘だとしても
俺が信じるか信じないかなんてどうだっていいだろうに。
それでも信じて欲しいのか、俺に。
現状が実質監禁と同じであることは
直接言葉にされずとも何度も念を押されている気がする。
逃がさないと伝えたいにしては
狂気もなく、それを吹っ切った甘さもない。
ただ切実に、淡々と説明する様は……
ああ、そうか。
独り、なんとなく納得する。
赦されたいのかもしれない、と。
ばかだなぁ。
愛おしいと同じ色の感情が溢れる。 ]
夢や妄想の次は詐欺が浮かぶけど。
誠丞さんが信じてるなら、信じるよ、俺も。
けど……べつに誠丞さんちに攫って閉じ込めてくれたって
俺は喜んで監禁されたんだけどな。
ああでもそれだと公になった時うちの両親が面倒くさいかぁ。
……ざんねんだな、誠丞さんち、行ってみたかったのに。
[ ばかだな、俺がどれだけ貴方を好きか全然わかってない。
けれどそんなところが可愛らしい。
信じられない?不安なのかな、嬉しいな。
拒まれることを不安に思うくらいに
俺を求めているんだろうか。
赦すどころか喜んで受け入れるのに
真実でも、嘘でも、
貴方が与えてくれるものなら、なにもかも。 ]
ね。いつか、連れてってよ。
外出許可出せるくらい、俺を信じる気になったら。
それまでいいこにしてるから。
[ 真面目な彼をここまで追い詰めた理由が、
『左目を治したい』だけじゃないことくらい
わからない程頭が回らないわけじゃない。
あの時、飛び降りなくてよかった。
彼が止めに来てくれた瞬間に
彼の目の前で、彼の記憶に焼き付くように
飛び降りてしまわなくて本当によかった。
本当に「ただ風に当たっていただけ」だったのに
それだけのことでこんなにも俺に執着してくれる今が幸せで
生きたまま味わえる幸福に酔い痴れる。
貴方が俺を愛してくれる限りは
死ぬ気なんか、微塵もないけれど
きっと彼はまだ信じられないのだろうから。
俺がいなくなるかもしれなかっただけのことに
こんなにも恐怖を覚えてくれていることが嬉しい。
可哀想に。愛おしむのと同じ温度でそう思う。
俺に囚われてしまった、彼に。* ]
[さすが酒屋。
開けるのに手間取るようなワインでも、そつなく手伝って開けてくれて。
2人の前に準備されたワイングラスに、紅色の液体が注がれていく。
タルタルステーキに目を見張る彼のその好奇心旺盛なところにほっとした。
食べたことのないメニューに挑戦することを嫌がる人もいるから。
保険もかけて多めに色々と準備したメニューだったけれど、彼は美味しそうにほおばってくれている]
ちょっと重ためなメニューだったからどうかな、と思ったけれど、喜んでくれてよかったわ
まだ若いものね。
[ちょっとたんぱく質が多めなメニューに偏っていたけれど、彼の体つきや普段の運動量からしてもちょうどよかったのかもしれない。
それに―――先ほど失ったたんぱく質を、彼が補うのにちょうどよかっただろうし]
え……?
[先ほどの行為を思い出していたら、何を考えているか、と彼に問いかけられてしまった。
いやらしいことを考えているのを見透かされたかのようで、思わず目をそらそうとするが、先ほど自分の乳首を舐めたその彼の赤い舌先がスプーンを舐め、目に映ればどきりとして。
じっと見つめられていたかと思えば、指先を掴まれた。
それを振り払うこともせず、されるがままになって]
ええ、次はお昼にね……。
でもあまり人目につかないようにしてね。
この家に入ったっきりなかなか出てこないのがばれたら、下手に勘ぐられちゃうし。
[そして、それは下衆の勘ぐりだけでなく、想像通りのことが行われるのだろうし]
ごちそう……?
[もっと? と彼の言うことがわからず、こてん、と首をかしげていたが、すぐに彼の意図することがわかって、再度顔から火をふいた]
そ、そうね―――。
楽しみにしてる、から。
[ごまかすように口を隠したけれど、先ほど自分がベッドの上で約束したこともついでに思い出してしまった。
今度はもっとすごいことをしてあげる、と。
そんな口約束を対価に、彼は二回戦目を諦めてくれたのだし。
どんなことをすれば彼の期待に応えられるかわからないのだけれど、精一杯頑張るしかない。
想像するだけで、喉が鳴る。
ああ、本当は自分だって、まだ彼に抱かれたかったのだ。体力負けしたのは自分のくせに]
そうだ連絡先……いえ、教えない方がいいわね。
[夫とその浮気相手と違って、彼と自分は今までの接点はなく証拠もない。
電話も通話記録が残るかもしれないから用心に用心を重ねよう]
週1の配達の時に会うくらいがちょうどいいのかもしれないわね。私たち。
それでももっと貴方に会いたくてたまらなくなったら……私が貴方の家の方に訪ねてもいいのかしら。
[二川屋酒店に客として訪れた女が、なかなか店から出てこない。
その方が酒屋の配達員が客の家から出てこないより周囲の好奇心をかきたてることは少なさそうだ。
ふしだらなことを慎重に、でもやめようという選択肢を持たずに緻密に考える。
これが子宮で物を考えるということなのかしら、と自らのあまりの変わりようがおかしかった*]
| [ 在るべき形を保った表情 >>2:120 完璧を装う従者の振る舞い >>2:122 状況に合わせた規律の厳守 >>2:123 そうあれと教育したのが悪魔ならば、 滲む怯えで崩すのもまた、同じく。 >>2:125 浮かべた笑みは支配欲の充足で先程までとは種類を変えている。 ] (6) 2022/05/26(Thu) 2:46:35 |
[ それはさながら、
何も知らずに真珠に祈りの真似事をさせられるかつての少年を
隠せぬ嫌悪を抱いてしまっていた子供を
愉しげにじっと見ていた時のように? ]
| オレもそう思うとも 君が人間に、教会なんかに奪われる前に拐えて良かった [ 作り上げた優しさを含む声で語れども、言葉に嘘は無い。 事実、神僕に報復を与え人の手の届かない地へと連れ去った。 世俗に疎いわけがないと言ったのは、先程の魔術師だ。 >>2:123 悪魔は己の下僕を取り巻く事象を常に把握していた。 与えた名を少し変えて、人間社会で名乗り始めたことも ある男を誑かし傀儡とし、立ち上げた団体の名前も >>2:94 主の教えに反し、自ら表舞台に立ち始めたその先の全ても。 彼の元へ足を運ばなくなった期間のことすら、全て知っている。 ] (7) 2022/05/26(Thu) 2:47:13 |
| [ 魔術師と悪魔は、 少年がアレイズとなった際に改めて契約を結ぶ運びとなった。 かつて悪魔が滅ぼした彼の故郷で語られた言葉を叶える為。 館を離れて以降も生命を継続させながら、 今まで与えてきた知識の数々の対価を支払い続ける為に。 人々を誘い、堕落させ、陥れ、悪魔が望む魂を送り続ける。 いずれはその魂もゲヘナへ戻り、そして終わる。 人の世において、国に排除される程に名を売り人々を率いようと その定義が常に首に手足に、心に 不可視の枷として掛かっている。 >>2:120 浄化され天に昇る救済も、救えぬものとして消滅させられることも 定められた結末に反している。 ] (8) 2022/05/26(Thu) 2:47:30 |
|
ねえ、アレイズ お前の主がそんな心配を抱かなければならなかった理由は何?
……聡明な“主宰殿”なら当然、分かるよね
[ 語らいの中で褒めた当時の彼は
己に火の粉が掛からぬよう、権力者の陰に潜みながら甘言を囁き 駒とした者を使い他の悪魔と契約をさせ、更に力を得て 危険は全て人間達に背負わせつつも、痕跡一つ歴史に残さない手腕。
それはまさしく、悪魔の教えに準じたものであった。
しかし――――今はどうだろう? 猛禽の視線は一時、物言いたげに机の上の本へと向けられる。 ]
(9) 2022/05/26(Thu) 2:47:52 |
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お前の失敗とは、裏切り者を見抜けなかったことじゃない もっと重大な部分で長い間、間違え続けていた筈だよ
[ 広範囲に渡る大きな不幸で潰えた魂の品質は、確かに良くない。 翠の星が運命を狂わせ、儀式の贄としてきた者のほうが上質だった。
しかし、争いが終結しすぐに国を出て行ったのは 母国への愛着など既に潰えていたとしても、 激動に流されることに疲れたからだと主は見抜いていた。
それは自ら頂点に立ち、人々に教えを説くことも同じではないか。 事実彼は友と嘯いた利用対象を喪い、築いたものを奪われ そうして最後には売られる平穏と程遠い時を過ごしたのだから。 ]
(10) 2022/05/26(Thu) 2:48:08 |
|
[ 無自覚に行っていたのだとすればその矛盾は、 短気な炎の悪魔を召喚する際に銀の指輪を忘れてしまうよりも 余程致命的といえよう。
理解した上だったのならば、それは――――
グラスを置いたままの両手は、今度は血の気を宿さぬ頬を包み “いつか”のように息が掛かる程顔を近づけ、囁きを落とした。 ]*
(11) 2022/05/26(Thu) 2:48:28 |
[愚かな私の脳裏に過るのは、交わした契約の内容で
傍らで今も二人を見ているネックレスのことなど考えもしなかった。
今も昔もそうだ。自分以外の魂は対価かつ悪魔の作品の材料や糧
それ以上のことなど、思ったこともない。
────復讐を謳いながら悪魔と同化した少年も、
愚かな人間の滅び行くさまを嗤うばかりで、
両親のことなどいつしか考えなくなっていた。]
……いいえ、いいえ。私の気持ちはあの日から変わっていません
ですから翠の星から、沢山の魂を堕とし続けていたでしょう
[今や逸らすことすら出来なくなった視線を固定されたまま。
私が貴方の鼓膜を揺らしたその声は
下僕としてあるべき言葉だっただろうか、
追い詰められても嘯く愚かさなのだろうか。
答えは聞く必要も無いことの気がした。]
確かに、自ら表立って活動することは間違いでした
それによりこの身は危険に晒され、
何よりもインタリオ様の御心まで煩わせました
まるで貴方の代理人にでもなったように、驕っていたのだと思います
[語る隙を与えずこちらのペースに巻き込み、主導権を握る。
指導者として自然と染み付いた癖は、
しかし、大いなる主に向けるには
火に入る羽虫の藻掻きのようなものだ。]
[どれだけ外側から人間を操ったつもりになっても、
この腕は短く世界全てを収まる箱庭とは出来ない。
思いもよらない高波が、幾度も予定を狂わせ計画を破壊した。
数百年間、地上から争いが絶えたことは一度も無かった、
嘲笑い、利用し、見世物のように愉しんだつもりでいても────
いつしか、疲れ果ててしまっていた。
人道を外れた術を身に着け永くを生き続けても
地を這う生き物の、人間の一人として、
振り回されない生き方は見つからなかった。
そうまでして生きた先に、何も無かった。
]
ですから次は場所を変えて、自分を弁えあの頃のように……
[だから、どうか許してほしい。どうか、殺さないで。
笑いを保とうとする口許が引き攣った。
悪魔と契約を遂げる程欲深い人間。
思考と解離する本能が、今命の危機に警告を打ち鳴らす。
弱々しい動きで、己に触れる手に自らのそれを添える。
離すことを求めるのも、引き剥がさんと動くことも
躾けられた家畜には出来はしないことだった。
どれ程繕おうとも、呼吸の乱れは隠しきれない。*]
[あんなことがあったばかりで、
優しくしてあげるべきなんだと思う。
だけど上書きしたくて仕方がなかった。
痛みも、恐怖も、僕が与えるものだけ憶えてて。]
[悲鳴をあげ、真っ赤なマニキュアを纏って、
僕のワイシャツを綺麗な色で染め上げて、
痛みに震えだすきみは。
……信じられないくらいかわいかった。]
(かわいい……流歌……大好き……)
[剥がした白く小さな爪を口に咥えたまま
うっ……とりと見つめていた。
こんなことして嫌われるんじゃないか。
隣り合わせの恐怖が興奮を一層煽る。]
[
いつもすごく大事にしてきて、
こんな風に愛したのはきみだけかな。
小さい頃の事件が僕を変えたから。
好きなんだ。大好きなんだ。
僕の目の前できみの口許が笑みの形を取る。]
…………、うん、なぁに、流歌?
[かわいくて、美味しそうで。
唾液が溢れてきて、流歌の爪と一緒に飲み込んだ。
両手が広げられて。]
…………、ああ、……もぉ……
はぁ
……
[甘い甘い、誘惑だった。
恍惚の表情のまま、欲と理性の天秤が揺れる。
本当にきみは。覚悟まで出来てるっていうの?
前髪をぐしゃりとかき上げて甘い息を漏らした。
留まるところを知らぬ愛おしさに狂いそうだよ。]
[メスほど鋭利ではない爪は激しい痛みを伴って
流歌の清らかな胸の中心を引き裂いていく。
傷つけたところから溢れる血は、温かかった。
ヒトならざる膂力は皮膚だけでなく
大事な臓器を守る鎧の役割の胸骨すら割り
バキ、メキャリと音を立てながら降りて
残っていたブラはその過程で裂けて飾りとなった。
万力も必要としない。
真っ直ぐに引いた美しく赤いラインを
片手でメリメリとこじ開けてしまう。]
……っきれい。すごく。きれいで、かわいいよ流歌
[守るものを失った脈打つものが、
きみの生きる証が、目の前に晒されている。
僕は、真っ白な流歌から出るもので
流歌とともに赤黒く染まりながら、
ずっと夢中になって、流歌を見てた。
僕だけのきみから目を離せる気がしないよ。]
[あーんと口を開き、長い牙を立てた。
どくん、どくん、と脈を打つのにあわせて
口腔に勢い良く雪崩れ込んでくる。
流歌との、はじめてのキスと同じ味。
細い腰を折らぬ勢いで抱き締めて、逃がさない。
うっとりと、啜り続けた。最期の一滴を飲み干すまで。*]
[ 男の人たちに囲まれて、叩かれて
お腹蹴られて、……裸まで見られそうになって
でもそんなものに比べものにならないくらい
目の前の出来事は恐ろしかった。
あんなに幸せそうに
嗤
う
潮音は見たことがなかったよ ]
あああああ、がはっ、ぁあああ!
げはっ、あ゛っ、あ
[ 刃物は切れ味わるいといいものよりも凄く痛いんだって。
私痛いのやだな、
痛みを想像してしゅんってしたのを、おもいだす。
潮音の爪が引き裂くたびに、
息の代わりに苦痛と逆流してくる、
胃液みたいなものと、赤い血がふきだして
口の中が真っ赤なキャンディたべたみたい。
ごめんね、痛くて苦しくて
潮音のなまえをじょうずによべない ]
ぉ、あ あ、ん、
ぢ、
お、
[ これでも女の子なのにな、
見せられたものじゃないね、きっと。
涙と、涎の他にも漏れだしちゃいけないところから
いろんなものが流れでて
潮音のシャツが赤く黒く染まってく。
染めてるのは私。しあわせ。
身体からなるはずのない音がなる。
でもだんだんね、
痛いのか苦しいのかわかんなくなってくる。
音がちょっとだけ遠くなってゆく。
その度に潮音の爪が新たな痛みをつれてきて
意識はまた引き戻されて、
くるしくてくるしくて、泣き叫ぶ。
なのに視界だけはずっとクリアにうつるんだよ。
潮音が私のことを ずっと愛してくれてる ]
ぁ でう、
[ 誰にも見せたことのない場所まで
誰も見たことのない鼓動まで
好きでいてくれるの? ]
ぉ、 ん、
ぃ、て、う、
[ 嬉しい、でもちゃんといえない。
だから顔だけはせめてね、笑ってるの
みてくれる?
あいしてる、しおん。
私がほんとの白になるまで、
二人がひとつに染まるまで、
―――ずっと、みつめて *]
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