147 【ペアソロRP】万緑のみぎり【R18G】
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
全て表示
[体の相性も合うけれど、好きだとか愛してるの延長線上にある盲目気味の自分を、彼の虜だと表現したつもりでいた。誤解を招きかねない文脈だったと思い至らないが、嘘偽りない本心とはいえ、陳腐にも聞こえる台詞を紡いだ自覚はあった。
それを笑う訳でもなく、彼が黙ったまま動きを止める。
一体何を考えているのか、……そもそも聞こえていなくて呆けているだけなのか、考え得る可能性が浮かんでは消えていく。話したいから口を動かすのに、頭を働かせた彼の思考がどこに転ぶのか予想出来ない。
頭の中を覗くことも、思考回路を手繰ることも。
誰にも出来ないと分かってはいる]
ふ、……はあっ、はは……駄目なのか。
でも君も、自分で……っ動いてる、だろ?
馬鹿になってる瑠威も可愛いから……、
……もっと馬鹿になってくれよ。
[少し腰を揺する度に、途切れ途切れの甘ったるい嬌声が彼の唇から溢れた。素直に快感を得ようとして子供のようにぐずる姿が、可愛くて愛おしくて、同時に安堵を覚える。彼につられて馬鹿になった素振りで、弾む息に機嫌良さげな笑い声が混じった。
実際はセックスを始める前──そもそも転院する以前から。とっくの昔に、自分はある意味馬鹿になっているのだが]
[ぐずる彼が可愛いとは言っても、意地悪く与えずにいられるほど歪んでいなければ、もっと奥まで繋がりたいのは私も同じで。涙声を口付けで塞ぎながら侵犯を深めて腹の奥を抉り、欲望に従って彼の言葉に応えた。
彼の痴態でどろどろに頭が溶ける。
自制心や理性が削ぎ落とされた後に残ったのは、彼の胎内の最奥で果てたいという原始的な欲求で。男だから孕みはしないのに中に注ぐことしか考えられず、思考の破綻を自覚出来る余裕もない]
っは、…………あぁ、 私も────、
[ほとんど意味のある音を発せないで、嗚咽の断片めいた声を殺す。絶頂への階段を駆け上がるように律動を早め、震える背中を抱き締めた。どくりと脈打った熱が吐き出す白濁を、一滴残らず絞り取るような容赦無い収縮の余韻が続き、堪らず呻く]
[びくびくと打ち震える脈動を埋めたまま、荒い呼吸を繰り返す。満ち足りた感覚と、どっと押し寄せてきた疲労感が心地良い怠さを運んで来る。重い腕を彼に巻き付けて、寄り添ったまま暫くは呼吸を整える]
はあ、…………っは、ぁ……、っ
…………だいじょうぶ、か?
[あまり大丈夫だとは思えないけれど、働かない頭で言えるのはそれぐらいで。口付けようとするが、ぐったりと項垂れているなら首筋あたりに唇を押し当てて。
細い身体を支えながら、ゆっくりとシーツに横たわらせようとする]
[身体は疲れているのに神経は昂っていて、思い出したように睡魔が凭れかかって来るのに、頭は冴えているような妙な感覚。長年片想いしていた相手と結ばれたのだから、興奮が落ち着かないのも無理はないのか。
と、そこまで考えて何か引っ掛かる。
……私達は結ばれたのか?
彼の「好き」を疑う気持ちはないのだけれどまだ実感がない。
掴み所のない幸福感を抱いたまま、ぼんやりと彼の顔を眺める。こういう時、世の中の人達はどんな会話をするんだ。そもそも会話より休ませた方が良いんじゃないか……、そういえば左手は?
今までずっと意識の外だった怪我を、今更思い出す。
彼の左手を掬い、腕の傷を目視で確認して]
……無理させたな。君は休んだ方が良い
[何か話し掛けられれば答えるけれど、ぐったりした様子なら そう声を掛ける。頭を撫でようとした色々な体液塗れの手が宙を彷徨い、やがて下す。代わりにキスをして薄ら口角を持ち上げる。
結局歯止めが効かなくて加減出来なかったし、腹の中には精液が入ったままだ。かなり負担をかけてしまった。彼が眠るまで横にいるつもりで隣に並ぶ*]
[ 可愛いなんて母以外に久々に言われた。
母に一瞬意識が向きかけて一気に萎みそうになる気持ちを
可愛いの言葉だけに向けて引き戻す。
今この人に俺は可愛く見えてるのか。
昔の印象のまま固定されているにしても
昔だってそう幼くはなかった筈なのに。
如何して大の大人の男が可愛く見えるやら
なんともおかしな話だと思うのに
何故だか悪い気はしなかった。
嫌な気分ではなかった。
どんな評価であれどんな見解であれ
彼に与えられるものなら、なんだって。
あの頃も今も変わらず彼が好きな証明なんて
それだけで足りるだろう。
あと男に抱かれてるのも。
こんなに気持ちいいって知ってたとしても
彼以外になんて、考えるのも嫌なのだから。 ]
[ 興奮の滲む彼の荒く艶やかな呼吸の音。
潤いも足さずに交わる結合に女を抱く時のような水音はなく
汗に湿る肌同士が当たる音と軋むベッドの音が耳についた。
馴染みのある分かり易い快感を以て
欲望の弾ける瞬間へと向け急速に駆け上がりながら
覚えたばかりのまだ不慣れで、
それなのに強烈な心地よさを同時に味わわされて
頭が、混乱する。
男として生きてきた自分の体を作り替えられるような
おかしな錯覚に酔い痴れて。
あとを追うように限界を訴える彼の声にぞくぞくと
絶頂の余韻とは違う法悦が駆け抜けて
熱いものを吐き出すさなかの体を休む間もなく
断続的に攻められ、声にならず吐息の音だけで喘いだ。
気遣いや手加減を取り払ったような力強い抽挿に
彼が彼だけの快感を求めて動いているんだと理解して
彼の欲をこの身にぶつけられ受け止めているんだと思えば
訳のわからない感情が込み上げてきて堪らなくなった。
愛おしさと呼ぶには如何にも狂暴で酷く淫らな。
言い表す言葉は見つけられる気がしない。
過去に抱いた女が興奮を煽る為紡いだ言葉が頭に浮かんで
「なかにだして」と強請った気がする。
彼を悦ばせるためではなく純粋に自分がそうされたくて。
きちんと言葉になった自信はない。 ]
[ 元より入口の皮膚以外殆どが感覚を持たない内臓での交わりだ
中で震える感触も、吐き出された実感もまるでない。
けれど抱きしめられ重なる身体の震えと
生々しい呻き声に彼の絶頂を知る。
体はすっかり疲弊しきって重力が倍に感じるし
ぜぇぜぇと繰り返す呼吸の音は耳障りで息苦しく
もう指一本動かしたくないのに、興奮が醒めない。
熱くて、暑くて。
張り付く重たい身体が苦痛なのに心地よくて
離れがたくて背中の後ろに体重を預けようとすれば
未だ繋がったままのものが角度を変えて小さく呻いた。
え?萎えてないの?何故?
いや、俺もだな?俺もだったわ。何故。
もうなにを考えるのもだるくて
疑問は浮かぶ傍から投げ出した。
重力倍増しに感じるクソ程重たい腕を死ぬ気で持ち上げて
首筋にじゃれついてくる頭をベタつく手で構わず撫でた。
何も考えない頭で、理由もなくそうしたかったから。 ]
[ 気遣いの戻ったやり方で、すっかり弛緩した体を
シーツの上に横たえられる。
死ぬほど疲れていたので逆らわず手伝わず体を預けた。
気遣うならまず抜けとは思ったが言わなかった。
離れたくなくて、言いたくなかったので。
予告通りに汗だくになった身体に
乾いたシーツの感触が心地よくて
もぞもぞと蠢き湿っていない場所を探す ]
────、…───……、……っ、……
……しにそ、……むちゃくちゃ、きもちよかった。
[ 遅れた返事を漸く紡げば、緩みきった口から涎が垂れかけて
垂らしてももう今更どうでもよかったけど
死ぬほど喉が渇いていたので無理やり飲み下す。
みずほしい。けど、いいたくない。
動きたくも離れたくもなかった。 ]
[ 動きたくも離れたくもない、けれど
顔を見るためのろのろ体を捻れば
彼が出した分だけ多少の滑りを取り戻した中から
ずるりと半端に彼が腹圧で押し出されて
強制的に味わわされる排泄と殆どおんなじ原始的な快感に
ぞわぞわして戦慄きながら、ぅ゙あ゙とか色気の欠片もない
なかなかにひどい悲鳴をか細く溢れた。
ぜんぶ抜けてないから
まだこれを味わう事になるのがわかってしまう。
離れたくない以上の嫌を突きつけられて
はふはふ喘ぎながらも
当初の目的を成し遂げるべく彼の顔を見る。
ひどく疲弊しきった顔はそのままに目だけギラギラしてる。
これは徹夜が過ぎて疲弊し過ぎたが為に分泌された
脳内麻薬でおかしなテンションになってる顔だ。 ]
せんせぇも……誠丞さんも、きもちよかった?
満足したならねなよ。
ひっどいかおしてる。
[ 抜いて離れるのも、抜ける感覚も嫌だけど
半端な今の状況が、なかなかやばいとこを押してることに
ばきばきに勃起しだす自身でもって察して、
意を決してずるりと完全に引き抜いた。
ずるりと内臓を道連れにするみたいに出ていくのが
気持ち悪くて気持ちよくて
え゙だかあ゙だかわからない音で呻いて
謎の情けなさに泣き出しそうになりながらも
重い体を引きずって完全に向き直る。
どろっと産み出された直腸温度にほかほかになった
彼のやつを、そのままでは気持ち悪かろうと
その辺のシーツを手繰ってかなり適当に拭いてやった。
自分の尻も気持ちわるいけどこっちは
シーツで拭くのが流石に躊躇われてそのままに。
布団でもかけてやるべきだけど
これ以上一切動きたくないし暑いので
寄り添うだけにしておいた。
いろいろ考えなきゃいけない面倒なことが
かなり、だいぶ、残っている気がする
けれど、眠って起きたあとの自分に
ぜんぶ押し付けることにして。
ねなよ、おやすみ、を繰り返し
彼が目を閉じるのを見守ってから、自分も目を閉じて
泥のような眠りにずぶずぶと沈んでいった。* ]
[ 少し怖かった潮音の口調が
ちょっとだけ いつものに近づいた。
相変わらずシチュエーションは
なんというか、そう、
日常の舞台なのになんだかそう、
……えっちなかんじにみえちゃう。
夢の潮音は願望なの?って聞いても
そうだよ、って言わなかった。
否定も肯定もないところが
妙に現実的で、……だから余計に混乱する。 ]
[ 潮音が願ってくれてるの?
……ねえ、ほんと?
恥ずかしい。死んじゃいそう。
夢の中だからきっと、こんなことしちゃうんだ。
怖い。
……こわい、潮音が、
……こわい、わたしが
どうして泣いてるかわかんない。
ううん、恥ずかしすぎて死にそうなことはわかる。
くちびるが涙を拐ってく。
だから私、目をとじたの、――
[ 眠る時にパジャマの下にはブラ付けない派だから
少し捲れば簡単に肌は露出してしまう。
夢でみたもののように、
夢の続きのように、パジャマをゆっくり捲り上げた。
夜風に晒された胸の先はつんと上を向いてる。
お風呂に入ったり着替えたりするし
自分の裸なんて見慣れてるし、……何もない。
筈なのに。
どうしよう、すごくイケない事してる気がする。
壁を隔てた隣の部屋は潮音が居る。
……よね、さっき見たのは潮音、じゃないよね。
ブレスレットを身につけた手で、
自ら露出させた場所を隠すように触れた。 ]
潮音……っ
[ 窓開けて、浚いに来てくれないかな、
……動かしたつもりなかったのに、少し指が動いたら
変な気持ちになってきちゃった。
……潮音、私と、えっちなことしたい、って
ほんとに思ってくれるのかな?
ブレスレットの無い方の手で、ぱんつ越し
少し濡れてる場所に、触れる。 ]
そんなこと、しなくていいわよ!
[彼の気遣いっぷりに驚きながら、慌てて首を振る。
風呂と一緒にシーツを洗い、片付けようと思っていたのだけれど。
彼がしてくれようと思っていること自体に驚いたのだ。
きっとそれは自分のためなのだろう。
彼は夫が浮気していることを知らない……はず。
自分と彼の仲はあくまでも不倫で、 自分が浮気をしていることがばれたら立場が悪くなる私のことを思い、体力が尽きてしまった私を思いやって、提案してくれてるんだと思えば、彼の気持ちに心が温かくなった。
でも、彼がどこか引け目のようなものを感じているかのようにも思えて、じゃあ、シーツの汚れだけお願いしていいかしら? とお願いすることにした]
えっと、風呂場はこっちよ。
覚えておいてね。
[この先、何度も来るかもしれないから。
そう暗に伝えるかのように。
脚が震えてうまく立ちあがれなかったことを、心配になったのか彼が自分をエスコートしてくれる。
一度立ち上がってしまったらもう大丈夫なのだけど、彼に甘えたくて、彼に抱き寄せられたままになったまま、風呂場に到着したのだけれど。
寝室に戻る際に置き去りにされた言葉に、心がわしづかみにされた]
好きになってもらうって……。
[浴室のドアの向こうに消えた彼に、一人で動揺してしまう。
もう、十分に彼のことを好きになっているのに。
伝わってないのだろうか。
そう思えば、ちゃんと言葉にして言ってなかったような気がする。
彼は思いを口にして言ってくれているのに。
でも、真剣な顔をしていた彼に言っても信じてもらえるかどうか。
周回遅れどころか、ぶっちぎりトップの好感度を稼いでいる男だというのに。
そのわかっていない感が彼らしくて………愛しい]
ああ、もう……。
[シャワーの雨の中に頭を突っ込む。
頭は先ほど洗ったから洗わなくていいというのに。
ただ、もどかしくて。年下の彼に翻弄されているの自分が歯がゆくて。
ただただ、顔が熱い]
ヤスヒサくん、ありがとう。
よかったら浴びてきて?
[バスローブを持ってくるのを忘れてて、バスタオルを巻きつけながら部屋に戻る。
彼が風呂に入ったなら、その間に食事の準備をすればいいだろうか*]
(……、……流歌……?)
[ヒトより良い耳がその声を拾った気がして
壁にそっと手を当てた。
気になるけれど、
ここからは見えないし、それ以上は聞こえなかった。
寝言かな。
……でも、切実な響きを含んでいた気がして。
妙にドキドキしたまま、
長いような短いような夜を越えたのだと思う。]
[そろそろお互い体力的に問題だろうし、自分が勃たなくなるのでは……と思っていたが。まだ臨戦体勢のままでいる事実に驚きながら、引き抜いてしまうのが惜しくて後回しにする。今日初めて抱き合ったのに、元々私の一部だったかのように馴染んでいるのが心地良くて。物理的な相性というより、精神的な充足が大きいのかもしれない。
彼の返事が無くても、疲労や喉の酷使の所為で声が出ないのだろうと思った。重いだけの腕を回し、背後にくっついて人肌を享受していると、時間差で返事を貰う。
「良かった」と溢すと同時に、比喩表現に小さく笑う。死にそう、なんて。彼が言うとどうしても悪い冗談に聞こえ、軽い拒絶反応を覚えてしまいそうな単語だが。
……今は不思議と笑える。
感想を言葉にしようとして、彼が身体を捩った拍子に頭から抜け落ちた。少し腕を浮かせて待てば、今の動作で疲弊したらしい彼と目が合う。重い瞼が繰り返し瞬く]
気持ち良かった。性欲だけじゃなくて、
……満たされた、と言えばいいのか。
大丈夫、寝る。
ただ今は目が冴えてるだけ…………、うん。
[セックスがこんなに気持ち良いのだと、私は知らなかった。今までの行為は目的でしかなく、短絡的な欲望を発散する以外の意味を持たなかったから。
埋めた一部を引き抜こうとして呻く様子に、腰を引いて手伝おうとするが、思った程身体が動かなかった。ずるりと粘膜に擦られる感覚に身構え、栓の外れた入り口から滴る残滓を視線で追う]
ありがとう……、?
[外気に晒された熱を拭う面倒見の良さに、若干の疑問系を含んだお礼を言って]
そういえば君に名前を呼ばれると、不思議な感じだ。
先生って呼ばれ慣れてるからかな。
[昔の知り合いの名前まで覚えていないだろう、という勝手な推測が生んだ驚きだ。おそらくは。
半ば独り言のように呟いた後、「る い」と意味もなく彼の名前を呼んだ。
さっきまで何を話したら良いのか、と考えていたのが嘘みたいに]
[一度は彼の言いつけ通り瞼を閉じた。けれど眉間に皺を寄せ、いまいち眠気に身を委ねられずに時々目を開ける。何かをやりっ放しで放置したまま睡眠を優先する、……という状況が少し落ち着かないだけだ。きっと。
そっと目の前を窺うと、寝たと思っていた彼が此方を見ていて視線を泳がせる]
寝る、……寝るよ、おやすみ。
[わしゃりと長い前髪を乱し、緩やかに撫でる。ベタついた手だからと先程は躊躇したけれど、……まあいいだろう。
そのうち指先すら重いような睡魔に引き摺られ、大人しく眠りに沈んだ]
[──近くの体温に擦り寄り、眠りの浅瀬を揺蕩う。
やけにリアルに感じる人肌。はっと目を覚ます]
────……、
[寝ぼけ眼に、見慣れない景色が広がっている。
そういえば此処は孤島病院で、眠る前の出来事を朧げに思い出す。意識がはっきりして一番最初に気になるのは彼の居場所だ。それから今は何時なのかと部屋を見回すが時計が無い。左手にも当然腕時計はない]
[隣の彼の様子を窺う。
まだ眠っているなら、そのまま寝かせておく。
あちこちベタついた身体を起こし、病室を見渡す。
……喉が渇いた。
そういえば患者の世話も担当医の仕事なのだから、ここでじっとしていたら干からびてしまう。ベットの端で半分ずり落ちているシーツを彼の素肌に掛け、外を出歩けない格好のまま水を探しに行くだろう。
色々話さなきゃならない事もあるのだけれど*]
[だが、そうしてまで生きた先に何があるのだろうか。
思い至るには実に三百年以上の時を必要とした私は、
確かに嫌悪し嘲笑った愚かな人間の一人であった。
しかもそれが、
魔女の子から悪魔の仔となっても尚
世界の歴史の波打ちに在り方を乱されつつも、
悍ましき羽音に怯えながら駒遊びをする日々に対し、
疲れ果てたからこそだったとすれば、真に救えない話であろう。]
[そんな私だからこそ、分かっている。
裏切りを受け入れ、教会の走狗に敢えて身を委ね
与えられる死に期待を持っていたことを
──貴方はお気づきになられたのでしょう?
意識を失う前に聞こえた声が、今も耳に残り羽音を鳴らしている。
まるで呪いのようだった。]
| [ 書斎の扉は下僕が訪れれば音も無く開かれる。 >>94 中は闇に包まれ、背の高い本棚が所狭しと並ぶ 世界中の、既に過去のものとされた言語の書物が揃っている。 人類が使用したことのない言葉で綴られたものも含み、 時代により材質に差があるが全て劣化などは無い。 それらの全てが、 魔術、悪魔、邪教、人ならざる存在たち、あらゆる邪悪に関する本 中には――――……館の主の信仰者達が綴ったものも存在した。 教育に使用した、人類との接触に必要な術に関するものは >>93 かつて魔術師が使用した部屋に保管されている。 合間を縫って灯りが漏れる奥へと進んだ先に、 L字を象るような形でダークブラウンの机が置かれていた。 大きな窓からは枯れ木に実る紅色の連なりを見下ろせる 向こう側に、奈落の裂け目も確かに存在するのが分かるだろう。 ] (95) 2022/05/24(Tue) 2:43:59 |
| [ 胸像に掛けられた大粒の真珠のネックレスを覚えているだろうか。 少年が館に来た頃、 今一番のお気に入りであると悪魔が語ったものだ。 近くで祈りの形に手を組むと、 滲むように黒が沸き出て、見る見る内に黒真珠へと変わる。 戯けながら悪魔自ら神僕の真似事をしてみせた。 やってみるように、と言えば彼はどう思っただろうか するしか無かっただろう、主が命じたのだから。 お前はそれに縋る以外の選択肢を捨てたのだから。 >>91 よく言うことを聞き、教えられたことを吸収していき 貪欲に糧を取り込んだ少年を、 悪魔は触れ合いで言葉で、さも可愛いとばかりに振る舞った。 その演技に絆されただの子供に戻ることはなく 与えられる役目の為に成長していく姿を、確かに見ていた。 >>92 ] (96) 2022/05/24(Tue) 2:44:25 |
[ 哀れなものだとせせら笑っていた。
いつ気づくだろうかと愉しみにしていた。
魔女裁判を騙る残虐な略奪を繰り返した教会が民衆が、
火炙りにされた女達同様人間でしかないように
どれ程歪みを得ようとも、少年の心も人のもの。
本能とは、朽ち果てる前に種を未来に繋ぐ為に存在する。
その楔から解き放たれて尚欲求だけを持ち続けるなど、
人の身で“こちら側”となるなど、
いつか限界が来るに決まっていたのだ。 ]
| 「 アレイズ=クローリー 」 [ “ Arrays-Crawly“ 過去と現在が重なるように、その名を呼ぶ。 人間の頭では追い切れない過去を語らない悪魔は、 その名の意味も語ることはしなかった。 だが、無知な少年の面影を殺した魔術師には伝わった筈だ。 例え館に揃うコレクションとなるには相応しくない魂であっても、 主の所有物であることに変わりはないのだと。 そう定義されても尚、 地を這い見下される立場たるお前は、悦ぶしかないのだと。 悪魔は祝福など授けない。 これは手を離れることとなる魔術師の心を縛り付けた枷である。 忠誠を誓う従者の喉を、黄色の爪が擽った日が遠く過ぎ去れども その錠前は今も外されていない。 ] (97) 2022/05/24(Tue) 2:45:20 |
[1] [2] [3] [4] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新
視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
トップページに戻る