人狼物語 三日月国


79 【身内】初めてを溟渤の片隅に【R18】

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【人】 文月 美鶴

    
    気に入ってもらえてよかった。
    口に合わなかったらどうしようって…

    お酒…あんず酒あるんですか?飲みたい!


[ お酒に強いわけでもないけれど
  潤さんと飲むとよりおいしいし、  
  それこそ信頼しているから
  酔っても大丈夫って思ってるのもあったり。

  洗い物は潤さんがしてくれるみたい。
  私もって言おうとしたけど
  譲ってくれなさそうだし任せることにした。 ]*
   
(13) 2021/06/20(Sun) 18:03:13

――――――――


    ふふ、やっぱり美味しい、ですね


[ 潤さんが洗い物を終わらせて
  二人でグラスを傾けていると幸せだなあって
  そんな気持ちが溢れてくる。
  すり寄るようにぴったり横にくっついて ]


    潤さん、
大好きです



[ ふわっと笑って言えば
  いつの間にかグラスは空になっていた。 ]**

  


 
[弦よりもずっと細くて、柔らかな髪。
 そのぱさつきさえも、肌を撫でると
 くすぐったくて、心地いい。

 かかった重みに彼の熱を感じて、愛おしさは増す。
 じっと見つめながら、本心として、
 答えを告げれば、その唇がへの字に曲がるから
 かわいらしくて、触れるだけの口づけを。
 そのまま背を折って見上げれば、
 瞬き一つせず、じっと見つめ返してくる瞳。]

 



[もしも、その思考が読めたならば、
 返すものなど、必要ないと告げただろう。
 己とて、彼に与えられてばかりだと、
 そう思っているのに。

 あの日、彼と共に奏でられた音楽。
 同時に知ることができた、己の気持ちと
 今こうして、共に歩んでくれること。
 何もかも、全て、彼がいたから。

 いまだって、この幸せは、己の人生における幸せは
 雨宮、お前がいてこそなんだ、と。]



 


[低く、甘く、問いかけた言葉に、
 彼の息が詰まって、それから、WずるいWと
 紡がれるから、目を細めた。

 そう、俺はずるい。
 ずるくてもいい。ただ、雨宮の欲しいものが
 与えられたら、それがいい。
 もっと依存して、もっと、俺に落ちて。
 離れるなんて、考えられないくらい。

 触れる形なんてどうだっていい。
 彼を、この腕の中に閉じ込められるなら。]
 


[真っ赤になった耳の淵を撫でようと腕を
 ほどきかけたそのとき、彼の喉が震える。
 胸に押しつけられる額。
 半ば懇願するように響いたそれに、
 どく、と心臓が一つ打った。
 微かに、付け足された言葉が空気を震わせる。]


   ───わかった


[萎えるわけない、と言ったところで、
 信じてもらえるか定かではない。
 間違いなく、萎えることはない。
 そんなこと、わかりきっている。
 そうじゃなければ、欲情もしない。

 けれど、続いたそれに、こくりと唾を飲む。]
 




   ───俺は、

   雨宮に触れられるなら、
   どんな形だってうれしいよ。

   ただそれは、雨宮が望んでくれる形がいい。

   …それは、わがままかな。


[そう、あくまで優しく、問いかけて。]

 


[ ずるい、と、駄々っ子のように責めても、
変わらず穏やかに細められる瞳。
焦れて焼けつくほどに、愛しい。

ライブできゃーきゃー言われていることにも
嫉妬してしまうほどに、とっくに堕ちて、
求めているのに。


本当にずるいのは、きっと自分のほう。 ]
 


[ わかった、と言う声と、ほんの少し緩んだ手の隙間。
身体を捩る。
右腕を動かして、己の左肩を掴んだ。
自身を抱いて、まるで肌を隠すように。


極力人目に晒さないようにして過ごしてきた。
傷も、心も。
そういや林間学校で風呂に入ったなと思い出すけれど、
今あの頃より彼はずっと近くて、

だからこそ、怖い。
 ]
 


[ 乙女かよ、頭の中で嘲る声に、
わがままかな、と優しく問いかける声が重なった。
目を見開いて小さく、首を振る。 ]


   ……目が、覚めたら、
   大事なもんが、急になくなってんだ。
   俺は、それが怖い、

   お前もいつか、
   居なくなるんじゃないか、って


   求めて、萎えられたら、ってびびってる。


   ……ずるいのは、俺だな。
 


[ 俯いたまま、訥々と口を動かして紡ぐ本心。
応えるようにとん、とん、と背中に軽い振動。
あくまで優しい声は、形が見えるほど
凄艶でさえあった。 ]


   ─── 俺も、おんなじ。
   けど、いまは、


[ すう、と息を吸い込んだ。
首元のシャツのボタンを、ひとつ、外して
ゆっくり、顔を上げる。 ]
 


[
だ、い、て、く、れ、
 と、

唇だけを動かした。

笑ったつもりだったけど、
きっととても情けなく崩れた表情で。]**
 


[嫉妬の話がでれば、そんなものキリがない、と
 いくつだって挙げることができる。
 林間学校の時のキスだって───
 ああもう、あれはなんか、あのあと
 小っ恥ずかしいからやめよう。
 
 彼の手が触れる、その左肩に、腕に、
 残る傷をきちんと直視したことはない。
 きっと、あまり見られたくないだろうと
 勝手に思っていたし。
 体育の授業の更衣室なんかでも、
 目を逸らしていた。
 ただ、今は、今からは───]

 



[腕の中の彼が、小さく首を横に振る。
 続いていく言葉は、ただ黙って聞いて。
 「ずるいのは俺だな」と一度締められたそれに、
 開きかけた唇はなにも言葉にすることなく、
 そのまま、背中をとんとんと叩いた。

 ずるいのは、俺だよ。
 だって、どうしたって聞きたい。
 心の中では決まってるくせに。
 どっちでもいいって言いながら、本当は
 雨宮のこと、思いっきり抱いて、俺のものに
 してしまいたいっておもってるくせに。
 それを、隠して、それでもなお問いかけるのは、
 彼が選んだと自覚して欲しいから。
 逃げることの、できないように。

 こんな欲を彼が知ったら引かれてしまうかも。
 怖がられてしまうかもしれない。
 だから、口には出さないで。
 あくまで、優しいふりをしてる。

 ほんとに、ずるい。]


 



[だまって、待っているのだ。
 獲物が自らこの腕の中に入ってきてくれるのを。
 いなくならないで?いなくなるわけない。
 離すつもりなど毛頭ない。
 促すように、あやすように、優しく叩く背中。
 ゆっくりと開く唇の動きひとつ、見逃さぬよう。
 取りこぼさないよう、見つめて。
 晒される首筋に、こくりと唾を飲んだ。
 まだだ、まだ、もうすこし。]

 




    ───

 

[もう すこし]

 




[もう少し]




[ もう ]


 





   っ………


[示されたそれに、息をつめて、
 思い切りその首筋に顔を埋めて、口付けて、
 噛み付いてしまいたいのを抑える。
 少しばかり不安を帯びたようなその視線に
 返すのは、優しさを滲ませたそれのはずなのに
 隠しきれていない獰猛さが、熱が、
 瞳の奥から伝わってしまっただろう。

 ぐ、と腰を寄せる。]
 





   ………好きだよ、雨宮


[そう告げて、掬い取るように口づけを。
 優しく、遠慮がちに触れたそれ。
 腰に回していた手を解いて、
 まだ彼自身の身体を抱くその腕を取る。]


   ここじゃなくて、俺に、縋ってよ


[そういって、彼の手を己の首に回させ]


   ベッド、行っていい?


[と断りをいれて、できるならば、そのまま
 抱えるように膝下に手を差し入れ、持ち上げよう。]
 




   あ、思ったより重いかも、


[苦笑して、それでも決して落とさないように
 ベッドの方へと向かって、皺一つないそこに
 そっとその身体を下ろせばそのまま、
 己も覆い被さる。

 彼の視界が、全て満たされるように。
 額をつけて覗き込み。]


    ……


[黙って見つめた後、ゆっくりと瞼を伏せ、
 近づけていく。けして、閉じてしまわぬよう。
 さっきの口づけをもう一度思い起こさせるように
 優しく触れたあと、その下唇を食み、
 柔く噛んで、引っ張って、離した。
 じっと、見つめて。] 
 





  ───優しくできるよう、努力するな


[そう告げて微笑めば、貪るような、口づけを。]*

 
 

【人】 忽那 潤



[ もし文字が彼のプレートに書いてあったなら
  彼は死んでいたことだろう。
  物理的ではなく、精神的に。
  詳しく言えば、嬉しくて、悶えて、死ぬ。
  だから、してくれていたなら喜ぶけれど
  してくれなくても安堵しかない。
  彼女の次回作がどうなるのか、
  ハラハラドキドキになるのが目に見えてきた。  ]



(14) 2021/06/21(Mon) 13:33:29

【人】 忽那 潤



     ちょっと待っててね。


[ そう告げた彼は、冷蔵庫にいくついでに
  食べ終わったお皿をシンクに持っていき、
  冷蔵庫から炭酸水、あんず酒を取り出し
  さらに、グラスをふたつ持って
  彼女が待っている場所に戻った。

  軽めの一杯を作って乾杯をしたのち、
  彼は先に洗い物をしにいくのだった。   ]




(15) 2021/06/21(Mon) 13:34:05
──────


     ホント、美味しいな……
     美鶴さんの顔を見ながら、
     飲んでるからだろうね。

[ ふっと笑って、彼も少し彼女に近づき
  体を密着させてみた。
  ガリガリではなかったので、
  程よくふんわりとしていたような気がする。
  そんなときに、聞こえた彼女の告白。

  流石に、不意打ちが過ぎたのか
  彼も少しだけ顔を赤くした。       ]







     なんや、美鶴さんから言ってもらえると…
     心があったまる感じがあるわぁ……


[ そんなことを言って、
  中身のないグラスをテーブルに置き、
  彼は彼女の唇に軽く自分のそれを重ねた。
  彼女の反応を見るために、
  何度か、瞳を交わらせてはゆっくりと。
  彼女が嫌がらなければ、
  彼女のグラスをテーブルに置いて
  もっと体を密着させようとした。    ]*







    潤さんと一緒だからですね!
    同じこと考えてたの嬉しいなあ……


[ 程よくアルコールが回って
  酔っ払いというほどじゃないけど、
  なんとなくいい気分で。
  密着すれば温かい気持ちになる。 ]

  



    ……?潤さん顔赤い…
    あ、もう酔っちゃったんですかー?


[ 嬉しそうにしてる潤さんを見てると
  私まで嬉しくなって、
  でも、顔が赤くなっている理由まで分からなくて
  酔ったのかな?なんて。
  
  呑気に聞いていると軽く唇が重ねられて
  一瞬、潤さんと目が合う。 
  恥ずかしくてぎゅうっと目を閉じて
  それを受け入れていた。

  空になったグラスはいつの間にか
  潤さんがテーブルに置いてくれた。 ]

  


[ くっつくのは好きだから
  潤さんの意図が分かれば、彼の膝に乗って
  抱きついた。重くないかな、
  と一瞬心配したけれど、彼はどう思ったのかな。 ]


    特等席、ですね……?

 *
 


[ 幼な子をあやすような、とん、とん、と
優しい刺激が一定のリズムで背中に続く。

万が一、伸ばした手を拒絶された時の
恐怖にびびって、
心を守るための防御壁が欲しくて、

彼に選ばせようとした。
気持ちなんて、とっくに決まってて、
惚れてるって自覚したときから、



そうだよ、己はこんなにも臆病で。
 ]
 

 




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