人狼物語 三日月国


47 【半再演RP】Give my regards to Jack-o'-Lantern【R18】

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[琴羽は無事かと、焦燥感ばかりが募る。

考えてもみれば、
この事態は予想し得たのだ。

恐山や殺生石に代表されるように
古来より硫黄の匂いは死界の匂いとされてきた。

それだけでなく、
この人里離れた秘境の山奥。
昼よりも夜が長くなるこの季節に執り行われる
人々が異形へと仮装する祭事────…

これだけの条件が整っているのだ。
当然、人の世とあの世の境は曖昧になり。

その上俺らはつい浮かれて、
"黄昏時"に"地下に生え出ずる"モノを口にしてしまった。


言わば自ら地獄の釜の蓋を開いた様なものであり]

[そんな中に、餌としても、巫女としても、
依代としても最上級の琴羽が一人放り出されれば]


 俺はけして、
 琴羽の手を離してはいけなかったというのに……!


[彼女の名を叫びながら、
ついにはなりふり構わず背の羽を広げ。

周囲の霧を振り払い地を蹴った。



けれども見渡せど見渡せど
視界のすべては一面の霧に覆われ。


────そんな中。
琴羽の叫び声が遠くに聞こえたのだった]



 
琴羽……ッ!



[一瞬とも、無限とも思える距離を駆け。


ようやく彼女の元へと降り立った。

ゆらり漂う硫黄の薫りの霧の中。
周囲には人も、化け物も、何者もの気配は無く。


 琴羽はたった一人で佇んでいた。


さぞや怖い思いをさせただろうと、
その身を抱き寄せ、猫耳ごと頭を撫でようとすれば──*]

 
  ── 
霧に包まれた森の中で
 ──


[ 周囲は相変わらず霧に包まれていた。

  足元には枯葉が積もり、女が一歩歩くごとに
  かさりかさりと音を立てる。

  吹きつける風は冷たく
  剥き出しの肌から容赦なく体温を奪っていく。]
 

 
[ ふと歩みを止め、その場に立ち尽くしていれば
  空から翼を羽ばたかせる音が聞こえてくる。

  その音は次第に大きくなり、
  すぐ傍まで近付いてきたかと思えば
  誰かの名を力強く呼ぶ男の声が響く。]
 

 
[ 地面に人の降り立つ音。

  がさがさと歩み寄ってくる足音。

  男の手が女の身体に触れる。
  抱き寄せ、頭を撫でようとした。]
 

 

 [ ───次の瞬間。]

 

 


   にゃあぁぁ────!

 
 

 
[ 猫のような鳴き声と同時。

  腰を落とし、両手を地面に付けながら
  男の顔面に向かって蹴りを放った。]

  蹴りが当たっても当たらなくとも
  地面を強く蹴っては、宙でくるりと一回転。]
 

 
[ 素早く男から距離を取り。]


   ふしゃぁぁぁぁぁー!


[ それから四つん這いの姿勢を取っては
  目を金色に輝かせ、瞳孔を細めては
  全身で男を威嚇し始めるのであった。]*
 

【人】 サラリーマン 御門 涼司

[最初は怒っているからかと思っていた相手の態度。
それが素なんだと気付くのには時間は掛からなかった。
言葉遣いや態度が職場でまるで違おうと、
そもそも一人称が変わっていようと根っこは変わらなく見えたので
俺には些末な事ではあったのだけれど。]

僕と俺、たまに間違ったりしません?

[そんな素朴な疑問を訪ねたのは
彼とプライベートで関わるようになってどれくらい経ってからだったか。]
(9) 2020/10/25(Sun) 0:02:51
サラリーマン 御門 涼司は、メモを貼った。
(a1) 2020/10/25(Sun) 0:05:05

[今となっては距離に意味など無いかも知れないが……
どうやら此処は石畳の温泉街からは
随分と離れた森の中らしい。

落ち葉の中、
俯き勝ちに佇む琴羽の元へと駆け寄って]


 よかった……


[長い睫毛に隠れ、その表情を伺う事はできなかったが
ようやく一安心とばかりに身を寄せれば]



 ────く 、ッ。琴、 羽……!?



[琴羽のものとは思えない鳴き声が一つ。

その刹那、俺の腕は空を切り。


ついで、顎に感じた強烈な一撃。
たたらを踏んで数歩後退れば、
背が樹木を叩きはらりはらりと金の葉が舞い散った]

[人ならぬ膂力で俺を蹴り上げた琴羽は
今やそれこそ猫の化身然として対峙していた。

その瞳は、いつにない剣呑さと
深い黄金色の輝きを帯びて]


 ……偽物、というワケでは無さそうだな……


[口の端に滲んだ血を親指で拭い去る。

抱き締めたあの時、
彼女が俺のマントを身に着けていない事に気が付いた。

それ故当たりはしたが、比較的、浅くはあり]


 だがこの力と身のこなしは──…

[ジンジンと痛む顎に擦りながら、
少しずつ距離を詰める。

しかしながら、ある程度近付けばすぐに
琴羽は俊敏に木の陰、はたまた枝の上へと
その身を軽やかに跳躍させ。

しかもすれ違いざまに、
鋭い爪の一撃を見舞ってくる。
頬に、マントに、借り物の吸血鬼の衣装に
幾つも切り裂かれた筋が入り。

どうやらあの女豹のポーズ、
見目好いだけでなく、なかなかに隙が無いらしい]


 詳しい事は判らぬが、
 どうやらその衣装を媒介に
 猫の化け物に憑依されたらしいな?

 西洋で言うところのわーきゃっとという奴か。


[なにせ琴羽は神の生贄たる巫女の家系。
さぞや取り憑くのに魅力的だった事だろう]

【人】 魔砲少女 シオン

―― オカエリ ――

[...は>>167手を避けて家の中に入った猫をじと眼で見た。
 床の上に落とされたのはバッタだろうか。
 黒い悪魔でないのは何よりだが昆虫であることに変わりはない。

 早く入れろと催促したわりにはお土産がしょっぱいが、
 ...はどや顔にも見えるハチワレにまた手を伸ばした]


  はいはい、ありがとう。
  でも今の人間は昆虫は食べないのよ。


[...は視線を一度逸らした。
 このまま手を伸ばしても逃げてしまうだろう。
 ほんのり甘い香りがするのでもしかするとあの現場近くでバタを捕えて巻き込まれたのかもしれない。
 いずれにしてもお風呂に入れなければならないだろう。

 ...は立ち上がるとキッチンの上棚からチュールを一つ取り出した]


  ほらほら、こっちにおいで。
  ブラッシングしてあげるから


[...はハチワレにちゅーるを見せながら後ろ向きに進む。
 進む先は風呂場である**]
(10) 2020/10/25(Sun) 0:46:23


 ……しかし、相手と場所を間違えたな?


["以前"の琴羽であれば、
それこそ身も心も猫娘と化していただろう。
けれど。


数度目かの交差の後。

後ろに地面を蹴りつつ、
天狗の羽団扇を懐から取り出して。

ゴゥと大きく一振りすれば。

地面に落ちていたもの、
未だ木の枝にしがみついていたもの。
周囲の枯れ葉が一気に舞い上がり、
琴羽の金の視界を埋め尽くす。


 
…────その、一瞬の隙に]




 
……捕まえた。



 
 

[悪戯猫の背後の闇より腕を伸ばし、
その背を反らせるように羽交い締めにする。

木の葉吹雪の中に立つ吸血鬼は、
腕の中の白き仔猫に微笑んで]


 残念だったなぁ?

 視覚も聴覚も無くとも、
 俺の方には琴羽の居場所は良く判ってな?


  …────何度、
  その身に俺を刻み込んだと思ってる。


[まぁ要は、マーキング済みというか、俺混じりというか。
彼女がやがて人では無くなるというのは、
そういう事なのだ。

今はまだ、人としての部分のが
余程強くはあるのだが]



 ほら、琴羽。
 ……戻って来い。


[故に、捕まえてしまえば此方のもの。

腕の中でにゃーにゃー暴れる琴羽の顔を上向かせ。
噛み付けないように、
親指を横から差し入れて。

その唇を、上から塞ぐ。

はらりと、前髪が一房垂れ下がるのも構わずに
俺の舌が彼女の口腔内を掻き乱し。
荒々しく吸い上げ、そして俺のを伝わせ飲み込ませていった。
閉じられ無いままの猫琴羽の口元からは
溢れた唾液と湿った水音が漏れて。

あぁくそ。
こんな時でさえ、琴羽の口は
えも言われぬ程に甘美で。離れ難く。


彼女が正気に戻るまで。
いや、戻ってからもきっと、
彼女のナカに俺は俺のモノを注ぎ続けた事だろうか*]

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



[ 記念式典当日の朝は静かで穏やかなように見えた。

 夜には厚い雲が覆っていた空はすっきりと晴れ
 顔を出した太陽がその色を黒から紫へ、紫から蒼へと変えてゆく。
 未だ踏み入れられていない部分の多い白銀を輝かせる。

 眠っていた間に随分と天候が荒れていたことが、
 様変わりした景色から見て取れるものの
 吹雪など控えめに土を濡らす雨の如く他愛なく、心にも留まらない。
 魔族にとってはそれが常識だった。 ]
(11) 2020/10/25(Sun) 1:20:27

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



[ ……青空よりは、水に張った薄氷のほうが近い気がする。
 視線の先にはそうした色をしたマントの後ろ姿。

 幼少の頃、抱き上げて初めて外へ連れ出した時は
 そのまだ少女にも見えた愛らしい顔を好奇心で輝かせ、
 あちこちを眺めては腕の中で暴れていた。
 自分が吐く白い息を煙と勘違いし、
 危うく口から後頭部まで魔法の水流で貫通されかけたりもした。

 今やほんの少しこちらには届かないものの、すらりとした長身であり
 自らの足で雪を踏み締め、前を歩く。

 そんな我らが王が気にしているのは、昨夜の雪ではない。
 朝から自分が困っている理由も、それとは違う。 ]
(12) 2020/10/25(Sun) 1:20:41

【人】 魔王軍幹部 フォルクス




[ あれは部下に長年調べさせている情報だ。
 久しぶりに手に入った成果だというのに。

 落とした場所は地下と見て間違いないだろう。
 つい頭から抜けてしまうだけの理由も、その時あった。

 取りに行く時間がこの大切な日にあるわけがなかったが、
 オルフェウスは潔癖で神経質だ。研究施設には常に塵一つ無い。
 既に見つけている筈だ。見られてもいい、陛下ではなければ。

 そう思いながらも何度も頭に浮かび、失態を悔いてしまう。
 辿り着くまでには忘れてしまわなければならない。 ]
(13) 2020/10/25(Sun) 1:21:00

【人】 魔王 ウロボロス



 ……話には聞いていたが、酷いものだね

[持ち上げた右腕、指で持ち上げるように顎に手を当て目前を見つめる。
────ここは人魔の領地を分かつ地点。

幾度見ても不思議な光景であると、魔族ですら口にする場所は
今はその要素を残しつつも、変わり果ててしまっていた。

誰かが意図して真っ直ぐに線を引いたように唐突に雪が無くなり、
斑でところどころにしかない緑と土が露出する地面へと切り替わる。
まるで入り込もうとする異民を威嚇する如く、
生きるべく種の違いを表していた。

此処には、つい先日まで境界の森と呼ばれる広大な森林が広がっていた。
勇者を阻む最初の関門、兵を潜ませるに適した歴史ある戦場。
しかし、今は殆どが魔族側にしか残っていない。

幸いにも全焼は避けられた、というよりは
雪と氷により炎が阻まれたのではないだろうか。]
(14) 2020/10/25(Sun) 1:21:32

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



はい。
これ程の規模であったことが、原因の解明に難航した理由でしょう。

[ 答えながらこの事件について思い起こす。
 傍らへ近づき、共に焼け跡を眺める。

 魔族及び魔物は、聖魔法が扱えない。
 人類のそれを遥かに超えた自己治癒能力が代わりとは言えるが、
 境界の森の人類側に生息し、被害にあったのは
 氷雪を避け在るべき場所から外れねばならなかった
 比較的穏やかで弱い種の魔物。

 いかなる時代いかなる場所、どのような種族であれど
 一番に苦しみを被るのは弱者であった。

 エルフ族と共に治療に励んでいるであろう、
 迫害により人里を遠く離れなければならなかった魔女も
 或いはその一人と、言うべきかもしれない。 ]
(15) 2020/10/25(Sun) 1:22:17

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



……行きましょうか

[ 背後から声が掛かる。あまり時間を取ることは出来ない。
 振り返った先には魔馬が繋がれた数台の馬車がある。

 一つは陛下と自分が乗り込み、
 残りはそれぞれに幹部一名と幾人かの部下が乗る護衛用だ。
 人類の中、唯一の異種族王として式典へ足を運ぶ御方につけるには
 随分頼りない人数であるが、色々ままならないのだ。

 以前の医術会議の警備に、良かれとして人狼族を付けた時も
 理由は分かるとはいえ散々に各国から難癖をつけられる結果となった。
 我々は相変わらず、人類の脅威であった。 ]

あちらの王が、国で陛下をお待ちかねです。

[ さて、本日の予定はこうなる。
 魔王城で馬車に乗り、境界地点を通って人類の領域へ
 最も近い森の国より、転移魔法の装置を使用する。
 別に歓迎されているわけではないが、あちらとしても仕方ない。
 当国の王もその手段を使わねば何日も前に発たねばならぬのだから。 ]
(16) 2020/10/25(Sun) 1:23:50

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



[ 魔法により人魔の領域を繋ぐ移動手段は
 終戦から50年後に両種族の合意を経て設置されたものの、
 未だ人類へ恨みを抱き、摂関政治による方針に従わない下位魔族が
 足取りを追われずに攻め込む手段として活用してしまった為
 その後すぐに廃止され、現在まで徹底して禁止されている。

 故に我々は、かつて世界の最果てと呼ばれた魔王領より
 同じくあの時代世界の中心であった都へと、
 手間の掛かるやり方で間に合うように向かわねばならない。
 一番近いのは森の国、それは距離ではなく消去法の話だ。
 一体誰があの頃魔王領の側になど国を作るだろうか。
 
 数日前より城を出てしまえば、一見問題は無いように思えるが
 陛下を人類の元で眠らせることに積極的な者はいない。

 これが最善策だった。
 先代王に愛されていた八本脚の魔馬スレイプニルらは、
 軍馬としても使われた俊足であるのが、幸いである。 ]
(17) 2020/10/25(Sun) 1:24:10

【人】 魔王軍幹部 フォルクス





[ 魔馬は夜明けの刻を駆ける。

 焼け焦げの無く生い茂る緑が、やがて再び森へ変わる頃には
 目的の国が見えるだろう。太陽は、頂点に座す為巡り昇るだろう。

 式典が行われるのは、かつて聖都と呼ばれた都。
 決して忘れ得ぬ始まりの場所。** ]
(18) 2020/10/25(Sun) 1:24:29

【人】 サラリーマン 葛西 聡

[ああまた昼を食い損ねた。
起きて一番に思ったことはそれで。
これなんだっけ、ってぬくいでかいのを
疑問に思ったのが二番目。

ああ、まだ帰ってなかったのか、って
思ったけど言えばまたびくつきそうだからやめておいた。
帰ってて欲しかったという意味じゃなくとも
そう受け取るだろうことは何となく理解した。

晩飯には少し早い時間に牛丼を買いに走らせて、
久しぶりに食べると美味いなぁなんて
思いながら同時に
こいついつもこんなんばっか食ってるのかなぁと
勝手に認識したら少し心配になった。

よし、野菜を食わせよう。
なんて謎の決意をしてみたけれど
いつまで覚えているかはわからない。
明日には面倒くさくなっている可能性は大いにある。]
(19) 2020/10/25(Sun) 2:01:31

【人】 微睡む揺籃 アリア

――浴室――
>>1:193>>1:194
[ 丁度合ったサイズの水着はその下で始まっている変化を>>1:193
 何も感じさせない。]

 へへ、そう?
 可愛い?

[ メイベルがそんな風に他人を褒めるなんて珍しい。
 続けざまに掛ける水飛沫には照れ隠しの思惑も混ざってたかな。]

 あー、目に入っちゃった?
 隙ありっ、だよー!

[ わっ、と彼女が上げる声に笑って近づいていく、
 隙ありっ、て直接攻撃してみようかと思っていたのだ。]
(20) 2020/10/25(Sun) 10:17:39
 




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