114 【半突発R-18】Snow white Festival【飛び入り歓迎】
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| ―後日談― たかを括っていた。甘くみていた。 だって、ほかの名前をつけられていたホムンクルスたちは、みんなマスターと共にそれなりに、或いはとても、幸せで平和だと思っていたから。 でも私は違う。 私だけが、違う。 名前を思い出した。 でもホムンクルスたちと同じ顔をして。そのくせ、ひととの混じり物で。 (51) 2021/12/15(Wed) 0:16:41 |
| マスターもいない。だれもいない。 なのに。 上手くいくわけがないじゃない。 なんとかなるわけ、ないじゃない。 人間を擁護する者。その意味を持つ名前。 でも人間たちは、私がサダルと同じ顔をしていると知ると。 体に勝手に触ろうとする。 乱暴に扱おうとする。 目つきが変わって恐ろしくなる。 だから私は怖くなって。 街の人たちのことを思い出して。 私の名前を思い出させてくれた彼のことも。 私に愛称を教えてくれた彼女のことも。 帰りたい。 彼に、彼女に、会いたい。 でも、きっとそれは無理だ。 帰るには今来た道を戻らなくてはいけない。 それは本当に私にとっては恐ろしいこと。 それだけの恐怖が。私には感じられていた。
(52) 2021/12/15(Wed) 0:17:22 |
| ◆ ◇ ◆ 『本当に会いにいくのですか。』 >>35自分を取り出し、いこうと声をかけるマスターに、ルベドは戸惑うように静かに問いかけた。 もちろん。その意に反することは無いけれど。 (53) 2021/12/15(Wed) 0:18:37 |
| 『…優しいんですね。マスター。』 彼女の身の上にあったことは薄らぼんやりとしかわからない。 けれど、決して幸せでは無いだろうということは察していた。 だから。 その言葉だけを告げて、マスターについて行くだろう。 遠い遠い教会にて。 助けを求めて逃げ込んで。 けれど、異端だ。生命の冒涜の証だと石を投げられ。 (54) 2021/12/15(Wed) 0:19:00 |
| 赤い石を大切そうにその手のひらに握りしめて倒れた、 彼女の元まで。** (55) 2021/12/15(Wed) 0:19:33 |
| ―後日談― 私は汚れて、傷ついてた。 少し痩せて。けどお腹は記憶の頃より膨れていた。 そこお腹を両腕で丸ようにして転がっていた。 >>60誰かの呼ぶ声がする。 ああ、この声は…。 (61) 2021/12/15(Wed) 6:14:42 |
| 「…イクリールさん?」 うっすら瞼を上げる。意識が浮上してくる。 どうしてこんなところにいるんだろう。 彼女をぼんやりと見上げて。 でも。 隣にいる影にビクッと体が震えてしまう。 同じだ。 私と同じ顔がそこに在る。 (62) 2021/12/15(Wed) 6:14:59 |
| 「〜〜〜っ、…ありがとうございます。 すいません、わたし、…倒れてしまって。 助けていただいてありがとうございました。」 幸い、気を失っている間に魔力が回復したようだ。 握っていたものをそっとポケットにしまって。 痛むところに手をかざして回復魔法をかけていく。 ぽう、と掌の内側が白く光った。 (63) 2021/12/15(Wed) 6:15:16 |
| 「…イクリールさんは、どうしてここへ?」 私側から、弟妹たちへの情報はもうほぼ遮断されていたから。そうしたくて、そうしていたから。 彼女とルベドのやり取りや、そのルベド側の心中も全くわからない。
だから、首を傾げて。 真面目な顔で、問いかけていた。 あの時以前の頃のように。** (64) 2021/12/15(Wed) 6:15:33 |
[女が、「模倣体」の怒張に歯を立てる。
魔力が溢れて、すすり取られる。
せめてもの抵抗だろうか、それとも誘われているのか。
どちらにせよ、淫魔には関係のない事だけれど。]
ーーもっと、食べたい。
ずっと、空腹だったんだ。
[今までとは、少し違う声音。
飢えた子供の様な、か細い声。
上下に彼女を挟み込んだ二人の自分が、それぞれきつく彼女を抱き止める。
子供が誰かに甘える様な、そんな仕草。
今までとは、僅かに違う。]
[ゆっくりと、腰が動き始める。
丁寧に彼女の身体から怒張を引き抜いて、それから一息に押し込む。
彼女に負担をかけぬよう、彼女の身体を慣らしていく。
今までとは一転した、穏やかな行為。]
いっぱい、気持ちよくしてあげる。
[腰の動きが、少しずつ大きくなる。
彼女の下腹から、粘着質な音が響き始める。
先端が唸り、彼女の反応を促す。
ーー丁寧に、彼女の身体を堕としていく。
腰を押し込む度、先端から白濁した先走りが溢れて、彼女の両孔を満たしていく。
程なく、いっぱいになってしまうだろうか。]
ねぇ、今だけ。
おねぇさんの全部、頂戴。
[耳元に囁く。
求めるものには、まだ足りないのだ、と彼女に告げた。。]
── 向日葵:メレフ ──
……?
[ 繋がった二人に抱きしめられる。
その行動は今までとは違うような。
狭間。彼は揺れ動いているような……。
ゆっくりとした動き。
とはいえ、子宮にまで入り
後孔には根元まで挿れられているので
優しくとも身体に負担は掛かるんだけど。
そういう行動をしてくれる辺り
やっぱりさっきとは違うのかな。]
ふぅ……ん、ぅ……
[ お腹には触手以外に
液体が満ちる感覚がある。
体液は、媚薬のように身体を蕩かし
異物とも言える陰茎は私の身体を貫いていく。]
全部って……?
[ まだ足りない、と言われても
その意味が私にはよく分からないから。]
誰とも違っている垂れた兎の耳も、
誰かを傷付けることが容易な魔力の量も ――
負った傷や消したいと希った過去は捨てられないけれど
彼がその全てを愛してくれるのなら、きっと
…… 自分で自分を許してやれるような気がして。
きっと彼のように甘やかな愛し方も
陽だまりめいた言葉も、まだ分からない。
けれどこの先の道で彼が笑えるのなら
寒さに震えることが無いように、
―――― … 抱き締めることは、きっと。
これ以上甘やかされては、本当に駄目になってしまう。
だから女は、裏街を歩くのを窘める優しさも
彼から手向けられる甘やかさ以上の過保護を投げたのだ。
―― いつか失うことを恐れて、
その未来が訪っても、ひとりで生きていけるように。
「 ひゃぅ……っ!
ゃ、たべないでってば……っ 」
彼を蹴ってしまわないように注意していたのに、
指先を甘噛みされるくすぐったさへ、肩が跳ねる。
脚へ施される愛撫は柔らかな捕食行為のようで
すっかり余裕を失った兎は、最早言葉のみの抵抗を。
強請るように食んだ指先を、そっと解放し
…… どう受け取って貰っても構わない、と
女は甘えを声音に乗せ、それから。
「 ぁ、……う…… 」
かわいい、という言葉にさえ喜んでしまう心と体が
何故だかひどくどうしようもなくて。
焦らしているのかと錯覚する程、緩やかに下着を降ろされ
触れられてもいないのに
女の下腹部はやはり甘く疼いて、蜜を滴らせる。
「 ――――― ッ、ゃ ひぁ、あん……っ! 」
耳を塞ぎたいような水音がいやに響いて、
とうに蕩けきった膣口へ、彼が舌先を潜り込ませれば
女は理性の焼き切れたような甘い声を上げた。
なんでも好きにしていい、と言ったけれど
―――― … 綺麗な生き物であるはずの彼が。
この世界から守って来た彼が、女の欲を暴いているのを見れば
何故だか逃げ出したいような気持ちにもなってしまって。
それなのに、彼の舌が膣口を舐るように動き
指先までもが敏感な陰核へ触れてしまえば、もう。
食べられるばかりの兎は、
快楽に思考も理性も溶かしていく他ないのだけれど。
「 ンぅ……っ、ふぁ、あ んん……!
っや、さわるの、やぁ……っ 」
乱れる姿を見せたくなかったはずなのに、
―― 幻滅されるのではないか、なんて不安ごと
そんな気持ちは、快楽と共にどこかへ行ってしまって。
すきにしていいと甘えたのと同じ口で
女はやはり、自分を責め立てる彼へ強請るのだ。
「 も、きちゃう、……イっちゃうからぁっ
きもちいいとこ さわるの、とめて……ッ! 」
散々甘やかしてきてくれた彼ならば、
―― ご褒美をくれるとさえ言ったのだから。
きっと、快楽に震える兎ひとりの願いを
聞いてくれると思って。*
ーー…己れは、おねぇさんが気持ちよさそうにしてくれれば、それが好きかな。
[徐々に、意識が浮上しつつある。
本能を剥き出しにして彼女の精気を喰らって、空腹が紛れたからか。
はたまた、自我が本能を抑えつけたか。
どちらかはわからない。
だが、ラヴァと交わった直後のような充足感がある。
またしばらくは、空腹のしなくて済む。
だから、ここからは純粋な快楽を目的にした交わり。]
強めに動くよ。
[彼女の下腹から、肉を打つ音が響き始める。
先端が中でのたうって、彼女の弱いところを探す。
子宮の中から、後孔から、子宮を小突きあげる。
そうして、彼女の反応を見ながら、腰の動きが激しさを増していく。
結合部から溢れた先走りが、白く濁る。]
[腰の動きはさらに大きくなって、彼女の腹の中で二本の怒張が暴れる。
てんでバラバラなリズムで、彼女の胎を掻き回す。
そうしているうちに、怒張の中を駆け上がるものがある。
それに応じるように、腰の動きを激しくしていく。
そして、二人の自分が一際強く腰を押し込んだと同時ーー彼女の胎に、多量の白濁をぶちまけた。]
ーー大丈夫?
[白濁は粘性が強く、彼女の胎に留まる。
彼女の中を、真っ白に汚していく。]
もっと、しよ。
[まだ白濁を溢す怒張で、構わず彼女の胎を掻き回し始める。
彼女は好きにしていいと言った、なら、もっと、もっと快楽に溺れて、喘ぐ姿を見ていたいから。]
| ―後日談― >>67サーシャ。 もう一度呼ばれたその名前をはっきり耳にして。 私はじわりと涙を滲ませた。 久しぶりに優しく名前を呼ばれた気がした。 さっきの呼びかけも優しい声だった。 貴方の声はとても優しい。 「そうですね、旅って大変だと知りました。 私がただのサーシャならよかったのに。 …あの街の人たちみたいに。 ただ、そこにある私を受け入れてくれてたら。」 でもそれはきっとあの街が特殊なのだ。 対価を支払い、望みを叶える場所。 対価は、人形屋の運営。その時の望みは平穏な暮らし。 (80) 2021/12/15(Wed) 17:32:06 |
| 別のものを望んだなら。 その望みも維持できるなんて。そんなはずがなかった。 目元をぐいと擦る。 何とか涙はこぼさずに済んだ。 >>68そんなときに、そんな質問。 口を開いて。閉じて。 何かを言おうとして、音にならなくて。 こくん。頷いた。 (81) 2021/12/15(Wed) 17:32:24 |
| 「生命。大事にしないといけませんから。」 ホムンクルスには子どもはできない。その筈だった。 でも自分は真っ当なホムンクルスではない。 お腹をさする。確かにここに命がある。 歪んだ生命体の自分の中に、確かな命が。 「この子のためにも。平和に暮らしたいんですけど。 私のしてきたことは軽い事ではなくて。 だから、今は耐えないといけませんね。
…本当に、助けに来てくれてありがとうございました。」 (82) 2021/12/15(Wed) 17:32:44 |
| お腹を庇いながらゆっくりと頭を下げる。 もしあのまま倒れたままだったら、自分も、お腹の子もダメだったかもしれない。 そう思うと、目の前に彼女がいてくれることが嬉しくて。 (83) 2021/12/15(Wed) 17:32:59 |
| 「ミートパイ…一緒に食べても良いですか? ふふ、あの日を思い出しますね。」 サダル・ミロンとして対話した最後の日。 その日を思い出して、私はほんの少しだけ笑うことができた。* (84) 2021/12/15(Wed) 17:33:13 |
── 向日葵:メレフ ──
──♪
……やっと少しは戻ったかな?
[ さっきの様子だと
あんまり会話も出来なさそうだし。
獣のような交わり、と言う意味では
正しいのかもしれないけど。]
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