［涙を零して胸に飛び込む妹に、ボクはただ茫然とした。
　とりあえず、こんな所で立ち話するような状況でもないので、
　鍵を開けて部屋へと上げた。


　涙ながらに妹が言ったのは、まずはボクへの謝罪。
　本当は昔から、劣等感自体は抱えていたらしい。
>>161
　そういえば、こう言っていたね……

　　　　　　　　　　　　と。>>2:157］
　

　
［それでも、姉を慕う気持ちは変わらず、
　嫌いになる事は出来なかったという。





　

　
［正月休みであるにも関わらず、
　帰省しなかった理由はまた別だった。
　どうやら根気強く、追放されてしまった二人を、
　探し回っていたらしい。


　小さな町で、ひっそりと身を寄せ合うように
　暮らしているらしい。
　別に魔導の道から外れたとて、
　魔法が使えなくなるわけではないけれど、

　地道に二人で魔法を使わない生活を始め、
　今ではそれも随分と安定してきたそうだ。
　もう少し大人になったら、正式に身を固めるのだと、
　妹が預かってきたボク宛の手紙には、そう書いてあった。


　

　
［逃げるように、職業魔術師の未来に鍵をかけた妹だけれど、　
　新しい環境で、とても楽しく暮らしているみたいだ。
　

　よし！お姉ちゃんが査定してあげようじゃないか。
　ボクは人を見る目にはそこそこ自信があるのでね？］
　

　
［ボクたちは、でもなければでもないから。　
　強さと弱さ、正しさと誤りが混在している。





　

　
　

　
　

　

　
　


　
　
　

　
［仲直りをしたボクたちは、


　『ジュエリー・タカマガハラ』で、
　
　ボクは真珠、妹は珊瑚のついた、とっても素敵な一品さ。
　妹は彼氏とお揃いのリングまで買っていた。

　ベルジュラック商会の新製品、

　妹は学生寮暮らしなのだけど、
　寮内でベルジュラック商会の石鹸が　
　一大ムーブメントを巻き起こしているらしい。
　ベルジュラック殿に買い物中や、仕事で会う事もあっただろう。

　

　
［アンジェからは、汽車の旅を終えて割とすぐに連絡を貰えて、
　金庫の鍵を作る依頼を受けた。>>340

　
　
　約束通り、花束を持って行った。>>1:-5
　選んだ花はエーデルワイス。
　花言葉は「大切な思い出」。
　その由来を、キミは知っているだろうか？

　
　
　>>281>>346
　妹は海陸ロマンスにすっかり夢中で、
　関連書籍を読み漁っている。
　その内、彼氏との旅行先に選ばれるのではないかな？］
　

　

　ボクがお願いしたのと同じ職人さんに頼んだ。>>1:167
　改めてお礼が言えて、ボクは嬉しかったよ！
　シュナイゼン王国ではなくとも、に会う事はあったかな？

　キミの方こそもっとよく見て欲しいと思ったんだ。
　キミを大切に想う、多くの福音が傍にあることに。

　

　ボクのペンギンさんも
　って喜んでいたさ。］
　

　
勿論イースターの時期に。
　妹と二人、お揃いのうさ耳カチューシャを付けて。　

　リエブルがこちらに近づいた時、
　感激して大きく手を振ったけれど、
　人が多いからね。流石に気が付かなかったかな？


　　　　　　　　　で結ばれたご縁は、
　　　　　　　　　　　　　　　下車した後も繋がっている。］
　

　



　　　　　　　　依頼を頂き参りました。
　　　　　　　　鍵魔法師のジブリール＝キュリアと申します。

　　　　　　　　どうかわたくしのことは―――――……