148 霧の夜、惑え酒場のタランテラ
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| ビール追加な 黒ビールや熱燗とかもあるぜ? お客さんなら飲んでる姿も様になるな イケる口なら俺と勝負して…… 俺に勝てたら1杯無料!とかやりたいけどな? マスターに怒られちまうといけねぇし [ 飲み比べ勝負で勝てても 1杯だけが無料になる罠なのだが 好きなお酒を聞かれれば。 ] まじで奢ってくれるのか? なんてな、俺の好きなお酒…… ねぇ…… カクテルを作って見た目も楽しむのが 好きなんだよな (71) 2022/05/25(Wed) 21:40:55 |
| 「ギムレット」とかな ……俺ので良ければ作ろうか? (72) 2022/05/25(Wed) 21:41:11 |
| [ でも、なあ。 ] ギムレットのカクテル言葉って知ってるか? 「遠い人を想う」も有名だが もう一つ 「長いお別れ」 ってのがあるんだ だからさ、お客さんが選んでくれよ どうするかを、な (73) 2022/05/25(Wed) 21:41:37 |
| [ 友人に飲ませてやりたいとの彼の思い >>1:234 効果があるのなら俺の気持ちでも魔法でも たいした魔法じゃないが つけたいとは思う。 ] 友を思うお客さんの気持ちは 届いてると思うぜ 届いていて欲しいと思うよ 酒が飲みたいっていう友の願いを 叶えようとするなんて男前だな [ その気持ちだけでその友人は救われていそうだと 少なくとも俺はそう思う。 その気持ちが届くことを願うよ。 ]* (74) 2022/05/25(Wed) 21:41:57 |
| (a10) 2022/05/25(Wed) 21:56:44 |
― ここまでのこと ―
戦争が終わり、育ての故郷へ戻るとそこは瓦礫の山だった。
人は誰もおらず、既に捨てられてから大分経っていたのか、辺り一面の草原の若草が村を覆い始めていた。
とはいえ、近くの中都市で、あの辺りの村はほぼ全て壊滅状態で打ち捨てられていると聞いていたので、そこまでの驚きもなかった。
また、自分もほかの国でそんな村々を見ていたので、こんな風になっているかなあ、という想像のぎりぎり範囲内に収まっていた。
その日は、誰も居なくなった村で、一晩を過ごし、村で亡くなったであろう皆の冥福を祈るつもりだった。
そしてその夜。
自分は彼らの姿を見たのだ。
恐らく亡くなったその時の姿のまま、その場所に佇む彼らの姿を。
ぼんやりと光る彼らは、何とも酷い姿をしていた。
しかし、彼らのことは近くの街では話題にすらなっていなかった。
そもそも崩壊した後にまでわざわざ訪れる者はほぼ居ないような僻地の村だったし、怖いもの見たさの肝試しにしても、戦後の今、こんなところに来なくても人がたくさん死んだ場所は腐るほどあった。
そして、慌てて村に残るぼんやりとした影を見て周っていた中に、彼女の姿があった。
彼女は誰かに乱暴された後に死んだらしい。
酷いあざの残る顔に顔を近づけると、見開いたままの目で呟く声は、「石…」だった。
心当たりがあった。
旅の行商人から買って、彼女にあげた、緑色の輝く石。
彼女の瞼だけでも閉じようとしたが、手は空を切って彼女の顔には触れる事ができなかった。
「貴方は明日外出しない方がいいでしょう。
何故なら、命を落としてしまうからです。」
その後も足繁く村に通った。
わかったのは、まず、彼らは昼間も地味に見えていること。
ただ、光らない分夜よりぼんやりとし、さらに侵食してくる草に紛れて大分見えにくい。
そして、放っておいただけで姿を消す者もいること。
例えば村の大婆さん。
婆さんも足が悪く、家の中で、ほぼ焼けこげて死んでしまったようだが、自分が村に来てから半年くらいの後、ふと姿を見せなくなった。
あとは、恐らく亡くなった者全員がゴーストになっているわけではないこと。
皆の様相を見るに、恐らく自分が死ぬと悟ってから、実際に死ぬまでが長かった者がゴーストになっているように見受けられた。
そんな風に村を訪れ続けながら、自分は「石」を探していた。
恐らく村を破壊した敵兵に持ち去られた、輝く石。
全く、砂浜から特定の砂粒1つを探すような話だ。
しかし、そんなことも、たまには実現することがあるものだ。
ある港町の小さな質屋で、まさにあの石を自分は見つけた。
値段は、自分が行商人から買ったときの10倍近くにもなっており、持ち合わせは全く足りなかった。
さらに、じっとその石を見て居た自分に店主の老人が言う事には、その石は既に質流れしており、早ければ翌日にも海の向こうに運ぶ予定だということだった。
どうですか、今ならその値札の値段でもお売りしますよ、という老人の頭を咄嗟に棚に並んでいた青銅の像で殴った。
老人は無言で床に倒れ、そのまま動くことはなかった。
自分は石を掴み、店から出ると、そのまま足早に町を去った。
今に至るまであの港町の近くにすら戻ったことはない。
何も考えずに、ひたすら歩いて、馬車に乗って、また歩き続けて、故郷の村へと向かった。
まるで戦争の時のような気分だった。
けれども、もう戦後だということも分かっていた。
もう、戦時のルールは失われた場所で、自分がしてしまったことも自覚していた。
そして村に着いたその日の夜、「石」を彼女に捧げた。
彼女の投げ出された腕のある空間に、掌に置くように石を持ち上げた。
次の瞬間、ぼんやりと光る彼女の周りに穏やかな風が吹き、次の時には生きていた頃そのままの彼女がそこに立っていた。
顔の痣も、破れた衣服もきれいに治っている。
彼女は自分に鮮やかに微笑んだ。
そして一瞬のうちにその姿は掻き消えた。
後には崩れた壁だけが残り、少しの後石が崩れた煉瓦の床に落ちた。
石はその近くに埋めた。
石はもう、彼女との美しい思い出だけを思い出すものではなくなってしまっていたからだ。
埋めた後、振り返って村を見回した。
まだいくつもの、ぼんやりと光る影が、点々と散っていた。
あれから村に残る彼らの話を聞き出して、いろんな場所を巡って、また村に戻ってを繰り返して、もう何年が経っているだろうか。
今となっては自分の村は近場で売られる地図にすら載っていない。
しかし、最初に訪れた時と比べれば大分暗くなった夜の故郷の村を訪れるとき、自分には一抹の寂しさと共に満足感も生まれるのだった。**
外出すると命を落とすなら、
外出を避ければいい。
命と天秤にかけても避けられない外出なら、
もう腹を括るしかないですね……。
占いが外れて、外出しなくても死んでしまったら、
それはもうどうしようもない事でしょう。
占い師に文句を言うのは筋違いです。
住んでいる国があと三日で滅びるなら……。
その三日で安全な場所に
避難することが出来るかもしれませんし、
出来なかったとしても、
人生最後の三日間を大切にできる。
占いが外れて滅びなかったら、ラッキーじゃないですか。
でも、僕は船と共に溺死したわけではないんです。
船が沈んだその後に、―――病死しました。
船が沈んだ後に、
「貴方はこれから死にますよ」って占われていたら、
僕はほっとして、
命を運命に委ねることができたと思います。
少しは苦しみも、和らいだのではないかと。
あの時、命を落としたのは、
運命がくれたなけなしの慈悲だと思っていますから……。
[高熱によって生じた悪寒に体を震わせ、
口内は血痰で鉄の味がした。
病魔に侵された肺では、まともな呼吸もままならず、
永遠に止まらないのではないかと思う程に、咳が出た。
海でまれ、
海でち、
海でんだ。
けれど僕が最期に乗った船は、夢と愛を乗せた船ではなく、
絶望だけを積み込んだ船だった。]
| いや、俺パーソナルスペース 広いんだわ [ そんな理由で 納得してもらえないだろうか まあすぐこの後近付いたのだから これが苦しい言い訳ってことくらい わかってしまうのだろうな。 石というワードに >>66 わかりやすく反応するほど 俺はお子様じゃないんでね。 石を投げるポーズをしたのなら 思わず身構えて動揺は引き出せたのかもな? それが目的じゃないのは解っているから それでも謝らないと気が済まないと いうのなら、とりあえず店員全員に 見られてっからなとは言っただろうな。 ちょっとした有名人だ。 俺は別に怒ってないぜ、怖かったけどな。 言っただろ。落ち込むなって ……聞こえてないんだったな。 ] (140) 2022/05/26(Thu) 5:53:25 |
| 噂っつーのは、あの噂か それで来たってことは 万が一の覚悟はあるってことか 結構深刻なやつっぽいな [ 噂ときけば >>67 街でよく聞くこの酒場の噂だ >>0:n4 恐怖で来ないという選択肢ではなく 自らきたということで 真剣な表情へと変わる。 ] (141) 2022/05/26(Thu) 5:53:34 |
| ─ 人の気持ち、残された形 ─ 死んだって人の気持ちなんて わかるもんじゃねぇ 死を体験してわかることもある でもそれは気付きレベルで 同調出来ても憶測なのは変わらねぇな だから死んでわかることより 生前の残された物 そこから思いをわかることの方が多いと 俺は思うぜ 死後会えるとも限らない 行き先が地獄か天国か はたまた俺らのように 現世に留まっている可能性だってある (142) 2022/05/26(Thu) 5:54:40 |
| 直接が一番早いけれど怖いだろ? なら、その知りたいやつの 生きた証を探すと良い 残したものを見つけるんだ 残っている形を見つければ 見つけた数だけ気持ちがわかるはずだ 要は死んだからって 万能じゃないってことさ 何かを残せるのは生きている時だけだからな でもこれは俺の考え 他のやつに聞いてみたら また違う答えがあるのかもな 何かのヒントになれば良いと思うよ 頑張れよ [ 触れられない手を彼女の頭に乗せて ゴーストからの応援ってのは貴重だぜ? なんて笑いかけながらポンポンと叩いてみせた。 ]** (143) 2022/05/26(Thu) 5:55:11 |
| ─ 過去回想:名前と国と *** と ─ いるんじゃねーか 一人でもいるなんて凄いことだぜ? [ ことの重大さなんて 見た訳でもない。 そんな俺には想像するしかできないのだから。 ] 一人、いるんじゃねーか
俺には手に入れられなかった存在が (144) 2022/05/26(Thu) 6:32:41 |
| [ 自分の死で泣いてくれる人がいると言うこと その人のその後の人生を 狂わせてしまうのは怖くもある。…けれど >>2:83 鏡の中からみえるのは >>2:84 ある一人の映像の数々 鏡に触れようとするも通過するだけ だから手を伸ばして 触れられない鏡の淵で手を止める 胸が締め付けられた。 彼女の慟哭が聞こえてくる。
見ているだけれで流れ込んでくる。 その感情が、強い悲しみが 全身で訴えかけていた。 ] (145) 2022/05/26(Thu) 6:33:04 |
| [ 直感的に理解する。 これは彼が”見てきた”一人の人間の半生だと。 目から涙が一筋だけ音もなく伝う 彼は死んだ後ずっと見守っていた。 何も伝えられず 姿も見せられず けれどそれでも彼女の傍にいた。 彼女の悲しさを一番知っているのは彼自身だ。 ] (146) 2022/05/26(Thu) 6:33:25 |
| あんなに泣いて、嘆いてる ヴィムを待っているんだよこの子は 会いたいって叫んで、泣いている 俺にはそう、聞こえるんだ (147) 2022/05/26(Thu) 6:33:39 |
| [ それは俺がヴィムの立場だったらってことか? そんなの、 俺だったら、アイツに
溢れそうになる黒い感情。 違う、と必死で抑えた。 感情を握りつぶすように 拳を握り締める。 ] (148) 2022/05/26(Thu) 6:34:21 |
| [ 俺は全然いいやつなんかじゃないということを 思い知らされる。 彼の彼女に言えない言葉 >>2:85 俺は嬉々として言うだろうな。 俺のせいで人生が狂って。 そのまま俺を恨んで死んで欲しい。 でもどうせアイツは何も思わない。 むしろ仲間と清々したと笑うだろう。 アイツが俺のことで泣くことなど まずないのだ。 ] (149) 2022/05/26(Thu) 6:34:47 |
| [ もし、もしも 彼女のように本当に心から悲しんでくれて 悲しみのまま死んでしまったのなら
その時になって俺は気付くのだろうな。 合わせる顔は、ないのかもしれない。 ] ここまで愛されて、嘆かれたら 合わせる顔はない、とは思う でも「 会いたい 」っていうのは 言っていいんじゃねーのか [ 割られた鏡。 魔法で消すのではなく拳を使った >>2:86 それは彼の抑えきれない激情を垣間見たようで。 その表情に浮かべるのは悲痛。 それでも俺は言葉をやめない。 ] (150) 2022/05/26(Thu) 6:35:12 |
| 狂うまで、そこまで愛されていることを 正直に言うと羨ましく思ってしまう 俺には泣いてくれる人なんていなかったから 俺が死んで笑うやつはいただろうけどな (151) 2022/05/26(Thu) 6:35:34 |
| けれど俺とヴィムじゃ全然違うんだ 立場も、関係性も。感情すら おそらく真逆 でも共通するのは 臆病者 ってとこだな お互い、そう思う 俺は大事なヤツに死を願われた ヴィムは大事な人に生を願われた な? こんなにも違うだろ (152) 2022/05/26(Thu) 6:36:43 |
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